【文徒】2017年(平成29)年7月20日(第5巻135号・通巻1064号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】最近書店閉店事情

リブロペリエ千葉店が7月31日をもって閉店する。
ペリエ千葉カーニバルの閉館に伴い、リブロペリエ千葉店は7月31日を最終営業日として閉店いたします。(営業本部N)」
https://twitter.com/libro_jp/status/868464055907827713
芳林堂書店航空公園駅店が8月13日をもって閉店する。
「【閉店のお知らせ】
いつも芳林堂書店航空公園駅店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
勝手ながら諸般の事情により8月13日(日)を持ちまして閉店させていただくこととなりました。お客様にはご迷惑おかけいたします。
残り一月となりますが、変わらずご利用いただければ幸いです」
https://twitter.com/horindokouku/status/885748902707707904
目白の野上書店が7月25日をもって閉店する。駅前からどんどん書店が消えていく。NET21恭文堂コミッククラフト店が次のようにツイートしている。
「目白の野上書店が7/25で閉店というニュースがTLに流れてきました。山手線駅近く・大学近く・富裕層多しという条件が揃っていても厳しいようです。昔、仕入れ先で同業者と『駅に(本屋)1軒なら成り立つんだよなあ』と話していましたが、そうでもなくなってきたようです」
https://twitter.com/comiccraft/status/886442101839249408
「東京人」の副編集長だった鈴木伸子もこうツイートしている。
「目白の町を歩いてたら、野上書店閉店という大ショックな貼り紙を目撃!! あ〜、目白もついに本屋さんのない町になってしまう〜…」
目白駅前を通ったら、野上書店の閉店を惜しむ寄せ書きが3倍面積になっていた!」
https://twitter.com/cxcat20/status/885358561605308416
https://twitter.com/cxcat20/status/886887347387678724
これは「アデナウアー」(中公新書)の板橋拓己のツイート。
「目白の野上書店、学習院で非常勤をやった帰りによく寄っていたので、閉店はとても残念。小さい本屋さんなのですが、『意地』として岩波書店の棚があったり、とても雰囲気が好きだったのですが」
https://twitter.com/takumi_itabashi/status/886775487275708416
閉店を惜しむ声が続々と寄せられている。
「目白の野上書店、25日に閉店だそうです、僕にトルストイも、鎌池和馬も、芥川龍之介太宰治村上春樹も、井伏鱒二も、全部教えてくれた場所なのに、マックも野上書店も消えたら目白に行く意味がないじゃないか」
https://twitter.com/mRshindi3/status/885482575766069248
目白駅近くの野上書店さん、本当に閉店だった。創業は昭和23年!! 感謝の書き込みボードが3枚もありメッセージがビッシリ。さみしいねぇ、本屋さんが無くなるのって… 今度写真撮ってきます」
https://twitter.com/cro_marinos1028/status/887153886120648704
「その昔、目白の小さな出版社に勤めていたころにお世話になった本屋さん。いかにもな内装とにおいが好きだった。まさかの閉店に少なからず驚いているとともに、あらためて感謝。最近はまったく目白に行く機会がないけれど、最後にまた足を運んで当時の思い出を振り返るのも悪くない。多分」
https://twitter.com/fkzwstr/status/885562208536502272
街の書店は、これほどまでに人々から愛されていても経営的に成立しなくなってしまったのだ。
目白駅横の野上書店が閉店する。駅前には必ず “街の本屋さん” があるっていう風景は、過去のものになっていくのかな。。。寂しいな」
https://twitter.com/Swiiiiing/status/885359470586470400
「目白近辺に在住時に利用してた野上書店が7/25で閉店と知りとても残念。本三のまちの本屋さん的な存在もあっさりなくなってしまったし、春日のあゆみブックスもなくなってしまったし、高校時代地元で感じていた本屋がなくなっていく感覚を最近は都心で感じることが多くなった。約10年くらいの時差」
https://twitter.com/seiya328/status/885147434782932993

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2)【本日の一行情報】

◎「ベトジョー」によれば「ホーチミン市情報通信局はこのほど、年末までに市内に書店専門街『本通り』2本を新たに設置し、うち1本を9月中に5区で着工することを明らかにした」そうだ。
http://www.viet-jo.com/news/social/170715094240.html

◎「フォーカス台湾」によれば「台北メトロ(MRT)中山駅と双連駅をつなぐ地下通路に設置されていた書店街が、台湾の書店大手、誠品書店(台北市)によってリニューアルされ、15日、試験運営が始まった」という。
http://japan.cna.com.tw/news/afav/201707160004.aspx

◎紅葉に包まれ屋外で本を読める「紅葉図書館」が軽井沢星野エリアに10月14日(土)〜11月5日(日)の期間限定でオープンする。
http://top.tsite.jp/news/lifetrend/i/36269699/

◎日販が発表した6月の店頭売上前年比調査によると、書店店頭売上は前年同月比4.3%減。内訳は、雑誌5.1%減、書籍0.2%減、コミック12.9%減、開発品17.5%増。
https://ryutsuu.biz/sales/j071802.html

蓮舫とか野田佳彦には是非、遠藤正敬の「戸籍と無戸籍ー『日本人』の輪郭」(人文書院)を読んでもらいたい。朝日新聞も書いている。
「遠藤正敬・早稲田大台湾研究所客員次席研究員によると、戸籍制度は国民を『個人』ではなく、『家の一員』として管理する、世界でも珍しい制度。『民族や血統といった要素を国家が把握し、差別する役割を果たしてきた』という。その観点からも『二重国籍でないことの証明より、『真正なる日本人』の証しを求める意図を感じる』と、開示を求める動きが気になっている」
http://www.asahi.com/amp/articles/ASK7L5G0SK7LUTIL04K.html

◎「かもめブックス」を率いる柳下恭平は校正・校閲会社「鴎来堂」の代表である。「クラシコムジャーナル」が柳下をインタビューしている。
「『かもめブックス』というのは、もちろん本屋さんですけれども、B to Cをつくることによって、『鴎来堂』というB to B企業のリクルーティングをする機能があるところが大事なポイントです」
https://kurashicom.jp/1540
https://kurashicom.jp/1545

小学館ガガガ文庫」の浅井ラボライトノベルされど罪人は竜と踊る」がテレビアニメ化され、10月からTBS、BS-TBSで放送される。
https://mainichi.jp/articles/20170719/dyo/00m/200/000000c

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3)【深夜の誌人語録】

少数に目配せすることなしに大衆性を獲得することはできまい。