【文徒】2021年(令和3)1月21日(第9巻12号・通巻1909号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】東京オリンピックとコロナ禍という「不可視の世界大戦」
2)【記事】「在宅ひとり死のススメ」の上野千鶴子ツイッターで燃えている!
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2021.1.21 Shuppanjin

1)【記事】東京オリンピックとコロナ禍という「不可視の世界大戦」

「YAHOO!ニュース」は1月19日付で森田浩之による「東京五輪中止の可能性を外国メディアに代弁させる『黒船ジャーナリズム』という悪習」を公開している。
《これまでも日本では、国内メディアが及び腰になっている問題を外国メディアが報じたとき、それがニュースになることが少なくなかった。自分たちに書けないことを外国メディアが書いたという事実そのものをニュースにする──「外圧」に頼るような記事作りであり、さしずめ「黒船ジャーナリズム」とでも呼びたいものだ。
外国メディアに大切なことを代弁させる「黒船ジャーナリズム」は、日本メディアの足腰の弱さの裏返しと言える。日本メディアは「黒船」の力を借りずに、独自の論陣を張るべきだ。東京五輪開催の可否をめぐっては、タイムリミットも刻々と迫っている。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/moritahiroyuki/20210119-00218283/
感染症専門内科医であり、神戸大学大学院医学研究科教授の岩田健太郎のもとに、「あちこち」の海外メディアから取材依頼が来ているという。
《あちこちの海外メディアから取材依頼が来ますがほとんどが「東京でオリンピックはできるか」という質問です。》
https://twitter.com/georgebest1969/status/1351660499738394624
共同通信は1月20日付で「東京五輪『中止計画あると思う』元ロンドン大会組織委幹部が言及」を配信している。
《2012年ロンドン五輪パラリンピック組織委員会で副会長を務めたキース・ミルズ氏が19日放送のBBCラジオでインタビューに応じ、新型コロナウイルスの影響で開催に懐疑論が出ている東京大会について「東京の組織委には中止計画があると思う」と述べ、世界の感染状況を見ると開催は困難との見解を示した。》
https://this.kiji.is/724289070608384000?c=39550187727945729
ロイターはもっとはっきりと書いている。1月20日付「東京五輪、開催される可能性低い=元ロンドン五輪組織副委員長」で断言している。
《2012年のロンドン五輪組織委員会で副会長を務めたキース・ミルズ氏は19日、今夏の東京大会について、自分が責任者なら中止を計画していると述べた。
ミルズ氏は英BBCラジオで、新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)により開催される可能性は低いようだと指摘。
「中止の計画はあると思うが、状況が劇的に改善した場合やワクチンの供給が加速した場合に備え、ギリギリまで待つのだろう」と述べ、「厳しい判断になる」とつけ加えた。》
https://jp.reuters.com/article/olympics-2020-britain-mills-idJPKBN29P031
毎日新聞が1月19日付で掲載した「東京オリンピック『3月上旬までに開催可否の判断を』 山口JOC理事」(松本晃)で、日本オリンピック委員会理事の山口香は3月上旬までに開催の可否を判断すべきだと主張している。
新型コロナウイルスの感染拡大で開催が危ぶまれる東京オリンピック・パラリンピックについて、日本オリンピック委員会理事の山口香氏(56)は19日、3月上旬までに開催可否を改めて判断すべきだとの考えを示した。山口氏はオンラインでの取材に応じ「判断が長引けば長引くほど国民の気持ちが五輪から離れていく。五輪を嫌われ者にしないでほしい」と述べた。》
https://mainichi.jp/articles/20210119/k00/00m/050/190000c
やはり同日付毎日新聞。森田の記事に刺激されたからではないだろうが、「高まる東京オリンピック中止論 政府関係者『無観客ならできると言うべきだ』」を掲載し、次のように書いている。
《…風向きをどう変えるか、招致段階から東京五輪に深く関わってきた政府関係者は思案していた。今月中旬、開催を危ぶむ声は日に日に高まっていた。「私見だが『無観客ならできる』と早く言うべきだ。IOCがどう動くかは分からないが、日本側として無観客というカードは早く切らざるを得ないのではないか」。無観客での開催なら経済効果は激減するが、感染リスクは抑えられる。吹き荒れる中止論の後手に回れば、取り返しがつかないとの危機感がにじんでいた。》
《外圧で計画の変更を迫られる昨年と似た展開になりつつあり、別の政府関係者は「無観客開催を打ち出さないまでも、まずは『海外客を受け入れない』と踏み込めば、世論対策になるのではないか。ただ3月初旬になっても緊急事態宣言が解除できないような状況なら、中止も覚悟しなくてはならない」と声をひそめる。》
https://mainichi.jp/articles/20210119/k00/00m/050/225000c
詩人の河津聖恵のツイート。
《日本でもコロナは、爆音も悲鳴もない、まさに不可視の戦争となりつつあります。戦場でオリンピックが開かれうるはずもない。》
https://twitter.com/kiyoekawazu/status/1351494563597152259
コロナ禍は「不可視の世界大戦」なのではないだろうか。

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2)【記事】「在宅ひとり死のススメ」の上野千鶴子ツイッターで燃えている!

ツイッター社会学者の上野千鶴子がネタにされ燃えている。例えば・・・
上野千鶴子氏の情熱大陸で一番印象に残ったのはすごいタワマンの景色と素敵な別荘でした。万国の労働者は等しく貧しくなりなさい。》
https://twitter.com/PropTrader88/status/1351019257300180995
情熱大陸」が上野千鶴子を取り上げたのは2019年6月30日の放送であった。
https://www.mbs.jp/jounetsu/2019/06_30.shtml
これは表現規制反対運動に取り組んでいる高村武義のツイート。
《若者に平等に貧しくなれといってる上野千鶴子は、外車を乗り回してる団塊金持ちだということは、もっと知られるべき。自分は高度成長期の繁栄を享受しておきながら、下の世代には繁栄を与えず、裕福な自分の生活は手放さない。その上で、上から目線で貧困になれと平然と言う。吐き気を催す邪悪だ。》
https://twitter.com/tk_takamura/status/1351027126162612228
上野が「平等に貧しくなろう」と主張したのは東京新聞2017年2月11日付でのこと。4年近くも前の話だ。しかし、今また、その記事が紹介され、これを紹介したツイートを引用し、政治学者の木村幹が呟く。
《恵まれたものの視点だよなぁ》
https://twitter.com/kankimura/status/1351012824710074370
五野井郁夫が木村をリツイートしている。
上野千鶴子氏が「恵まれた者の視点」と非難され特権的な「貴族」(彼女の努力の成果だが)に見えるのは仕方ない。他方こういう過去記事での吊し上げでリベラルエリートへの非難は盛んになるが「1600万円レクサス」問題で説明責任を果たすと言いつつ逃走中の甘利明氏のような「王族」への非難は遠のく。》
https://twitter.com/gonoi/status/1351031847170539520
ついでながら紹介しておくと五野井は木村も批判している。
《高級ロードバイクでのツーリングが趣味の神戸大学教授が、ブルデュ『ディスタンクション』に当てはめればほぼ同類の上野千鶴子氏を「恵まれたものの視点」と名指すのかは、わたしが翻訳中のI.ヤング『包摂と民主主義』とグレーバー『ブルシットジョッブ』にその答えがある。》
https://twitter.com/gonoi/status/1351037389632897027
佐々木中のツイート。
《私は間接的に上野千鶴子氏にハラスメントを受けたことがあり、理論的にもおかしいと思うので擁護する気はありません。が、超富裕層とそれ以外の格差がまず問題であって、知識専門職が「相対的に豊か」だと決めつけるのは問題の設定が間違っています。99%同士で足を引っ張りあってどうするんですか。》
《庶民の権利のために汗をかいている弁護士や大学で教えつつ貧困問題に取り組んでいるアクティヴィストのみなさんも「相対的に豊か」だからと言って敵視するならば、ポル・ポトみたいなことにしかなりませんよ。》
《ちなみに私は37歳まで月収15万を超えることはほぼなかった土木作業員でしたよ。念のため。》
https://twitter.com/AtaruSasaki/status/1351436332388630529
https://twitter.com/AtaruSasaki/status/1351436333391073280
https://twitter.com/AtaruSasaki/status/1351436334347419648
マンガ評論家の伊藤剛のツイート。
《「また昔(の日本)みたいにみんな貧乏になればいいんだよ!」というのは、年長のひと(いま還暦くらいの年齢以上)からずいぶん聞かされたもんですよ。》
《いま氷河期世代以下のひとたちの給料が上がらないのも、あっちもこっちも非正規雇用ばっかりなのも、貯金がちっともできないのも、元をたどればいまの老人どものこの妄想のせいだと考えていいんじゃないかと思うのですよ。竹中平蔵上野千鶴子麻生太郎同じ穴のムジナ。》
https://twitter.com/GoITO/status/1351681482666856448
https://twitter.com/GoITO/status/1351686249434673152
上野千鶴子春新書から「在宅ひとり死のススメ」を上梓したばかりだ。
《ひとり暮らしは「孤立」ではない、ひとりで死んでも「孤独死ではない、と言ってきました。だから「在宅ひとり死 (C)ChizukoUeno」という新しいことばをつくりました。それでも「在宅ひとり死のススメ」などという思い切ったタイトルの本が出せるようになるとは、10 年前には想像もしていませんでした。》
https://bunshun.jp/articles/-/42701

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3)【本日の一行情報】

NHKの「大学生とつくる就活応援ニュースゼミ」が小学館を取り上げている。人事・人材課の加藤洋平が次のように説明している
《そうですね、出版社としての役割って、これまでになかった考え方で作品を作るって話しましたよね。それが今、より強まっているというか。》
《それこそ「え!こんなビジネスも出版社がしてしまうの!」っていうところを考えられる人材は、求められていくことになっていますね。》
https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/tantou/tantou16/
「変集者」か!この言い方、ステキじゃないの。
https://jinji.shogakukan.co.jp/2022_teiki/

◎ぴあより昨年8月に発売となった「ラーメンぴあ2021首都圏版」とのコラボカップめん「明星 ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」が、明星食品より発売された。「辛麺屋一輪」は宮崎辛麺店「辛麺屋 輪」の東京進出店である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001779.000011710.html

◎2023年のNHK大河ドラマは、「どうする家康」で、主役の徳川家康松本潤が演じる。脚本は「ALWAYS 三丁目の夕日」や「コンフィデンスマンJP」「リーガルハイ」「外事警察」などを手がけてきた古沢良太
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210119/k10012822541000.html

朝日新聞デジタルは1月20日付で社説「SNSの規制 事業者の責任は重大だ」を掲載している。
《国の関与は最低限にとどめ、事業者側が公正なルール整備と継続的な更新を進め、公開しておくことがまず求められる。
悪質な投稿の放置や、発信の削除、アカウント停止などが問題になった際は説明責任を果たし、十分な透明性が確保されなくてはならない。
企業の利害と相反する判断が求められるケースもあろう。第三者立場から放送番組を審査する日本の放送倫理・番組向上機構BPO)のような取り組みも参考になるかもしれない。
ソーシャルメディアが国境を越える影響力を持つようになってまだ10年あまり。事業者、利用者、各国政府ともに、不断に知恵を出し合う必要がある。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14769639.html
信濃毎日新聞は1月20日付で社説「SNS凍結 企業に委ねるだけでは」を掲載している。
《権力の直接的な介入ではない仕組みを模索する必要がある。ファクトチェック(事実確認)に取り組む団体が参加して第三者機関を設置するのも一案だろう。
SNS上での多様な言論をどう守っていくか。利用者一人一人が考えを深める機会にしたい。》
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021012000143

スターツ出版は、2021年1月20日(水)~1月22日(金)開催中の、アニメ業界関係者・ゲーム業界関係者を対象にしたtoB向けオンライン商談イベント「アニメ・ゲームサミット 2021 Winter」に出展している。小説投稿サイトを起点に発行しているターゲット別レーベル「ケータイ小説庫」「野いちご庫」スターツ出版庫」「ベリーズ庫」「ベリーズコミックス」等の特徴、コンテンツ展開例を紹介しているそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001303.000000607.html

◎漫画家の川崎昌平フェイスブックに次のように投稿していたのは2019年12月26日のことであった。
《『重版未定』の最終巻(3巻)、出そうと言われたり出せないと言われたり、どうしましょうかと連絡しても長らく編集者さんから無視されたり、このままではよくないなと感じたので、ただいま河出書房新社に連絡して既刊『重版未定』『重版未定2』を絶版にしてもらうよう依頼しました。
1巻、2巻、3巻をまとめて出してくれる別の出版社を探そうと思います。
そもそも出版契約書結んでないんですよね、河出書房新社とは。》
https://www.facebook.com/shouhei.kawasaki.52/posts/2630863210333689
あれから1年強が過ぎて、2020年3月に絶版となった「重版未定」1、2巻が中央公論新社から復刊したのである。第3巻も入稿を開始しているそうだ。加えて、1、2巻もこれまで単行本化されていないスピンオフ作品を新たに収録しているそうだ。
https://fujinkoron.jp/articles/-/3185
川崎昌平フェイスブックに報告している。
《『重版未定』が復活します。
『重版未定1』と『重版未定2』が1月19日に同時発売します(早いところではもう書店に並んでいるみたいです)。
「出版人を震え上がらせた漫画」とのことですが、これから震え上がらせたい人にも手にとって読んでいただけたらと思います。
そして、来月には完結編となる『重版未定3』も発売となります。
ラストは……前を向いて終わります。DOTPLACE連載時にも描かれなかった、本当の結末が、3巻には含まれています。乞うご期待。》
https://www.facebook.com/shouhei.kawasaki.52/posts/3610724705680863
それにしても、出版社は、どこもかしこもマンガ、マンガ、マンガ!である。

毎日新聞社は資本金を41億5000万円から1億円に減資することになった。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68320410Z10C21A1TJ2000
資本金1億円ということは税制上からは「中小企業」に仲間入りを果たすことになる。「BLOGOS」は1月18日付で「毎日新聞社が40億円超の減資で“中小企業”に 社員からは動揺も」(岸慶太)を公開している。
毎日新聞社は今回の減資について、社内報で「毎日新聞社グループ全体へ適切な税制の適用を通じて財務内容の健全性を維持するとともに、今後の資本政策の柔軟性及び機動性の確保を図ることにある」と説明。取材に対し、同社社長室広報担当は「『赤字の補填』を目的にしたものではない」と否定している。
資本金は会社の自己資金で、経営体力を測る指標とも考えられ、額が減少することで会社の信用力が弱まるデメリットがある。減資は、巨額の損失が出た際の穴埋めで実施されることが多く、資本金1億円以下の企業に低い税率を適用することを定めた法人税法を見据えて、節税目的で実施されることもある。》
https://blogos.com/article/510833/

◎浜田敬子のツイート。
《テレ東のマスク着用、画期的な取り組み。と同時に、他局でもみられるバラエティ番組などでのマウスシールド。医療関係者の方達が感染対策としての効果はゼロなので、使わないでと指摘している。テレビで使うと、「これでOKなのね」となってしまうからと。これもぜひ見直しを。》
https://twitter.com/hamakoto/status/1351739943060602880
マウスシールド政治家の代表は麻生太郎だろう。
https://twitter.com/ambafrancejp_jp/status/1351363392234086400
https://twitter.com/YahooNewsTopics/status/1351387243567489025

日本経済新聞は1月20日付で「電通、本社ビル売却検討 国内最大級の3000億円規模」を掲載している。
《売却を検討するのは「電通本社ビル」(東京・港)。地上48階建て、高さ約210メートルの超高層ビルで、低層部には商業施設「カレッタ汐留」がある。旧国鉄・汐留貨物駅跡地の再開発により2002年に完成した。1月中にも優先交渉先を選び、本格交渉に入るもよう。
ビル売却後も大部分をグループで賃借し、本社は移転しない方針。現在、ビルの約7割を利用している国内事業会社、電通のオフィス利用面積は半分程度に圧縮されるもようだ。》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGD184X60Y1A110C2000000
電通グループは1月20日付で「一部報道について」を発表している。
《一部報道機関において、当社が保有する「電通本社ビル」売却に関する報道がなされておりますが、当社が発表したものではございません。
当社は、2020年8月から“包括的な事業オペレーションと資本効率に関する見直し”および“事業トランスフォーメーション加速のための施策”に着手しており、その一環として、「電通本社ビル」の売却についても検討していることは事実ですが、現時点で決定している事項はありません。今後、開示すべきことが生じた場合には、速やかにお知らせいたします。》
https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/000369.html
売却を検討していることは事実なのである。「元記者の紀谷理馬」のツイートが笑える。
電通も日経の報道をプロレス的な形で認めていますね。》
https://twitter.com/motokisha/status/1351791370080382976
いずれにせよ、コロナ禍によって大型オフィスの空洞化が起きるのかもしれない。コロナの時代を象徴する出来事である。

YouTube「しもふりチューブ」が「ショートショートの神様!!星新一で好きな作品は?」を配信している。
https://www.youtube.com/watch?v=bZOJW3Gndhk&feature=youtu.be
新潮社営業部庫新書販売がツイートしている。
《なんでか今日めっちゃ売れ行き上がってんな、と思ったら! 霜降り明星さんが完璧な紹介を!!
お二人の言うとおり、星新一さんの作品は、どれを読んでも最高に面白いですよ!》
https://twitter.com/shinchosha_bsh/status/1351757824443916290

NHK「ニュースウォッチ9」がワクチンの接種時期を報じた。NHK NEWS WEB」も1月19日付で「迅速なワクチン接種へ 菅首相 政治主導で対応の考え」を公開している。
厚生労働省が現在、安全性や有効性の審査を進めていて、承認されれば、来月下旬をめどにおよそ1万人の医療従事者に先行して接種を開始する計画です。
続いて、3月中旬をめどに医療従事者などおよそ300万人に、3月下旬をめどに65歳以上の高齢者およそ3600万人に接種できる体制を確保し、4月以降、基礎疾患のある人や高齢者施設の従事者などを優先しながら順次、接種を進めることにしています。》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210119/k10012822601000.html
この報道についてワクチン担当に就任した河野太郎が次のようにツイートしている。
《うあー、NHK、勝手にワクチン接種のスケジュールを作らないでくれ。デタラメだぞ。》
https://twitter.com/konotarogomame/status/1351652834626846720
しかし、この河野のツイートは正確ではないようだ。次のようなツイートを発見。
河野太郎新型コロナワクチン担当大臣、早速Twitterで「NHK、ワクチン接種のスケジュールを勝手に作らないでくれ。デタラメだぞ」と発信して「さすが河野さん!」と喝采を浴びてますが、NHKがニュースで放送してるのは厚生労働省がサイトに載せているスケジュールではないですか?》
厚労省がサイトに載せているスケジュールではなく、厚労省が議員さん向けに説明したスケジュールイメージですね。ワクチン担当大臣と厚労省、連携が取れているんだろうか…》
《ていうか、2020年年末から厚労省発表に基づきこう報道されてませんでしたっけ…2月下旬医療従事者→3月高齢者→4月以降、基礎疾患ある人優先で順に接種というのは巷の世間話でもしょっちゅう出ていた。ワクチン担当相がそれらはすべて白紙にしたというなら早めに言ってほしい》
《あ、厚労省サイトに掲載ありました。
https://mhlw.go.jp/content/10906000/000708055.pdf
《2020年12月18日付。年末からの各社報道は、この資料に基づいていたのですね。》
https://twitter.com/yosinotennin/status/1351689430189236224

https://twitter.com/yosinotennin/status/1351704497018396675
史書志学社を率いる平林緑萌がツイートで指摘している。
《担当大臣がTwitterでメディアや官僚を恫喝するの、菅以上にクズい。》
《そもそも厚労省が出した資料に基いてるわけで、じゃあアンタと田村の間でなんとかせえやとしか……。》
《そしてこれ、「菅内閣は閣内不統一なのか」と突っ込む材料を提供しているのに、「さすがです」みたいにヨイショしている人は何も考えてないのかな?》
https://twitter.com/moegi_hira/status/1351769455726981121
https://twitter.com/moegi_hira/status/1351769703828475904
https://twitter.com/moegi_hira/status/1351771306631389184
伊藤大地朝日新聞記者である。
NHKの記事は、単に従来の厚労省発表スケジュールを解説したものに読める。もしそれが違うならば方針が更新されたということなのだろうか。》
https://twitter.com/daichi/status/1351770821023330305

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4)【深夜の誌人語録】

急がなくても良いから遅刻はするな。