【文徒】2016年(平成28)年12月5日(第4巻226号・通巻913号)

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1)【記事】DeNAのキュレーションメディアが非公開に!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2016.12.5.Shuppanjin

1)【記事】DeNAのキュレーションメディアが非公開に!

DeNAは12月1日付で「代表取締役社長兼CEO 守安功からの一連の事態に対するお詫びとご説明」を発表し、 「WELQ」「iemo」「Find Travel」「cuta」「UpIn」「CAFY」「JOOY」「GOINPUUL」という9つのメディアの記事を非公開としたことを明らかにした。 「WELQ」以外のメディアにおいても「WELQ」と同じように「マニュアルやライターの方々への指示などにおいて、他サイトからの文言の転用を推奨していると捉えられかねない点」があったようだ。
「この度は、弊社キュレーションプラットフォームサービスに関して様々なご批判を受けるような事態を招いてしまったことについて、代表取締役社長兼CEOである私、守安より皆様にご説明を申し上げます。
このような状況に至ったのは、まずもって企業の最高責任者である私の不徳の致すところであり、ユーザーの皆様をはじめ、広告主様、提携パートナー様、その他多くの方々に対して、これほどまでに大きなご迷惑をおかけしてしまったことを、心よりお詫び致します。
専門家による監修のないまま、根拠が不明確な医療関連記事を載せていたことについて、数多くのご批判をいただきました。細心の注意を払って取り扱うべき医療情報をこのように不適切な形で提供していたことは大きな間違いであったと反省し、11月29日にWELQの全記事を非公開化しました。
加えて、WELQも含めたキュレーションメディアの記事制作のプロセスに問題があるというご指摘もございました。さらに、当社に対する責任所在の考え方についてのご指摘も頂戴しました。
これらのご批判を真摯に受け止め、改めて弊社の運用の実態がどういうものであったかを調査しました。その結果、共通する運営体制・方針の9つのメディア(WELQiemoFind TravelcutaUpInCAFYJOOYGOINPUUL)に関して、マニュアルやライターの方々への指示などにおいて、他サイトからの文言の転用を推奨していると捉えられかねない点がございました。この点について、私自身、モラルに反していないという考えを持つことができませんでした。
このまま記事を提供し続けることは許されないと判断し、本日18時に、9メディアの記事を全て非公開化することを決定致しました。今後は、MERYを含めた全てのメディアに関して、私自身が委員長となるキュレーション管理委員会を通じて、これまでの記事作成のプロセスおよびその中身の精査をしっかり行います。さらに、今後の当社のメディア運営のあり方を抜本的に見直し、自分自身として心の底から自信の持てるプロセスを構築していくことを約束します。
今回の事象に対して、 速やかに対応できず、非常に大きな混乱を招いてしまったのは、私自身の判断の甘さによるものです。私から本件に関してきちんとしたご説明をするのに、このように時間がかかってしまったことを、本当に申し訳なく思っております。
これら一連の責任を重く受け止め、経営責任を明確にするために、私自身の報酬を減額することに決めました(月額報酬の30%を6ヶ月間減額)。これにとどまらず、皆様にお約束した改善をしっかりやりきることこそが最大の経営責任であると考えております。
この度は各方面の皆様に多大なるご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。深く反省し、改善に全力で努めてまいります」
http://dena.com/jp/press/2016/12/01/1/
非公開としたメディアに「MERY」は入っていない。「TECH CRUNCH」が掲載した「DeNA守安氏『認識が甘かった』──WELQに端を発したキュレーションメディアの大騒動」で守安社長は、次のように述べている。
MERYに関しては組織が違うこともあり、運営ポリシー、記事の作り方も我々とは異なります。代表の中川(ペロリ代表取締役の中川綾太郎氏)にも問題がないことを確認しており、基本的には非公開措置はとらず、現状の運営方法でやっていってもらえればと思っています」
http://jp.techcrunch.com/2016/12/01/dena-moriyashu/
しかし、「MERY」も、全記事の91.3%が 非公開にされていたことが「BuzzFeed News」によって12月2日に報じられた。この記事で「DeNAの広報担当」は「MERY」の記事を非公開とした理由を次のように語っている。
WELQへのご指摘を受け、ペロリ(MERYの運営会社)が独自の判断で体制を強化し、規約にもとづき削除している。これまで記事全体を見れていなかったが、今回は基準をより厳しく、全体をチェックした。盗用記事や公序良俗に反すると思われる記事全般を削除した 」
https://www.buzzfeed.com/daichi/dena-mery?utm_term=.pyq2Yr5X7#.pnxqpBzEv
MERY」にも「パクリ」があったことを認めているのだ。「ねとらぼ」の「DeNAの「WELQ」問題、唯一残った『MERY』も8割超の記事を非公開に 過去には『nofollow』リンク問題で炎上も」によれば「Twitterでも『MERYから記事や画像をパクられていた』と名乗り出る声が複数みられ 」たという。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1612/02/news138.html
DeNAが運営する「WELQ」に最初に疑義を呈したのは山本一郎によれば辻正浩のツイートであったという。
DeNA社が運営するキュレーションメディアwelqのとページは、[死にたい]と検索された際に上位表示されるようにSEOを行っています。それで集客してアフィリエイトで儲けようとしているのです。自死関連の情報の公開は内容によってはそれを促進してしまうため非常に難しいものですが、Welqのページはその配慮もなく大きな問題がありました。このページの問題をいくつかのツイートでご説明します 」
https://twitter.com/i/moments/782773534850371584
「YAHOO!ニュース」に掲載されている山本一郎の「DeNA『サイト炎上』MERYiemoの原罪とカラクリ」は、次のように書いている。
「・・・BOTとリライトソフトの組み合わせで一日2時間サーバーを転がすだけで300本ほど約2,000文字の記事が出来上がります。
最盛期は漁場が空いていたこともあり2,000字の記事が一本1,100円ほどで水揚げされていました。記事を微調整するバイト君の人件費を除けば一日の利益が300万円も夢ではないという世界だったため、みんな群がって、DeNAもこりゃいいってことでどんどんサブカルや自動車などジャンルを増やしてDeNA Paletteとして10サイトも作ったんだと思います 」
「真面目に取材し、記事を執筆し、画像を選び抜いた記事よりも、ネット上のつぶやきや引用、取りまとめをして簡単な編集をしただけの記事の方が読まれているという現実は、DeNAを叩くよりも前に各ウェブメディアが胸に手を当てて真摯に反省するべきところではないかと思います 」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20161202-00065073/

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2)【本日の一行情報】

フジテレビヤングシナリオ大賞を獲得したのは朝日新聞の社員だった。大阪本社管理本部で人事の仕事をしているそうだ。
http://www.asahi.com/articles/ASJCZ5CVQJCZUCVL01R.html

西荻窪の書店「Title」の辻山良雄が「幻冬舎プラス」で連載を開始した。
http://www.gentosha.jp/articles/-/6762

◎オンライン英語学習サイトを運営している「EnglishCentral」は、桐原書店と2016年5月より業務提携を結んでいるが、今回新たに資本参加することになった。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000005763.html

KADOKAWAは、女の子向けゲーム&キャラクター情報誌「キャラぱふぇ」が創刊10周年を迎えることを記念し、タカラトミーアーツサン宝石と共同で、新キャラクター「スイーツキャラモード」(スイキャラ)を開発した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002891.000007006.html

講談社は「別冊フレンド」と「デザート」の共同編集により、月刊の電子コミック誌「姉フレンド」を12月1日に創刊した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001175.000001719.html

◎NTTソルマーレが運営する電子書籍サイト「コミックシーモア」は、11月をもって、月間利用者数1,000万人を突破した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000009284.html

帝国データバンクは、企業概要ファイル「COSMOS2」(約 146 万社収録)から、2005 年度、2013年度、2014 年度、2015 年度において、年売上高 1 億円以上の出版関連業者を抽出し、売上動向や損益状況について分析した。
これによれば2015 年度の出版関連業者の総売上高は、約 4 兆 8867 億 4400 万円(2528 社)となり、2014 年度の約 5 兆 672 億 8700 万円から 3.6%(1805 億 4300 万円)減少。
「出版社」は、1 兆 8927 億 6300 万円(前年度比 5.8%減)。「出版取次」は、1 兆6354 億 900 万円(同 7.2%減)。「出版社」も「出版取次」もともに減少するなか、「書店経営」は1 兆 3585 億 7200 万円(同 4.8%増)と増加している。
書店経営の場合、売り上げ規模が100億円未満の企業は前年度比でマイナスなのに対し、100億〜500億円の企業(19社)は1.8%増、500億円以上の企業(5社)は23.4%増と、規模の大きい企業ほど増収となっている。
これは、どういうことかといえば、規模の大きい書店ほど、従来の出版商品に依存するのではなく、複合化を成し遂げているということを示唆している。
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p161106.pdf

オリコンが「2016年 年間“本”ランキング」が発表された。コミック部門ではベスト25のうち、集英社が21作品を占めている。
http://www.oricon.co.jp/special/49579/5/
文庫部門の第1位を占めたのは新海誠「小説 君の名は。」(KADOKAWA)だった。119万部も売り上げた。
http://www.oricon.co.jp/special/49579/8/

川崎昌平の「重版未定 弱小出版社で本の編集をしていますの巻」が河出書房新社から刊行された。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309277882/
Webサイトの「DOTPLACE」で連載されているマンガだ。
http://dotplace.jp/archives/category/column/%E9%87%8D%E7%89%88%E6%9C%AA%E5%AE%9A
ブラックな味わいが魅力で、なおかつ身につまされるマンガだ。

フジ・メディア・ホールディングスは、仙台放送連結子会社にする。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ30HTG_Q6A131C1TI5000/

◎「Wedge」の「WELQ元ライターが告発した1文字1円以下の実態」(網尾歩)によれば、「WELQクラウドソーシングを通じて記事を発注していたライターは、ライターの中でも『100円ライター』『1文字1円ライター』などと揶揄されることがある」そうだ。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8340

◎宝島社は、「天使の深睡眠マクラBOOK」を発売した。要するに低反発素材のマクラだが、これを圧縮技術によりA4サイズでの販売が可能となった。
http://www.work-master.net/201683685
軽減税率が仮に出版にも導入されたとして、こういう出版物にも適用されることになるのだろうか。

◎3ミニッツのオフィスが紹介されている。
http://top.tsite.jp/news/workstyle/o/32890922/?sc_int=tcore_news_recent
3ミニッツはファッション動画マガジンの「MINE」を運営し、ファッションブランド「eimy istoire 」を手がける会社だ。
http://www.3minute-inc.com/

トーハン文藝春秋と協力して、若竹七海「女探偵・葉村晶シリーズ」をベストセラーシリーズにすべく、全国の書店店頭でシリーズの増売取り組みを実施している。
http://www.tohan.jp/news/20161201_874.html

◎「Amazonランキング大賞2016」 が発表された。和書総合1位はダイヤモンド社から刊行された「嫌われる勇気-自己啓発の源流『アドラー』の教え」。2位は飛鳥新社の「おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本 」。3位はKADOKAWAの「小説 君の名は。」。4位は「TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編」。5位は幻冬舎の「天才」。6位は「MEKURU VOL.07 (小泉今日子)」。7位はKADOKAWAの「君の名は。 Another Side:Earthbound」。8位はダイヤモンド社の「幸せになる勇気―――自己啓発の源流『アドラー』の教えII」。9位は新潮社の「カエルの楽園」。10位はサンマーク出版の「どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法」。
http://www.goo.gl/clxlP8
キンドルでは1位がKADOKAWAの「ダンジョン飯 3巻」。2位が講談社の「進撃の巨人 20」。3位がKADOKAWAの「僕だけがいない街(8)」。4位がKADOKAWAの「小説 君の名は。」。5位が集英社の「HUNTER×HUNTER モノクロ版 33」。6位がKADOKAWAの「人工知能は人間を超えるか」。7位がダイヤモンド社の「嫌われる勇気」。8位が集英社の「キングダム 43」。9位がKADOKAWAの「神々の指紋 下」。10位が集英社の「ゴールデンカムイ 7」。
キンドル本ではKADOKAWAが強い。
http://www.goo.gl/MfbNAt

サイバーエージェントは、VR関連事業を行う連結子会社としてVR Agentを12月1日に設立 した。
https://www.cyberagent.co.jp/newsinfo/press/detail/id=12976

JR西日本ハースト婦人画報社京都市は、京都に特化した特別な旅行商品を企画しウェブサイトで販売するサービス「京都トレジャー」を開始した。
http://www.jr-odekake.net/kyoto-treasure/
デジタルシフトにおいてハースト婦人画報社は、メイドインジャパン雑誌社に比べ一日の長がある。
http://www.hearst.co.jp/whatsnew/Corp-161130-Kyoto-Treasure-Launches

大日本印刷とアートコーヒーは、フェアトレードの普及・推進に向けて、企業のオフィスで導入しやすい「国際フェアトレード認証コーヒー(商品名:ドリップバッグ ART 9 インドネシア フェアトレード)」を開発し、12月6日よりアートコーヒーオンラインショップで販売 を開始する。
http://www.dnp.co.jp/news/10129790_2482.html
大日本印刷は何でもやる。それに比べ出版社は・・・。何でもやることが良いとは言わないが、出版にかかわること以外は何もやらないことを美徳とする時代は終ったのではないかとも思う。

紀伊國屋書店の「2016年新書・選書 年間ベストセラー」が発表された。ベスト100に岩波新書は4点しかランクインしていない。しかも最上位は49位に「蘇我氏の古代」。岩波書店の経営は大丈夫なのだろうか。それでも岩波新書ちくま新書に比べれば、まだマシなのか。ちくま新書はベスト100に一冊もランクインしていないではないか!
1位は新潮新書の「言ってはいけない 残酷すぎる真実」。 2位は朝日新書の「京都ぎらい」。3位は講談社+α新書の「キリンビール高知支店の奇跡―勝利の法則は現場で拾え!」。4位はSB新書の「本音で生きる―一秒も後悔しない強い生き方」、5位は角川新書の「語彙力こそが教養である」。6位が新潮新書の「鋼のメンタル」。7位が幻冬舎新書の「人間の煩悩」。8位が扶桑社新書の「日本会議の研究」。9位がPHP新書の「ハーバードでいちばん人気の国・日本―なぜ世界最高の知性はこの国に魅了されるのか」。10位が講談社現代新書の「本物の英語力」。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/20161201174805.html
戦後は遂に終わったと実感せざるをえない。

三越伊勢丹信販売 と主婦の友社の協業について通販新聞は次のように書いている。
三越伊勢丹信販売によると、3者協業企画の商品はヘビーユーザーである70〜80代も購入しているが、主要ターゲットに据える50〜60代女性の購入割合が高く、新客開拓につながっているようだ。また、11月中旬時点におけるカタログ展開ページの売上高は、期待値が高い中でも計画比約20%増で推移しているという。
ただ、従来のカタログ顧客に比べてムック本の読者は通販マインドが低いため、顧客として定着化を図るのは簡単ではないと見ている。
今後は、3者協業の発展型として、同じく50〜60代女性をメインターゲットにしながらも、同社は商品生産などの裏方に徹し、自社の売り場で協業アイテムを展開しなくても、外部の商流で売り上げを作れる座組みを再構築したい考えのようだ」
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2016/12/post-2698.html

◎「週刊文春」の新谷学編集長が広報のあり方を企業の広報マンの方々に指南している。新谷編集長も文藝春秋の広報を担当したら良いのではないか。
https://www.advertimes.com/20161202/article239891/

◎「2016 ユーキャン新語・流行語大賞」 のトップ10に「週刊文春」発の「ゲス不倫」が選ばれ、「週刊文春」記者 がタキシードに覆面で出席し、挨拶をした。この覆面は「週刊文春」の公式キャラ「ふみはる」 なんだって。
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20161201-OHT1T50132.html

◎「BookLive!2016年間ランキング 」が発表された。
男性マンガの第1位は集英社の「キングダム」。2位は少年画報社の「善悪の屑」。3位は白泉社の「ベルセルク」。
女性マンガの第1位は講談社の「ちはやふる」。2位は講談社の「逃げるは恥だが役に立つ」。3位は講談社の「透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記」。講談社がベスト3を独占している。
男性向けライトノベル の第1位はKADOKAWAの「この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま」。2位はKADOKAWAの「魔法科高校の劣等生」。3位はマイクロマガジン社の「転生したらスライムだった件」。
女性向けライトノベル の第1位はKADAKAWAの「おこぼれ姫と円卓の騎士」。2位はKADOKAWAの「(仮)花嫁のやんごとなき事情」。3位はアリアンローズの「魔導師は平凡を望む」。
https://booklive.jp/feature/index/id/annualrank

◎「ブラック企業大賞2016」のノミネート企業が 次のように発表された。
1.エイジス
2. 電通
3.ドン・キホーテ
4.プリントパック
5.関西電力
6.佐川急便
7.サトレストランシステムズ
8.宗教法人 仁和寺
9.ディスグランデ介護(「茶話本舗」FC企業)
10.日本郵便
(50音順)
http://blackcorpaward.blogspot.jp/

電通は「労働環境改善の取り組みについて 」を発表した。
「株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員 石井 直)は、労働環境の改善に全社を挙げて取り組んでおり、大きくは『業務量の適正化』『組織運営のあり方と各種制度の見直し』『企業文化の再定義』に関する施策を遂行しております。
喫緊の課題と位置づけている長時間残業の解消に向け、当社内の全部門において業務内容と業務プロセスの抜本的な見直しを進めると同時に、人材配置についても改善を進めており、来年1月を目途に、全社員の約1割に相当する650名規模の配置換えと異動を行います。人材配置の改善を通じて、全社労働時間の縮減と個人レベルの業務量の平準化、業務品質の維持を目指します。
また、この要員計画に合わせて、1月より各局に人材マネジメントを担当するマネジメント職(合計約70名)を配置します。この任に当たるマネジメント職には、キャリア開発支援や健康への配慮などに関するスキルを習得した上で、社員一人ひとりの勤務時間管理のみならず、人材マネジメントに求められる総合的かつきめ細かな管理にあたってもらいます。
加えて、正社員採用についても、いわゆる第二新卒の採用強化とともに、従来から実施している中途採用枠を大幅に増大します。採用人数については特段の上限を設けませんが、今月内に募集を開始する中途採用については、約60名を一つの目途としております。募集の詳細は、12月下旬に当社ホームページでお知らせします。
当社は現在、上記に加えさまざまな改革の取り組みを進めています。諸施策の策定にあたっては、社員の多様な意見や価値観を積極的に取り入れ、共に改革を進めていく趣旨から、『入社1〜5年目』『同6〜10年目」「同11年目以降』『マネジメント職』『契約社員』『他社からの出向者』から成る提言チームを合計10チーム組成いたしました。既に、各チームによる問題提起と提言の内容について、役員との直接意見交換が進んでおります。
併せて、一連の改革を推進していくにあたり、「労務関連法規の理解徹底」を最優先の課題と位置づけ、役員以下全社員を対象とした研修・啓発活動を実施いたします。
今後も当社は、これらの課題に全力で取り組んでいくとともに、決定した施策等について随時お知らせしてまいります 」
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2016141-1202-2.pdf

電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、カナダの独立系大手スポーツマーケティング会社「S&E Sponsorship Group Inc.」(S&Eスポンサーシップ・グループ社)の株式100%を取得することで合意した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2016140-1202.pdf

◎2016年白泉社電子書籍大賞 が決定。最優秀賞は「赤髪の白雪姫 」。
http://www.hakusensha.co.jp/electronicbook/

イーブックイニシアティブジャパン は2016年電子書籍 売上ランキングを発表した。総合ランキングの第1位は「進撃の巨人」。2位は「キングダム」。3位は「HUNTER×HUNTER モノクロ版 33」。
https://www.ebookjapan.jp/ebj/news/detail/?news_id=34949

◎これ本当なのだろうな。
「僕は『うる星やつら』と『らんま1/2』の新装版を、毎日寝る前に読み返してるんですよ。よくできていますよね、今でもホントに面白い 」
http://natalie.mu/comic/pp/heros03
小学館の白井勝也最高顧問の発言である。

日経BP社は、「日経ヘルス」など女性向け健康・美容・育児分野の編集者・記者を正社員として募集している。
http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/info/15/103751/120100022/?rt=nocnt

百田尚樹ツイッターで引退を宣言した。
「『海賊とよばれた男』の映画の宣伝に私の名前はほとんど出てこない。 映画会社は、百田尚樹の名前を出せば客の入りが悪くなると考えているのかもしれない。 たしかにこの三年くらい朝日新聞はじめマスコミから、百田尚樹は極右とかネトウヨというイメージキャンペーンをはられていたからなあ」
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/804352557766148096
「この3年くらい左翼マスコミはじめジャーナリスト、文化人たちから「百田尚樹という存在を封殺しよう」という動きを露骨に感じる。 新刊を出しても一切紹介されないし、どれだけ売れても報道されない。地上波テレビには絶対に呼ばれない。マスコミの世界では既に百田尚樹はいないものとなっている」
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/804355414246600704
「『海賊とよばれた男』の映画がどれどけ盛り上がっているのかは知らないが、マスコミから私への取材は一切なし。 聞けば、テレビなどで映画紹介するときも、私の名前は極力出してないという。 TBSなどは本屋大賞の特集したとき、私の作品だけ過去のリストから外した。そこまでやるのか」
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/804359164277293056
「『海賊とよばれた男』の映画の宣伝で、私の名前がまったく出されないので、もう小説家を辞めると決めた。 もともと50歳でデビューした時、10年だけやろうと思っていた。今年でちょうど10年。 マスコミから完全に抹殺される前に引退して、あとは好きな本を読んでのんびり暮らすことにした 」
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/804370319049781248
「デビューした時から10年で引退しようと思っていた。 夏に10年を迎えてから、ずっと迷っていたが、映画『海賊とよばれた男』の宣伝で名前を消されて、引退を決意した。 あの作品には心血を注いだ。入院中にも書いていた作品。それがこんな仕打ちを受けるとは…。 もう小説界に未練はない」
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/804381661936828416
「映画『海賊とよばれた男』は10億円以上の制作費がかかっているだけに、興行的に失敗するわけにはいかない。 宣伝・広報のプロが考えたのが、『百田尚樹の名前を極力出さない』ということだったのだろう。 たしかに、これだけマスコミからネガ・キャンされた人物の名前は出したくないだろう」
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/804458099343921152
「マスコミの攻撃なんか慣れてるんで、どうでもいいのです。 今回は映画会社の広報に裏切られたのがショックでした。原作者の名前を極力出さないようにする仕打ちは、味方に背後から撃たれたようなものです。 味方に裏切られるようでは引退です 」
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/804609647600549889
スポーツ新聞は、この話題をすかさず取り上げている。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1746280.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp
百田のツイートに私は共感を微塵にも感じないが、TBSに根を張るソフトスターリニズムを決して許してはならないと私は思った。

ダイヤモンド社 の小説「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」が好調だそうだ。著者の原田まりる の経歴が華やかだ。「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー」でグランプリを受賞し 、元男装アイドル だったという。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2016120302000190.html

                                                                                                                        • -

3)【深夜の誌人語録】

別に一流になる必要はない。三流に徹底すれば良いのだ。三流に徹底することで一流を呑み込めば良いのである。