【文徒】2018年(平成30)9月10日(第6巻170号・通巻1344号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】SNSに乱舞した善意から発信された「デマ」 マスメディアは「報道の暴力」を行使
2)【記事】最近書店閉店事情
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2018.9.10 Shuppanjin

1)【記事】SNSに乱舞した善意から発信された「デマ」 マスメディアは「報道の暴力」を行使

北海道で6日未明に最大震度7の大地震が発生したが、例によってツイッターを中心にSNSでは「デマ」情報が乱舞している。地震の直後に拡散したのは、次のようなツイート。
拡散希望 NTTの方からの情報です。 只今道内全域で停電しているため電波塔にも電気がいかない状況なので携帯電話もあと4時間程度したら使えなくなる可能性がでてきたそうです」 
誰が最初に発信したかは分からないが、メッセージを受け取る人々の善意に突き刺さり、人々は「デマ」とは気が付かずに拡散させてしまったことは間違いあるまい。拡散させた人々に「悪意」がなく、拡散させた動機が「善意」であったことが、実は「最悪」なのである。何件か拾っておこう。
https://twitter.com/Ryoma127/status/1037482644123017217
https://twitter.com/____lion0903/status/1037501781184397312
https://twitter.com/achucaloid/status/1037515681850257408
https://twitter.com/k5szddmne/status/1037502403484864513
https://twitter.com/_R_Karua/status/1037497767516561409
毎日新聞が9月8日付で掲載した「震災デマ  悪意のもの拡散せず 善意背景に誤情報目立つ」は、このツイートについて次のように書いている。
「つまり、デマではあるが、『バッテリーが数時間しか持たない基地局が存在する可能性もある』(広報担当者)といい、8日現在も北海道内の多くの地域で通話や通信サービスが利用できなかったり、制限がかかったりする状況が続いている。そもそも地震後は通話が殺到し、回線がつながりにくくなることが多い。今回の地震では、一部に正しい点もあるため否定しづらく、利用者が善意で被災者に注意を呼びかける内容のデマが目立っている 」
https://mainichi.jp/articles/20180908/k00/00e/040/290000c
断水にかかわるデマも「悪意」なき「善意」によるデマに当たると言って良いだろう。北海道新聞が9月7日付で「『札幌全域で断水』ネットにデマ相次ぐ 自治体が注意喚起」を掲載している。
「最大震度7地震が発生した6日、道内ではインターネットや会員制交流サイト(SNS)上に『札幌市内全域が断水する』『6時間後に水道が止まる』などの誤った情報が相次いで流れた 」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/225643
情けなや。立憲民主党までがデマに踊らされてしまい謝罪する羽目となった。「BuzzFeedNews」が9月7日付で「立憲民主党アカウント、北海道地震の『断水デマ』を拡散、謝罪」を掲載している。これが立憲民主党が撒き散らしに加担した「デマ」である。
佐々木隆博旭川事務所より 以下の情報がデマとの情報がありました。お詫び致します。混乱させて大変申し訳ありません。これ以上の拡散を防ぐため削除させていただきます。さまざまな情報が飛び交っており、デマも多くなっています。発信に細心の注意を払っていきます。一緒に気をつけていきましょう 」
https://twitter.com/CDP2017/status/1037855161958334464?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwgr%5E373939313b73706563696669635f73706f7274735f616374696f6e&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.buzzfeed.com%2Fjp%2Fkotahatachi%2Fcdp2017-hokkaido
「BuzzFeedNews」は次のように書く。
「今回のツイートは、旭川市の佐々木議員の事務所から党本部に『断水になるかもしれない』との情報提供と拡散依頼が届いたため、掲載したという。 
自治体や電力会社などの公式発表を確認することを原則としていたが、それを怠っていた。翌朝になって地元から『デマだった』との情報が入り、謝罪と当該ツイートの削除をしたという」
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/cdp2017-hokkaido
SNSに「デマ」が乱舞しているのは間違いないが、しかし、だからといって既存のマスメディアの震災報道を手放しで礼賛できるかといえば、そうではないようだ。確かに北海道内の全戸が停電に直面していることを受け、NHKHBC北海道放送UHB北海道化放送、STV札幌テレビ放送が特別番組をネットで配信していることやAbemaTVが特別番組を配信しているといった試みは評価できるだろう。 
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1809/06/news061.html
しかし、その一方でテレビ報道の「暴力」が横行していたようなのである。作家の木村友祐佑介がフェイスブックで次のように書いている。
「さっき、報道ステーションで、家族が生き埋めになっているという若者にコメントさせている映像を流していた。若者は泣きそうになりながら答えていた。一体、だれのために、なんのために、当事者に悲痛の気持ちを言わせているんだろう。ぼくみたいなテレビの視聴者の満足のため?」
https://www.facebook.com/yusuke.kimura.794/posts/1669657303162801

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2)【記事】最近書店閉店事情

イズミヤ大久保店(京都府城陽市)3Fにある「ふたば書房大久保店」が8月26日(日)をもって閉店 。
「【閉店のお知らせ】 ふたば書房大久保店は本日8月26日(日)の営業をもちまして閉店いたします。永らくのご愛顧誠にありがとうございました」 
https://twitter.com/futabaookubo/status/1033519573792739328
https://alco-uj.com/futabaookuboheiten/
東十条駅前の井上書店が8月31日(金)をもって閉店。
「十銀の竹島書店に続いて、東十条駅前の井上書店も閉店だって。。。街の本屋さんには厳しい時代なんだな。。。ショボーン」 
https://twitter.com/hiropage/status/1034481641253613568
「まさか東十条駅の井上書店も今月中で閉店…十条界隈はもう本屋はないのか…悲しみ 」
https://twitter.com/noritter0827/status/1034465488791724032
未来屋書店 和歌山新宮店が9月24日(月)をもって閉店。
https://t.co/2uOqWRKWuQ
未来屋書店川崎アゼリア店が9月2日(日)をもって閉店。
「改装だと思っていたら、未来屋書店川崎アゼリア店が閉店だった。 ひと月に数回しか、利用していなかったが残念。 地元なのに、あんま開いている時間に帰っていないため、致し方ないが……。 あおい書店も3月で閉店したので、川崎駅前には2店しかなくなった。 どっか出店して欲しい 」
https://twitter.com/sou_kaji/status/1036235933010423808
心斎橋アセンス、アセンス針中野店がともに9月30日(日)をもって閉店することは既報だが、予想に違わず反響は大きい。
「【閉店のお知らせ】 
この度アセンス全店舗は、9月30日(日)をもちまして閉店させていただくことになりました。 
皆様の温かなご支援の中、これまで営業してこられました事、厚く御礼申し上げます。あと少しの間ですが、最後の一日まで皆様のお越しをお待ちしております 」
https://twitter.com/yomutanoshimi/status/1035709339095293952
小説家の吉村萬壱 がアセンス閉店を痛恨の極みとツイート。
「痛恨の極み。哀しい。こんなに攻めていた本屋さんはなかった。本当に色々お世話になりました。心から、有難うございました」
https://twitter.com/yoshimuramanman/status/1035725354042716161
ナナクロ社の村井光男代表もアセンス閉店を驚く。
「なんと、、、そうでしたか。大変に大変にお世話になりました。本の魅力を掘り起こしてくださり、多くの本を読者の方に届けてくださり、ありがとうございました。9月、どうぞよろしくお願いいたします」
https://twitter.com/imcc_murai/status/1035717529547591683
「初めて写真集を購入したのも、人生初本の取り寄せを行ったのも、『ビブリア古書堂』をパケ買いしたのも、全てアセンスさんでした。 父の本に挟まっている銀の栞が幼少時代の私にとって、大人の象徴でした。 本当にお世話になりました。心の底より、ありがとうございました 」
https://twitter.com/bi_riko/status/1037332134849961984
 児童総合誌飛ぶ教室」(光村図書)の公式アカウント の呟きだ。
「とても残念です。お取り扱いいただいてたのもそうですが、 いつも発売日に宣伝していただき励みになっていました。選ぶ愉しさ、読む愉しさ心斎橋アセンスさん、ありがとうございました」
https://twitter.com/tobu_kyoshitsu/status/1036459522405978113
「夫のちんぽが入らない 」(扶桑社)のこだまのツイートを発見。
「いつも温かい声を掛けて下さった心斎橋アセンスさん閉店のお知らせ、とても寂しく、悲しいです。『夫のちんぽが入らない』『ここは、おしまいの地』そして『クイック・ジャパン』を毎号紹介し、店内3ヶ所で爪切男さんの本と共に応援して下さった。5月にお店を訪問できて幸せだった。どうもありがとう 」
https://twitter.com/eshi_ko/status/1035837779383439360
「死にたい夜に限って」(扶桑社)で今年1月にデビューした爪切男もツイートしている。
「こだまさんと開催した関西トークイベントの時に、足を運んで御礼を伝えられなかったことを本当に後悔しております。なぜ私は新地にばかり足を運んでしまったのか。本当にすみませんでした。少しふざけてしまいごめんなさい。自分が最初に書いた本を応援して頂きありがとうございました」
https://twitter.com/tsumekiriman/status/1035928266207444992
これは歌人の千原こはぎのツイートだ。
「あああ…心斎橋アセンスさん閉店……『ちるとしふと』の色紙を持ってお邪魔したときはほんとうに温かく迎えてくださって嬉しかったです。ありがとうございました…残念です……大変お世話になりました」
https://twitter.com/kohagi_tw/status/1035910782368632833
「えー!と驚きを隠せません!お仕事・プライベートと何度も足を運んだ心斎橋アセンスが閉店だなんて信じたく無い気持ちです。他書店と比べ「置いてないだろうな」という気持ちで店内へ入ると欲しかった書籍を置いていたり、わくわく感を覚えながら入店してました。 今まで本当にありがとうございました 」
https://twitter.com/chillkuu/status/1035841089041616896
「残念です。 針中野駅が最寄り駅になって十数年、エリアの環境はともかく、地域一番で真っ当な書店でした。大型書店にはない凝縮した配列と特選された棚がいつも楽しみでした。残念です」
https://twitter.com/end_TRAP/status/1035770612302508032
「今月末に閉店する心斎橋アセンスで定期購読しているデザイン書籍があるんだけど、さっき店から、長年のご愛顧いただきありがとうございます、次回からの商品が確保できなくなり申し訳ありません、という電話がありしんみりしてる 」
https://twitter.com/O82neko/status/1037570334994587648
「心斎橋アセンスの9月末の閉店。10代、田舎から出てきた人間には、都会には普通に洋書を売る場所があるんだな。刺激的だな…。20代、本を探す日々。30代、クライアントが近くて週2ぐらいでのぞいてた。40代、移転、新ビル…。本当にお世話になりました 」
https://twitter.com/empty_emptylife/status/1036012639279697920
「心斎橋アセンス が閉店。アセンスといえば、本屋の規模にすれば、デザイン物の本も多くて、白いブックカバーに栞はシルバーのアルミの定規みたいでかっこよくて、今もあの栞をたくさん持ってる。あの栞ともお別れか…」 
https://twitter.com/kitsutaka_izumi/status/1037531183611953153
「ミナミでお世話になってるバーのマスター曰わく『心斎橋アセンスのオカルト、宗教書コーナの品揃えは書店の規模考えたら異様』と。あれから呑む前に必ず書店をのぞいてから呑むという習慣がついたけど、閉店残念」
 https://twitter.com/komaboo/status/1036200121896034305
「心斎橋アセンス閉店で思い出すのが洋書を買いに行った話とか色々あるんですがやはり、浜村淳センセイのラジオ番組とかでCMにかかってた♪感じていたいのさぁ~…心斎橋アセンス~ってテーマソングです。あれは音源があるのなら欲しいです」
https://twitter.com/kyobei/status/1036087246141583360
「心斎橋アセンス閉店のショックを引きずっている。リニューアル前、今ではドラッグストアになった1階の、かつて雑誌が山と積まれた情景を幻視してしまう。2階の庫の充実ぶりも、エレベータで上がる美術書フロアも、ひたすら懐かしい。じゃあアセンスでね。何度待ち合わせたかな。ありがとうアセンス
https://twitter.com/ami_ena/status/1036077000648056832
「心斎橋アセンスと同時に閉店するのがアセンス針中野店。元々、針中野店がアセンスの創業の地で、80年代中頃に心斎橋通と周防町通の交差点という超一等地に出来たのが心斎橋アセンス。 書店業はなにより、本業のパチンコ(南海会館グループ)もシンドくなってきたんやろな…」
https://twitter.com/sowhatdosickie/status/1035778722995924992
八重洲ブックセンター イトーヨーカドー拝島店が9月30日(日)をもって閉店。
「平素より、八重洲ブックセンター イトーヨーカドー拝島店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
拝島店はこの度、誠に勝手ながら、2018年9月30日(日)をもちまして、閉店させていただくこととなりました。
ここに謹んで閉店のお知らせを申し上げるとともに、これまでのお引き立てに、厚く御礼申し上げます。
なお、拝島店にてご入会いただきましたポイントカード「八重洲ックカード」は、八重洲本店をはじめ、ポイントサービス実施店舗にて、引き続きご利用いただけます。
これからも、八重洲ブックセンターに代わらぬご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます」
http://www.yaesu-book.co.jp/topics/14630/
TSUTAYA アミ中百舌鳥駅前店(堺市北区) が9月30日(日)をもって閉店。
「えええ…6年間お世話になった中百舌鳥のTSUTAYAが…切ない…こうやっていろいろなくなってくんかなー涙」
https://twitter.com/210kAya/status/1038013122865287169

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3)【本日の一行情報】

藤田和日郎の画業30周年記念として「藤田和日郎原画展」が11月12日(月)から11月20日(火)まで、西武池袋本店 西武ギャラリーにおいて開催されることになった。小学館の「週刊少年サンデー』連載4作品の原画が展示されるそうだ。
https://ddnavi.com/news/483902/a/

◎AFP通信やDPA通信、ベルガ通信など欧州を中心とする18の報道機関がグーグルやフェイスブックに対して共同声明を出した朝日新聞デジタルの9月5日付「AFP通信などグーグルに声明『記事流して収入は懐に』は次のように書いている。
「声明では、『こうしたネットサービス企業は記事を作るための費用を負担しない』のに、『(報道機関の)記事を流すことで得られる広告収入のほとんど全部を懐に収めている』と主張した」
https://www.asahi.com/articles/ASL9544QYL95UHBI012.html

◎「EU著作権フィルター論争にYouTubeが参戦」も読んでおきたい。YouTubeの最高ビジネス責任者のロバート・キンセルの次のような発言は知っておくべきだろう。
「オープン・インターネットは、伝統的なメディアゲートキーパーという障壁を排除し、クリエイターやアーティストに世界規模のあたらしいクリエイティブ・エコノミーをもたらしました。情熱を共有し、世界中でファンを見つけ出し、ビジネスを構築するイデアが万人に開放されたのです」
https://p2ptk.org/copyright/1220

◎新聞協会賞が発表された。編集部門は次の通り。
財務省による公書の改ざんをめぐる一連のスクープ(朝日新聞社 東京社会部・大阪社会部の取材班 代表・大阪本社編集局社会部次長羽根和人)
連載企画「止まった刻 検証・大川小事故」(河北新報社 大川小事故取材班 代表・編集局報道部長冨樫茂)
キャンペーン報道「旧優生保護法を問う」(毎日新聞社 「旧優生保護法を問う」取材班 代表・仙台支局遠藤大志
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35013730V00C18A9CR8000/
https://www.pressnet.or.jp/about/commendation/kyoukai/works.html
編集部門の受賞作はデジタルコンテンツ化して販売すれば良いのに。そういう発想がないのがオールドメディアの宿痾なのであろう。

◎投資エンターテインメント小説「特捜投資家」がダイヤモンド社から刊行された永瀬隼介は「週刊新潮」の特集班記者出身。同書の編集は「週刊現代」「フライデー」の編集長を経て百田尚樹を当てた加藤晴之が出版プロデューサーとして噛んでいる。
https://diamond.jp/articles/-/178843

◎めこんは創立40年を迎える。「現代インド学選集」全7巻などアジアを専門とする出版社として知られている。代表の桑原晨は日本語教師の海外青年協力隊としてラオスに赴任していたことがある。めこんを創業したのは33歳のときだ。毎日新聞が9月5日付夕刊で「出版社『めこん』40周年 後世に残るいい本を アジアをテーマに幅広く刊行」を掲載している。
https://mainichi.jp/articles/20180905/dde/014/040/011000c
「森の回廊―ビルマ辺境民族開放区の1300日」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した吉田敏浩も、めこんから「北ビルマいのちの根をたずねて」を出している。

◎「ダ・ヴィンチニュース」が「『マンガ図書館Z』に期待することは? 海賊版対策から利便性の高いサービスになるか」を掲載している。
「今回、マンガ図書館Zを運営するJコミックテラスにはメディアドゥに加え、講談社も出資を行うことが発表されている。講談社この実証実験にはまだ名乗りをあげていないが、人気タイトルを数多く抱える大手出版社が、マンガ図書館Zのような新しい取り組みに積極的に参加することにも期待したい」
https://ddnavi.com/review/484413/a/

◎新聞広告賞が発表された。私の言い方をもってすれば、新聞はソーシャル広告において一頭地ほど他メディアを抜き、先駆けているということになる。私がソーシャル広告と呼ぶのはメッセージ性や批評性が強く、表現の切り口がジャーナリスティックであるということに他ならない。
https://www.pressnet.or.jp/adarc/pri/2018.html

◎山内康裕は2009年、マンガを介したコミュニケーションを生み出すユニット「マンガナイト」を結成し、各種イベント・ワークショップ・執筆・選書・商品開発を手がけてきた。
2010年にはマンガ関連の企画会社「レインボーバード合同会社」を設立し、“マンガ”を軸に施設・展示・販促・商品等のコンテンツプロデュース・キュレーション・プランニング業務等を提供している。
そんなレインボーバードが次に取り組んでいるのは「マンガ専門書店×カフェ&BAR×ギャラリーの複合店舗「マンガナイトBOOKS」だ。10月2日、京区春日にオープンする。
営業日は火曜日から土曜日。営業時間は、カフェタイムが12時30分から19時、BARタイムが19時30分から22時30分。ただし、BARタイムは不定期での営業となる。
http://rainbowbird.jp/message/
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1809/06/news029.html
http://manganight.net/mnbooks/

◎「エル 」のイタリア版が月刊から週刊にリニューアルされる!
https://www.wwdjapan.com/679962

◎「日経×TECH」は「海賊版サイト問題はなぜこじれたのか、議論すべき2つのこと」で次のように指摘している。
「出版社や漫画家を含む『創作者』とISPとの協力関係を築くには、通信の秘密と財産権を対立させるより前に、『創作活動の自由とインターネットの自由をどう両立させるか』といったフレームで議論を始めるべきだったのでは、と記者は考えている。これらは本来互いに協調し、高め合えるものだからだ」
 https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00138/090400136/?n_cid=nbpnxt_twbn

◎オレは1977年に東映大泉撮影所で開催された「第1回ぴあ展」に行っている。今年の「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)の目玉は何と言っても生誕100年を迎えるロバート・アルドリッチ監督特集だろう。
https://www.oricon.co.jp/confidence/special/51739/
https://pff.jp/40th/lineup/aldrich.html
https://pff.jp/jp/news/2018/07/40th-Aldrich.html
アルドリッチのベスト10を選んでみよう。1位「キッスで殺せ」 2位「北国の帝王」 3位「ハッスル」  4位「攻撃」 5位「傷だらけの挽歌」 6位「何がジェーンに起ったか?」  7位「ロンゲストヤード」   8位「カリフォルニア・ドールズ」 9位「ベラクルス」 10位「特攻大作戦」・・・そうかオレは「枯葉」や「ふるえて眠れ」を見ていないのか・・・。そういう意味ではベスト10を選ぶ資格はなかった。

バート・レイノルズが亡くなった。読売新聞の記事には代表作として「ロンゲストヤード」も「ハッスル」もジョン・ブアマンの傑作「脱出」の名前もなかった。この記者は映画について、あまりにも不勉強だ。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20180907-OYT1T50004.html
最低でもAFPやスポーツニッポンの記事程度の教養は最低でも待ち合わせているべきだろう。ないんだったら記事を書くな。読者に失礼である。
http://news.livedoor.com/article/detail/15269274/
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/09/08/kiji/20180908s00041000064000c.html
しかし、それでも私は不満である。これらの記事にしてもセルジオ・コルブッチの「さすらいのガンマン」の存在を忘れてしまっているからだ。「さすらいのガンマン」ネイティブアメリカンのナバホ・ジョーを主役に据えた「ポリコレ西部劇」、いや「ユーロコミュニズム西部劇」の傑作である。こうしたタランティーノ的教養をマスメディアは欠いているのである。
そうそう米「コスモポリタン」でヌードを披露したんだよね。このヌードは1972年という時代を象徴している。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-45444610

WOWOWは、BS放送の3チャンネル「WOWOWプライムWOWOWライブ」「WOWOWシネマ」のネット同時配信サービスを12月1日より本格開始し、それに先駆け10月1日よりトライアルサービスを開始する。
 https://corporate.wowow.co.jp/news/products/3949.html

◎Nagisa は同社が運営するマンガアプリ「マンガZERO」の青年誌レーベル「ジヘン」にて連載中の「神様の思し召し」(山本なぎさ)に関して、祥伝社 と協業し、9月7日より単行本第1巻を販売開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000031822.html

アメリカではユーザーデータが不正に使用されていたスキャンダルを受け「42%Facebookを一時的に使用するのをやめ、26%のユーザーがFacebookアプリをスマホから削除した 」という調査結果が発表された。
https://iphone-mania.jp/news-225113/
時代の風向きが変わることになるのかどうか注視する必要があろう

◎日本芸社の「週刊漫画ゴラク」で1999年より 連載が続いている「江戸前の旬」(原作:九十九森、劇画:さとう輝)が実写ドラマ化され、テレビ大阪BSテレ東で「真夜中ドラマ『江戸前の旬』」(10月13日深夜スタート)として放送されることになった。
https://www.oricon.co.jp/news/2118964/full/

◎産経ニュースによれば「『神奈川トーハン会』(筒井正博会長)は7日、小説『新・人間革命』執筆による活字化貢献をたたえ、創価学会池田大作名誉会長に感謝状を贈った 」という。
https://www.sankei.com/region/news/180908/rgn1809080021-n1.html
創価学会の公式サイトは「東京日販会・日山会 池田先生に感謝状」を公開している。ほとんど金正恩礼賛体なのである。
「……最後に原田会長が池田先生の謝辞を代読。その中で池田先生は、良き書物との出合いをつくる書店は人間社会の希望の広場であり、かけがえのない化の城と強調。『活字化の本陣』である両会のさらなる隆盛を望んだ 」
https://www.sokanet.jp/topics/gq2s4a0000002b9r.html
柿田睦夫の「創価学会の“変貌”」(新日本出版社)が刊行された。柿田は赤旗記者。今後、創価学会を取材するに際しては必読となるだろう。
https://www.shinnihon-net.co.jp/general/detail/name/%E5%89%B5%E4%BE%A1%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E3%81%AE%E2%80%9C%E5%A4%89%E8%B2%8C%E2%80%9D/code/978-4-406-06278-7/

トーハンは、運営するオンライン書店e-hon」サイトにおいて、9月1日(土)より全国ロードショーの劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」上映記念プレゼントキャンペーンを、9月30日(日)まで開催する。
 http://www.tohan.jp/news/20180906_1266.html

秋田書店は9月7日付スポーツ各紙に「ドカベン」の最後の単行本「ドリームトーナメント編」第34巻発売を告知する主人公の山田太郎らを描いたカラー全面広告を出稿した。
https://www.sankei.com/west/news/180907/wst1809070024-n1.html
いやあ昭和感が漂っていますなあ。

◎学研プラスのダイエット&フィットネス&ヘルスケア情報メディア「FYTTE」は、8月に月間520万PV、186万UUに到達した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001812.000002535.html

◎寄稿者は同じようなメンバーなのだろうけれど、雑誌らしいのは「will」よりも「月刊Hanada」だよな。「月刊Hanada」10月号は、ここまでやるかというぐらい安倍晋三一色である。雑誌はやり過ぎるくらいがちょうど良いのである。こうも言えるだろう。読者に飛びついてもらうのが書籍なら、こちらから読者に飛びついていくのが雑誌なのである。
https://twitter.com/hanada_asuka
https://twitter.com/will_edit
「世界」なんか「月刊Hanada」を学んだ方が良いと思うよ。

◎さあ、行くぞ!「[世界を変えた書物]展」が上野の森美術館9月24日まで開催されている。
http://www.kanazawa-it.ac.jp/shomotu/
https://twitter.com/shomotu_News/status/1038252380486217728

◎ブックリスタは、9月8日(土)正午より、「ライブ選書 #4」と題して、タレント・光浦靖子×書評家・豊崎由美による、おすすめ本のネット番組を公開している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000302.000006388.html
https://shimirubon.jp/livesensho/04.html
豊崎がホンモノであることは断るまでもないだろうが、光浦の趣味が良いのである。光浦のオススメはポルポト政権下のカンボジアものの見事に活写した小川哲の「ゲームの王国」(早川書房だそうだ。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1809/06/news097.html
蛇足ながら早川書房の編集部長である塩澤快浩 の次のようなツイートを発見。
「4年前のこのツイートで募集して中途採用したOは、小川哲『ゲームの王国』で日本SF大賞山本周五郎賞を受賞、カルロ・ゼン『ヤキトリ』、三秋縋『君の話』などを担当しています。どうぞよろしく」
https://twitter.com/shiozaway/status/1037994443670925312

藝春秋は、歌人・服部真里子の第一歌集「行け広野へと」の電子書籍版を配信する。
https://www.atpress.ne.jp/news/165396
紙は本阿弥書店から刊行されており、現在3刷ということだが、歌集や句集をしっかりと置いている書店は少ない。そうしたなか電子書籍としてリリースされるとなると、読者の裾野をグッと広げる可能性も出て来る。
http://www.honamisyoten.com/
服部真里子自身もツイートしている。
「『行け広野へと』が、藝春秋社さんから電子書籍として出版されました!わーい! 私も電子書籍はよく利用するので、うれしいです。本が欲しくなったとき、その場ですぐ手に入るのがいいですよね。 もうすぐ完成する第二歌集『遠くの敵や硝子を』(こちらは書肆侃侃房さん)と合わせて、ぜひ! 」
https://twitter.com/hanzodayo/status/1037998439760420866
私が愛誦したいのは「光にも質量があり一輪車ゆっくりあなたの方へ倒れる」である。

沖縄タイムス社は、「沖縄県知事 翁長雄志の『言葉』」を刊行した。 
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/311590

電通電通デジタル、サイバー・コミュニケーションズのグループ3社は、インターネット広告の新たな取り組みとして、インストリーム動画広告(動画内に流れる広告)においてプレミアムな媒体とコンテンツのみを配信対象とするインストリーム運用型広告サービス「Premium Viewインストリーム動画広告」の提供を開始 する。
このサービスでは、広告掲載先をプレミアム媒体に厳選し、掲出する動画コンテンツを広告主によって厳しく管理されたものに限定することで、「広告が"人"ではなく"機械"によって不正なインプレッションやクリックが発生していないか」(アドフラウド)や、「不適切なサイトに広告表示されていないか」(ブランドセーフティ)といったインターネット広告における価値毀損の問題を克服する。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/200180089-0907.pdf

◎「月刊アクション」(双葉社)に連載されている中村カンコの「うちのメイドがウザすぎる!」がTVアニメ化され、10月5日から毎週金曜日25:40~TOKYO MXで放送開始される。
https://news.walkerplus.com/article/161366/

講談社は9月1日より「プリキュア プリティストア」において限定販売していた「上北ふたご オールスターズ缶バッジコレクション リターンズ1(全29種)」「上北ふたご オールスターズ缶バッジコレクション リターンズ2(全28種)」に製造上の不備による商品セットの誤りがあり、現在対象商品の発売を一時中止することに決めた。
http://nakayosi.kodansha.co.jp/news/20180904.html
http://www.kodansha.co.jp/news.html#news52385

東京商工リサーチが「音楽雑誌を発行のグラインドハウス 未払いが表面化」を発表。
TSRが取材を進めると、取引先や記事のライティング業務を委託するライターに未払いが発生していることがわかった。2018年7月には東京地裁からグラインドハウスに元社員1名へ未払い給与227万円の支払いが命じられている。また、CD制作を巡っても、参加したミュージシャンらへの報酬支払いがトラブルに発展しているようだ 」
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20180907_01.html
京商リサーチはグラインドハウスの代表を「音楽ライターとして著名なA氏」 と書いているが、有島博志のことである。「togetter」に「【9/7更新】GrindHouse主宰者 有島博志氏の賃金未払い・パワハラ問題の告発について」が発表されている。
https://togetter.com/li/1251943

KADOKAWAは、はてなと共同で開発したWeb小説サイトカクヨム」において、2018年12月1日から2019年1月31日まで、エンタテインメント小説を幅広く募集する「第4回 カクヨムWeb小説コンテスト」を開催する。応募した作品はすべてインターネット上で自由に閲覧できるため、一般の読者による投票と選考委員による審査という、2つの視点での選考を経て受賞作を決定する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004964.000007006.html

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4)【深夜の誌人語録】

長所は欠点だと思え。