【文徒】2020年(令和2)8月24日(第8巻155号・通巻1812号)つづき

◎「CNET Japan」は8月19日付で「C Channel、アプリサービスを9月末で終了へ--SNSでのコンテンツ配信にシフト」を公開している。
《C Channelは8月19日、同社が運営する女性向け動画メディア「C CHANNEL」のアプリサービスを9月末で終了すると発表した
同社によると、2015年4月の創業時には、縦型動画を閲覧できSNSは存在せず、最適な形でコンテンツを配信すべく自社アプリを開発。しかし、SNSでの動画閲覧が一般的になったことを受け、アプリの役割を終えたと判断。9月末でのサービス終了を決定したとしている。》
https://japan.cnet.com/article/35158384/
C Channel敗れたり。

◎「WIRED」は8月20日付で「Netflixやアマゾンによる映画館チェーンの買収は、“映画業界”を救う有力な解決策になりうる」を発表している。
《買収金額の点では何の問題もない。米映画館チェーン大手のAMCシアターズの時価総額は4億8,900万ドル(約521億2,000万円)ほどだが、アマゾンのような大企業にとっては微々たる金額だ。おそらく最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス気にもとめないだろう。》
《アマゾンがAMCに目をつけているという噂は、かねて流れていた。》
《ネットフリックスにとってもアップルにとっても、「映画館の買収」は業務リストのトップ項目ではないかもしれない。だが、そうなる可能性はある。》
https://wired.jp/2020/08/20/netflix-amazon-theater-chains/

◎「AV Watch」は8月20日付で「『ピノキオ』をギレルモ・デル・トロ監督が映画に。Netflix独占」を公開している。
《この物語の新たな映画化企画を長年に渡って温めてきたのが、映画「シェイプ・オブ・ウォーター」で第90回アカデミー賞作品賞、監督賞をはじめ4部門を受賞した、ギレルモ・デル・トロであり、その壮大なプロジェクトはNetflixとのタッグにより、ストップモーション・ミュージカル長編アニメーションとして実現。ムッソリーニ政権下のイタリアでファシズムが台頭する中、父親の願いによって魔法のように命を吹き込まれた“木製の人形の少年”ピノキオが父の期待に応えようと奮闘する愛と冒険の旅が描かれる。》
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1271771.html

◎「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の8月25日(火)発売10月号では、世界21カ国/地域の「GQ」が発表したマニフェスト「CHANGE IS GOOD」(変わることはいいことだ)」を誌面にて発表している
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000718.000000930.html
アメリカでは「主張」なき雑誌は生き残れないのだろう。

◎マガジンハウスは、インスタグラムでフォロワー13万人を突破している「あきこ」(@akiko.0301)の初のレシピ本「寮母あきこのガツンごはん」を8月27日に発売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000030125.html

ラフォーレ原宿では、8月29日(土)から9月13日(日)までの期間、「ヤングマガジン」(講談社)創刊40周年を記念し、館内15ショップにて「ヤングマガジン」作品とのコラボ商品を販売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000278.000005658.html
講談社女性誌は協力しないのだろうか?

小学館は、昨夏143万人を超えるユーザーが参加し、開催期間中の累計PV数が7億を超えるという大反響を巻き起こした「マンガワン祭り」を、今年も「マンガワン祭り2020」として、8月30日(日)0時より開催する。今年も24時間限定でアプリ丸ごとが完全無料開放され、イベント当日は、いつもアプリで使っている「ライフ」「SPライフ」「チケット」といったアイテムは一切不要となる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000800.000013640.html

◎8月27日(木)19時57分より放送されるフジテレビ「嵐ツボ」に「ONE PIECE」の作者である尾田栄一郎が出演することになり、「ONE PIECE」の大ファンである松本潤を筆頭に嵐のメンバーが「週刊少年ジャンプ」編集部を訪れた。
https://www.fujitv-view.jp/article/post-152662/

◎シリーズ累計発行部数5500万部って凄いよな。「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された空知英秋の「銀魂」だが、2021年1月8日に公開されるアニメ「銀魂」の劇場版第3作「銀魂 THE FINAL」のために空知英秋が描き下ろしたビジュアルが公開された。
漫画「銀魂」の初代担当であり、現「週刊少年ジャンプ」大西恒平メディア担当編集長が、最後の銀魂を見届けるために担当として現場に復帰した。大西恒平メディア担当編集長のコメントが良いんだなあ。
《『ONE PIECE』担当して、編集長にまでなって、出世コース邁進してウハウハだったんですが、なんの因果かこのタイミングで、また最悪の戦場に戻ってきてしまいました……。責任とりたくないよ、恐いよ……。
最近の空知先生は、連載してないし、コロナだしで、やること無いから、筋トレして、禁煙して、規則正しい生活を送って、無駄に長生きしようとしてます。》
https://realsound.jp/movie/2020/08/post-604795.html

日本経済新聞は8月21日付で「NYタイムズなど米メディア、Appleに手数料減額を打診」を掲載している。
ニューヨーク・タイムズなどの米有力メディアが業界団体を通じて米アップルに課金手数料の減額を打診したことが20日明らかになった。米議会などがスマートフォンのアプリ配信や課金を独占することへの批判を強めるなか、人気ゲーム「フォートナイト」の開発元による提訴に続く問題提起となる。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62882470R20C20A8I00000/

◎この本の存在を知らなかった。わが不明を恥じるしかあるまい。平成を振り返るとき役に立つ一冊だ。実業之日本社から昨年刊行された同志社女子大学 メディア創造学科教授・影山貴彦の「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」を書店で発見した。こういう偶然の出会いは書店でしか体験できない。
https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-33870-5

朝日新聞出版が「PR TIMES」に「『愛の不時着』で注目!俳優・ヒョンビンの海兵隊生活に密着したドキュメンタリー写真集が新訳で復刊! カバーの裏面はポスターになるリバーシブル仕様」を掲出したのは8月17日のことだった。
NETFLIXで配信中の韓国ドラマ「愛の不時着」で北朝鮮軍人を演じ人気爆発中の俳優・ヒョンビンが、自ら志願して入隊し海兵隊での日々に密着したドキュメンタリー写真集が、朝日新聞出版より新訳で復刊されます。カバーの裏面はポスターにもなるリバーシブルカバーを採用。本書は、『ヒョンビン限界に挑む。――海兵隊入隊ドキュメンタリーBOOK』(イースト・プレス、2014年)の新訳での復刊となります(本書にはDVD付録は付きません)。旧版では未収録の写真も収録した完全版です。》
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001037.000004702.html
ところが、8月20日になると、朝日新聞出版は公式ホームページで「『ヒョンビン海兵隊の日々』発売中止のおわび」を発表している。
《2020年9月7日に当社から発売を予定していた『ヒョンビン海兵隊の日々』ですが、原書の版元である韓国の出版社から翻訳出版契約を解除したいとの申し出があったため、日本版の発売を中止することにいたしました。刊行を楽しみにしてくださっていた皆様にご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳ございません。お詫び申し上げます。》
https://publications.asahi.com/news/1423.shtml
「K-PLAZA.com」が8月19日付で「ヒョンビンの写真集『ヒョンビン海兵隊の日々 』復刊に所属事務所が事前許可のない出版、法的対応の立場を示す」を公開している。
《この写真集は2012年12月に韓国では電子書籍「美しい男、ヒョンビンの海兵日記」というタイトルでリリースされ、2014年には日本で紙媒体の写真集として販売された。
当時、有料で写真集が出版されることについてまったく問題視されなかったわけではない。
しかし、ヒョンビンが軍人の立場であったことから肖像権が適用されず、厳格な対応を取ることができなかったという。
また、該当の電子書籍海兵隊の広報という公益性があったことから法的対応は取らず、そのまま受け入れる形となった。
しかし、今回の再出版についてヒョンビンの所属事務所であるVASTエンターテイメントは、事前に問い合わせもなかったとした上で、「海兵隊広報という公益目的のために撮影した写真を使って、営利目的の出版をすることは問題だ。これに関連した内容を検討し、法的対応を取ることになるだろう」との立場を伝えた。》
https://k-plaza.com/2020/08/hyonbin-31.html

講談社が運営しライブを通じてアニメやマンガの世界観を体験できるエンタメ施設「ミクサライブ東京」は3月19日にオープンする予定であった。しかし、新型コロナウイルスの影響でオープンは延期となっていたが、「ミクサライブ東京」に技術パートナーとして参画したソフトバンクとの協業により、「ミクサライブ東京」はリアル&リモートのLIVEエンターテインメントを発信する「ハイブリッドシアター」に生まれ変わり、本格始動することになった。
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20200821_03/
果たして講談社に「協業」はできるだろうか。ソフトバンクは講談社の船頭の多さに驚くのではあるまいか。

◎エアークローゼットの運営する提案型ファッションEC「airCloset Fitting」(エアクロフィッティング)が、小学館女性誌Oggi」とコラボした「Oggi BOX」は、限定100箱が販売開始から約2日で完売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000011623.html

琉球新報は8月19日付で「『せやろがいおじさん』に奨励賞 第1回ジャーナリズムX賞『壁突き破った』 環境調査IPPも」を掲載している。
《…「ジャーナリズム支援市民基金」(星川淳代表幹事)が実施する第1回「ジャーナリズムX賞」が18日までに決まり、県内で活動する2団体・個人が奨励賞に当たる「Z賞」を受賞した。受賞したのは米軍基地に起因する環境問題などを調査する「インフォームド・パブリック・プロジェクト」(IPP、河村雅美代表)と、動画投稿サイトで時事問題などを解説する「せやろがいおじさん」こと榎森耕助さん。》
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1176115.html

産経新聞は8月20日付で「来夏の東京五輪に否定的 企業調査、中止が最多」を掲載している。
東京商工リサーチが20日発表した企業調査によると、来夏に延期された東京五輪パラリンピックをめぐり、望ましい形を選択式で尋ねたところ「中止」が27・8%と最多だった。次に多かった「開催延期」(25・8%)と合わせると、半数を超える企業が来夏の五輪開催に否定的な結果となった。》
https://www.sankei.com/politics/news/200820/plt2008200025-n1.html
朝日新聞記者の三浦英之が引用ツイートしている。
《もう多くの人が「中止」だと思っているのに、一部の企業やメディアや政治家だけが「やるぞやるぞ」と無理を言って被害や負債を広げていく。75年前と同じ。今は歴史的な国難なのだから、人的・物的資源をコロナ対策に集中すべきだと思う》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1296418677307383809

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6)【深夜の誌人語録】

広さには深さをもって、深さには広さをもって対峙する。