Index------------------------------------------------------
1)【記事】文化学園、文化出版局が「ミセス」の休刊を発表
2)【記事】讀賣新聞が「桜を見る会」でお家芸の休日スクープを放った!
3)【本日の一行情報】
4)【人事】ハースト婦人画報社 11月6日付
5)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.11.24 Shuppanjin
1)【記事】文化学園、文化出版局が「ミセス」の休刊を発表
学校法人文化学園理事長・濱田勝宏、文化出版局出版事業部長・児島幹規の両名の名義で「雑誌『ミセス』休刊のお知らせ」が11月20日に発表された。創刊60周年をもって、その歴史に終止符を打つことになったわけである。
《立冬の候、時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、1961年の創刊以来、雑誌『ミセス』を皆様からご支援、ご愛読いただけたことに心から感謝申し上げます。
今般、諸般の事情により文化出版局を擁する学校法人文化学園において、雑誌発行の方向性を検討いたしました結果、『ミセス』は2021年3月5日発売の4月号をもって休刊することを決定いたしましたので、ご報告申し上げます。
なお、未来のファッション業界を支える若者の育成の役割を果たす雑誌『装苑』と、ファッションとその製作技術を楽しむ方々に向けた雑誌『ミセスのスタイルブック』の二誌は存続することといたします。さらには、出版事業におけるデジタル化の推進に努めて参りたいと存じます。
これまでの多大なご支援に厚く御礼申し上げるとともに、なにとぞ倍旧のご支援、ご高配を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。》
http://www.bunka.ac.jp/contents/pdf/topic20201120.pdf
朝日新聞デジタルは11月20日付で「雑誌『ミセス』が来年4月で休刊 60年の歴史に幕」を掲載している。
《日本雑誌協会によると、2019年1~3月期の「ミセス」の発行部数は約6万8千部で、10年前の同時期(約9万5千部)から3割程度落ち込んでいた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNCN6W48NCNUCVL02Y.html
共同通信は11月20日付で「女性向け月刊誌『ミセス』休刊へ」を配信している。
《編集部によると、文化学園全体の枠組みで事業の見直しが行われ、休刊が決定。「大変残念。親子2代、3代と愛読してくださった読者の皆さまに心から感謝したい」としている。
ファッション誌「装苑」「ミセスのスタイルブック」は発行を続ける他、今後は出版事業のデジタル化を推進していくという。》
https://www.47news.jp/news/5517487.html
休刊を惜しむ投稿がツイッターのタイムラインに並んでいる。
《母からメール。
何事かと思ったら、来年3月で母の愛読雑誌『ミセス』が休刊と、東京新聞で知ったそう。ショックを受けてる。
表紙は娘の私より若い人が登場するようになってもお気に入りの号を買って何年も手元に残す。そういう雑誌だったのに。》
https://twitter.com/eastwind1621/status/1330729839775518720
母子二代にわたる読者も多かったのではないか。母子三代の読者もいたことだろう。
《『ミセス』も休刊。時代の流れだししょうがないけど、「知りたいことだけ検索で知る世の中」に希望はあるのかな。「自分がまだ知らない」ことに希望ってある気がする。》
https://twitter.com/hiker_cat/status/1329758157871013894
「ミセス」は創刊15周年に際して現代詩女流賞、現代短歌女流賞、現代俳句女流賞を創設した。そう私に言わせれば塚本邦雄の似合う女性誌であった。
現代詩女流賞の第一回の受賞は三井葉子の「浮舟」。
舟着場はただちいさいだけであった/そこから着いたばかりの舟がまた発ってゆくのであった/波に打たれるように発ってゆく舟は天の川に笹舟のように着くのである/七夕のような舟よ/どうしてわたしがおまえのたったひとよの逢う瀬のために供物をしないことがあるだろう、/舟がはじめて舟着場についたときに/そのときからはじめて舟が発ってゆくその夜は/ふりかえってみれば/ちいさいしろいはなのような舟着場が垣根のあいだにみえたのである/垣根のあいだに夕ぼしがみえたのである。
現代短歌女流賞の第一回の受賞は石川不二子の「牧歌」。私の好きな歌人である。
睡蓮の円錐形の蕾浮く池にざぶざぶと鍬洗うなり
荒れあれて雪積む夜もをさな児をかき抱きわがけものの眠り
現代俳句女流賞の第一回の受賞は桂信子の「新緑」である。
霧に影うごき牡牛に昼の飢え
水仙を二三日見て旅に発つ
「ミセス」の後も女性誌は数多創刊されるが、「ミセス」ほど文学に貢献した女性誌はなかったのではないだろうか。カネボウ・ミセス童話大賞も擁していた。
文化出版局のOGもツイートしている。
《「ミセス」の上品で美しい誌面づくりに少しでもかかわりたいと思い、文化出版局に就職した。憧れの版元に就職できたそのときの喜びを、私はいまだに忘れられない。
「ミセス」休刊の事実を受け入れられず、途方にくれている。》
https://twitter.com/mizutama_7/status/1329810827101175808
「ミセス」の創刊編集長の今井田勲だ。今井田は「ミセス」で文学を扱ったが、皇室、ゴシップ、セックス、実用記事を扱わなかった。もともとは主婦の友社の編集者であったが、1952年に文化服装学院創立者遠藤政次郎に請われて「装苑」の編集長に就任する。その後「ハイファッション」「ミセス」「銀花」を創刊する。
そうそう檀一雄も「ミセス」に連載を持っていた。こんなツイートも発見。
《ミセスも休刊とか、母が定期購読してた、我が家には背伸びの雑誌だったけど、料理とかお菓子とか、今思えば火宅真っ最中の檀一雄が、ポルトガルから連載してたりいろいろ楽しみだった。》
https://twitter.com/settembre244/status/1329835852344614914
ジュエリー&ウォッチ専門のジャーナリストである本間恵子も「ミセス」休刊を悲しんでいる。
《「ミセス」休刊。2004年から連載を、2016年からは巻頭連載を書かせていただいてました。泣きそう。》
https://twitter.com/JewelleryTokyo/status/1329694085108494336
童話作家の秋川イホも。
《過去、ミセス大賞(小さな童話)にも応募してたな。懐かしくそして悲しく残念です。『ミセス』が休刊だなんて。》
https://twitter.com/iho190/status/1329948540882149376
今井田勲は岡留安則が東京アドエージを退社した後も、岡留の相談相手であったことも記しておこうか。「ミセス」と今井田について知りたければ、江刺昭子の「『ミセス』の時代――おしゃれと〈教養〉と今井田勲」(現代書館)がオススメだ。
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2)【記事】讀賣新聞が「桜を見る会」でお家芸の休日スクープを放った!
讀賣新聞オンラインは11月23日付で「【独自】安倍前首相の公設秘書ら、東京地検が任意聴取…『桜を見る会』前夜祭の会費補填巡り」を掲載している。【独自】というのは、スクープだということだ。
《安倍晋三前首相(66)側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、安倍氏らに対して政治資金規正法違反容疑などでの告発状が出されていた問題で、東京地検特捜部が安倍氏の公設第1秘書らから任意で事情聴取をしていたことが、関係者の話でわかった。》
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201122-OYT1T50169/
讀賣新聞のOBでもある島契嗣も驚いている。
《読売すごいネタで抜いてきた。桜を見る会前夜祭について、特捜部は、安倍前総理側が差額を補てんした疑いがあるとみている…とまで書いてある。
事実なら有権者の買収にあたる。》
https://twitter.com/shima_keishi/status/1330663284622589953
島はこう書くのも忘れない。
《読売の【独自】も広義の「リーク」だけど、まあそんなに簡単なものではない。どんな意図があるのか様々な見方もできる。ただこうやって途中経過の捜査情報が報道されて世論が立件の行方に関心を持つことは当局に良いプレッシャーを与えることになる。もちろん起訴しない前提で報道させた可能性もある…》
https://twitter.com/shima_keishi/status/1330742013407363074
元NHKワシントン特派員で現在フリーの熊谷徹によれば休日スクープは讀賣新聞のお家芸のようだ。
《休日に特ダネ(もしくは独自ネタ)を載せるのは、読売新聞がよく使う手法。他社が追いかけにくいから。
サリンに関する特ダネは、元日に載せた。
個人の生活を犠牲にして夜討ち朝駆けに明け暮れる記者の姿が目に浮かぶ。脱帽。》
https://twitter.com/ToruKumagai/status/1330744170760314880
これも島契嗣のツイート。
《読売は休日スクープで思い出したけど、ライバル社の記者の結婚式の日に特ダネを書いた記者がいたな。その二人、もともと付き合っていたから、強烈な結婚祝いになった笑
朝に抜いてから、しれーっと結婚式に出席していた。容赦ないな、読売!》
https://twitter.com/shima_keishi/status/1330748330305982465
神奈川新聞の田崎基が呟く。
《ちょっと、心拍数上がった…。》
https://twitter.com/tasaki_kanagawa/status/1330669477088829442
更にNHKも讀賣新聞を追ってスクープに打って出た。「NHK NEWS WEB」は11月23日付で「“安倍前首相側 800万円以上負担”示す内容 ホテル側領収書に」を発表している。
《「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐる問題で、会場のホテル側が作成した領収書には去年までの5年間にかかった懇親会の費用のうち安倍前総理大臣側が少なくとも800万円以上を負担したことを示す内容が記されていることが、複数の関係者への取材で新たに分かりました。》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201123/k10012727211000.html
元NHKでもある島契嗣は、こんな見立てをツイートしている。
《NHKはとんでもないネタをすでにつかんでいた。でも出せなかった(蔵入り)
↓
けさ読売に抜かれた。これで「追いかける」という口実で出せるようになった(蔵出し)
↓
読売の後追いどころか大逆転満塁ホームランのカウンターパンチ炸裂》
https://twitter.com/shima_keishi/status/1330825673305251840
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3)【本日の一行情報】
◎コロナ禍の第三波が襲い掛かろうとしている現在、これはタイムリ―な企画である。東北地方でカフェなど飲食店を数店舗展開している福井寿和が実業之日本社から刊行した「全店舗閉店して会社を清算することにしました コロナで全店舗閉店、事業清算、再出発を選んだ社長の話」がそうだ。
https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-33947-4
もともとは「note」に発表し、140万PVを超えた人気ブログを書籍化したものだ。「note」を覗いてみよう。
《"形"としては店も会社もなくなりますが、私自身は人生を悲観しているわけではありません。むしろこれからは全くの無になるので、どのような形で社会に貢献していくか前向きな気持ちもあり、少しずつですが次に向けてのワクワクも芽生えてきています。》
https://note.com/aomorio/n/nd4264eabe912
https://note.com/aomorio
「goo.ne.jp」では放送作家・ライターの吉村智樹が「泣けるビジネス書」だと絶賛している。
《ビジネス書といえば「秒で稼ぐ」「スマホひとつで成功者になれる」というような、上昇志向をインスタントに満足させる内容の書物が多くを占めます。反対に店舗閉店、事業清算について書かれたものは少ないでしょう。けれども働く人のほとんどが明日をも知れぬ気持ちにさいなまれつつ漂流するいま、この本ほどポジティブに受け取れるものはないのでは。いやもう、泣けて泣けて。「こんなに泣けるビジネス書があるのか」と、驚かされました。》
https://ima.goo.ne.jp/column/article/9094.html?from=re_gootop
著者の福井寿和は、今回の経験を生かしてコンサルを始めているようだ。こんなツイートを投稿していた。
《クライアントから「採用がうまくいった!」と連絡がきて、ワイは自分の会社のことのように喜んでいます
理由を聞いたらホームページの代表あいさつ文が決め手だったそうで、まあワイが社長から話を聞き出して全文書いたからワイのおかg、、、社長よかったね》
https://twitter.com/aomorio/status/1329420577824669696
福井は「東洋経済オンライン」に11月18日付で「全店舗閉店して会社を清算することにしました」から一部抜粋した「コロナ閉店『退去費用・違約金』のリアルな中身 一般的に退店3~6カ月前の告知が必要だが…」を発表している。
https://toyokeizai.net/articles/-/387345
◎安田峰俊が「文春オンライン」に11月18日付で「キラキラ夫婦が吊し上げ…『豚解体風呂』とホームレス記事“炎上”事件から考える言論の自由」を発表している。
《繰り返し述べるが、私は今回「炎上」したホームレス記事の水準は低いと感じており、積極的に読みたい内容とは思っていない。しかし、それが発表されることの自由や、「アウト」の基準を明示しない情緒的なクレームを受けても内容を変えない自由については擁護したい。
なぜなら、語彙力の不足ゆえに「すごい」「びっくり」を連発する、キラキラしたクリエーター志望の夫婦が書いた「微妙」なクオリティの原稿の表現を守ることは、私自身も含めた他の記者やライターや研究者や、また出版社や大学の表現の自由や学問の自由を守ることとも地続きだからである。社会全体の風通しの良さを守る上で必要なことだと思うのだ。》
https://bunshun.jp/articles/-/41653
安田が言う「ホームレス記事」とは、「cakes」に発表された「ホームレスを3年間取材し続けたら、意外な一面にびっくりした」のことだ。この記事も読んでおこう。
https://cakes.mu/posts/31615
◎祥伝社新書から「百田尚樹の日本国憲法」が刊行される。これは話題になるだろう。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784396116194
祥伝社新書編集部のツイート。
《お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません((C)村西とおる監督)。12月10日発売『百田尚樹の日本国憲法』の書影ができました!アマゾンの順位も上昇しております。》
https://twitter.com/shoden_shinsho/status/1329740955272978433
百田尚樹も当然ツイートしている。
《来月発売の『百田尚樹の日本国憲法』(祥伝社新書)のカバーが出来ました。
フォロワーの皆様、よかったら予約してください》
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1329688808623722496
11月16日に百田は、こんな投稿もしている。
《『百田尚樹の日本国憲法』(祥伝社新書)の最後の直し中。
今、ホイットニー准将が吉田茂外務大臣邸を訪れたところを加筆修正している。准将の非礼かつ凶悪極まる言葉に、白洲次郎が「血が逆流する思い」と後に語ったシーンは、読者も同じ気持ちになるに違いない。》
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1328201935233585152
原彬久が米国主導で形成されたと指摘する「象徴天皇制―平和憲法―日米安保」という「日米非対称システム」、私の言い方をするならば、戦後日本を「下部構造」として規定する、この鉄のトライアングルを百田はどう捉えるのだろうか。それとも、この最も核心的な問題を回避するのか。まあ、見物ではある。原彬久の「戦後日本を問いなおす」は、もっと話題になっても良いと思う。
《一般に支配者ないし強者の存在は、被支配者ないし弱者の側がもつ何らかの「理由」にどこかで支えられているものです。支配者・強者は、彼らが「強い」だけでは支配者・強者であり続けることはできません。》
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480073204/
原は静かな口調ではあるが「反米・改憲」を打ち出しているのである。百田に欠けているのは「永遠の0」でもそうであったが、「攘夷」にほかならないのである。生きていれば加藤典洋と原彬久の対談を読みたかったなあ。
◎「ananAWARD 2020 ミューズ」には白石麻衣が選ばれた。日刊スポーツは11月18日付で「白石麻衣が乃木坂卒業後初の公の場『さみしいです』」を掲載している。
《乃木坂46を卒業した白石麻衣(28)が18日、ファッション誌「anan」の創刊50周年を記念した「ananAWARD 2020ミューズ」を受賞し、都内で行われた授賞式に出席した。白石が卒業後に公の場に登場するのは初めて。
ミューズは同誌に登場した女性の中から、最も憧れと共感を集めた人に贈られる賞で、白石は乃木坂46として3回、ソロとしても3回、同誌の表紙を飾った。
深いグリーンのワンピースで登場した白石は「すてきな賞をありがとうございます。アンアンはメーク、ファッション、トレンドのアイコン的存在として親しんできました」。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202011180000713.html
「ananAWARD 2020トレンドカルチャー」はカリスマ美容家の神崎恵、タレントのバービー、実業家の前田裕二、音楽ユニットのYOASOBIが受賞した。日刊スポーツが11月18日付で「神崎恵がananの流行文化賞を受賞『悩んだ1年』」を掲載している。
《神崎は「今年は自分のこれからを考えたり、もがいたり、悩んだ1年だったので、賞をいただきとてもうれしい。アンアンは物心ついた時から読んでおり、気になっているけど、聞けないことをまっすぐに教えてくれる。勇気をくれて背中を押してくれる存在です」と語った。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202011180000771.html
来年の「ananAWARD」に期待大である。
◎大日本印刷(DNP)が丸善ジュンク堂書店、文教堂及びトゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」は、10月に会員数 600万人を突破した。4月以降の入会者数は前年比50%増を記録している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000579.000009424.html
◎西日本新聞社から「現場 記者たちの九州戦後秘史」が刊行された。
https://www.amazon.co.jp/%E7%8F%BE%E5%A0%B4-%E8%A8%98%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E6%88%A6%E5%BE%8C%E7%A7%98%E5%8F%B2-%E8%A5%BF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%B0%E8%81%9E%E7%A4%BE/dp/4816709843
西日本新聞は11月19日付で「水俣病、三池争議…『現場』の証言つづる書籍出版」を掲載している。
《水俣病、三池争議、エンタープライズ闘争-。
激動の戦後史に刻まれた九州の出来事を、西日本新聞のOBと現役記者が取材体験を基に振り返る書籍「現場」が刊行された。参加した47人は時に改めて現場を訪れ、再取材を重ねて「時代の証言」をつづった。》
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/665545/
これは買わねばなるまい。
◎東亜日報は11月19日付で「トランプ氏の『旧友』マードック氏、トランプ暴露本の出版社買収に動く」を掲載している。
《米紙ニューヨーク・タイムズは17日(現地時間)、ニューズ・コーポレーションをはじめ米最大出版グループのペンギン・ランダムハウス、フランスのメディア企業ヴィヴェンディなど6社以上の企業が、サイモン&シュスターの買収を打診したと報じた。サイモン&シュスターの親会社のバイアコムCBSは3月、同出版社の売却を決めた。1924年に設立されたサイモン&シュスターは現在約1350人の従業員を抱え、毎年約2000冊の本を出版している。》
https://www.google.com/url?rct=j&sa=t&url=https://www.donga.com/jp/List/article/all/20201119/2245582/1/%25E3%2583%2588%25E3%2583%25A9%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2597%25E6%25B0%258F%25E3%2581%25AE%25E3%2580%258C%25E6%2597%25A7%25E5%258F%258B%25E3%2580%258D%25E3%2583%259E%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2589%25E3%2583%2583%25E3%2582%25AF%25E6%25B0%258F%25E3%2580%2581%25E3%2583%2588%25E3%2583%25A9%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2597%25E6%259A%25B4%25E9%259C%25B2%25E6%259C%25AC%25E3%2581%25AE%25E5%2587%25BA%25E7%2589%2588%25E7%25A4%25BE%25E8%25B2%25B7%25E5%258F%258E%25E3%2581%25AB%25E5%258B%2595%25E3%2581%258F&ct=ga&cd=CAEYBioTMjg1NDg4NTIwNjg0OTc0MTM2ODIcZTI1YzQyNjY5YjBjYmMyNDpjby5qcDpqYTpKUA&usg=AFQjCNF_qGI179FITAlpajTiwVXLQm_RSw
サイモン&シュスターは「ジョン・ボルトン回顧録 トランプ大統領との453日」(朝日新聞出版)、トランプの姪メアリー・トランプの「世界で最も危険な男」(小学館)、ボブ・ウッドワードの「RAGE怒り」(日本経済新聞出版)の版元である。
◎川島善行は元よしもと芸人。現在は新百合ヶ丘で開業する人気ベーカリー「nichinichi」のシェフ。そんな川島がおうちで作れるテクニックを公開した初レシピ集をパルコから刊行した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001405.000003639.html
◎エレファントカシマシの宮本浩次が、女性がボーカルの歌謡曲12曲を歌うカバーアルバム「ROMANCE」を発売した。朝日新聞デジタルは11月18日付で宮本浩次をインタビューした「女性歌手のカバーばかりで新作 なぜ? 宮本浩次に聞く」(定塚遼)を掲載している。
《年齢を重ね、武装を解いた等身大の自身が望んだのは、ロックバンドを始める前の原風景への回帰だった。
東京・赤羽で育った少年時代。当時周りは工場だらけだったという。「朝起きると、どこかの工場から『カーン、カーン』という音が聞こえてくる。空気は黄色くて、町中変な臭いがしてるの。各地でイタイイタイ病や水俣病とか、そうした問題まで出てきた中で、世の中は高度経済成長へガーッと進んでいった。歌謡曲はそういう時代の匂いも色濃く反映していて、いってみれば昭和史そのもの」と話す。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNCK55SLNCJUCVL04J.html
◎「ダイヤモンド・オンライン」がエン・ジャパンが運営する会社クチコミプラットフォーム「en Lighthouse」に投稿された社員クチコミのうち、「20代成長環境」という項目で高評価を得た「20代が成長できる企業ランキング2020」を公開している。1位はコンサルティングファームのアクセンチュア、2位はリクルートホールディングス、3位は野村證券、4位はサイバーエージェント。電通が6位にランクインしている。
https://diamond.jp/articles/-/253849
◎「SankeiBiz」は11月19日付で「民放連会長、NHKの受信機設置届出義務に『はっきり反対』」を掲載している。
《日本民間放送連盟(民放連)の大久保好男会長は19日の定例会見で、NHKが、テレビを設置した際のNHKへの届け出を義務化する放送法改正を要望した問題について、「NHKに都合の良い受信機の設置届け出義務だけを先に進めれば、国民、視聴者の理解を得られない。そんな面倒があるならテレビを買わない人が増え、放送文化全体が壊れてしまいかねない。認めることはできない、はっきり反対だ」と述べた。》
https://www.sankeibiz.jp/business/news/201119/bsm2011191804010-n1.htm
◎讀賣新聞が運営する「美術館ナビ」は11月20日付で「比類ない熱量、『少数者』としての自負 石岡瑛子展が開幕 東京都現代美術館」を掲載している。
https://artexhibition.jp/topics/news/20201118-AEJ323410/
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/eiko-ishioka/
資生堂が生んだ世界に誇る才能だ。石岡が衣装を担当したターセム・シンの「落下の王国」が日本テレビで12月8日に放映される。
https://dogatch.jp/news/ntv/ntvtopics_88720/detail/
石岡はターセム・シンとは「ザ・セル」「インモータルズ -神々の戦い-」「白雪姫と鏡の女王」でもコンビを組んでいる。
出版業界で言えば角川文庫の広告「女性よ、テレビを消しなさい」「女性よ、週刊誌を閉じなさい」は石岡瑛子の仕事だ。しかも、代表作と言ってもよいだろう。
https://nostos.jp/archives/113644
◎朝日新聞デジタルは11月19日付で「慰安婦報道訴訟、元朝日記者の敗訴が確定 最高裁」を掲載している。
《元慰安婦の証言を伝える記事を「捏造」と記述されて名誉を傷つけられたとして、元朝日新聞記者で「週刊金曜日」発行人兼社長の植村隆氏がジャーナリストの櫻井よしこ氏と出版3社に計1650万円の損害賠償などを求めた訴訟で、最高裁第二小法廷(菅野博之裁判長)は植村氏の上告を退けた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNCM6HHQNCMUTIL02Z.html
◎Beginは、2018年11月26日に発売したムック「コンバース完全読本」の3刷重版を決定した。発売から2年経った今でも反響があるということだ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000979.000009728&g=prt
雑誌文化は「流行」よりも「不易」に重心を置くべきなのかもしれない。
◎小学館集英社プロダクションが減資を行う。資本金を3億9900万円減少し、1億円に、資本準備金を4億4400万円減らし、1500万円にするそうだ。
https://gamebiz.jp/?p=281886
◎城山三郎賞は三上智恵の集英社新書「証言 沖縄スパイ戦史」に決まった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000007752.000007006&g=prt
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007752.000007006.html
三上のツイート。
《「証言 沖縄スパイ戦史」が、角川文化振興財団 主催第7回 城山三郎賞に決まりました!海軍の伏龍という人間の限界を無視した特攻兵だった城山さんの遺志に、応援してもらい、力を頂いたことが感無量です。この報道で、全国の人々にタイトルだけでも知っていただければ幸い》
https://twitter.com/chiemikami/status/1329400904118804481
三上智恵は11月11日付で「マガジン9」に「コロナ禍に屈せず~進化する辺野古の抵抗~」を発表している。
《「大事なのは勝つことではなくて、闘ったか、闘ってないか。子や孫のために闘ったという事実が、未来に残せる唯一の財産なんです」
私はずっと、現場でよく耳にするこの言葉を反芻してこの20年生きてきたが、こうやって愛に満ちた遺産を受け取った人たちを、実際に目の当たりにするときに、この言葉の意味の深さを実感する。これは、私が沖縄に長く暮らさなければきっとわからなかった大事なことの、最たるもの。抑圧されて立ち上がらなければいけないという状況は不幸だが、不幸でしかない、わけではない。立ち上がる人々を目の当たりにしなければ学べない人間の尊厳がある。その守りかたを知る。それは誰にも奪われない、自分の財産になってゆくのだから。》
https://maga9.jp/201111-7/
◎11月20日(金)に映画「STAND BY ME ドラえもん2」が公開されたが、これに合わせ、同日より小学館は全国の書店約1500店で、「ドラえもん ちょっとしたシールつき なんてことないティッシュくじびき」が引ける書店フェアを実施している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000918.000013640.html
◎ライトオンは、ライトオンONLINE SHOPにて、TVアニメ「呪術廻戦」とコラボしたTシャツを11月20日(金)より発売を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000220.000006294.html
◎日本経済新聞は11月20日付で「バズフィード、ハフポストを統合へ 米ネットメディア」(清水石珠実)を掲載している。
《米ネットメディア「バズフィード」が同業の「ハフポスト」を統合することがわかった。ハフポストの親会社、通信大手ベライゾン・コミュニケーションズが19日に発表した。ネットメディアは近年、広告収入の拡大に苦戦していたうえ、新型コロナウイルスの影響でさらに広告収入が縮小し、再編機運が高まっていた。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66452020Q0A121C2I00000/
日本では、バズフィードはヤフージャパン、ハフポストは朝日新聞社と提携しているのは周知の事実である。
◎講談社は、SDGsから考える未来の仕事図鑑「大人は知らない 今ない仕事図鑑100」のヒットを記念して、抽選で30名に図書券(1000円分)が当たる〈あなたが考えた「今ない仕事」〉を募集している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002912.000001719.html
◎日販は、山口県で書店を営む文栄堂と山口大学経済学部の学生とともに、「文榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト2020」を開始し、11月6日(金)より12月31日(木)まで、文榮堂山口大学前店の2階に、学生企画による4軒の書店をオープンしている。
https://www.nippan.co.jp/news/yamadai_buneidoproject_2020/
◎日販は賀詞交換会の中止を発表した。
https://www.nippan.co.jp/news/newyear2021/
◎日販グループ(連結子会社数34社)の2020年度上半期の売上高は2428億6100万円と、前年比96.8%の減収。営業利益はグループ全体で固定費の削減に取り組んだ結果、14億100万円(前年比130.7%)と増益、経常利益も14億8400万円(前年比133.0%)と増益。
特別利益5100万円、固定資産除却損、店舗閉鎖損失等の特別損失4億5800万円及び法人税等を加減した親会社に帰属する中間純利益は2億9200万円と、前年比210.4%、1億5300
万円の増益。
https://www.nippan-group.co.jp/news_information/holdings/kessan-20201120/
日販の2020年度上半期の売上高は1942億5100万円。営業利益は、返品率改善と物流コスト削減に取り組んだものの、運賃値上げの負担が継続しており、1億1200万円の赤字。営業外収益による経常利益押し上げはあるもののカバーには至らず、経常利益は2000万円の赤字。特別利益5000万円、固定資産除却損等の特別損失16300万円及び法人税等を加減した中間純利益は8400万円の赤字となった。
https://www.nippan.co.jp/news/kessan_20201120/
◎トーハンの2020年度上半期の連結売上高は1942億9500万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は19億9800万円(同226.2%増)、経常利益は11億4200万円(前年は2億7000万円の損失)、中間純利益は10億1100万円(前年は2億0500万円の損失)。2006年度以来の増収増益。
単体の売上高は1811億8400万円(前年同期比1.7%増)、営業利益は19億0700万円(同36.0%増)、経常利益は5億3700万円(同90.6%増)、中間純利益は9億2100万円(同1464.4%増)。単体でも2006年度以来の増収増益。
https://www.tohan.jp/news/upload_pdf/74h_kessan_shiryou.pdf
◎学研プラスは、韓国語初級者向けの学習書「LINE FRIENDS 語学ブック はじめての韓国語単語帳」を発売した。LINE FRIENDSは、LINEの「BROWN&FRIENDS」スタンプから始まったグローバルキャラクターブランドだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003046.000002535.html
◎サンシャインシティ、2019年Hareza池袋に公開スタジオ「ハレスタ」をオープンしたドワンゴ、2020年より「Mixalive TOKYO」を運営する講談社という池袋を拠点とする3社は、11月1日が「としま文化の日」に制定されたことに合わせ、3社にて「まち詠み実行委員会」を立ち上げ、豊島区と共催で、川柳・俳句・詩等と写真を組み合わせたSNS投稿を募るコンテスト「まち詠み~ふぉとととしま句~」を開催している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000491.000020364.html
◎朝日放送テレビ(ABCテレビ)の100%子会社であるABCアークは、ベストセラーズの月刊誌「歴史人」およびその付帯事業を同社から譲り受けた。
https://media-innovation.jp/2020/11/20/abc-ark-acquires-best-sellers-monthly-magazine/
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4)【人事】ハースト婦人画報社 11月6日付
〈機構改革〉
※25ans&リシェスコンテンツ部、25ansウエディングコンテンツ部をひとつにし、25ansグループと改称。〇〇コンテンツ部という名称は廃止。
※十河氏の25ans総編集長のタイトルは外れ、発行人に集約。
※25ansオンライン編集長という役職は設けられず、コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ25ansコンテンツ部25ansオンラインコンテンツマネージャー外岡佐知子氏が25ansオンラインを統括。
〈人事〉
十河ひろ美
新:25ans・25ansウェディング発行人兼コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ編集局長兼リシェス編集長
旧:コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ25ansコンテンツ部編集局長兼25ans総編集長兼リシェス編集長
阿部はるひ
新:コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ25ansグループ編集長代理
旧:コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ25ansコンテンツ部25ans/リシェス編集部副編集長
柳川啓子
新:コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ25ansグループエディトリアルスーパーバイザー兼25ansデジタルブランデッドコンテンツリード
旧:コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ25ansコンテンツ部25ans&リシェス編集長代理兼25ansオンライン編集長
本田リサ
新:コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ25ansグループシニアビューティチーフ兼25ans副編集長
旧:コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ25ansコンテンツ部25ans編集部副編集長
蒲生佳子
新:コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ25ansグループシニアエディター
旧:コンテンツ本部ラグジュアリーメディアグループ25ansコンテンツ部エディター
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5)【深夜の誌人語録】
小手先に溺れてはならないし、目先に惑わされてはなるまい。