【文徒】2021年(令和3)1月25日(第9巻14号・通巻1911号)


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1)【記事】英タイムズの東京五輪中止報道の衝撃
2)【記事】新潮社と和解した知念実希人が今度は「NEWSポストセブン」を批判
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】英タイムズの東京五輪中止報道の衝撃

共同通信は1月21日付で「ワクチン前提としない五輪開催を準備と首相」を配信している。
https://this.kiji.is/724901946687963136?c=39550187727945729
日共の志位和夫が国会で代表質問に立った。志位のツイート。
《夏の五輪開催は無理。
1、ワクチンによる集団免疫が間に合わない。
2、感染状況などで格差がありフェアな大会にならない。
3、医療従事者が暑さ対策だけでも5000人必要、コロナ対策を含めればその2~3倍が必要に。
私が指摘した3つの点に、首相は何一つ答えられないままに、開催固執。》
《こうなると菅首相のいう「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証」としての五輪開催は、「コロナを収束させて大会を開催する」という意味でなく、「コロナの流行がどんなに続いても、それに『負けず』に大会を強行する」ということになる。》
https://twitter.com/shiikazuo/status/1352171966757654530
https://twitter.com/shiikazuo/status/1352413056257593345
志位は言い切る。
《今夏の五輪は中止し、日本も世界もコロナ収束に力を集中すべきです!》
https://twitter.com/shiikazuo/status/1352169183350452229
小説家の平野啓一郎が志位をリツイートしている。
《非常に明瞭。強く賛同します。野党共闘は、五輪中止で団結すべき。》
https://twitter.com/hiranok/status/1352170875009654784
西日本新聞は1月21日付で「五輪開催、3月聖火リレー前までに判断 組織委・森会長 再延期は否定」を掲載している。
東京五輪パラリンピック組織委員会森喜朗会長が21日、西日本新聞の単独インタビューに応じた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国内外で懐疑論が出ている夏の東京大会について、3月25日の五輪聖火リレーのスタート前に、予定通り開催するかの判断が出されるとの見通しを示した。再延期の可能性は否定した。
森氏はこの日、国際オリンピック委員会IOC)のバッハ会長の意向で電話会談を申し入れてきたコーツ調整委員長に対し、東京大会開催は「何ら変わっていない、と伝達した」と強調した。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/683582/
岩田健太郎西日本新聞を引用ツイートしている。
《ついに開催しない、と言う選択肢が出された。プランBがない策は常に愚策なのでこれは良いこと。》
https://twitter.com/georgebest1969/status/1352410015219347456
ロイターは1月22日付で「日本政府、コロナのため五輪中止が必要と非公式に結論=タイムズ紙」を配信している。
《英タイムズ紙が与党幹部の話として報じたところによると、日本政府は、新型コロナウイルス感染症流行のため東京五輪を中止せざるを得ないと非公式に結論付けた。政府は2032年五輪の東京招致に照準を合わせるという。》
https://jp.reuters.com/article/idJPL4N2JX033
これがそうだ。
https://www.thetimes.co.uk/article/japan-looks-for-a-way-out-of-tokyo-olympics-because-of-virus-lf868xfnd
こうした海外からの黒船報道について中沢けいが次のようにツイートしている。
《日本の新聞社もこの件はチームを作って報道してもよさそうなものなのに。海外のメディアに先鞭をつけてもらわないと書けないのかな。》
https://twitter.com/kei_nakazawa/status/1352419831862059008
清水潔は「鎖国」という言葉を使っている。
《海外ではどんどん報じられてますが、その政府は日本国内では開催を叫ぶ。鎖国だな。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1352408838536720386
次のような香山リカの指摘はもっともなものだ。
東京オリンピックはいまやスポーツイベントというより、医療現場を始めとした国民の最大懸念事項ですから、途中経過も含めてなるべく情報の公開をお願いします。国民が外電で情報を知るというのはおかしいです。》
https://twitter.com/rkayama/status/1352417140662444033
弁護士の渡辺輝人は深読みしている。
《昨日の菅総理大臣の「ワクチンを前提としない五輪開催準備」の話も、「要するにそんなことはできないんだから中止方向だ。察してくれ。」ということなんだろうか。》
https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1352410583182675969
三浦英之のツイート。
《五輪を中止するなら、早く発表して、いち早くコロナ禍に人とお金を集中した方がいい。みんなそう思っているし、今はそれがきっと一番正しい》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1352437266837172224
東京新聞は1月22日付で「小池知事『抗議を出すべきだ』 東京五輪『中止』の英紙報道に」を掲載している。
《東京都の小池百合子知事は22日の記者会見で、英紙タイムズ(電子版)が今夏の東京五輪パラリンピックを巡り、新型コロナウイルスの影響で「日本政府が中止せざるを得ないと内々に結論付けた」と報じたことについて、「中止だとか延期だとかという話は出てきていないのが事実だ」とした上で「抗議を出すべきだと思っている」との考えを示した。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/81420
スポーツニッポンは1月22日付で「英紙が東京五輪中止報道、橋本聖子氏『報道を承知しておりません』」を掲載している。
《…英タイムズ紙が日本政府が非公式ながら東京五輪を中止せざるを得ないと結論付け、32年開催を目指して動いていると報道。このことについて問われた橋本五輪相は「そういう報道があったことは承知しておりません」と話すにとどめた。》
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/01/22/kiji/20210122s00048000129000c.html
時事通信は1月22日付で「東京五輪いずれ中止判断? 坂井副長官発言が火に油」を配信している。
《日本政府が今夏の東京五輪中止を結論付けたとする英タイムズ紙の報道をめぐり、坂井学官房副長官は22日午前の記者会見で「いずれどこかの段階で、実際に開催するかどうかの判断を行う」と、中止の可能性もあると受け取れる発言をした。英紙報道の火消しを図るつもりだったとみられるが、かえって火に油を注いだ格好だ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021012201146&g=pol
毎日新聞は1月22日付で「東京オリンピック懐疑論 IOC会長の思惑、バイデン新政権の影響は?」を掲載している。
IOCトーマス・バッハ会長は淡々と語りだした。五輪開催へ懐疑論が強まる21日、電話協議の形式で開いた委員との非公式会合。「日本は首相も東京都知事組織委員会も『やれる』と言っている。方針に変わりはない」と改めて開催を目指す考えを示した。》
毎日は、こうも書いている。
《開催可否の決定権はIOCが単独で持つ。ただ重い決断となるだけに、どの道を選んでも批判は避けられない。バッハ氏が殊更に日本側の意向を強調したのも、判断を委ねることで責任を回避しようとの思惑が透ける。IOC関係者は「できるかどうか判断するのは開催国の日本、そして開催都市の東京だ。ボールは日本にある」と受け止める。》
https://mainichi.jp/articles/20210122/k00/00m/050/329000c
東京新聞は1月22日付で「東京五輪『中止論』広まる、コロナの収束見えず 無観客ならチケット代900億円がパーに」を掲載している。
日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は今月20日、「2024年を目指しIOCと交渉すべきだ」と再延期を提案した。
しかし24年はパリ、28年はロサンゼルスの開催が決まっている。さらに選手村は来年1月、分譲マンションとして民間事業者に引き渡す契約で、武藤事務総長は「延期は現実的でない」と否定している。
開催か中止か、それとも再延期か―。判断時期について、自民党下村博政調会長は今月18日、BS日テレ番組で「3月下旬くらいが1つの目安」と発言した。それまでに、感染をどの程度抑え込めるかが鍵になりそうだ。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/81486
朝日新聞デジタルは1月23日付で「仮定の質問には答えない菅首相 東京五輪は別」(編集委員・稲垣康介)を掲載している。
菅義偉首相が官房長官時代から重宝してきた言い回しは、無敵の門前払いだ。はぐらかす手間もいらない。
「仮定の質問には答えられません」
 私が最近、やたらと受ける質問がある。
東京五輪は開けるの? 中止なの?」
私はわからない。でも、菅首相は仮定の質問には答えないのが信条のはずなのに、この難解な問いには迷いがない。
「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして……」。開催に向けた決意は安倍晋三前首相が好んだ言い回しを踏襲して勇ましい。勇ましすぎて、引く。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP1Q560KP1PULZU002.html
NHK NEWS WEB」は1月23日付で「東京五輪まで半年 IOCバッハ会長『開催に向け全力注ぐ』」を発表している。
《…バッハ会長は、21日と22日にIOC委員や206の国や地域のオリンピック委員会と非公式の会議を行ったことを明らかにしたうえで「すべての委員やオリンピック委員会がこの夏に開かれる東京大会がこの暗いトンネルの先の光となることを楽しみにしている」と述べて関係者が一丸となって大会開催に向かっていることを強調しました。》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210123/k10012829371000.html
スポーツニッポンは1月23日付で「東京五輪、今夏は『中止と日本政府が結論』…英紙タイムズ衝撃報道、2032年開催案も」を掲載している。
《…情報は瞬く間に世界へと広がった。各メディアがタイムズ紙の記事とともに、日本国内の感染者数の急増や国民の約8割が中止か延期を望んでいるとの最新の世論調査の結果を紹介。同じ英紙ではデーリー・メールが「東京がパンデミックに耐えている中、このまま先へ進むという公約が国民の疑念をやわらげるのは難しいと感じる」と主張し、ガーディアン紙は陸上、F1、サッカーの開催に尽力してきたスポーツマーケティング関係者の「ここで五輪を開催するのは狂気」とのコメントを掲載した。》
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/01/23/kiji/20210123s00048000016000c.html
中日新聞は1月23日付で「バッハ会長と日本政府の五輪開催強調に世界のメディアが反発『見るがいい。スポンサー企業が無言を貫いている理由は…』」を掲載している。
《 22日のカナダ放送局CBCは、2016年リオ五輪開会式の動画を紹介し、「全てが本当に奇妙な光景だ。満員の観客席の下、マスクをしない面々が笑顔で入場する。もはや別世界だ。今年の五輪開催は不可能だと思われる。だが、IOCはそうは思わないという」と報道。バッハ会長の「全員がトンネルの終わりの光明として半年後の五輪開催を実現すべく、断固として決意している」との言葉を伝えた。》
https://www.chunichi.co.jp/article/190254
ロイターは1月23日付で「IOC、東京五輪の中止報道を否定 山下氏『ばかげている』」を配信している。
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は、報道について、間違っておりコメントするのもばかげていると一蹴した。》
https://jp.reuters.com/article/olympics-2020-idJPKBN29R1U1
東京新聞は1月24日付で「東京五輪・パラのボランティア 辞退者相次ぐ 『国民が歓迎するイベントなのか』」を掲載している。
東京五輪パラリンピックの開幕が半年後に迫る中、競技会場などで活動する約8万人の大会ボランティアから、辞退者が相次いでいる。1年延期で都合が付かなくなったり、新型コロナウイルス染症への不安があるためだ。大会組織委員会内部からは人手不足への懸念が出ているが、公式には現時点での登録者数を発表しておらず、実態が見えない。》
大会組織委はボランティアの疑問に答える責任があるはずだ。
これは「千葉県の大学4年」の発言だ。
《「以前は五輪のボランティアをすることが誇らしかった。でも、コロナ禍で医療が逼迫し、困窮する人もいる中、国民から歓迎されるイベントなのか疑問が生じた」》
大学ではオンライン授業がつづいている。次のような「茨城県の大学1年の男子」の疑問に大会組織委は、どう答えることができるのだろうか。
茨城県の大学1年の男子(20)は「具体的な対策が分からず、政府や組織委に嫌気が差した」。大学ではオンライン授業が続いており、「キャンパスに行けないのに、五輪会場に集まれというのはおかしい」と疑問を呈した。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/81669
仲俣暁生がこの記事を引用ツイートしている。
《まったくの正論だと思います。》
https://twitter.com/solar1964/status/1353116194996281344
英軍事誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー東京特派員の高橋浩祐は新聞は五輪開催の是非について社説で論ずるべきだとツイッターで主張している。
《日本の新聞社は、五輪問題の開催是非について、そろそろ社説できちんと書くべきではないか。内外の感染状況の拡大と日本の医療検査体制を見れば、一目瞭然で僕はやるべきではないと思います。ただ、ワクチンの普及などを見極めたい、といった意見もあると思う。》
《問題は、世界が日本メディアが他国メディアの報道を引用することがかなり目立っており、日本メディアが五輪開催問題で腰が引けていると思われていること。きちんと現時点での考えを含め、日本の新聞社は社説などで意見を述べたり、説明したりした方がよろしいかと。》
https://twitter.com/KosukeGoto2013/status/1353193451521597444
https://twitter.com/KosukeGoto2013/status/1353194491113394176

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2)【記事】新潮社と和解した知念実希人が今度は「NEWSポストセブン」を批判

知念実希人と新潮社が正式に話し合ったようだ。知念がツイッターで次のように報告している。
《本日、新潮社と正式に話し合いの場を設けて頂き、
時間をかけてじっくりと意見を交わした結果、
とても前向きなご提案を頂くことができました。
内容につきましては後日、詳細が決まり次第、アナウンスさせて頂きます。
ただ、以下の点につきましては、前もって発表させて頂きます。》
《新潮社からの版権引き上げは行いません。
天久鷹央シリーズは今後も、新潮庫nexより刊行させて頂きます。
新潮社からは今年、
4月末 『ひとつむぎの手』の庫化
8月末 『天久鷹央シリーズ』の新刊
を刊行することで合意いたしました。
以上です。
    知念 実希人》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352611665360023556
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352612575771467777
知念は、こうもツイートしている。
《まだ、詳細は決まっておりませんが、
新潮社から頂いたご提案は、このコロナ禍を乗り越えるために、とても意義あるものだと個人的には思いました。
私の想いが伝わり嬉しく思うとともに、
今回の件に対して真剣に向き合って下さり、
素晴らしい提案をくださった新潮社に心から感謝いたします。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352614081975345156
知念は、よほど嬉しかったのだろう。こうまでツイートしている。
《というわけで、今回の件にかんして真摯に対応してくださった新潮社に対して私が出来ることは
本を売ることだと思うので、皆さんぜひ新潮社庫をよろしくお願いいたします。
夏目漱石太宰治などの名作もそろっていますよ!
……あと、よろしければ拙作の『天久鷹央シリーズ』もよろしく(小声)》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352615305499926530
「NEWSポストセブン」(小学館)は1月23日付で「新型コロナのワクチン 注意すべき「副反応」の3つのタイミング」を発表している。
アメリカでは、産婦人科医の50代男性が昨年12月にファイザー製のワクチンを接種した3日後に、副反応により急性免疫性血小板減少症(ITP)を発症し、のちに死亡した。ITPは自己免疫疾患の1つで、ワクチン接種により過剰に働いた免疫が体内の血小板を破壊したとみられる。》
《このパターンでは、重病のギラン・バレー症候群が発症することもある。医療経済ジャーナリストの室井一辰さんが説明する。
ギラン・バレー症候群は、手足や顔の神経などがまひする重病で、最悪の場合は呼吸困難で死に至ります。ワクチンの副反応で生じることが多い病気です」》
3つめは、ワクチン接種者が実際に新型コロナに感染したタイミングで生じる。
《そうしたワクチンの副反応でハイリスクになるのは、「アレルギー体質」だ。
「アレルギー体質の人は免疫反応が強く、ワクチンに敏感になりがちです。リウマチや喘息、ピーナッツやそばなどのアレルギーを持っている人は、特に気をつけてほしい」(室井さん)》
https://www.news-postseven.com/archives/20210123_1629520.html?DETAIL
もともとは「女性セブン」に掲載された記事だ。「窓際さん」がツイートしている。
AERAや新潮の影に隠れてるけど、ワクチンの恐怖を煽るという点では女性セブンの記事もすごい。「ワクチン後遺症」と盛り上げておいて、最後は「ワクチンを打たなくてもリンパ球の免疫で新型コロナに克つ可能性」というトンデモ論で締めくくり。リテラシーない主婦はこれ信じちゃうよぬ…。》
https://twitter.com/nekokisha/status/1353122443964129280
知念実希人がこの記事を読んだうえでツイートしている。
《読んだけど、自称医療経済ジャーナリストやらがめちゃくちゃなこと言っていますね。
新型コロナワクチンとは違うワクチンで過去に生じた副反応を、あたかも新型コロナワクチンの副反応と誤解されるような書き方で、かなり問題があると思います。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352864905452515329
知念は記事の問題点を次のように指摘している。
《記事を読んで感じた問題点。
産婦人科DrのITPはまだ調査中で、ワクチンによるものと断言されていないはず。
・新型コロナワクチンでのギランバレー症候群は認められていないはず。
・新型コロナワクチンでADEは認められていないはず。
・医師の多くが接種に消極的なはず→なわけあるか!》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352867845734977536
更に知念は、こうもツイートしている。
《なんでさ、全然関係な医療関係者が雑誌記事のファクトチェックをしないといけない状態になっているんだろう?
自社でしっかりやってよ。
いま不正確な記事で、ワクチンへの恐怖を煽るのは、マジで反社会行為だよ。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352868408732262401
日本救急医学会・外傷学会専門医の木下喬弘が「NEWSポストセブン」の記事を読んだと知念をリツイート
《読みました。
ワクチン一般論とコロナワクチンでわかっていることをごちゃ混ぜにした記事でした。
なんていうか、トヨタSUVでリコールが出たから日産のセダンを買うのはやめましょうみたいな距離感でした。
すぐにわかっていないことがバレるのに、なんで書くのだろうと不思議に思います。》
https://twitter.com/mph_for_doctors/status/1352870282025906176
知念が木下にリプライを送る。
《ただいま対応しております。
ただ、本当にこういうことはしたくないんですよ。
凄くストレスかかるし、仕事の妨げにもなるんで。
各出版社の皆様、なにとぞジャーナリストとしての矜持と倫理観を持ってください。
ウイルスとの戦争において、小金のためにウイルス側に寝返るようなことをしないで!》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352871949349789698
知念実希人小学館から「十字架のカルテ」を刊行している。その担当編集者を介して小学館接触したのだろう。
《この件にかんしまして、ただいま小学館に対応をお願いいたしました。
回答には一定時間かかると思いますので、少々お待ちください。
なるべく早急に、そして穏便に事態が収まることを願っております
日本を代表する出版社の一つである小学館の良識に期待いたします。》
《とりあえず、1時間ほどお話しさせてもらって、正式に抗議し、その内容を録音して頂きました。
『十字架のカルテ』を二人三脚で作ってきてくれた担当編集さんはしっかりと理解して下さいました。
週末にもかかわらず、私の身勝手なお願いを聞いて頂いたことに心から感謝いたします。》
《当該記事に関しましては、多くの方の目に触れさせたくはないので、リンク等は張りません。
なにか動きがありましたら、適宜ご報告させて頂きます。》
《ああ、こんな時間に……
こういうことで執筆の時間を削りたくないのに……
出版社の皆様、変な記事で小金を稼がなくていいくらいの、面白くて売れる本を頑張って書きますので、
何卒ワクチンに関する、科学的に不正確で不安を煽ることを目的とした記事は書かないで下さい。
心からのお願いです。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352884097450876933
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352884831655354368
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352885149298429952
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352886275959705600
一部からは知念実希人「無双」と呼ばれているようだ。小学館の動きは迅速であったようだ。その後、知念は次のようにツイートしている。
《本日見つけた、新型コロナワクチンに対しての、
かなり恣意的な誤りが多く、過剰に恐怖を煽る某社の某記事(リンク等は貼りません)ですが、
担当編集者をはじめ関係部署が極めて迅速に動いて下さっており、とてもいい方向に向かっております。
素早い対応に心より感謝いたします。》
《週末ということもあり、正式なご回答を頂くのは週明けになりそうですが、
問題意識を強く持ち、真摯に対応して下さっています。
結果等につきましては、適宜皆様にお知らせします。
現状で反ワクチンの誤情報を拡散することのリスクを、多くのメディアが理解して下さることを心より望んでおります。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352952194937438217
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1352953239788896257

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3)【本日の一行情報】

◎明石順平のツイート。
《俺達はずーっと「敗戦前の悪あがき」を見せられてるんだなぁ。
https://twitter.com/junpeiakashi/status/1352222502852784129

茂木健一郎のツイート。同感だ。
《しかし、一般国民は入院したくてもできなくて自宅待機を指示されて不安なのに、「入院拒否で懲役刑」を閣議決定って、どんなディストピアなんだ・・・上級国民たる国会議員は無症状でも即刻入院できるらしいのに。》
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1352788993100767234

東京新聞は1月24日で社説「週のはじめに考える 鬼哭の聞こえぬ社会に」を掲載している。「鬼滅の刃」をもって首相を批判している。
《「鬼滅の刃」で、苦境にもくじけず、仲間を信頼して鬼と対峙するのが鬼殺隊の剣士らです。
最高位の「柱」の一人、煉獄杏寿郎は、「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です」との母親の言葉を信念に、人々を守ります。
国会答弁で「鬼滅の刃」のせりふ「全集中」を引用した菅義偉首相ですが、杏寿郎の信念をこそ肝に銘じ、細やかな目配りで手を差し伸べるべきではないか。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/81712?rct=editorial

◎「ニッポン放送はNEWS ONLINE」は1月23日付で「新型コロナ『反ワクチン報道』にある根深いメディアの問題」を公開している。「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月22日放送)に出演した佐々木俊尚が新型コロナウイルス感染症ワクチンについてのメディアの報道姿勢について次のように語った。
《佐々木)「~ワクチンすぐ接種3割」とあったものを、

『医師1726人の本音 コロナ「夏までに収束」1割未満、ワクチン「接種」「種類により接種」は6割』~『AERA.dot』2021年1月21日配信記事 より

佐々木)……に変えています。元のデータはそうなのです。自分よりも先に打って欲しい、「重症者の人や高齢者の人を優先して欲しい」と言っている人が3割くらい。そして「自分がすぐ接種したい」人が3割なので、合わせると6割と。それを当初の見出しでは、わざわざ「ワクチンを接種したい人は3割しかいない」という見出しにしていたということです。
毎日新聞は掲載したオリコンニュースの記事を(毎日新聞WEBサイトから)削除し、ツイッターも削除。新潮も「コロナワクチンを『絶対に打ちたくない』と医師が言うワケ」という記事を(WEBサイト『デイリー新潮』から)削除。さすがに今回は世論の反発に抗しきれずに、皆さん撤退しつつあるという状況です。》
https://news.1242.com/article/268482
何も説明しないままに記事を削除したり、タイトルを変えたりするジャーナリズムは《ワクチンを「6月末まで」に供給するというファイザーとの基本合意が、正式契約で「年内」に変わったと厚労相が発表したかと思えば、官房副長官は「6月までに全国民に必要な量の確保を見込む」と言い、ワクチン担当相は「供給スケジュールは決まっていない」と言い、首相は「速やかに届ける」と言う》政治と同じ穴の狢ではないだろうか。《》内は「はりぼて」を監督した五百旗頭幸男のツイートである。
https://twitter.com/yukioiokibe/status/1352648116462215169

河出書房新社の「藝」のツイートだ。
《宇佐見りんさん『推し、燃ゆ』、各地で品切れ多発しており申し訳ありません。いま紙屋さんが日本全国から紙を集め中、印刷所、製本所は総力を上げて、とにかく全力で増刷中です。順次出来上がり予定です。もう少々お待ちください……》
https://twitter.com/Kawade_bungei/status/1352840471979036672

鈴木智彦のツイート。これ笑えない現実だと思う。
山口組系組長から「死にたくなったらうちのフロントに来い。今いる出版社よりブラックじゃないぞ」と慰められ、錦糸町のロシアンパブでがち泣きした編集者を通じ、柏書房さんから『カンマの女王』(メアリ・ノリス著。有好宏訳)を御恵投頂きました。ありがとうございます!》
https://twitter.com/yonakiishi/status/1352475549130612740

SDGsに特化した情報サイト「講談社SDGs by C-station」が1月19日(火)にオープンした。「講談SDGs by C-station」は企業がSDGsに取り組むためのヒントを提供するとともに、企業の抱える課題解決の支援をすることを目指し、SDGs先進企業の取り組み事例や、企業のSDGs発信をサポートする講談社メニューなどを紹介している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003028.000001719.html
講談社の広告ビジネスである。もちろん、斎藤幸平の「人新世の『資本論』」 (集英社新書)を読んでしまうと、こんなツイートも投稿されていても少しも不思議ではない。
《「人新世の『資本論』」読んでから「なんとなく良さそうなこと」には本当に気をつけようと思っている。資本主義の中での「女性活躍」や「障害者活躍」、「SDGs」、「社会課題の解決」、「選択肢を増やす」、「ダイバーシティ&インクルージョン」は、結局格差を増やすことに加担してしまうかもしれない》
https://twitter.com/akinaln/status/1352595485433843715

毎日新聞は1月21日付で「NHK森下経営委員長、続投へ かんぽ報道で番組介入疑い 資質疑問視する声も」(屋代尚則、松尾知典、松倉佑輔)を掲載している。
NHK経営委員会(定数12)は21日、2月末で委員の任期が切れる森下俊三委員長(75)を続投させる方向で検討に入った。
《森下氏は委員長代行時代の2018年、かんぽ生命保険の不正販売を報じたNHK番組を巡り、「作り方に問題があった」などと批判。放送法が禁じる委員の番組介入の疑いが強い発言を行い、当時のNHK会長への厳重注意を主導した。》
https://mainichi.jp/articles/20210121/k00/00m/010/376000c

クロスプラスはプラスサイズユーザー向けのブランド「anyfee」(エニフィー)より、日本初の“ぽっちゃり女子”のための本格ファッション誌「la farfa」と共同開発したパンツ「Good パンツ」を1月20日より販売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000048997.html

◎「ITmedia」は1月20日付で「社員2000人『7割がリモートワーク』実現 KADOKAWAが“出社前提・紙化”から脱却できた理由 ...」を公開している。
KADOKAWAは、所沢キャンパスの稼働時をめどに、エンターテインメント企業として場所にとらわれず楽しく充実した働き方を目指すABW(Activity Based Working)を推進してきた。社員がフラットに集える場としてのオフィスを用意する一方で、自宅を含めどこでも働けるシステムを約5年かけて構築したという。
この働き方改革が功を奏し、社員数約2000人の大規模出版社でありながら、コロナ禍では約7割のリモートワーク勤務率を実現した。》
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2101/13/news100.html
コロナ禍で所沢移転が吉と出た。

KADOKAWA とL i n k - Uが電撃庫の配信で業務提携を行った。
https://www.link-u.co.jp/irdata/news/ir-news_210115_02.pdf

日本経済新聞は1月20日付で「Netflix、会員2億人突破 10~12月の売上高2割増」を掲載している。
《米動画配信大手のネットフリックスが19日発表した2020年10?12月期決算は、売上高が前年同期比22%増の66億4444万ドル(約6900億円)となり過去最高を更新した。純利益は同8%減の5億4215万ドル。20年末時点の有料会員数は2億366万人に達し、配信事業を始めて約13年で2億人を突破した。》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN191I60Z10C21A1000000

◎山﨑賢人と土屋太鳳がW主演する佐藤信介のNetflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」が、配信後28日間で世界1,800万世帯超の視聴を記録した。日本発の実写オリジナル作品では過去最大の視聴者数だ。台湾、香港、タイなどアジア諸国に加え、フランス、ドイツ、イタリアなどヨーロッ パ諸国、サウジアラビア、モロッコ、ジャマイカなどの世界約40カ国・地域で総合TOP10入りを果たしている。
原作となった麻生羽呂の同名マンガは現在「今際の国のアリスRETRY」が「週刊少年サンデー」にて連載されている。
https://screenonline.jp/SCREEN_Plus/17426300

朝日新聞デジタルは1月21日付で「ゴジラはヒバクシャ、悲運背負って 宝田明さん語る決意」(武田肇)を掲載している。宝田が「ゴジラ」に出演したときは20歳だったのか。
《当時20歳。「東宝ニューフェース」として初めて主役に起用された「ゴジラ」は、3度の核被害を受けた日本人が、世界に向けて核の恐怖を発信するという思いで制作した作品でした。俳優も制作陣もみんな戦争体験者。若きプロデューサーだった田中友幸さんが「この映画はゲテ物などと言われる映画にしたくない。明というものを問い直そうという作品だ」といったあいさつをしたことが今も鮮明に残っています。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP1N2QDTP1GPTIL02M.html
ゴジラ被爆者の怒りを体現していたのである。

毎日新聞は1月22日付で「高すぎる壁やるせなく 広河隆一氏の性暴力・パワハラ『遠い被害回復』」(宇多川はるか)を掲載している。
《写真誌「DAYS JAPAN」元発行人でフォトジャーナリストの広河隆一氏から複数のスタッフが性暴力やパワーハラスメントを受けた問題で、発行元のデイズジャパン社に損害賠償請求していた被害者のうち、深刻な性暴力を受けた30代女性は一切の賠償金を受け取れなかった。被害が10年以上前のため法的な「時効」が壁となった。一方、時効期間内のパワハラ被害者の1人には請求額の一部が支払われたが、個人からも会社からも一切の謝罪はなく、むなしさを募らせている。》
https://mainichi.jp/articles/20210122/k00/00m/040/002000c

◎2021年は1921年以来、100年ぶりのトゥエンティワンイヤーであることを踏まえて、ディスカヴァー・トゥエンティワンは、2021年は「毎月21日」を「ディスカヴァーの日」として、セール情報や特別なニュースを1年を通して発信する。1月21日には「1日限定!電子書籍21点、50%オフセール」を実施した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000483.000018193.html

◎小宮輝之(上野動物園 元園長)の「うんちくいっぱい 動物のうんち図鑑」。発行が小学館クリエイティブ、発売が小学館。「うんち」ものは売れる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000998.000013640.html

日本経済新聞は1月21日付で「蔦屋書店、2020年の書籍販売が過去最高に」を掲載している。
《同社の書籍・雑誌の2020年の年間販売総額は1427億円だった。既存店の売上高が前年比1割増に伸長するとともに、国内の新規店を30店舗以上増やしたことが要因だ。既存の売り上げは漫画「鬼滅の刃」のヒットが貢献し、コミックが38%増とけん引した。巣ごもり需要で書籍の販売も5%増加した。雑誌は緊急事態宣言中に制作作業に遅れが生じるなど休刊が相次ぎ、1割程度減った。》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ1837T0Y1A110C2000000

藝春秋の「オール讀物」2月号は「『将棋』を読む」を特集している。編集長・川田未穂は次のように語っている。
《現実の将棋ブームと呼応するかのように、近年、将棋を題材にした名著が続々刊行されています。かつて藝春秋の創設者・菊池寛壇きっての愛棋家として将棋に関する多くの随筆や小説を残し、また日本将棋連盟会長の佐藤康光九段には「オール讀物」誌上で「緻密流将棋日記」を執筆いただいているなど、諸々のご縁もあり、今回、将棋特集を組むことになりました。オリジナルの短編小説やエッセイ、対談ほか「読む将棋」を存分に楽しんでいただければ幸いです。》
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000043732.html

◎「映画秘宝」(双葉社)3月号は「2020年度の年間映画ベスト10」を発表した。
1位.フォード vs フェラーリ
2位.パラサイト 半地下の家族
3位.ミッドサマー
4位.TENET テネット
5位.悪人伝
6位.1917 命をかけた伝令
7位.屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ
8位.エクストリーム・ジョブ
9位.ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
10位.ブルータル・ジャスティ
https://news.mynavi.jp/article/20210121-1662278/
「トホホ10」の第1位に輝いたのは「キャッツ」だ。

◎「TOUTEN BOOKSTORE」(トウテンブックストア)が1月16日、名古屋市熱田区の沢上商店街にオープンした。へぇ~コーヒーのみな