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1)【記事】 KKベストセラーズ「労使間交渉」のその後
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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- 2016.10.25.Shuppanjin
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1)【記事】KKベストセラーズ「労使間交渉」のその後(岩本太郎)
この8月に突然新たに労働組合が発足したKKベストセラーズ。労使間交渉はなおも続行中である。先週末の22日に更新の「KKベストセラーズユニオンのブログ」では「拝啓 栗原武夫社長殿」とのタイトルのもと、会社の現状を憂慮する組合員たちから届いた以下のようなメールが紹介されている(表記は原文ママ)。
《生産部門の編集も広告も昔のベストが全盛期と同じ仕組みだと一生赤字です。
はたから見ると、広告部が別会社である理由も今の時代、非常に厳しい。
今の時代に会わせた組織、体制変更を望みます。
雑誌に関しては広告収入が実売と同じくらい重要な中、相変わらず「実売」ばっかりでクライアントの事をあまり考えていない。
会社が実売と広告収入を天秤にかけながらバランスよく雑誌を作らなくてはいけないはずである。
紙の広告が落ちるのは今の時代どこもそうなっている。雑誌がなくなっているからではなく、クライアントに答えることを会社はもう少し考えてほしい。クライアントも読者と同じくらい重要。
外部のクライアントの担当者の方が、会社の経営者よりもこちらの雑誌をよく考えている。
っていうか、社内の人間の方が、外部より「無責任」で、仕事の中身を知ろうとしないのは、怖いくらい(笑)》
http://ameblo.jp/thebestblack/entry-12212011428.html
ただ、曲がりなりにも労働組合が発足し、経営側との定期的な交渉の場が確保されたことで、社内の雰囲気も微妙に変わっては来たようだ。ベストセラーユニオンの立ち上げ役を務めた同社編集者の山崎実は上記ブログで以下のようにも書いている。
《こうしたメールをいただき気づいたこととして、重要なのは、今まで、栗原会長との「タテの関係」しかなかった会社が、組合を通じて「ヨコ」「ナナメ」の重層的でしなやかな「つながり=中間帯」が生まれたことだと思います。
風通しが非常によくなり、こうしたそれぞれの部署の問題が「見える化」したことです。
ぶっちゃけ、年齢、経験を問わず、短期的には勝利をした社員でも、中長期的には「排除」されるシステムだったと改めて思います》
労使交渉による成果も生まれ始めている。9月7日に行われた第1回目の団体交渉では、それまで経営側がまったく明らかにしてこなかった退職金の算定表が、なんと2種類存在のうえ状況に応じて使い分けられてきたという事実が判明。
http://ameblo.jp/thebestblack/entry-12197757118.html
さらに9月14日の第2回団交では、それまで行き先として朝霞や赤羽、新高円寺など様々な説が噂されてきた本社移転問題についても、会社側から「移転は無し。大塚残留」との回答を引き出したほか、給与や賞与についてのルールを開示していくとの約束も得たという。
http://ameblo.jp/thebestblack/entry-12200588270.html
ただし一方で、上記の9月16日付記事では「団交で見えた課題」として、
《会社の外形的代表である栗原武夫社長は、交渉の場には現れず、こうした上記の重要課題の直接判断をする立場でありながら、私たち従業員(組合員)と向き合うことから逃げ続けております》
とも報告されている。なお、4年前に会長に退いて以降もワンマン支配を続けていると言われる栗原幹夫については、後継社長である息子の栗原武夫が8月末に都労委に提出した答弁書において「栗原会長が実質的な最高権限者ではない」と述べており、当然ながら組合側はこれに強く反発している。
交渉は進展しつつあるとはいえ、依然として行き先は不透明なままであるようだ。
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3)【本日の一行情報】(岩本太郎)
◎Snapchatが媒体社との広告に関する契約方式を、広告収益型から一定額を先に支払う方式へと変更するらしい。これにより媒体社はSnapchatより安定的な収益を得られるようになる一方、好調時における収益のふくらみは期待できなくなる。
《総体としては米国のテレビ広告枠の取引方法に似せた方法を模索しているとみられる。Snapchatは6月「MTV」などを運営するテレビネットワークのバイアコム(Viacom)の広告枠営業責任者を引き抜き、自社の国内外の広告部門の責任者に据えており、これが今回の広告在庫の取扱に関する転換につながったようだ》
https://shar.es/1E8te8
◎Twitter上に溢れるプロモ(広告)ツイートについて、10月16日に「さげ」(@sage_2dx)を名乗る一般ユーザーが「ツイッターの広告不快なやつが多いから全部非表示にできるようにしてほしい」という文面のプロモツイートを投稿して話題に。Twitterには企業ではなく個人アカウントからでも一定の料金を払えば自分のツイートをプロもできるのだ。ちなみに「さげ」が今回設定した広告料金は500円だったが、当該ツイート(現在では既に削除済み)は1日で1万回以上リツイートされたとか。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1610/21/news130.html
◎かつて1970年代初頭に「あさま山荘事件」を始めとする数々の事件を引き起こした連合赤軍の生き残りで、27年間の獄中生活を経て今は静岡市の繁華街でスナック「バロン」を営む植垣康博が、一連の連合赤軍事件を「総括」する著書が完成間近らしい。
http://nikkan-spa.jp/1222108
静岡出身の私は3年前の暮れに帰省した際、ついでに「バロン」を訪ねている。こんな感じのお店だった。
http://air.ap.teacup.com/taroimo/1275.html
店にいた常連客の方に聞いたところによれば、その時点で植垣は既に執筆にかかっており「版元はたぶん講談社か新潮社のどちらか。ただ、植垣が店を切り盛りしながら手書きで綴っている原稿をまとめたりテキストデータに打ち込む作業に手間がかかっている」といった話だった。以来3年、はたしてどうなるか。
◎博報堂DYの今年4〜9月の連結営業利益は、インターネット広告の受注が好調だったことなどから前年同期比で6%増の173億円前後の見込みだと日経が報じている。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08666090R21C16A0DTA000/
◎今年のプロ野球・日本シリーズは基本的にどの試合も18時30分が開始時刻だが、なぜか27日(木)の第5戦のみ18時ちょうどの試合開始となっている。これは第5戦を中継するテレビ朝日系で現在毎週木曜21時より米倉涼子主演の人気ドラマシリーズ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」第4弾が放送されており、18時半の試合開始だと21時からのドラマ枠までに試合中継が終わらない可能性があるとの判断が働いたらしい。
http://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/161020/spo16102020540069-n1.html
◎自動車チューニングショップに勤めながらドライバーとしてレースにも挑む熱血漢の青年を主人公に、80年代半ばに『少年ジャンプ』に連載されて人気を博した「よろしくメカドック」が31年ぶりに復活した。と言っても『少年ジャンプ』でではなく、20日に発売されたホンダの新型車「STEP WGN Modulo X」の公式サイトでの掲載のほか、全国約700のホンダ販売店でマンガ冊子(11万部)が無料配布されるという。ホンダの広報担当者が「よろしくメカドック」の熱心なファンで、販促企画を立てるに際して自ら新作のネームを描いて社内を説得し、原作者の次原隆二に直談判したことで新作の描き下ろしが実現したとのこと。
http://www.honda.co.jp/STEPWGN/mechadoc/
http://mainichi.jp/articles/20161019/dyo/00m/200/013000c
◎『ヤクザと憲法』で話題をさらった東海テレビ(名古屋市)は、なおも自社で制作したドキュメンタリー番組を再編集のうえ映画化することに意欲的。来年1月に公開予定の『人生フルーツ』で作品数は遂に二桁に乗ることとなった。来る10月29日〜11月18日にはドキュメンタリー映画上映館として名高い東京の「ポレポレ東中野」にて特集上映「東海テレビドキュメンタリーの世界』が開催される予定だ。
http://www.tokaidoc.com/
http://mainichi.jp/articles/20161024/ddm/004/200/057000c
◎シリアにおける後藤健二殺害事件後の2015年2月、ジャーナリストの土井敏邦、川上泰徳、石丸次郎、綿井健陽の4人が集まって結成した「危険地報道を考えるジャーナリストの会」(略称・「危険地報道の会」)が、このほど公式サイトを一般向けにも公開した。
http://www.kikenchisyuzai.org
◎大ヒット中のアニメ映画『君の名は。』だが、中国では早くもDVDが出たらしい。もちろん海賊版の。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201610/CK2016102202000249.html
◎YouTubeの週間再生回数ランキング「ミュージック全世界トップ100」で日本人初の1位を獲得したピコ太郎による『ペンパイナッポーアッポーペン(PEN-PINEAPPLE-APPLE-PEN)』だが、『日経エンタテインメント』編集委員の品田英雄によると、動画の再生で得られる広告収入は世間が想像するほどの大儲けではなく、この作品でも「広告が1回映ると、0.1円ぐらい」らしい。むしろ今後は楽曲配信やグッズ販売などで莫大な利益が期待できるとのこと。
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20161022/Techinsight_20161022_312103.html
◎深見東州が率いる神道系の宗教法人「ワールドメイト」が、今度はなんとイギリス王室のウィリアム王子を広告塔に担ぎ出したらしい。9月22日に新宿のホテルでワールドメイトが開催した「TIME FOR CHANGE」なるレセプションではイギリスの野生動植物保護団体「Tusk(タスク)」とのパートナーシップ締結が発表されたが、この際に Tuskのパトロンであるウィリアム王子のメッセージが衛星回線を通じて流されたらしい。
http://news.ameba.jp/20161023-77/
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3)【深夜の誌人語録】(岩本太郎)
味方はいつでも自分の読者。でもその読者を、時に敢えて敵に回す勇気も持たねばなるまい。