【文徒】2015年(平成27)7月3日(第3巻124号・通巻569号)

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1)【記事】「東京国際ブックフェア2015」2日目レポート
2)【記事】女性ファッション誌とGio社長逮捕
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】「東京国際ブックフェア2015」2日目レポート

一昨日開幕した第22回「東京国際ブックフェア」の2日目に参加した。
今回、「コンテンツ東京2015」として「第1回コンテンツマーケティングEXPO」「第1回先端コンテンツ技術展」「第3回制作・配信ソリューション展」「第3回プロダクションEXPO」「第4回クリエイターEXPO」「第5回キャラクター&ブランドライセンス展」という6つの専門見本市を同時開催(会場は西2〜西4ホールで、1階の半分と2階全てを使用)したため、これまで電子出版EXPOに出展していた企業の中には、「コンテンツマーケティングEXPO」などに移行したところもあったようで、国際電子出版EXPOに出展した企業は、国内33社、海外6社に止まった。
とはいえ、電子出版市場は拡大を続け、インプレス総合研究所によると、2014年度の電子書籍と電子雑誌の合計は前年比39%増の1411億円だったという。それでも紙の雑誌と書籍のマイナス分を補うまでには至らないが、悲観するばかりではない。
この日、ボイジャーのブースで聞いた、作家・デザイナーのクレイグ・モド氏とテクノロジーライターの大谷和利氏のセミナーは、次世代の「本」につながる可能性が感じられた。
クレイグ・モド氏は、「ぼくらの時代の本、それからアメリカのいま、日本のいま、ぼくらの時代の本はこれからどうなる?」と題し、流暢な日本語で、昨年刊行した『ぼくらの時代の本』の中の1章をより深く考察した話と、アプリ「Flipboard」の開発過程を大型本にした体験を語った。
「2カ月間、鎌倉の長谷で古民家を借りていました。電波が届かない、インターネットが使えない、打ち合わせができないという、という3つの理由からこの古民家を借りましたが、ここで本を完成するためでした。
ユリシーズ』というソフトで原稿を書いていますが、ブラザーのプリンターで印刷して、ページごとに並べて全体を俯瞰することが、本に深く入るためには必要でした」とし、続いて「Flipboard」のiPhone版を作った際、試行錯誤したデザインや開発のリズムなどを紙にプリントし、それをベースに大型で重みを持った4色刷りの本として2部だけ制作したことを語り、「これも電子書籍だと思います」と、紙とデジタルのつながりによる新しい可能性を示唆した。
クレイグ・モド氏の講演から休憩を挟まず行われた大谷和利氏のテーマは「本とデジタル 足りないものを支え合う 技術はコンテンツと調和する」。
大谷氏は「みなさんはラッキーだと思います。今日ここで次世代の本の姿をリアルタイムでお見せします」と宣言し、Neo Book(仮称)のデモンストレーションを行った。
「二元論からの脱却」を語り「紙の本と電子書籍も従来は対立する概念で、どっちがいいか、どちらにより未来があるかと言われてきましたが、デジタルネイティブ若い人たちは何に時間を使うかというと、読書よりゲームやSNSYouTubeなどのデジタル系エンターテインメントに時間を使う。ですから、そうしたコンテンツよりも面白いものがあれば本にお金を払って読んでくれますし、興味を持ってくれる。
紙の本のメリットを挙げてみると、コンテンツとインターフェースが一体化していること、読み飛ばしが容易なこと、書き込みやいたずら書き、著者のサインなどに対応できること、紙の感触などモノとしての魅力などが挙げられます。一方、電子書籍はマルチメディアへの対応、ネット上の情報とリンクできる、検索が容易である、物理的に重くならないので持ち運びが便利、誰もが情報発信(出版)でき、絶版がない。それぞれのメリットがありますが、実は最良の電子ブックリーダーは紙の本ではないか、ということです。これだけでは何のことかわからないと思いますが」
と、クレイグ・モド氏の『ぼくらの時代の本』を見本として、その一部を抜き出したような冊子を手に持ちこう語った。
「これはある処理を施した本ですが、通常の本と同じように読むことができます。同じ電子書籍タブレットのデバイスにも入っています。例えば、紙の本の単語を専用のペンで囲むと、デバイスのほうにウェブ上の情報が現れます。このように本とデバイスが連携しています。また、扉のイラストをタッチすると画面上ではアニメーションが動き出します。これはマルチメディアですが、ここがポイントではありません。これだけでしたら、紙の本は必要ありません。
クレイグさんの本に『ソーシャルリーデング』という言葉が出てきますが、例えば、紙の本を読んでいて感想など書き込みをする。それがデバイスのほうに反映されますが、デバイスがネットワークに繋がっていれば、別の誰かが感想に対して意見を書き込み、それを共有することができるのです。あるいは、著者のサイン会でサインを書いてもらうと、それがデジタルのほうにも反映されます。
技術的には、紙の本でわからない単語の意味をApple Watchに表示させることも可能です」
大谷氏の講演の後、この技術の核であるペンについてNeoLABの担当者がシステムなどを説明した。まだ日本では未発売だが、会場では特別価格で販売するという。用途から考えるとまずビジネスシーンや学校で需要がありそうだが、確かにアナログとデジタル、双方の融合が「次世代の本」となるようにも感じた。(田辺英彦)

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2)【記事】女性ファッション誌とGio社長逮捕

次のような文章は昨年7月に公開されたものである。
「人気ファッションモデル藤井リナさんが着用しvivi・nonno・BLENDA・JELLYなど女性誌に掲載された可愛い安いレディース大人浴衣が豊富に揃っているのが、ファッション通販サイト GRL グレイル(GRAIL)」
http://ameblo.jp/yukata-ladies/theme-10082979833.html
ファッションECサイト「グレイル」は女性ファッション誌のモデルが、その雑誌で身につけているアイテムを売っていた。こんな具合である。
http://www.grail.bz/z/cont/search_pc.aspx?key=%83g%83%8a%83%93%83h%83%8b%97%e6%93%de&sort=new&ts=20150702170000&count=32&guid=on&ad=1869
この「グレイル」を運営するGioの塚原大輝社長ら2人が若い女性に人気のブランド「スナイデル」のデザインを模倣した商品をネット販売していたとして不正競争防止法違反容疑で逮捕された。「ネットショップ担当者フォーラム」は次のように書いている。
「Gioが運営する『グレイル』は若年女性向けファッションECサイト。Gioは商品企画とブランディングを担当し、子会社のアートデコが運営しているという。ECサイトは2000円前後の価格帯商品を主にモールで展開。女性誌とのコラボや有名タレントをモデルとして起用するなど積極的な運営で売り上げを伸ばし、2014年8月期の売上高は約69億円となっている」
https://netshop.impress.co.jp/node/1865
「グレイル」は「アートデコ株式会社からのお知らせ」を発表している。
「6月30日、GRLグレイルのネット販売運営代行会社アートデコ株式会社の親会社である株式会社Gio代表取締役 塚原大輝が、 不正競争防止法違反(商品形態模倣)容疑で逮捕されるという報道がございました。
報道されている内容につきましては、現在、事実関係を確認中でございますが、 本件の報道によって、長らくお取引きさせて頂いておりますお取引様、お客様に、 多大なるご迷惑とご心配をお掛けしたことにつきまして、心よりお詫び申し上げます。
報道されております「(株)Gio」につきましては、アートデコ(株)の親会社に当たります。
商品の企画とブランディングにつきましては株式会社Gio が担当しております。
今回逮捕の報道がされたのは株式会社Gio代表の塚原大輝となっておりますため、 現在当社といたしましては親会社に事実関係を確認中でございますが、 対象となっている商品につきましては現在取り扱っていないことを確認しておりますので、 販売上問題がないと判断し、自社サイトwww.grail.bzにて販売を継続しております。
楽天市場DeNAショッピングにつきましては、相手様の意向もあり、事実確認が明確になるまで一旦停止させて頂いておりますが、 ご注文頂いております商品につきましても順次発送手配を致しますのでご安心下さい。
重ねて、この度、当社の親会社がお客様に多大なるご迷惑とご心配をお掛け致しました事を、深くお詫び申し上げます」
http://www.grail.bz/z/cont/info_pc.aspx?sort=new&ts=20150702170000&count=32&guid=on
「グレイル」と関係している女性ファッション誌を擁する出版社が今後、どのような判断をするのか私は関心を持って見守っている。

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3)【本日の一行情報】

◎このブロガーは「元産経新聞記者」を自称している。だそうである。
http://hitorigoto-kokoro.blogspot.jp/2015/07/blog-post.html
一方、こういうブログも存在している。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=8&cad=rja&uact=8&ved=0CDAQFjAH&url=http%3A%2F%2Fhitorigot0.blog.jp%2Ftag%2F%25E6%2596%2589%25E8%2597%25A4%25E5%2590%2589%25E6%2599%25BA&ei=dHyUVbL8AYz38QX8lbuYAQ&usg=AFQjCNFcKGd1MV7cPAlbvFfxvklGFxYAFQ&sig2=QKPfx5gxZwEh_aBpiA6_fg

◎「文春リークス」が1年を迎えた。人気アイドルグループの破廉恥スクープ、あの人気ダンスグループのメンバーとモデルの熱愛なども「文春リークス」発だそうである。
http://shukan.bunshun.jp/list/leaks

世界文化社の「家庭画報」は、8月号の記事「十勝千年の森 春夏秋冬 夏篇」との連動企画として、三越伊勢丹旅行による特別ツアー「家庭画報×三越伊勢丹 スペシャル企画 北海道ガーデンめぐり4日間」を実施する。出発日は8月23日(日)と8月29日(土)の二回。料金は23日発が2名1室 27万8000円、29日発が2名1室 28万8000円。各回とも20名限定だ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000009728.html

主婦の友社が昨年9月に刊行した、銀座や表参道でおしゃれな60歳以上の女性を撮影した「OVER60 Street Snap」は、55000部を発行するヒットとなったが、今度はパリで出会った58歳から78歳のおしゃれマダムを対象にしたファッションスナップ集「Madame Chic Paris Snap」が刊行された。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000404.000002372.html

集英社ウェブコミックサイト「となりのヤングジャンプ」において、「少年ジャンプルーキー」に次ぐマンガ投稿コミュニティ「あしたのヤングジャンプ」をプレオープンした。プレオープンとともに投稿の受け付けを開始し、9月の正式オープン時より投稿作品を公開するが、このなかから編集部審査による優秀作品を月ごとに選出し、「となりのヤングジャンプ」にも積極的に掲載していくという。
http://ashitano.tonarinoyj.jp/
女性ファッション誌のモデルオーディションにしても、ウエブを駆使して読者を巻き込むようなスタイルで実施すれば良いと思うのだが、何故、どこもやらないのだろうか。女性ファッション誌にかかわる編集者の発想が硬直化しているからではないのか。

集英社の少女マンガ誌「りぼん」は創刊60周年を記念して、8月3日発売の9月号に「マンガ家セット」を付録にするそうだ。既に「なかよし」「ちゃお」でも付録となり話題になったが、「りぼん」は付録を使って制作した作品も応募できるマンガ賞「りぼん60周年漫画コンテスト」を実施するという。
http://mantan-web.jp/2015/07/01/20150630dog00m200047000c.html

◎創刊50周年を迎える講談社の「別冊フレンド」が、創刊200号を迎えた新潮社のティーン誌「nicola」と出版社の垣根を越えてコラボすることになった。両誌の8月号についている応募券による読者全員プレゼントではブツとしてニコモ(ニコラモデル)が、「壁ドン」「顎クイ」「肩グイ」の胸キュンシーンを再現したクリアファイル3枚セットが用意される。また、「nicola」には「別冊フレンド」の8作品が読める特別コミックスが付録になるし、「別冊フレンド」の付録の表紙を永野芽郁、高嶋芙佳、中村里帆という三人のニコモが飾る。
http://betsufure.net/special/nicola-betsufure/
社内の垣根にしても、出版社どうしの垣根にしても越えてみるならば、違った風景が見えてくるはずだ。

◎ダノンBIO「常夏 ココナッツ&パイナップルミックス」は、光文社の「Mart」読者とのコラボ商品である。
http://bio.danone.co.jp/lineup/58
http://mart-magazine.com/CGI/blog/pickup_comment_list.cgi?blog_seq=3968

イーブックイニシアティブジャパンは、インドネシア国内最大手の総合メディア企業グループ「コンパス・グラメディアグループ」傘下のELEX社とM&C社と事業提携し、今秋より、インドネシア語に翻訳されたマンガを中心とした電子書籍配信事業を展開する。
http://www.ebookjapan.jp/ebj/news/detail/?news_id=26144

◎ロイターによれば「米連邦巡回控訴裁判所は30日、米アップル が出版社5社と申し合わせて電子書籍の価格を吊り上げたとされる問題で、独占禁止法に違反するとした下級裁判所の判決を2対1で支持した」そうだ。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0ZG5D620150630

なでしこジャパンが決勝トーナメントで戦った相手は総てが、先の戦争における「連合国」であった国々だ。オランダ、オーストラリア、イングランドで決勝がアメリカ!
http://mainichi.jp/sports/news/20150702k0000e050197000c.html?fm=mnm

電通イードは、中小企業ビジネスの領域拡大と生産性の向上を通じ、日本経済と各地域の活性化に貢献するため、ビジネス情報プラットフォーム「HANJO HANJO(ハンジョー ハンジョー)」(http://hanjohanjo.jp/)を本格始動した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0701-004083.html

電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、オーストラリアにおけるメディア・コミュニケーション領域のサービスの拡充・強化を目的に、電通のメディアビジネスにおける現地子会社である「Mitchell & Partners」を母体にして、新たなメディアエージェンシー「Dentsu Mitchell Media Australia Pty Ltd」を設立した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0701-004084.html

電通は、フジテレビが運営する動画コンテンツなどのオンデマンドサービス「フジテレビオンデマンド」向けに、電通の電子雑誌業務支援システム「Magaport」で扱っている電子雑誌コンテンツの提供を開始した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0701-004086.html
かくして「フジテレビオンデマンド」は、月額コースの会員向けに雑誌30誌の読み放題サービスを開始した。
http://www.sankei.com/entertainments/news/150701/ent1507010005-n1.html

電通総研の「シニア×働く」調査によれば、働くことを希望する60代男女の3割は働いておらず、働きたくない人の4人に1人は働いている。1ヵ月の平均手取り収入額は、男性60代前半で24.9万円、60代後半で18.8万円。女性は60代前半で11.9万円、60代後半で11.1万円。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0702-004087.html

富士通の電子書店「BooksV」が7月1日から新規会員登録を停止。9月29日にサービスを終了することになった。
「BooksVをご利用のお客様に今後も電子書籍をお楽しみいただくために、丸善ジュンク堂書店文教堂と連携したハイブリッド型総合書店『honto』で利用できるポイント、または「honto電子書籍ストア」での購入時に割引となるクーポンを進呈しております(内容はお客様のご利用状況により異なります)」
https://booksv.fmworld.net/cs/notice/pc/
ITmedia eBook USER」は次のように書いているが、私はこの電子書籍書店に一度も訪れることがなかった。いや閉店を知って、今回初めて訪れた。
富士通は2011年3月にDNPと連携し、電子書籍配信サービスを提供していくことを発表。同年6月にBooksVをオープンしていた。DNPの関連会社であるモバイルブック・ジェーピーから主にコンテンツの取り次ぎを受けていた。オープン当初、当時国内最大規模だった30万点を超えるラインアップで臨んだが、その多くは雑誌の特集などを個別に切り出した雑誌記事・レポートのジャンルだった」
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1507/01/news057.html

◎昨年12月に技術評論社のサーバに不正アクセスし、同社のホームページが改竄されるという事件があった。
http://gihyo.jp/news/info/2014/12/0801
1日、警視庁サイバー犯罪対策課は17歳の少年を不正アクセス禁止法違反容疑などで逮捕した。
http://mainichi.jp/select/news/20150701k0000e040217000c.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1507/01/news098.html

◎「暮しの手帖」編集長を降りて、4月にクックパッドに入社した松浦弥太郎が手がけるWebメディア「くらしのきほん」がオープンした。
https://kurashi-no-kihon.com/
出版社はクックパッドに先を越されてしまった。本来であれば、これはマガジンハウスのような出版社の仕事でなければならないはずだ。

日本経済新聞社日経BP社は健康・医療情報サイト「日経Gooday」(グッデイ)をリニューアルオープンした。目玉は体の悩みを、ネットを通じて医師に直接相談できる「マイドクター」サービスを月額500円(税別。2016年3月までは300円+税)で新たに開始したことである。9月から、24 時間対応の電話相談サービスも開始する。
http://gooday.nikkei.co.jp/

◎日販は、8月7日(金)より、「月刊文藝春秋9月号特装版」をPB商品として全国の取引先書店で販売する。第153回(平成27年上半期)芥川賞の受賞作が掲載される9月号本誌に加えて、日販限定の特別付録として芥川龍之介が死去した際に刊行された昭和2年9月号の「月刊文藝春秋 芥川龍之介追悼號」の復刻版をつけたものだ。
http://www.dreamnews.jp/press/0000115119/

トーハンは、店頭活性化プロジェクトの一環として、ぴあとの共同事業「TOPIA PROJECT」をスタートさせる。その第一弾として、7月18日より東京スカイツリータウンで開催される「大昆虫展」とトーハン取引先書店とのコラボ企画を7月10日より首都圏の約100書店で実施する。「TOPIA PROJECT」による書店キャンペーンでは、ポプラ社の協力のもと展開書店で児童書購入者に「大昆虫展」入場割引券付きの「虫捕りシール台紙」を配布し、以降来店毎に昆虫シール1枚を進呈。3枚貼ると虫捕りが完成する仕掛けとなっている。この台紙の裏面は7月15日発売予定のポプラ社新刊「冒険!発見!大迷路 巨大昆虫の島」の告知だ。
http://www.tohan.jp/news/20150701_549.html

百田尚樹が今度はフェイスブック朝日新聞を批判している。百田の「沖縄の二紙は絶対つぶさなあかん」発言を朝日新聞の英字ニュースが「must be closed down by any means」と翻訳されたことを「ひどい捏造」として糾弾しているのだ。いわく
「…記事には、『百田尚樹は、沖縄の二つの新聞社は、どんな手段を使っても、つぶさないといけない!と言った』と書かれています。私は、あらゆる手段を使って、などとはまったく言っていませんし、mustなどという言い方もしていません。あまりにも、ひどい捏造です。こんな記事を書いて、良心が痛まないのでしょうか。それとも、嫌いな人間は『あらゆる手段を使って』つぶさないとえけない!と考えているのでしょうか」
https://www.facebook.com/naoki.hyakuta?fref=nf&pnref=story
http://www.sankei.com/entertainments/news/150701/ent1507010002-n1.html

ツイッターのニュース提供は日本限定で開始された。
http://japan.cnet.com/interview/35066733/

◎産経ニュースは次のように書いている。
東海道新幹線下り『のぞみ225号』(東京発新大阪行き)の車両内から白煙が発生した30日の火災で、ツイッター上には、『新幹線が燃えてる』『車内の電気消えた』など、この車両に乗り合わせた乗客とみられる投稿が相次いだ」
http://www.sankei.com/affairs/news/150630/afr1506300040-n1.html
その現場にいれば「誰でもジャーナリスト」の時代である。

朝日新聞社は、電子ドリル「天声人語で英文読解」の販売を開始した。年間900円也。
http://mana-asa.asahi.com/englishdrill/

◎マンガ「モンスター娘のいる日常」(徳間書店)のキャンペーン「秋葉原『モン娘』祭!!」がアニメイト秋葉原、コミックとらのあな秋葉原店、三省堂書店秋葉原アトレ1、書泉ブックタワーメロンブックス秋葉原店、有隣堂ヨドバシAKIBA店、AKIHABARAゲーマーズ本店、COMIC ZIN秋葉原店、K-BOOKS秋葉原新館の9店で開催されている。
書店ごとに異なるモンスター娘があしらわれた特製コースターが、同作の単行本や公式グッズを購入するともらえる。
http://natalie.mu/comic/news/152492

◎「MEN'S CLUB」の戸賀敬城編集長は「東洋経済オンライン」で次のように語っている。
「実際、私が普段使っているお店は、ひとりあたり4000〜8000円あたりの価格帯が中心です。1万円を超えるようなお店はめったに使いません。そもそも会社の経費を使っているのですから、費用対効果を意識した飲み方が求められるのは当然です」
http://toyokeizai.net/articles/-/75189

インフォレストの倒産により2014年5月号をもって休刊していたファッション誌「Happie nuts」(ハピーナッツ)が発売元ネコ・パブリッシング、発行元トレースクルーで7月17日に復刊する。
http://www.fashionsnap.com/news/2015-06-30/happienuts-0717/

◎「BOOK☆WALKER 電子書籍ランキング 2015上半期」が発表された。KADOKAWAが四作、SBクリエイティブが三作のランクインとなっている。
1位 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかSBクリエイティブ/GA文庫
2位 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。小学館/ガガガ文庫
3位 聖剣使いの禁呪詠唱SBクリエイティブ/GA文庫
4位 冴えない彼女の育てかたKADOKAWA/富士見ファンタジア文庫
5位 テラバトル 公式攻略ガイド(KADOKAWA・DWANGO エンターブレイン
6位 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝(SBクリエイティブ/GA文庫
7位 グランブルーファンタジーKADOKAWA エンターブレイン/ファミ通文庫
8位 食戟のソーマ集英社/ジャンプコミックスDIGITAL)
9位 キングダム(集英社/ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
10位 問題児たちが異世界から来るそうですよ?KADOKAWA/角川スニーカー文庫
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000661.000001227.html

◎住吉書房の全株式がトーハンに譲渡された。もともとは日販帳合の書店であったはずだ。
http://www.books-sumiyoshi.co.jp/index.html

丸善ジュンク堂書店文教堂の書店員が選んだ名文、名言による“ことば絵本” 「本屋さんで探す『明日のカルタ』」が主婦の友社から刊行された。hontoオフィシャルマガジン「honto+」の連載の書籍化である。グループ力を生かしたということになるのかな。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000009424.html

凸版印刷マピオンを完全子会社化した。
http://www.toppan.co.jp/news/2015/07/newsrelease150701_2.html

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4)【深夜の誌人語録】

議論を尽くしたからといって、いつも正解が得られるわけではない。