【文徒】2020年(令和2)11月2日(第8巻203号・通巻1860号)つづき
◎毎日新聞が10月29日付で掲載している「特集ワイド 学術会議問題――井筒監督 若者よ、立ち上がれ キナ臭いよな 権力むき出しの暴力」(鈴木美穂)で時代の空気にキナ臭さを感じ
《世の空気はなぜ変わってしまったのか。井筒さんは易しい言葉で
たとえ1人でも村外れに遊びに行くヤツがいたら、残りの村民は血
https://mainichi.jp/articles/2
ムラ社会や世間が21世紀に至るも何故に温存されてしまっている
「文春オンライン」は10月29日付で坂田拓也の「仏メディアも
《こうして当事者のみならず、多くの学会や研究者が任命拒否は「
https://bunshun.jp/articles/-/
首相を支える官僚たちに舐められてしまう所以である。朝日新聞デ
《世界で初めて情報公開制度を始めた古代ローマのカエサルの知見
https://digital.asahi.com/arti
イタリア学会の声明を読んで私もそう思った。須賀敦子とともに「
《私たちが最も問題とするのは、《説明がない》ことである。憲法 63 条は「答弁または説明のため出席を求められた時は、国会に出席し
「執政官に就任して(前59年)、まずカエサルが決めたことは、
一方、その時代から2000年以上経った今の日本では、安倍政権
http://studiit.jp/
http://studiit.jp/pdf/%E5%A3%B
毎日新聞は10月30日付で掲載している「#排除する政治~学術
《ありえないことで、何かの間違いかと思いました。海外でも会員
https://mainichi.jp/articles/2
毎日新聞は10月31日付で「#排除する政治~学術会議問題を考
《「政権に逆らうと、こういう目に遭いますよ」ということを露骨
同世代の友人が「気に入らない生徒を先生が廊下に立たせるのと同
https://mainichi.jp/articles/2
菅政治は数の力をもって言葉を殺したのである。
◎朝日新聞は10月31日付で掲載している社説「学術会議問題 首相答弁の破綻明らか」で次のように書いている。
《与党にも苦言を呈され、首相は「多様性が大事だということを念
法律が会員の要件とするのは「優れた研究又は業績」だけだが、多
https://digital.asahi.com/arti
北海道新聞は10月31日付で掲載している社説「学術会議問題 国会軽視の論点そらし」で次のように書いている。
《際立ったのは、首相が日本学術会議の会員任命を一部拒否した問
任命拒否の具体的な理由を再三問われたが「人事に関することで答
看過できないのはそれだけではない。問題をすり替え、論拠を欠く
日本学術会議法では、学術会議の推薦に基づいて首相が会員を任命
だが首相は「総合的、俯瞰的に判断」「多様性が大事ということを
https://www.hokkaido-np.co.jp/
信濃毎日新聞は10月28日付で掲載している社説「学術会議人事 正当化の無理があらわだ」で次のように書いている。
《日本学術会議の会員の任命を菅義偉首相が拒否した問題は、政府
《いま問われるべきは首相の姿勢であって、学術会議のあり方では
https://www.shinmai.co.jp/news
京都新聞は10月30日付で掲載している社説「任命拒否の説明 疑念は深まるばかりだ」で次のように書いている。
《異論に耳を傾けない政権の姿勢が、ますます浮き彫りになったの
菅義偉内閣発足後、初めての本格的な国会論戦が始まった。菅氏は
きのうの参院本会議の代表質問でも、「任命は法に沿って行った」
自らの判断を説明しようとする姿勢に欠け、不誠実と言わざるを得
https://www.kyoto-np.co.jp/art
沖縄タイムスは11月1日付で掲載している社説「[学術会議任命
《首相が従来の法解釈を逸脱して任命拒否したことは明白だ。だが
《政府は一貫して、任命拒否に当たり法解釈を変えておらず従来の
https://www.okinawatimes.co.jp
◎毎日新聞10月31日付の「今週の本棚・著者に聞く」は「日没
《2011年3月の東日本大震災以降、原発事故や政治的な動きを
https://mainichi.jp/articles/2
岩波書店の「思想」11 月号の特集は「桐野夏生の小説世界」だ。「読書人」編集者・明石
《巻頭の思想の言葉も含めて、一冊まるごと桐野夏生。これは画期
https://twitter.com/kengoa1965
「思想の言葉」を書いているのは沼野充義だ。全文が公開されてい
《『日没』は、めりはりの利いた比較的単純な筋書きと人物構成に
https://tanemaki.iwanami.co.jp
◎讀賣新聞は10月30日付で「本の『函』 存続の危機…専業メーカー廃業へ」を掲載している。
https://www.yomiuri.co.jp/cult
岩波書店が引用ツイートしている。
《「本の「函」を専業で作る東京の老舗メーカーが今月で廃業し、
10/30読売新聞夕刊に、加藤製函所さん廃業の記事が掲載され
https://twitter.com/Iwanamisho
加藤製函所の創業者・加藤政次郎は次のように書いている。
《かような訳で函の需要が増加して参りましたので順次拡張致して
又、新潮社の世界文学全集も四十五万部程の予約があり其後世界大
http://katoseikan.com/katoseik
http://katoseikan.com/index.ht
小出鐸男の「日本における書籍函の盛衰について」は次のように書
《函の需要が出版物の量産化につれ増えることは容易に察しがつく
しかし書籍の造本上の高付加価値化が敬遠され,コスト引き下げが
https://www.jstage.jst.go.jp/a
私が最もステキだと思ったのは河出書房新社の埴谷雄高作品集の函
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7)【深夜の誌人語録】
馬鹿は利口の始まりだが、小利口は救いようのない馬鹿である。