【文徒】2020年(令和2)9月4日(第8巻164号・通巻1821号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】アベノママデス菅義偉の記者会見
2)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】アベノママデス菅義偉の記者会見

毎日新聞は9月3日付で「『役所の縦割りをぶち壊す』が菅氏のキーワード 出馬会見の舞台裏」(秋山信一)を掲載している。
《会見終盤では、記者の中から「こんな会見、出来レースじゃないですか」などとの声も上がる一幕があったが、菅氏は反応しなかった。自分の見解を述べながら「会見時間をとっていただけるのか」と質問した記者に対して、「限られた時間の中でルールに基づいて記者会見は行っている。早く結論を質問していただければ、それだけ時間が浮くわけです」と答える場面もあった。》
https://mainichi.jp/articles/20200903/k00/00m/010/003000c
朝日新聞デジタルが9月2日付で「【中継動画】菅官房長官が出馬表明会見 自民党総裁選」を掲載している。
https://digital.asahi.com/articles/ASN925D1DN92UTFK010.html
「こんな会見、出来レースじゃないですか」「顔見て大手ばかり当ててるでしょ。違いますか!」などと大声で叫んでいたのは、志葉玲だった。何故、志葉はキレたのか。本人は、こうツイートしている。
《どの記者達もヌルい質問ばかり(TBSと東京新聞は比較的マシ)とかじゃなかったら、自分ももう少し「お上品」にしてただろうけどね。各メディアの記者達が雁首並べて出来レースにお付き合いしているんだと。流石にキレざるを得ないよ。》
https://twitter.com/reishiva/status/1301140662616612871
有本香が「Tシャツ姿の記者」を批判している。
《公人の記者会見の光景とはとても思えない。ネクタイ姿で立つ長官に対して、Tシャツ姿の記者?が的外れに騒いだり、アジテーションを始めたり。残念ながら、何年も前からこれが日本のジャーナリズムの実態だ。しかし、追及側がこのレベルであれば、今後も菅氏は「余裕」でかわし続けるにちがいない。》
https://twitter.com/arimoto_kaori/status/1301089320506257410
しかし、志葉玲は反省していない。
《お上品じゃなくて大いに結構。記者クラブの記者達が飼い慣らされているだけ。それより公書棄てるな、改ざんするな、という質問に答えて下さいよ、菅さん。》
https://twitter.com/reishiva/status/1301093694724927488
はっきり言って志葉のTシャツ姿はいただけないが、志葉の言う通り菅とともに「記者クラブの記者達」は笑っていた。これが日本のジャーナリズムの実態だ。ここは一緒になって笑ってはならない場面だろうに!
《フリーにも質問させてくれ、と言ったら、菅や司会と一緒に笑ってましたからね。大手メディアの連中。何が「報道の自由」だか。控えめに言ってもクズです。》
《菅官房長官の会見前、「どうせ僕らフリーランスはあててもらえないでしょ」と田中龍作さん、横田一さんと志葉は話していた。実際そうなりそうだったので、あえて「お上品」ではない方法でやらせていただいた。そもそも「お上品」な記者達がまともな質問をしていれば、声をあげるつもりはなかった。》
https://twitter.com/reishiva/status/1301148053592666119
https://twitter.com/reishiva/status/1301302603771305984
次の志葉のツイートを「記者クラブの記者達」をどう受け取るのだろうか。
《まあ、たしかに昨日の志葉のやり方は「お上品」ではなかったろうね。でも、権力者と一緒にスシ食べてるメディア幹部やら自称「ジャーナリスト」のコバンザメの方が品位がない気がするなぁ。》
https://twitter.com/reishiva/status/1301304849288409089
総合格闘家の髙田延彦は志葉玲を支持している。
フリーランス記者の要求は正論中の正論ですな。あの場では権力者は誰からのどんな質問でも受けて立つ立場にある。その覚悟はマストだし、そのための質疑応答だからね。重要かつ多様な質問があって然るべき場所。まあ器が小さいよね。品位品格が無いのは受け手側。7年8か月の番頭役には聞きたい事が満載》
https://twitter.com/takada_nobuhiko/status/1301333711179243520
「自分の見解を述べながら『会見時間をとっていただけるのか』と質問した記者」は望月衣塑子であった。産経新聞は9月2日付で「【総裁選ドキュメント】東京新聞記者『しっかり会見時間とるか』 菅氏『早く結論を質問すれば時間浮く』」を掲載している。
《質問したのは、官房長官としての菅氏の定例記者会見に出席してきた東京新聞の望月衣塑子記者。この日も「不都合な真実に関しての追及が続くと、その記者に対する質問妨害や制限というのが長期間にわたって続いた」といった自説を披露。質問は1分間以上にわたり、途中で司会役に「簡潔にお願いします」ととがめられた。》
https://www.sankei.com/politics/news/200902/plt2009020077-n1.html
西村カリンは次のようにツイートしている。
《昨日の記者会見の場で、望月記者が質問したら、相変わらず菅さんは彼女をバカにした。一部の記者が笑った。菅さんと笑った記者の態度は許されないと思う。》
https://twitter.com/karyn_nishi/status/1301285016509374464
確かに望月の質問は冗長ではあった。しかし、記者たちは菅と一緒になって望月を笑ってはなるまい。朝日新聞の尾形聡彦は次のように望月を評価している。
《菅氏の会見。東京・望月記者が、長官会見での質問妨害や、首相が事前に用意したメモを読むばかりの日本の首相会見について、改善するかどうかを質問。菅氏は「限られた時間のなかでルールに基づいて記者会見は行っている」と言うだけで、改善する考えは示しませんでした
菅氏は、東京・望月記者から首相会見を改善しないのか問われても正面から答えず、「早く結論を質問すればそれだけ時間が浮く」とも言及。こういうときになぜ日本では他社の記者が反論しないのか理解に苦しみます。WHではフリースピーチへの挑戦には記者が団結し対峙します》
https://twitter.com/ToshihikoOgata/status/1301121681692319745
https://twitter.com/ToshihikoOgata/status/1301121682820591618
西村カリンも次のように指摘している。
《菅官房長官,麻生財務大臣、茂木外務大臣、記者会見の場で一部の記者をバカにする閣僚が多すぎる。これはあきらかに報道の自由の侵害だと言わざるを得ない。
そんな時に他の記者も抗議すべきだと思う。》
https://twitter.com/karyn_nishi/status/1300808252158926848
尾形は、こうもツイートしている。
《菅氏の会見。安倍路線の継続を訴える一方、気に入らない質問には露骨に嫌な顔をする姿も目立っていたと思います。多くの記者が質問を事前に教える日本の首相会見は、主要国では考えられないもので、東京・望月記者は改善の意思を問いましたが、菅氏はほとんど答えませんでした》
https://twitter.com/ToshihikoOgata/status/1301111057839087618
朝日新聞記者・三浦英之も望月を支持している。
東京新聞・望月記者がまっすぐ質問し、会見者がはぐらかしたような回答をする。深刻なのはその直後に嘲笑のような笑い声が混じること。メディアにとっても絶望的な出馬会見だと思う》
《「闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう」。この動画を見て、中島みゆきの歌を思い出したよ。胸の底がグッと痛く、苦くなったよ》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1301398583703252993
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1301413855541653510
東京新聞労働組合のツイート。
《菅氏は、聞かれたことに答えず/質問が長いと言わんばかりに/「時間」のことだけ当てこすり、笑いを浮かべた。/菅氏から見れば/記者の向こうにいる大勢の読者・市民も/公僕として奉仕すべき「主権者」だ。/まだわかってないようだ。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1301218601668673536
志葉が東京新聞とともにその質問を評価しているTBSは「報道特集」の膳場貴子キャスターだった。「リテラ」は9月2日付で「菅義偉“史上最悪”の総裁選出馬会見! 膳場貴子の森友問題追及には『すでに結論』、望月衣塑子の質問には司会者に妨害を指示する動き」を公開している。
《その質問をおこなったのは、TBS『報道特集』の膳場貴子キャスターだった。膳場キャスターは森友・加計学園問題や「桜を見る会」について「国民が納得しない事案であって、再調査を求める声が出ている。菅さんはどう対応されるか」と質問。すると、菅官房長官は死んだ魚のような目で、時折、視線を下に落とし、用意された紙を読み上げるようにこう述べた。
「森友問題については財務省関係の処分もおこなわれ、検察の捜査もおこなわれて、すでに結論が出ていることでありますから、そこについては現在のままであります。また、この加計についても法令に則りオープンなプロセスで検討が進められてきたというふうにも思っています。『桜を見る会』については国会でさまざまなご指摘があり、今年は中止をして、これからのあり方を全面的に見直すことにいたしております」》
https://lite-ra.com/2020/09/post-5614.html
上丸洋一は讀賣新聞の報道について次のように指摘している。
《記者会見で菅氏はモリカケサクラは決着済みという趣旨のことを語っていたが、読売新聞は1、3、4面、社会面で展開した関連記事で、この発言にいっさい触れていない。会見要旨にも書いていない。
新聞は、何を書いたかと同様、あるいはそれ以上に、何を書かなかったかが重要だ。》
https://twitter.com/jomaruyan/status/1301318296759799808
最後は古舘寛治のツイートで締めることにしよう。
《菅氏の会見。いや~この方が次の国のトップになるの?
国民が政治に無関心だとすごいことになるんだな~
亡国の・・・ビーーーーピピ、ガガガーーーガッガッが、プツン、、、》
https://twitter.com/Mkandhi091/status/1301074344508964864
ちなみにアベノママデスとは日刊スポーツの造語である。

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2)【本日の一行情報】

小学館浮世絵部のツイート。
《ニュース 9月10日(月)浮世絵関連書籍、2冊同時発売します!約200年にわたるコレクションから厳選された『日本浮世絵博物館浮世絵名品100選』と#おうちで浮世絵 がSNSで話題の太田記念美術館が解説する『ニッポンの浮世絵』。どちらも必読です》
https://twitter.com/UkiyoeClub/status/1301308930396549122
「ニッポンの浮世絵」は買わねばなるまい。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09682334
太田記念美術館では現在、「月岡芳年 血と妖艶」が開催されている。傑作「奥州安達がはらひとつ家の図」が見られる。
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/blood-and-the-bewitching

◎佐藤章のツイート。
《ついに9月10日に出版します。「職業政治家 小沢一郎」です。朝日新聞出版よりの出版でAmazonではすでに予約を開始しています。事前に読んでいただいた佐藤優さんからは「政治ジャーナリズムの傑作!」というお言葉をいただきました。井上達夫さんや山口二郎さんからも推奨のお言葉をいただいてます。》
https://twitter.com/bSM2TC2coIKWrlM/status/1301389044329230336
これも買おう。

橋下徹のツイート。
京都精華大学は、さすがにこんな教授を雇い続けるのはまずいだろ。この白井氏も、内田樹氏、相田和弘氏、山口二郎氏らと同じ匂いのするタイプ。そして朝日新聞毎日新聞が重用するタイプ。》
《白井氏は教授ではなく講師であるとのこと。こんな発言を俺たちがやれば社会的に抹殺だよ。白井氏は安倍政権をボロカスに言っているが、安倍さんもさすがに白井氏のようなことは言わない。内田樹氏も相田和弘氏も山口二郎氏も同じタイプやな。朝日新聞も毎日新聞もこのタイプから早く脱却しないと。》
https://twitter.com/hashimoto_lo/status/1300567122347655169
https://twitter.com/hashimoto_lo/status/1300571715978715136
橋下は、こうもツイートしている。
《たった一つのラジオの発言で、しかも自分が敵視する者に味方するような発言で、その人に知性がないという言いぶりをする白井氏。社会全体がサル化していると言う内田樹氏。両名、自分だけは賢いと信じ切る同タイプ。自分に知性がなく、サルだとは気づかない。》
https://twitter.com/hashimoto_lo/status/1300963985638924288
白井聡がお詫びツイートを発表した。
《先日の私のフェイスブック上での発言につきまして、多くのご批判をいただきました。人の生命を軽んじる発言、暴力的な発言であるとのご指摘を受け、自身の発言の不適切さに思い至りました。深く反省をしております。》
松任谷由実氏に、心からお詫びを申し上げます。また、不快な思いをされた多くの皆さまにもお詫びいたします。
               白井聡
https://twitter.com/shirai_satoshi/status/1301309046956253185
https://twitter.com/shirai_satoshi/status/1301309089390014464
論座」に発表した「安倍政権を総括する【2】無惨なる安倍政権を支えたマスメディア」では次のように書いている。
《帰責されるべき層は二つあると考えられる。ひとつには、メディア機関の経営幹部層である。本来彼らは、権力からの圧力から現場を守る役割を負っている。しかし、安倍から会食に誘われた回数を競い合うようになった幹部連中に、そのような役割の自覚などあるはずがなかった。
ジャーナリストとしての矜持などとうの昔に失い(あるいは最初から持っていなかったのか)、大層な肩書のみを追い求めて長年ヒラメ生活をしてきたサラリーマン・メディア人の成れの果ての姿がそこにはある。海外のジャーナリストからこのような日本のメディア人の行動に対して驚きの声が寄せられても馬耳東風。トップの座に就いても習い性になったヒラメ行為はやめられないのである。
そして、経営トップの権力との癒着・忖度は、その下で働く者たちの層へトリクルダウンする。ヒラメがヒラメをヒラメし、ヒラメがヒラメからヒラメされる。ヒラメがヒラメを引き上げ、ヒラメがヒラメから引き上げられる。大マスコミ各社は、さながらヒラメの養殖場と化したかのようだ。》
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020083100002.html?page=1
こう書くのであれば、SNSでの発言には、細心の注意を払うべきだった。

◎「地球の歩き方J01『東京』2021-22年版」が刊行された。コロナ禍で鎖国状態がつづき海外旅行ができないというなかで国内版を出さざるを得ないのだろう。定価は本体1,836円+税=2,020円。北海道、沖縄、京都あたりも刊行するのかもしれない。「地球の歩き方」ブランドで「ディズニーランド」を出したら売れるのではないかな。
https://www.arukikata.co.jp/guidebook/series/books/books824917

小林秀雄賞は斎藤環、与那覇潤の共著「心を病んだらいけないの?」(新潮社)に決まった。また新潮ドキュメント賞横田増生「潜入ルポamazon帝国」(小学館刊)に決まった。
https://www.sankei.com/life/news/200901/lif2009010019-n1.html

◎「週刊ビッグコミックスピリッツ」で「あさひなぐ」を連載しているこざき亜衣がツイートしている。
《最後のゲラ読み、最終回とその前の回を読んで泣いてしまった。いい最終回が描けた。》
https://twitter.com/kozaki_ai/status/1299184232913235968
担当編集者オイカワのツイート。
《【こざき亜衣氏『あさひなぐ』次号最終回!】
既に予告出ておりますが、来週発売号の表紙グラビアは映画主演の西野七瀬ちゃんが登場!ラストだからお願いできないかとオファーしたところご快諾頂きました!久しぶりにお会いしたなぁちゃん可愛かった
最終回ぜひ雑誌で沢山の方に読んで頂きたいです!》
https://twitter.com/harcoikawa2/status/1300654704637038592

小林よしのりの「ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論」(扶桑社)が発売即重版。小林は「日刊SPA!」が9月2日付で発表した「小林よしのり『コロナ論』が大反響『日本のコロナパニックはインフォデミックだ』」で次のように語っている
《「日本モデル」などと政府のコロナ対策を評価する声もあるが、実は安倍首相が無為無策だったおかげと言っていい。4月7日に緊急事態宣言が出るまでの1か月間で感染が爆発的に広がり、宣言は手遅れだったわけだが、最初に入ってきた武漢株にも、その後の欧州株にも、日本人は自らの自然免疫で打ち勝つことができるのがわかった。自然免疫で事足りたので、抗体もできず、抗体保有率は低いままだが、日本人は集団免疫を持っているのと同じだとわかった。
これも首相が何もせずにボケーッとしてくれていたおかげですよ(笑)。》
《ただ、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)はヒドすぎるね。「コロナの女王」こと岡田晴恵(白鴎大学教授)と玉川徹テレビ朝日報道局員)は、死者数を無視し、増え続ける感染者数ばかりをクローズアップして、ただただ恐怖を煽ってきた……。データやファクトを示さずに情緒に訴えて、今も視聴者を“コロナ脳”に洗脳しているわけです。》
https://nikkan-spa.jp/1693586

ハースト婦人画報社エミリオ・プッチのタンブラー付き「25ans」10月号限定版の増産を決定し、ネット書店での販売を開始した。タンブラー付き(200ml)10月号 は1,980円、タンブラー付き(150ml)10月号 は1,900円となっている。
https://www.25ans.jp/fashion/fashion-news/a33810789/puccitumbler-200901/

朝日新聞デジタルは9月2日付で「昭恵さん現象、終わらない 中島岳志さんが見た世界観」(聞き手・田中聡子)を掲載している。中島は次のように指摘している。
《近代に懐疑のまなざしを向け、エコロジーなどに傾斜した人が、伝統回帰を通じて国家主義に至る現象は広範に見受けられます。ナチュラルな思想が、ナショナルな思想に回帰していくのです。》
https://digital.asahi.com/articles/ASN914KBRN8YUPQJ00J.html?ref=mor_mail_topix1

三省堂書店は、福音館書店ロングセラー絵本のハンドタオル・巾着を限定で製作・販売している。
https://www.books-sanseido.co.jp/shop/info/1206198

◎「AFP BB NEWS」は9月2日付で「仏紙シャルリー、ムハンマド風刺画を再掲 事件の公判開始に合わせ」を配信している。
シャルリー・エブド紙は2日付の1面で、2005年にデンマークの日刊紙ユランズ・ポステン(Jyllands-Posten)に掲載、2006年にシャルリー・エブド紙に再掲され、イスラム教社会全域に激しい怒りを巻き起こした預言者ムハンマドの風刺画12点を再び掲載。うち中央にある風刺画は、襲撃事件で亡くなったジャン・カビュ(Jean Cabut、通称カビューCabu)氏によって描かれたもの。1面の見出しには「すべて、これだけのために」と付けた。》
https://www.afpbb.com/articles/-/3302389

◎「弁護士ドットコムニュース」は9月2日付で発表している「あの『有斐閣』から出版された『BLの教科書』の編者、堀あきこさんに聞く ボーイズラブを研究する意味」で、堀あきこは次のように語っている。
《BLは主に、女性が描いていて、編集者も女性が多いんです。読み手も女性が多く、女性化と言えます。ですが、女性化であるBLでは、女性キャラクターは主人公ではなく、女性にとってしんどいことや、居心地の悪いことは描かれません。一般的な少女マンガや女性向けコミックのほとんどが異性愛を描いていて、ジェンダー規範が色濃く反映されているものが多いですよね。
恰好いい男の子が恋愛でジタバタするとき、女性キャラが相手だと、現実のジェンダーの問題が頭をかすめてしまいますが、BLは女性への性別役割規範から逃れることができる。そこが大きいのではないかと思います。私は、マンガというポピュラー・カルチャーの中でジェンダー規範を見なくて済むことは、BLが果たすとても大きな作用だと思っています。》
https://www.bengo4.com/c_23/n_11670/
ジェンダー規範を見なくて済むということは、ジェンダー規範から解放されるということだ。

伊藤忠商事ファミリーマートNTTドコモ、サイバーエージェントの4社は小売事業者の購買データを活用したデジタル広告配信事業および広告代理店業の展開に向けて、新たに「株式会社データ・ワン」を設立することで合意した。事業開始日は12月の予定。
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=25102

幻冬舎は9月1日付で《『「愛の不時着」の謎』発売中止のお詫び》を発表している。
《2020年9月18日に発売を予定していた『「愛の不時着」の謎』につき、弊社の総合的な判断により、発売を中止することにいたしました。
楽しみにしてくださっていた読者の皆様にご迷惑をお掛けいたしますこと、深くお詫び申し上げます。》
https://www.gentosha.co.jp/news/n523.html
代表取締役社長の見城徹サイバーエージェント系のSNS「755」に次のように投稿している。
《圧倒的努力をしても何かが満たされない。大事な何かが足りていない。体の中を風が吹く。理由は解っていてもどうすることも出来ない。苛立つ。もがく。そうして一日一日が過ぎて行く。後十歳、若かったらなあ、と激しく思う。 今日も精一杯の努力をする。それしかない。》
https://7gogo.jp/q3J7NRXCT9Dz/49071
著者の韓国ソウル在住ブロガーMisaも連ツイを投稿している。
《【重要なお知らせ】「『愛の不時着』の謎」ですが、諸事情により発売が中止となりました。幻冬舎さんのHPでも告知されております。すでに予約してくださった方、楽しみにしてくださっていた方、お友達にご紹介頂いた方には、本当に申し訳ないです。私もとても残念です。》
《特に、ヒョンビンファンの方々は、最近写真集の件もあったばかりなので、再度落胆させてしまうようで、本当に心苦しいです…。また、応援いただいた全ての方をがっかりさせてしまう形となり、申し訳ありません。混乱を防ぐため、この後、書籍関連の記事やツイートは非公開にする予定です。》
《なお、Amazon楽天ともに確認してみましたが、予約時点では決済されないようなのでご安心ください。
引き続き、ブログの方では、韓国ドラマに関する深い情報を配信していく予定なので、良かったら見ていただけると嬉しいです。》
https://twitter.com/misam34/status/1300805878426165253
https://twitter.com/misam34/status/1300806007036100610
https://twitter.com/misam34/status/1300806009196220419

◎世界化社は、8月6日に発売した北野唯我による「これからの生き方。」の重版を決めたという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000903.000009728.html

主婦の友社が9月2日(水)に発売した「ヤミーさんのおうちで世界一周レシピ」は楽しそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001355.000002372.html

◎デイリースポーツは9月2日付で「『Number』が将棋特集 創刊40年で初『棋士は紛れもなくアスリート』と編集長」を掲載している。
藝春秋は2日、同社の発行するスポーツ総合誌Number」の3日発売号で、初の将棋特集を組むことを発表した。創刊40年で初めてとなる。》
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/09/02/0013658046.shtml
「Number」編集長・宇賀康之が次のようなコメントを発表している。
「知力はもちろん、心技体のすべてを懸けて真剣勝負を繰り広げ、観る者の心を躍らせる棋士は、紛れもなくアスリート。藤井聡太冠という若き最強アスリートの活躍を機に、棋士たちの天才性や人間力、盤上盤外のドラマなどを描くことで、将棋という競技の魅力に、徹底的に迫りました。初めての将棋特集ですが、記事も写真も、スポーツ誌としてまったく違和感のない仕上がりになったと思います」
この将棋特集の「Number」は発売当日に3万部増刷を決定した。
https://twitter.com/bunshun_shogi/status/1301399003565711360

電通電通デジタルは、「Dentsu Digital Transformation診断」のサービス提供を9月から開始した。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2020078-0902.pdf

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3)【深夜の誌人語録】

正しいを疑え!