【文徒】2020年(令和2)10月19日(第8巻193号・通巻1850号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】テレビ設置届け出義務化?NHKはなぜスクランブル化を恐れるのか!
2)【記事】学術会議会長が首相と面会 結末は未来志向で合意!
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】テレビ設置届け出義務化?NHKはなぜスクランブル化を恐れるのか!

東京新聞は10月16日付で「テレビ設置の届け出義務化要望 NHK、未払い者の個人情報も」を掲載している。共同通信の配信記事だ。
《NHKは16日、受信料制度などの在り方を検討する総務省の有識者会議で、家庭や事業所でテレビを設置した場合はNHKへの届け出を義務化するよう制度変更を要望した。受信契約を結んでいない世帯の居住者の氏名や、転居があった場合は転居先などの個人情報を、公的機関などに照会できるようにする仕組みの導入も求めた。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/62242
朝日新聞デジタルは10月17日付で「NHK『テレビ設置、届け出義務化を』 総務省有識者会議で要望 慎重意見、相次ぐ」を掲載している。
《NHKは16日、総務省有識者会議で、テレビなどの受信機を設置した場合、同局への届け出を義務化するよう制度改正することを要望した。テレビがない場合の届け出や未契約者の氏名、転居先の住所を公的機関などに照会できる制度の導入も求めた。不払い対策などとみられ、有識者からは慎重な対応を求める意見が相次いだ。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14661085.html
朝日新聞記者・鮫島浩のツイート。
《なぜNHKのためにテレビ設置届を義務化されねばならないのか。何様のつもりだろう。国営化し税金で運営する代わりに事業大幅縮小か、受信料不払ならスクランブルで視聴できなくするかどちらかだ。どうせ政権べったりの報道部門は国営化、その他はスクランブルに分割したら良い》
https://twitter.com/SamejimaH/status/1317222607406559232
毎日新聞記者・中里顕のツイート。
《おそろしい話。身内にかかる経費を見直す方にもっと力を入れるべきと端から見ていて思う。》
https://twitter.com/ken_nakazato/status/1316971248275120129
ラサール石井も驚いている。
《怖いわ。ディストピア感ハンパない。
テレビのある家のもない家のも、世帯情報照会できるって、つまり国民全員の情報じゃん。》
https://twitter.com/lasar141/status/1317136899706740736
青木俊がラサール石井リツイート
NHK、だから、さっさとスクランブル制を導入すればいいだけの話だ。見た人からはカネを取る、見てない人からはカネを取らない、見たい人はカネを払い、見たくない人は払わない、なんの矛盾も障害もなく、受信料徴収の手間も省けてもっとも合理的。》
https://twitter.com/AokiTonko/status/1317229352753360896
清水潔スクランブル派だ。
《こんなことせずに放送にスクランブルかければ一番簡単でしょう。見たい人が払うだけ。自由競争によほど自信ないのか?》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1316952459126935554
黒瀬深も!
《もう本当に要らないNHK。頼むからスクランブル放送にしてくれ。頼んでもないものを押し付けて「金払え!」って暴力団じゃん。》
https://twitter.com/Shin_Kurose/status/1316944165515776001
百合花梨が呟く。
NHKは、やっぱ一回潰さないとダメだな。》
https://twitter.com/yurikalin/status/1317033564727255040

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2)【記事】学術会議会長が首相と面会 結末は未来志向で合意!

新聞は学術会議任命拒否事件でファクトチェックに熱心である。それだけ学術会議についてのフジテレビの上席解説委員・平井夫に始まりデマゴギーが溢れ返っているということなのだろう。
「InFact」によれば、ジャーナリストの櫻井よし子は10月14日にBSフジの「プライムニュース」に出演し、《(日本学術会議は)防衛研究をさせないだけでなく、防衛大学の卒業生が大学院に行きたくとも、東大を始め各大学は『防衛大学からきた、防衛省の人間など入れない』と断ってたんですね。… 今回そんな事を変えるきっかけを菅さんが作ったということに尽きるんだろうと思いますね。》と発言したが、これは誤った発言である。
《防衛大出身者や自衛隊出身者で大学院に進学した経歴を持つ人は複数確認できる。東大の大学院も自衛官を受け入れた例がある》のだ。
https://infact.press/2020/10/post-9066/
匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者・西村博之が、こんな引用ツイートを投稿している。
《フジテレビの上席解説委員の平井夫氏や櫻井よし子氏とか、政権と仲良さそうな人が、学術会議に関してデマを流してますけど、なんでなりふり構わなくなったの?
正しいと思うなら真実を伝えればいいだけなのに、メディアで嘘をついて大衆を騙そうとするのはどうかと。。。》
https://twitter.com/hiroyuki_ni/status/1316826211914592266
「欧州複合危機――苦悶するEU、揺れる世界」の著者であり、外務省政策評価委員もつとめている政治学者の遠藤乾も引用ツイートしている。
自衛隊で情報関係の職にあった佐藤守男さんが北大法学研究科に入学したのは1990年代のこと。その後、日露戦争情報戦に関する立派な博論、学界の宝となる様な数々の業績を世に出された。今夏亡くなられたが、我々の誇り。》
https://twitter.com/ken_fiore_endo/status/1316970607951728640
こうした西村や遠藤のツイートを読んでいるユーザー数よりも、BSフジの「プライムニュース」で櫻井の発言を聞いた視聴者の数のほうが多いはずである。
それでも毎日新聞は10月16日付で「ファクトチェック 桜井よしこ氏『防衛大卒業生は、東大などが大学院受け入れを拒否』は誤り」(野村房代)を掲載している。
《ジャーナリストの桜井よしこ氏が14日のBSフジのテレビ番組で、「防衛大の卒業生が大学院に行きたくとも、東大をはじめ各大学は『防衛大から来た、防衛省の人間など入れない』と断っていた」と述べた。菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人の任命を拒否した問題に関連して、学術界の偏向ぶりを批判する脈での発言で、SNSで一斉に拡散された。だが実際には、防衛大や自衛官出身者が東大などの大学院に進学した例は複数確認でき、発言は誤りだった。》
https://mainichi.jp/articles/20201016/k00/00m/010/315000c
蓮池透毎日新聞のファクトチェックを引用ツイートしている。
《ついに櫻井よし子氏も参戦。この人、淡々とした語り口をするけど、本当は怖いんだよ(経験談)。》
https://twitter.com/1955Toru/status/1317211991287623682
航空自衛隊幹部学校航空研究センター所属の3等空佐・伊藤大輔ツイート!
自衛官は、国立大学に入学拒否されているのか?
過去はともかく、2001年に私が航空自衛隊に入隊以降、そのような話は聞いたことがありません。
近年、私は、埼玉大学様で暖かく学ばせて頂きましたし、先輩や同期等も、京大、阪大、名古屋、東工大等、必要に応じて国立大学に受け入れられています。》
https://twitter.com/daisukeitou1976/status/1316760497522343936
毎日新聞が10月15日付で掲載している「中国の研究者招致『千人計画』当事者の思い 『学術会議が協力』情報拡散の背景は」(木許はるみ)は、実際の千人計画参加者が匿名ではあるもののインタビューに応じて、例えば、次のように語っている。
《日本人が千人計画で軍事研究に参加しているという話を聞かされて、何をバカなことを言っているのか、と思いました。直接の軍事研究に限らず、軍事転用を視野に入れた軍関係の基礎研究プロジェクトへ研究費を申請することすらできません。中国の常識が分かっていない。
少し想像をすれば、分かるのではないでしょうか。中国政府が機密性の高い軍事研究を外国人にさせたとして、その人を帰国させるでしょうか。私たちの生活拠点は日本にあり、いずれ帰国することは前提になっています。中国と仲が悪くなった米国に研究拠点を移す人もいるでしょう。
千人計画は、外国の研究者を迎えるプログラムですが、外国籍の研究者を主な対象としたものではありません。千人計画の採択者の大多数は中国籍です。海外に留学をして帰国しない中国人研究者の帰国を促すために、研究に補助金を出して呼び戻す「海亀(中国語の音が近いことから、海外から帰国する人材をウミガメに例えた)」政策というのが実態です。海外に流出した中国の頭脳を厚遇で呼び戻そうというのが狙いなのです。》
https://mainichi.jp/articles/20201014/k00/00m/040/379000c
某政治家のブログにしても、そうなのだが、具体的にどのような日本の学者の研究が中国によって軍事転用されているかの指摘があっても良さそうなものなのだが、経済産業大臣の経験があれば、その辺りの事情は詳しくて当然のはずだが、結局、具体を示さず、その政治家はブログの内容を変更してしまった。
東京新聞は10月15日付で「『デマです』と橋下徹氏のツイートに批判 学術会議問題で誤情報が拡散」(望月衣塑子)を掲載している。
《約262万人のフォロワーを持つ、元大阪市長橋下徹氏は、10月6日午前のツイッターで「学者がよく口にするアメリカとイギリス。両国の学者団体には税金は投入されていないようだ。学問の自由や独立を叫ぶ前に、まずは金の面で自立しろ。年1500円ほどの会費で、今の予算は確保できる」などとつぶやいた。
 このつぶやきは、ネット上で拡散し、15日午後3時半現在で2405件のリツイート、8424件のいいねが押されている。「橋下徹さんに全く同意します。いいこと言うなあ!」「すごいさすが橋下さん」と賛同が寄せられた。
しかし、学術会議や米国の資料によると、米国では1997年の時点で、科学者団体「全米科学アカデミー」の年間の運営費が2億ドル(約210億円)で、うち8割が連邦政府との契約という形で公的資金が投じられている。》
橋下自身はツイッターで次のように「訂正」はしている。
《これは説明不足だった。アメリカやイギリスでは、日本のように税金で学者団体を丸抱えすることはないが、学者団体に仕事を発注して税金を投入する。日本の学術会議も同じく早く非政府組織となって政府から仕事を受ける団体になるべき。》
https://twitter.com/hashimoto_lo/status/1315469227755593728
東京新聞は次のように書いている。
《橋下氏に6日のつぶやきの根拠などを問い合わせたが、橋下氏の事務所は「現在は一私人としての立場なので、無償でのインタビューには応じていない」と回答した。》
津田大介東京新聞を引用しながら次のように警鐘を鳴らしている
《今日のポリタスでも検証したけど、日本学術の騒動って激しいフェイクニュースに晒された沖縄県知事選よりも多く、速いペースでデマが流されてるんだよね。しかもこれまでと違ってネットだけでなく地上波テレビもそれに加担してるのが特徴。メディアの役割がが一層問われてる。》
https://twitter.com/tsuda/status/1316733986958274560
毎日新聞は10月15日付で「学術会議会員、どう選ばれる? 廃止や民営化まで議論されてきたあり方論」(柳楽未来、岩崎歩)を掲載しているが、この記事もファクトチェックの役割を果たしている。
《学術会議は現在、運営費約10億円のすべてを国費でまかなっている。運営費のすべてを国費でまかなう学術機関は、世界ではまれなケースだ。しかし、先進国の学術機関の運営費には、日本に比べて多額の国費が投入されているのが実態だ。では、欧米各国の科学アカデミーはどのように運営されているのだろうか。公表資料などを基に調べてみた。
1863年に設立された米国の学術機関「米科学アカデミー」は非政府組織で、現在は「米工学アカデミー」「米医学アカデミー」と連携して、政府などに科学の専門的な助言を行っている。会員数は三つを合わせて計7000人以上。18年にはこの三つのアカデミーで、政府から約2億750万ドル(約220億円)の資金を受けている。全収入の約75%にあたり、残りは寄付や書籍の販売などでまかなわれているという。
英国の学術機関「王立協会」も政府に政策提言などを行う非政府組織で、現在の会員は約1700人。18年の収入9830万ポンド(約135億円)のうち7000万ポンド(約95億円)が公的機関からの助成だ。
https://mainichi.jp/articles/20201015/k00/00m/010/215000c
毎日新聞は10月16日付で「#排除する政治~学術会議問題を考える 学問への畏敬の念『菅さんも周囲もなさ過ぎる』 自民・村上誠一郎元行革担当相」を掲載している。野党の岡田克也の義兄にあたる村上誠一郎は次のように語っている。
《学問は古人の経験と知恵と努力の積み重ねです。保守政治家であるなら、軽視などできるはずがない。繰り返しになりますが、任命拒否の理由について「前例踏襲はしない」というのも、ただのへりくつにしか聞こえません。安倍さんたちが「共謀罪」法を押し通すために「この法律がないと東京五輪が開けない」といったのと同じ。理論的ではありません。》
https://mainichi.jp/articles/20201015/k00/00m/010/184000c
しかし、現首相も、前首相も保守政治家ではなく革新政治家である。また、百田尚樹の大ファンだという前首相に、首相になってから「京都学派」の哲学に深い関心を抱いて勉強したという中曽根康弘のような衒学趣味はあるまい。現首相にしても、同じようなものだと思われる。
毎日新聞は10月15日付で掲載している「学術会議『最初の大失敗』 “せっかち”菅政権1カ月 成果に躍起、怠る説明」は《自民党内でも「学術会議は政権最初のつまずきだよ。大失敗だった」(ベテラン議員)との声は出ている。》と書いているが、本当に学術会議の任命拒否問題は、政権にとって「躓き」であり、「大失敗」であったのだろうか。
https://mainichi.jp/articles/20201015/k00/00m/010/279000c
これまでの経緯を見ている限り、「躓き」でもないし、ましてや「大失敗」ではないのではあるまいか。むしろ、成果を上げているとみるべきなのではないだろうか。
毎日新聞は10月15日付で「歴史から考える『任命拒否』問題/下 保阪正康さん(作家) 政府の暴走に危機感」(聞き手・栗原俊雄)を掲載している。首相による学術会議任命拒否は「令和のレッド・パージ」の序章なのである。
《知人が「令和の滝川事件」と言った。権力による学問弾圧、という点では似ているが、今回のケースはより大きな危機だ。任命を拒んだ理由は、政府の政策に異を唱えたり、そう思われたりするような活動をしたからではないか。そうであれば、政府にとって不都合な人間を切るというパージと言ってよい。
日本では戦後、公職追放レッドパージがあった。指示したのはアメリカだが、日本政府は自分たちの都合のいいように運用して、政敵を追放することもあった。自分たちの手を汚さずに、狡猾(こうかつ)なパージをした。しかし今回は直接手を突っ込んできた。それだけに「この先何をするか分からない」という恐怖感がある。
https://mainichi.jp/articles/20201015/dde/014/040/004000c
保坂正康はインタビューに応じるだけではなく、10月16日付の同紙には「異端狩りを始めた菅政権 日本学術会議への人事介入は『レッドパージ』の再来である」を寄稿している。
《今回の「アカデミックパージ」は、占領期の公職追放よりは、レッドパージの構造と極めて類似しているというべきだ。公職追放、ある意味で戦争の責任を取らせるといった意味もあり、本来日本が自主的に行うべき法的判断などをGHQ(連合国軍総司令部に委ねたという面もあり、この追放と今回の任命拒否を結びつけるのは少々無理がある。しかしレッドパージの持つ不気味さは、今回の問題と重なり合うといえるのではないか。》
https://mainichi.jp/sunday/articles/20201015/org/00m/010/001000d
6名の任命拒否は「令和の赤狩り」の第一波に過ぎないのである。保坂の次のような指摘は肝に銘じておかねばなるまい。
《昭和8年からの滝川教授追放、美濃部達吉への弾劾、追放時にも、「権力者」のやり方は問題だと言いつつ、滝川にも、美濃部の側にも問題があるとの一見中立、客観を装った論を吐く論者がいた。こういう論者は、先の図式でいえば結局は、扇動者、攻撃者、そして威圧者のいずれかに組み込まれたと言っていいであろう。それが歴史の教訓である。》
首相は10月16日、日本学術会議梶田隆章会長との会談に応じることになった。毎日新聞は10月16日付で「際立つ菅首相の消極姿勢 学術会議側の要望塩漬け 初のトップ会談」を掲載している。
《「学術会議が今後しっかりと社会や国にどう貢献していくかについて主に話した」。菅首相との会談後、官邸の玄関で報道陣に囲まれた梶田氏は、少し身構えながら淡々と答えた。会談時間は約15分。肝心の任命拒否問題については、理由の説明や速やかな任命を求める要望書を手渡したものの、「(菅首相から)お答えがなかった。踏み込んでお願いはしていない」と明かし、強く抗議する姿勢は示さなかったことを認めた。》
https://mainichi.jp/articles/20201016/k00/00m/010/308000c
これがその時の模様だ。
https://twitter.com/tbs_news/status/1317001630043131904
「病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ」(角川新書)の医師・木村知が引用ツイート。
《もう日本には、この国には、学術的・科学的な視点から、公平かつ中立的観点から、政権・政府と独立した機能を持つ組織としての立場から、この国に生きる人々の生活・健康・未来について最優先に考えた提言ができる、そういった私たちが心から信頼できる組織は、もう一切存在しないということなのだな。》
https://twitter.com/kimuratomo/status/1317132573575766016
立川談四楼は梶田の弱腰を批判するツイートを投稿している。
《「会いたきゃ会ってやる」に梶田学術会議会長が応じ、菅さんへの厳重抗議を期待したら、要望書を渡しただけだった。何という弱腰であろうか。だから菅さんの「学術会議は国の予算を投ずる機関として国民に理解される存在であるべきだ」との傲慢を許してしまうんだ。「なぜ任命を拒否した!」と迫れよ。》
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1317309286423224323
漫画家・所十三立川談四楼を引用ツイート。
《記者の囲み取材を見て、梶田先生の立場と気の弱さを感じた。
菅義偉首相は相手を見て仕掛けたのか?と思うくらい。》
https://twitter.com/tokoro13/status/1317339754036305921
首相はテレビカメラを前に梶田会長とは未来志向で合意したと語った。
https://twitter.com/tbs_news/status/1317032325180387328
首相からすれば、これにて学術会議任命拒否事件は一件落着ということになるだろう。首相が役者として一枚も、二枚も上であったようだ。
布施祐仁のツイート。
《6人の任命拒否について、撤回するでもなく、拒否の理由を説明するでもなく、これをそのままにして「未来志向で合意」はないでしょう…。》
https://twitter.com/yujinfuse/status/1317120285653389314
朝日新聞記者の三浦英之が怒っている。
《あまりにもひどすぎる。内閣記者会の皆さん、自分たちが国民にどう見られているのか、もう少し真剣に考えてみてください。権力者の言い分を「お膳立て」することが「質問」なんかじゃない。「ありがとうございました」じゃなくて、もっと聞かなきゃいけないことがたくさんあるはず》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1317105951766294528
平野啓一郎が三浦を引用ツイート。
《何を平然と、違法な任命拒否を「なかったこと」のように振る舞っているのか。記者も棒読み質問でアシストしてどうする?》
https://twitter.com/hiranok/status/1317108222033940482
首相をそのように振る舞わせてしまったのは、むろん、学術会議会長の梶田隆章にほかならない。毎日新聞社会部出身の横山裕道はノーベル賞学者が老獪な首相に押し切られたと評価している。
《何のための会談か
トップ会談は不毛なものに終わった。菅首相は任命拒否の理由を説明せず、梶田会長も「踏み込んでお願いはしていない」。ノーベル賞学者が老獪な首相に押し切られた格好だ。学術会議側には悔いが残る会談となった。》
https://twitter.com/zxghiro/status/1317193747403132929
埼玉新聞記者・神奈川新聞記者を経て現在フリージャーナリストの池添徳明がツイートしている。
菅義偉首相「学術会議が国の予算を投ずる機関として、国民に理解をされる存在であるべきだと申し上げました」。盗人猛々しいとはこのこと。憲法も法律も踏みにじって任命拒否した挙句、拒否した理由についてまともな説明を一切せず、論点のはぐらかししかしていないのに。なんだこのふざけた言い草は。》
日本学術会議の梶田会長は、任命拒否に猛然と抗議し、理由を何も説明しない菅義偉首相を厳しく批判すべき場面でしょうよ。これはあまりにもユルすぎるんじゃないの。それじゃあアカンでしょ。どうした、何があった。》
https://twitter.com/ookaminami/status/1317238680113668097
https://twitter.com/ookaminami/status/1317238986625015808
総合的俯瞰的に見てみるならば問題のすり替えに学術会議の会長が協力したという構図が浮かび上がってきたということである。池田清彦のツイートは予言している。
《学術会議がレジ袋を推進したとか、東大は防衛大出身者を受け入れないとか、のフェイクニュースを権力に近い筋の人たちが流すようになると、嘘偽りの大本営発表と同じで、国はそろそろ亡びますね。そのあと残った「日本国」は名前は同じですが、20世紀終わりまでの輝いていた時の日本国の抜け殻です。》
https://twitter.com/IkedaKiyohiko/status/1317366697737678848
加藤陽子は10月17日付毎日新聞に「学術会議『6人除外』 『人・社会』統制へ触手」を寄稿している。
《現状は、日本の科学力の低下、データ囲い込み競争の激化、気候変動を受けて、「人・社会科学の知も融合した総合知」を掲げざるをえない緊急事態である。新法の背景には、国民の知力と国家の政治力を結集すべきだとの危機感がある。顧みれば、科学技術という言葉が初めて公的な場に登場するのは1940年8月、総力戦時の学会大再編の時だった。この流れの結末を、私たちはよく知っている。》
https://mainichi.jp/articles/20201017/ddm/005/070/015000c
朝日新聞は10月17日付の書評で藤野裕子の「民衆暴力 一揆・暴動・虐殺の日本近代」(中公新書)を取り上げている。評者の宇野重規章を次のように締め括っている。
《日常生活で抑圧された人々が、その怒りを自らを抑圧するものでなく、むしろより弱く、自ら差別する対象を痛めつけることへと向ける悲劇を、本書は描き出す。今日、暴力はどこへ向かっているのか。考え込んでしまう。》
https://book.asahi.com/article/13832255

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3)【本日の一行情報】

一水会がツイート。
《合同葬の日程をお役所仕事で決定し、弔旗掲揚を前例踏襲で要請したら、その日は伊勢神宮の最重要の祭日・神嘗祭。菅政権の杜撰さを批判すると「わざとではないか」との声も寄せられた。だが、意思決定に関わった人間の無知というのが実情だろう。保守を名乗るなら、日本の伝統を勉強して頂きたい。》
https://twitter.com/issuikai_jp/status/1317109678292103172
保守を名乗っているかもしれないが実態は革新なのだ。

仲俣暁生がツイートしているように現政権は保守ではないのだ。
《私は安倍政権も菅政権も戦前の革新官僚と同じ意味での「革新政権」だと考えてる。いまの日本社会がイノベーションを必要としてるのはたしかだが、戦前の革新路線が破綻し戦争に至ったのも事実。だからこその歴史学をはじめとする人諸科学ではないのか。》
https://twitter.com/solar1964/status/1316916889902252034

◎私も池田信夫と同じことを思った!
《リフレ派に乗っ取られた安倍政権に続いて、菅政権は「反緊縮」に乗っ取られたようだ。経済学の敗北だね。彼らをバカにして相手にしなかった主流派にも、大きな責任がある。》
https://twitter.com/ikedanob/status/1316909691654623232
現政権の経済政策は革新なのだ。

◎メディアドゥは2021年2月期 第2四半期決算を公表した。売上高は417億円(前年同期比+31%)、営業利益は15.2億円(前年同期比+65%)、当期純利益は9.1億円(前年同期比+88%)。Withコロナ下でも「巣ごもり消費」による電子書籍の需要増が想定を遥かに超えたのである。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3678/ir_material_for_fiscal_ym3/87686/00.pdf
メディアドゥは出版業界再編の主役を担えるような体力をここ2~3年で身につけてもらいたいものである。

◎マキエマキの矜持だ。
《作家なんて人からよく見られたいなんて思ってたらできない。クソな奴だと思われてもいいから作品や自分を誇示していかないと潰れちゃうよ。自分の作品がいいものだなんて言う根拠はどこにもない。自分が自分を支えるしかないいんだもの。》
https://twitter.com/makiemaki50/status/1316854914388123648

蓮實重彦は「スパイの妻」について朝日新聞で「傑作である」と断言している。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14659722.html

◎日販は、10月14日(水)より、全国の書店約200店にて、「おうち時間」をテーマとしたブックフェアを開催している。今回のブックフェアでは、「macaroni」「家men」「シティリビングWeb」の3つのWebメディアが、記事で検索されたキーワードを参考に「おうち時間」にまつわる本をセレクトしている
https://www.nippan.co.jp/news/bookfair_202010/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000005511.html

◎桃山商事の清田隆之が「ブルータス」(マガジンハウス)に登場しているよ。清田がツイートしている。
《今売りのBRUTUS「恋の、答え」特集で谷口菜津子さんにインタビュー漫画を描いていただきました…感激
『さよなら、俺たち』や『よかれと思ってやったのに』の話をベースに、恋愛と男性性の問題について語らいました。よかったらぜひ
https://twitter.com/momoyama_radio/status/1317086361984200704

東京造形大学准教授・高田唯のツイート。これは驚きだ。月曜日発売の週刊誌や女性週刊誌は美しい、ということだ。
《週刊誌の中吊り広告から字を取り除くと…美しいバグのような色面が現れます。毎年ゼミでは色鉛筆や絵具で着彩していましたが今年はオンライン授業なのでデータで制作しました 日常の見方を少し変えるためのワークショップです。》
https://twitter.com/ALLYUIMEN/status/1316922270565150724

◎日販が運営するWEBメディア「ほんのひきだし」は、2020年7~9月の「コミックス第1巻売上ランキング」を発表した。今回の第1位は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)連載の「【推しの子】」だった。
https://www.nippan.co.jp/news/hikidashi_comic1st_20201014/
いやあ、集英社の漫画は強い。

松重豊の「空洞のなかみ」(毎日新聞出版)の評判が良いようだ。松重自身がツイッターで報告している。
《「重版出来」というドラマがあって編集長役だったんだけど、まさか自分が本出して発売前に重版が決まるとは思わなんだから驚くとともに、YouTubeとか見て予約してくれたお客様に感謝感激です。》
https://twitter.com/mattige19/status/1317018390293139456

小学館庫小説賞を受賞し、作家としてデビューした永井紗耶子はライターとして「GQ」や「VOGUE」の仕事をしていたんだね。
《#プラダを着た悪魔 を見ると、『GQ』でライターし始めた時を思い出す。「ゼニヤのスーツの画像、PRにもらって」と言われ、ファッション音痴の私は「銭屋」という老舗紳士服店を検索していた。正解はErmenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)だった…。でも、同じ勘違いする人はきっといるよね》
《ライターをするまで『GQ』も『VOGUE』もどこか自分にとって遠い雑誌で…。でもそこでブランドの「HISTORY」と「PHILOSOPHY」を知ることの重要性を教えられたっけ。これまで「派手だ」「贅沢だ」と思っていたことのなかに思想があることを知ってどんどん仕事が面白くなった…》
《何を買い、何を持ち、何を着るかは、意思表示であり社会活動。流行や高いブランドが自分の哲学に合うとは限らない。ファッションは飽くまでも「私」がどう思うかが大切だって『GQ』で知った。鬼スケジュールで死にそうになったこともあるけど #プラダを着た悪魔 を見ると懐かしい》
https://twitter.com/sayavivi/status/1317117421346410497
https://twitter.com/sayavivi/status/1317117422470508546
https://twitter.com/sayavivi/status/1317117423644934144

◎日販のブックディレクションブランドである「YOURS BOOK STORE」は、12月4日(金)に開業するイオンモール上尾内の複合エリア「Park of Tables」(パークオブテーブルズ)をプロデュースした。
「Park of Tables」は、未来屋書店、イオンペット、埼玉トヨペット一部店舗スペースを共有する複合エリアだ。書店・ペットショップ・カーディーラーが連動して企画や空間をシェアすることで、「出会う」楽しみとそれを「深める」喜びを提供する、イオンモール上尾における新たなスペースとなる。
https://www.nippan.co.jp/news/yoursbookstore_aeonmallageo/
本が存在する空間は魅力的ではあるが、だからといって本が売れるわけではない。

◎「鬼滅の刃」、映画も大ヒット!構成作家の楠野一郎が呟いている。
鬼滅の刃、どうも今日一日だけで約100万人動員したらしく驚愕。普通の感覚で言うと一日10万人でもヒットですから。今日初めて映画館で映画を観た子供も沢山いるんだろうなー。「コロナの時すごい嫌だったけど鬼滅を映画館で見たのは楽しかったな」とか記憶に残るんだろか。また映画館にぜひ来てほしい》
《自分の子供時代の事を思っても、まず映画の入り口は『マジンガーZ』目当ての東映まんがまつりで。そこから『未知との遭遇と『スターウォーズ』の直撃受けて映画沼にどっぷり浸かった。やっぱ新しい世代を引き込むアニメの力って凄いと思うんですよ。それは自分が完全に通った道なので良く解る。》
https://twitter.com/kusunopropeller/status/1317465079751667713
https://twitter.com/kusunopropeller/status/1317467518961733633
日刊スポーツは10月18日付で「『鬼滅の刃』劇場版初日興収10億円超 100億へ」を掲載している。
《2日目の17日は土曜日で子ども連れも多く、初日を超える動員はほぼ間違いないといい、2日間で興収30億に迫る勢いだ。関係者は「目標の100億円にいけるよう、頑張っていきたい」と語った。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202010170001088.html

毎日新聞が10月16日付で掲載している「デジタル庁の人材『官民の片道切符で』 “日本のインターネットの父”の指針」で内閣官房参与に任命された慶応大学教授の村井純は次のように述べている。
《政府には、まず「国民の幸せのためのデジタル化」という理念を打ち出してほしい。高齢者や障害者だけでなく、手が震えてしまってキーボードやスマートフォンの入力がうまくできないという人もいる。すべての人々に情報アクセシビリティー(利用しやすさ)を保障する「置いてきぼりを作らない社会」をどう構築できるかが重要だ。》
https://mainichi.jp/articles/20201015/k00/00m/010/312000c
デジタル化のみならず、「置いてきぼりを作らない社会」を構想することは大切なことである。

◎10月1日にぴあより発売した「機動警察パトレイバー 後藤喜一ぴあ」の重版が決定した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001684.000011710.html

西日本新聞は10月15日付で「コロナ禍で増える電子図書館 『急きょ導入』の福岡県は15日から」を掲載している。
新型コロナウイルスの影響で、インターネットを通じて電子書籍を借り、パソコンやスマートフォンなどで閲覧する電子図書館に注目が集まる中、九州の公立図書館で導入を目指す動きがじわりと広がっている。福岡県立図書館は15日から電子書籍の貸し出しを開始し、福岡市も年明けのスタートを目指す。ただ、システム導入や維持管理の費用も必要で、書籍の拡充を課題に挙げる声も聞かれる。》
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/654406/
コロナ禍で電子図書館が増えているのは九州に限ったことではあるまい。

◎日本芸社は、10月15日(木)電子漫画誌漫画ゴラクスペシャル」3号の配信を開始した。3号連続100円での提供となる
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000041489.html

◎9月に「岸田ビジョン 分断から協調へ」を出版したばかりの自民党政調会長・岸田は2冊目となる著書「核兵器のない世界へ 勇気ある平和国家の志」を日経BPから出版した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020101500905&g=pol
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000041279.html
この人は結局、自民党支持者の琴線を捉えることのできない政治家だ。

◎中学・高校向けに歴史、公民科目の教科書を発行する山川出版社と、高校向けに地理教科書・地図帳を発行する二宮書店は、全国の社会科教員に向けて、歴史・地理の教育コンテンツを6,000点以上収録する新しいWebサービス「山川&二宮ICTライブラリ」を2021年4月より提供を開始することを決定した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000035479.html

泉鏡花学賞は髙樹のぶ子の「小説伊勢物語 業平」(日経BP 日本経済新聞出版)に決まった。
https://www.nikkeibp.co.jp/atcl/newsrelease/corp/20201015/

◎学研プラスは、NPO 法人 NELIS(代表理事:ピーターD.ピーダーセン)と、SDGs にコミットした共創・共育コミュニティでの活動を通して、変化への柔軟性と事業構想力をもった学生を輩出する新たな人材育成・採用支援サービスの提供にむけて、事業化の検討を開始した。事業化検討の第1弾として、2020 年10月29~30日に開催される 4Revs のワールド・ハッカソン(今年度はオンライン開催)にて、Z世代である大学生たちと参加企業の関係者による「イノベーションセッション」を実施予定だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002989.000002535.html

◎「#読書の秋2020」投稿コンテストが10月14日(水)~11月30日(月)まで開かれ、結果は12月中旬に発表される。協力するKADOKAWA河出書房新社幻冬舎、光社、集英社、ダイヤモンド社ディスカヴァー・トゥエンティワン、日経BP、早川書房藝春秋、ポプラ社、ライツ社という12の出版社からは課題図書が発表された。ライツ社が入っているのか!良いねぇ。
https://note.com/info/n/n61a1650f2811

◎光社は撮り下ろしによるスペシャルカットで、22冊のカバーとして日向坂46全メンバーが書店にずらりと並ぶ「日向坂庫 2021冬の書店デート」フェアを2021年2月1日(月)より開催する。
22作品中、加藤史帆宮部みゆき「刑事の子」、齊藤京子は坂木司「アンと青春」、金村美玖は赤川次郎三毛猫ホームズの証言台」、小坂菜緒誉田哲也「世界でいちばん長い写真」を担当する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000592.000021468.html

小学館の「DIME」12月号の付録は、スイッチONでクリーミーに泡立つキッチンツール「電動ブレンダー&ホイッパー」だ。
https://dime.jp/genre/1007608/
これで990円は安い。女性も買うだろう。

◎アドビは、集英社の「少年ジャンプ+」で連載中のマンガ「左ききのエレン」とコラボしたオリジナルストーリーの後編を10月17日に公開し、新型コロナウイルスで影響を受けているクリエイターを支援するべく、特定非営利活動法人NEWVERYへの寄付を行う「RT&ツイートキャンペーン」を開始している。アドビ編紹介投稿のリツイート一件につき10円、「アドビ編」の感想を付けた投稿一件につき100円を同法人に寄付する。NEWVERYは、プロの漫画家を目指すクリエイターをサポートする「トキワ荘プロジェクト」を運営しているという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000041087.html

◎映画監督の山下敦弘が「AWAKE」を次のように評価している
《良い脚本に良い演出、良い撮影に良い役者。
『AWAKE』を観ていて面白い映画を作るには、ただただ真摯に丁寧に作っていけばいいんだ、という当たり前のことに気付かされました。
ほとんど会話を交わさない二人の男の物語で、こんなにもドラマチックな映画になるなんて…。
目が覚めました!明日から頑張ります》
https://awake-film.com/?fbclid=IwAR0qmP8jX2E-uVrbk7sDXIZAtbKMCRogAscEFTi9rdOwQF0ZawZR9A44jBo
監督・脚本が山田篤宏、主演が吉沢 亮、撮影が今井哲郎という布陣だ。

山田風太郎賞は10月16日、今村翔吾の「じんかん」(講談社)に決まった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020101600917&g=soc
今村翔吾は10月18日に次のようなツイートを投稿している。
《昨日、浅草で蕎麦を食べて帰ったんですけど道で、
「先生!!」
と、声を掛けられました。
何と直木賞の時に人力車を曳いて下さった方。賞のことを報告すると、凄く喜んで下さりましたので、
「少し流してくれる?」
と。やり取りだけだと、まるで明治時代のような一幕でした。》
https://twitter.com/zusyu_kki/status/1317689872904155136

朝日新聞デジタルは10月17日付で「(Media Times)不適切演出生んだ、過酷な現場 テレ朝報道番組、関係者を『スーパーの一般客』」を掲載している
《男性は「テレビ局と、下請けの制作会社の間にある圧倒的な力関係で生まれる、制作会社の劣悪な労働環境が過度な演出を生む」と指摘する。テレビ局は制作費を削る一方、視聴率アップにつながインパクトのある映像を要求する。制作会社は何本も番組を掛け持ちせざるを得ず、現場では長時間労働が蔓延。男性は一時、同時に5番組を担当したといい「ほとんど家に帰っていなかった。そうなると下請け会社のディレクターやADは『こなす』しかない」と話す。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14661037.html

東京新聞は10月17日付の書評で西まさるの「昭和史の隠れたドン―唐獅子牡丹・飛田東山」(新葉館出版)を取り上げている。これは高倉健仁侠映画シリーズ「唐獅子牡丹」のモデルになったといわれている飛田東山の評伝である。評者の内田誠は、こう書いている。