【文徒】2015年(平成27)10月22日(第3巻198号・通巻643号)

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1)【記事】「楽天いどうとしょかん」が北海道で運行開始
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】「楽天いどうとしょかん」が北海道で運行開始

楽天は、車両型移動図書館楽天いどうとしょかん」の運行を、10月28日より、楽天生命保険が提供した1,200冊の書籍を搭載して、北海道内で開始する。
楽天いどうとしょかん」では従来の書籍や電子書籍リーダーに加え、国内の移動図書館としては初めて電子図書館の利用を体験できる機会を提供する。電子図書館楽天グループの米OverDrive社が提供するサービスを導入して運営する。「楽天いどうとしょかん」は2014年5月より岐阜県、7月には島根県、11月には群馬県において運行を開始している。http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2015/1020_02.html
北海道は楽天と2009年に包括的連携協定を締結している。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/ssg/monodukuri/it/rakuten_houkaturennkei.htm
楽天いどうとしょかん」はフランスでも運行している。
http://corp.rakuten.co.jp/csr/activities/education/mobile-library/paris/
楽天岐阜県大分県島根県金沢市春日井市などとも包括的連携協定を締結している。
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2014/0513_01.html
http://www.pref.oita.jp/uploaded/life/1013463_1090290_misc.pdf
http://www.pref.shimane.lg.jp/industry/syoko/sangyo/sanhin_ikusei/tuhan/kyoutei.html
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2015/0602_01.html
http://www.city.kasugai.lg.jp/jigyooshirase/kyotei_renkei.html
楽天いどうとしょかん」が北海道で運行するに際し、オープニングイベントが10月28日(水)13時00分より恵庭市黄金ふれあいセンターで開催されるそうだ。

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2)【本日の一行情報】

◎「Wireless Wire News」が次のように書いている。
フェイスブックFacebook)が同サービスのユーザーをねらったオンラインでのスパイ行為を発見した際に、これをユーザー自身に知らせるようにしたことを米国時間17日に明らかにした」
https://wirelesswire.jp/2015/10/47196/

◎「CD&DLでーた」(KADOKAWA)が発表した「失恋ソング」ランキング。
1位:M/プリンセス プリンセス
2位:会いたくて 会いたくて/西野カナ
3位:もう恋なんてしない/槇原敬之
4位:366日/HY
5位:Over/Mr.Children
6位:サウダージポルノグラフィティ
7位:元気を出して/竹内まりや
8位:TSUNAMIサザンオールスターズ
9位:サンキュ./DREAMS COME TRUE
10位:NAO/HY
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001827.000007006.html
最大の驚きは12位に清水健太郎の「失恋レストラン」が入っていることだ。1976年の曲だぜ。39年前だ。例えば敗戦の39年後というと、1984年になる。

◎けっこうリアルだな。Webマンガ「サラリーマンしりもと 双葉社へ行く」。このキャラクターが良いよね。
http://webaction.jp/webcomic/shirimoto/gotofutabasha.php
「天才!サラリーマンしりもと」が双葉社から発売された。「Webコミックアクション」から生まれた不条理ビジネスマンガだそうである。
http://webaction.jp/webcomic/shirimoto/
双葉社としてはヒットさせたいだろうなあ。どう仕掛けるかが問われている。

◎新聞、書籍、雑誌にも軽減税率を適用するよう求めるシンポジウム「新聞・出版文化を守り、民主社会の未来を語る会」(主催=文字・活字文化推進機構など)が、国会内で開かれ、与党関係者や日本新聞協会、日本書籍出版協会の代表、有識者ら約300人が集まったそうだ。
http://mainichi.jp/shimen/news/20151021ddm012010030000c.html
次のような意見もある。
「しかしながら、『酒類を除く飲食料』と並べて、或いは2番目の優先順位として「新聞・雑誌・書籍」が挙げられるのはオカシイ!
それなら極めて怪しい、かつ破壊者ともなりうる『民主主義のインフラ』なるモノに適用する前に生活インフラ(電気・ガス・水道)が先でしょう」
http://blogos.com/article/140005/

◎フジテレビは年に4回支払われていたボーナスの金額を平均して80%減すると「週刊実話」がウエブで報じたところ、大反響となっているようだ。
http://wjn.jp/article/detail/4507012/
http://alfalfalfa.com/articles/134864.html

◎産経ウエストがNPO法人「五仁會」の竹垣悟代表にインタビューしている。産経は暴力団報道に熱心である。
兵庫県姫路市で、暴力団から離脱しようとしている組員や元組員らの支援活動を続けているというが、もともとは暴力団の組長。それも、山口組の竹中正久4代目組長の〝ボディーガード〟の立場だった」
山口組分裂について次のように語っている。
「分裂は時代の流れ。恐竜が滅びたように、大きくなりすぎたものは、必ず滅びる。いつかは起きる事態だった」
http://www.sankei.com/west/news/151021/wst1510210006-n1.html
http://www.npo-gojinkai.net/
外国特派員協会の会見に出席した溝口敦も次のように述べている。
「今回の分裂は、おそらく山口組最後の分裂であり、山口組の歴史の終わりを意味するのかもしれないと考えています」
http://blogos.com/article/140201/

イトーヨーカドーが「冬ぴあフェア」を開催している。抽選で「Dream5」のコンサートに招待。
http://www.itoyokado.co.jp/special/151018fuyupia/index.html

◎LINEが無料で提供している自撮り専用カメラアプリ「B612」の全世界累計ダウンロード数が、2015年10月9日時点で1億件を突破したそうだ。
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2015/1118

◎日本最大級のジュニアイベント「JuniAward」が10月25日(日)に国立代々木競技場第一体育館で開催される。主催するのは新潮社、エイベックス・グループホールディングス、ガールズアワード、原塾メイト、ベクトルである。
http://www.gamer.ne.jp/news/201510200002/
週刊新潮」の新潮社は小学生のためのファッション誌「ニコ☆プチ」を擁している。
http://www.nicopuchi.jp/

◎宝島社は「北欧」と「和の手仕事」をコンセプトにしたライフスタイル専門のECサイト「クラリネ」を、10月20日(火)正午に立ち上げた。「リンネル」編集部が厳選した、40超ものブランドの300点以上のアイテムを展開している。
http://kuraline.jp/
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000233.000005069.html

読売巨人軍野球賭博が蝕んでいたと理解して良いのだろうか。福田聡志投手に加え、笠原将生投手と松本竜也投手も野球賭博を行っていたことが判明した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151021-OYT1T50037.html
言うまでもなく読売巨人軍は読売新聞の基幹6社の一角を占める。
http://info.yomiuri.co.jp/company/company.html
朝日も毎日も「読売」の二文字を外して報じている。
http://mainichi.jp/sports/news/20151021k0000e050216000c.html?fm=mnm
http://www.asahi.com/articles/ASHBP3SX3HBPUTQP00D.html

紀伊國屋書店出版部は、今年11月、創設60周年を迎えるそうだ。
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201510204757/
村上一郎が嘱託だったんだよね。村上が編集者として橋川文三に執筆依頼して完成したのが「ナショナリズム」だ。
http://booklog.kinokuniya.co.jp/nakajima/archives/2007/05/post.html
私は読書を通じて三人の師に出会ったと思っている。一人としてお会いしたことはないけれど、吉本隆明村上一郎橋川文三の三人である。

◎愛知県小牧市カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、図書館流通センター(TRC)と結んでいた業務契約を解消することになった。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20HCG_R21C15A0CC0000/

◎平井玄の「ぐにゃり東京」(現代書館)の刊行を記念して、宮沢章夫とのトークショー東京堂書店で11月27日(金)に開催される。
http://www.tokyodoshoten.co.jp/blog/?p=9279

旭屋書店が順次Tポイントサービスを開始するそうだ。周知のようにTポイントサービスはCCCの関連会社が運営する。この先があるのかもしれない。旭屋書店がCCCの傘下に入るという可能性が出て来たと私は勘ぐっている。
http://www.ccc.co.jp/news/2015/20151020_004846.html

電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、これまでCarat(カラ)、Dentsu-branded agencies(電通ブランドのエージェンシー)、Dentsu media(電通メディア)、iProspect(アイプロスペクト)、Isobar(アイソバー)、mcgarrybowen(マクギャリーボウエン)、Posterscope(ポスタースコープ)、Vizeum(ビジウム)の8つのグローバルネットワーク・ブランドを軸に事業を展開してきたが、新たに「MKTG」のグローバルネットワークを組成する。「MKTG」は元々、2014年8月に買収を終えた企業の名称である。ナイキ、ゲータレードタンカレーなどを得意先としている。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/1020-008416.html

マイナビ出版は、来年の3月30日号をもって将棋専門紙「週刊将棋」を休刊する。
http://www.asahi.com/articles/ASHBM62GHHBMUCVL02X.html

電子書籍サービス「BookLive!」で配信する「マンガ無料連載」がTSUTAYAが提供する「TSUTAYAアプリ」にも配信されることになった。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1510/21/news079.html

◎宝島社の女性ファッション雑誌「リンネル」12月号の付録は北欧の人気ブランド「リサ・ラーソン」とのコラボで、リサ・ラーソンの中でも人気の高い「ハリネズミ」柄の大・小2個セットになった「親子トート」。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000231.000005069.html

丸善ジュンク堂書店が次のようにツイート。
「『ジュンク堂渋谷非公式』という名称で活動しているアカウントがありましたが、丸善ジュンク堂書店の公式なアカウントではなく、当該アカウントからのツイートは、丸善ジュンク堂書店の公式な意思・見解ではございません」
https://twitter.com/maruzeninfo/status/656393764693524480
現在、「ジュンク堂渋谷非公式」のアカウントは閉鎖されているようだが、事の発端は「ジュンク堂渋谷非公式」が次のようにツイートしたことだ。
「レジど真ん前にて『自由と民主主義のための必読書50』を展開しております! 精鋭4名が選書し、期待の若手デザイナーが看板を作成した自信作です! 書店が提供できる最高レベルのフェアになったと自負しております。遊びに来て下さい!」
これで止めておけば良かったものの、このツイートが評判となるや「この先イベントやフェアを次々ぶちかまして行く予定なので。年明けからは、選挙キャンペーンをやります! 夏の参院選まではうちも闘うと決めましたので!」などともツイートし、これが炎上したということらしい。
https://netatopi.jp/article/1001060.html

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3)【深夜の誌人語録】

定石を疑わない者は定石に滅びよう。