【文徒】2020年(令和2)10月19日(第8巻193号・通巻1850号)つづき

東京新聞は10月17日付の書評で西まさるの「昭和史の隠れたドン―唐獅子牡丹・飛田東山」(新葉館出版)を取り上げている。これは高倉健仁侠映画シリーズ「唐獅子牡丹」のモデルになったといわれている飛田東山の評伝である。評者の内田誠は、こう書いている。
《戦中は特務機関にいて、中国の民衆工作に従事していたとあるのみで、配下に児玉誉士夫がいたというから、幹部だったようだが、「義侠心」から最も遠いその時代の飛田の実像は不分明のままだ。戦後、朝鮮戦争の頃の事績も併せ、是非「続編」で明らかにしてほしい。そうすれば、飛田勝造の「光と闇」が見えてくるのだろう。
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この本の版元は何と新葉館出版なのである。我が国唯一の川柳総合雑誌「川柳マガジン」の版元である。

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4)【深夜の誌人語録】

決断するに際して三つ以上は数えるな。