【文徒】2016年(平成28)3月2日(第4巻40号・通巻727号)
Index------------------------------------------------------
1)【記事】新放送サービス「i-dio」は成功するか?
2)【本日の一行情報】
3)【人事】3月28日付主婦と生活社人事異動及び組織変更
4)【資料】太洋社・3月1日付で取引先出版社に送った「ご報告とお願い」
5)【深夜の誌人語録】
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- 2016.3.2.Shuppanjin
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1)【記事】新放送サービス「i-dio」は成功するか?
新放送サービス「i-dio」が東京近郊、大阪、福岡の3エリアで3月1日からスタートした。基本は無料である。
「i-dio」は、地上アナログテレビ放送終了後に空いた周波数帯 (VHF-Low帯=99MHz〜108MHz)を利用する、既存のテレビでもラジオでもない全く新しい「第3の放送」だという。映像・音響・データなど、デジタルデータなら何でも送ることが可能だそうだ。
受信視聴するには、チューナーを内蔵した端末か、既存のスマホを使う場合はi-dioアプリのダウンロードした上で、放送波をWi-Fiに変換する「i-dioチューナー」が必要となる。ただし、この「i-dioチューナー」はモニター登録すれば無料配布(無償貸与)される。とはいえ、チューナー内蔵のスマホを持っていないと常にチューナーを持ち歩かなければならないということである。
http://www.i-dio.jp/
「i-dio」は「TS ONE」「Amanekチャンネル」「i-dio Selection」(3ch)、「i-dio Creators Ch.」(映像チャンネル)、「KANSAIチャンネル」(近畿エリア)、「Qリーグチャンネル」(九州・沖縄エリア)の合計6チャンネルからスタートする。
TOKYO SMARTCASTが提供する「TS ONE」の主なプログラムは、チャートをもとに数々のヒット曲を紹介する『billboard JAPAN Special』や、小林克也をはじめ、MIYAVI、サイモン・テーラー、宮下貴裕、ファンタジスタ歌麿呂などDJを中心に据えた番組を提供する。
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/32452/2
アマネク・テレマティクスデザインが提供する「Amanekチャンネル」はドライバー向け専門チャンネル。15分後の天気予報や渋滞情報、ゲリラ豪雨などの緊急の情報、付近のガソリンスタンドで利用できるクーポン、観光などの情報が配信されて自動音声読み上げ機能により読み上げられるそうだ。
http://kiai.gr.jp/jigyou/h27/PDF/1209p4.pdf
東京マルチメディア放送が提供するのは「i-dio Music Selection」と「i-dio Creators Ch.」。「i-dio Music Selection」は24時間ノンストップで音楽を放送するチャンネルで、ジャズ、クラシック、マスターピースの3チャンネルで構成されている。「i-dio Creators Ch.」は映像チャンネルで、「秘密結社 鷹の爪DO」「MINE TV presents キレイをつくるビューティーチャンネル」、声優・アイドルやゲーム実況者がレトロゲームに挑戦する「NC2Lab presents ひよこGAMES」などが売りだ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20160229_745943.html
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2)【本日の一行情報】
◎産経で石原千秋が次のように書いている。
「…義務教育にタブレット端末が導入されたら、その世代以降はもう紙の本は読まない。タブレットで読む本の質も、いまとは劇的に変わるにちがいない」
http://www.sankei.com/life/news/160228/lif1602280016-n1.html
◎宮川大輔がMCをつとめるグルメ番組「満天☆青空レストラン」(日本テレビ系)と月刊誌「dancyu」(プレジデント社)のコラボムック「dancyu 満天☆青空レストラン 2016 Spring ニッポンレシピ」が3月17日に季刊で創刊される。
http://natalie.mu/owarai/news/177878
http://www.ntv.co.jp/aozora/
http://www.president.co.jp/fileadmin/ad/mook/dancyu_mook/pdf/dancyumook_dl_2016_01.pdf
◎ホホホ座(京都)の山下賢二の発言。
「本屋というエンドユーザーがいる場所で本の編集ができるとなると、何が売れるか、どういう本が最近出ているか、もしくはそれを見て、どう相対化して自分達の本を売るかっていうのが見えるので、本を作るということに対してのフィードバックをしていきやすいんですよ。
『ホホホ座』最初の本として『わたしがカフェをはじめた日。』を出したのも、“カフェ”というテーマが『ガケ書房』の売れ線のひとつだったということが背景にあります」
http://top.tsite.jp/news/lifetrend/i/27758798/
京都の書店文化は本当に豊かだ。やはり三月書房の存在が大きかったんだろうな。
◎ブルームバーグの「ファッションと財政再建に相関あり−女性編集長らに託す財務省」でハースト婦人画報社の「25ans」「Richesse」の十河ひろ美編集長は2年前から財務省の財政制度等審議会の委員をつとめていることを知った。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O354W56JTSE801.html
十河は一度、ハースト婦人画報社を退職し、「ヴォーグ ニッポン」や「Miss」の編集長を経験した後、再びハースト婦人画報社で「25ans」「Richesse」の編集長をつとめている。
http://blogs.25ans.jp/hiromisogo/
◎アサツー ディ・ケイの海外現地法人であるADK GLOBAL台湾(正式名称:United-Asatsu International)が、The Gunn Report 2015において、台湾におけるクリエイティブランキング1位を獲得し、The AdTIMEAsia Awards 2015の中華圏ランキングにおいても2位に選ばれた。
https://www.adk.jp/11312.html
◎GMOインターネットグループのGMOペパボが運営するハンドメイドマーケット「minne」は、文化出版局刊行の女性向けファッション雑誌「装苑」とタッグを組み、ハンドメイド作品の新しい表現の場を提供するプロジェクト「minne×装苑 クリエイターズコラボ」を開始する。「minne」は、現在19.6万名の作家による238万点の作品が販売・展示されている、国内最大のCtoC(個人間取引)ハンドメイドマーケットである。
https://pepabo.com/news/press/201602291200
◎鈴木由美子のマンガ「白鳥麗子でございます!」(講談社)は何度も映像化され、今年またドラマ化・映画化される。これを記念して「Kiss」4月号に「白鳥麗子でございます!2016」が掲載されているのだが、単行本は累計1700万部を突破したそうだ。
http://getnews.jp/archives/1418835
う〜ん、白鳥麗子もアラフォーかぁ。
◎ハースト婦人画報社は、中国最大級のハイエンド・ファッションEコマース(EC)企業のメディア部門であるSecoo Media社と、ハイエンド誌「Richesse」(リシェス)のライセンス契約を結び、「Richesse 女人雅集」中国語版を去る1月28日(木)に創刊したが、この中国語版の創刊は「Richesse」のアジア展開への第一歩とハースト婦人画報社は位置付けているそうだ。
約3万部発行された「Richesse 女人雅集」創刊号は、1200万人に達するSecoo社のファッションEC会員の中からVIPを中心に送付し、また、高級ホテル、金融機関、会員制クラブなどの上顧客へ直送されているという。また空港や一部書店では販売もしている。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000008128.html
コンテンツ面では、7割以上を日本版から転載し、中国オリジナルのコンテンツを加えて構成されている。
◎岩手日報が次のように書いている。
「英文学者で評論家の外山滋比古さんの著書『思考の整理学』の累計発行部数が今月、200万部を突破した。盛岡市のさわや書店フェザン店次長、松本大介さん(38)の紹介文がヒットのきっかけとなったロングセラー。松本さんは『全国に人気が広がった時は不思議な感覚だった。ものすごい数字だ』と感慨深げに語る」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20160229_4
◎脱ヌードを果たした「PLAYBOY」について「WIRED」が分析している。
「60年以上にわたって堂々と裸を掲載してきた『PLAYBOY』誌だが、2016年3月号は「職場で安心して読める」。この歴史ある男性誌の写真は、ずっと落ち着いたものになった。ヴィニールでシュリンクされていないし、少し大きなサイズのマットな表紙は、まるでアートマガジンのようだ。
PLAYBOYがいま、つくりあげようとしているのは『恥ずかしがらずにすむ読書体験』の提供だ。大幅にデザインが変更され、女性のヌード写真を掲載する数十年来の伝統は終わった」
http://wired.jp/2016/02/28/playboy-design/
◎イオンリテールは、本州・四国の「イオン」「イオンスタイル」約150店舗にて、20代OL向けファッション誌「with」(講談社)の読者を代表するメンバー「with girls」とともにプロデュースしたバッグや帽子、ストールなど13種類を新ブランド“with collection”として販売を開始した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000568.000007505.html
http://withonline.jp/fashion/2325
http://fashion.aeonsquare.net/wcoll/
◎dTVは初の独占配信アニメとして、人気アニメ「暗殺教室 第2期」の課外授業編を3月11日より配信する。
http://pc.video.dmkt-sp.jp/ft/s0004049
http://www.famitsu.com/news/201602/29100381.html
◎位置情報ゲーム「Ingress」にフジテレビが出資することになった。
http://iphone-mania.jp/news-103708/
◎「LINE MALL」が5月31日をもってCtoC事業から撤退する。LINEはフリマアプリで「メルカリ」に一敗地まみれたということだろう。
http://japan.cnet.com/news/business/35078676/
◎維新の代表をつとめる松野頼久の次女でミス日本グランプリに選ばれた松野未佳が小学館の女性ファッション誌「CanCam」(小学館)4月号に登場した。デイリースポーツはこう書いている。
「家の中はセグウェイで移動、地下にはカラオケルーム、セレブな誕生パーティー、20歳のお祝いにピンクのバーキンをもらった、などなど。ピンク色は未佳さんの好きな色のようで、ピンク色のドレスやピンク色の天蓋付きベッドの写真も掲載されている」
http://dailynewsonline.jp/article/1095210/
◎はてなとKADOKAWAが共同開発した小説投稿サイト「カクヨム」(1月29日オープン)のサイトは以下。
https://kakuyomu.jp/
文芸誌は早晩、デジタルに移行することになるのだろうな。
◎高須次郎(緑風出版)の「太洋社は自主廃業できるのか?」。
「業界紙や小社の記録を辿ると、2008年に文真堂書店がトーハンへ帳合変更をしたのを皮切りに、2012年には、いまじん(大垣店、大桑店)が日販に、こまつ書店(6店舗。10月、トーハン)、喜久屋書店小樽店など5店舗(12月、トーハン)、東武ブックス(十数店舗)、メロンブックス、ブックスフジ(2店舗。13年2月)などが帳合変更し、43億円の返品が発生した。書泉を吸収したアニメイトも他帳合となった。13年にはハイパーブックス(滋賀6店舗)、15年2月にはTRCが日販に、同年9月にはブックスタマ(12店舗。15年9月)がトーハンに帳合変更した。本年になって大洋図書のFC店188店が日販へと帳合変更した。
こうしてみると、トーハン、日販による草刈り場の様相を呈している。出版不況のなかで生き残りを懸けた大手取次店による帳合はぎ取りにあい、今日の事態を迎えたといえよう。これで耐えるのは難しい。しかし、太洋社側にも対処の仕様はなかったのか?」
「太洋社の取引先300法人800書店の残り250法人450書店には雑誌書籍を流さずに取立に徹するというのである。
これでは、太洋社自身の自主廃業の展望もなくなり、膨大な書店が廃業に追い込まれるという、最悪の事態を迎えそうだ」
http://shuppankyo.cocolog-nifty.com/
時計の針は元に戻せないにしても、2008年あたりであれば、大阪屋、栗田出版販売、太洋社の経営統合は可能であったはずである。
◎日経によれば「楽天は全国約1600の中小書店と連携してインターネットによる書籍販売を強化する」という。
「楽天はネット通販だけでは捉えきれない客層の情報を品ぞろえなどに生かす。中小書店も楽天の共通ポイントやネット販売データを活用して集客する」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ29I7Q_Z20C16A2TI5000/
楽天とてボランティアとして大阪屋に出資したわけではあるまい。シナジーを求めるのは当然のことである。
◎講談社が運営するウェブマガジン「ミモレ」とハースト婦人画報社が運営するオンライン・セレクトショップの「エル・ショップ」(ELLE SHOP)」は、両サイトのデジタルコンテンツ連携を開始。第一弾として、3 月 2 日(水)より「ミモレ」内に「ミモレが選んだ BEST BUY @ELLE SHOP(http://mi-mollet.com/category/select-shop-elle)」というコーナーを新設する。第二弾として、3 月 18 日(金)より、「エル・ショップ」内の「EDITOR’S CLOSET(http://elleshop.jp/contents/closet/)」に「ミモレ編集部」がゲストエディターとして参画する。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000917.000001719.html
講談社とハースト婦人画報社の絆がまた深まった。まだまだ深まるはずである。
◎「まいじつ」は日本ジャーナル出版とINCLUSIVEが運営するWEBメディアである。
http://myjitsu.jp/
ターゲッティングがINCLUSIVEに社名変更した。
https://inclusive.co.jp/2016/02/18/%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%83%a1%e3%83%83%e3%82%bb%e3%83%bc%e3%82%b8/
出版社のデジタルシフトにINCLUSIVEは喰いこんでいる。
◎角田光代は「対岸の彼女」で直木賞を獲得するが、つぎのような逸話があったとは!
「…『空中庭園』が直木賞に落ちて文藝春秋の方たちが残念会みたいなものをやってくれた時、今はもう退職された寺田さんという方がそこでなぜか『角田さんさ、女社長書いたら?』って言ったんです。『え、なんでですか』と訊いたら『そう思っただけ』って。じゃあ女社長を書くかなと考えたんです」
「寺田」とは専務取締役をつとめることになる寺田英視である。
http://hon.bunshun.jp/articles/-/4605
寺田は「私の保田與重郎」(新学社)に寄稿しているんだよね。
http://www.sing.co.jp/info/book/wyasuda01.html
◎「週刊東洋経済」3月5日号の特集「12兆円の巨大経済圏 アマゾン」は読んでおきたい。
「今回の取材では、アマゾン ジャパンに在籍する正社員が2015年末時点で3500名ということも判明した」
http://toyokeizai.net/articles/-/107279
◎海外ドラマ・エンターテイメント専門チャンネルFOXは、ハースト婦人画報社のオンラインメディア「コスモポリタン」日本版とのコラボにより、ビューティがテーマの女性限定イベント「FOX BEAUTY NIGHT OUT with COSMOPOLITAN」を3月22日に東京・六本木の六本木ヒルズクラブで開催する。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000003179.html
◎朝日新聞社社主の上野尚一が亡くなった。
http://www.asahi.com/articles/ASJ2Y63TGJ2YULZU00G.html
◎3月22日をもって鎌倉文庫 エスカ店が閉店する。
http://kaiten-heiten.com/kamakurabunko-eska/
名古屋にあって、何故に鎌倉かといえば、こういうことだ。
「戦争末期、出版事情が悪化し、久米正雄、川端康成、小林秀雄、高見順などの著名な文学者たちが生活難に陥りました。しかし彼らは疎開先の鎌倉で貸本屋を開店し、大成功をおさめました。
戦後は出版にも手を広げましたが、その後本業である執筆活動に戻り貸本屋"鎌倉文庫"は解散しました。
弊社創業者は戦前からそれらの文豪たちと親交があり、由緒ある"鎌倉文庫"という名前を譲り受け,1957年に日本で最初の地下街であるサンロードに、新本書店として創業しました」
http://bookskamakura.com/index.php?%E3%81%94%E6%8C%A8%E6%8B%B6
未来屋書店 津南店が閉店した。
http://kaiten-heiten.com/miraiyashoten-tsunan/
◎本日【資料】として以下に掲載した太洋社が3月1日付で取引先出版社に送った「ご報告とお願い」に「先の説明会でお約束致しております2月末の支払については、その支払の原資となる帳合変更に伴なう売掛金回収に対しご協力頂いたお取引先出版社様に報いるために、これを実行致しました」とあるが、総ての取引先出版社が納得できるような支払いであったのだろうか。例えば、講談社、小学館、集英社にとって心から納得できるような支払いであったのかという疑問を私は抱かざるを得ない。
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3)【人事】3月28日付主婦と生活社人事異動及び組織変更
細野 敏彦
(新)取締役兼広告部長兼カスタムコンテンツ開発室長
(旧)私のカントリー編集長(部長待遇)
佐々木 行夫
(新)退任[相談役新任]
(旧)常務取締役広告部担当
古川 一夫
(新)退任
(旧)取締役販売本部福岡駐在所所長
牧 秀幸
(新)常務取締役販売本部長兼生産部長
(旧)常務取締役販売本部長
熊谷 透
(新)販売本部販売部次長(部長待遇)
(旧)広告部長
【組織改編】
・編集第2 部カスタム・コンテンツ開発室を広告部内に移管する。
・販売本部福岡駐在所を廃止する。
・管理部生産課を廃止し、生産部を新設する。
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4)【資料】太洋社・3月1日付で取引先出版社に送った「ご報告とお願い」
平成28年3月1日
お取引出版社様
株式会社太洋社
代表取締役 國弘 晴睦
ご報告とお願い
先に平成28年2月22日付にて、弊社の状況についてご報告申し上げたところ、度々のことで誠に恐縮ですが、本日は、その後の進捗状況をご報告申し上げるとともに、書籍・雑誌等の搬入につきお願いを致したく、本書面を差し上げる次第です。
お陰さまで、弊社にてお取引書店様にお願いしておりました帳合変更については、書店業を専業とする書店様のうち、事業の廃止等を決定された書店様を除くと、8割を超える書店様の帳合変更が決まり、2月中には弊社に対する買掛金の支払を含めた帳合変更に伴なう決済もほぼ完了致しました。これも、ひとえに、この間、書籍・雑誌等の供給を継続頂いたお取引出版社様のご協力の賜であると心より感謝申し上げます。また未だ帳合変更に至らないお取引書店様に対しては弊社の営業部門において個別に弊社の状況をご説明し帳合変更をお願いするとともに、既に帳合変更にご協力頂いている数社の出版販売会社様にも協力を仰ぎ、引き続き帳合変更のための交渉方をお願いしているところであります。しかしながら、推察するに、お取引書店様の財務状況その他の事情もあり、これまでのようなスピード感での進捗は望めない状況に至っております。
他方、資産精査の作業につきましては、これまでお取引を頂いていた書店様の営業につき弊社の自主廃業宣言による影響も出始めており、弊社の売掛金回収は予断を許さない事態となっておりますが、帳合変更に伴なう弊社売掛金の回収は順調に進んできたことから、先の説明会でお約束致しております2月末の支払については、その支払の原資となる帳合変更に伴なう売掛金回収に対しご協力頂いたお取引先出版社様に報いるために、これを実行致しました。
また、不動産その他の重要資産の売却についても、例えば戸田の物流センターが当初予想を上回る引き合いが来るとともに、売却をすすめている旨ご報告しておりました保有株式については、既に1億円弱の入金が完了するなど順調に運んでおります。とはいえ、ご高承のとおり、とりわけ不動産の売却については、代金決済まで今しばらくのお時間を頂戴せざるを得ませんので、ご理解を賜りたく存じます。
以上のように、資産の精査・売却につきましては、未だ多くの業務が残っておりますが、弊社が自主廃業をすすめるうえでの最大の目標であったお取引先書店様の帳合変更の流れが1つの峠を越え、その意味では、お取引先出版社様に対する2月5日付書面によるお願いは、その目的の多くを達成することができたものと安堵しております。これもお取引出版社様のご協力の賜であると心より御礼申し上げる次第であります。
このように、帳合変更が順調にすすんだことに伴ない、弊社では、弊社売上を支えてきたお取引書店様の多くを失い、かつ売上高ベースでは大半の取引が失われるに至ったことから、弊社においては、弊社がこれまで営んで参りました取次事業を停止したうえで、弊社事業に伴なう債権債務を確定すべき時機に至ったものと判断するに至りました。
そこで、お取引出版社様に対して、これまでお願いしておりましたお取引書店様への書籍・雑誌等の供給については、次のとおりの取扱いとして頂きたくお願い申し上げます。すなわち、
(1)書籍新刊については、平成28年3月4日を最終の搬入日として頂きたくお願い申し上げます。また、雑誌の新刊については、首都圏基準で3月7日発売までを最終の搬入日として頂きたくお願い申し上げます。
(2)また、注文品については、3月3日を最終の搬入日とさせて頂きたくお願い申し上げます。
なお、こうした取扱いに伴なって生ずる個別の業務上の諸問題につきましては、弊社担当者に問い合わせ頂きたく存じます。
以上のとおりであり、弊社の勝手な都合によって、お取引出版社様に対するお願い内容が都度変わることとなり、大変ご迷惑をお掛けし誠に心苦しく申訳ございませんが、いま一度ご協力賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
以上
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5)【深夜の誌人語録】
人生には右手もあれば、左手もある。