【文徒】2014年(平成26)12月19日(第2巻239号・通巻441号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】ドワンゴツイキャス」がたった5日間で白旗を揚げる!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2014.12.19 Shuppanjin

1)【記事】ドワンゴツイキャス」がたった5日間で白旗を揚げる!

鳴り物入りで12月12日にスタートしたドワンゴスマートフォン向けのライブ動画配信サービス「ニコキャス」がたった5日でサービスを終了してしまった。それにしても、この「サービス終了のお知らせ」は人を喰った書き方である。
「長い間、nicocasをご利用いただき本当にありがとうございました。
サービスを開始したのがつい数日前のような気がしますが、12月17日の24時をもってサービスを終了させていただくこととしました。nicocasはドワンゴが自信を持って開発しているサービスではありますが、出すのは早すぎたという結論に達しました」
しかし、本当に「出すのは早すぎた」と胸を張れるほど、時代の何歩か先を進んだ革新的なサービスと言えるのだろうか。
http://nicocas.com/i/info/3
ドワンゴを率いる川上量生が「ニコニコ生放送以来の大型サービスになる」とアドバルーンを上げたにもかかわらず、蓋を開けてみるならば「ツイキャス」の二番煎じというよりも、「ツイキャス」の劣化版だという厳しい声が上がっていた。しかも、聞き捨てならないのは「ニコキャス、アプリ固まっちゃってから再起動してもうまく動かないや〜」といった声もツイッターであがっていることだろう。
KADOKAWA・DWANGOの明日を示唆しているような気がしてならない。

                                                                                                                        • -

2)【本日の一行情報】

中島武敏、海渡雄一をはじめとした200人の弁護士グループは、朝日新聞による「吉田調書」記事取り消しや、記者に対する処分を取り消すように求める声明を発表し、朝日新聞社と同社の「報道と人権委員会」(PRC)に処分を見送るよう申し入れ書を提出した。鎌田慧も噛んでいる。
http://www.j-cast.com/2014/12/16223411.html

レベルファイブが2011年10月、新作発表会で「妖怪ウォッチ」を披露したとき、「コロコロコミック」の編集長代理、和田誠は「『これは違うんじゃないか』が、第一印象。だからこそ『あり得る』とも思った」そうだ。どんな企画でもそうだが、「これは違うんじゃないか」という部分がないと、大衆の心に突き刺さって行かないものである。
http://www.asahi.com/articles/ASGD97G16GD9ULFA02S.html
トーハンも「妖怪ウォッチ」で勝負する。トーハンは「妖怪ウォッチ」のオリジナル関連商品2点をMVPブランド商品(独占販売商品)として企画。エンスカイとの共同開発による「妖怪ウォッチ 光る!妖怪さがしマグネットトランク」と、バンダイとの共同開発による「妖怪ウォッチ ともだちラバースイング 4種セット(2)」がそうだ。
http://www.tohan.jp/whatsnew/news/2_7/

メールマガジン配信サービスのまぐまぐと5L エンタテイメントと連携して吉本興業元常務取締役の木村政雄氏が編集長を務める50代以上が対象のフリーペーパー「5L」のメールマガジン版を配信することになった。
http://internetcom.jp/wmnews/20141216/magmag-issues-e-mail-newsletter-of-free-paper-for-more-than-50-generations.html
http://www.mag2.com/m/0001646451.html

◎「週刊ヤングジャンプ」(集英社)とアルバイト情報誌「an」がコラボして、マンガ作品内の架空の組織「喰種対策局」による職種「喰種捜査官」の求人を実際のアルバイト情報誌で展開している。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1412/15/news156.html
AKB48木崎ゆりあが「本気で応募しようか迷う」とツイート。
https://twitter.com/yuriaaa_peace/status/544508162544386048
SNS時代の仕掛けは「劇場型」であったほうが効果的である。

◎トゥ・ディファクトは、同社が運営するハイブリッド書店サービス「honto 」において、大日本印刷とともにDNPグループの書店である丸善ジュンク堂書店文教堂の来店客及びhonto会員に向けて、書店サービスを向上させるスマホ向けアプリ「honto with」から配信している。
「honto with」は丸善ジュンク堂書店文教堂のうち、hontoカードが利用可能な約130店舗の本を検索できて、検索した本の在庫状況や書店内の棚の位置がわかる。店舗在庫が無くても、hontoサイトで取扱いのある本を表示しており、紙の本や電子書籍をhontoで購入することも可能だ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000011577.html
ジュンク堂丸善に行くときは便利だろう。OtoOマーケティングでもある。

デアゴスティーニ・ジャパンは、「Zippo」ライターを毎号の付録にした隔週刊「ジッポー コレクション」を来年1月20日に創刊する。こういうのって創刊号だけは買ってしまうんだよね。創刊号が1999円で、それ以降は3499円。
http://deagostini.jp/zip/

◎フリューは、女性向けフリーマーケット(フリマ)アプリ「Bijoux de Marche(ビジュードマルシェ)」で、学研パブリッシングのファッション雑誌「mer(メル)」とコラボした特別フリマ企画を実施している。
http://diamond.jp/ud/pressrelease/54911196b31ac944db000003

◎「ジムビーム」のイメージキャラクターにローラが起用された。
https://www.youtube.com/watch?v=ZHRIrHEjJM4
ツイッターのフォロワーが239万人!
https://twitter.com/rolaworld

◎「ニコニコチャンネル」にて記事配信をおこなう「週刊文春デジタル」の会員が、4月2日の配信開始から8カ月半で5000人を突破したそうだが、この5000という数字を「凄い」と見るか、「そんなものなの」と見るか。意見のわかれるところだろうな。
http://ch.nicovideo.jp/shukanbunshun/blomaga/ar688338

大日本印刷と、その子会社で、電子メディアの企画制作を行う株式会社DNPデジタルコムは、BLE Beaconの技術を利用して、複数のフロアがある建物でも正確に位置情報を把握できる、スマホ用ナビゲーションアプリを開発した。このアプリは、 JR東日本が2014年12月18日〜2015年2月28日に行う実証実験「東京駅構内ナビ」で採用されている。
http://www.dnp.co.jp/news/10105891_2482.html

日本経済新聞によると、米eMarketerが公表した推計によると、2014年における世界のオンライン広告支出額は1460億ドルで、前年比20.5%増の見通しだという。収入が最も多いのは米Googleで、市場シェアは31.10%。米Facebook7.75%、中国Baidu(百度)4.68%、中国Alibaba Group(阿里巴巴集団)4.66%と続く。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81017160X11C14A2000000/

◎動画サービス「niconico」の「ニコニコニュース」において、2014年に配信されたニュースのコメント数ランキングが決定。
1位/あなたは色がどれだけ見えていますか? グラデーションで色の正確さを計測できる「Online Color Challenge」(GIZMODO)
2位/劣悪な漫画を「表現の自由」という理由で野放しにしてよいのか〜自民党土屋正忠議員法務委員会質疑書き起こし(BLOGOS)
3位/「日本は1000万人の移民を50年かけて受け入れるべきだ」坂中英徳・移民政策研究所長が訴える”移民開国論”(BLOGOS)
「移民に掛る予算を若者の子育て補助に廻せばいいんじゃね?」という意見も寄せられた。
4位/ものすごい笑ってるっぽい新種の「w」が発見される(ねとらぼ)
5位/嵐ファンがツイッター首相官邸を放火予告「あのクソ首相は初音ミクのファンだから」(東京ブレイキングニュース)
http://itlifehack.jp/archives/7109
ちなみにベスト5のニュースを私はこの「文徒」でひとつとして取り上げていない。

◎美容雑誌「美的」(小学館)の「2014 美的ベストコスメ大賞」が発表され、今年はヘア&メイクアップアーティストの黒田啓蔵、ビューティーブラッシュアップコンサルタント神崎恵がプレゼンターを務めた。「ベストビューティウーマン大賞」には女優・北川景子が選ばれた。
http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/womaninsight_103730
http://www.biteki.com/ranking/2014pro/

ジャストシステムは、「スマートフォンとライフスタイルの変化に関するアンケート」を実施。スマホ利用後、「雑誌を読む時間が減った」と答えた人は40.8%、「テレビを見る時間が減った」34.9%、「新聞を読む時間が減った」32.6%。「雑誌を読む時間が減った」と答えた中では50代が最も多く48.7%。どのメディアにもまして雑誌はスマホを占拠していかなければ、ジリ貧になるということである。もっともスマホに侵食されているということは、雑誌とスマホは相性が良いということである。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000007597.html

日経新聞に続き、東京スポーツでも元女性記者がAVデビューしていたという。
http://dmm-news.com/article/903446/
AV女優になれるほど美しく、記者になれるほど頭が良いということである。新聞記者になるくらいAV女優になるのは難しいからね。

                                                                                                                        • -

3)【深夜の誌人語録】

沈黙は雄弁なり。