速報!クックパドに敗れたオレンジページ 小倉厚子社長が退任!

オレンジページの小倉厚子社長の退任が決まった。
予兆はあった。オレンジページからすれば経営の生命線にしていた3月に開催が予定されていた基本方針確認会が流れたのである。
周知のようにオレンジページJR東日本連結子会社だが、JR東日本としては、オレンジページとの連動もうまくはいかず、最近では売却も想定していた。しかし、そう簡単に買い手は現れなかった。何しろクックパドとの競合に敗れたオレンジページの経営は悪化の一途をたどる。デジタル戦略はオレンジページにとって急務の課題であったが、小倉はこの方面に全く疎いことも、オレンジページ規模の会社では致命的ではなかったのではないだろうか。トライバルメディアハウスと組んで、読者と企業・社会をつなぐ共創コミュニティサイト「オレンジページサロンWEB by くらし予報」の立ち上げに尽力したのは姜明子常務だと言われている。
消息筋によれば、JR東日本サイドは小倉にリストラを強く求めたこともあったそうだ。リストラとなれば、販売といった小倉の出身母胎が真っ先に対象になることから、小倉はJR東日本オレンジページの板挟みとなってしまったというわけだ。もちろん、これまでリストラを一切して来なかったのは、小倉の腕力ゆえのことであったろう。ただ今回、小倉から退任を申し出たか、JR東日本が退任を迫ったかは別にして、小倉が社長として機能しなくなったのは言うまでもない。
4月1日付で社長に就任するのは和田俊文。2009年にJR東日本の非運輸部門の関連会社で続々と40代の社長が誕生し、話題になったことがあるが、平成2年入社の和田もその一人である。和田は事業創造本部系の人材であり、このときメトロポリタンホテル長野の社長に就任する。和田は現在、事業創造本部事業推進部門次長だ。いずれにしても、姜明子常務よりも、若い社長が誕生するわけだ。
JR東日本オレンジページに送り込むのは、社長だけではないようだ。販売と財務にも人材を送り込むそうだ。和田新社長によって小倉色が一掃される大手術が行われるのだろう。オレンジページの編集や広告の現場の一部からは「これでスッキリとした」という声も出ているようだ。