【文徒】2020年(令和2)10月13日(第8巻189号・通巻1846号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】イタリアの出版社フェルトリネッリをご存知ですか?
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】イタリアの出版社フェルトリネッリをご存知ですか?

紀伊國屋書店Kinoppyと光社古典新訳庫がコラボレした読書会がオンラインで10月29日(木)にZoom配信で開催される。今回は、「若草物語」の訳者・麻生九美が、社古典新訳庫創刊編集長・駒井 稔とともにオルコットの「若草物語」の魅力を語る。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000587.000021468.html
麻生九美といえば「フェルトリネッリ――イタリアの革命的出版社」(晶社)の訳者である。フェルトリネッリはイタリアの色々な意味で有名な出版社である。
https://www.shobunsha.co.jp/?p=1454
栗田明子は次のように書いている。
《一九五五年六月に創業したときの出版物は、ラッセル卿の『人口地獄:ナチス戦争犯罪小史』と、ネルーの『自叙伝』であった。一年後には、出版社、流通会社、書店をつなぐ一つの回路が必要と「フェルトリネッリ・リブリ・スパ」を設立し、それが現在全イタリアに及ぶ二〇〇店以上の直営店ネットワークの基礎となる。
その後のフェルトリネッリ社の一九六九年までのリストに、カストロの『エルネスト・チェ・ゲバラへの弔辞』、『毛沢東語録』、ホー・チ・ミン『演説集』、社会人類学者のレヴィ=ストロース言語学者ヤコブソンの著書、そして学ではノーベル学賞受賞ガブリエル・ガルシア=マルケス(コロンビア)、マリオ・バルガス=リョーサ(ペルー)、ミゲル=アンヘルアストゥリアス(グァテマラ)をはじめ、カルロス・フエンテスメキシコ)、エルネスト・サバト(アルゼンチン)ラテンアメリカの作家が多く、アメリカはトム・ウルフジェームズ・ボールドウィンからスリラーシリーズまでと幅広い名前が並ぶ。》
https://www.shobunsha.co.jp/?p=1876
「キッチン」「TUGUMI」など、吉本ばななをイタリアに紹介した版元である。吉本は2018年9月21日に次のようなツイートを投稿している。
《私のイタリアの出版社の社長のお母さん、フェルトリネリ社の母、インゲ・フェルトリネリさん。最後までたくさんの笑顔と励ましをありがとう。さようなら 安らかに》
https://twitter.com/y_banana/status/1043034833423806465
インゲ・フェルトリネリが亡くなったのは2018年9月20日明のことだった。イタリア化会館のブログは2018年10月2日付で2018年9月20日付 la Repubblica紙から抜粋して「【訃報】”出版界の女王”インゲ・・フェルトリネッリ死去」をエントリしている。
《彼女のオフィスは生前ジャンジャコモ氏の仕事場でもあった場所で、その壁にはヴィッラデアーティで撮った1枚の写真が飾られていました。その写真は、彼女が世界中の編集者に囲まれて地面に寝そべっているものでした。「幸せな酔っ払いたち」、それがこの写真につけられたキャプションでした。戦前、インゲが目指していたのは、「ある晩はトーマス・マンが、次の日にはアインシュタインが顔を出した」、ベルリンの出版社Gottfried e Brigitte Fischer社のような、思考する世界が交差する、まるで愉快キャラバンサライのような出版社でした。その後彼女は、インゲボルク・バッハマンやナディン・ゴーディマー, ギュンター・グラスやガルシア=マルケスなど世界中の学者らとその理想を実現したのでした。》
https://www.iictokyo.com/blog/?p=10849
在イタリアのライター平島幹が主宰するサイト「Passione」の「『鉛の時代』 イタリアの知の集積 フェルトリネッリ出版と『赤い旅団』の深い関係」は次のように書いている。
《出版社としてのフェルトリネッリは当時、『ドクトル・ジバゴのみならず、トマーゾ・ディ・ランペドゥーサの『山猫』など、後世に残る優れた書籍の版権を得て、続々と刊行しました。1958年には、ジャンジャコモ亡き後、その跡を引き継ぎ、フェルトリネッリ出版を大書店に育てた生涯のパートナー、ジャーナリスト及びカメラマンでもあるインゲ・ショエンタール(インゲ・フェルトリネッリ)に出会っている。いずれにしてもフェルトリネッリ出版は、彼の慧眼と人柄で、日を追ううちにミラノの化のセンターに変貌し、世界に名を轟かす作家、思想家たちのサロンともなりました。》
https://passione-roma.com/%E3%80%8E%E9%89%9B%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%80%8F-%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E7%9F%A5%E3%81%AE%E9%9B%86%E7%A9%8D-%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%8D%E3%83%83/2/
ブログ「荒野に向かって、吼えない…」は次のように書いている。
《・・・作家と直接会えるイベントが行われ、フェルトリネッリ自らも仕入れに加わったた「ちょっとした仕掛け」も置かれた。「毛沢東に似せて作られたマリリン・モンロー、蛇の姿をした銀のベルト、ネクタイ、萌黄色のミニスカート」などが「路上市のように、書店のレジ係りが枝編み細工のバスケットにどさっと入れ」、「レジ係りは「愛し合おう、戦争はだめだ」というメッセージが書かれている駐車標識を持っていた」という所など、現在にまで連なる様々な個性的な書店の雛形のように思えるものである。》
http://satotarokarinona.blog110.fc2.com/blog-entry-250.html
ジャンジャコモ・フェルトリネッリは映画「フォンターナ広場ーイタリアの陰謀」の登場人物の一人として次のように紹介されている
《1926年、資産家の一家に生まれる。少年時代、母親が購入した庭園を造園していた工場労働者、肉体労働者、農場労働者たちと仲良くなり、自身の裕福な生活とは別の労働者たちの生活を理解するようになったことをきっかけに、左傾化して共産党員となる。
戦後、一族の巨万の富を継承し、社会主義や労働史を中心とした国内外の書の収集を始めて「フェルトリネッリ図書館」を創設。55年に出版社を創立し、57年にはピサ、そしてミラノに書店を開業。イタリア国内に次々書店を開いた。パステルナークの『ドクトル・ジバゴ』、ランペドゥーサの『山猫』、さらにはケルアック、ゲバラもフェルトリネッリが出版した。
その私財で左翼を支援し、後に自らも現実の革命運動へと進む。ハガリー動乱の評価を巡って共産党を離れるが、68年以降急進化し、地下へ潜る。72年、セグラーテの高圧線の鉄塔下で爆死した遺体が発見される。99年、その生涯を息子カルロが執筆、出版(2011年「フェルトリネッリ イタリアの革命的出版社」晶社刊)。映画の中で、ピネッリとカラブレージが訪れる書店としてフェルトリネッリのミラノの書店が再現されている。》
https://www.facebook.com/334558980022479/photos/a.352698261541884/356998057778571/?type=1&theater
「フェルトリネッリ――イタリアの革命的出版社」の後半部分は出版ではなく、革命にかかわる記述となっている。
《後半は60年代に入り、彼が世界を股にかけて革命のために飛びまわる疾風怒涛の歳月。キューバカストロと出会い、ゲバラに関心を寄せ、彼は世界各地の革命運動に関わることになる。CIAからは「ヨーロッパにおけるカストロのもっとも重要な代理人」と呼ばれ、南米・アフリカ・そしてヨーロッパ内でも勃発したテロ活動の影でフェルトリネッリはもう出版人ではなくなり、一革命家になっていく。指名手配を受け、命の危険に晒され、偽パスポートを所持し、潜伏生活を続け、最後は、高電圧鉄塔を破壊し、ミラノに大停電を発生させようと画策した揚句に事故死か他殺か不明なまま、非業の死を遂げる。》
http://besideabook.blog65.fc2.com/blog-entry-281.html?sp
フェルトリネッリは今もイタリアを代表する出版社であり、書店である。
https://www.cool-world.net/Italy:Central/shop/300/

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2)【本日の一行情報】

◎首相は「いちご白書をもう一度」や「神田川」「僕たちの失敗」を涙ながらに歌うことはあるまい。そういう人をたぶん軽蔑するだろう。「戦後和解――日本は〈過去〉から解き放たれるのか」(中公新書)の小菅信子によるツイート。
《「いちご白書をもう一度」や「神田川」「僕たちの失敗」を涙ながらに歌う人もいれば、それを軽蔑する人もいるってことです。》
https://twitter.com/nobuko_kosuge/status/1315301445994905600

巖谷國士のツイート。
《要望があったのでまとめます。教養は知識とは違う。知識は努力・技術・勉強によって得られるが、教養は体験によって、旅・出会い・遊びによって身につく。教養は知識よりも類推力・想像力を必要とする。教養は人格の一部になる。だから偏差値・暗記力・TVクイズなどとは関係がない。》
https://twitter.com/papi188920/status/1315242377766817793

平野啓一郎にとって今の日本は殺伐とした国として目に映っているようだ。
《アートが目の敵にされ、学者が攻撃される。次のターゲットは何か? どうしてこんな殺伐とした国になってしまったのか? 国家が芸術や学問を保護するのは当たり前だろう。政権の役に立つためじゃない。国のため。前政権から現政権に至る悪政の流れを断ち切る以外にないだろう。》
https://twitter.com/hiranok/status/1315273870232805378

仲俣暁生の読み。当たっていると思うよ。
《私の見るところ、朝日の上層部は基本的に菅や維新の「改革」に親和的。流れが加速すれば、間違いなくまた翼賛側にまわる。すでに大阪ではそうだもの。》
《朝日の中にこそ、顕教密教の二重体制がもっとも根深く温存されてる。現場の記者も論説委員もそれはよく知ってるはず。》
https://twitter.com/solar1964/status/1314987170399043584
https://twitter.com/solar1964/status/1314987530576486401
朝日新聞デジタルは2017年2月12日付で「メラニアさん・イバンカさん、単色ファッションでも華麗」なるトランプ礼賛記事を掲載しているのだが、これを書いた高橋福子は現在、朝日新聞大阪社会部の行政取材キャップであり、吉村、維新ヨイショ記事を書いている。
https://digital.asahi.com/articles/ASK2D25VZK2DUTFK003.html

鈴木みのりのツイート。
《GINZA11月号の特集「本のおしゃれ虫になる GINZA読書案内」の「私のいちばん好きな本」で、柴崎友香公園に行かないか? 火曜日に』(新潮社)を選びました。ごくごく短いけど、やっとこの本について書けてうれしい。ひとりでも多くに興味を持ってもらいたい作品です。他のみなさんの選書も楽しみ。》
https://twitter.com/chang_minori/status/1315238918120382464

神戸大学医学研究科感染症内科教授の岩田健太郎はローラン・ビネの「言語の七番目の機能」(東京創元社)をイチオシ!
《やー、面白かった。最高。僕みたいに80年代の「フランス現代思想」やその立役者に詳しくない人も十分に楽しめる。どこまでが史実でどこからがフィクションかは分からんし、どこまでがガチの学問でどこからがその揶揄なのかも知らんけど。》
https://bookmeter.com/books/16384972

◎天野潤平は柏書房の編集者なのだろう。
《『藝春秋』11月号「今月買った本」のコーナーにて、作家の森絵都さんが『戦争の歌がきこえる』を「私に新しい視座を与えてくれた一冊」として紹介してくださっている しかも2ページのうちまるまる1ページを割いてくださって、大変ありがたいです...》
https://twitter.com/AmanonG2/status/1315210985683075073
「戦争の歌がきこえる」の著者である佐藤由美子のプロフィールを紹介しておこう。
ホスピス緩和ケアの音楽療法を専門とする米国認定音楽療法士バージニア州立ラッドフォード大学大学院音楽科を卒業後、オハイオ州のホスピスで10年間音楽療法を実践。2013 年に帰国し、国内の緩和ケア病棟や在宅医療の現場で音楽療法を実践。その様子は、テレビ朝日テレメンタリー」や朝日新聞ひと欄」で報道される。2017年にふたたび渡米し、現地で執筆活動などを行なう。著書に『ラスト・ソング――人生の最期に聴く音楽』、『死に逝く人は何を想うのか――遺される家族にできること』(ともにポプラ社)がある。》
http://www.kashiwashobo.co.jp/book/b512101.html

◎小説家の深緑野分が「呪術廻戦」をオススメしている。
《呪術廻戦、アニメたしかにわかりやすいけど、あの原作のわかりづらさというか黒バックで「あ、ここは回想でこっちとつながるのね」をアクションシーンでもやってしまうセンスとかスピード感が好きなので原作オススメです。あとオラオラ感がやっぱり原作のが強くて良き。渋谷事変編はさいこうだ。》
《しかししかし私の最大の推しが……という話を知ってしまい(単行本未収録)、うわーってなってる。うわーっ。》
https://twitter.com/fukamidori6/status/1315186438221123584
https://twitter.com/fukamidori6/status/1315186688004485120

マーティン・ファクラー田中康夫の「『脱・記者クラブ』宣言 まとめサイト」を引用ツイートしている。田中の「脱・記者クラブ宣言」を「記者クラブ」メディアに推奨しているのである。
《私も「脱・記者クラブ宣言」を報道社に薦める。メディアへの不信感が増えているこの時代に、読者の信頼を取り戻すのが生き残る道だ。読者側に立ち、読者のためになる正確な情報やファクトに基づいたストーリーを伝えるには、権力者への忖度を促す記者クラブを辞めるしかない。》
https://tanakayasuo.me/pressclubsystem
https://twitter.com/martfack/status/1315086411666616321
元朝日新聞記者の烏賀陽弘道マーティン・ファクラーを引用ツイート。
《わははは。もう三十年くらい繰り返されている問題です。日本の新聞社は一顧だにしません。》
https://twitter.com/hirougaya/status/1315303434401148929
一顧だにしないとは、どういうことなのかと言えば、実はこういうことだろう。NHKエルサレム支局の曽我太一がファクラーを引用ツイートしている。
《基本的には賛成ですが、当局側が自分たちに厳しいメディアもブリーフィングに招き入れる化と度量とが必要で、それはあまり意見を闘わせなかったりする社会的な部分とも深く関わっていると思うので、メディア側から手を引いてもそう簡単には快方に向かうとも思えないところが問題。》
https://twitter.com/soga_taichi/status/1315184115440906243

◎「共和国」のツイート。
《折から上京中だった池田浩士さんと東京駅でランチをご一緒したら、「宿泊先でGoToのクーポンをもらったんだけど」と。しか丸の内オアゾの飲食店ですら「設備が整っていないので」使えず、有効期限/範囲も実質2日で都内のみ。なんだそれは。使わさせずに代理店に現金が入る仕組みをまざまざと知る》
https://twitter.com/Naovalis/status/1315158398757859328

◎「BusinessJournal」は10月10日付で「税金でつくった厚労省献血PR「けんけつちゃん」、“電通が権利所有”で使用できない問題」を公開している。
《事の発端は、今年9月に京都市で開かれた京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)での日本赤十字社京都府支部の企画だった。同企画は「赤月ゆに×京都赤十字コラボ開催中」と銘打ち、会場に駐車した献血カーで、吸血鬼Youtuber赤月ゆにさん(ゆにクリエイト所属)と、けんけつちゃんのコラボイラスト入りのクリアファイルを無償配布しようというものだった。
(中略)
・・・けんけつちゃんを入れたコラボイラストのグッズ製作は今回が初の試みだったのだという。当初、企画は何事もなく進行していたのだが、ラフイラストが完成した時点で、赤十字の担当者が突如として「けんけつちゃんのイラストに関し「電通への確認が必要」などと言ってきたのだという。この結果、赤月さん側は修正作業に追われ、並行して用意しYouTube上の献血PR動画も一時削除する事態に追い込まれた。》
https://biz-journal.jp/2020/10/post_183755.html

◎「春オンライン」は10月9日付で「『自分メディア時代は終わる!』ちきりんが描く、“教祖”抜きで成り立つネット社会とは」を掲載している。これは庫『「自分メディア」はこう作る!』にて掲載された対談の一部を基に作成されているそうだ。ちきりんの次のような発言は本好きであればあるほど思っていることではないだろうか。
《実は私には、「本が残る」っていう感覚が全然ないんです。だって本って残ります? 2~3年前に出した本でさえ、ふらっと入った書店で見つけるなんてほぼ不可能でしょ。たしかに本は紙だから物理的には残るけれど「人の目につく場所にあるか? いつでも読めるか?」という意味では、本が「残るメディア」とは思えなくて。》
https://bunshun.jp/articles/-/40305

◎ライブハウス「CLUB GATE(クラブゲート)」と書店「本屋プラグ」が主催する「和歌山ミニシアター企画」は第2回映画上映会を10月18日に実施する。マレーシアの女性監督ヤスミン・アフマドの「細い目」と遺作「タレンタイム」を上映する。
https://wakayama.keizai.biz/headline/1697/
本屋プラグがツイートしている。
《「和歌山・書店とライブハウスが映画上映会開催へ」で記事にしてもらえるのも、当然有難いんですけど、そろそろ一社くらい「和歌山でマレーシアの至宝、ヤスミン・アフマド監督作品上映へ」で記事にして欲しい気持ちもある。》
https://twitter.com/books_plug/status/1314785310891372544

◎「ダイヤモンド・オンライン」は10月10日付で「『鬼滅の刃』累計1億部突破、アラフォーファンから見た本当の面白さ」を発表している。
《少年ジャンプで連載されていた『鬼滅の刃』が、10月発売の第22巻で電子書籍版を含む累計発行部数がついに1億の大台に乗った。1億部ともなると、もはや国民的マンガといってよく、この数字を達成したジャンプ作品は他に『DRAGON BALL』『SLAM DUNK』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』などが挙げられる。
 調べてみると、新刊が出るたびにコンビニで平積みになる『ONE PIECE』は、第36巻発売時に史上最速で1億部突破を達成。押しも押されもせぬ不動の国民的マンガである同作品だが、『鬼滅の刃』が、この最速1億部突破の記録を大幅に塗り替えることとなった。
何しろこの1年で約9000万部も数字を伸ばしたほどで、この勢いのすごさについては確実にマンガの歴史に刻まれるであろう。》
https://diamond.jp/articles/-/250920

読売テレビは10月9日付で「『まもなくダウンタウンDX』放送トラブルの原因について」を公開している。
《10月8日(木)夜に放送予定だった「まもなくダウンタウンX」が関東地区で放送されないトラブルがありました。データ入力に関する人為的なミスが原因で、当社から日本テレビへ番組の映像と音声を送ることができませんでした。視聴者の皆様、関係者の皆様にご迷惑をお掛けしましたことを深くおわびいたします。
チェック体制をより一層強化し、再発防止に努めて参ります。
番組名:まもなくダウンタウンDX
放送日:2020年10月8日(木)
放送枠:21時54分~22時00分
状 況:本番組は読売テレビ制作で、今週から日本テレビが関東地区で放送する予定でした。日本テレビは、読売テレビが送った映像と音声を受けて放送する予定でしたが、21時55分30秒から21時58分までの間、番組全編が放送されませんでした。なお、読売テレビの放送エリア(関西地区)では通常に放送されました。》
https://www.ytv.co.jp/fromytv/news/number/page_uwn7f7waxnoyiohr.html
スポーツニッポンは10月9日付で「読売テレビ謝罪 放送事故は『データ入力に関する人為的なミス』が原因 関東で『DX』事前番組放送されず」を掲載している。
《「秘密のケンミンSHOW極」(木曜後9・00~9・54)終了後のCM中。関東地区は突如、「NETWORK」という字とともに「ピー」という音が約1分続いた。その後、海底などの映像が約1分半流れ、CMに戻った。
関西地区は、この間、「まもなくダウンタウンDX」が放送され、この日出演するSnowManらのダイジェストが流れた。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/10/09/kiji/20201009s00041000304000c.html

橋下徹の次のようなツイートが物議を醸している。
《日本の人系の学者の酷さが次から次へと出てくる。こやつらは「自分は賢い!一般国民はバカ」という認識が骨の髄まで染みている。こやつらの共通点は、税金もらって自分の好きなことができる時間を与えてもらって勉強させてもらっていることについての謙虚さが微塵もないこと。》
《しかも社会に対して何の貢献をしているのかわからん仕事でも学問の自由の名目で許される。もう少し謙虚になれ。その謙虚さがないことが、学術会議に対して国民の圧倒的応援が生まれない原因だと、もうそろそろ気付けよ。》
https://twitter.com/hashimoto_lo/status/1315093415571288064
https://twitter.com/hashimoto_lo/status/1315093417832050688
演劇評論家にして歌舞伎学会副会長の犬丸治の引用ツイート。
《はい、出ました。「楽は恐ろしい集団」変奏曲。》
《これで「自称インテリ」とか使い始めれば満点(笑)》
https://twitter.com/fwgd2173/status/1315128042000318464
https://twitter.com/fwgd2173/status/1315129439793995777
ポピュリズムと『民意』の政治学 : 3・11以後の民主主義」の木下ちがやの引用ツイート。
高橋洋一とか竹中平蔵のことですよね。》
https://twitter.com/sangituyama/status/1315135455067693056
Michael A.の引用ツイート。
《この思想の先にポル・ポトがいる。》
https://twitter.com/nasitaro/status/1315131249527123970
立命館大学大学院先端総合学術研究科教授の千葉雅也も橋下に刺激されたようだ。
《ああいうツイートを見ると、橋下氏とサシで話したくなる。》
《橋下氏の情念に想いを馳せる。そしてこちらにもこちらの情念がある。》
https://twitter.com/masayachiba/status/1315234927852449799
https://twitter.com/masayachiba/status/1315234509273460744
吉村萬壱のツイート。
橋下徹っていう人、当然、古今東西哲学書学書を読み漁った上で色々と発言されているのだとは思いますが、たとえばどんな書物がお好きなのかちょっとだけ興味ありますね。》
https://twitter.com/yoshimuramanman/status/1315192750430539777
私も興味ある。

朝日新聞デジタルは10月11日付で「歴史・公民、育鵬社版が激減 中学教科書、前回採択の半数以上が他社版に切り替え」を掲載している。
育鵬社が今回シェアを大きく減らした理由について、浪本勝年・立正大名誉教授(教育政策)は、教育をめぐる法改正や制度変更を挙げる。第1次安倍政権下では06年の教育基本法改正で「教育の目標」に「我が国と郷土を愛する」などの項目が入った。第2次安倍政権下の14年には教科書検定基準が見直され、社会科では「政府の統一見解や最高裁判所判例がある場合はそれに基づいて記述」などとされた。
浪本氏は「検定強化で教科書の多様性が失われ、自虐的とされた記述も弱まり、批判のある育鵬社を選ぶ理由が薄れた。教育委員交代の影響もある」とみる。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14654658.html

◎「好書好日」は10月11日付で「Pebbles Books(東京) グリーンの棚と壁。小石川の住宅街で、早稲田の本好きが受け継ぐ」を発表している。久禮亮太が店主をつとめる小石川のPebbles Booksを取り上げている。
《2017年、かつての古巣・あゆみ小石川店が閉店すると聞いた久禮さんは、棚を譲り受け、DIYで店を作りあげていった。だからPebbles Booksの2階壁面には、かつてあゆみで使われていた緑色の棚がしつらえてある(ああ、なんだか懐かしい……)。そしてともに働いている渡辺秀行さんも、小石川店の元スタッフ。あゆみから来たのは、棚だけではなかったのだ。》
《1階と2階、合わせて18坪の広さに約1万5000冊を揃えているが、ジャンルは絞り込まないことにしている。若い夫婦が多い土地柄ではあるが、人は見た目による本を買うとは限らないことは、週休0日時代に学んだ。だから「若いお母さんなら、きっとこういう本を読むはず」といった思い込みを持たないように、久禮さんは心がけている。
参考書や資格の本はないものの、個人書店では見かけることが少ない、ビジネス書にも棚を割いている。親子で来店して、絵本とセットで購入するお客さんもいるからだ。1階に絵本と雑誌、小説などを置き、2階はアートやビジネス、岩波庫などの「激しい動きはないものの、長い年月をかけてこつこつ売れ続ける本」を並べることにしているという。》
https://book.asahi.com/article/13801842

◎「週刊女性」10月20日号は「人間ドキュメント 暴力団を追い続けて30年のライター、ヤクザに拉致・襲撃されても取材を続ける理由」を掲載している。「サカナとヤクザ」などで知られる鈴木智彦を取り上げている。
《考えてみれば、手離れの悪い仕事だ。「密漁品のアワビが売買されている」というひと言を聞き出すために、築地で4か月間アルバイトをしたこともあった。
小学館の担当編集・酒井裕玄さん(39)は、当時を次のように振り返る。
「築地の話は1章分にしかなっていないわけですから、効率の悪さが尋常じゃない。でも、かけた熱量みたいなものって、絶対、読者に伝わるんですよね。見張りの話も鈴木さんから『どうしようか?』と連絡があったので規範的にNGを出しましたけど、『こんな話があったけど断っちゃいました』と先回りしないのが鈴木さん
とはいえ、自分の中に倫理的なラインがきちんとあって、これを載せたら話してくれた人の立場がなくなるからと、ボツにしたネタもあるんです」
納得のいくものを書いてほしいが、築地の章が入っている以上、豊洲の開場までに発売に漕ぎつけたい。原稿のデッドラインを定めた酒井さんは、ときに懇願し、ときに激ギレしながら原稿の催促を続けた。ようやく最後の原稿が届いたとき、豊洲開場は目前に迫っていた。
「酒井さんには『博士になるつもりですか!?』と言われました。もし、締め切りがなかったら、あと5冊書けるぐらい取材に時間をかけていたと思います」(鈴木さん)》
https://www.jprime.jp/articles/-/19038
私は鈴木の大ファンである。

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3)【深夜の誌人語録】

悩む暇があったら本を読め