【文徒】2016年(平成28)3月28日(第4巻57号・通巻744号)

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1)【記事】創業者・佐野陽光の勝利に終わったクックパッドの内紛
2)【記事】アサツー ディ・ケイ日本文芸社健康コーポレーションに約20億円で譲渡
3)【本日の一行情報】
4)【人事】東京ニュース通信社 4月1日付 機構改革及び人事異動
5)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】創業者・佐野陽光の勝利に終わったクックパッドの内紛

クックパッドの取締役兼代表執行役にマッキンゼー・アンド・カンパニー 出身の岩田林平が就任。穐田誉輝は取締役兼代表執行役を退任するも、引き続き取締役兼執行役として経営に関与する。
https://cf.cpcdn.com/info/assets/wp-content/uploads/20160324201228/ir20160324_01.pdf
執行役を3月22日に解任された創業者の佐野陽光が3月24日に再び執行役に選任された。
https://cf.cpcdn.com/info/assets/wp-content/uploads/20160324201231/ir20160324_02.pdf
岩田社長が「第12回定時株主総会終了のご報告および今後の当社の経営について」を発表。
株主総会では、佐野陽光より、当社の理念や基本方針、『料理』に秘められた無限大の可能性について、株主の皆様に直接説明をさせていただきました。現在の世界は、人口増加による食糧不足、生活習慣病などに起因した医療費の負担増、エネルギー・水の不足、異常気象といった非常に多くの問題が山積しておりますが、これらの問題を一気に解決するための切り札は当社の事業の根幹である『料理』であり、そのために当社が世界に発信できることは『毎日の料理を楽しみにすること』だと確信しています。改めて当社の本源的価値を認識し、この強みに最大限集中して、もう一度世界に挑戦していきたいと考えております 」
https://info.cookpad.com/pr/news/press_2016_0325
株主総会の模様がまとめられている。私はこれを読んでも、よく理解できなかった。結局、大株主である佐野陽光には誰も逆らえなかったということなのだろうか。
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65857547.html
3月22日開催の取締役会で、佐野の執行役解任に賛成した社外取締役が経営陣に未だ残っているという体制をどう評価するかである。常識的に考えれば内紛の火種は残ったままである。

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2)【記事】アサツー ディ・ケイ日本文芸社健康コーポレーションに約20億円で譲渡

アサツー ディ・ケイは出版事業を手掛ける100%子会社の日本文芸社の全株式をライザップを擁する健康コーポレーションに対して約20億円で譲渡した。アサツー ディ・ケイ株式譲渡の理由について次のように説明している。
日本文芸社は、書籍・雑誌等の出版業を主な事業とし、昭和34年1月に設立されました。当社は、昭和51年10月に日本文芸社の発行済株式の一部を取得し当社の連結子会社とし、その後、平成26年12月に完全子会社といたしました。
 日本文芸社の属する出版業界は、インターネットの普及、メディアの多様化にともない縮小傾向となっている一方で、近年においてはスマートフォンタブレット端末等の普及を契機に、電子書籍などの新たな成長領域が生まれるなど、今後ますます競争が激しくなるものと予想されます。
かかる事業環境の下、当社は日本文芸社における構造改革の推進により営業損失を縮小させ、また出版事業と広告事業のシナジー創出に努めてまいりましたが、当社グループにおける今後の経営戦略等を総合的に検討した結果、日本文芸社が得意とする実用書の分野で健康コーポレーションと連携していくことが、日本文芸社において今後の事業拡大につながると判断いたしました」
https://www.adk.jp/wp/wp-content/uploads/2016/03/5a09b50c3ebc8fd56b8f8f333e6deb72.pdf
健康コーポレーション日本文芸社を傘下に収めることで次のようなシナジー効果を目論んでいる。
「(1)コラボレーション書籍の出版による、新たな収益源創出とマーケティング効果
 自己投資産業No.1を目指す当社グループでは、グループ各社において、消費者の皆様に対して有益な情報となるノウハウや知見を多数有しております。
 例えば、RIZAPでは『効果的なボディメイクメソッド』、『ダイエットに最適な低糖質レシピ』といったノウハウや、RIZAP GOLFの『ゴルフトレーニング手法』があり、イデアインターナショナルでは『快適でファッショナブルな居住空間を作るインテリアコーディネート術』、タツミプランニングでは『デザイン性が高く、失敗しないリフォームのポイント』など、お客様にとって価値の高い情報を有しております。
 こうした情報を、実用書の出版にて実績のある日本文芸社の編集機能や書店販路を活用することで、多くのお客様に提供することが可能となります。
 書店での書籍販売により、当社グループの持つノウハウを収益化することが可能となり、新たなタッチポイントの獲得により高い広告宣伝効果も期待できます。
(2)出版物の広告スペースの効率的な確保
 今後は、日本文芸社が発行する出版物への広告掲載を活用し、積極的に当社グループ商材の広告宣伝を実施してまいります。グループ全体の広告宣伝力をさらに高め、商材価値を消費者に訴求し続けることで、新たな顧客層の獲得も期待されます。
(3)当社グループ出版物の委託によるクオリティの向上およびコスト削減効果
 当社グループでは、今後も多くの新規事業の立上げを検討しており、お客様向けのテキストやご説明資料などを多数製作することが見込まれます。また、既存事業においても、これまでどおり、お客様向けの会報誌などを積極的に配信してまいります。
 こうした紙を用いた出版物について、日本文芸社の機能を最大限活用し、内容の質の向上と、製作の一元化による、高いコスト削減効果が図れるものと見込んでおります」
http://www.kenkoucorp.co.jp/wp-content/plugins/download-monitor/download.php?id=832

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3)【本日の一行情報】

◎米「プレイボーイ」が身売りを考えているらしい。ウォールストリート・ジャーナルによれば売却額は5億ドル(約560億円)超となる可能性があるそうだ。
http://jp.wsj.com/articles/SB10406094258013494445204581619571836671298

そにしけんじのマンガ「ねこねこ日本史」(実業之日本社)がテレビアニメ化され、いよいよ4月6日からは毎週水曜・午後6時45分から9分間、Eテレで放映される。「2014年発売の第1巻は7万部、今年2月刊行の第2巻はすでに5万部を突破」しているそうだ。テレビ放映で売行きに更に拍車をかけたいところだ。
http://sippolife.jp/article/2016032200012.html

◎「週刊朝日」は「女子大生表紙シリーズ」表紙モデルを、今年も募集する。今年のカメラマンは佐渡島に住む女の子の一年を追う写真集「未来ちゃん」(ナナロク社)の川島小鳥だ。
http://dot.asahi.com/info/2016032400083.html

◎宝島社の「このライトノベルがすごい!文庫」で人気の遠藤浅蜊魔法少女育成計画」シリーズがテレビアニメ化されることになった。
http://mahoiku.jp/
http://www.animate.tv/news/details.php?id=1458783851

◎「LaLa」(白泉社)で連載中の「夏目友人帳」の4年ぶりとなるシリーズ第五期のテレビアニメが今秋より放送開始となる。4月5日よりシリーズセレクションが放送される。同日、シリーズ累計1100万部のコミックスの第20巻も発売される。
http://www.hakusensha.co.jp/natsume/
http://natalie.mu/comic/news/180815
https://twitter.com/Natsume_Nyanko/status/712805564833615872

キングソフトは名刺情報をデータ化しクラウドで一元管理することができる、企業向け名刺管理ソリューション「CAMCARDBUSINESS(キャムカードビジネス)」にダイヤモンド社が提供する最新の人事異動データを反映することができる『人事情報配信機能』の実装を2016年4月1日(金)より開始する。
https://www.kingsoft.jp/camcard/20160324.html

◎学研プラスの科学ふしぎクエスト「人体迷宮を調査せよ!めぐる血液の冒険編」は、ARを用いており、スマホをかざすと3DCGによる心臓や肺の動きが飛び出すページがあり、一緒に記念写真を撮ることもできる 。
http://resemom.jp/article/2016/03/24/30489.html

◎「学研まんが NEW世界の歴史」全12巻が発売1か月で累計25万部を突破している。「学研まんがNEW日本の歴史」は累計126万部を超えている。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000380.000007512.html

小学館学年誌が「おそ松さん」とコラボし、今夏、「おそ松6年生(仮)」が発売される。もともと「おそ松さん」の母胎となった「おそ松くん」は「週刊少年サンデー」から生まれたマンガだ。
http://mantan-web.jp/2016/03/24/20160324dog00m200036000c.html

ドワンゴは、イタリア・ローマのDigitalVideo社が独自開発したアニメーション制作ソフト「Toonz」を買収。ドワンゴは「Toonz」をもとにオープンソースソフトウェアを開発し、「OpenToonz」として誰もが無償で利用でき、改良できる形にして、3月26日(土)より公開した。誰もがアニメを制作できるようになる。
https://wired.jp/2016/03/24/toonz-animation-software/

◎LINEが「LINEモバイル」として月額500円からの格安スマホに参入する。「LINEモバイル」は、NTTドコモの通信回線を利用し、「LINE」、「Facebook」、「Twitter」の主要な機能に関するデータ通信量をカウントしないそうだ。
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2016/1289

博報堂DYメディアパートナーズ徳島県のケーブルテレビ徳島は共同企画として、「ニッポンナビチャン」上で、徳島在住お笑いコンビ「ランダムハンター」の久保・長谷部の二人が、四国八十八ヶ所完全歩き遍路に挑むウェブオリジナル番組「夢遍路」の配信を、4月4日から開始する。
http://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/03/HDYmpnews20160323.pdf
「ニッポンナビチャン」は日本全国のテレビ局、新聞社、出版社、ラジオ局などの動画コンテンツを集めた、博報堂DYメディアパートナーズが運営する地域紹介ポータルサイトである。
http://www.spiral-pf.com/navichan/

博報堂は、WEB・雑誌の編集者、TV・ラジオのプロデューサー・ディレクター等のメディア・キーパーソンと連携し、時代の新潮流となるような製品・サービス等の共創に取組むオリジナルPR戦略プログラム「tide」(タイド)を本格始動させる。
http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2016/03/20160324.pdf

◎「Blendle」は新聞や雑誌の記事をバラ売りする、いわばジャーナリズムのiTunes Storeだ。オランダで2014年4月にサービスを開始し 、遂にアメリカに進出する。「Gigazine」は次のように書いている。
「Blendleがアメリカ進出を成功させるため提携を結んだのは『The Wall Street Journal』『The New York Times』『The Washington Post』『The Economist』『The Financial Times』『Time』『Newsweek』『Bloomberg Businessweek』など新聞・雑誌合わせて合計20社。ベータ版は1万人限定でローンチされ、新聞記事は1つ当たり19〜39セント(約21〜43円)、雑誌記事は9〜49セント(約10〜55円)で購入できるとのこと。有料なので、広告は表示されません。しかも、記事の内容に満足できなければ返品することも可能になっています」
http://gigazine.net/news/20160324-blendle/

◎「メディアの側が政治権力の意向を先取りして自己規制・自己検閲を強め、本来やる必要のないことをやっている」(金平茂紀)のは何故かと言えば、テレビも新聞も昔のように儲からなくなったからではないのだろうか。儲からなくなったから、ジャーナリストであることよりもサラリーマンであることを優先させて、「萎縮」してしまうのである。
http://blogos.com/article/168629/
欧米のジャーナリストからすれば、どうして「萎縮」するのかわからないというのが本音ではないだろうか。
http://mainichi.jp/articles/20160325/k00/00m/040/075000c

◎Socketが提供するスマホ向けおもてなし販促プラットフォーム「Flipdesk」が、「幻冬舎plus」に導入され、会員登録のCVRが約180%改善されたという。
http://socket.co.jp/news/20160324-562/

楽天は、満15から25歳の学生限定の若者向け会員プログラム「楽天学割」の提供を3月24日(木)から開始した。出版にかかわる特典で言うと、楽天ブックスでは対象商品を買うと毎月4,000円までの購入を対象にポイントが10倍となり、楽天Koboでは対象電子書籍を購入すると毎月2,000ポイントの付与上限のもと5%のポイントバックとなる。年会費は税込1780円。
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2016/0324_01.html
ここでも「再販制」が揺らぎ始めている。

◎日販は支店長一人あたりの担当取引先数を減らすことで、取引先との接点・密度を高めるべく、首都圏支社の営業体制を再編し、5支店から8支店に増やす。また、図書館営業部を新設した。
http://www.nippan.co.jp/news/jinji_2016/

◎「秘密結社鷹の爪」が、「週刊文春」とコラボすることになった。4月7日に「LINE LIVE」で配信を開始する最新シリーズ「鷹の爪 GT」に「文春(ふみはる)くん」と名付けられたこのキャラクターがバズーカ砲を持って登場する。声優には実際に「週刊文春」の記者を起用するそうだ。この「明るさ」、この「軽さ」が現在の「週刊文春」の最大の強みだろう。逆立ちしても「週刊新潮」ではあり得まい(というか声がかかるまい)。
http://gigazine.net/news/20160324-bunshun-eagle-talon/

◎「まとめサイト」も「週刊文春」の「おこぼれ」に預かっているのは確かだ。
http://nikkan-spa.jp/1073018

◎日販は4月1日付のグループ各社の役員体制を決めた。昇任と新任は次の通りだ。
日販物流サービス株式会社(4月1日付)
常務取締役        土 田 隆 雄(昇任)
取締役(非常勤)     北 林   誉(新任)
監査役(非常勤)     宮 路 敬 久(新任)
出版共同流通株式会社(4月1日付)
代表取締役社長      郄 田   誠(昇任)
取締役(非常勤)     加 藤 哲 朗(新任)
取締役(非常勤)     北 林   誉(新任)
監査役(非常勤)     久 保   朗(新任)
日販コンピュータテクノロジイ株式会社(4月1日付)
取締役          川 崎 将 嗣(新任)
取締役          大久保 由 美(新任)
取締役          印 田 尚 久(新任)
取締役(非常勤)     岩 城 耕一郎(新任)
取締役(非常勤)     神 谷 直 樹(新任)
日販アイ・ピー・エス株式会社(4月1日付)
常務取締役        栗 原 道 信(昇任)
取締役(非常勤)     酒 井 和 彦(新任)
株式会社マクス(4月1日付)
代表取締役社長      安 西 浩 和(新任)
取締役(非常勤)     園 田 浩 之(新任)
監査役(非常勤)     宮 路 敬 久(新任)
株式会社クリエイターズギルド(3月24日・4月1日付)
代表取締役社長      藤 澤   徹(昇任)
取締役副社長       浜 崎 克 司(昇任)
取締役          小 倉   孝(新任)
取締役          郄 木 一 成(新任)
取締役(非常勤)     酒 井 和 彦(新任)
株式会社ダルトン(4月1日付)
取締役          三 塚 航 佑(新任)
取締役(非常勤)     安 井 邦 好(新任)
監査役(非常勤)     宮 路 敬 久(新任)
株式会社リブロ(4月1日付)
代表取締役社長      大久保 元 博(新任)
常務取締役        永 堀 太 朗(新任)
取締役(非常勤)     西 堀 新 二(新任)
取締役(非常勤)     渡 辺   肇(新任)
株式会社積文館書店(4月1日付)
取締役          住 本 一 典(新任)
取締役          石 川 嘉 博(新任)
株式会社あゆみBooks(4月1日付)
代表取締役社長      渡 辺   肇(昇任)
http://www.nippan.co.jp/news/nippangroup_2016/

◎日経BPコンサルティングによるブランド力調査「ブランド・ジャパン2016」で、アマゾンが第1位となった。第2位がグーグル、第3位がユーチューブ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ23I6G_U6A320C1TJC000/

朝日新聞は4月から、朝刊に挟み込まれていた「GLOBE」(グローブ)の発行を月2回から1回へ減らす 。「週刊実話」は、朝日新聞関係者の次のようなコメントを紹介している。
「致命的だったのが、'14年秋に渋々認めた従軍慰安婦問題などに絡む誤報です。東西の一流企業が撤退し、朝日全体でも'15年度の広告総売上が最盛期の3分の1以下となる600億円程度にまで落ち込んでしまった。社員の年収も最大200万円カット、5年間で100億円を確保することが明らかになる中、上質紙を使い取材費も恵まれている『GLOBE』が標的になってもおかしくはありません」
「GLOBE」の初代編集長は木村伊量前社長である。
http://wjn.jp/article/detail/8597177/

小学館グループで今夏創業30周年を迎えるVIZ Mediaは、United Talent Agencyと協力し、VIZ Mediaが有するマンガやアニメの実写映像化を進めることになった。
http://www.viz.com/node/1006305

小学館のアプリ「マンガワン」で連載されている、「ワンパンマン」でブレークしたONEによる青春アクションマンガ「モブサイコ100」がテレビアニメ化され、7月に放送開始する。
http://mobpsycho100.com/
http://animeanime.jp/article/2016/03/25/27614.html

◎絵本屋「ノエル」(NOEL・長野県佐久市)の店主である高津恵子が「心に寄り添うおとなの絵本」をイーグレープより上梓した。
http://www.e-grape.co.jp/books/801152.html
http://www.christiantoday.co.jp/articles/20035/20160324/takatsu-keiko.htm

◎光文社の「美ST」編集部が「4月号訂正とお詫び」を発表した。
「『美ST』4月号(2月17日発売)の第二特集『発見! 白髪染めを2カ月に1回にする方法』の62ページにおきまして、ゼブラ株式会社の商品である『マッキー』を白髪染めとして使用する、という記事を掲載しました。しかしながら『マッキー』は、あくまでも筆記を目的として製造されています。頭髪に使用するにあたって、十分な健康・安全上の配慮、およびゼブラ株式会社への取材を行うことなく記事を掲載したことを関係者の皆様にお詫び申し上げるとともに、記事を訂正させていただきます。白髪隠しをはじめ、筆記・描画以外の目的での使用はお控えください 」
http://be-story.jp/articles/-/4566
マッキーを白髪隠しに使うという記事はツイッターで話題になり、大きな反響を呼んでいた。
http://twinavi.jp/topics/tidbits/56d57cc8-8458-490f-b422-34cf5546ec81?ref=sp_tw
実際に白髪隠しにマッキーは役に立つのだろう。しかし、白髪隠しにマッキーを使用して、もし頭髪や皮膚に何らかの変調をきたしたら、誰が責任を取るかという視点が「美ST」には欠けていたということである。記事は「マッキー」の商品写真まで掲げてしまっていた。それだけにゼブラとしても放置しておくわけにはいかなかったのだろう。

田中メカのマンガ「お迎えデス。」(白泉社)が福士蒼汰と土屋太鳳主演でテレビドラマ化され、4月より日本テレビの土曜日午後9時枠で放映される。
http://www.hakusensha.co.jp/omukae/
暁のヨナ」「神様はじめました」のテレビアニメ化は終了したが、「秘密」の実写映画化、「赤髪の白雪姫」のテレビアニメ化、「信長の忍び」のテレビアニメ化、「3月のライオン」のテレビアニメ化&実写映画化、「ベルセレク」のテレビアニメ化、「夏目友人帖」のテレビアニメ化というように白泉社の映像化戦略が加速してきているように感じる。もともと白泉社はストーリーコンテンツに関しては潜在力の高い出版社である。
http://news.mynavi.jp/news/2016/03/25/643/
http://hobby.dengeki.com/news/179746/
http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0325/blnews_160325_3101884138.html

◎「暗幕のゲルニカ」(新潮社)の刊行を記念し、原田マハのサイン会が4月15日に紀伊國屋書店梅田本店で開催される。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Umeda-Main-Store/20160325100000.html

集英社の男性ファッション誌「メンズノンノ」4月号企画「ディーゼル、デニムラバーに捧ぐ」のシューティング風景の動画第2弾が公開された。
http://www.mensnonno.jp/news/2016/03/25/25818/
雑誌広告においても動画は欠かせなくなるはずだ。

◎投資会社Starboard Valueは米Yahooに対してCEOをつとめるMarissa Mayerをはじめ取締役全員を交代させるよう求めている。Starboard ValueはYahoo株の1.7%を保有している。
http://japan.cnet.com/news/business/35080125/

パピレスGYAOにより 合弁会社として設立されたネオアルドが運営する電子書籍投稿&編集プラットフォーム「upppi」において実施した「第一回タテコミコンテスト」の最優秀賞および各部門賞の受賞作品を発表した。タテコミとは、縦スクロール形式で閲覧するスマートフォンに最適化されたコミックの名称だ。最優秀賞受賞者については、パピレスが運営する「Renta!」およびヤフーとGYAOが協力して運営する電子書籍サービス「Yahoo!ブックストア」に連載枠を設定する予定だ。
http://www.dreamnews.jp/press/0000129148/

トーハンは、4月1日より正式に週休二日制を導入することになった。出荷作業等物流業務は、土曜日も作業を行う。
http://www.tohan.jp/news/20160324_712.html

紀伊國屋書店は、セブン&アイ・ホールディングス柏市沼南地区に敷地面積13万平米で展開する「セブンパークアリオ柏店」に432坪で出店する。グランドオープンは4月25日(月)。
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201603249173/

朝井リョウの小説「チア男子!!」(集英社文庫)がテレビアニメ化される 。放映開始は7月だが、「少年ジャンプ+」では4月からコミカライズがスタートする。
http://www.oricon.co.jp/news/2069120/full/
http://www.cheer-boys.com/news/

集英社の関連会社であるホーム社の無料Webマガジン「ぷら@ほ〜む」が「comip!」(コミップ!)と名称を変更し、内容もパワーアップされた。本格派コミックサイト「画楽ノ杜」、女性向けコミックサイト「スピネル」、サンリオとのコラボサイト「イチゴミン」、BLウエブマガジン「WEBLink ウエブリンク」、BLアンソロジー「.Bloom ドットブルーム」で構成されているが、猫情報てんこ盛りのWebサイト「ねこねこ横丁」も4月22日に立ち上がる。
http://www.dreamnews.jp/press/0000129133/
http://comip.jp/

北海道新幹線の開業を記念して北海道新聞が新聞の中にLEDを配置し、ボタンを押すと有名な函館の夜景が光るという、文字通り「光る新聞」を制作し、街頭配布をしたそうだ。「LEDの回線を中国で製作し、あらかじめ印刷しておいたラッピング部分に(回線を)巡らせ、貼り合わせを行いました。それから、加工した「光る新聞」に本編を丁合いするという、とても原始的な作業」によって可能になったという。これ、実物が欲しいなあ。
http://news.mynavi.jp/articles/2016/03/26/lighted_newspaper/

◎新聞協会は、4月8日(金)から3日間、東京・玉川の複合施設「二子玉川ライズ」でPRイベント「NEWSPAPER MARCHE 新聞との新しい出会い、ここにあります、展」を開催する 。
http://www.pressnet.or.jp/about/shimbun_shukan/spring/

文化出版局のファッション誌『装苑』5月号(3月28日発売)の特集は「カルチャーなしでは生きられない!」だが、人気テクノポップユニットPerfumeが表紙に登場し、10ページの巻頭企画が組まれている。
http://news.dwango.jp/2016/03/26/82902/j-pop/

春の甲子園、選抜大会。秀岳館(熊本)の監督は何と鍛冶舎巧ではないか。パナソニックの元広報担当専務である。「Business Journal」は次のように書いている。
「この鍛冶舎氏、知る人ぞ知る元パナソニック専務。中村邦夫相談役が社長時代に労政部長を務め、1万人のクビ切りを断行した。その時リストラされた従業員が大阪市内のビデオ店で放火し、大勢を死なせて死刑判決を受けている。労政部長の後は広報部長に転じ、中村氏にゴマをすり続けて専務(広報担当)にまで出世した御仁である。
 役員時代の鍛冶舎氏は、批判記事が出ると、広告をちらつかせながら新聞社や出版社に圧力をかけ、人事にまで介入し、現場の記者からは蛇蝎のごとく嫌われていた」
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14404.html

西荻窪駅高架下の西荻マイロードに店舗を構えていた西荻ブックセラーズが3月31日をもって閉店する。
西荻ブックセラーズが閉店ときいた。ショックだ。これで西荻の新刊書店は今野書店だけになってしまう」
https://twitter.com/kingyoya123/status/713190888038490113

                                                                                                                        • -

4)【人事】東京ニュース通信社 4月1日付 機構改革及び人事異動

【機構改革】
出版事業局計画推進室業務グループを廃止。
出版事業局に業務部を新設する。

【人事異動】
上田英典
新:出版事業局コンテンツ事業一部 第一編集グループ課長(TVガイド編集長)
旧:出版事業局コンテンツ事業一部 第一編集グループ副課長(TVガイド編集長)

篠崎司
新:出版事業局コンテンツ事業二部 課長(B.L.T編集長)
旧:出版事業局コンテンツ事業二部 副課長(B.L.T編集長)

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5)【深夜の誌人語録】

恐る恐るでも良いから後ろを振り返ることなく小さな一歩を確実に踏み出すことである。そうした小さな一歩の蓄積が風景を大きく変えるはずだ。