3)【本日の一行情報】
◎哲学者・森岡正博のツイート。
《哲学など税金使わずに自費でやれという声を聞くが私はそう思わないね。私は反出生主義とその克服について税金を使って研究しているし成果の一部は出たが、もしこの研究が説得力あるものになったら将来この問題で悩む人たちの思考のツールのひとつとなる。公共的な知となるのだよ。道路みたいなものだ。》
《もちろん研究者は成果を他人が使えるとかを考えずに自分の問題意識だけで突き進むべきだという意見は正しい面があり私は賛成する。しかしそれとさっき述べたことは矛盾しない。》
https://twitter.com/Sukuitohananika/status/1314631118365237250
https://twitter.com/Sukuitohananika/status/1314631119313137664
◎温又柔のツイート。
《詩が愛され、詩人たちが人々から尊敬されている世界は豊かだろうなって思う。日本語圏の住人の中にも、詩を書き、詩を読み、詩人を尊敬する人びとが増えてゆけば、日本じたいが、今よりもましになるというか、かなりよくなる気がする。私も、詩を読もう。小説のように読もう。》
《追記。非論理的なものをカタカナで「ポエム」と揶揄する発想というか風潮は、日本語で生活をしている私も含めた多くの人が、古今東西書き継がれてきた「詩」なるものの、ほんの僅かな一面しか知らない証かも。だからこそ今こそ、もっと詩を、だ。》
https://twitter.com/WenYuju/status/1314332528795287552
https://twitter.com/WenYuju/status/1314356025726623744
◎マーティン・ファクラーのツイート。
《記者クラブの本当の姿が見える、菅首相とのインタビュー。質問できるのは3社のみ。他のメディアは別室で傍聴する。「撮影は禁止」「ニュースの配信は終了後」と規制だらけ。映像はなく、天井のスピーカーから首相の声が流れてくる。校内放送で教頭の話を聞かされているようだ》
https://twitter.com/martfack/status/1315067396239941632
◎毎日新聞は10月10日付で社説「学術会議人事と菅首相 理由示せないなら撤回を」を掲載している。
《政権内からは学術会議のあり方を見直すべきだとの意見も出ている。だが、任命拒否に対する疑問に答えず、会議のあり方に矛先を向けるのは論点のすり替えだ。
河野太郎行政改革担当相は、学術会議を行政改革の対象にするという。「行革」の名の下に圧力をかける狙いが透けて見える。
首相は任命拒否について、合理的で国民が納得できる理由を示さなければならない。それができないのであれば、撤回すべきだ。》
https://mainichi.jp/articles/20201010/ddm/005/070/147000c
東京新聞は10月10日付で社説「学術会議改革 強権的手法は許されぬ」を掲載している。
《学術会議の組織を見直す必要があるとしても、それによって任命拒否が正当化されることはあり得ない。
任命拒否は、国会で政府が説明してきた法律の解釈に反する独断的で違法性を否定できない行為だからだ。菅首相は直ちに任命拒否を撤回するか、明確な拒否理由を説明すべきである。
その上で、日本を代表する学術組織としてふさわしい学術会議の在り方を検討すればいい。任命拒否とは切り離し、落ち着いた政治状況の下で論じる必要がある。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/60997?rct=editorial
信濃毎日新聞は10月9日付で社説「学術会議人事 任命拒める余地はない」を掲載している。
《内閣府の文書は、公務員の選定を国民固有の権利と定めた憲法15条を持ち出し、任命は国民に責任を負えるものでなければならないと記した。だとするなら、拒否した理由を明確にせずに国民への責任を果たしたと言えるのか。
監督権の根拠には、内閣の行政権を定めた憲法65条と、首相が行政各部を指揮監督すると規定した72条を挙げた。けれども、政府が一方的な解釈で権力行使の枠を広げるのは、権力を拘束して人権や自由を守る「法の支配」の原則に反し、憲法の根幹を揺るがす。》
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20201009/KT201008ETI090008000.php
◎「ABEMA TIMES」は10月7日付で「少年漫画の『エロ』『性暴力』表現はいかにあるべきか? 赤松健氏と元編集者に聞く」を公開している。赤松や元編集者ではなく、小島慶子の発言を紹介しておこう。
《・・・エッセイストの小島慶子氏は「“偶然パンツが見えた。ラッキー”と思うこと自体が罪なのではなく、そういう表現に繰り返し触れることで、“いいじゃんパンツくらい見えてしまっても”と、相手の性的な部分を軽く扱ってしまう。その延長上にセクハラが出てくることがあり得るので、そういうことはやめようというのが署名の趣旨だと思う」との見方を示す。
「振り返ってみると、私も小さい頃は“ラッキースケベ”が面白いと思って読んでいたし、そこに描かれている女の人を自分の中に“内面化”して、そういうふうに振舞わなければならないと思っていた。しかし性的同意とか、女の人を物扱いすることがいかに貶めたり傷つけたりするかということの知識を得ていった今、なんでもないと思ったり、真似したりしていた表現が、実はセクハラや女の人を物扱いするような行動の“ひな型”になっていたなと気が付くことがある。
マスコミ業界で働いていた若い頃は、下ネタに積極的にノっていったり、自分から下ネタを振ったりするような“強い女”“話の通じる女”であるべきだとも思っていた。でも、そのことで誰かに嫌な思いをさせてしまう加害者になってしまっていたり、目の前で行われているセクハラを一緒になって笑ってしまう傍観者になってしまっていたことに後で気がついた。子育てをする立場としては、私が“もっと早く知っておきたかった”ということが知れるような環境があるといいなと思う」。》
https://times.abema.tv/news-article/8627751
◎堀江貴文と橋下徹による共著が2021年に刊行されることになり、版元の徳間書店は、その書籍の収録模様をZoomウェビナーによる1000人限定のWebライブ配信「新時代のライフシフト ~強くて優しい生存戦略~」として10月17日(土)に公開することになった。視聴料:1,800円(税込)。見逃し配信は予定していないという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000295.000016935.html
対談本の本番を有料で公開するというやり方があったか。
◎伊岡瞬自身がツイートしている。
《自分でうまく宣伝できないのですが、すごい合同企画を立てていただきました!
オール版元またいでの(あえて重複)「伊岡瞬フェア」です!
伊岡瞬、文庫最新刊『本性』発売記念! 出版社8社合同企画「ハマるぞ!伊岡瞬」フェアを全国の書店で開催!》
https://twitter.com/IokaShun/status/1314146842607710208
角川文庫から『本性』が10月23日(金)に発売されるのを記念して、KADOKAWA、幻冬舎、講談社、集英社、中央公論新社、徳間書店、双葉社、文藝春秋の8社が合同して「ハマるぞ!伊岡瞬」フェアを10月中旬より全国の書店で展開するそうだ。
伊岡は文庫化するにあたって、まるまる一章を加筆したという。
《こちらはKADOKAWAさんの紹介ページ。/ド派手です。/難産だったのですが『本性』文庫化できました。/ラストに、まるまる1章、加筆追加しました!/ぜひ!》
https://twitter.com/IokaShun/status/1314148757022203904
写真家・アートディレクターのワタナベアニがリプライ。
《一章追加。そんなことがあるんですね!》
https://twitter.com/watanabeani/status/1314188648468762624
伊岡が応じる。
《是非はありますが、ぼくは「単行本」→「文庫」のとき、作品によってはけっこう手を入れます。決して親本の否定ではなくて、「二度楽しめる」と思っています。ちょっと違うかもしれないけど、ディカプリオの〝ディスク版〟の『ザ・ビーチ』みたいに。》
https://twitter.com/IokaShun/status/1314189987609337856
◎ぴあは、フーモアの運営する人気スマホアプリ「StoryMe」(ストーリーミー)においてオリジナルコンテンツ「恩讐のストレイ・ビースト」の第3章、第4章を10月7日(水)より配信開始している。インタラクティブノベルストーリー「恩讐のストレイ・ビースト」はぴあが2.5次元舞台化を目指してフーモアと開発したオリジナルコンテンツ第2弾である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001678.000011710.html
◎秋田書店が運営しているウェブコミック無料配信サイト「マンガクロス」は、2016年から「週刊少年チャンピオン」にて連載を開始し、シリーズ累計500万部を超える大人気マンガ「BEASTARS」のコミックス21巻発売を記念して、10月8日10時より48時間限定で1~20巻・全178話の全話無料試し読みキャンペーンを実施した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000124.000040601.html
◎中央公論新社は、凪良ゆうの2020年本屋大賞受賞後第一作となる「滅びの前のシャングリラ」を10月8日に発売した。中央公論新社では冒頭33ページを公開し、さらに初回限定特典としてスピンオフ短編「イスパハン」(全12P)を封入している。発売前に大型重版が決定し、早くも累計10万部を突破。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000065430.html
凪良ゆうがツイートしている。
《本日発売となりました。
執筆に取り掛かった去年の夏から、個人としても世界としても、多くの予期せぬ変化がありました。刊行自体を悩んだり、様々な紆余曲折を経て、なんとか無事発売まで漕ぎ着けられたことが嬉しくてなりません。どうかたくさんの方に届きますように。》
https://twitter.com/nagira_yuu/status/1314027049565130754
◎凸版印刷とイオンモールは、国内外の文化をテーマにしたイベント事業を共同で推進することになった。第一弾として、講談協会と連携し、VRコンテンツと講談を組み合わせた文化イベント「イオンモール VR×講談」を全国4か所のイオンモールで開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000505.000033034.html
◎148cmの身長と童顔にバストは90cmのHカップという“ちっちゃカワイイ”ボディのグラビアアイドル・RaMuにとって3年ぶりの写真集「pieni」が光文社から10月20日(火)に発売される、ということなのだが、このRaMuもSNSで水着姿をSNSにアップしたことがきっかけでデビューしている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000586.000021468.html
すべての起点はSNSにあり。
◎マガジンハウスが、女性グラビア週刊誌「anan」創刊50周年を記念し、10月29日(木)~11月11日(水)まで渋谷スクランブルスクエア、2020年11月7日(土) に渋谷ストリームにて開催する「SHIBUYA SCRAMBLE FESTIVAL 2020 Produced by anan(略称:シブスクフェス)」はカルチャー、ファッション、ビューティ、ウェルネスなど、「anan」がキュレーションする“すべて女性の、いま好きなこと。”を集結させた都市型イベント。
その第二弾出演者に、中園ミホ、横澤夏子、マイメロディ、綺咲愛里が決定した。今年で45周年を迎えるマイメロディは、元宝塚スターの綺咲愛里と一緒にステージに登場しお悩み相談に答えるという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000159.000030125.html
◎マガジンハウスは10月7日、楽天市場において食に関わるウェブマガジン「R gourmet」を創刊した。
https://event.rakuten.co.jp/food/rgourmet/about/
◎アドビは、集英社の少年ジャンプ+で連載中のマンガ「左ききのエレン」とコラボしたオリジナル漫画を10月10日(土)と10月17日(土)に公開する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000114.000041087.html
◎朝日新聞デジタルは10月8日付で「ノーベル文学賞に米女性詩人ルイーズ・グリュックさん」(ストックホルム=下司佳代子)を掲載している。
《スウェーデン・アカデミーは8日、2020年のノーベル文学賞を、米国の詩人、ルイーズ・グリュックさんに授与すると発表した。選考の実務を担ったノーベル委員会のアンデルス・オルソン委員長は、「飾り気なき美しさを伴って個人の存在を普遍化する彼女独特の詩の編み方に対して」贈るとした。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNB86WBTNB8UHBI041.html
「ロシア構成主義: 生活と造形の組織学」(共和国)の川村彩がツイートしている。
《ノーベル文学賞が発表されたとき、すでにその作家の代表作が翻訳されていて、日本語で手軽に読めるというのはすごいことだと思う。毎年日本の文学研究の蓄積と層の厚さに感心する。そして、十数年後にはこんな恵まれた環境はなくなるだろうと危惧している。》
《ルイーズ・グルック、単行本の翻訳はないのかと思ったら、紀要で翻訳を発表されている方がいるよう。優れた作家や作品に目配りをしている人はいるものだな。》
https://twitter.com/ayachika1/status/1314093249049497600
https://twitter.com/ayachika1/status/1314193957308440577
獨協大学紀要「英語文化研究」が二回にわたって「ルイーズ・グルック―略伝と作品の特徴、ならびに詩の翻訳」を取り上げているのだ。
https://researchmap.jp/sekine-michiyo/published_papers/7913534
https://researchmap.jp/sekine-michiyo/published_papers/7913533
思潮社の「アメリカ現代詩101人集」でも数少ないルイーズ・グリュックの邦訳が読めるそうである。
https://twitter.com/shun_akikusa/status/1314183878794379264
出版文化は出版ビジネスよりも広く、深いのである。このことに出版ビジネスは謙虚であるべきである。
◎井出孫六が10月8日、敗血症のため東京都府中市の病院で死去した。89歳。信濃毎日新聞は、次のように書いている。
《中央公論社の編集者を経て、1969(昭和44)年に執筆活動を本格化。松代藩(現長野市)出身の画家、川上冬崖(とうがい)の死を題材にした歴史小説「アトラス伝説」で75年に直木賞、長編ルポルタージュ「終わりなき旅『中国残留孤児』の歴史と現在」で86年に大仏次郎賞を受賞した。2013年には第20回信毎賞を受けた。
豊富な資料を基にした小説やルポルタージュ、評論、エッセーで知られ、信州ゆかりの人物を取り上げた作品も多い。代表作はほかに、野口英世の生涯を追った「非英雄伝」、秩父事件が題材の「秩父困民党群像」、戦前に軍部批判を続けた本紙主筆を取り上げた「抵抗の新聞人桐生悠々」など。》
《旧臼田町の造り酒屋に生まれ、東京大仏文科を卒業後、都内の中学、高校で英語教師もしていた。三木内閣で官房長官を務めた故井出一太郎氏、医学者で千葉大学長だった故井出源四郎氏は兄、評論家の故丸岡秀子氏は姉。元厚相の故井出正一氏はおい、長野3区選出の衆院議員井出庸生氏はおいの子に当たる。》
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20201009/KT201009ASI000002000.php
幻冬舎・小木田順子《井出孫六さん、高校の大先輩。信州人スピリットの象徴のような方。
ご冥福をお祈りします。》
https://twitter.com/junkogita/status/1314565430032306182
藤田孝典《なんと…。井出先生には学生時代に当時研究されて出版した『柳田国男を歩く』に基づき、日本文化、風習、民俗学を教わりました。
今も国内旅行や日本文化に触れるたび、先生を思い出します。
ご冥福をお祈りいたします。》
https://twitter.com/fujitatakanori/status/1314574911709437952
寮美千子《一度お目にかかりたいと思っていた。井出孫六氏の『抵抗の新聞人 桐生悠々』で、わたしははじめて、桐生悠々と祖父の寮佐吉が、強いつながりがあったことを知った。あの時代、反戦を心に抱いていた祖父は、孤独ではなかったのだと教えてもらった。合掌。》
https://twitter.com/ryomichico/status/1314599786318753792
タムラヨシカズ《井出孫六死去。学生の頃に秩父事件や中国残留孤児を巡る著書、「ゆきゆきて神軍」の奥崎謙三『ヤマザキ、天皇を撃て!』への寄稿、メディア論などを読み、今の仕事に影響してると思う。敗戦の年、米兵の立派な姿を見て、刺し違えようと隠し持っていたナイフを捨てた話は講演会で聞いたのだったか。合掌》
https://twitter.com/TamuraYosh/status/1314816329552068608
こややし《井出孫六さんには一度だけインタビューしたことがある。にこやかでおだやかな方だったけど、激しいものもおもちだったのではないか。じゃなきゃ、秩父事件に関心を持ち続け、奥崎謙三や永山則夫の本を出したりはしないだろう。その辺りをもっと聞きたいと思い続けてきたが叶わなかった。》
https://twitter.com/kova41/status/1314487735667707906
◎「リアルサウンド」は10月9日付で「『SFマガジン』編集長・塩澤快浩が語る、SFが多様性を獲得するまで 『生き延びることしか考えてきませんでした』」を公開している。塩澤快浩の肩書は「早川書房事業本部副本部長兼編集統括部長兼SFマガジン編集長」である。塩澤は次のように語っている。
《SFが一番ブームになったのは小松左京『日本沈没』や映画『スター・ウォーズ』の1970年代で「SFマガジン」の部数も最も出ていた。1980年代のサイバーパンクの頃は、サブカル的なブームもありましたし、ハヤカワ文庫SFからはギブスン、グレッグ・ベア、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアなどがどんどん出て質的に凄かった。反動かもしれないですけど、1990年代はSF冬の時代といわれてもしかたがない状況でした。》
https://realsound.jp/book/2020/10/post-632048.html
◎新聞協会賞が決まった。
・「教員間暴力のスクープと神戸の教育を巡る一連の報道」(神戸新聞社 学校再生取材班 代表・編集局報道部、井上駿)
・「『戦没者遺骨の取り違え公表せず』の一連のスクープ」(日本放送協会 「遺骨問題」取材班 代表・報道局社会部副部長、木村真也)
・「コロナ重症病棟 医師たちの闘い」(フジテレビジョン ニュース総局報道局報道センター報道番組部 代表・ニュース総局報道局報道センター報道番組部長、佐野純)
・「焼け落ちた沖縄の象徴」(沖縄タイムス社 編集局写真部 代表・編集局デジタル報道本部写真部長、崎浜秀也)
・「『にほんでいきる』 外国籍の子どもたちの学ぶ権利を問うキャンペーン報道」(毎日新聞東京本社 「にほんでいきる」取材班 代表・人事部<前編集編成局社会部>奥山はるな)
・「ヒロシマの空白 被爆75年」「ヒロシマの空白 被爆75年 街並み再現」(中国新聞社 「ヒロシマの空白」取材班 代表・編集局報道センターヒロシマ平和メディアセンター長、金崎由美)
https://www.pressnet.or.jp/journalism/
毎日新聞の受賞は5年連続32件目で、協会加盟社の中で最多を更新している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000127.000032749.html
◎毎日新聞は10月6日付で「SUNDAY LIBRARY 著者インタビュー 朝井まかて『類』」を掲載している。
《戦争で財産も家も失った類は、敷地の一角で小さな本屋を営みながら、これまでの思い出を綴(つづ)る文章を発表する。しかし、その内容が家族に波乱を引き起こすことになった。
「それまでの類は姉たちとの関係性のなかで生きるしかなかった。彼にとって文章を書くことは、姉たちの価値観から抜け出そうとした、自立への挑みだったのかもしれません」 傷つく人が出るとしても書きたかった類の気持ちに、心を寄せたという。「私も遺族の方々に配慮しながらも、この事件を書かないわけにはいかなかった。書くことは業の深いものです」
類は、妻から本当の夢は何かと問われ、「質素に、ひっそりと暮らすことだ」と考える。》
https://mainichi.jp/articles/20201007/org/00m/040/014000d
◎新潮社はノーベル賞受賞作家カミュの代表作であり、コロナ禍で再び脚光を浴びた「ペスト」の車戸亮太によるコミカライズ第1巻を発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000047877.html
◎白泉社は「ヤングアニマル」で連載している三浦建太郎のダークファンタジーコミック「ベルセルク」の連載30周年を記念して、イベント「大ベルセルク展」を2021年1月30日(土)~2月15日(月)まで池袋サンシャインシティ 展示ホールAにおいて開催することを決めた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000333.000046848.html
◎毎日新聞は10月9日付で「パズル雑誌、当選者に懸賞品送らず 16年6月から 未発送3600人分超か」(井川諒太郎)を掲載している。
《東京都千代田区の出版社「晋遊舎」が2016年以降に発売した「まちがいさがしフレンズ」「てんつなぎフレンズ」など6種のパズル雑誌で懸賞品を送っていなかったことが判明した。毎日新聞の取材を受けた同社がホームページ(HP)上で問題を公表し「ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした」と陳謝した。未発送の懸賞品は少なくとも3600人分を超えるとみられる。晋遊舎は順次発送するとしているが、景品表示法に抵触する可能性もある。》
https://mainichi.jp/articles/20201008/k00/00m/040/269000c
晋遊舎は二つの文章を発表している。一つは「弊社パズル雑誌・プレゼントの発送につきまして」。
《弊社発行のパズル雑誌のプレゼントにつきまして、一部、未だ発送が行われていないものがあることが判明いたしました
(※応募終了後プレゼントの発送完了までに弊社で通常予定している期間を経過した後も発送されていないプレゼントとなります)。
本件は、今夏弊社が自主的に行った社内コンプライアンス調査により発覚いたしました。
今回の事態が発生した原因ですが、パズル雑誌の編集作業を担当する編集部門と外部委託先との間でプレゼントの発送業務の担当範囲について認識に齟齬があったこと、編集部門担当者が雑誌の編集作業に忙殺されており、プレゼント発送業務まで手が回らなかったこと等が主な原因となります。
平素、弊社パズル雑誌をご愛顧いただいているファンの皆様、ならびに、ご購入いただいた読者の皆様方におかれましては、このような事態になってしまったことを、心より深くお詫び申し上げます。
本件につきましては、コンプライアンス調査後に早速新たに発送部門を立ち上げ、これまで外部編集プロダクション及び編集部内で行っていた発送業務を社内で一元化し、担当部署を明確化致しました。同発送部門において、未発送のプレゼントの発送業務を既に開始しているところです。
なお、同発送部門が調査した結果、未発送のプレゼントがある雑誌は、以下のとおりとなります。
・難問ナンプレフレンズ Vol.11~14
・まちがいさがしデラックス Vol.1~3
・てんつなぎデラックス Vol.1
・まちがいさがしフレンズ
Vol.6~10、2017年11月号、2018年2・5・8・11月号、2019年2・5・8・11月号、2020年2月号
・てんつなぎフレンズ
Vol.5~7、2017年5・8・11月号、2018年2・5・8・11月号、2019年2・5・8・11月号、2020年2月号
・漢字てんつなぎフレンズ
Vol.4~8、2019年7・10月号、2020年1月号、4月号
・合同プレゼントキャンペーン
みんなのフレンズキャンペーン、フレンズでハッピーキャンペーン、てんつなぎフレンズキャンペーン、漢字ジグザグキャンペーン、 ハッピークロスワードキャンペーン、フレンズファミリーキャンペーン、てんつなぎフレンズキャンペーン、ナンバーワンキャンペーン、 春のスペシャルプレゼント祭り、フレンズありがとうキャンペーン
前述のとおり、未発送のプレゼントに関しましては、現在、弊社にて当選者に対する発送作業を順次進めております。
なお、当選者の発表は、各雑誌の応募においてご案内しているとおりプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。
実際に予定していた発送時期よりお時間が経過することとなり、誠に申し訳ございません。
順次、発送作業を進めているところですので、今しばらくお待ちいただければと思います。
この度は読者の皆様方にご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
重ねてお詫び申し上げると共に、ご理解頂きますよう何卒、よろしくお願い申し上げます。》
いま一つは毎日新聞などの報道を踏まえて発表された「弊社一部パズル誌、プレゼント未発送の報道につきまして」である。
《本日、一部報道機関にて、弊社の一部のパズル誌のプレゼントが、未発送であるとの報道がありました。
本件については既に10月7日付で弊社ホームページにて発表申し上げているところですが、平素、弊社パズル雑誌をご愛顧いただいているファンの皆様、ならびに、ご購入いただいた読者の皆様方におかれましては、ご心配おかけしましたことを改めまして心より深くお詫び申し上げます。
一連の報道を受けまして、以下の点につき補足させていただきます。
2020年1月以降に発売されたパズル誌のプレゼントつきましては、すでに正常化して発送済です。
また発送が遅れている過去のすべてのパズル媒体のプレゼントにつきましても、本年中を目処に、準備が整ったものより逐次発送を行う予定です。
実際に予定していた発送時期よりお時間が経過することとなり、誠に申し訳ございません。急ぎ、発送作業を進めていきますので、今しばらくお待ちいただければと思います。
なお、10月7日に発表させていただきました未発送のプレゼントがある雑誌のうち、「難問ナンプレフレンズ Vol.14」、「特選!まちがいさがしデラックス Vol.3」につきましては、プレゼント募集の締め切りがまだ来ておりませんでした。よって、プレゼント未発送の媒体にはあたりません。こちらは応募締め切り後に、確実にプレゼントを発送させていただきます。表記に誤りがありましたことを、謹んでお詫び申しあげます。
また弊社発行のその他のすべての刊行物に関しましては、いずれの号につきましても正常にプレゼント発送がなされております。正常にプレゼントが発送されているものとしましては、以下のとおりとなります。
・クロスワードフレンズ
・漢字ジグザグフレンズ
・難問 漢字ジグザグフレンズ
・良問たっぷり! アロークロスナンバーワン
・とっても面白いアロー&スケルトンフレンズ
・LDK
・LDK the Beauty
・MONOQLO
・家電批評
・Mr.PC
・その他弊社刊行のムック誌でプレゼント募集があるもの
この度は読者の皆様方にご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
10月7日付の発表でも申しあげたとおり、今後はプレゼント発送にかかる業務を今一度見直し、再発防止に努めてまいります。
重ねてお詫び申し上げると共に、ご理解頂きますよう何卒、よろしくお願い申し上げます。》
https://www.shinyusha.co.jp/
朝日新聞デジタルは10月9日付で「パズル雑誌の懸賞品、4年にわたり送らず 晋遊舎が謝罪」(滝沢文那)を掲載している。
《懸賞付き雑誌を巡っては15年、当選者数を実際より多く表示していたとして、版元の会社が、消費者庁から景品表示法違反(有利誤認)に基づいて再発防止などを求める措置命令を受けたことがある。
消費者庁の担当者は、「一般的には、懸賞の当選人数などを表示しながら未発送だったとすれば、雑誌を購入してもらうきっかけとして消費者に『当たるかもしれない』と誤解させており、景品表示法に抵触する可能性がある」としている。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNB96JXMNB9UCLV00G.html
◎日本文芸社は10月9日にInstagram開始1年足らずでフォロワー総数は22万人突破したカリスマOL「aya」の「丁寧で素敵な毎日を過ごせる理由 一人暮らし 働き女子のお仕事時間とおうち時間」を発売した。オンもオフも、自分らしく、心地よく過ごすためのルールがたっぷり詰まった暮らしの参考書だそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000041489.html
◎BOOK TECHは、縦スクロールで読めるプログラミング書籍専門の電子書店「BOOK TECH」(ブックテック)を10月9日に公開した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000065352.html
◎TOKYO FMをはじめとするJFN38局ネットで放送している村上春樹がDJをつとめる番組「村上RADIO」は、10月25 日(日)19時00分~19時55分に、第18弾となる「村上RADIO~秋のジャズ大吟醸~」を放送する。今回の選曲は、村上が自身の所有するアナログレコードからすべてオンエアされる、渾身のジャズ特集だ。さらに放送の前週10月18日(日)19時00分~19時55分には、村上春樹の小説の大ファンでもあるというカナダ出身のジャズピアニスト、ダイアナ・クラールからのスペシャルなコメントとともに彼女の新曲をオンエアする。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002145.000004829.html
-----------------------------------------------------
4)【深夜の誌人語録】
力を抜かなければ力を出し切れないものだ。