【文徒】2021年(令和3)2月10日(第9巻26号・通巻1923号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】森喜朗「大炎上」の裾野は広がるばかり!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】森喜朗「大炎上」の裾野は広がるばかり!

元防衛相の稲田朋美が2月4日に次のようなツイートを発表していた。
《森会長の発言について
私は「わきまえない女」でありたい。
なぜなら、女性も少々空気読めないと思われても、臆せず意見を言うべきだから。
私も以前、男性議員から「総理を目指すなら癒し系になったほうがいいよ」と言われて不愉快になったことがある。》
https://twitter.com/dento_to_souzo/status/1357317482227224576
稲田のツイートの存在を知ったのはデイリースポーツが2月9日付で掲載した「稲田朋美議員『わきまえない女でありたい』投稿に『沢山の批判きた』…森会長進退は?」によってである。
自民党稲田朋美議員が9日、TBS系「グッとラック!」の取材に応じ、東京五輪パラリンピック組織委員会森喜朗会長の女性蔑視発言について、ツイッターで反応したことに触れた。稲田議員は4日に森会長発言について「私は『わきまえない女』でありたい」などとつぶやいていた。
稲田議員は「女性が話が長い人がいると聞いているとか、女性が競争心が強いとか、女性がわきまえている、わきまえていないという、『女性が』ということについては、私は違和感を覚えます」とコメント。》
https://www.daily.co.jp/gossip/2021/02/09/0014066667.shtml
「偽善者の見破り方 リベラル・メディアの『おかしな議論』を斬る」(イースト・プレス)の政治学者・岩田温も森発言に批判的だ。これも2月4日に投稿されている。
《全を拝読しましたが、これは「女性蔑視」といわれても致し方ない内容でした。森元総理の「神の国」発言は完全な切り取りで本意が伝わっていないとの印象を持ちましたが、今回は違いました。女性が多いから会議時間が長くなるという因果関係はないと思います。》
https://twitter.com/iwata910/status/1357279586824802304
森発言批判の「裾野」の広さに政府も含めてオリンピック関係者は、あまりにも鈍感なのではないだろうか。プチ鹿島は「春オンライン」に「『面白おかしくしたい』のは森喜朗会長の方だった? かつての失言で振り返る“3密”でのウケ狙い」を発表し、《「実際に会ってみたらいいおっちゃんだった」という人たらしの政治家であり、半径10m以内の人間を取り込む昭和自民党イズム。/密集、密接、密閉という濃密な空間でこそ力を発揮する。森喜朗は3密おじさんなのである》と書いているが、同じようにオリンピック関係者もまた、コロナ禍であろうとなかろうと「三密」の関係に閉じこもってしまって、そこから一歩も出ようとしていないのだプチ鹿島は、こうも書いている。
森喜朗は追及するTBSラジオの澤田大樹記者に対し「面白おかしくしたいから聞いているんだろ」と言い放ったが、なんのことはない。そもそも「面白おかしくしたい」のは森喜朗のこれまでの手口なのである。そこに今回は差別も落とし込んでいた。その点を的確に突かれたから逆ギレしたのだ。あの会見をよく見るとスベったあたりからイライラし始め、最後に逆ギレしていることがわかる。密室芸が表で通じない瞬間であった。
座持ちの良さで一気に日本のトップまで駆け上がった森喜朗。半径10m以内のスペシャリスト。》
https://bunshun.jp/articles/-/43334
毎日新聞は2月9日付で「森氏女性蔑視発言 為末大さん、辞任しないと『日本にダメージ大きい』」を掲載している。
東京オリンピックパラリンピック組織委員会森喜朗会長(83)による女性蔑視発言を巡り、陸上男子400メートル障害の世界選手権銅メダリスト、為末大さん(42)が9日、毎日新聞のインタビューに応じ「私は辞任したほうがいいと思う」と語った。》
https://mainichi.jp/articles/20210209/k00/00m/050/098000c
為末大は自らのブログ「THINK MORE」に2月8日付で「原理原則を守り、良い方向に変わっていける国へ」をエントリし、こう書いている。
《一つ一つの問題には違う要素がありますが、私はスポーツ界全体に(もしかすると社会全体にも)通底する同じ課題を感じています。それはどんな社会が理想かを皆でオープンに率直に議論し、そこで描かれた理想から原理原則を導き出し、その軸に従って決定を行なっていく化の欠如です。性別に拘らず誰もが認められる社会にするべきですねと言えば多くの人が賛同します。
ところがこれを実行に持っていこうとすると、ビジョンや原理原則はあくまで理想であって、実際にはいろんなことがあるんだよと、多くの利害調整や重鎮への忖度が行われ、裏のすり合わせで着地点が決まる。いざ議論をする場所では誰も本気で議論せず、意見を言う人はむしろ煙たがられるような化が、日本の発展を改革を阻んできたではないでしょうか。》
《私はいかなる性差別にも反対します。そして、理事会での森会長の処遇の検討を求めます。》
http://tamesue.jp/blog/archives/think/20210208
「在宅ひとり死のススメ」の上野千鶴子は為末のこのエントリを引用ツイートしている。
《五輪メダリスト、為末大さんのブログ。アスリートが発言しづらいと言われる中で、「沈黙は賛成」を破っての発言。これをスポーツマンシップというのだろう。》
https://twitter.com/ueno_wan/status/1358947640742797313
一方で炎上の「裾野」を更に拡大してしまう発言も相次いだ。まず経団連会長の中西宏明だ。毎日新聞は2月8日付で「経団連会長、森氏発言は『日本社会の本音出た』 広がる批判に『SNS恐ろしい』」を掲載している。
経団連の中西宏明会長は8日の定例記者会見で、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会森喜朗会長の女性蔑視発言について「日本社会にはそういう本音があるような気がする。それがぱっと出てしまったかもしれない」と指摘した。》
《森氏の発言についてネット交流サービス(SNS)で批判が広まっていることについては、「SNSは恐ろしい」と話した。》
https://mainichi.jp/articles/20210208/k00/00m/020/164000c
平野啓一郎がこの記事を引用ツイートしている。
《この人たちこそ「恐ろしい」。「日本社会の本音」じゃなくて、「オレたちの本音」だろう。》
https://twitter.com/hiranok/status/1358915568091336705
「窓際さん」がこう皮肉っている。
《「SNSは恐ろしい」と言いながら炎上してる焚き火にガソリンぶっかけるの、最高にロックだな。さすが東大からスタンフォードという、鳩山由紀夫センセと同じ経歴なだけある。》
https://twitter.com/nekokisha/status/1358812354021056512
石田英敬のツイート。
《日立のようなコンツェルン幕藩体制のようなもので、今では旧い「カイシャ」のような「サムライ身分制度」が、現在の資本主義には応えられなくなっているんだ。だから日本の企業は世界でどんどん敗北している。「女性差別」だけではないさまざまな「身分制」が人々の才能を潰している。》
https://twitter.com/nulptyx/status/1358904793889079296
香山リカが呟く。
《こりゃひどい。もう五輪無理ね。》
https://twitter.com/rkayama/status/1358735665609940994
つづいて自民党幹事長の二階俊博だ。東京新聞は2月8日付で「二階幹事長 森会長の女性蔑視発言は『そんなこと』 五輪ボランティア辞退で」(山口哲人)を掲載している。
東京五輪パラリンピック組織委員会森喜朗会長の女性蔑視発言を巡り、自民党二階俊博幹事長は8日の記者会見で、大会ボランティアに辞退を申し出る動きが出ていることについて「そんなことですぐ辞めると瞬間には言っても、協力して立派に(大会を)仕上げましょうとなるのではないか」と述べた。党はその後、「『そんなこと』は『そのようなこと』に訂正する」と書で記者側に通知した。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/84785
要するに二階などは森喜朗の差別発言を「そんなこと」としてしか認識していないのである。二階俊博もまた「三密の政治家」の典型といってよいだろう。朝日新聞デジタルが2月8日付で掲載した「二階幹事長、ボランティア辞退は『瞬間的』 五輪巡り」は自民党に忖度したのかどうか、「そんなこと」発言には触れていないが、それでも二階の物言いはガソリンの役割を果たすには十分過ぎるほど刺激的である。
東京五輪パラリンピック大会組織委員会森喜朗会長の女性蔑視発言を受けたボランティア辞退の動きについて、自民党の二階俊博幹事長は8日の記者会見で、「瞬間的」としつつ、「落ち着いて静かになったら、その人たちの考えもまた変わる」と語った。》
こうも発言している。
《さらに「参画しよう、協力しようと思っておられる人はそんな生やさしいことではなく、根っからこのことに対してずっと思いを込めてここまで来た」としたうえで、「そのようなことですぐやめちゃいましょうとか、何しようか、ということは一時、瞬間には言っても、協力して立派に仕上げましょうということになるんじゃないか」との見方を示した。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP2872T7P28UTFK020.html
望月優大の引用ツイート。
《これがまあ自民党幹事長です。「落ち着いて静かになったら、その人たちの考えもまた変わる」。落ち着いたら。静かになったら。黙ったら。森発言の見事な反復。》
https://twitter.com/hirokim21/status/1358777428697485313
五百旗頭幸男の引用ツイート。
《今度は、辞退したボランティアに「ケチをつけるな」と言っているようなもの。「瞬間的」ではなく「ずっと思いを込めてここまで来た」からこそ、森氏の発言を看過できず辞退したのではないのか。森氏が忖度まみれの「周囲」ではなく「国民」の期待に応える道は一つしかない。》
https://twitter.com/yukioiokibe/status/1358779298195275779
毎日新聞が2月8日付に掲載した「森氏発言、スポンサーに冷水 抗議の声に『企業イメージが…』 組織委が事情説明」(川崎桂吾 金子淳)は次のように結ばれている。
毎日新聞社もオフィシャルパートナー契約を結んでいる。同社社長室広報担当は「森氏の発言について『女性を差別した発言であり、到底許されない』とする社説を5日付朝刊に、組織委会長を『辞任すべきだ』とする社説を9日付朝刊に掲載している」としている。》
https://mainichi.jp/articles/20210208/k00/00m/050/182000c
確かに中小企業に没落してしまったとはいえ全国紙の一角をなす毎日新聞が一週間のうち社説で二度も取り上げているのだ。事の重大さを関係者は認識すべきだ。毎日新聞が2月9日付で掲載した社説「森会長の続投論 『仕方がない』は、やめよう」は次のように書いている。
菅義偉首相は国会で「辞任を求める権限はない」と、人ごとのように語った。国際オリンピック委員会も、森氏の謝罪により「この件は終わった」との見解だ。
だが、撤回や謝罪で済む問題ではない。五輪憲章はあらゆる差別を認めない。それに反する認識を持つ人が、トップに座り続けることは許されない。辞任すべきだ。》
https://mainichi.jp/articles/20210209/ddm/005/070/132000c
朝日新聞も2月8日付で「森会長発言にスポンサー企業が苦言 組織委は声明と説明」を掲載し、記事を次のように結んでいる。
《オフィシャルパートナーの1社である朝日新聞社の広報部は「森喜朗氏の女性差別発言について、東京五輪パラリンピック大会組織委員会会長をすみやかに辞任するよう求める社説を2月5日付朝刊に掲載しています」とコメント。社説では、女性指導者の育成と女性幹部の登用はスポーツ界の喫緊の課題とした上で、「その取り組みを揶揄(やゆ)し、女性全般を侮辱した責任は極めて重い」と指摘した。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP285WQPP25UTIL06S.html
こんなことで東京五輪は本当に開催できるのだろうか。日本経済新聞が2月8日付で掲載している「五輪パラのボランティア、390人辞退 森氏発言の後」によれば、4日から8日正午までに「大会ボランティア」約390人から参加辞退の連絡があり、聖火リレーのランナーも2人が辞退を希望しているという。電話やメールによる苦情などが約4550件か。
https://mainichi.jp/articles/20210208/k00/00m/020/164000c
この数字を甘く見てはなるまい。マーティン・ファクラーが引用ツイートしている。
《世界から見ると、東京は本当に五輪を運営することができるのか?という疑問が強まるのは避けられない。》
https://twitter.com/martfack/status/1358952878417666050
朝日新聞デジタルは2月9日付で「『開催祈るが…科学に依拠を』 バイデン氏、五輪に言及」(渡辺丘)を掲載している。バイデンが東京五輪に初めて言及したわけである。
《バイデン米大統領は7日、ラジオ番組に出演し、東京五輪・パラリンピックについて「安全に開催できるかどうか科学に基づいて判断されるべきだ」と語った。「開催できることを願っているが、まだ分からない」とも述べた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP287FJ3P28UHBI02Y.html
朝日新聞記者・鮫島浩のツイート。
東京五輪を「コロナに打ち勝った証し」と言う菅総理と「科学に基づき判断」と言うバイデンの落差は大きい。土壇場まで開催に固執し、最後は外圧で中止に追い込まれる最悪のパターンが見えてきた。ここまで判断を先送りし莫大なコストを浪費した以上、中止が決まったらただちに内閣総辞職しかあるまい。》
https://twitter.com/SamejimaH/status/1358899626179350528
楽天三木谷浩史が次のようなツイートを投稿した。
《日本を元気にしたいという自分の創業の原点に立ち戻り、(実業界ではタブーだけど)勇気を振り絞ってストレートに言うことにしました。「五輪に関しては、現状を鑑み、冷静に開催の見直し、または順延をIOCと協議すべきだ。」あまりにもリスクが大きすぎる。》
https://twitter.com/hmikitani/status/1358538302773633024
女優の毬谷友子リツイート
《今の日本で この言葉を発するのは本当に勇気を振り絞らなければ出来ない事だと思います。
これが 今の私たちに必要な事だと実感します。
楽天、応援する!》
https://twitter.com/mariyatomoko/status/1358677228360372227
「愛国の構造」(岩波書店) の将基面貴巳もリツイートしている。
《実業界で絶大な影響力があると思われる人物が、たったこれだけの内容を発言するのに「勇気を振り絞」らなければならないなんて、現在の日本は、国外から見る限り「異様」或いは「狂気の沙汰」としか言いようがない。三木谷氏はいったい何を恐れているのか。むしろそれが知りたい。》
https://twitter.com/TakashiShogimen/status/1358989096836734982
毎日新聞は2月9日付で「東京オリパラ組織委、週内にも臨時会合 森喜朗会長の女性蔑視発言巡り」を掲載している。
東京オリンピックパラリンピック組織委員会は、森喜朗会長(83)の女性蔑視発言を巡り、理事と評議員による臨時の合同会合を週内にも開催する。国内外で反発が広がっており、早急に対応を協議する必要があると判断した。》
https://mainichi.jp/articles/20210208/k00/00m/050/269000c

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2)【記事】本日の一行情報

TBSラジオ記者の澤田大樹が呟いている。
《私に関するまとめサイトの記述がことごとく間違ってる。げんなり。》
https://twitter.com/nankuru_akabeko/status/1358905740518301702

◎畠山理仁のツイート。
防衛省は定例記者会見に参加を希望するフリーランス記者に理不尽な条件を課している。参加のための事前登録をする際、フリーランスにだけ署名記事提出を求める。私は媒体と記事内容により登録を拒否された。まるで検閲。日本新聞協会、雑誌協会などの記者には署名記事の提出を求めない。ひどい差別だ。》
《日本は差別をする者に寛容な国だ。国の機関による検閲まがいの行為やフリーランサーに対する差別が公然と行われていても、問題視する人は多くない。多くの人は自分が当事者ではないと思っている。権力に楯突いても損するだけだと思っている。「悔しかったら会社員記者になれ」という人もいる。嫌だよ。》
https://twitter.com/hatakezo/status/1358807771978878976
https://twitter.com/hatakezo/status/1358815008621174787
週刊プレイボーイ」のクオリティを支えているジャーナリストのひとりである。

辻真先手塚治虫の夢を見たそうだ。
《しばらくぶりで手塚先生の夢を見る。虫プロ三階の試写室(映画に興奮して立つとコブができる、屋根裏部屋です)でみんなと待っていたら、先生か駄々をこねながら丸山さん(「この世界……」のプロデューサー)に連れられてきた。予定した企画が後回しにされたらしい。「次はキットですよ!」》
《同席して畳に胡座をかいたりんちゃんや富やんが笑って見ている。SFの人たちもいた。ああ、あのころが懐かしい。まったく気がつかなかったが、先ほど手塚るみ子さんのツィートを読んで知りました。今日は手塚先生の命日だったのか。頭の奥深いどこかで覚えていたのだろうか。》
https://twitter.com/mtsujiji/status/1358949589282217985
https://twitter.com/mtsujiji/status/1358952068669612032

栗原裕一郎のツイート。
《「学的偏差値」とかいう言が出てきた途端に、「いや、センセイ、それは!」と止めることのできる編集者がいなかったわけですよね、選考の場に。ニュースに乗ったということは。
それはかなり致命的にダメな話だと思うんだけど、ダメだと思いもしなかったわけですよね? 本当にダメな話ですね。》
https://twitter.com/y_kurihara/status/1358838189402640387
芥川賞の選考に際して「学的偏差値」という言葉を使ったのは島田雅彦である。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/01/20/kiji/20210120s00041000346000c.html
これも栗原のツイート。
《本1冊書いてもなかなか100万円に届かない今日び、「学的偏差値が高い」とか雑な講評で選考料100万円かよというのは、まあ、思うよね。荒木氏のとどっちのが雑だよ選手権。》
https://twitter.com/y_kurihara/status/1358823381819215872

◎夫に暴行されたシンガーソングライター兼ピアニストの谷村有美のスタッフがツイートしている。
谷村有美をいつも応援下さいまして誠にありがとうございます。毎週月曜日午後8時からお送りしています「それなりにプラスα」は本日お休みさせていただきます。楽しみにしてくださっているのに申し訳ありません。ゆっくり前向きに。
心と身体を休めて、また満面の笑顔で
お逢いできます日を楽しみに。》
《ほんの少しだけ、お時間をいただくわがままをお許し頂けますと幸いです。この度は、ご心配をおかけして申し訳ありません。心温まる応援のメッセージもたくさん届いております。
これからもどうぞ「おしゃべりカフェ」共々谷村有美
何卒応援よろしくお願いいたします。感謝を込めて。谷村有美スタッフ》
https://twitter.com/tanimurayumi/status/1358733491890913283
https://twitter.com/tanimurayumi/status/1358733493027540992

◎2月16日に発売される小学館の情報紙「DIME」4月号の付録は「LEDリングライト30」!この紹介記事を読めば欲しくなるのではないか。これで1100円(税込)は安いのではないか。DIME」と言えば付録だという評価は定着している。
https://dime.jp/genre/1080241/

◎宝島社の女性ファッション誌「GLOW」3月号はセブン‐イレブンで買うべし。セブン‐イレブン、セブンネットショッピング定増刊号の付録は「ミッフィー パーソナル気化式エコ加湿器」。これで1890円(税込)。許される贅沢だ。
https://ima.goo.ne.jp/column/article/9406.html
雑誌の付録は賃金労働者にとって「許される贅沢」なのである。

福島民友新聞は2月8日付で「本の旅へ『Go To読書』 書店員発案、全国各地舞台の小説紹介」を掲載している。
《企画は昨年12月下旬に始まった。きっかけは、同社の石巻店のツイッター担当者のつぶやき。「なかなか旅行ができないこの時代だからこそ、各都道府県を舞台とした作品を集めて展開します...!」。募集から1週間でエントリーは100件を超え、"いいね"も1800件以上寄せられるなど大きな反響があった。
現在は未来屋書店の全国127店舗に加え、他社の書店や図書館にまで企画が広がる。本県でエントリーされているのは、古内一絵さんの「フラダン」など4冊。紹介されている小説は、各都道府県で計約370タイトルに上る。》
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210208-583541.php

共同通信は2月6日付で「ローソン、本屋併設を強化 街の書店減、買い回り狙う」を配信している。
《ローソンは昨年11月に大手書店チェーンの教堂と組み、横浜緑区に書店併設店の鴨居駅東店をオープンした。店舗全体の3割強を占める書籍売り場には雑誌や漫画、料理本、ビジネス書など約1万2千冊をそろえる。》
https://this.kiji.is/730674824394768384?c=39546741839462401

東京新聞は2月7日付で「1920年創業 川崎区・進行堂書店 100年の心意気」(石川修巳)を掲載している。
川崎市川崎区にある街の小さな本屋さん「進行堂書店」が、創業から100年の節目を迎えた。品ぞろえは大手書店にかなわないし、廃業する仲間も多いけれども、「やっててよかった」という顧客の声を励みに、3代目は「新刊は、ほぼ毎日出る。大事なのは、ちゃんと届け続けていくってことかな」と心得ている。》
《廃業する同業者に代わって配達を引き受けるうち、気づけば配達先は二百カ所近くにも。店にほぼ毎日届く新刊を朝五時半に検品し、六時半には愛用の自転車で配達を始める日々だ。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/84524/

静岡新聞は2月7日付で「走る本屋さん開店1年 掛川『高久書店』がブックカバー制作」を掲載している。
《本の移動販売をしている高木さんは、2020年2月、古民家を改装して高久書店をオープン。1階には絵本や小説、参考書などが並ぶ。学生が自習のために集う、2階の屋根裏ギャラリーでは毎月さまざまな展示をしている。
開店してからの1年間、県内では大型書店の閉店が相次いだ。高木さんが19年まで店長として勤めた、同市上西郷にあった戸田書店掛川西郷店もその一つ。今回制作したブックカバーは同店で使っていた紙と同じ素材を採用した。》
https://www.at-s.com/news/article/local/west/858935.html

◎「週刊新潮」2月4日号に掲載した「『五輪は中止決定』衝撃報道の英紙記者は『鬱病の雅子妃は天皇皇后に敵意を持っている』と書いた名物男」を「『五輪中止報道』の記者、過去に『雅子妃は鬱病』記事を執筆 再延期はありえない?」として公開している。
《パリー氏の筆が世間を騒がせたのは、実は今回が初めてではない。04年5月21日付の「タイムズ」別刷りに掲載された記事は、題して「プリンセスの鬱病」。ライフワークとされるロイヤルファミリー、特に当時はまだ皇太子妃だった雅子さまにスポットをあてた3ページにわたる特集で、日本はおろか海外メディアでも報じられていない驚天動地の内容が話題となった。》
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/02080557/?all=1&page=1
「吠えない犬 安倍政権7年8カ月とメディア・コントロール」(双葉社)のマーティン・ファクラーが引用ツイートしている。
《英紙「ザ・タイムズ」東京支局長のリチャード・ロイド・パリーさんは今注目されている。彼は現場に足を運び取材する記者である東日本大震災の後、津波の被災地や原発警戒区域の中で私が何回か取材中のリチャードさんに偶然に会ったことがある。尊敬するジャーナリストだ。》
https://twitter.com/martfack/status/1358796771414081538
「NEWSポストセブン」は2月7日付で「海外紙による東京五輪報道に右往左往する日本メディアの実態」を発表している。大手紙デスクが次のように語っている。
《「クラブ所属の政治部記者のネタ元なんて、ほぼ同じです。だから、政治系の大きな独自スクープを得た場合、他社が後追いできる性質のものである場合、つまり、ネタ元に当てさえすれば追いつける情報である場合は、総理や官房長官は政府首脳、首相秘書官などなら政府筋、と言い換えて、どこから得た話なのか同業他社にもピンとくる報じ方をします。
そうでない場合、ネタ元がうちだけにこっそり話してくれ、本物のスクープが得られた時には、情報の出所を『丸めて』書く。つまり、ネタ元が政権幹部であっても、政権幹部とは書かず『関係者』や『周辺』など、要はボカして表現する」》
https://www.news-postseven.com/archives/20210207_1631904.html?DETAIL

大分合同新聞は2月8日付で「週刊つり太郎が休刊へ 大分県内唯一の釣り情報誌」を掲載している。
《県内唯一の釣り情報誌「週刊つり太郎」(北村東太編集長)が2月末発行で休刊する。天候や海洋環境の異変が釣況に影響して編集面で支障を来すようになったことと、出版コストの上昇などが主な理由。新型コロナウイルス禍の行動自粛も拍車を掛けた。実質的な廃刊で、インターネットのホームページ「つり太郎web」も閉鎖。今後は2015年から全国展開している釣り関連グッズの販売に専従する。》
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2021/02/08/JIT202102080698

◎ネットで中傷を受けた経験があるスマイリーキクチは音声SNSアプリ「Clubhouse」(クラブハウス)に警鐘を鳴らしている。
《Clubhouseの招待がヤフオクやメルカリで売買されてました。ルール上は録音も禁止ですが、晒しや炎上の危険を感じる。 TikTokやインスタもルール上では転載禁止なのにユーチューブとかに転載されてますから。みんながルールを守るならネットのトラブルはない。流行に敏感より安全に敏感な方がいいかな。》
https://twitter.com/smiley_kikuchi/status/1358393148624363520

◎CCCマーケティングと、屋外広告を専門に取り扱うヒットは、屋外ビジョン広告接触者へのダイレクトマーケティングに向けた協業を開始し、第一弾として、東京・渋谷の「シブハチヒットビジョン」と大阪・道頓堀の「ツタヤエビスバシヒットビジョン」の接触者へ向けたダイレクトメディアのパッケージを作成した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000550.000000983.html

◎2月8日付「スポーツソウル」によれば、韓国初の宇宙SF映画「スペース・スウィーパーズ」が、世界同時配信から1日でNetflix映画ランキングのトップを占めた。
https://sportsseoulweb.jp/star_topic/id=23456
カカオジャパンが運営する電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」は、2/8(月)より「スペース・スウィーパーズ」の連載を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000306.000003707.html

◎「マネー現代」は2月8日付で「毎日新聞社、資本金『41億→1億円』で中小企業に…現場記者が漏らした不安」を発表している
《東京本社に勤務する20代の経済部記者は、こう不安を口にする
「会社が苦しい状況にあるのは身をもって感じています。夜討ち朝駆けをするにも、他紙の記者がハイヤーを使っている中、ウチは電車を使っているんです。取材経費を申請すると、どんなに少額でも『なぜ必要なのか』と問い詰められてしまう。
いよいよ社屋を売却して、江東区越中島にある関連会社に本社を移転する『Xデー』が近いんじゃないかという噂も広まっています」》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79700

朝日新聞デジタルは2月8日付で「ゲイ公表の日テレ社員が番組配信 線引き社会から卒業を」を掲載している。
《誰に対しても優しい、多様性を受け入れる社会をつくるには――。そんな問いかけをする討論番組「Update the world」のネット配信が始まった。ゲイを公表して報道番組を制作する日本テレビのプロデューサーが企画した。
企画したのは報道番組「news zero」プロデューサーの白川大介さん(39)で、テーマは「多様性」だ。「ニュースは限られた時間で『何が起きたか』を伝えるのが中心だけど、『どう受け止め、行動したらよいか』を視聴者と考えたかった」という。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP283HZ3P10UTIL013.html

◎「ねとらぼ」は2月8日付で「『ぶっちゃけAmazonで買った方が安くない?』 大手書店チェーン・有隣堂YouTubeチャンネルが正直すぎて面白い」を公開している。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2102/05/news035.html

総務省情報流通行政局長・秋本芳徳は東北新社に勤める菅義偉相の長男・菅正剛との会食について平均すると1年1回程度と国会で発言した。
https://mainichi.jp/articles/20210209/k00/00m/010/014000c
この「平均」という言葉を持ち出したのが「官僚」らしい。元官僚前川喜平がツイートしている。
《菅氏子息との会食「平均年1回」と総務省局長。一昨年までの5年間0回で去年6回でも「平均年1回」になる。》
https://twitter.com/brahmslover/status/1358875222380740609

毎日新聞は2月9日付で社説「NHK経営委員長人事 再任では公共性守れない」を掲載している。
《今月末に任期切れを迎えるNHKの森下俊三経営委員長を、委員に再任する人事案を政府が国会に提示した。
衆参両院で同意が得られれば、委員の互選の結果、再び委員長に就任する可能性が高い。
しかし、その資質には大いに問題がある。
かんぽ生命保険の不正販売を報じた番組を巡り、NHK経営委員会は当時の上田良一会長を厳重注意した。日本郵政グループからの抗議に、当時委員長代行だった森下氏らが同調した。》
https://mainichi.jp/articles/20210209/ddm/005/070/131000c
朝日につづき毎日も社説で森下再任にノーだ。

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3)【深夜の誌人語録】

二番が一番。