【文徒】2016年(平成28)年12月8日(第4巻229号・通巻916号)

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1)【人事】電通執行役員人事
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【人事】電通執行役員人事

電通執行役員人事を発表した。新任は次のような顔ぶれだ。
執行役員  安藤 亮  (現 ビジネス統括局 専任局長)
執行役員  広瀬 哲治 (現 マーケティングソリューション局 専任局長)
執行役員  五十嵐 博 (現 第5営業局 局長)
執行役員  松尾 秀実 (現 CDC センター長)
執行役員  曽我 有信 (現 経理局 局長)
執行役員  榑谷 典洋 (現 デジタルプラットフォームセンター 局長)
退任する執行役員は6名。
登内 昭    (現 常務執行役員
服部 一史   (現 常務執行役員
松島 訓弘   (現 執行役員
小笠原 恒夫  (現 執行役員
伊藤 誠司   (現 執行役員
鈴木 美昭   (現 執行役員
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2016142-1206.pdf
なお「過重労働問題の根本的な解決に向けて、執行役員30名の中から新たに専従執行役員を任命」するそうだ。
これは、あくまでも執行役員人事。取締役人事は発表されなかった。取締役人事に関しては先送りしたということである。時事通信によれば「取締役の人事案については『過重労働問題などに関する当局の調査が続いており、その経緯を踏まえて決定する』(広報部)と説明しているという。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016120600762&g=eco
日経は次のように書いている。
「責任の明確化や社内処分については、当局の調査を踏まえ、事実関係などが明らかになった段階で、厳正に対処する予定だ」
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO10373350W6A201C1TI1000/
「責任の明確化」とは、当然、「経営責任」も問われることになるだろう。次のような東京新聞の記事は、2月に代表取締役社長交代があることを示唆しているような書き方だ。
「インターネット広告を巡る不正請求問題で広告主らの評価も低下しており、石井直社長(65)らトップの経営責任論も社内外で強まっている。信頼回復に向けた新体制の検討を進め、来年二月に開く取締役会で固める方針だ」
「一連の不祥事の背景には、需要が急拡大しているにもかかわらず、現場が慢性的な人手不足に陥っていたことがある。社内では『掛け声ばかりで人員補充や業務削減といった対応をおろそかにしてきたトップの責任は重い』(三十代の男性社員)として、経営体制を刷新すべきだとの声が高まっている」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201612/CK2016120702000122.html

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2)【本日の一行情報】

◎「ネットにはびこる新興メディアの実態など、この程度でもある」(中川淳一郎『日刊SPA!』)だからこそ、雑誌のデジタルシフトには可能性の余地が残されているのである。
http://nikkan-spa.jp/1250773
ただし、今後、新聞や雑誌の記事のbot化は紙であろうと、電子であろうと進むことも間違いあるまい。単純ラッダイトに意味はない。

松浦弥太郎の偉くなりたくないという気分には共感できる。
「僕ね、偉くなりたくないんですよ。偉くなると、そこにいたら何も不自由なく…これは言い過ぎかもしれないですけど、でも50代って偉くなっちゃうと、つまらないんじゃないかなって思うんですよね」(『J-WAVE NEWS』)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/12/50-4.html
吉本隆明を引用しておこう。
「市井の片隅に生まれ、そだち、子を生み、生活し、老いて死ぬといった生涯をくりかえした無数の人物は、千年に一度しかこの世にあらわれない人物の価値とまったく同じである」

集英社ムック「ジャンプVR」の特別付録は「ジャンプVRヘッドマウントディスプレイ」。定価は税込1,080円。買っちゃうしかないよね。
http://jcs.shueisha.co.jp/jvr/
http://vrinside.jp/news/jump-vr/

◎アニメ映画「君の名は。」の累計興行収入が200億円を突破するのは間違いない。
http://ure.pia.co.jp/articles/-/67669

Twitterが今年、最も盛り上がった瞬間は1月15日に放送された「天空の城ラピュタ」で、「バルス」の呪文があふれたときだった。2位は5月16日の茨城県南部地震で、3位が4月14日の熊本地震
もっとも使われたハッシュタグは第1位が「#モンスト」、第2位が「#ポケモンGO」。
https://blog.twitter.com/ja/2016/1206yotjp_all

◎LINEはキュレーションサイト「NAVERまとめ」で投稿者のランク付を開始する。日経によれば「過去の投稿の実績や作成者の経歴などから審査した上で、ランクが高い人の投稿ほど上位に表示されるようにする。正確性などまとめサイトの問題が発覚するなかで、記事の信頼性を高める」ということだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ05I7J_V01C16A2TI5000/
「NAVERまとめ」は月間PVは約26億1000万、月間UUは約7000万という日本最大のキュレーションメディアであり、DeNAの一連の問題は他人事ではない。「現在は、基本的にまとめ作成者のみがPV報酬を得られるシステムになっているが、まとめられたコンテンツの1次情報発信者にも還元する」(ITmediaビジネス)そうだ。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1612/05/news132.html

タワーレコードが「2016 ベストセラーズ」を発表した。邦楽アルバムの第1位は宇多田ヒカル「Fantome」。邦楽シングルの第1位はSMAP世界に一つだけの花」。洋楽アルバムの第1位はRed Hot Chili Peppers「The Getaway」。
http://andmore-fes.com/news/28583/

◎アマゾンが始めるコンビニ「アマゾンGO」にはレジがないという!欲しい商品を持ち帰るだけで会計が済まされるのだそうだ!「万引」できないコンビニ、だ。「engaget日本版」が掲載した動画をご覧あれ。
http://japanese.engadget.com/2016/12/06/amazon-go-2017/
日本ではロボット導入の物流センターを稼働させた。
「アマゾンジャパンは6日、ロボットが商品棚を運ぶ『アマゾン ロボティクス』を装備した神奈川県川崎市の物流倉庫を、報道陣に公開した。ロボット掃除機『ルンバ』を大きくしたような自走式ロボットが商品棚を乗せて動くことで、作業員が商品棚を行き来して商品を探す手間を省く」
http://www.asahi.com/articles/ASJD64JR2JD6ULFA01B.html
この朝日新聞の記事を書いているのは大鹿靖明講談社ノンフィクション賞受賞作家である。

主婦の友社主婦の友リトルランドは、子どもたちの「脳力」を最大限に伸ばす育脳メソッドを、スマホやパソコンの動画で学べるeラーニングシステム「久保田メソッド育脳WEB教室」を開始している。受講費は3カ月4860円 (税込) 。
http://ict-enews.net/2016/12/6littleland/

◎「昭和初期 講談社の絵本原画展」が講談社野間記念館で12月18日まで開催されている。
http://www.sankei.com/life/news/161207/lif1612070006-n1.html

◎静岡書店大賞小説部門は小川糸「ツバキ文具店」(幻冬舎)が選ばれた。
http://www.at-s.com/news/article/culture/shizuoka/308441.html

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3)【深夜の誌人語録】

辛抱は心棒を鍛える。