【文徒】2020年(令和2)7月14日(第8巻129号・通巻1786号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】「デリダリアン」東浩紀が「フェミニスト」上野千鶴子をツイッターで批判!
2)【記事】鹿児島知事選挙と所謂「記者クラブ」について
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.7.14 Shuppanjin

1)【記事】「デリダリアン」東浩紀が「フェミニスト」上野千鶴子をツイッターで批判!

上野千鶴子は「PRESIDENT Online」に「上野千鶴子『人はなぜ不倫をしないのか。私には信じられない』性的自由を手放すなんて恐ろしい」を公開している。
《私はフェミニズムが男との平等を求める思想である以上に、自由を求める思想だと思っています。平等より、私は自由がほしかった。性的な身体の自由はとりわけ重要なものだと思っています。それを結婚によって手放すなんて、考えただけで恐ろしいくらいです。フェミニズムについての話をいろいろなところでするのですが、年齢層が高いと、この「性的身体の自由」については、スルーして誰も反応してくれません。アキレス腱なんでしょうか。それとももう賞味期限切れと思っているのか。》
https://president.jp/articles/-/36855
この記事を東浩紀が引用ツイートした。
《このひとほど女性であることを利点に変えている人はいないと、2世代ほど下の男性としては発言を見るたびに思うのだった。》
https://twitter.com/hazuma/status/1282329550714617856
朝日新聞デジタルは7月12日付で「妻が手も握らせてくれない 布団に潜り込むと罵声に暴力」を掲載している。人生相談コーナーであり、上野千鶴子が回答者である。相談者は、70代男性だ。
《私の方はさすがにセックスは不可能でも、時には手ぐらい握り合ったり、ハグぐらいあったりしても良いのではないかと思いますが、妻は嫌なものは嫌だといってガンと受け付けません。ときに朝方に妻の布団に潜り込むとカンカンに怒り出し、罵声に暴力、最後は逃げだし、昼間とは豹変します。》
https://www.asahi.com/articles/ASN7C621VN6KUCFI006.html
この記事を再び東浩紀が引用ツイートした。
《「もしあちらの方が役に立たなくても、性欲は妄想の産物ですからメディア系の性商品が各種取りそろえてあります。スキンシップ欲を満たしたかったら、お孫さんかペットを抱きしめることですね。」
相談者にこんなこと言う権利あるのかな。》
朝日新聞のこのコーナーの上野さんの回答はいつも首を傾げるんだよね。編集部として何か意図があってやってるんだと思うんだけど、大新聞がやることかね。》
《ふつうに考えてメディアを使ったハラスメントだよなあ・・・》
https://twitter.com/hazuma/status/1282347577774501889
https://twitter.com/hazuma/status/1282347841021595649
https://twitter.com/hazuma/status/1282348633183023104
東浩紀は、こう朝日新聞に提案する。
《このコーナー、ぼくはじつはけっこう読んでいるんだけど、中高年・高齢者の真面目な性についての悩みを上から目線で笑いものにする回答が散見され、前から不愉快だった。ネットで炎上するまえに、マジでなんとかしたほうがいいと思いますよ>朝日新聞さん》
https://twitter.com/hazuma/status/1282354038629994498
また、東浩紀は、朝日新聞の人生相談について「読んで大笑いした私、女です」というリプライに対しても、次のように反発している
《これ読んで大笑いしたという女性を名乗るリプライがきて、釣りかもしれないが、マジで気持ち悪くなった。》
《老人の性を笑うとか最低でしょう。》
https://twitter.com/hazuma/status/1282353269231108096
https://twitter.com/hazuma/status/1282353492783280129
この東のツイートに「しなもん」がリプライしている。
《恐らく、老人の性を笑っているのではなく「オッサン化した妻を女に戻そう」という男性の傲慢さ無神経さに怒っているのだと思います。全体的に根拠に乏しい決めつけが多いのには首を傾げましたが。最後の提案は、精神的なディスコミュニケーションの解決ができなければこれしか無いよ、ということでは。》
https://twitter.com/cinnamochan/status/1282371467393392640
これを東浩紀は、引用ツイート。
《ぼくはそう思いませんでした。そして不愉快でした。なおこの感想は今回に限りません。》
https://twitter.com/hazuma/status/1282372848955256832
更に、こう展開している。
《マジレスしますが、「もしあちらの方が役に立たなくても」という表現は最悪ですよ。性を入れ替えて想像してみてください。》
《男性の相談者が勃起不全だと書いているならともかく、そんなことなにも書いてないのに、「どうせあなたは勃たないんでしょ」と女性知識人が新聞紙上で茶化して書くって、大問題なんじゃないですかね。ぼくは呆れはててますし、ぼくのツイートはこういう暴力に敏感なひとに読んでほしいです。》
https://twitter.com/hazuma/status/1282373161284038656
https://twitter.com/hazuma/status/1282373855827251200
東は、これで収まらない。更に、こう主張する。
《またマジレスしますが、これは「感じ方」のだけ問題ではありません。勃起不全だと書いていないひとに「あなた勃起しないんでしょ」と書いているのは、どう考えてもおかしいし正当化できません。そういうことに敏感であってください。男性なら身体の欠点をついていいわけではない。》
https://twitter.com/hazuma/status/1282375550359617536
しなもん」がリプライする。
《あ~わかりました。たぶん、「セックスは不可能でも」の部分を読み間違えたのかもしれませんね。わたしは読み間違えていました。実際はどうなのかわかりませんが。。》
https://twitter.com/cinnamochan/status/1282376367762321409
東浩紀の引用ツイート。
《もういちどだけマジレスしますが、たとえその部分をそう解釈したとしても、明示的にかいていない以上本人は曖昧にしているわけですよね。それを「役に立たない」なんて書くのは暴力です。繰り返しますが性と身体を置き換えて「どうせ子供も産めないだろうに」と言われたと想像してみてください。》
https://twitter.com/hazuma/status/1282376881006764032
さて、上野千鶴子東浩紀にどう応えるのだろうか。

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2)【記事】鹿児島知事選挙と所謂「記者クラブ」について

フリーランスの有村眞由美がツイッターで連投している。
《鹿児島県知事選で当選を果たした塩田氏の初会見で質問しました
「3号機は?」「凍結です」
フリーランスは知事会見で質問を禁止されてきました。塩田さんは知事会見では質問を認めますか」「なぜ禁止されてきたのですか」(つづく)》
《「県政記者クラブ青潮会)によると、これまでの知事は青潮加盟社以外の記者からの質問を認めない方針なので、県政記者クラブとしてもフリーランスの質問を認めないということでした(つづく)」》
《「これまでと違う新しい県政をつくる塩田さんは、質問を認められますか」
「事務方に経緯を確認するが、(フリーランスから)質問されたくないことはないので構わない」「ありがとうございます」》
《投票前はご本人の事前回答はいただけませんでしたが、塩田氏陣営は事前に開票後の会見への参加・質問もフリーランスに認めていました。会見時の質問には実際のところ質問拒否せず丁寧に答えていただきました。事務方への確認は気にされていた様子でしたが、ご自身の率直なお考えが聴けたように思います》
https://twitter.com/arimumay/status/1282409724307140609

https://twitter.com/arimumay/status/1282412735108538368
有村眞由美を知ったのは畠山理仁が引用ツイートしていたからだ。
《鹿児島県知事選挙を取材するフリーランスの有村眞由美さん @arimumayが、昨晩、初当選を決めた塩田康一氏 @shiota_koichiに「知事会見でフリーランス記者の質問を認めるか」と質問。塩田氏は「事務方に経緯を確認するが、フリーランスから)質問されたくないことはないので構わない」と回答した。》
https://twitter.com/hatakezo/status/1282422047214153728
畠山はツイートをつづけている。
《鹿児島県庁の記者クラブ青潮会」は、これまでフリーランス質問を認めないとする態度を取っている。私が数年前に問い合わせた時、当時の幹事社・朝日新聞のN記者は「認めない」と明言した。その後、有村眞由美さん @arimumayの奮闘により「挙手も質問も認められないが出席する権利」は認められた。》
《有村眞由美さん @arimumayが投げかけた「鹿児島県知事会見でのフリーランスの質問権」について、塩田康一氏 @shiota_koichiは前向きな回答をした。しかし、鹿児島県政記者クラブ青潮会」と県庁が障壁になる。「青潮会」は過去にわざわざ規約を変更して有村さんの参加を阻んだ「前科」がある。》
《普通に考えたら「ひどい話だ」と思うだろう。だが、それがまかり通ってしまうのが閉鎖的な記者クラブの弊害だ。政治の力を借りるのは本末転倒だが、塩田康一氏 @shiota_koichi が丸め込まれないうちに早くオープンにしなければ。こんなくだらない争いはとっとと終わらせたい。必要なら鹿児島に行く。》
《有村眞由美さん @arimumayをはじめとするフリーランス記者も鹿児島県知事会見で質問できるよう、会社員記者もフリーランス記者も連帯してほしい。可能ならRTを。「何を聞きたいんだ?」などと言う人が必ず出てくると思うが、読者が知りたいことを聞くに決まっている。そうじゃなきゃ出る意味がない。》
福島県知事の記者会見にもフリーランスの記者は参加できません。こちらもよかったらご協力をお願いいたします。》
《「記者会見は取材の場ではない」とよく言われる。それも一理ある。だが、政治の側が勝手に記録を捨てたり改竄したりする時代には、公の場で確認すべきことを確認する面倒な作業が必要になる。政治を信頼できればいいが、有権者がそうではない人を選ぶこともある。安全装置として公的な記者会見は必要。》
https://twitter.com/hatakezo/status/1282428284249108480
https://twitter.com/hatakezo/status/1282431617223417856
https://twitter.com/hatakezo/status/1282433696276992000
https://twitter.com/hatakezo/status/1282436791446859776
https://twitter.com/hatakezo/status/1282440949134528512
https://twitter.com/hatakezo/status/1282445435521531904
こういう動きに「ジャーナリズム信頼回復のための提言」を発表し新聞労連委員長の南彰たちは具体的に連帯できるかどうかが問われているはずだ。南は朝日新聞出版から新書「政治部不信 権力とメディアの関係を問い直す」を刊行した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001014.000004702.html
畠山理仁は、この本もツイッターで取り上げている。
《『政治部不信 権力とメディアの関係を問い直す』(南彰 @MINAMIAKIRA55著・朝日新書)を読んだ。本書には政治部記者たちの「本音」も出てくるが、多くは「匿名」だ。安全地帯から匿名で物を言う記者は読者の信頼を得られない。権力に同化せず、顔も名前も出して本音を話せる環境が必要だと私は思う。》
《現在の息苦しい環境を変えようとしている記者の多くは実名で登場する。しかし、絶対数で言えば、圧倒的に匿名の政治部記者の方が多い。このパワーバランスを変えるためには何が必要なのか。ここを解決しなければ「政治部不信」はなくならないだろう。》
《同書にはコラムが6つ挿入されているが、発言者の男女比が「3:3」で同数になっていた。私はこれまで記者の世界でのジェンダーギャップを意識することがほとんどなかったため、本書から多くを学んだ。私にこの視点が欠けていたのは、組織に属したことがなく、優秀な女性記者を間近で見てきたからだろう。》
《ところどころ私に関する記述も出てくるが、私としては「匿名の政治部記者」たちが名前を出して発言する国であってほしいと願う
以前、編集者から「記者クラブと記者会見について執筆を」と頼まれたが、私は「現役の政治部記者が名前を出して本音を語らないと面白くない」と言って断った。》
《匿名の政治部記者が表に出てこないまま議論しても事態は進展しないだろう。そもそも政治部記者たちは権力の壁の向こう側にいて、射程圏内にすら入っていないからだ。
まずは会社員の記者たちが自由に語れる環境を作る必要がある。言論の自由を保障する必要がある。
それが一番難しいから問題なのだ。》
《メディアの問題に関心がある人は読んでみてください。》
https://twitter.com/hatakezo/status/1282017071203643392

https://twitter.com/hatakezo/status/1282031430831190016
南彰が引用ツイートしている。
《畠山さん、早速のご紹介ありがとうございます。
#ボーイズクラブ の体質を変えていくことで、多様な記者がジャーナリストとして連帯する状況にしていきたいです。また、きちんと実名で語ることも大切ですね。そうした環境を作ることが労働組合の役割なんだと感じています。》
https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1282106354287534080
今度は畠山がリプライする。
Twitterの世界を見ていても思いますが、「匿名」のままだと「自分ごと」になりにくいですよね。個人の責任も問われません。「最後は読者が支えてくれる」という確信が持てないことも「匿名」が温存される原因かもしれません。道は険しいけれど、変えていかなければいけませんね。》
https://twitter.com/hatakezo/status/1282143512977240064
私も記者クラブについてサラリーマン時代に書いたことがある。今から8年前のことだ。
https://teru0702.hatenablog.com/entry/20120213/1329112065
https://teru0702.hatenablog.com/entry/20120720/1342762066
この章もそうだ。
《国会記者会館の前の「立ち入り禁止」の札は、まさに「報道ムラ」の既得権益に対する立ち入り禁止なのである。「報道ムラ」にとって報道の自由であれ、取材の自由であれ、それは記者クラブ加盟社のみに許された特権にほかならないのだ。とすれば「報道ムラ」が謳歌する報道の自由も、取材の自由も、言論・表現の自由も、そのあらゆる自由は民衆の自由な言論、自由な表現にあらかじめ敵対する。「報道ムラ」の「自由」とは格差社会を生み出した新自由主義の「自由」と同じように差別・選別主義に根を張っているのだ。私は反吐が出る。
私は断言したい。国会記者会館に掲げられた「立ち入り禁止」の札は私たち民衆に向けて書かれたものである。国会記者会に巣食うマスメディアにとって、民衆は人間ではなく読者や視聴者でしかないのである。もっと言やあ金儲けの道具にしか過ぎないということである。その論調において保守であるとか、リベラルであるかはマスメディアにとって、見かけの擬制でしかないのである。マスメディアは保守からリベラルに至るまで既得権益を維持することにおいて、「報道ムラ」という運命共同体なのである。もしかすると「原子力ムラ」とか言われているムラよりもタチが悪いのかもしれない。》
https://teru0702.hatenablog.com/entry/20120727/1343371862
日本の新聞は敗戦という番犬ジャーナリズムの軛から自らを解放できる唯一の機会を逃したまま今日に至っているのである。

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3)【本日の一行情報】

◎宝塚シネ・ピピアは7月16日までルネ・クレールの「巴里祭を上映している。
https://twitter.com/cinepipia1/status/1280006721314844672
http://www.cetera.co.jp/rene/paris.html

日本テレビは7月12日付で「当社役員の新型コロナウイルス染について」を発表した。
《本日、当社の取締役1名(60代)が新型コロナウイルスの検査で「陽性」であることが確認されました。
当該取締役は、同居家族に新型コロナウイルス感染が疑われたことから、今月6日(月)以降は出社を控えて在宅勤務するなどしていましたが、11日(土)午後に発熱がみられたため、本日、医療機関を受診し新型コロナウイルスの検査の結果、「陽性」と判明したものです。現在も発熱があり、入院して治療を受けることになりました。
当該取締役は今月6日(月)以降、出社しての業務を控えていたことから、保健所の調査の結果、日本テレビ社内や業務上の取引先関係者等に濃厚接触者はいないと判断されました。
当社では、今後も関係各所と連携し、社内および社外への感染拡大防止と業務にあたる社員・スタッフや関係者の安全確保を最優先に行動してまいります。》
https://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/20200712.html

◎「僕らはみんな生きている」の脚本家として私には記憶されてい一色伸幸のツイート。
《「愛の不時着」がうまいのは、「北朝鮮は恐い国だけどそこに住む人たちは素朴で情に厚い」っていうドラマの嘘を「発見」したこと。刑事ドラマも東京下町の人情も医師ものも、作り手の誰かが「発見」したもので、現実とは違う。ドラマの中だけの本当のことがら。そこがうまいよ、中隊長。》
https://twitter.com/nobuyukiisshiki/status/1282527374769188865

鈴木涼美のツイート。
《刺青迫害も終焉を迎えて欲しいなぁ。アイヌだけじゃなく国内外に色んな刺青化があったわけだし。涼美さんはアイヌの催しに来てたマオリの女性が温泉から締め出されたの未だにオコよ。うちもダメな場所行く時全身包帯の満身創痍だけど絶対そっちのが怖いよ!ミイラ!
あとゴールデンカムイ面白いよ!》
https://twitter.com/Suzumixxx/status/1282316058032869376
実録系ライターの上原由佳子がリプライしている。
《沖縄もハヂチ化あったのに、ブラジルに出稼ぎ行くときとかにNGだったから廃れていきました……泣 まじ刺青OK社会になってほしいですよ……。》
https://twitter.com/yukakouehary/status/1282528292025692161
そう沖縄では手の甲に墨を入れていた。沖縄タイムスが2019年8月26日付で掲載した「沖縄女性の入れ墨『ハジチ禁止令から今年で120年 法令で『憧れ』が『恥』に変わった歴史【WEB限定】」は読んでおきたい。
《…日本政府は1899年(明治32年)、入れ墨を禁止する「身禁止令」を出した。山本教授によると、ちょんまげやお歯黒なども禁止された日本の「明開化」政策の一環だったという。「明治政府は、入れ墨が欧米の人の目に触れることを気にして、庶民の行動を規制しようとしていたことが背景にあると思います」と指摘する。
この禁止令を機に、ハジチはあこがれから排除の対象に変わる。山本教授によれば、違反者は罰せられ、学校でハジチをして登校すれば、教師にしかられ、塩酸で焼くようにしたこともあったという。ハジチを理由に離婚されるケースも出てきていた。》
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/462429

共同通信によれば5月9日付で休刊となった足利市内発行の地域紙「両毛新聞」が今月20日に再刊されることになった。
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/333517

ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する小説投稿サイト「monogatary.comとエードット内の事業チーム「すばこ舎」は小説レーベルとして「ひよこ庫」を創刊する。創刊作品として、電子限定のリリースで話題を呼んだ声優・夏川椎菜による初の連作小説集「ぬけがら」が8月28日(金)発売される。発行は、すばこ舎/ソニー・ミュージックエンタテインメントとなり、発売はエムオン・エンタテインメントとなる。A6判、箱パッケージ入り、本折り加工(蛇腹)、4~20頁、8点セットで定価は本体1,200円+税。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000014577.html

◎マガジンハウスが経理経験者を募集している。
https://magazineworld.jp/recruit/post-197907/

小学館は「ドラえもん」50周年記念出版物である「100年ドラえもん」(てんとう虫コミックスドラえもん』豪華愛蔵版 全45巻セット)を全国書店で受付中である(第1期予約締切:8月31日(月))。購入特典として、特別別巻3冊を準備中だが、そのうちの1冊は索引巻「引くえもん」になることを発表した。
「引くえもん」は、てんとう虫コミックスドラえもん」全45巻に登場する「キャラクター索引」、「ひみつ道具索引」、「サブタイトル索引の」3章立てで構成され、総ページ数は224ページを予定している。また、各項目には作品からキャプチャしたイラストも入っており、単体で読み物としても楽しめるようになっている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000745.000013640.html

◎日刊スポーツは7月13日付で「ドラえもんは『落語のよう』人間の業伝え映画40作」を掲載している。「ドラえもん論 ラジカルな『弱さ』の思想」の杉田俊介をインタビューしている。
《…50年も前に学年誌で連載が始まった当初から、戦争、ジェンダー、環境など、現在に通じる問題意識が流れています。一例を挙げれば、コミックの第1話に、のび太が、タケコプターをズボンにつけて空を飛ぶシーンがあります。しかしズボンが脱げて、のび太は落下して傷だらけになる。魔法のような未来の秘密道具への希望と、使い方を誤ると悲惨なことになるというメッセージが、同時に語られるわけです。子供は、そんな両義的なメッセージも、感覚として受け止めていると思います。》
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202007120000039.html
「引くえもん」を単体で売ってくれないものか。

サンケイスポーツは7月10日付で「“役満ボディー”岡田紗佳、デジタル写真集『同棲生活』発売」を掲載している。「役満ボディ―」って言い方がいいよね。版元は小学館。「週刊ポストのグラビアも飾っていた。ポケモンバトルの「あまのじゃく」クイーンだ。
https://www.sanspo.com/geino/news/20200710/gra20071005020001-n1.html
さしずめ黒川某は「役満検事」か。

集英社から発売された「鬼滅の刃」単行本21巻は、初版300万部を発行、さらに累計発行部数は2カ月弱で2000万部延ばし、8000万部を突破してというから凄まじい。ノベルス「鬼滅の刃 風の道しるべ」は初版70万部で、ノベライズ3冊の累計が280万部を突破しているというから、3冊300万部は楽勝だろう。
https://www.bookbang.jp/article/630876
リアルサウンド」は7月10日付で「『鬼滅の刃』ノベライズはなぜ支持された? 新刊『風の道しるべ』から読み解く、スピンオフとの相性」(梅澤亮介)を発表している。
《『鬼滅の刃』はそもそも細かな裏設定が満載の作品で、各々のキラクターに深いバックボーンがある。漫画で描ききれないバックボーンは、コミックスのおまけページなどで書かれていた。それぞれに壮絶な運命を背負ったキャラクターが己の信念を貫こうと生き、戦うところに『鬼滅の刃』の大きな魅力があったとすれば、スピンオフは必須のコンテンツだったといえよう。》
https://realsound.jp/book/2020/07/post-583325.html
幻冬舎ゴールドオンライン」は7月11日付で「『鬼滅の刃』が牽引!低迷続く「紙」のバカ売れは本物か?」を発表している。
《巣ごもりが生んだコミックの快作『鬼滅の刃』。新型コロナウイルスを人食い鬼に見立てれば、鬼滅の刃はさしずめ新型ワクチンといったところか。無意識のうちに私たちは時代を映した作品に魅かれたのかもしれない。》
https://gentosha-go.com/articles/-/27760?per_page=1
秋には劇場アニメも公開されるし、コミックスもノベルスも、まだまだベストセラー街道を驀進することだろう。ノベルスのコミカライズも可能だ。実写映画もあるか。

電通は、同社の持株会社にあたる電通グループとブレインパッドが7月末(予定)に合弁で設立する新会社「株式会社電通クロスブレイン」(DXB)とともに、顧客企業の多様なビッグデータを統合的に活用したマーケティング戦略を支援する体制をより強化する。具体的には、データ分析領域の強化及びマーケティング施策のPDCAを常時かつ継続的に行う体制が構築されることになる。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2020055-0710.pdf

東京新聞は7月9日付で「急成長する『note』~書き手の支援をビジネスに デジタルメディアの現在地(4)」を掲載している。「note」は2014年にサービスを始め、現在、会員数260万人、月間利用者数6300万人を突破するまでに成長した。note社代表の加藤貞顕ダイヤモンド社で「スタバではグランデを買え!」「も高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を手がけた編集者である。
《コンテンツが有料で読まれれば、売り上げの1~2割が「プラットフォーム手数料」としてnote社に入り、残りの8~9割はクリエイターに支払われる。裏を返せば、無料コンテンツがどれだけ多く読まれてもnote社の収益にはならない。むしろサーバーの維持管理費がかかる分、増えるだけ赤字だ。
しかし、加藤代表は「グーグルも、無料だからこそみんなが便利に使い、それをもとに収益を上げてストリートビューなどを実現している。一見、壮大な無駄でも、そういう循環は大事」と言う。たとえ無料コンテンツでもバズれば多くの人が訪れ、noteというプラットフォームの認知度は高まると見込む。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/41360

朝日新聞社は読書推進活動の一環として、「本」に造詣の深い作家・著名人・インフルエンサー等40名と協力した書評広告企画「MEET YOUR BOOK」を7月11日に掲載した。企画・クリエーティブは電通博報堂より独立した三浦崇宏と福本龍馬によって設立された気鋭のクリエーター集団「The Breakthrough Company GO」/「エードット」が担当し、特別協賛に日本図書普及、 協賛として学研プラス、角川春樹事務所、幻冬舎、光社、サンマーク出版、集英社小学館祥伝社、世界化社、筑摩書房中央公論新社東洋経済新報社早川書房藝春秋、ポプラ社マガジンハウスという出版社16社が名前を連ねる。
https://www.asahi.com/corporate/info/13533678
講談社と新潮社の名前がない。このことが何を意味するのか。要するに日本図書普及にノーと言っているのだろう。私には、そうとしか理解できない。

◎「YAHOO!ニュース」は7月11日付で不破雷蔵による「4マスはすべてマイナス、インターネット広告もマイナス(経済産業省広告売上動向2020年5月分)」を公開している。
《2015年以降4マスは概して軟調が続いている。特に紙媒体の新聞と雑誌は下げ基調が止まらず、今回月の2020年5月分に至っても、2015年以降でプラスを示した月は、雑誌では2015年4月に示したプラス2.5%、新聞では2017年10月のプラス9.5%と2019年1月のプラス0.9%、2019年7月のプラス3.3%、そして2019年9月のプラス0.5%と、合わせて5回のみとなっている。2ケタ台の下げ率を見せたのは新聞が15回、雑誌は26回。1年分を超えてもなお前年同月比でマイナスが続いているのは、単なる反動を超えた、中期的な下げの中にあることを意味している。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20200711-00187300/
雑誌や新聞は重層的なビジネスモデルを志向する必要があるはずだ

◎2017年7月に発売された山口周の光社新書「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか? 経営における『アート』と『サイエンス』」は、21刷30,000部を増刷し、紙書籍は累計170,000部、紙・電子版合計で20万部を突破した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000472.000021468.html

◎フジテレビの「ザ・ノンフィクション」は1995年10月に放送開始され、今日まで25年も続いている長寿番組だが、「週刊女性PRIME」は7月13日付で「『ザ・ノンフィクション』の“過剰演出”を出演者が告発! 悲惨な『やらせ』一部始終」を公開している。
《「全8回の放送とダイジェスト版とで計9回。12年間にわたってフェイクを流されてきました」
と告発したのは、『マキさんの老後』シリーズでおなじみのマキさんだ。》
《最初に登場したのは’08年で、以降はほぼ年1ペースで登場。気性の激しいマキさんとそれをなだめ、耐えるジョンさんの姿が視聴者の心をつかんだのだが。
「これもねぇ、嘘なんですよ。私たちケンカなんかほとんどしませんから」
とマキさん。》
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d3a4ea2e1cda8402e84d479babb277fded97bd6

朝日新聞デジタルは7月12日付で「コロナ自粛下で書店に行列 本を買うは『不要不急』か?」を掲載している。ジュンク堂書店波店店長の福嶋聡が語っている。
《緊急事態宣言が出された4月から5月末まで、私が店長を務めるジュンク堂書店難波店(大阪市)は時間を短縮して営業を続けました。休業する書店が多かったせいか、驚いたことに、普段より多くの方にご来店いただきました。1・5メートルの間隔を空けてレジ精算を待つお客様の列が、一時は1100坪の店内を半周するほどでした。》
https://www.asahi.com/articles/ASN7962PRN5VPTIL032.html

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4)【深夜の誌人語録】

弱さは強みではないけれど、魅力ではある。