【文徒】2014年(平成26)5月19日(第2巻90号・通巻292号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】KADOKAWA・DWANGO経営統合の意味について考える
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2014.5.19 Shuppanjin

1)【記事】KADOKAWA・DWANGO経営統合の意味について考える

KADOKAWAドワンゴ経営統合について、新聞の記事に読むべきものは何もなかった。経営統合により海外への配信強化といった類の記事には、ただ失笑するしかなかった。日経などは「グーグルに挑む角川ドワンゴ連合 世界制覇の勝算」と見出しを打っていたが、よくもまあそこまでグーグルを軽く見ることができるのか、私は失笑すらできなかったくらいである。
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO71219160V10C14A5000000/
そうしたなか「マガジン航」の「『日の丸プラットフォーム』の本質を見誤るな」(まつもとあつし)と「最前線」に「角川歴彦とメディアミックスの時代」の連載が決まった大塚英志の同サイトへの特別寄稿「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」は読むに値する数少ない論考であった。
まつもとは両社の結婚を経済的な側面と「コンテンツ産業全体の『理想』を求めた結果という」側面があるとする。まつもとは経済的な側面について、こう述べる。
「会見でKADOKAWAとの統合の意義を問われた川上氏は、『コンテンツが自分たちのものとして扱える点』を挙げていた。つまり、KADOKAWAの著作物を同じグループ内で扱うことで、調達コストを更に圧縮できるというわけだ。純粋に金額という面もあれば、契約・交渉に掛る手間を減らせるという面もあるだろう。実際、昨年の統合以来、KADOKAWAは電子書店BOOK WALKERや、多言語に対応した電子雑誌ComicWalkerの展開を加速させている。そこにニコニコが加わるのは確かに双方に取って経済的なメリットがあるとは言えそうだ。とはいえ、先に述べたように他社との関係を考えると、これは微妙な問題もはらむ」
ここでいう微妙な問題とは、特定のコンテンツメーカーと経営統合してしまうことは、他のコンテンツメーカー=出版社と「フラットに付き合って、取引機会を保持」していくことができるのかという問題である。まつもとは「コンテンツ産業全体の『理想』を求めた結果という」側面こそが経済的な側面よりも重要だとする。
「コンテンツのジャンルを問わず、出版『社』が組織として存在する意義は、多様な商品への投資によるポートフォリオの形成=リスク分散が第一にあり、そこで生まれたヒットを原資として、新たなクリエイターの発掘とその育成を図るというものだ。すでに顧客を抱えているクリエイターであれば、ダイレクト販売によって手元の利益をかさ上げできる可能性はあるが、コンテンツ産業全体を見れば、その利益が新人発掘や育成に再投資される余地は小さくなってしまう。これが行えるのはデジタル化の時代にあっても、組織としての出版『社』を措いてほかにない。
この問いに対する理論上の完全解を、今回の KADOKAWA×DOWANGOの統合は示した、と筆者は考える」
コンテンツ産業全体の『理想』を求めた結果という」側面とは、私の解釈からすれば、KADOKAWAが出版社として生き残るための選択であったということだ。KADOKAWAはコンテンツメーカーとしての脆弱性を克服するためにドワンゴとの経営統合を選択したとも言えよう。
http://www.dotbook.jp/magazine-k/2014/05/18/kadokawa_dwango_merger/
KADOKAWAのコンテンツメーカー=出版社としての脆弱性とは、大塚英志が「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」で指摘しているように「角川のコンテンツの多くは外部に著作権がある作品の『版権』作品」であり、「コンテンツの総数に対して、一次的な権利のハンドリングができる作品は必ずしも多くない」という点に尽きるだろう。それは角川文庫以来の伝統と言って良いかもしれないが、現状ではKADOKAWAのオリジナルのコンテンツはラノベ領域に集中してしまっているのである。
もちろん、大塚が主張したいのは、そんなことではない。次のような部分である。
「さて、KADOKAWAでは、『著者』と編集者が、KADOKAWAが内在したある種の物語消費論的なシステムの中で『メディアミックス』の名の元にコンテンツをこれまで制作してきたが、そこに『ユーザー』のコンテンツを吸い上げる『ニコ動』が一体化した時、そこに成立するのは、より大きなプロもアマも包摂する巨大なコンテンツの生成システムである。なるほど、これまでも創作は見えない制度によって呪縛されてきた。そしてその呪縛の所在を示すのが批評であり、格闘するのが文学でもあった。しかしこの不可視の制度が外部化し、ユーザーサービスとしての装いを施すことで、ユーザーの些細な水準での徹底した快適さが提供され、その環境の中で人は消費行為として創造性を『快適に』発露することになる。
 恐らくそう記した時、誰でも快適に、しかも最終的に合理的に二次創作ができ、それに対する相応の対価も得られるシステムのどこが悪いのか、と思うだろう。KADOKAWA・DWANGOがもたらしてくれるかもしれない、すぐそこの未来は、そういう『快適』に想像力が管理された未来である。
 この、『システムに創作させられていながら、しかしそれが少しも不快でない環境』は、きっと誰もが望んだ世界ではあるのだろう。その制度に順応している限り、そこでは作者という特権的な存在は死に、誰もが『自由』に『平等』に創作ができる。この、KADOKAWA・DWANGOがもたらしてくれるかもしれないユートピアは『企業によって管理されたポストモダン』の誕生だと言える。吐き気もするはずだ」
http://sai-zen-sen.jp/editors/blog/sekaizatsuwa/otsuka-%20essay.html
ソーシャルメディアとは、誰もがメディアを駆使できる時代の到来を告げるものであり、その本質は水平軸のコミュニケーションにあり、垂直軸のコミュニケーションに安住していた旧来型のマスメディアを震撼させるとともに、旧来型のマスメディアが独占していた「編集力の解放」をソーシャルメディアは促すものであると私は考えている。そうした私にとって、大塚の言う「企業によって管理されたポストモダン」とは、「企業によって管理された編集力の解放」であり、KADOKAWA・DWANGOは水平軸のコミュニケーションを偽装した、新たな「垂直軸の権力」の誕生というディストピアをもたらしかねないということになる。
実はドワンゴが社員5名の創業期からKADOKAWAとは深い関係にあった。KADOKAWA・DWANGOで代表取締役社長となる佐藤辰男ドワンゴ監査役をつとめていたのだ。
「一方、佐藤辰男はまだ小さなよちよち歩きの会社の監査役を引き受けていました。
 そのときは誰も名前さえも知らない小さな会社で、社員はわずか五名。しかし、そのたった五名の社員を率いて、世界の一流企業の向こうを張る青年に、どこか応援してあげたくなる気持ちを佐藤は抱きました。
 その青年の名は、川上量生
 彼が率いるのは、まだ誰も知らない会社、株式会社ドワンゴ
 アメリカのテキサス州ヒューストンに本社を置く、IVS(インダストリアルビジュアルシステムズ)社の開発した通信サーバー技術DWANGO(Dial up Wide Area Network Game Operaction)を販売するために川上が設立した会社でした」
ドワンゴと角川の経営統合はなぜ実現したか」で、こう書くのは清水亮である。清水はドワンゴで携帯電話事業を立ち上げ、その後、独立を果たしたプログラマーである。
http://wirelesswire.jp/management_theory_by_programmer/201405161357.html
最後に私などはアメリカで「世紀の大合併」と持て囃されたAOLタイムワーナーは結局、失敗に終わってしまった歴史の一齣も思い出してしまったことも付記しておこう。

                                                                                                                        • -

2)【本日の一行情報】

学研ホールディングス市進ホールディングスとの間でり締結していた、塾・教育事業および介護事業の業務・資本提携を強化することになった。
http://ghd.gakken.co.jp/ir/pdf/20140514.pdf

NHK連続テレビ小説花子とアン」がヒットし、ドラマの原案となった村岡恵理の「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」(新潮社)もヒット。累計で約9万2000部となったそうだ。
http://mantan-web.jp/2014/05/15/20140514dog00m200057000c.html
新潮社では、10万部以上のヒット作が出ると、著者に対して記念に「特装版」を作るというから、「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」は「特装版」に王手をかけたことになる。
https://twitter.com/nekoneko_juku/status/466218569022193666

スマートフォン向けゲームの「モンスターストライク」が大ヒットしたことにより、ミクシィが息を吹き返した。
http://irorio.jp/canal/20140515/135099/

総務省は東京都内の高校生約1万5000人を対象にスマホやインターネットの利用に関する調査を実施、その結果を発表した。84.5%がスマホを利用。女子の利用率は87.2%と男子の81.5%を上回る。全体の91%がソーシャルメディアを利用。LINEの利用率は85.5%、ツイッターは66.9%。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201405/2014051400873

フォリフォリは、コーディネートコンテスト「Must Buy in Summer」を実施している。「Folli Follie JELLY WATCH COLLECTION」から12色のウォッチのうちの1種類を使って、オケージョン別の着まわしを提案し、ファッションアプリ「iQON」に投稿してもらうというものだが、宝島社のファッション誌「sweet」と連動し、6月号(5月12日(月)発売)の雑誌のページ内、及び東京メトロビジョンとJR西日本ビジョンにおけるムービーを使ってコンテストを紹介している。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140515/prl14051509590014-n1.htm

◎モデルで女優の佐々木希とモデルのローラ(24)は、講談社女性誌「with」が主催するウエディングイベント「with Wedding Camp 2014」でウエディングドレス姿を披露した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2014051502000184.html

カルチュア・コンビニエンス・クラブは全国に展開する「TSUTAYA」「蔦屋書店」における2013年4月から2014年3月までの書籍・雑誌販売額が過去最高を更新する1,157億円(前年同期比104.3%)となり、初めてDVDレンタル売上高を上回った。DVDレンタルよりも、書籍・雑誌販売のほうがカルチュア・コンビニエンス・クラブにとっては儲かるということなのだろう。この一事をもってしてもカルチュア・コンビニエンス・クラブの経営は楽ではないと見るべきだろう。
http://www.ccc.co.jp/news/2014/20140515_004498.html

電子書籍ストア国内大手10社がコラボし、マンガレビュー冊子「電子書店員オススメ!本当にeマンガ 2014 春」を共同制作し、2014年5月16日より各社が運営する電子書店にて無料配信している。参加した10社とはeBookJapan、GARAPAGOS STORE、紀伊國屋ブックウェブ、楽天koboソク読みBOOK☆WALKER、ブックパス、BookLive!、Reader Store、Yahoo!ブックストア
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140515/prl1405151508068-n1.htm

◎イタリアではアマゾンと書店が手を組んだ。イタリアの書店 Giunti al Puntoの店舗140店で Kindle 端末と電子書籍が購入できるようになる。さて、日本の書店でアマゾンと手を組むのはどこだろう?
http://internetcom.jp/wmnews/20140515/2.html

朝日新聞社は日本最大級のQ&Aサイトを運営するオウケイウェイヴと、インターネットを使った健康・医療情報を提供するコミュニケーションプラットフォーム事業を進めるために提携し、合弁会社を設立することになった。要するに朝日新聞の医療サイト「アピタル」を強化するということだ。
http://www.asahi.com/articles/ASG5H043GG5GULZU00S.html
これもコンテンツメーカー(=既存メディア)とプラットフォームの「結婚」である。既存メディアにとってプラットフォーム戦略は欠かせなくなったに違いない。

◎マガジンハウスの「GINZA」がツイッターで募集している「#私たちの90sカルチャー」が話題になっている。
http://togetter.com/li/664450
「GINZA」周辺がザワザワしはじめている!とても良い兆候だ。いくら名人芸には定評があるからといって骨董品のような雑誌を作っていても仕方ないものね。

◎創刊25周年を迎える学研パブリッシングのダイエット女性誌「FYTTE」が7月号から大幅リニューアルする。アラフォー世代を読者ターゲットにする。
http://mdpr.jp/review/detail/1363365
雑誌は20代からどんどん離れていく。

スピノザの「神学・政治論」は岩波文庫で読むことができたが、畠中尚志が翻訳して刊行したのは1940年のこと。光文社の古典新訳文庫の一冊として刊行された吉田量彦訳による「神学・政治論」は今のような情況であればこそ期待大である。スピノザの「反逆的意見」を積極的に肯定する考え方は魅力的だ。「反逆的意見」とは「自由な言論」に他なるまい。
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334752897

◎「週刊ヤングジャンプ」連載の「TERRAFORMARS」のテレビアニメが今秋より放映されるが、8月発売予定のコミックス10巻と11月発売予定のコミックス11巻でOVA版の付いた限定版が発売されることになった。
http://news.ameba.jp/20140515-463/

◎このタイトル、好きだなあ。吉崎エイジーニョの集英社新書「メッシと滅私 『個』か『組織』か?」。ワールドカッブを睨んだサッカー本の一冊である。
http://www.j-cast.com/mono/bookwatch/2014/05/16203579.html

◎独立系であり、個性的な書店が危機なのは日本だけの話ではない。イーストビレッジの「セント・マークス・ブックショップ」が移転することになった。
http://www.huffingtonpost.jp/mari-maeda/east-village_b_5327909.html?utm_hp_ref=japan

小学館Webコミックサイト「裏サンデー」が書店を舞台にして「裏サン感謝祭!」を実施。「裏サンデー」に連載中の「世界鬼」「ヒト喰イ」「ケンガンアシュラ」「モブサイコ100」の4作品のコミックス新刊を同時に刊行し、これを購入するとコラボマンガが収録された数量限定の「裏サン同人誌」がもらえる。
http://urasunday.com/urasunday_fair.html

◎書店のカフェ化が急速度で進んでいる。トリニティアーツの展開する基幹ブランド「niko and...(ニコアンド)」は、未来屋書店とコラボしたブック&カフェスペース併設店を金沢フォーラス(石川県)にオープンした。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000336.000001304.html

楽天は「小学館女性インサイト研究所」の協力を得て、楽天市場の2,500万点以上にも及ぶ商品の中から、その時々の「時代」「生活」を反映した良質なプロダクトを選び、評価し、世の中に向けてその価値を発信する 「Rakuten Good Item Award」をスタートした。
http://event.rakuten.co.jp/fashion/award/
推薦者の顔が見える!

毎日新聞によれば「美味しんぼ」で「東日本大震災による岩手県のがれきを受け入れた大阪市の住民が健康被害を訴えたとする調査が紹介された問題で、この調査をしたとする市民団体が16日、『作者や小学館から事前に接触はなく、困惑している』とのコメントを発表」したそうだ。「美味しんぼ」が調査内容と違った結果を引用していたならば問題だが、公にされた調査内容を引用するのに事前に接触する必要はあるのだろうか。私には、この市民団体が困惑している理由が理解しかねる。
http://mainichi.jp/select/news/20140516k0000e040227000c.html

三島由紀夫賞本谷有希子の「自分を好きになる方法」(講談社)、山本周五郎賞米澤穂信の「満願」(新潮社)に決まった。
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/mishimasho/
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/yamamotosho/
本谷は劇作家で、演出家で、女優で、声優で、小説家というマルチな才能の持ち主。実績もハンパではない。鶴屋南北戯曲賞を最年少で受賞しているし、岸田國士戯曲賞も獲得しているし、野間文芸新人賞受賞も既に獲得しているし、大江健三郎賞も獲得している。これで受賞していないのは芥川賞だけとなったわけである。

◎「INTERNET Watch」が「2014 Japan IT Week 春」の1イベントとして「Web&モバイル マーケティング EXPO 春」においてLINEの田端信太郎が行った基調講演をまとめている。
「企業がLINE公式アカウントとしてスタンプを提供する場合、最も安価なメニューで2000万円から。LINE上での広告活動に2000万円以上かけることが妥当かどうかは企業規模にもよるだろうが、ユーザーがスタンプを入手するにはその企業のアカウントと“友達”になる必要があるという仕掛けもあり、平均的に200万ユーザー以上、場合によっては400万ユーザー以上が“友達”になることもあるという。
 もし1セットのスタンプで300万ユーザーを獲得できれば、1ユーザー当たりのコストは約7円。ファンを1人増やすのに7円と考えれば、おそらく1人あたり100円単位になるであろうTwitterのようなSNSと比べると、圧倒的にコストが低い、と田端氏は言う」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/20140516_648834.html

ハースト婦人画報社の「婦人画報」は、来年2015年創刊110周年を迎え、その記念企画として、美しい日本の伝統を未来へとつなげていくことを目的としたプロジェクトを2014年5月31日に発足させる。注目すべきは、その主な活動として、読者参加型クラウドファンディング事業立ち上げることだ。
http://www.hearst.co.jp/whatsnew/140515-Fujingaho-Crowd-funding-project-launch

民法キー局5社は、そろって増収の決算だった。
http://www.sanspo.com/geino/news/20140515/eco14051518560003-n1.html

ニューヨークタイムズとルモンドの女性編集長がともに5月14日に辞任した。「NYタイムズでは、全署名記事のうち女性記者が執筆した記事の割合が31%と、主要新聞10紙の中で最低」とのことだが、日本の新聞ではどうなっているのだろうか。
http://blogos.com/article/86484/

白泉社e-net!の「懐かしい!30〜40代男子に贈る ぼくらが恋した少女マンガ50選」に納得。
http://www.hakusensha-e.net/v_bokukoi
私は「30〜40代男子」でないけれど、川原泉に夢中になったよな。

◎11月から刊行の始まる「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(河出書房新社)の詳細が発表された。「古事記」を池澤夏樹が訳し、「伊勢物語」を川上弘美が、「源氏物語」を角田光代が、「宇治拾遺物語」を町田康が、「方丈記」を高橋源一郎が訳すというように古典の新訳が売りの全集である。
http://www.kawade.co.jp/news/2014/05/-201411.html

◎このブログが物凄く話題になったけれど。「美味しんぼ」を掲載している「ビッグコミックスピリッツ」を店頭で販売しないよう上から指示があったという内容だけれど、私の知っている限り、そのような事態はなかった。
http://blog.goo.ne.jp/junsky/e/cdf584843381e4430b3fbcba46670016

◎創立40周年を迎えたリイド社の名作をまとめ買いすると40%オフになるキャンペーンをeBookJapanが実施している。
http://www.ebookjapan.jp/ebj/special/leed_40th.asp

沖縄県内でベストセラーとなっている大城さとしの「おばぁタイムス」は沖縄タイムズ連載の4コマ漫画。読んでみたいな。
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=69760

KADOKAWAは東京都から不健全図書に指定された「妹ぱらだいす!2」を自主回収。販売現場での混乱や手間がかかったとしてもゾーニングを選択すべきではなかったのか。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1405/16/news138.html

清涼院流水は日本の小説や日本のビジネス書を英訳し、電子書籍として全世界に発信する「The BBB」というプロジェクトに取り組んでいる。
http://thebbb.net/jp/
清涼院は「eBook USER」のインタビューで次のように語っている。
「BBBに参加してくれている神狩り博士は、このプロジェクトからデビューしてもらった日本人の新人作家ですが、幼いころから20年以上海外で過ごして、アメリカの大学院で物理学を専攻していたバイリンガルなんです。彼は日本語と英語を同じレベルで扱うことができるので、同じ物語でも日本語テイストと英語テイストで見事に書き分けています。しかも、言語の性質に応じて別の面白さを生み出せている、という素晴らしい才能です。ノンネーティブで日本語と英語で作品を意識して書き分ける作家は、日本の文学史では、僕や神狩り博士が最初の事例となるでしょう」
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1405/16/news017_3.html
神狩り博士には注目しておこう。

◎岩本太郎が5月17日に小学館本社前で行われた「美味しんぼ」抗議行動を映像で記録している。
http://air.ap.teacup.com/applet/taroimo/msgcate14/archive

                                                                                                                        • -

3)【深夜の誌人語録】

即席の仕事はすべきではない。即席ラーメンの創造にどれほど熱意と時間が投じられたかを想像すれば良い。