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1)【記事】「映画秘宝」悪質ダイレクトメッセージで炎上!炎上!また炎上!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】「映画秘宝」悪質ダイレクトメッセージで炎上!炎上!また炎上!
1月25日、「映画秘宝」の公式アカウントが次のような「お詫び」を連ツイしている。
《【お詫び】
この度は、大変お騒がせしてしまい、誠に申し訳ございません。
添付のあるまじき悪質なDMを、本誌公式ツイッターアカウントより、いち個人の方へ送付した件につきまして、心よりお詫び申し上げます。》
《すべては公式アカウントの管理・運営にあたっていた編集長である岩田和明の単独行動であり、責任はすべて岩田和明にあります。
他の関係者、及び海外映画ニュースの配信を担当している外部委託者は、いっさい関与をしておりません。》
《当該DMを送付した経緯は、1/5(火)放送の『アトロク』韓国映画特集回の当該女性アカウントのツイート内に、女性ゲストが不在である件、及びホモソーシャル的な映画秘宝文化についての苦言が記されていたことについて、過労のなかで一方的に頭に血がのぼってしまい、憤りを感じてしまったためです。》
《その結果、当該女性に対して、甚大なるご迷惑をおかけしてしまいました。
媒体の影響力を顧みず、公式ツイッターからいち個人へのあるまじき悪質なDMを送付してしまったことを、深く反省いたします。さらに、今後の再発防止と共に、信頼回復へ向けて全力を注ぎます。》
《ご本人様には直接の謝罪を申し上げ、再発防止にかんする具体策を後日発表することを前提に、今回の謝罪を受け入れていただきました。
本ツイートも直接ご本人にご確認をいただき、同意をいただいたうえで公開いたしました。》
《映画秘宝編集部では事態を重く受け止め、今後岩田はツイッター管理から離れることはもちろん、さらなる処遇については、改めてご報告申し上げます。 今回の件でご迷惑をおかけした関係者の皆様、いつも本誌を愛読してくださっている読者の皆様に、心よりお詫び申し上げます。映画秘宝編集長・岩田和明》
https://twitter.com/eigahiho/status/1353699907178139649
~
https://twitter.com/eigahiho/status/1353705922019774467
添付されている「あるまじき悪質なDM」には、こう書かれている。
《突然、たいへん失礼いたします。
今、心の底から深く深く心が傷付き、胸が張り裂けそうなほど大きなショックを受けて、死にたいです。
私は、「俺たちの~」も「ポンコツ」も、いちども言ったことがありません。
純粋な悪口ということでしたら、これは誹謗中傷でしょうか。
いま、胸が締め付けられるほど苦しくて、呼吸が乱れており、壊れそうなほど深く心が傷付き、あまりのショックの大きさから、何も手が付けられない状態にいます。死にたい。》
何が起きたのか。実に端的に事件の概要をまとめてくれているツイートを発見した。
《とある女性が映画雑誌「映画秘宝」のちょっとした悪口をツイート
↓
映画秘宝の編集長 岩田和明さんが女性へ「心が深く傷つきました。死にたいです」と謎のキモキモお気持ちDMを送付し炎上
↓
女性が出版社へ抗議の電話をし自らの個人情報を伝えるも、相手をしたのが岩田氏本人でさらに炎上》
https://twitter.com/takigare3/status/1353719334581858304
スポーツニッポンは1月25日付で「『映画秘宝』悪質DMを謝罪 公式ツイッターから個人へ送付 編集長『一方的に頭に血がのぼってしまい』」を掲載している。
《月刊映画雑誌「映画秘宝」(双葉社)は25日、編集長・岩田和明氏が今月17日に雑誌の公式ツイッターアカウントから悪質なDM(ダイレクトメール)を、一般の個人に送付したと公式ツイッターで謝罪した。被害者がDMの内容を公開し、インターネット上で物議を醸していた。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/01/25/kiji/20210125s00041000499000c.html
春日太一がこの一件では積極的にツイートを繰り広げている。被害者がツイートを削除する以前に、そのツイートを読んだ上で、まずは、こう書いている。
《映画秘宝の公式アカウント、とんでもなく気持ち悪いことやってたのね。
関係者どころか読者ですらない一般アカウントにDMで「被害者しぐさ」かますって、あまりに恥知らずが過ぎる……。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353597570380009473
《反論したいことがあるなら表立ってやる。その場合は相手の有名無名は問わない。
……というのがTwitterでの自分の方針。
それだけに今回の映画秘宝のやり口を見てると驚かされる。「卑怯で陰湿」という感想しか出てこないです。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353601622258012160
《映画秘宝のDMの件、さらに気持ち悪い展開になっている……。
被害者の方のツイート読む限りだと、
・DMしたのは岩田編集長
・双葉社はその加害者である編集長に被害者の電話番号を教えて直接話をさせている
……これ、双葉社もやらかしてるじゃないか……。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353693539880722432
春日は更にツイートをつづける。この段階では「映画秘宝」の公式アカウントは「お詫び」を発表していない。
《事後対応として「加害者に被害者の連絡先を教えて、被害者と直接対話させる」って……。被害者側がそれを求めてきてないのにそれやるのって最悪すぎる。
映画秘宝の編集長自身のやらかしという事の大きさに加えて、双葉社の個人情報の取り扱いの杜撰さと人権意識の欠落が明らかになったという……。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353695236665446401
《・映画秘宝の編集長自身が公式アカウントを使って一般人に嫌がらせじみたDM
・それから何日も放置
・被害者が双葉社に電話したら双葉社は加害者である編集長に電話番号を伝える
・被害者と加害者の直接対話(被害者は望んでいない)
思っていた以上に酷い話で、クラクラしてくる……》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353698758505029634
《しかも、これが全て被害者のツイートで明らかになるというのが、また酷い。
もっと早くに映画秘宝の公式アカウントが事情説明と謝罪をしておけば……という。で、この時点ではまだ沈黙。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353700442165764096
「映画秘宝」の公式アカウントが「お詫び」を発表したのは1月25日午後10時43分のことであった。春日は「お詫び」をリツイートしている。こんな具合に、だ。
《こういう言い訳は今することではないよなあ。「自分をよく見せようとしている」と受け取られかねないから、まずは全力の謝罪しかないと思うんですが。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353703827610865664
《「媒体の影響力」は関係ないですよ。行為そのものの問題だから。というか、さほど影響力ないでしょう。
それよりも、最後の結び。あなた方が普段批判している政治家とかと全く同じテンプレなのですが。
どうやって「再発防止」するか、具体策を書かないと説得力ないですよ。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353704715238875141
《事情説明としてもう一つ必要なことがあります。
それは、なぜ当該ツイートの日から一週間も放置していたのか…です。
今日になって謝罪したのは、騒ぎが大きくなったからでしょうか?
もし騒ぎにならなければ、何事もなかったかのようにスルーするつもりだったのでしょうか。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353708748494184452
《今回の件は被害者の勇気ある告発によって初めて表に出ました。それがなければ、そのまま有耶無耶にさせられていた可能性は大きいです。
となると「再発防止策」の一つは、そうした告発の抑止に繋がりかねない一連の被害者批判に対して、断固たる発信をすることだと思います。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353716324124352513
春日は版元の双葉社についても次のように言及している。
《そもそもの発端が映画秘宝の公式アカウントで行われたことを考えると、双葉社は岩田編集長も含めた全ての可能性を考えた上で個人情報を扱うべきだったと思いますよ。
今回は大事には至りませんでしたが、一つ間違うと「まさか」では済まされない展開になる危険性もあったわけですから。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353838373207568384
「映画秘宝」の公式アカウントは1月26日付で更に「『映画秘宝』編集長・岩田によるダイレクトメッセージによる恫喝に関するご説明」という文章を添付したツイートを「合同会社オフィス秘宝 取締役 田野辺尚人」、「映画秘宝編集部一同」、「映画秘宝相談役 町山智浩 柳下毅一郎」の連名で投稿している。
《この度は小誌・『映画秘宝」編隻長であり、合同会社オフィス秘宝代表・岩田和明による、「映画秘宝公式Twitter」を用いたダイレクトメッセージによる恫喝的発言に関しまして、雑誌『映画秘宝』の制作会社・合同会社オフィス秘宝の出資者であり、相談役である町山智浩と柳下毅一郎と、実制作業務を行う編集部一同より、謝罪とご報告をさせていただきます。
まず岩田に聞き取りをしたことをもとに、被害者の方にダイレクトメッセージを送付した経緯をご説明いたします。
岩田は「仕事などで疲労とストレスが溜まっていた際に、小誌編集部に対する意見を書かれているツイートを拝見し、その内容によって頭に血が昇り衝動的に攻撃的な内容のダイレクトメッセージを送った」と述べています。
しかし、本誌編集部としては、雑誌という公共性を持ったメディアが個人に対して攻撃を加える行為を、断じて許せない行為だと考えます。被害者の方に深く謝罪を申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
さらに看過することができないのは、岩田が被害を与えた方に直接電話で連絡を持ったことです。それは、小誌・編集部が岩田からの謝罪文の送付を待っていたタイミングで、預かり知ることができませんでした。謝罪のためとはいえ、被害者にとって暴力的な行為であり、それを未然に防ぐことのできなかった責任は編集部にあると考えております。
『映画秘宝』は映画から、差別や暴力の恐ろしさを学び、その上で弱者に寄り添うことを編集上のポリシーとして雑誌の制作を続けてきておりました。今回の岩田の行為は、本誌の心情と真向から対立する、許しようのない行為です。
本誌編集部としては、後日の協議にて、岩田に対して断固たる処分を下します。追って処分内容を、ご報告させていただきます。
最後に改めて、被害に遭った方に対して、深く謝罪を申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
今後、被害者の方に誠意ある対応を努め、信頼回復を目指します。
また、この件に関しては発行元である株式会社双葉社は一切関与しておりません。本件に関するお問い合わせは合同会社オフィス秘宝までお願いします。》
公開されたこの文章を踏まえて春日太一は次のようにツイートしている。
《最後の結びに「双葉社は一切関与していません」とありますが、「看過することができない」とされた岩田編集長から被害者への直接電話は、双葉社が岩田編集長に被害者の電話番号を教えたために起きたことなので、「一切関与していません」とはならないのではないでしょうか?》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353848389646000128
《「弱者に寄り添う」と書いていますが、最後の結びで思い切り「強者におもねる」というスタンスになっていることは認識された方がいいですよ。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353853312987062273
春日は更に。
《映画秘宝の声明文。岩田編集長が被害者に「直接電話」したことが「看過できない」のならば、「なぜ岩田編集長は被害者の連絡先を知り得たか」の経緯を説明する必要はあります。
双葉社を「一切関与していません」とするなら、なおのこと。
それをしないなら、結局は「看過」していることになるかと。》
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1353856871879249920
映画秘宝アカウントでニュース投稿を受託しているという「kirockyou」はニュース投稿停止を宣言している。
《映画秘宝アカウントでニュース投稿を受託している者です。
DMの件については編集部で確認中とのことで、残念ながら私からご報告できることは限られています。プロフィールに記載している通り私が担当しているのはニュース投稿のみであり、それ以外のSNS作業には触れておりません。》
《今回の件は決してあってはならないことであり、映画秘宝アカウントに関わる者として受信された方に大変申し訳なく思っています。本件につき誠意ある対応がなされることを望んでいます。
ニュース投稿はしばらく停止いたします。》
《映画秘宝アカウントでニュース投稿を一時停止することは、現状での通常投稿は問題の存在を無視することになると考えた私の判断です。
このことに限らず、本件に関してDMを公開された方を非難することは間違っています。絶対にやめてください。》
https://twitter.com/kirockyou/status/1353641107339366405
https://twitter.com/kirockyou/status/1353641108287311872
https://twitter.com/kirockyou/status/1353691121482833921
「ヤクザときどきピアノ」の鈴木智彦は「映画秘宝」休刊を予想している。
《映画秘宝がトラブルを起こし、版元の双葉社の対応が不思議かもしれないけど、俺の編プロ人生を振り返るとあれは普通。通常、版元はなにもしれくれない。トラブルはすべて秘宝が引き受け、解決しなくてはならないはず。版元の責任が問われる事態になると、たぶん双葉社はあっさり休刊にすると思う。》
https://twitter.com/yonakiishi/status/1353720494717976576
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎のツイート。
《映画秘宝、僕は何度も自作を紹介してもらったり取材を受けている。その前に長年のファンだ。悲しすぎる。痛烈な映画批判もエンタメにしてきた雑誌の編集長が一個人の批判に乱心してしまった事が辛い。やった事は完全にアウトだ。
こういう事が明るみに出て、前時代的なノリが淘汰され、価値観がアップデートされていくのは然るべきだと思う。でも秘宝が責めたてられてるのを見るのもまたしんどい。やっぱり人間だし、知り合いだから岩田さんメンタル大丈夫だろうかと心配もしてまう。これが今の正直な気持ち。ああ!》
《ほんで被害者の方を責めるのは問題外として、誠実な批判や問題提起は良いとして、汚い言葉で映画秘宝全体全部や岩田編集長の人格否定みたいなのだけしてる人達、やめような!》
https://twitter.com/shin0407/status/1353894190434816003
https://twitter.com/shin0407/status/1353894191311458304
https://twitter.com/shin0407/status/1353901320130859014
こちらは京まちなか映画祭実行委員の石塚就一のツイートだ。
《雑誌に真面目さなど求めていない。問題なのは、政治や社会を批判してきた人たちが、仲間の炎上では加害者擁護へとまわることだ。一部のミニシアターやインディペンデント、映画秘宝にはうんざり。その構造は、派閥で固まる政治家と一緒だよ。自分では不良と思ってるんだろうが、どこまでも官僚的だ》
《映画秘宝編集長の行動はしっかり反省し、相手に誠意を見せれば収束できたのではないかと思う。しかし、お仲間たちや歪んだ雑誌ファンたちの弁護ツイートには辟易させられた。この状況を見ていると、ミニシアターやインディペンデントの問題に、多くの映画ファンが関心を寄せないのもよく分かる》
https://twitter.com/ZukazukaSyuichi/status/1353745143124246536
https://twitter.com/ZukazukaSyuichi/status/1353746503865524224
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2)【本日の一行情報】
◎キム・ミレ監督の「狼をさがして」が3月に公開される。幻視社のツイートにはポスターが添付されている。
《すさまじい映画が3月に公開という情報が…
キム・ミレ監督『狼をさがして』
東アジア反日武装戦線の「狼」「大地の牙」「さそり」。三菱重工本社ビルなど、連続企業爆破事件を起こした20代の若者たち
なぜ事件を起こしたのか、当事者や関係者へのイタビューで掘り起こすという
これは見るしかない》
https://twitter.com/johnfante0/status/1353625942157975552
「外泊外伝 ホームエバー女性労働者たち」(現代企画室)のキム・ミレである。
https://www.jca.apc.org/gendai/onebook.php?ISBN=978-4-7738-1103-2
◎知念実希人のツイート。
《先ほど、小学館さんからご連絡を頂き、
やや内容の精査が不十分だった記事などにつきまして、とても前向きな対応のご報告を頂きました。
近いうちに、また色々とアナウンスできると思います。
小学館さんの真摯で素早い対応、本当に感謝しています。
ありがとうございます。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1353911687397601280
「BuzzFeed News 」は1月26日付で「新型コロナ『ワクチン』記事の削除相次ぐ。その理由は?」を公開している。
《また、WHOは昨年12月7日、「Tips for professional reporting on COVID-19 vaccines(新型コロナワクチンに関する報じ方)」と題したガイドラインを発表している。
ここでは、「正確な科学的レポートがこれまで以上に重要」として、ジャーナリストが「ワクチンについて一般の人々に知らせるうえで重要な役割」を果たすと指摘。そのうえで以下のようなポイントが明示されている。
・論文や報告書をしっかりと読み、断片的な情報だけをもとにして報じない
・信頼できる情報源を頼り、ソースを明かす
・明確な言葉を使う、数字を伝える
・副反応についても伝える
・写真を使う際には適切なイメージを使う
・統計学的な全体像についても伝える
・ワクチンの効果についても、事実と数字を伝える
こうしたガイドラインに添わず、「不安」や「副反応」ばかりを強調したり、根拠に基づかない内容を発信したりするような報道は、尾身会長の懸念するような「リスク」になり得る。
また、メディアが一定の編集を経て配信した記事について、有識者や読者からの批判を受けてから削除や修正対応を繰り返すという状況も、健全であるとは言えないだろう。》
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/anti-vaccine
◎宝島社の「見るだけノート」シリーズは、2016年の「ゼロからやりなおし!日本史見るだけノート」を皮切りに、心理学、経営戦略、マーケティングなどのジャンルを網羅し、これまでに41タイトルを刊行しているが、その累計発行部数が2月の重版をもって100万部を突破する。このシリーズは、IKEAの組み立て説明書がまったくテキストなしで説明できていることに衝撃を受け、こういうものを勉強本でできたらいいなと思ったことがきっかけで企画したという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001109.000005069.html
◎毎日新聞は1月25日付で「動物と共生を 元飼育員の黒鳥さん、『恋するサル』出版 /東京」を掲載している。
《上野、多摩を中心に都立動物園に37年間勤務し、飼育員として長年ゴリラやチンパンジー、オランウータンを担当した黒鳥英俊さん(68)=千葉県松戸市=が「恋するサル 類人猿の社会で愛情について考えた」(CCCメディアハウス、1650円)を出版した。「ヒトと動物が共に生きるヒントを見つけてほしい」と話す。》
https://mainichi.jp/articles/20210125/ddl/k13/040/004000c
◎集英社は、「描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方(仮)」を4月5日(月)に刊行する。「週刊少年ジャンプ」編集部が伝えたい「マンガを描くハードルを下げ、なるべく楽しく手を動かす方法」を解説する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000203.000011454.html
才能の発見、発掘、育成に労を惜しまないところが凄い。これが文芸出版にはできなかった。
◎集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+」で2018年に連載がスタートしたマンガで、1月25日に最終回が配信された「地獄楽」がテレビアニメ化されることになった。コミックスは現在、第12巻まで発売されている。
https://mantan-web.jp/article/20210122dog00m200053000c.html
◎国士舘大学のホームページに同校OBで集英社「週刊少年ジャンプ」編集部の本田佑行が紹介されている。本田は「ハイキュー!!」「暗殺教室」、「Dr.STONE」などを手がけている。
https://www.kokushikan.ac.jp/news/details_15514.html
◎ちくま学芸文庫、中公文庫、角川ソフィア文庫、河出文庫、講談社学術文庫、平凡社ライブラリー教養文庫6レーベルの編集長が集い、ライバル他社の本をレビューする合同フェア「チチカカコヘ」が今年も全国の書店約500店舗で開催される。
https://kadobun.jp/feature/readings/bq04j6rfiego.html
◎フジテレビは、関東地区のテレビ受信機からインターネット回線経由で収集している、フジテレビの番組の視聴時刻情報などの視聴データ(個人情報は含まない)を利用して視聴傾向を分析し、そのテレビ受信機のデータ放送上に、視聴意欲が高いと思われるお勧めの番組情報を優先的に提示する「番組リコメンド実証実験」を、2月1日(月)から2月 28 日(日)まで実施する。
https://www.fujitv.co.jp/company/news/210125.pdf
インターネットでやっていることを地上波のテレビでもやろうということは、それだけテレビがインターネットの脅威に晒されているということだ。
◎「YAHOO!ニュース」が1月22日付で公開した今野晴貴の「守るのは正社員だけ! ワタミの『美談』の犠牲になった非正規の大量解雇」について、ワタミは1月25日付で「一部インターネット記事に関して」を発表した。
《1 月 22 日金曜日の Yahoo!ニュース(個人)で、「守るのは正社員だけ! ワタミの「美談」の犠牲になった非正規の大量解雇」という見出しのネット記事が掲載されました。
1 月 20 日水曜日放送の NHK「クローズアップ現代+」をもとに構成されていますが、同番組の取材では、当社の代表取締役会長 兼 グループ CEO 渡邉美樹が、「閉店する店舗のアルバイトさんには近隣の店舗を紹介し、そこで働いて貰う」とコメントしておりますが、その部分が編集でカットされています。事実として「他店の紹介」を原則として行っております。
居酒屋を閉店し、「焼肉の和民」に転換し、ロボットを導入することで少人化になりますが、居酒屋は大学生を中心に毎年春に約千名以上のアルバイト従業員が就職等で「卒業」しております。そもそも居酒屋のアルバイト従業員は求人が年々きびしく、経営モデルの転換を迫られておりました。よって大量解雇という表現にはあたりません。
また、事実として、「焼肉の和民」に転換することで居酒屋比で売上が 2 倍以上になっており、実際は、店舗あたりのアルバイト従業員の雇用は増加しております。今後も業態転換の成功が続けば同様の傾向が見られるものと予想されます。
当社では、全アルバイト従業員と雇用契約書を締結し、新型コロナウィルスの影響を受けて休業している店舗のアルバイト従業員に関して休業手当を支払っています。
当社社長の清水邦晃をはじめ、複数の執行役員もアルバイト従業員出身であり、毎年、アルバイト従業員から多くの社員を採用しております(過去数百名の実績)。よって、当社会長の非正規差別という表現は強く否定いたします。
こうした事実関係と異なる記事を掲載され続けることは、多くの皆様に誤解を与えるとして、Yahoo!ニュースに対して、代理人弁護士を通じて、抗議文を送付いたしました。》
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7522/ir_material5/153522/00.pdf
代表取締役会長兼グループCEOの渡邉美樹は教育者でもある。
https://www.ikubunkan.ed.jp/outline/corporate.html
◎「ハフポスト日本版」は1月24日付で「東京オリンピック公式Twitterが一時消える ⇒ 理由は『7歳』と設定したから」を掲載している。
《組織委の広報担当者によると、24日午前10時ごろ、公式Twitterの担当者が、公式アカウントの誕生日を組織委が発足した「2014年1月24日」に設定した。》
《Twitter社は、ユーザーの年齢を「13歳以上」と利用規約で定めている。このため、「7歳」に設定された組織委のアカウントは年齢要件を満たしていないとみなされ、アカウントの使用が一時制限されたという。
その後、担当者がTwitter社側に報告し、公式アカウントが無事復活した。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_600d1c8cc5b6fe97669d2501
時期が時期だけに、あれこれ詮索してしまいたくなる事故であったようだ。
◎時事通信は1月25日付で「『鬼滅』効果で4.8%増 20年の書籍・雑誌販売」を配信している。
《全国出版協会・出版科学研究所(東京)は25日、2020年の書籍・雑誌の推定販売額(電子出版を含む)が前年比4.8%増の1兆6168億円で、2年連続のプラスになったと発表した。コロナ禍で読書傾向が強まったことと、コミックス「鬼滅の刃」の爆発的ヒットが主な要因だという。》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021012500732&g=soc
また、《紙の出版市場は同1.0%減の1兆2237億円で、内訳は書籍が同0.9%減の6661億円、雑誌が同1.1%減の5576億円だった。一方、電子出版市場は同28.0%増の3931億円。内訳は電子コミックが同31.9%増の3420億円、電子書籍が同14.9%増の401億円。》とのこと。
◎ドワンゴの新規IPブランドⅡⅤ(トゥーファイブ)より、1月25日に「レイの世界 ―Re:I― 1 Another World Tour」と「鬼の御伽」の2タイトルをもって初の書籍刊行がなされた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000060989.html
結局、紙だ。
◎日本経済新聞は1月25日付で「佐治会長が異例の『檄文』 サントリーに忍び寄る停滞感」(編集委員 中村直文)を掲載している。
《佐治会長は定期的に社内メールを送るが、20年末の内容はオブラートに包みながらも厳しい内容だった。「昨日のマケ・プランはよく考えられていたが、その上で来年(21年)はコロナ禍の中、いやコロナ禍だからこそ、サントリービール事業のステージを変えるチャンスだという気持ちが強くあります。勘と言っても良いでしょう。…常識の壁を破り、ステージを変えるチャンスや!如何(いかが)?」
「今年は大変厳しい業績になります。しかしこの『ストレス』を2年続けて味わうわけには絶対にいきません。…来年は私たちにとって、『やり返す』『やり返さねばならない』1年なのです」》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGH198HQ0Z10C21A1000000?unlock=1
中村直文は「要するに巨大グローバル企業になったサントリーは堅実さが強まり、やんちゃな気風も取り戻す必要があるということだ」と書いている。佐治敬三と開高健が二人で一人だったサントリーを忘れてはならないということだ。伝統と革新を両立させるのがサントリーのお家芸である。電通などもそうなんだけれどなあ。
◎朝日新聞デジタルは「逆風の五輪(下)暮らし大変『もう熱冷めた』五輪への特別な感情が消えた」を掲載している。
《飲食店への営業時間短縮要請のやり方などコロナ対策ではぎくしゃくした国と都だが、五輪・パラを巡る方針は一枚岩だ。
その理由について、ある都幹部は「一時的には恩恵を感じられないかもしれないが、コロナ禍で激しく落ち込んだ経済の起爆剤になる」と説明する。》
《都幹部の中には「どれだけの都民が五輪を望んでいるのか。もっとコロナ対策にお金を使ってほしいとの声が出るのは当然だ」と厳しい見方があり、首相周辺からは「現実問題として、米欧などの大きな国が来られないと、大会として成り立たない」との声が漏れる。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP1T2H1BP1KUTIL00T.html
国と都は東京五輪開催が「日本敗戦」を決定的にするという悪夢は想定すらしないのだろうか。
◎国会でも「鬼滅の刃」!毎日新聞は1月26日付で「今度は煉獄さん? 鬼滅の刃の引用で『弱き人助ける覚悟』問われた首相 衆院予算委」を掲載している。
《今度は「煉獄(れんごく)さん」?
25日の衆院予算委員会では、野党議員が人気漫画「鬼滅の刃」の登場人物のセリフを引き合いに、菅義偉首相に答弁を迫る一幕があった。》
https://mainichi.jp/articles/20210126/k00/00m/010/005000c
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3)【深夜の誌人語録】
どんな感情も「過剰」なのである。