【文徒】2020年(令和2)8月18日(第8巻151号・通巻1808号)


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1)【記事】BASE西島知宏が奈良新聞で仕掛けた新サービス「クリエイティブ・アド」
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】BASE西島知宏が奈良新聞で仕掛けた新サービス「クリエイティブ・アド」

BASE代表取締役の西島知宏が電通を退社したのは2007年3月31日のことであった。西島はTCCのリレーコラムに2007年10月3日付で「電通最後の日」を発表している。
《19時。20時にテレビ局の同期がセッティングしてくれていた「西島電通おつかれした合コン」の開催時間が迫っています。3ヶ月前、2007年の新年初出社の日に部の全員に辞めることは伝えていたものの、おそらく今日が2007年3月最後の日、つまり何を血迷ったか電通を4年で退社する西島の最終出社日であることは忘れているであろう諸先輩方に、最後の挨拶をしに行きました。「今までありがとうございました」。半笑いの先輩、「まじか俺が一番下になるじゃん」と苦悶の表情を浮かべる先輩、様々な反応でしたが、みなさんと握手をしてお別れしました。》
https://www.tcc.gr.jp/relay_column/id/2060/
西島がBASEを設立したのは2007年4月5日だ。西島は奈良県の出身である。「広告朝日」が2017年5月15日に発表した「クリエーターインタビュー 自分の得意分野を伸ばしメディアを限定せず活躍する BASE クリエーティブディレクター  西島知宏氏」で次のように語っている。
《入社2年目以降は、自分でクライアントも開拓していきました。その一つが、私の出身地の奈良県にあるイタリアンレストランの新聞広告です。新聞という媒体じゃないとできない表現を考えようと思い、テレビ欄の下の広告枠にテレビ番組を否定するコピーを書き、レストランでの外食を促す企画を考案しました。
2006年には奈良新聞の企業広告として、全15段広告を1年シリーズで制作しました。ここでも新聞ならではの広告を意識して取り組み、「その日にしかできない表現」をテーマに「敬老の日や「沖縄返還の日」「貯蓄の日」など、毎日ある何かしらの記念日にまつわる啓発広告シリーズを展開しました。》
https://adv.asahi.com/creator/11117079.html
奈良新聞の創刊60周年年間キャンペーン広告は電通時代の仕事だが、日本の記念日に、その記念日にちなんだ問題意識を、啓発広告を通じて問いかけるという企画であった。それは社会性に依拠し、新聞ジャーナリズムに拮抗する批評性を兼ね備えた、言ってみれば新聞広告の「表現としての可能性」を引き出すことに挑戦したものでもあった。
11月1日の「自衛隊記念日」に掲出した広告のコピーは「駅のけんかも止められない日本人に、国のけんかが止められるだろうか」であった。7月2日の「ユネスコ加盟記念日」に掲出した広告のコピーは「受験戦争のない国には、本物の戦争があったりする。」であった。まあ、一連の広告をご覧あれ。
https://www.base-japan.com/works/60th-anniversary-ad.html
この奈良新聞の創刊60周年年間キャンペーン広告はTCC賞やOCC賞など様々な広告賞を獲得し、西島は2007年6月に奈良新聞社の取締役に就任する。そんな西島が現在、奈良新聞を舞台に繰り広げているのがデジタルと紙面を連動させた新サービス「クリエイティブ・アド」である。運営するウェブサイト「奈良新聞デジタル」のプレミアム会員(月額2189円)向けに、2020年6月から毎月1回、奈良新聞の全頁広告(15段=タテ51.2cmヨコ37.8cm)の無料掲載を懸けコンペを実施するというものだ。奈良新聞社が応募作品を選定し、1作品を掲載予定。法人でも担当者がプレミアム会員であれば参加が可能である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000052076.html
6月の課題「高校野球について改めて考えるきっかけとなる広告」。これは電通の家泉洋平とDentsu Lab Tokyo中山桃歌による「雄姿」が最優秀作となった。
https://member.nara-np.co.jp/article/detail/interview/202008041
7月の課題「8月15日 終戦記念日に載せるべき啓発広告」で最優秀作に選ばれた「約116。」は博報堂の安達岳と大山大介の作品である。
https://member.nara-np.co.jp/article/detail/interview/202008151
西島知宏がツイートしている。
《クリエイティブ・アド第2回「終戦記念日に載せるべき新聞広告」の最優秀作が、本日の奈良新聞で掲載されました。ファクトをもとにして、意外性と気づきを作った素晴らしい新聞広告。第3回「敬老の日」は本日15時締切です。》
https://twitter.com/t_nishijima/status/1294452695508480000
で、9月15日が締切となる第4回のテーマは「10月21日 国際反戦デーに載る啓発広告」なのである。最終審査は奈良新聞YouTubeチャンネル上で、西島知宏とゲスト審査員の橋口幸生(電通)によって公開Live審査が行われるそうだ。
https://creativead.nara-np.co.jp/
残念ながら雑誌広告は、こうした世界を切り拓くことができなかったと思っているのは私だけだろうか。

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2)【本日の一行情報】

◎有志舎の社長・永滝稔がアマゾンについてツイートしている。
amazonがe託(直販)をしている各出版社へ大量返品をしているようです。
しかも、その返品方法がぞんざいで、何も梱包せずに本の小口(開く側)を下に向けて段ボールに入れてきたり(これだと小口が潰れて不良品になる)、帯が破れていたりと散々。有志舎はe託をやめているので被害はありませんが。》
https://twitter.com/yushisha/status/1295226673927876608

徳間書店芸編集部のツイート。
《第3回大藪春彦新人賞受賞作「ぼくのすきなせんせい」青本雪平さんが電子にて発売されました。今なら無料!
9月28日に長篇デビュー作『人鳥クインテット』(ぼくのすきなせんせいとは別の物語です)を刊行します。
発売前に魅惑の新人・青本雪平さんをぜひ!》
https://twitter.com/Tokuma_Bungei/status/1294157322680336384
赤松利市が引用ツイートしている。
《私と同じ新人賞出身者です。受賞作を読んだ時の素直な感想は(私には書けない」というものでした。書きたくないではなく書けないです。ある種の敗北感さえ覚えました。今なら無料配信です。この機会に是非!!》
《この作品を読めば大藪春彦新人賞の懐の広さが分かります。大藪春彦というビッグネームに萎縮してハードボイルドな作品を書く必要はありません。こんな不思議な作品も受賞できる新人賞なのです。受賞すれば毎年の刊行が約束されます。第2回受賞者の西尾さんも近々の刊行に向けてシェイプアップ中です。》
https://twitter.com/hZoImkE6gPbGnUs/status/1295221317587726338
https://twitter.com/hZoImkE6gPbGnUs/status/1295223526060748801

◎「東洋経済オンライン」は8月15日付でAPU(立命館アジア太平洋大学)学長・出口治明の「日本がグーグルやアマゾンを生み出せない真因 製造業に適した人材ばかりを求めていいのか」を発表している。
《日本経済の低迷は、新たな産業社会の牽引役になれるユニコーンがなかなか生まれないところに根本的な原因があります。学者によれば、ユニコーンを生むキーワードは、女性・ダイバーシティ・高学歴の3つだそうです。》
《大学への進学率が低い、大学に入っても勉強しない、大学院生を大事にしない、社会人になったら勉強する時間がない。こうした日本の働き方や社会の仕組みが、日本を低学歴社会化しているのです
この仕組みは製造業の工場モデルにはぴったりでした。製造業で働く人に求められる特性は素直で我慢強く、協調性があって空気が読めて、上司のいうことをよく聞く人です。日本は製造業に過剰適応した社会といえます。》
https://toyokeizai.net/articles/-/367678
わが国の製造業中心主義の経済社会における権力ピラミッドは東大法学部を頂点にして形成されてきた。理系の才能を経営から疎外して来たのである。IT企業においても、その遺伝子を受け継いでしまっている。
孫正義はカリフォルニア大学バークレー校経済学部、三木谷浩史一橋大学商学部藤田晋青山学院大学経営学部、南場智子は津田塾大学学芸学部英学科という具合に日本ではIT産業でも経営トップに君臨しているのは系の出身者ばかりなのである。これがアメリカではジェフ・べゾスもマーク・ザッカーバーグも、ラリー・ペイジもみな理系の才能である。そういえぱ野口悠紀雄ツイッターにこんな投稿をしていた。
《コロナが暴いた #日本政府IT化 の信じられないほどの遅れ。その根本原因は、システム開発・提供企業(SIer)と政府の各部門の関係の固定化。そして発注者たる政府が評価能力を持っていないこと。》
https://twitter.com/yukionoguchi10/status/1294786756072505344

◎「デイリースポーツ」は8月8日付で「森喜朗会長、強く語る 五輪中止は『考えてない。実現させていかないといけない』」を掲載している。
《出席した東京五輪パラリンピック組織委員会森喜朗会長は「(取材で)もし五輪ができなくなったらどうされるんですか、と聞かれるけど。(五輪中止は)考えてない。コロナに負けたら人類が滅亡する。五輪は実現させていかないといけない」と強く語った。
https://www.daily.co.jp/general/2020/08/08/0013586209.shtml

◎6月17日にオープンした「アーバンドック ららぽーと豊洲」4Fの「SPBS TOYOSU」は本屋、カフェ、ワーキングスペースが一体となったハイブリッドなブックラウンジだそうだ。1時間800円~のワーキングスペースで儲けようという発想なのだろう。
https://www.shibuyabooks.co.jp/about/
SPBSとは、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSの略称。今年は4月に虎ノ門にも出店している。
https://www.shibuyabooks.co.jp/spbs_toranomon/
代表の福井盛太は「プレジデント」の編集者出身である。
https://www.shibuyabooks.co.jp/about/

毎日新聞は8月17日付で「匿名の刃~SNS暴力考 ネットで中傷する人が変わるには 依存症専門家が必要と説く『周囲の変化、心のつえ』」(野村房代)を掲載している。精神保健福祉士の八木真佐彦は次のように語っている。
《誹謗中傷を書き込むことは同時に自分も傷つける行為なので、ある意味でリストカットと同じことなんです。死にたい思いや自暴自棄になる気持ちを抱えていて、中傷を書き込むことでそうした思いが緩和され、精神の安定を保っている人もいます。
攻撃する多数派に回り、「いいね」をもらうことで自己肯定感を感じることもあるでしょう。ですから一方的にSNSが悪い、ゲームが悪いと言って、それらを取り上げるのは逆効果なんです。必要なのは、ネット以外にも「心のつえ」を見つける「置換スキル」です。》
https://mainichi.jp/articles/20200816/k00/00m/040/197000c

毎日新聞は8月17日付で「4~6月期GDP年率27.8%減 コロナ拡大で戦後最悪のマイナス成長」を掲載している。
内閣府が17日発表した2020年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の速報値は、物価の変動を除いた実質で前期比7・8%減、この状態が1年続いた場合の年率換算は27・8%減となり、リーマン・ショック後の09年1~3月期の年率17・8%減を上回る戦後最悪のマイナス成長を記録した。》
https://mainichi.jp/articles/20200817/k00/00m/020/015000c

◎日本芸社は「週刊漫画ゴラク増刊」として2013年5月に創刊した「漫画ゴラクスペシャル」を、8月15日発売号より、刊行形態を紙媒体から電子媒体へと移行させた。通常価格¥400(税込)のところ8/15・9/15・10/15配信号を3号連続¥100(税込)で販売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000041489.html

毎日新聞は8月15日付で「かながわ多才多彩・この人に聞く『本と屯』過ごし方自由 三浦の出版社『アタシ社』代表社員 ミネ・シンゴさん /神奈川」を掲載している。ミネシンゴは美容師を経て編集者になり、リクルートを経てアタシ社を創業している。
《「アタシ社」は僕が取材と編集、妻がデザインを担当する、夫婦出版社。逗子の自宅でスタートしたが手狭になり、移転先を探す中で、生まれて初めて三浦を訪問した。今の事務所を紹介され一目ぼれした。築90年以上の元船具店。港に近い商店街の真ん中で、目の前は書店。しかも、近所にはおもしろそうな人たちがたくさんいる。ここしかないと思った。》
https://mainichi.jp/articles/20200815/ddl/k14/040/060000c

◎「YAHOO!ニュース」は8月15日付で鴫原盛之の「『あつ森』攻略本が70万部突破 ゲーム攻略サイトがマネできない紙面作りとは」を公開している。
《…「あつ森」の公式攻略本も非常に良く売れている。6月には、「あつまれ どうぶつの森 ザ・コンプリートガイド」の発売元であるKADOKAWAが、累計発行部数が60万部を突破したと発表。さらに7月には、徳間書店発行の「あつまれどうぶつの森 完全攻略本+超カタログ」も、累計発行部数が73万部を超えたことが公表された。どちらも一時は店頭での品切れが相次ぎ、転売屋の標的にされたというニュースが流れるほどの人気を博した。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/shigiharamorihiro/20200815-00192324/
「あつまれ どうぶつの森 ザ・コンプリートガイド」も現在、70万部を突破している。

毎日新聞は8月15日付で「古処誠二の世界 最新作『ビルマに見た夢』 『戦場』にみる人間の本質」(上村里花)を掲載している。「ビルマに見た夢」の版元は双葉社である。
《古処が描くビルマ戦線や戦地は必ずしも悲惨な状況ばかりではない。私たちは、戦争の結末を知っているがゆえに、どうしても戦争全体をその視点で見てしまう。そして現代の価値観から戦時中の出来事を「悪」や「過ち」として捉えがちだ。しかし、古処はそうした「後知恵」とも言える「戦後の視点」を徹底して排除する。巨視的な歴史の視点では抜け落ちてしまう、その時代に生きた個人の目で、彼らにとっての「日常」を描くのが古処作品の神髄だ。だからこそ、普遍性を持つ。》
https://mainichi.jp/articles/20200815/ddp/014/040/006000c
「お弔いの現場人 ルポ葬儀とその周辺を見にいく」(中央公論新社)の朝山実は次のようにツイッターで絶賛している。
インパール作戦前夜、ビルマ駐屯の兵站部隊の軍曹の眼から見た物語。古処誠二らしい、住民係なる設定が読み進むうちに深い意味を担うものだと判明。英軍の爆撃で道路は陥没。補修工事に住民を集めるのが任務なのだが…ビルマ人の腰巻きから戦争の懐疑に踏み込んでいく。》
《『ビルマに見た夢』は、これまでずっと読んできた古処誠二の戦場小説の中でも最高の作品かと。日本軍の論理とビルマ人の習俗を対比(対話によるところが作者らしい)していくなかで、彼我の国民性の違いから戦争とは何か?を問うていく。カバーの絵の意味を理解して、もう一度最初から読み直したくなる》
https://twitter.com/waniwani117/status/1253170519563579393
https://twitter.com/waniwani117/status/1253173773647220737

◎「ブルータス」9月1日号の特集は「『お金の、答え。』お金、ちゃんと使えてる?」。何と「武器としての『資本論』」の白井聡と「動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学」の千葉雅也との対談を実現している!凄い対談を考えたものだ。現在、対談として考えられる企画で、恐らく最も刺激的な組み合わせと言って良いだろう。斎藤和義が「フロム エディターズ」で、次のように書いている。
《「あれ、お2人とも京都の大学で教えてらっしゃるんだ」「あれ、千葉さん、ツイッター白井聡さんの最新作、推薦されてますよ」「もしかして」「この2人で対談してもらえばいいのか!」。そして実現したのがP70の対談「新自由主義に奪われた『魂と自律性』は、都市の余白に眠っている」。
徹底した合理化と最適化が進んだ「東京」が失ってしまった「何にも分類できない場所や視点」が京都にはまだ残されている。それこそが、現代資本主義の中で疲弊してしきった「個人」を再生する力になるかもしれない。お話の途中、もう何度うなづかされたか数えられないほど、示唆に富んだ対談となりました。》
https://magazineworld.jp/brutus/brutus-922/
https://magazineworld.jp/brutus/brutus-editor-922-2/
白井聡が呟いている。
《『BRUTUS』誌にて千葉雅也さんと対談しました。千葉さんと話すのは10数年以来という超久しぶり対談でした。楽しかった!》
https://twitter.com/shirai_satoshi/status/1295009783943053313

◎戸田慧の集英社新書英米学者と読む『約束のネバーランド」が発売された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000173.000011454.html
ツイッターのTLを見ていると評判が良いのがわかる。
《研究仲間が出した本ですが、かなりamazonでも売れているみたいですね。私も書店に買いに行きます。》
https://twitter.com/Kurab_H/status/1294864648789872640
《とても良い考察本なので約ネバファンにぜひ届いてほしい。オリジナル作品への愛と化の教養に溢れた稀有な考察本です。》
https://twitter.com/otakukonyakusya/status/1295229700978049024

◎ローソンは8月25日から、「鬼滅の刃」エコバッグ(各680円)を数量限定で発売する。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2008/17/news066.html

電通は、世界の知財・技術データを保有するアスタミューゼ、世界中のイラストレーターとつながるピクシブ、次世代クリエイティブカンパニーのKonelと共に、独自の可視化メソッドで未来事業を共創する専門チーム「Future Vision Studio」(フューチャー・ヴィジョン・スタジオ)」を立ち上げた。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2020073-0811.pdf

◎「幸福な監視社会・中国」の梶谷懐の連ツイ。柄谷行人
《オードリー・タンが柄谷行人の『世界史の構造』に言及したことが話題になっていますが、2014年のひまわり運動に柄谷が共感を示したこともあり、台湾では特に民進党シンパの若手知識人に柄谷が強い影響力を持ったという経緯があります。林飛帆氏も柄谷の熱心な読者だったはず。》
《特に2014年は、台湾における柄谷の翻訳者&紹介者である林暉鈞氏が柄谷の著作に関する連続講演会を行ったり、》
《柄谷自身が台北で講演会を行い多くの聴衆を集めたりしています。オードリー・タンもあるいはこれらの講演会に参加していたのかもしれません。》
《ただ、柄谷は一方で汪暉など中国大陸の「新左派」の影響を受ける形で中国の「帝国」的な統治を高く評価する言論活動を一時期盛んに行っており、それと台湾のひまわり運動への高い評価との間に全く整合性ないやんけ、という突っ込みを受けたりしています。》
《いずれにせよ台湾に限らず中華圏での柄谷行人の読まれ方というのはそれ自体興味深い、一筋縄でいかない現象なのは確かです。たとえば、李登輝の「中華帝国」論と柄谷の『帝国の構造』を同列に論じる以下の章など、日本の脈ではまず出てこない発想でしょう。》
https://twitter.com/kaikaji/status/1295216169394114562

https://twitter.com/kaikaji/status/1295220433541713922
わが首相は百田尚樹なら読んでいる。

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3)【深夜の誌人語録】

暗記したからといって理解したことにはならない。