【文徒】2016年(平成28)5月26日(第4巻96号・通巻783号)

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1)【記事】赤旗が(1人おいて)で「訂正」記事を出した
2)【記事】United Editorsがサービス提供を開始
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2016.5.26.Shuppanjin

1)【記事】赤旗が(1人おいて)で「訂正」記事を出した

5月23日付の赤旗1面。都内のライブハウスでトークセッションの模様を写した写真が掲載された。そのキャプションには、次のように書かれていた。
トークセッションをするSEALDsのメンバーと(右から)山添拓参院議員予定候補、田村智子副委員長、(1人おいて)民進党山尾志桜里政調会長=22日、東京都渋谷区」
「1人おいて」の席には民進党有田芳生参議院議員がいたのだが、有田の名前を赤旗は紹介しなかった。
日本共産党を知る者からすれば、有田の名前を紹介しなかった理由は、即座に理解できる。それは日本共産党からすれば、有田が日本共産党を除籍になった「転向者」であり、「反党分子」であるということになるからだ。有田は次のようにツイートしている。
「そこに人がいるのに『1人おく』のは、『いる』けれど『いないことにする』との明確な意思だ。ミスではなく思想の問題というのは、そうした意味。哲学者の古在由重さんからは、思想とは何も難しいことではなく、それぞれの振る舞いのことだと教えられた」
https://twitter.com/aritayoshifu/status/734718604323618816
古在は、日本共産党に属していた哲学者だったが、1984年の原水協分裂事件に際して、日本共産党を批判するグループを支持したとして除名されてしまう。一度、除籍されてしまうと以後、「転向者」とか「反党分子」というレッテルを貼られてしまう。古在が死去した際に赤旗が一行も報じなかったのは有名な話だ。
それだけに赤旗が次のような「訂正」を出したことは、ある意味で画期的なことではある。
「昨日付1面『参院選 野党へLOVE』の写真撮影で、民進党有田芳生参院議員の名前が欠落しました。関係者におわびして訂正します」
http://www.j-cast.com/2016/05/24267667.html
有田が次のようにツイートしているのが印象的だ。
「『赤旗』2面に訂正が出ています。『欠落しました』と客観的な表現。これでいいんじゃないでしょうか。記事は『関係者におわび』していますが、ぼくは関係者に深く感謝します」
https://twitter.com/aritayoshifu/status/734865082870439936
有田ついでに有田がフェイスブックに投稿した写真も紹介しておこう。右の煙草をくわえた男性は、当時の「週刊文春」デスクであり、現在は文藝春秋社長である。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1138522252856391&set=a.447988498576440.92588.100000958804255&type=3&theater

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2)【記事】United Editorsがサービス提供を開始

United Editorsは、デジタルメディアを中心に、デジタルコンテンツを駆使したブランディングニーズにソリューションを提供する、「クラウド・クリエイティブエージェンシー」として5月24日よりサービス提供を開始した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000017155.html
https://unitededitors.co.jp/
あれっ!取締役には斎藤和弘や平原由紀子が名前を連ねている。斎藤は「BRUTUS」「VOGUE JAPAN」「GQ」などを手がけた経験を持つ編集者だし、平原はグローバルブランドを扱う電通系列の広告代理店「ザ・ゴール」の創業メンバーである。斎藤は2月にリリースされたコラム・マガジン「Byron」の編集長をつとめており、平原も「Byron」の執筆陣のひとりである。
https://byronjapan.com/
この「Byron」を運営しているINCLUSIVE代表取締役社長が藤田誠であり、藤田はUnited Editorsでも社長をつとめている。
INCLUSIVEは今年の2月17日まではターゲッティングと言っていた。小学館の「美レンジャー」「Menjoy!」「WooRis」「BizLady」「VenusTap」の広告管理運営会社である。「日刊 Sumai」は扶桑社との共同事業だし、集英社の「週プレNEWS」や徳間書店「アサ芸プラス」などのセールスパートナーであるというように出版社のデジタルシフトに深く関わって来た会社である。
https://inclusive.co.jp/
藤田は社会人としての第一歩を中央宣興で踏み出しているが、その前に小学館の女性ファッション誌でアルバイトをしていたそうだ。

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3)【本日の一行情報】

◎「大切な人をがんから守るため 今できること 命の食事」を主婦の友社から刊行した南雲吉則のトークショーが6月9日(木)に紀伊國屋書店新宿本店で開催される。
http://corporate.shufunotomo.co.jp/info/9612/

◎窪田順生の指摘に耳を傾けたい。
「捜査当局、公人が言及しない『疑惑』を報じない、ということは裏を返せば、日本のマスコミの報道スタンスというのは、実は国会、役所、警察などの公的機関がイニシアティブを握っているということになる」
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/24/news040.html
新聞、テレビが「記者クラブ」に依拠するのは、このためなのである。

くもん出版江東区豊洲の「紀伊國屋書店 ららぽーと豊洲店」に直営コーナー“KUMON PARK(くもんパーク)”をオープンする。
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201605230862/

◎検定教科書や学習参考書等の出版を手がける桐原書店は、オンライン英語学習サイトを運営するイングリッシュセントラルと提携し、検定教科書に準拠した4技能型(読む・書く・聞く・話す)デジタル教材を発売する。着目すべきは価格だ。ひと月あたり83円(税抜)という破壊的な低価格を実現している。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000015744.html

◎「DigiFi No.22 特別付録バランス駆動対応ヘッドホンアンプつき号」(ステレオサウンド)が5月30日に発売されるが、三省堂書店 神保町本店で「いい音を引き出すDigiFiフェア」が6月13日(月)まで開催されている。
http://www.stereosound.co.jp/news/article/2016/05/23/46440.html

◎TKO木本武宏は、「東洋経済オンライン」で「週刊文春」の新谷学編集長をインタビュー。
「編集長がどこを見て仕事をしているかは大事ですね。自分が偉くなりたい、局長になりたい、社長になりたいと、上を見ながら仕事するのではなく、軸足は現場に置かないと。骨は拾うから全力で走れとね。上の顔色見て、最後は現場のせいにして、『事務方が勝手に』と言う舛添都知事みたいなタイプはダメです」
http://toyokeizai.net/articles/-/119179

荒川弘のマンガ「鋼の錬金術師」(スクウェア・エニックス)がHey! Say! JUMPの山田涼介主演で実写映画化されることになった。監督は「ピンポン」の曽利文彦だ。
http://www.cinematoday.jp/page/N0082956

宝島社文庫ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は、2016 年5月の重版をもって、累計100万部を突破!女優の有村架純AKB48メンバーの柏木由紀乃木坂46メンバーの衛藤美彩NMB48メンバーの松村芽久未、「Seventeen」のモデル古畑星夏がSNSなどでオススメ本として紹介したことが追い風となった。映画化もされることから、まだまだ売り伸ばしが可能だろう。
http://www.oricon.co.jp/pressrelease/25822/

◎歌を投稿できる音楽SNSnana」の登録ユーザー数が200万を突破。ユーザーの6割以上が中学生・高校生と10代に支持されていることが特徴である。nana musicの文原明臣代表取締役社長の次のような指摘は鋭い。
Facebookはリアルにひも付いていますので、若い人は嫌がる傾向にあると思います。根本の思想や設計的に仕方ない部分もありますが。2008年〜2010年あたりは“イケてるサービス”として大学生が使い始めましたが、次第に幅広い年齢層の方が使い始めました。親も利用しているサービスを10代の若年層が使うとは考えにくいです」
http://japan.cnet.com/news/service/35083111/

小保方晴子が2年ぶりにメディアに登場。5月24日発売の女性誌婦人公論」で瀬戸内寂聴と対談している。
http://www.yomiuri.co.jp/matome/archive/20160523-OYT8T50007.html

◎アイプレスジャパンが運営する電子書籍サイト「コンテン堂」モール内「銀の鈴社 電子ブックストア」で、詩集・児童書の老舗出版社「銀の鈴社」の電子書籍を購入すると紙書籍がもらえる「銀の鈴社 30周年記念キャンペーン」を7月31日まで実施している。紙書籍は「銀の鈴社」が選書した30冊の中から自由に選べるそうだ。
https://contendo.jp/store/ginsuzu/campaign/gin30th/

文藝春秋は、マイクロコンテンツのなかから「百田尚樹読本」「壇密日記」「ヒトは何歳までセックスできるのか?」など人気の14作品を、5月29日までの期間限定100円(税込)で配信している。
http://music-book.jp/book/news/news/118791

集英社「 本屋さんアプリ 」をダウンロードして、三省堂書店有隣堂紀伊國屋書店文教堂書店、くまざわ書店丸善ジュンク堂書店の対象6店舗に行って、6兄弟のスタンプを集めると「 おそ松 」さん特製バッグが全員にプレゼントされる。
http://www.books-sanseido.co.jp/shop/info/1897

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4)【深夜の誌人語録】

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