Index------------------------------------------------------
1)【記事】大藪春彦賞 ・坂上泉が注目するジャンプ新連載漫画「逃げ上手の若君」
2)【記事】東京五輪を新聞社説が取り上げ始めた
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2021.1.26 Shuppanjin
1)【記事】大藪春彦賞 ・坂上泉が注目するジャンプ新連載漫画「逃げ上手の若君」
大藪春彦賞 は坂上泉の「インビジブル」(文藝春秋)に決定した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000318.000016935.html
毎日新聞は1月22日付で「坂上泉さん『小説通じ昭和を歴史化』 2作目『インビジブル』で大きく飛躍」を掲載している。
《明治を舞台とした司馬遼太郎の「坂の上の雲」を挙げ、「司馬さんは60年前を歴史として描いたが、我々はまだ60年前を歴史として受け止めていない」という。「昭和の人が明治を歴史小説にできたのだから、令和の時代に昭和を歴史小説として書いてもいいはず。昭和の時代に対する敬意とともに、昭和を物語として終わらせたいという思いがあります」
次作は、本土復帰直前の琉球警察を描いた警察小説を予定している。》
https://mainichi.jp/articles/20210121/k00/00m/040/137000c
そんな坂上が注目しているマンガがある。坂上は、こんなツイートを投稿しているのだ。
《松井優征先生、よりによって北条徳宗の遺児で南朝の武将となった北条時行を描くのか……しかし突き進む先が地雷原としても、松井先生自体が湾岸戦争当時のアメリカ軍並みの盤石ぶりで、けつもちが少年ジャンプやから、どう突き進むのか恐ろしく楽しみ……》
https://twitter.com/calpistime/status/1353497161661521921
「ORICON NEWS」は1月25日付で「“北条時行”検索する人続出 ジャンプ新連載の主人公で史実描き話題 作者は『暗殺教室』松井優征氏」を公開している。
《漫画『暗殺教室』(2012年~16年)などで知られる松井優征氏の約5年ぶりとなる新連載『逃げ上手の若君』が、25日発売の『週刊少年ジャンプ』(集英社)8号よりスタートした。主人公は少年・北条時行と鎌倉時代の史実をもとに描いた逃亡譚で、ネット上では「時行はこんなに面白い半生だったのか!」「ジャンプでこういう歴史物は結構珍しいな」「次の大河ドラマで見たい!」「北条時行、どんな人物か検索しちゃったよ」などと話題になっている。》
https://www.oricon.co.jp/news/2182667/full/
https://www.shonenjump.com/j/rensai/nigejozu.html
北条時行に目をつけるとは!「世界大百科事典」は北条時行について次のように解説している。
《南北朝初期の武将。高時の次男。1333年(元弘3)鎌倉幕府滅亡のとき,鎌倉を脱出し信濃の諏訪頼重のもとに隠れる。35年(建武2)西園寺公宗と通じて挙兵。足利直義軍を破って鎌倉を占領したが,東下した足利尊氏軍に敗れた(中先代の乱)。37年南朝に帰順し,西上する北畠顕家軍に従軍する。52年観応の擾乱に乗じて鎌倉を占拠したが,捕らえられ,翌年5月に殺された。》
私の知る限り、北条時行を主人公にした小説はない。時行は「反足利」を貫徹した武将である。しかも、一時は鎌倉を奪還している。しかも南北朝の動乱では後醍醐天皇に加担している。森村誠一の「太平記」(KADOKAWA)の読者であれば、北条時行を知っていることだろう。森村版「太平記」は第5巻で北条時行を描いている。
https://bookwalker.jp/de3ac0b8c8-cb70-496e-b3e9-0217e7534335/
「逃げ上手の若君」の公式アカウントのフォロワーは既に12.2万。こんなツイートが公開されている。
《いよいよ本日1月25日発売の週刊少年ジャンプ8号より待望の松井優征先生最新作 #逃げ上手の若君 が連載開始!
合わせて公式Twitterも若干のお色直しを…!
週刊少年ジャンプ史上でもかなりの挑戦作です!ボリュームたっぷりの、巻頭カラー52Pをお見逃しなく!
応援の程、何卒よろしくお願いいたします!》
https://twitter.com/ansatsu_k/status/1353357674977452032
松井優征は「ひらめき教室 『弱者』のための仕事論」 (集英社新書)のなかで「『生き抜くためには何でもするぞ』という覚悟を持つ。そして、考えて考え抜く」と語っていたが、そうした漫画家としての姿勢が北条時行を主人公に据えることに繋がったのではないだろうか。
https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0827-n/
-----------------------------------------------------
2)【記事】東京五輪を新聞社説が取り上げ始めた
東京五輪について論じる社説がちらほら出始めたようだ。全国紙では産経新聞が先鞭をつけた。1月23日付で社説「【主張】五輪まで半年 臆測に惑わされず準備を」を掲載している。
《東京五輪は国民が前を向くための希望であり、厄介者にしたくはない。開幕までの残り半年、日本の責務は粛々と開催準備を進めることだ。》
《国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「7月に開幕しないと信じる理由は、現段階で何もない。だからプランB(代替案)もない」と述べ、中止や再延期を否定した。この姿勢を支持したい。》
《国際体操連盟(FIG)会長でIOC委員の渡辺守成氏は産経新聞の取材に対し、「この逆境で五輪を成功させたら日本のプレゼンス(存在感)は上がる」と述べ、中止により日本が失うものの方が多いとの見解も示した。》
https://www.sankei.com/column/news/210123/clm2101230003-n1.html
産経新聞は東京五輪についての世論調査で今夏開催に反対が多数を占めるという現実には全く触れていない。東京五輪が国民にとって不安の種となりつつある状況を無視しての、かなり強引な社説であるということができるだろう。これでは産経新聞の読者も納得できなかったのではないだろうか。
1月24日付で社説を掲載したのは北海道新聞と京都新聞であった。北海道新聞は社説「東京五輪半年前 着地点探る議論が必要」で次のように書いている。
《このままでは五輪の負のイメージが増しかねない。選手たちに後ろめたさを抱かせてしまうような状況が続くことにもなる。
国際オリンピック委員会(IOC)と政府、東京都、大会組織委員会は、感染状況や社会情勢を踏まえた率直な議論を行うことが肝要だろう。観客制限のほか、中止や再延期も含めあらゆる選択肢を俎上にのせ、それらの是非をオープンに検討する。そうして国民が納得できる結論を導き出してほしい。》
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/504164?rct=c_editorial
安倍政権以降、日本の政治は議論や対話を避けてきたように思えてならない。そうした政治からすれば「強行突破」しか思いつかないのだろう。京都新聞の社説「五輪まで半年 厳しい現実を直視せねば」は、こう書いている。
《政府は11都府県に非常事態宣言を再発令することを余儀なくされたが、懸念されていた医療の逼迫は都市部を中心に深刻化し、祭典ムードにはほど遠い状況だ。
それでも菅義偉首相は五輪を「人類が新型コロナに打ち勝った証し」として開催する姿勢を崩していない。
21日の衆院代表質問では「ワクチンを前提としなくても安全、安心な大会を開催できるよう準備を進める」と答弁し、あらためて実施への強い意欲を示した。
感染の厳しい現実を直視しているとは思えない。》
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/478040
そうは言うものの、では具体的にはどのように取り組んでいるのか。これが全く見えないし、納得できるような説明すらされていないのでは、人々の不安は募るばかりではないのか。「政治の言葉」がいつの間にか「詐欺師の言葉」に転落してしまったのではないかとさえ思えてくるのである。毎日新聞は1月25日付で社説「東京五輪まで半年 現実見据えた議論足りぬ」を掲載している。
《3月25日からは聖火リレーが始まる予定だ。開催への危機感、関係者の具体的な動きが見えない現状を早く改めなければならない。》
https://mainichi.jp/articles/20210125/ddm/005/070/026000c
-----------------------------------------------------
3)【本日の一行情報】
◎知念実希人がツイッターで報告している。
《【ご報告】
先日、NEWSポストセブンに掲載された、『新型コロナワクチン 注意すべき「副反応」の3つのタイミング』という記事ですが、
問題点をご理解して下さり、削除して頂くことができました。
小学館さんの素早く、真摯な対応に心から感謝を申し上げます。
誠にありがとうございます!》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1353569510859579393
確かに削除されている。
https://www.news-postseven.com/archives/20210123_1629520.html
更に知念は、こうもツイートしている。
《また本日公開された、
「ぶっつけ本番のコロナワクチン、受けるべきか受けざるべきか」
という記事につきましても、問題点を指摘させて頂いた結果、早急に対応を協議して下さるとのことです。
小学館さんの良識ある、真摯な対応には重ね重ね感謝いたします。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1353570257584054272
「ぶっつけ本番のコロナワクチン、受けるべきか受けざるべきか」はコラムニストのオバタカズユキによる署名原稿だ。
《しかも、通常のワクチンは開発から実用化まで10年以上かかるところを、ほんの1年足らずの猛スピードで登場させたものだ。主に治験の工程をかなり簡略化させた、乱暴に言えばぶっつけ本番のように使われるワクチンだ。何が起きるかは未知数なのである。》
https://www.news-postseven.com/archives/20210124_1629833.html?DETAIL
◎佐佐木定綱のツイート。
《ぼくは馬場あき子さんに「男が男の歌を引用して評論を書いて男の歴史を作ってきたんだよ」って言われて(まさかまさか……)と思いながら自分の評論見たら確かに男の歌の比率が高くて衝撃を受けたことがある。無意識のバイアスってのは恐ろしいものですよ本当。》
https://twitter.com/darekautaeyo/status/1353210187578920961
佐佐木定綱といえば、この一首。
八千キロずれればそこは難民の行列原宿竹下通り
◎「CNET Japan 」は1月23日付で「反Facebookの『MeWe』が急成長--広告なし、プライバシー重視のSNS」を公開している。
《ロサンゼルスを拠点とするソーシャルメディアネットワークの「MeWe」は、広告がない、未来のソーシャルネットワークと宣伝されており、米国時間1月15日の時点で、米国の「Google Play」ストアで最もダウンロードされているソーシャルアプリだ。同ストアの全アプリのダウンロードランキングでも3位に入っている。》
《プライバシーを重視する、この「反Facebook」のMeWeは、先週1週間で新たに250万人のユーザーを獲得した。
2016年のサービス開始以来、ユーザー数が急増しており、2020年10月に900万人に到達。この3年間は毎年ユーザー数が2倍に増えている。現在のユーザー数は1550万人で、その半数は北米以外のユーザーだ。》
https://japan.cnet.com/article/35165334/
これがそう。
https://mewe.com/
◎「アエラドット」は1月23日付で「ぴあ社長・矢内廣『地方のコンサートは減るかも』 コロナ後のエンタメ業界は…?」を発表している。矢内の次のような発言からしても、コロナがライブのあり方を変える契機になるのだろう。
《これからの話になりますけど、生のコンサートを見たいという強い欲求がどんどん膨れてきていることは間違いないので、入場者からお金をもらえない分をライブのネット配信で補填しようという動きが現実に出てきています。コロナがどこかのタイミングで落ち着いて、ライブのコンサートが元のように復活しても、ライブ配信が一緒に行われることになるかもしれません。》
《地方でのライブのコンサートは、採算性がもともとあまりよくないんですけど、コロナになってますますその状況が顕著になって、ひょっとしたら、コロナが落ち着いても地方のコンサートは減るかもしれない。その分、ライブ配信が多くなっていく可能性は十分ありますよね。》
https://dot.asahi.com/wa/2021012100024.html?page=1
◎朝日新聞デジタルは1月24日付で「逆風の五輪(上)五輪への逆風『国民と一緒じゃないと…』揺れる選手たち」を掲載している。
《…、来日した国際オリンピック委員会会長のトーマス・バッハ(67)が視察に訪れた国立競技場そばのオリンピックミュージアムの外では、東京五輪の開催に反対する男女十数人らのシュプレヒコールが絶え間なく響いた。
日本オリンピック委員会会長の山下泰裕(63)らが出迎え、館内ではにこやかに会話が進む。ただ、ガラス一枚隔てた路上では、開催に反対する人たちが怒りをあらわにしていた。
視察に同席した選手の一人は「(大会への風当たりは)こんな感じなのか」とつぶやき、複雑な表情を浮かべた。ネット上で開催に批判的な声が渦巻いていることは知っていたが、実際に反対運動を前にしたのは初めてだった。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP1Q5V5WP1MUTIL02W.html
同紙は1月25日付で「逆風の五輪(中)五輪は「しぼんだ風船」経済界から弱音の声 強気の裏で」を掲載している。
《ただ、年が明けて「第3波」が勢いを増すなか、不安を漏らす企業もある。
あるスポンサー企業の担当者は「日本経済回復の引き金になる」と期待しているが、「英国や米国が開催地なら、感染状況を考慮して即中止が決まっただろう。社内にはあきらめの雰囲気もある」と打ち明ける。「開催した場合、どういうデメリットがどの程度生じるのか。専門家が明示し、それを元に開催可否を論じるべきではないか」
五輪への風当たりが強まるなか、企業の動きは鈍い。別のスポンサー企業の幹部は「みな、他社の動向を様子見している」と感じるという。「お金をかけてイベントを仕掛けても、お客さまに届かないどころか、反感を買う可能性もある」と頭を悩ませる。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP1R4W6JP1KUTIL01P.html
また同紙は1月25日付で「五輪『再延期を』51% ワクチン接種『様子見』は7割」を掲載している。
《23、24日に朝日新聞社が実施した全国世論調査(電話)で、東京五輪・パラリンピックをどうするのがよいかを3択で聞くと、「今夏に開催」は11%にとどまり、「再び延期」が51%、「中止」が35%だった。昨年12月調査では、回答がほぼ3分していたが、慎重論が広がった。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP1S7HTRP1PUZPS003.html
◎「堤清二 罪と業 最後の『告白』」(文藝春秋)の児玉博による「堕ちたバンカー 國重惇史の告白」が小学館から刊行された。國重惇史といえば講談社から「住友銀行秘史」を刊行し話題となったが、児玉博と組むとなれば期待も高まるというものだ。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09388762
◎春名幹男の「ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス」(KADOKAWA)はツンドク状態であったが、「ハゲタカ」シリーズの小説家・真山仁が「ロッキード」を文藝春秋からノンフィクションとして刊行したこともあって、両書を読み比べてみることにした。春名にしても、真山にしても、敗戦後の日本に張り付いたままの「アメリカの影」を描くことは避けては通れまい。「アメリカの影」をどう描き、どう評価するのか。そのタイトルからして「違い」が滲み出ているように思えてならない。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321611000867/
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163913032
春名の「ロッキード疑獄」が600頁で、真山の「ロッキード」が592頁。「ロッキード疑獄」が黒ならば、「ロッキード」は赤だ。コクテイル書房は親子で読んでいるのか。
《赤と黒のロッキード本を読む私と息子。赤は真山仁「ロッキード」黒は春那幹夫「ロッキード疑獄」。昨日観た映画は「チャーチル」。政治の季節に覆われている我が家。》
https://twitter.com/cocktail_books/status/1351145187087708169
ライターの松本創がツイートしている。
《えらいまた重量級の本が届いたぞ…と思ったら、真山仁さんが週刊文春で連載していたノンフィクション大作『ロッキード』。気合い入れて読む前に、とりあえず鈍器本ペアで、西岡研介『トラジャ』と並べてみた。この二人が毎年夏と年末にベロベロになってる水道筋って…(昨年末はコロナで中止でした)》
https://twitter.com/MatsumotohaJimu/status/1350060853375111172
こちらは望月優大のツイート。
《春名幹男『ロッキード疑獄』読了。15年をかけたという執念の600頁。これまでささやかれてきた様々な陰謀説を資料やインタビューを根拠に検証し、一つずつ打ち消し、最後に一つの陰謀説が生き残るという構成。そこまでが1部と2部。さらに3部では「裁かれなかった巨悪」にも迫る。そこも面白い。骨太。》
https://twitter.com/hirokim21/status/1353253295817560064
◎真山の「ロッキード」にも、春名の「ロッキード疑獄」にも、その名前が登場する児玉誉士夫だが、細田昌志の「沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝―」(新潮社)にも児玉は登場する。
《戦後日本の政財界、裏社会、マスコミに至るまで絶大な影響力を及ぼし、「最大の黒幕」と畏怖された児玉誉士夫は、野口進と同じ時期に、府中刑務所に服役していたのだ。
記述にある通り、野口進と獄中で結びついた児玉誉士夫は、出獄すると中国に渡って「児玉機関」を立ち上げ、野口家を呼び寄せたのである。》
https://www.shinchosha.co.jp/book/353671/
この総559頁に及ぶ「沢村忠に真空を飛ばせた男」はタイのムエタイを「キックボクシング」として日本に持ち込み、沢村忠を擁して一大ブームを巻き起こし、五木ひろしを日本レコード大賞歌手に育てあげたプロモーターである野口修の評伝なのだが、前半は野口修の父親である野口進の壮絶な生き様を活写している。野口進はライオン野口のリングネームでボクシングの日本チャンピオンに君臨しながら、若槻礼次郎民政党総裁暗殺未遂事件で懲役5年を喰らってしまう行動派右翼でもあったのだ。水道橋博士が「沢村忠に真空を飛ばせた男」について激熱書評を発表しているが、水道橋も野口進の魅力に吸い込まれた様子である。
《1930年、浜口雄幸総理が東京駅で銃撃される。浜口は一命をとりとめたが、傷口から入った細菌が原因で9ヶ月後に死亡。その狙撃犯が愛国社の佐郷屋留雄(のち嘉昭)だった。
佐郷屋留雄は1940年、恩赦で仮釈放される。出所後、岩田愛之助の娘婿となり、その後は、戦後右翼の指導的立場になる。
野口進は、この佐郷屋留雄の兄貴分でもあった。
1931年の時の大蔵大臣、井上準之助邸爆破事件。ここでの主犯は、愛国社の幹部、大澤米吉だが、その弟、大澤武三郎、赤尾敏、児玉誉士夫らと共に野口修も逮捕されている。この時点で野口修と児玉誉士夫は面識があったのだ。
1933年、元首相、若槻礼次郎立憲民政党総裁暗殺未遂事件にも野口修は関与。懲役5年の実刑を下される。》
https://kangaeruhito.jp/trial/22773?utm_source=note.com&utm_medium=referral&utm_campaign=melmagabn_20201203
◎高橋伴明の映画「痛くない死に方」が公開される。これは楽しみだ。
https://twitter.com/tets555/status/1352894401522003968
◎沖縄タイムス+は1月25日付で「辺野古の新基地に自衛隊を常駐 海兵隊と自衛隊のトップが極秘合意」を掲載している。
《陸上自衛隊と米海兵隊が、辺野古新基地に陸自の離島防衛部隊「水陸機動団」を常駐させることで2015年、極秘に合意していたことが24日、分かった。沖縄タイムスと共同通信の合同取材に日米両政府関係者が証言した。日本政府は新基地を米軍用と説明してきたが、実際には日米が共同使用し、一体化を進める中核拠点となる。大幅な機能強化と恒久基地化につながり、沖縄の反発がさらに高まることは避けられない。》
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/697461
沖縄タイムスと共同通信の合同取材だということに注目したい。
《きっかけはタイムス編集委員の阿部岳記者が入手した情報だった。新基地に自衛隊を配備する計画があるという。事実なら、長く続く辺野古問題の性格を一変させる重大なニュースになる。裏付けには自衛隊中枢の証言が欠かせないが、取材の蓄積がなかった。そこで、面識がある共同通信編集委員の石井暁記者に相談を持ち掛けた。
防衛省・自衛隊を25年以上取材する石井記者は、前に計画の輪郭をつかんでいた。阿部記者の情報提供を受けて改めて取り組むことにし、異例の合同取材とする了解を社内で得た。》
Google News Lab Teaching の古田大輔がツイートしている。
《このスクープ、端緒を掴んだ沖縄タイムスの阿部記者と取材の蓄積がある共同の石井編集委員の合同調査報道というのも今後の報道のあり方の1つを示してる。》
https://twitter.com/masurakusuo/status/1353501585901412352
「ネットメディア覇権戦争 偽ニュー スはなぜ生まれたか」(光文社新書)の藤代裕之もツイートしている。
《沖縄タイムスと共同通信が初の合同取材。ビジネスが厳しくなる中で組織を超えた連携は注目。地方紙と共同、地方同士などはやりやすそう。》
https://twitter.com/fujisiro/status/1353535584657043456
-----------------------------------------------------
4)【深夜の誌人語録】
「まっすぐ」を信用しない。