【文徒】2017年（平成29）年4月21日（第5巻75号・通巻1004号）

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１）【記事】雑誌情況への提言　悲鳴が聞こえる女性「ファッション」誌の苦戦
２）【本日の一行情報】
３）【深夜の誌人語録】

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１）【記事】雑誌情況への提言　悲鳴が聞こえる女性「ファッション」誌の苦戦

客　しかし、女性誌の広告は大苦戦しているね。
主　もともと雑誌は女性誌だけではなく、多様なものだったけれど、雑誌広告ビジネスが女性誌に傾斜してしまったんだよね。しかも、女性ファッション誌は広告依存度の高いビジネスモデルを築き上げてしまった。その結果、広告がガクッと減ると、仮に部数の変動がなくとも採算割れしてしまう雑誌になってしまった。
客　一昔前は女性誌といえば女性「総合」誌だったけれど、女性「ファッション」誌がビジネスの中心になってしまったんだよね。
主　広告ソースの幅をグッと狭めてしまったんだよね。昔は白モノ家電や清涼飲料水、菓子なんかの広告も入ったけれど、女性ファッション誌の時代になると、そういう銘柄とは縁がなくなった。加えて言えば、女性「総合」誌の時代は、そこからベストセラー小説なども生まれたけれど、女性「ファッション」誌になると、大した書籍コンテンツも生まなくなってしまった。
客　大手出版社にとって、旧来型の女性「ファッション」誌はお荷物になりかねないんじゃないのかな。意外かもしれないけれど、マガジンハウスで女性「ファッション」誌と言えるのは「GINZA」だけなんだよね。
主　逆に今のような情況で最も厳しいのは、女性「ファッション」誌の広告ビジネスで最大の成功を収めた小学館ということになるのかもしれないね。

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２）【本日の一行情報】

◎「ヴォーグ」にはアラビア版もある。
https://fuk-roo.com/articles/9683

◎日経によれば「博報堂ＤＹホールディングスの2018年３月期の連結営業利益は490億円前後と、前期推定比５％程度増える見通しだ」という。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO15468020Y7A410C1DTA000/

◎日販は、4月16日（日）、日販本社5階において、VAZが運営するYouTuber事務所「Next Stage」に所属する「禁断ボーイズ」のハイタッチイベントをコスミック出版から発売された「Next Stageオフィシャルファンブック」の先行発売イベントとして、東京都内の書店3店舗およびコンビニエンスストア4店舗と連動して開催した。
http://www.nippan.co.jp/news/next-stage_event/

◎「TSUTAYA×白泉社 おすすめコミックフェア Wプレゼントキャンペーン」が展開されている。期間中にTSUTAYA BOOKSでTカードを提示して、対象商品のいずれか1冊以上購入、もしくはWEBで応募すると抽選で110名に「あなたのお名前入り！フェア対象作品の作家直筆サイン入り複製原画」がプレゼントされる。
http://top.tsite.jp/news/comic/campaign/35118595/?sc_int=tcore_news_recent

◎ベネッセの「いぬのきもち」「ねこのきもち」は、NTTドコモのスマホ向け配信サービス「スゴ得コンテンツ」へのコンテンツ提供を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000569.000000120.html

◎ハースト婦人画報社のデジタル事業は、2015年には全社売上の約30％を占めるほどに成長している。「ウィメンズヘルス」は紙版を出さず、ウェブだけでの創刊となったが、編集長の影山桐子は、もともとアシェットフィリパッキジャパンの出身だそうだ。
http://www.fashionsnap.com/news/2017-04-19/womens-health-interview/

◎講談社は、スマホだけで自分の電子書店を開設できるブラウザーベースのサービス「じぶん書店」において、一般ユーザーの書店開設機能を4月20日にリリースし、事前登録を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001308.000001719.html
「ピーチガール」の上田美和、「わたしに××しなさい!」の遠山えま、「沈黙の艦隊」「ジパング 深蒼海流」のかわぐちかいじ、「島耕作」シリーズの弘兼憲史、「逮捕しちゃうぞ」「ああっ女神さまっ」の藤島康介、「いとしのムーコ」のみずしな孝之などの作家も「じぶん書店」をオープンする。
https://jibunshoten.com/top

◎タカラトミーは、累計750万部の大ヒットとなった「小学館の図鑑 NEO」をカメラ付き生きもの図鑑タブレット「小学館の図鑑NEOPad」（希望小売価格１５，０００円／税抜き）として、７月１３日（木）から、全国の玩具専門店、百貨店・量販店の玩具売場、インターネットショップ、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」等で発売する。
http://www.takaratomy.co.jp/product_release/pdf/p170420.pdf

◎沖縄県教育委員会は、１９７４年以来４３年ぶりに「沖縄県史　各論編６　沖縄戦」（全３巻）を刊行した。
http://www.pref.okinawa.jp/edu/somu/photo/h2903/h290329.html

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３）【深夜の誌人語録】

出会いなくして決別はあり得ないのである。