【文徒】2015年(平成27)6月25日(第3巻118号・通巻563号)

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1)【記事】KADOKAWAの暴走について考える
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】KADOKAWAの暴走について考える

客 KADOKAWAって、ちょっと無茶苦茶に過ぎるんじゃないの。こうも簡単に「攘夷派」から転向するとは思っていなかった。
主 アマゾンと直取引を始めた件かい。といって書店や取次は、何の手も打てずに、どうせ様子見だろ。KADOKAWAからすればアマゾンのe託は願ったり、叶ったりではあるだろう。大量の市中在庫から少しは解放されるんだからな。最近のKADOKAWAを見ていると、オレは中内功ダイエーを思い出す。規模はダイエーに及ばないまでも、そっくりだ。ある種の理想論を掲げて風船を膨らましに膨らませて、最後は破裂してしまう。KADOKAWAはそうなるんじゃないのかな。
客 それでいて角川歴彦は改革者を気取っている。
主 昨日の「文徒」にも書いたけれど再販をなし崩しにしてしまおうという施策を実施しておいて、どこが改革者なのかオレにはサッパリわからない。単なる反動じゃないか。
客 反動であればこそ、あれだけ大規模なリストラを一方で断行して、その一方で所沢のクール何とか構想に300億円を投資してしまう。
主 リストラ社員は「COOL JAPAN FOREST構想」実現の捨て石にされてしまったんだからな。KADOKAWAも、KADOKAWAの社員も角川歴彦の玩具にされているよ。川上量生が記者会見で「本業と関係のないところに、会社のリソースを使いまくる」という発言をしていたけれど、それはそういう事態を指すんだろうね。
川上からすりゃあ、KADOKAWA・DWANGOの社長を角川歴彦イエスマンでしかなかった佐藤辰男に任せていたのでは、この先も本業と関係のないところに、会社のリソースを使いまくられる危険性があるから、会長ではなく、社長に就任する気になったのではないだろうか。
客 角川歴彦には佐藤もいれば、松原眞樹もいるから、やりたい放題なんだろうね。
主 KADOKAWAの「三馬鹿トリオ」を一人で相手にしなければならない川上は大変だと思うよ。川上ひとりじゃあ本業と関係のないところに、会社のリソースを使いまくることはできないからね。
客 KADOKAWAの社内はバラバラらしいよね。
主 昔からだよ。社内がバラバラなのは今に始まったことじゃないもの。買収した出版社を経営統合しちゃったから、もうバラ売りできなくなったし、KADOKAWAは角川歴彦を追放しない限り、行くところまで行ってしまうと思っているよ。しかし、ドワンゴはこれに付き合うことはない。そうはさせじとKADOKAWA・DWANGOの社名をカドカワにするという見方は穿ち過ぎだろうか。オレが川上であれば傷が深くならないうちに経営統合を解消するけどな。
客 角川歴彦は更なる経営統合を模索するのかもしれない。社員の顔なんか見ないで株価ばかりを気にする経営ってのは、そういうものでしょ。しかし、角川歴彦にはメディアワークスを起業したときの初心は欠片も残っていないのかね。
主 残っちゃいないだろうよ。あの時、オレに対しても、生涯つきあうみたいな調子の良いことを言っておいて、今や音信不通だものな。相変わらず、調子だけは良いのだろうけれどね。

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2)【本日の一行情報】

主婦の友社テレビ東京公式キャラクターであるナナナの"ゆるかわな"バナナ料理レシピ集「テレビ東京バナナ社員・ナナナと一緒に作ろう♪ナナナのないしょのバナナレシピ77」を7月7日(!)に発売するが、これを記念して7月12日(日)に紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペースでナナナによる(!)サイン本お渡し&握手会を開催する。
http://corporate.shufunotomo.co.jp/newsrelease/8369/

◎マガジンハウスはセレクトショップを全国展開するアーバンリサーチとコラボして、台湾のクリエイター達とタッグを組み、台湾の観光ガイドブック「TAIWAN RESEARCH」を発売した。このガイドブック、日本語と中国語の二か国語で編集されている。
http://news.4travel.jp/9617/
http://magazineworld.jp/books/paper/5019/
アーバンリサーチは、大阪市に本社を置くアパレルメーカーで、「URBAN RESEARCH」や「かぐれ」「RODE SKO」など、さまざまブランドを展開している。台北には、同社としては初の海外拠点となるショールーミングストアがある。
http://www.urban-research.co.jp/company/profile.html
こういう仕事はマガジンハウスの得意とするところである。

講談社の「VOCE」8月号が「2015年上半期ベストコスメ」を発表。やらせ、広告一切なし、完全ガチが売り物らしい。
http://i-voce.jp/magazine_voce/
特別付録は2014年に年間ベストコスメを受賞した名品「カバーマークのクレンジングオイル」。
http://jbpress.ismedia.jp/ud/pressrelease/5588cf42b31ac9192c000003

集英社の「MAQUIA」8月号で発表された「2015年上半期 MAQUIA ベストコスメ」で花王の「エスト パウダーファンデーション シルキースムース」(花王)が、「コンパクトファンデーション部門1位」を受賞した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000253.000009276.html

小学館の「美的」8月号も「2015年上半期ベストコスメ」を発表。「お詫びと訂正」をこれだけ目につく場所に置いている姿勢に敬意を払いたい。
「8月号P.207『表参道のビューティスポットに行ってみたらキレイになれた!』で、間違いがありました。
『キレイに磨きをかけるサロンも充実!』にあるフロア数について、品川皮フ科・品川スキンクリニックが6F、エターナルラビリンスが10Fとありますが、正しくは、品川皮フ科・品川スキンクリニックが10F、エターナルラビリンスが6Fです。
また、P.206で三枝こころさんが着用している洋服は、カットソー¥3,900(バロックジャパンリミテッド〈アヴァンリリィ〉)、スカート¥5,900(バロックジャパンリミテッド〈マウジー〉)、3連リング¥4,540・ブレスレット¥4,540(プリマクレール・アタッシュプレス〈オレリア〉、ファランジリング¥20,000(オルジェイ)です。
おわびして訂正させていただきます」
http://www.biteki.com/magazine/

Twitter公式アプリ下部メニュー中央に新しく「ニュース」タブが追加され、アプリ内でニュースを閲覧できるようになった。急成長しているニュースアプリにとっては脅威だろう。ニュースを制する者がデジタルを制すると私は思っている。
http://www.appps.jp/172512/

◎「Yahoo!天気」はアブリとしてリリース以来初めてとなるリニューアル(Android版/iOS版)を行った。Android版を2010年に、iOS版を2012年に提供開始以来、1200万ダウンロードを突破しているというから驚きだ。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1506/22/news132.html

◎ロンドンのファッションオンラインストア「Net-A-Porter」が、5月にリリースしたアプリ「The NET SET」は「ファッションに特化したソーシャルメディアにショッピング機能が統合されたサービス」を提供しているという。「Shopping Tribe」は次のように書いている。
「『The NET SET』には、有名ブランドやデザイナー、ファッショニスタがアカウントを開設しており、それらと並んで一般ユーザーも投稿できるのが特徴のサービスです。ブランドが投稿するアイテムはそのままアプリ内で購入することができるほか、各投稿には購入できる関連アイテムへのリンクが貼られています。
さらに、スタイルカウンセラーと呼ばれる著名なスタイリストの公式アカウントもあり、彼らのオススメのアイテムやスタイルもチェックできます。スタイルカウンセラーの数は現在16人」
女性ファッション誌がデジタルシフトを遂げるに際して参考になる方法である。
https://shopping-tribe.com/world-watch/19846/

◎アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」のキャンペーンが、全国のミニストップココストアグループで展開されている。
http://natalie.mu/comic/news/151405

◎ベネッセのオンライン教育プラットフォーム「Udemy」(ユーデミー)」は、岡田武史によるマネジメント講座「勝負する組織のチームビルディング」の動画を期間限定で配信している。1万円だそうだ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000474.000000120.html

◎「りぼんの付録 全部カタログ 〜少女漫画誌60年の歴史〜」(集英社)の刊行を記念し、8月7、8日に八重洲ブックセンター本店8Fギャラリーで、著書の烏兎沼佳代のコレクションを中心とした「ふろくコレクション展」が開かれる。
http://www.yaesu-book.co.jp/events/fair/6987/

兵庫県井戸敏三知事は定例会見で一部の書店が「絶歌」を販売自粛している問題で「行政機関が主体的にタッチする話ではない。一般の良識ある読者がきちっと判断すべき課題」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/kyodoPoliticsNews/idJP2015062201002294

◎学研ロジスティクスは、シニア向けに日用雑貨やアパレルなどを扱う通販サイト「はつらつマルシェGLG特選便」を「Yahoo!ショッピング」に出店した。公立学校教職員退職者50万人を対象にシニア向け通販カタログ「いきいきあいん」を年4回、アクティブユーザー8万人に向けて通販カタログ「はつらつあいん」を年4回配布している。
http://www.logi-today.com/169788

◎「金融の兵器化」という言い方は覚えておこう。
http://diamond.jp/articles/-/73672

◎ユーザーローカルの「ネットニュース記事の配信時刻とソーシャルメディアの反響調査」。ニュース記事が配信される時間帯はランチ前や夕方17時ごろが多い。しかし、ランチタイムの記事はあまり拡散されにくい。Twitterで拡散されやすいのは、朝5時台に配信された記事であり、Facebookでは、午後2〜4時ごろに配信した記事であった。女性向け記事の場合、19時に配信された記事は、Facebookでの1記事あたりの拡散数は約2.5倍となったそうだ。
http://www.userlocal.jp/news/201506221/

◎ローソンは、TwitterFacebook、LINEなど、約20にも及ぶSNSを運用し、Twitterでは約79万、LINEでは1700万を超えるフォロワーを抱えている。
http://news.mynavi.jp/articles/2015/06/23/lawson/
雑誌も見習いたいものである。

◎コミュティラジオ局「鈴鹿ヴォイスFM」の全社員が出社を拒否。原因は給料の未払いにあるようだ。
https://gunosy.com/articles/at5SH

電通ハースト婦人画報社による富裕層の女性を対象にした調査によると、自由に使えるお金が1カ月に20万円以上という女性が28%。このうち17%は「上限なし」と回答!ハースト婦人画報社の社員で自由に使えるお金が1カ月に20万円以上という女性はいるのだろうか。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ23HTS_T20C15A6TI5000/

ボイジャーは、片岡義男全著作電子化計画をスタートさせる。片岡義男の小説を年代順に、第一作「白い波の荒野へ」(1974年)から100作品を7月末までにデジタル出版し、販売開始する。価格は1作品250円(税別)の均一価格となる。オレは片岡義男というと、角川書店ではなく、晶文社を連想してしまうクチなんだけれどね。そう「10セントの意識革命」と「ロンサム・カウボーイ」が忘れられない。
http://www.voyager.co.jp/news/info_tibf2015/

◎「天声人語書き写しノート」シリーズの累計販売部数が300万部を突破したって!「天声人語」って新興宗教なのかしらん。気持ち悪い話である。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000009214.html

朝日新聞社朝日新聞デジタルの講読とiPadをセットにしたコースを新設した。 「朝日新聞デジタル iPad Air 2コース」(月額:4800円)と「朝日新聞デジタル iPad mini 2セットコース」(月額:3800円)が用意されている。申し込み月の翌月から3年間(36カ月)の定期購読が条件となっている。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20150623_708335.html

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3)【深夜の誌人語録】

時間に追い回されるのではなく、自ら時間をコントロールすることで余裕を創造せよ。