【文徒】2021年(令和3)2月2日(第9巻20号・通巻1917号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】「圧縮効果」批判に見るメディアの自問自答
2)【記事】「NEWSポストセブン」が報じた「三点リーダー症候群」が話題だ!
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2021.2.2 Shuppanjin

1)【記事】「圧縮効果」批判に見るメディアの自問自答

毎日新聞は1月24日付で「報道は『密』を演出したのか カメラマンから見た「圧縮効果」批判と撮る側の悩み」(丸山博)を掲載している。
新型コロナウイルス感染拡大後、人混みの写真が報じられるたびに「圧縮効果」という単語が飛び交うようになった。大勢の人を遠くから望遠レンズで撮影すると、近くで撮った時より密集しているように見える効果のことだ。
中には「演出」「捏造」などの批判もある。写っているものは厳然たる事実だが、同じ被写体でも撮り方で見え方は違ってくる。コロナ禍で人の密集度をどう表現するか、カメラマンの私はいつも悩みながら撮影している。》
こんなことがあったという。
《最近は、東京・品川駅の通勤ラッシュを望遠レンズで撮影した朝日新聞の写真記者が「圧縮マン」ツイッター上で攻撃されている。「誇張」「印象操作」「国民の不安をあおっている」などの書き込みもあるが、この記者が意図的に事実をゆがめたと断定できる根拠はない。》
実際、群衆を望遠レンズで撮影するのは一般的な手法であり、コロナ禍以前に批判されたことはなかったという。
《写真記者にとって、群衆を望遠レンズで撮影するのは一般的な手法だ。私も疑問に思っていなかった。なぜなら、「群衆」を表現するのが目的だと考えてきたからだ。私が知る限り、その手法を批判されたことはコロナ禍以前はなかった。》
https://mainichi.jp/articles/20210124/k00/00m/040/044000c
望遠レンズの圧縮効果により、「コロナ禍なのに人びとの距離が近い」という嘘の演出になっていたことが批判されたのであった、考えてみれば、コロナ以前に批判がないのは当然であろう。結局、演出意図はなかったという自己弁護にしかなっていないのだけれど。むろん、この問題は誰にも問われよう。
西田亮介と共著で「新プロパガンダ論」 (ゲンロン叢書)を刊行した辻田真佐憲は次のように指摘している
《われわれがスマホに慣れすぎて、その写真を標準だと思いすぎているのもある気がしますね。スマホの写真だって「合成」なんですが。。》
https://twitter.com/reichsneet/status/1353947490328879104
琉球新報の滝本匠は、毎日新聞の記事を評価している。
《メディア批判に対し、どう取材し報じているのか、その手法と取材者の葛藤を開陳している。ファクトチェックもそうですが、取材の内側を愚直に示して読者と共に考える、そういう時代なのですね
https://twitter.com/takotaki/status/1353206446398181376
付け加えて言っておくと一人称で書かれた記事である。
元朝日新聞記者で現在はウェブメディア「DANRO」の編集長をつとめる亀松太郎の提案に私は賛成だ。
《こういう「報道の内部事情」を説明する記事は、全無料で公開したほうがいい。大半の人は無料部分しか読まず、筆者の意図がうまく伝わらない可能性が大きいから。この記事もはてなブックマークが500件以上ついているが、無料部分だけ読んで批判しているコメントが多数ある。》
https://twitter.com/kamematsu/status/1353862165766148096
毎日新聞・成松秋穂がツイートしているように記者に必要なのは絶えざる自問自答である。
《「圧縮効果」批判を目にする度、私も自問自答を繰り返している
記事では触れられていないけど、現実問題として、群衆に近づいて標準で撮ると手前で避けられる。私がそこにいなければ起きない現象で、その写真は"事実"を写しているのか?という問いも。》
https://twitter.com/narimacho/status/1353534023532912641
毎日新聞の一宮俊介が連ツイを発表している。引用も非常に適格だ
《①<報道写真について>記者をしていると、当初感じていた素朴な疑問をいつの間にか感じにくくなっていることがよくあります。
そうすると、記者に悪意がなくても読者が記事に違和感を持つことは当然あるはずなので、この記事のように説明を続けることが大事だと思います。》
《②僕はカメラに詳しいわけではなく、報道写真が何なのかという考えをまだしっかりと持てていません。
写真について今もよく覚えているのが、初任地の青森に配属されてすぐにあった天候の取材です。
その日の青森は、今年初の夏日を迎えそうということで、デスクから「暑そうな写真を撮ってきて」と》
《③と言われ、急いで外に取材に行きました。
青森市には合浦公園という海に面した公園があるのですが、そこで暑そうな風景を探していたところ、高齢の女性が頭に布をかけて木陰で休んでいる場面を見つけました。》
《④いかにも暑そうだと思える場面の写真を撮ることができ、ホッとした気持ちで支局に帰ったのですが、僕が撮った写真を見たデスクや先輩から「何だこれは?全然暑そうじゃない」と言われ、それ以降この写真のことで何度もいじられてきました。》
《⑤みなさんはこれを見てどう思いますか?
僕はこの時、素直に暑そうと感じた場面を撮ることができたと思いました。その後何度もツッコまれましたが、正直今でもあの時の場面は「暑そう」だったと思っています。
この時学んだのは、写真で暑さが読者に伝わらなければ意味がないということです。》
《⑥僕が暑そうだと思っても、客観的に見たデスクなどから暑そうに見えないなら、伝わっていないことになります。
当時、先輩からは「暑い写真を撮る時は、水遊びをしてる子どもがいる場所に行けばいい」という趣旨のアドバイスをもらいました。
これは今も個人的にイマイチ納得できてませんが、確か》
《⑦に水遊びをしている子どもを撮ると、撮り直しを求められることがなくなった気がします。
それ以降の僕は、暑い写真を撮るように言われると、水遊び場のある公園を探して取材に行きました。》
《⑧安易さを笑われるかもしれませんが、当時の僕には(今もですが)写真の技術がなく、ほかにどうやって暑さを表す写真を撮ればいいか分かりませんでした。
でも、この時に感じた違和感は、コロナ禍で撮影された圧縮効果のある写真への世間の違和感と通じるような気がします。》
《⑨夏日になったからといって街中どこでも暑そうな場所になっているわけではないので、僕たちは夏日の記事を書く時に付ける写真を撮りに行く時は、意図的に暑そうな場所を探しに行きます。
この場合は被写体のイメージが先にあるので、目の前の光景の一部を切り取っているとも言えるかもしれません。》
《⑩青森は雪の多い地域なので、冬に気温が下がった時、記事に付ける写真を求められると、雪が降っているうちに急いで撮りに行っていました。
事件や事故の被害者や遺族が記者会見を開いた際に、当事者がハンカチで涙を拭う一瞬の間にカメラのフラッシュが一斉に何度も光る場面を見たことがあるかも》
《⑪しれません。
こういうのも、そこだけ切り取ろうとしていると批判されるかもしれませんが、被害者や遺族が会見で家族を失った悲しみや怒りを話した場合、涙を拭うなどする場面が一瞬だったとしてもそれがその会見全体を象徴する瞬間だったりすることがあります。》
《⑫最近もニュースになっていた高校野球センバツの出場校決定の際は、出場校の写真を撮影します。
僕も青森でこの取材を経験しましたが、球児たちに帽子を上に投げてもらったり、かけ声を上げてもらったりと、いい写真が撮れるまで何度か同じことをしてもらっていました。》
《⑬いくつか例をあげましたが、報道写真にはその時々の出来事を記録に残すものや、ニュースに合致する象徴的な場面を浮かび上がらせるものなど、さまざまなパターンがあると思います。
多くの場合、撮影者の意図が入りますが、その中でも疑問を持たれるものとそのまま受け入れられるものがあるような》
《⑭気がするので、疑問を持たれた場合はそれに対して丁寧に説明していく必要があると思います。
そこでもし説明して理解を得られないものは、記者の側の感覚がズレているのかもしれません。》
https://twitter.com/Ichimiya_Sh/status/1355897935951613953

https://twitter.com/Ichimiya_Sh/status/1355897961964740608
純粋な「客観報道」など、あり得ないのである。誤解を恐れずに言うのであれば、イデオロギーから完全に自由な報道などないし、報道は否応なくプロパガンダの影を帯びるのである。

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2)【記事】「NEWSポストセブン」が報じた「三点リーダー症候群」が話題だ!

「NEWSポストセブン」が1月15日付で発表した「語尾が『…』ばかり『三点リーダー症候群』 相手のせいにするズルさも」が読まれ続けている。
《リモートワークにより、LINEやメールといった章でのやり取りが増えたことで、大山さんの上司のように語尾を「…」でボカして曖昧な言い回しをする人が増えているという。こういった人たちは「三点リーダー症候群」と呼ばれ、相手を困らせ、やり取りに手間がかかるのが共通点だ。》
https://www.news-postseven.com/archives/20210115_1627800.html?DETAIL
1月31日にフジテレビの「ワイドナショー」で三点リーダー症候群が取り上げられ火がついたと考えられる。
https://trend-at-tv.com/tv/29/on-air/2021-01-31
三点リーダー症候群の記事を紹介している「NEWSポストセブン」の公式アカウントは2.4万件のリツイート、2.1万件の引用ツイート、2.5万 件のいいねを記録している。
https://twitter.com/news_postseven/status/1355713736334520323
例えば朝日新聞科学医療部次長の勝田敏彦は呟く。
《うちの会社では「雨だれ」と呼ぶことが多いです。縦書きでないと、意味がわからないでしょうけど…(また使ってしまった)》
https://twitter.com/katsup64/status/1355726965626421253
これは「経済誌きしゃ」の「すずきよーこ」。
《以前に実際にメールの中の語尾をこれにしたばっかりにガン切れされたケースもあるので油断ならない。相手のせいにすると言われても、となりますけれど・・・(ワシはリーダーじゃなくて中黒派)》
https://twitter.com/yokorocks/status/1355756208762720257
池内恵も呟いている。
《…使っちゃいかんのか便利なのに…》
https://twitter.com/chutoislam/status/1355747376078626819
知念実希人は作品で三点リーダーを多用しているそうだ。
《自分……小説の中でも……三点リーダ……多用する方……で……す…………》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1355815993000427520
知念は、こうもツイートしている。
三点リーダの使い方も、小説家の技の一つなんですよ……
ある程度キャリアのある小説家は、自分なりのノウハウがあるから、使った方が良いとか悪いとか、一概にいえるようなものでは……ないんです……
章はどこまでも……奥が……深い……》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1355893938175893504
仲俣暁生もツイートしている。橋本治を紹介しているのは、さすがだ。
《3点リーダー話が盛り上がってるので日本学における最高峰を橋本治『その後の仁義なき桃尻娘』より「大学番外地唐獅子南瓜法政大学第一教養部滝上圭介」》
https://twitter.com/solar1964/status/1355989756438450177
「藤原編集室」のツイート。
《《セリーヌの作品》編集中に「三点リーダーを全部取っちゃえば頁数が2割減って組版代が安くあがるぞ」という意見が製作部から出たとか出ないとか。》
https://twitter.com/fujiwara_ed/status/1355914462914441216
確か夢野久作三点リーダーを多用しているはずだ。脚本家の高木登のツイート。
《全然関係ないが、デビュー作で台詞の語尾に「……」を多用していたら、「台詞のキレが悪くなるのでやめてほしい」とPに言われたのを思い出した。これは断然向こうが正しく、以後特別な場合を除いて使っていない。ちなみに山田太一さんは「──」は使うが「……」は使わない。》
https://twitter.com/nueteki_0706/status/1355831705060343814
「アルプススタンドのはしの方」の監督・城定秀夫のツイート。
《うちにあるものに限っていえば新藤兼人の脚本は三点リーダーを一切使ってない。》
https://twitter.com/jojohideo1975/status/1355856939075346435
いかにも、である。

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3)【本日の一行情報】

◎1月31日付首相動静。
《午後2時59分から同3時35分まで、田中雄二郎東京医科歯科大学長、山口寿一読売新聞グループ本社社長、平田竹男内閣官房参与。同36分から同41分まで、平田内閣官房参与。》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021013100139&g=pol
日曜日にわざわざ時間を割いて会うとは…。東京五輪に関する何か重要な話し合いが行われたのではないか。平田は東京五輪の推進本部事務局長である。講談社社長の野間省伸とも太いパイプがあることで知られている人物だ。1月31日付讀賣新聞によれば《菅首相は31日、東京医科歯科大の田中雄二郎学長と首相公邸で面会し、新型コロナウイルス感染症の重症患者らへの対応について話を聞いた。》となっているけれど。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210131-OYT1T50087/

久米正雄が撮影している!自殺する数ヶ月前に撮影された芥川龍之介が子供たちとたわむれる8ミリ映像を玉手洋一がツイッター公開している。
https://twitter.com/omiya_dazai/status/1355736657572466689

◎新川帆立の「元彼の遺言状」(宝島社)は15万部突破。新川がツイッターで報告している。
《本日の読売新聞の朝刊一面に広告がでていました。重版出来&15万部突破!
マジで全然売れなかったらどうしよう…と震えていたので、ひとまず安堵しました。お祝いにチョコモナカジャンボを食べます。
庫大賞の『暗黒自治区』は3月4日、『甘美なる誘拐』は4月7日に発売予定とのこと。こちらも是非!》
https://twitter.com/hotate_shinkawa/status/1355818818883346446

幻戯書房のツイート。
ミシェル・ビュトール『レペルトワール』発刊記念、堀江敏幸んをお迎えして、監訳者の石橋正孝さんと訳者の三ツ堀広一郎さんとのトークイベントが誠品生活日本橋で開催されました。堀江さん:「フランス学に限らず、世界学を読む上で意義深い批評」
ご参加ありがとうございました。》
https://twitter.com/genki89476596/status/1355833114338099200
やはり買わなければ駄目かなあ。4500+税。私の欲しい本は、みんな高い。

◎「週刊少年ジャンプ」はWEB漫画誌「MANGA Plus」として海外でも展開している。「少年ジャンプ+」副編集長モミーがツイートしている。
《今日は週刊少年ジャンプ9号の発売日ですね。
ジャンプはMANGA PlusというWEB漫画誌で海外にも日本と同時に最新話を公開してます。
今日からインドネシア語を新たに追加しました。英語、スペイン語タイ語に加えて4言語目です。》
インドネシア語で連載を更新するのはONE PIECEブラッククローバーSPY×FAMILY、怪獣8号の4作品です。
世界中で少しでも多くの読者にジャンプの連載を同時に楽しんでもらえるように言語や作品を今後も広げていきたいと考えています。
https://twitter.com/momiyama2019/status/1355894745591996419
https://twitter.com/momiyama2019/status/1355895229165912064

◎東京・九段下のホテルグランドパレス東京五輪直前の 6 月末日をもって、ホテルの営業を休止する。
https://www.grandpalace.co.jp/pdf/notice-of-hotel-suspension.pdf
Business Insider記者・吉川慧が呟いている。
《ここも現代史の舞台の一つです。1973年8月、韓国の民主化指導者だった金大中KCIAに拉致された金大中事件の現場。》
https://twitter.com/dong_po_rou/status/1355863183815110658

◎「まるこ@霞が関女子」の次のようなツイートに「いいね」が4.7万もついた。
《深夜3時半にタクシーに乗って帰宅しながら考えるのは、何でこんな人生になっちゃったんだろう…ということ。もはや毎日を生き延びるのに必死で、政策のことなんて考える余裕はないし、ネガティブなことしか思い浮かばなくて、もう近いうちにこの国は終わりだなとしか思えない。》
https://twitter.com/1mdHrIstFa0cGy3/status/1355236765775237122
「まるこ@霞が関女子」自身があまりの反響に驚いている。
ツィッターを開いたら恐ろしい閲覧数に…ホントつまらない愚痴ばかりですみません。そして見ず知らずの自分なんぞを心配してくださる優しい方がとても多くて感動やら何やらで泣きそうに…ありがとうございます。このところ、人にメールや返信をするのがものすごく辛くて一つ一つお返しができなそうですが、拝見しております。この場に変えて御礼申し上げます。
私は、ツイートやコメント送るのに勇気が出ず送れないことも多いのですが、こういう優しい言葉をさらっとかけてくださる素敵な人もいるんだ…と感動して泣いてます
自分が見てる殺伐とした空間以外の世界があって良かった…》
https://twitter.com/1mdHrIstFa0cGy3/status/1355911668069396482
https://twitter.com/1mdHrIstFa0cGy3/status/1355913139393454082

朝日新聞デジタルが1月31日付で掲載した「資本主義は『もう限界』コロナに地球破壊、立て普通の人」(神田明美)は「人新世の『資本論』」(集英社)が話題となっている斎藤幸平へのインタビュー記事だ。
《――20年12月に、政府系金融機関国際協力銀行が3大メガバンクなどと協調融資を決めました。それに対してですね。
CO2をゼロにしなきゃいけないのに、ベトナムに石炭火力発電所を建てるとはどういうことですか、と若者たちが大企業に対して問いただしたのです。このような質問状を突きつけたり、デモをしたりして、政府や企業に対してもっと強く変革を求めていかなくてはなりません。マイバッグを持っても、石炭火力発電が一つ建ったらまったく意味がないのです。
個人の消費のレベルではなく、社会の生産の仕組みから抜本的に変えなくては間に合わない。
この石炭火力発電の輸出事業をする三菱商事は、ホームページで国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献すると掲げています。それなのに、石炭火力に出資している。これは、環境配慮をしているようにうわべは装いながら、実際は利益を追求し続ける「グリーンウォッシュ」の典型です。
SDGsを掲げるだけで、危機の本質から目をそらす行為が蔓延しています。私はそれを「SDGsは大衆のアヘンである」と本の冒頭で書きました。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP1Y3DG0P1TPLBJ001.html

毎日新聞は2月1日付で「フォロワー数224万 河野行革相に『ブロック』された人に本音を聞いてみた」を掲載している。
《1月20日に河野さんからブロックされていることをつぶやいてから3日後の23日。河野さんは何と、想田さんのブロックを解除していたのだ。<オレ、河野太郎と絡んだことあったっけ?>とのツイートは1500以上リツイート(再投稿)され、約5700の「いいね」がついている。
想田さんの投稿のリツイートなどが、河野さんの目にとまったのか。それにしてもブロックしたり、ブロックを解除したり、ワクチン担当の多忙な大臣なのに実に細やかな対応である。
「私の投稿に気が付いたんですかね。大臣、この緊急事態に何やってるの?」。想田さんはあきれ顔だ。》
https://mainichi.jp/articles/20210131/k00/00m/010/058000c
毎日新聞編集編成局次長兼写真・映像報道センター長の齊藤信宏は《本当にトランプ氏と変わらない程度の低さに呆れます。》と引用ツイートしているが、そういう言い方はトランプに失礼だろう。トランプも酷いが、河野太郎は酷くて、セコイ。程度の低さはトランプ以下であろう。
https://twitter.com/nobusaitoh/status/1356009853349634048

朝鮮日報は1月29日付で《ハンギョレ新聞誤報「『秋美愛派』検事がくれた李容九の資料を見て書いた」》を掲載している。
ハンギョレ新聞の取材記者約40人が「ハンギョレ在寅(ムン・ジェイン)政権の法務部に特に寛大だった」という内容の声明を出した。自社が「チョ国(チョ・グク)元法務部長官問題」や李容九(イ・ヨング)法務部次官のタクシー運転手暴行事件などを取り上げる際、政府・与党をかばう報道をしてきたという趣旨のだ。
「秋美愛(チュ・ミエ)ライン」の検事から受け取った資料を、事実確認せずにそのまま書いたが、その過程で誤報が発生したとも主張した。この声明書は26日に社内メールで各局長たちや部署長たちに送られたという。ハンギョレ新聞社会部のイ・チュンジェ部長は28日、職務を退く意向を表明した。》
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/01/29/2021012980041.html

白泉社は「ネコノヒー」(KADOKAWA)や「スキウサギ」(秋田書店)が人気のキューライスによるレシピ付料理漫画「ひとり事 キューライスのサクセスごはん」を発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000418.000046848.html

毎日新聞は1月31日付で「ファクトチェック 大江健三郎氏の『電気はいらない!』プラカード写真はフェイク画像 ツイッターで拡散」を掲載している。
《ノーベル学賞作家の大江健三郎さんがタクシーの中から笑顔で「電気はいらない!」と書かれたプラカードを掲げる――。そんな画像がツイッターを中心に拡散され続けている。しかし、実際に大江さんが掲げていたのは「原発はいらない!」と書かれたカードで、「電気」の部分だけが合成された虚偽の画像だった。》
原発はいらない!」と書かれたカードを掲げた写真は「NEWSポストセブン」が2011年9月19日に東京都内で開かれた脱原発集会の様子を報じた記事と共に同26日に配信したものであった
週刊ポスト編集部は毎日新聞の取材に対し、「弊誌およびNEWSポストセブンに、『大江健三郎氏が<原発はいらない!>と掲げる写真』を掲載したことは事実です。その写真(『電気はいらない!』と書かれた写真)が加工されたものであるとすれば、著作権侵害に当たる可能性が考えられます」とコメントした。》
https://mainichi.jp/articles/20210128/k00/00m/040/146000c

◎宇佐見りんの「推し、燃ゆ」(河出書房新社)が20万部突破。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000333.000012754.html

町山智浩菊地成孔の公開討論には応じないようだ。町山のツイート。
《1月8日の僕のツイートで自分の1年半前のエッセイを紹介されたせいで「ツイッター利用者という『鳥』たちから猛烈な攻撃を受けた」と1月27日に訴えた人が実はその1月27日までツイッターのアカウントを持っていなかった事実がわかりました。いったいどうやってツイッター利用者から攻撃されたのか謎。》
《つまり彼の訴えた「ツイッター利用者から猛烈な攻撃を受けた」という事実がどうも存在しないようなんです。》
《どのように検索しても「ツイッター利用者からの猛烈な攻撃」を見つけることはできません。「エゴサしたら、自分のエッセイが何人かに批判されていた」というのが事実だと思います。》
https://twitter.com/TomoMachi/status/1356041752084271105
https://twitter.com/TomoMachi/status/1356062176386011136
https://twitter.com/TomoMachi/status/1356078306404102146
町山が1月8日に投稿したツイートは、これだ。
《「トランプを支持する(皮肉ではない)」菊地成孔
「筆者はトランプから、合衆国初の平和の香りを嗅いでいる」
現場では白人至上主義とかネオナチの匂いがしますよ。》
https://twitter.com/TomoMachi/status/1347419028894097408
町山ははっきりと公開討論の申し出にノーと答えた。
《菊地さんは今もトランプ支持、了解です!
これからも日本で巧みな言辞でトランプ礼賛を論じてください。僕アメリカの現場で生の声を聴き、現実を取材し続けます。ただ、映画『否定と肯定』の忠告に従って、討論は遠慮させていただきます。すみません。お元気で!》
《僕は最初から、自分の現場での感想を添えただけなんですが、今も立場は同じです。》
https://twitter.com/TomoMachi/status/1356085964184014849
https://twitter.com/TomoMachi/status/1356105453181132802
町山は菊地と議論できない理由は菊地が民族的な背景を持ち出したことだと、菊地の章やツイートを晒しながら次のようにツイートしている。
菊地成孔さんと議論できないと思った理由のひとつは、菊地さんが私を傷つけるために民族的背景を持ち出したからです。菊地さん章を差別と呼ぶことが私のミスリードかどうか、その章を載せますので、人々に判断してもらいます。》
https://twitter.com/TomoMachi/status/1356254877853179909

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4)【深夜の誌人語録】

二歩後退する結果が待っていようとも一歩を踏み出さなければ何も始まらない。