【文徒】2016年(平成28)年11月16日(第4巻214号・通巻901号)

Index--------------------------------------------------------
1)【記事】ヤンキース田中将大ツイッターで怒っている
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2016.11.16.Shuppanjin

1)【記事】ヤンキース田中将大ツイッターで怒っている

ヤンキース田中将大ツイッターで怒っているといってよいだろう。
「ニューヨークの自宅のことでこれまで色々な報道がありましたが、今まで特に否定も肯定もせず来ました。
事実か事実でないかは誰より自分たちがわかってる。反応したらキリがないし自宅マンションという非常にプライベートな話題だったので、反応する必要はないと思っていました」
https://twitter.com/t_masahiro18/status/797026417674362880
「しかし今日は全力で否定させてください!!
なぜずっと言われているのか、誰が言い出したのか、全くわからないのですが…
あのぉ…
実は…
ニューヨークに住んではいますが、家はトランプタワーではありません!←今更(笑)
過去に住んだ事もありませんし、内見さえ行ったことありません」
https://twitter.com/t_masahiro18/status/797026515665813504
東スポWeb」は次のように書いている。
「きっかけは10日放送のフジテレビの『めざましテレビ』。『もの知りじゃんけん』のコーナーで、クイズに出題されたのが、田中のニューヨークの住居。『ヤンキース田中将大投手が住んでいるトランプ氏所有のビルは?』なる3択クイズで、『トランプ・タワー』『トランプ・ワールド・タワー』『トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー』から選ぶものだった。
ちなみに番組が正解としたのは『トランプ・ワールド・タワー』だったが、実際はデタラメ」
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/616520/
これだって立派な「捏造」ではないのか。「めざましテレビ」はニュースも扱っている番組である。しかも、フジテレビの「捏造」は「めざましテレビ」にとどまらなかった。11日放送の「とくダネ!」でも、同じ過ちを繰り返していたのだ。
「14日の『めざましテレビ』で三宅正治アナウンサー、『とくダネ!』では笠井信輔アナウンサーが、それぞれ『プライバシーに関することを扱ったうえ、十分な確認を行わず、田中投手をはじめ関係者、視聴者に大変ご迷惑をおかけいたしました』などと謝罪した」
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20161114-OYT1T50017.html
視聴率の低迷がつづくフジテレビのモラルは壊れかかっているのかもしれない。系列の新聞社が「歴史戦」と意気込むのは良いが、バラエティも報道も一緒くたにして放送してしまうフジテレビの襟を正してからにするのが筋ではないだろうか。

                                                                                                                        • -

2)【本日の一行情報】

カドカワの第2四半期(16年4月1日〜9月30日)の連結業績は、売上高は997億9500万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は44億1900万円(前年同期比26.1%増)。映画「君の名は。」の大ヒット効果である。ドワンゴの「ニコニコ動画」などを含むWebサービス事業の減益をKADOKAWAの出版事業がカバーしたといってよい。
出版事業は売上高537億4400万円(前年同期比11.0%増)、セグメント利益38億8400万円(前年同期比304.2%)と大幅に増収増益。
http://pdf.irpocket.com/C9468/irQp/u9Kq/vscO.pdf

◎「LOVE りぼん FUROKU 250万乙女集合!りぼんのふろく展」が、京都国際マンガミュージアム京都市中京区)で12月8日(木)から開催される。
http://hatenanews.com/articles/201611/24082
集英社はマンガ関連の企画展のノウハウは向上するばかりだ。

主婦の友社から発売された「自律神経を整える 健康の知恵袋」を監修した里見英子先生は美人である。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000633.000002372.html

◎イーブックジャパンはマレーシアの漫画家LATの代表作「カンポンボーイ」と続編の「タウンボーイ」(東京外国語大学出版会/マレーシア翻訳・書籍センター共同出版刊)の電子書籍版の配信を開始した。
https://www.ebookjapan.jp/ebj/special/st/lat.asp

◎「人民網」は日本の出版業界を高く評価している!
「従来の形態をとる出版業では昔のような勢いを取り戻すのは難しいが、最新技術や新しい情勢、新しい時代などを逆手にとり、市場と向き合い、その構造を調整し、クオリティーの高い商品を打ち出し、販売ルートの開拓に取り組む日本の出版業界は、他の国の出版業界に売り上げを伸ばすためのたくさんのヒントを与えてくれている」
http://www.recordchina.co.jp/a154696.html

◎元「POPEYE」の副編集長で、「PLEASE」を立ち上げた北原徹はマガジンハウスの中途採用試験を6回も受けている!北原によれば編集者にとって最も重要なことは迷子になることだと考えているようだ。
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/11/popeye.html
「ひとり雑誌」ってカッコいいよね。
https://www.facebook.com/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BEplease-162396654143454/

電通は中部支社でも労働基準監督署から2010年に是正勧告を受けていた。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00341644.html
http://www.sankei.com/west/news/161112/wst1611120045-n1.html
アニメ映画の傑作「紅の豚」にこんな台詞が出て来るのか!
「徹夜はするな。睡眠不足は良い仕事の敵だ。それに、美容にもよくねえ」
http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/11/dentsu-porco-rosso_n_12914390.html

少年マンガ週刊誌のデジタルシフトについて「ZUU online」が取り上げている。
(講談社が昨年7月に立ち上げた)「マガジンポケットは、昨夏のリリースからすでに100万ダウンロードを達成。週間のユーザー数は20万人前後に上るという。アプリの利用者は10代、20代の若者が中心で、これまで週刊少年マガジンの雑誌を購読してこなかった世代の取り込みに一定の成果を上げている」
週刊少年ジャンプは、2014年9月に漫画アプリ「少年ジャンプ+」を公開。少年ジャンプ電子版の有料販売と、無料のオリジナル漫画を主にアプリで展開している。アプリのダウンロード数は550万を超え、週間のユーザー数は140万人に上るという。少年ジャンプの電子版は当初300円と紙媒体より高い値段設定だったが、その後250円に値段を下げたことも奏功し、電子版の購読者数は増加傾向にある。
また、少年ジャンプ+では、過去の人気連載漫画を無料で公開しているが、人気漫画の遺産に依存するだけにとどまらない。デジタルコンテンツからヒット作品を生み出し、『ファイアパンチ』などが注目を集める作品を世に送り出している。アプリ内で発表した漫画がヒットを飛ばすことで、週刊少年ジャンプへの相乗効果を図る」
https://zuuonline.com/archives/127725

講談社の週刊コミック誌「モーニング」は、連載中の「終電ちゃん」を「JTB時刻表」12月号に特別出張させ、16頁のオリジナル作品を掲載することになった。「JTB時刻表」にマンガが掲載されるのは創刊91年の歴史上で初めてのことである。
http://www.jtbpublishing.com/newsrelease/20161114316.pdf

芥川賞を受賞した村田沙耶香の「コンビニ人間」(文藝春秋)がまたとても重版となった。今回の10刷8万部で累計50万部のベストセラーとなった。
http://www.sankei.com/life/news/161114/lif1611140033-n1.html

◎ラジコのタイムフリー聴取、シェアラジオサービスはラジオというメディアのデジタルシフトにほかならない。「デイリースポーツ」は11月10日に行われたニッポン放送の定例社長会見をもとに「星野源のANNも人気、ラジコのタイムフリー・シェア機能がラジオ改革」を書いている。
「土曜深夜1時から放送されている『オードリーのオールナイトニッポン』は約40%が、月曜深夜1時からの『星野源オールナイトニッポン』は約半数のリスナーがタイムフリー聴取で番組を楽しんでいると会見で発表された。放送後にほかの番組で『あの番組が面白かった』などと発言されたことがきっかけで口コミ的に新規にリスナーが開拓されることもある。ラジオ番組は放送前に一生懸命告知するのが従来の宣伝方法だったが、今後については『事後のパブリシティーも大事』(森谷専務)と局が考え方を改めつつある」
http://www.daily.co.jp/gossip/2016/11/13/0009662598.shtml

◎「そもそも、会社を継ぎたかったのですか」という質問にベネッセの福武總一郎は「全く興味ない。出版とか、ああいうの嫌いでしたし」と答えている。私が嫌いなタイプの経営者である。相賀家をちょっとは見習えよな!
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/111100083/111100007/?rt=nocnt
日本経済新聞の「学研HD、『デジタル』と『高齢化』が追い風」は「7月に立ち上げた小中学生対象のオンライン学習サービス『学研ゼミ』。利用者はすでに1万5000人を超え、『おおむね想定通り』(宮原社長)に伸びている」と書いたうえで「学研HDは同じ教育分野を主力にするベネッセホールディングス(HD)を業績面でリードした感がある」とまで書ききっている。
売上高はベネッセが学研を大きく上回るが、学研の2016年9月期の連結決算で純利益が13億円と約5.2倍になったのと対照的にベネッセの2016年4〜9月期連結決算における純利益は前年同期比39.8%減の31億円となっているとはいえ、こうまで言い切れるか私などは疑問だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ14IE5_U6A111C1000000/
日経はベネッセに冷たいようだ。といって私はベネッセに温かいわけではない。

日産自動車キヤノンマーケティングジャパン、学研プラス、ゴールドウィンクックパッドアディダス ジャパンは、6社の協力により、家族と思い出を育むプロジェクト「ASOBO JAPAN」を2016年12月より開始する。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000009883.html

                                                                                                                        • -

3)【深夜の誌人語録】

挫折することによって志は鍛えられるものだ。