【文徒】2014年(平成26)6月2日(第2巻100号・通巻302号)

1)【記事】光文社 好調広告局を舞台に大胆な人事異動を発令

光文社が雑誌広告ビジネスにおいて「勝ち組」であることに間違いはあるまい。こうした好調時に広告局で大胆かつ挑戦的な人事は行われないものと私は思っていた。何しろ丹下伸彦社長は、ほぼ広告プロパーのキャリアを積み重ねて来た経営者である。
ところが、丹下社長は動いた、のだろう。安定よりも飛躍を求めて動いた。6月1日付の人事は雑誌広告業界で話題になっている。昇格をともなわない人事でこれだけ話題になることは、そうはあるまい。具体的には−。
広告局の河野雅之広告部長がマーケティング局雑誌販売部長に異動し、第三編集局 「Gainer」の古川仁 編集長が広告局広告部長に、広告局の新倉博史企画広告部部長代理(部長待遇)が「Gainer」編集長に異動することになったのである。そればかりではない。広告局の本多悟部長代理も総務局広報室部長代理兼編集管理局編集総務部部長代理に異動となった。
河野雑誌販売部長に期待されているのは広告局で身につけたマーケティング力を販売面でどのように生かすかであるだろうし、古川広告部長に求められているのは編集長として培ってきた経験を広告戦略に定着させることであるだろうし、新倉編集長のミッションは編集と広告が一体となって取り組まねばならない「Gainer」リニューアルに他なるまい。恐らく「Gainer」は読者ターゲットの年齢をあげてグローバルブラントを獲得できる男性誌にリニューアルが図られるのではないか。新倉編集長は「CLASSY」創刊を経験しているし、「JJ」「BRIO」「HERS」の編集長を経験している大ベテランだ。また古川部長にしても「JJ」「Gainer」の編集を経験しているだけではなく、入社直後は販売も経験している。販売、編集を経験したうえで広告部長に就任するのである。雑誌をトータルに把握できる潜在力を秘めた人材なのである。
丹下社長は好調を維持している広告の人材を敢えて外に出すことで組織と人の活性化を図ろうとしているのだろう。

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2)【本日の一行情報】

◎「花とゆめ」創刊40周年CMに「ふなっしー」が登場。
http://www.hanayume40th.com/soreseka_cm/

ダイヤモンド社の井上直営業部長が「東洋経済オンライン」で佐々木紀彦のインタビューを受けて次のように語っている。
「今、みんなで気をつけているのは、あきらめないで書店さんにプッシュし続けること。本当は既刊本をしつこく並べ続けるのは、営業も書店さんも飽きてしまう。でもそこであきらめないで、『今度はPOPを変えてやってみよう』とか、『この時期にあえて、またお試し版を書店さんに配ろう』とか、書店さんに動いてもらうための方法はいくらでもあると思っています」
http://toyokeizai.net/articles/-/38682

資生堂ギャラリーは6月3日から、昨年亡くなった中村誠の回顧展「中村誠資生堂 美人を創る」を開催する。中村と山口小夜子のコンビによる作品は本当に美しい。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000005794.html

◎宝島社が「このマンガがすごい!WEB」をオープン。新人賞を設けているから、宝島社もマンガ出版に乗り出す。三か月で休刊してしまったが、宝島社はまだJICC出版局を名乗っていた1986年2月に「週刊少年宝島」を創刊したことがある。
http://konomanga.jp/

◎「しんぶん赤旗」がトヨタ自動車の広告を厳しく批判。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-05-25/2014052502_04_1.html
日共の志位和夫委員長は次のようにツイートしている。
「『(消費税)増税もまた楽しからずや』とのトヨタ自動車の広告。演説会で紹介すると怒りと驚きの声があがります。自分では、消費税を1円も払わず、法人税も5年間にわたって1円も払わず、多額の輸出戻し税をもらうトヨタならではの酷い広告です」
https://twitter.com/shiikazuo
でもね、消費税が上がっちゃった以上、節約は大切。私からすれば自動車は首都圏において贅沢品の王様である。自動車から決別するのもまた楽しからずやだ。消費税を払っていないということではトヨタもアマゾンも同じ穴の貉かあ。アマゾンからすりゃあ、日本を代表する企業のトヨタが払っていないのに、何でオレたちが払わなければならないの!ということにもなるのかもしれない。

◎幼児教育の領域でデジタル化が進めば、「紙」の書物を読むよりも、デジタル版で読むほうが「普通」となることは間違いない。「ウレぴあ総研」で相川いずみが次のように書いている。
「もはやタブレットは小学校向けだけではありません。ついに、幼稚園や保育園向けとしては初となる専用タブレットも登場!
学研教育みらいの『学研知育パッド』は、『もじ』、『かず』、『ちえ』など入学準備前の学習ができるアプリを搭載したAndroidタブレット。子供たちが扱っても大丈夫な頑丈設計で、長時間バッテリーがもつのも特徴です。
ちなみに、レンタル価格は1台につき9万円を予定しているとのこと。
保育園や幼稚園で、子供たちがタブレットで遊ぶようになるのも時間の問題かもしれません。今後は『えいごずかん』や『しぜんずかん』アプリも搭載予定」
http://ure.pia.co.jp/articles/-/23161
ベネッセなどの通信教育ビジネスのあり方も劇的に変化するのかもしれない。

すき家ゼンショーVS朝日新聞。私はゼンショーに軍配を上げる。
http://biz-journal.jp/2014/05/post_4987.html
朝日新聞社会部は5月29日に次のようにツイートしたけれど、単なる「お騒がせ」に終わってしまったようである。
「現在、ツイッターなどSNS上で『すき家』の一部店舗でストライキが行われているという情報があり、先ほど情報提供のお願いをしましたが、現時点では事実関係は確認されておりません。29日のストライキ呼びかけとあわせ、何か情報をお持ちの方はご一報いただけたら幸いです」
https://twitter.com/Asahi_Shakai
http://news.ameba.jp/20140529-374/

日本経済新聞社の中国重慶支局の中国人助手が中国の公安当局に拘束された事件でアメリ国務省が中国を批判。「米国は出版、表現、平和的な集会、宗教、結社の基本的な自由を尊重するよう中国に促す」。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM31019_R30C14A5NNE000/
中国は果たして経済の「第三次産業化」に耐えられるのだろうか。「出版、表現、平和的な集会、宗教、結社の基本的な自由」を抑圧する「政経分離」体制では矛盾が蓄積していくだけである。

◎デザインTシャツ販売サイトのHoimiと新潮社の「ゴーゴーバンチ」がコラボして、デザインTシャツのコンペを実施。
http://www.atpress.ne.jp/view/46882

◎「週刊文春」がフジテレビの人気番組「テラスハウス」のセクハラ&やらせを告発。女性週刊誌こそ、ジャーナリズムとしての信頼を取り戻すためにこういう記事をやるべきなのではないのか。誰と誰がくっついたり、離れたりの記事と「シリーズ人間」の組み合わせだけでは、もはや「女性の味方」とは言えないはずだ。「週刊文春」に女性読者が多いのは、こういう記事を掲載しているからである。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4004

◎動画コンテンツのためのプラットフォームを提供しているOoyalaのアジアパシフィック担当ヴァイスプレジデントのキース・バッジの発言をビジネスメディア「誠」の「注目高まる動画配信ビジネス、成功へのカギと大きな課題 」が紹介している。
「近年は動画を視聴するデバイスが、PCからスマートフォンタブレットに移っている」
では、どんな動画が見られているのか。次のような指摘は重要だ。
「…Web上の配信動画は、時間が長いコンテンツの人気が高いという。同社の調査によると、ユーザーがスマートフォンで視聴した動画のうち、時間が1時間以上のものは全体の約31%にのぼった。この状況についてキース氏は『屋外でコンサートやイベント、ライブのスポーツ中継を見るユーザーがいるため』と説明。特にスポーツ関連では、見たいときにいつでも視聴できる録画コンテンツよりも、生中継の方が人気が高いという」
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1405/28/news108.html
スマホタブレットは総てのコンテンツやメディアを持ち歩けるようにしたわけだが、スマホタブレットが必要とするコンテンツやメディアは「見る、読む、聴く」によって違ってくるはずだ。

◎「LINE クッキーラン」のダウンロード数が全世界で3000万を突破。
http://www.4gamer.net/games/246/G024642/20140528106/

◎日経によれば「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット(IVS)」でヤフーの小沢隆執行役員とLINEの舛田淳上級執行役員が激論を交わした。小沢の発言で気になったのは次のような件である。
「ヤフーがこれまでプラットフォームとして強かった理由は、パソコンの時代だったということが大きい。米国で成功しているものを持ってくる『タイムマシン経営』がはまった。人が集まってきたら、ヤフオク!やヤフー!知恵袋といった独自サービスやニュースなどコンテンツをどんどんつぎ込んでいく。検索サービスを主軸にコンテンツを付け足していったことが成功した」
しかし、「タイムマシン経営」では済まなくなってしまった。もはや時間的空間的な「差異」は消滅してしまったのだと考えるべきだ。むろん、ヤフーも気がついているはずだ。だから、小沢は、このように語っているのだろう。
一方の舛田では次のような発言。
「われわれは『第2世代』のコミュニケーションサービスだと考えている。従来の交流サイト(SNS)は、広告で利益を上げるというのが世界的な潮流だった。LINEの場合、それでは価値が最大限出せないと思った。コミュニケーション中心となるプラットフォームなので、交流に関係がない広告を出しても意味がないし使ってもらえない」
「第2世代」のコミュニケーションサービスは、広告ビジネスのあり方も変えようとしているということだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2703K_X20C14A5000000/

◎タイの地元紙によれば、タイ陸軍はアクセス規制を否定しているものの「クーデターを批判する書き込みの拡散を阻止するため、ツイッター、インスタグラムをはじめソーシャルメディア企業に協力を要請している」そうだ。ソーシャルメディアの自由がどれだけ保証されているかは民主主義のバロメーターになる。
http://thai.news-agency.jp/articles/article/8716

大日本プロレスの求人広告がいかにも大日本プロレスらしい。
「食はおもにちゃんこ鍋を先輩からの易しい指導の下調理して食べることができます。夏はさすがに違いますが先輩によっては強制的に鍋を作ることを指示される場合があります」
「月給はすべて引かれたうえで3万円。デビューいたしますと8万円。デビュー後一定の試合を経験いたしますと12万円に昇給いたします」
「以前はやるきだけあればなんとかなりましたが、現在は一定の体力と何らかの特徴が必要です」
「初代社長グレート小鹿など中学卒業学歴の選手も多数いたため学歴は不問ですが高校程度の学歴と一般常識があると採用に有利に働きます」
http://ad.tokyo-sports.co.jp/job/detail/2808699/
ギャラに関しては、ウチの会社よりも厳しい条件である。「プロレス愛」がないとつとまらない仕事である。他のプロレス団体の「待遇」も知りたい。

◎「女性セブン」(小学館)の別冊として刊行された「octo」。50代の女性をターゲットにしているようだ。「8」に拘るのは「セブン」の次という意味があるのだろう。定期刊を目指すのであれば、読者を驚かせる何か(偏りと言っても良いかもしれない)が必要だろう。
http://josei7.com/octoindex.html
「月曜日のユカ」の加賀まり子が表紙。この時代の加賀は格好良いのだが、加賀にインパクトを受けた世代は60歳以上になってしまう。「月曜日のユカ」の監督は周知のように中平康だが、脚本は倉本聡斎藤耕一。1964年の作品である。加賀の「やっぱり私は悪い女なんでしょうか」という台詞を私は未だに覚えている。この表紙の写真は2012年に刊行された「映画秘宝EX 鮮烈!アナーキー日本映画史1959~1979 」(洋泉社MOOK)でも使われていた。
http://store.tsutaya.co.jp/item/sell_book/9784862489180.html

東急エージェンシーは、新たな2つのクリエイティブブランド「Depart.(デパート)」と「TOTB(ティーオーティービー)」を立ち上げた。
https://www.tokyu-agc.co.jp/news/2014/release20140528.pdf
「Depart.」は同社のクリエイティブディレクターで、伊勢丹出身の高橋宏之が立ち上げ、食品・ファッション・ライフスタイル・ビューティー・音楽という5つのカテゴリーを専門領域とする。
「TOTB」は同社コミュニケーションディレクターの河原大助と、クリエイティブディレクターの望月和人が立ち上げる。コンテキストやストーリー設計を含めたクリエイティビティを重視し、ブディレクションを特徴とし、プロモーションやOOHによる「深く、リアルな体験・事実」をウエブ、PRの「信憑性がある情報リーチ」に拡散させていくアプローチを得意とする。

◎「朝の読書」実践校の平成25年度人気の本が発表された。小学校の第一位が「かいけつゾロリ」(ポプラ社)、中学校の第一位は「図書館戦争シリーズ」(KADOKAWA)、第二位「謎解きはディナーのあとで」(小学館)、高校では第一位「物語シリーズ」(講談社)、第二位「探偵ガリレオシリーズ」(文藝春秋)となっている。全体的にラノベKADOKAWAが強い。
http://www.tohan.jp/imagebox/H25_asadoku-best.pdf

◎「週刊実話」によれば沢尻エリカ率いる「沢尻会」が復活し、「元厚木ヤンキー」の小泉今日子率いる「小泉会」とバトルになることを危惧している。沢尻会のメンバーは佐々木希菜々緒であり、小泉会の番頭格は武闘派の米倉涼子なんだそうだ。
http://wjn.jp/article/detail/5925181/

◎今度は「料理レシピ本大賞」なんだそうだ。東京新聞の記事によれば
「料理レシピ本大賞は料理部門、お菓子部門からそれぞれ大賞一点、準大賞二点を選び、ベスト10までを表彰する」
実行委員長は今野書店(東京都杉並区)の今野英治社長だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014052902000252.html
協賛企業は今井書店東武ブックス、新星出版社、日本ハイコム、少年画報社有隣堂講談社
http://recipe-bon.jp/?p=134

◎スリーエフ鎌ケ谷大仏駅前店が書店化したそうだ。
http://kamagaya.mypl.net/jimobana/2014/05/28/shop1405-4/
もともとスリーエフは文教堂と組んでコンビニと書店の一体化に乗り出している。
http://orikomix.com/shop/top.php?id=16231
文教堂書店 スリーエフ鎌倉台店もあれば、スリーエフ 神奈川三枚町店&文教堂 三枚町店
もある。

◎「JB PRESS」がフィナンシャル・タイムズ紙の記事を紹介している。
「出版社への教訓が1つある。大きくなれ、というのがそれだ」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2902T_Z20C14A5000000/?df=3
小さな出版社が小さいまま生き残るための知恵が問われている。

学研教育出版の「ピチレモン」7月号の附録は「ピンク ラテ×SNOOPY マリン柄トート」。ウッドストックのコンプリートムックも刊行している学研教育出版スヌーピーで勝負する。
http://www.snoopy.co.jp/newsdesk/2014/05/7_snoopy.html

ディスカヴァー・トゥエンティワンは、ユーザーが安心して電子書籍を購入できるよう、自社サイトからの epub データのダウンロード販売、および外部の電子書籍ストアが閉鎖した場合の無料ダウンロード補償を開始した。これなら安心して、どこのストアからも電子書籍を購入できる。他の出版社もディスカヴァー・トゥエンティワンに続いて欲しいものである。
http://www.d21.co.jp/company/press_release/20140530

資生堂の魚谷雅彦社長の次のような考え方に間違いはない。
資生堂は今まで『官僚的』ともいえる、安全に物事を運ぶための議論を何度も何度も重ねていた。多くの資料を作り、若い社員の時間を使ってきた。僕は会議を減らし、資料を半分にして、社員が考える時間に向けるよう指示した。すべての行き着く先は『社員が考える』ことだ。考えなければ、お客様を驚かせ、ワクワクさせる商品なんて作れるはずがない」
http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20140530org00m040003000c.html

◎日販グループ(連結子会社数:20社)の2013年度決算は減収増益。連結売上高は6819億1700万円で前年比3.2%減、225億3100万円の減収。雑誌の売上減少が響いた。また、セル・レンタルとも市況が悪く、MPDの売上も前年を下回るなどグループ全体の開発商品も減収となった。雑誌やセル・レンタルの売上減少による粗利率の低下等の影響で、売上総利益は743億3000万円、前年比3.7%減、28億800万円の減益。営業利益は47億5100万円、前年比7.1%減、3億6200万円の減益。経常利益は、52億6600万円、前年比8.9%減、5億1700万円の減益。特別利益は、日販の退職給付制度終了に伴う精算益7億3700万円等を計上し、特別損益法人税等を加えた当期純利益は22億7800万円、前年比28.1%増、5億円の増益。
http://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/2cd85057fd1c47b67e948575b2f15be0.pdf

◎「チケットぴあ」の会員専用サイトに不正ログインして、チケットを詐取したとして、高校生や大学生を含む16〜45歳の中国人の男女6人が電子計算機使用詐欺容疑で逮捕された。
http://www.asahi.com/articles/ASG5Z3T6QG5ZUTIL011.html

◎ツービートが高田文夫のラジオ番組「高田文夫ラジオビバリー昼ズ」の6月6日放送回に生出演する。
http://topics.jp.msn.com/entertainment/movie/article.aspx?articleid=4556432

ヤマダ電機がユーザーの非難囂々で方針転換したということだろう。「ご案内の内容に一部記載不備があった」というけれど、あの文面のどこに不備があったのだろうか。最低の言い訳にしか私には聞こえない。
「現在の『ヤマダイーブック』のサービスに関しましては、2014 年 7 月 31 日に一旦終
了させていただき、8 月より新たな電子書籍サービスへの移行を予定しておりますが、
移行期間中におきまして、新サービスへの継続にご承諾いただけないユーザー様に関し
ましては、お手持ちのイーブックポイント残高相当をヤマダポイント付与という形で対
応させていただきます。
また、ダウンロードされたコンテンツに関しましては、新サービスへ移行後も、引き
続き閲覧ができるよう、調整を行っております」
何とも機会主義的なヤマダ電機の「転向」だこと!ヤマダ電機の「新たな電子書籍サービス」を誰が支持するものか。ヤマダ電機電子書籍に関しては取り返しのつかない過ちを犯してしまったのである。
http://www.yamada-denki.jp/topics/download.t.pdf/783

◎マガジンハウスの「petitLycee」は母娘で楽しめそうだ。
http://magazineworld.jp/books/paper/8909/

◎92歳の水木しげる泉鏡花の世界をマンガ化する。富山新聞小学館の企画だ。
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20140531102.htm

コカ・コーラのペットボトルに第二の人生を与えようという、ベトナムのCM。必見だ。全16種類のボトルキャップが私も欲しい。
https://www.youtube.com/watch?v=rWgCQgzJOU4

ジャ・ジャンクー賈樟柯)監督の「罪の手ざわり」は見ておきたい映画だ。
http://www.bitters.co.jp/tumi/
https://www.youtube.com/watch?v=Vg6yuSKua2o#t=52

双葉社が投稿サイトを母胎に「モンスター文庫」を7月に創刊する。
http://blog.livedoor.jp/wannabenews/archives/38389440.html

◎元「中央公論」編集長の粕谷一希が亡くなった。粕谷について毎日新聞は、こう書いている。
「東大法学部卒。1955年に中央公論社に入社し、67年に『中央公論』編集長に就任。政治学者の高坂正尭神谷不二永井陽之助、中国研究者の中嶋嶺雄ら若手の現実主義の論客を積極的に起用した。作家の塩野七生さんらも世に出し、名編集者として知られた」
http://mainichi.jp/select/news/20140531k0000m040080000c.html
それはその通りだろう。しかし、粕谷の編集者としての「凄み」は谷川雁山口昌男を「中央公論」に起用したことである。谷川雁の「工作者宣言」も、山口昌男の「本の神話学」もともに中央公論社から刊行されている。

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3)【深夜の誌人語録】

他人に理解されようと思うより先に他人を理解する努力をすべきである。