【文徒】2018年(平成30)10月15日(第6巻192号・通巻1366号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】新潮社 佐藤隆信社長に「新潮45」休刊騒動の責任を問いたい
2)【記事】フジテレビ「タイキョの瞬間!密着24時 ~出て行ってもらいます!~」に批判が殺到
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】新潮社 佐藤隆信社長に「新潮45」休刊騒動の責任を問いたい

江川紹子高橋源一郎が「新潮」11月号に掲載した「『藝評論家』小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた」に納得したようだ。次のようにツイートしている。
高橋源一郎さんの、この論考を読むため(だけに)、『新潮』(980円)を購入。読んだ。よかった。これまで見えなかった(見ようともしなかった)、あの小川榮太郎氏の心象風景、その『悲しく分裂』した内面をほんの少し垣間見るような…。なにより、人を論評する作法を教わった」
https://twitter.com/amneris84/status/1049900734714707968
そんな江川がこうもツイートしている。
「佐藤社長は、雑誌を潰すことの罪深さを分かっているのだろうか…?櫻井よしこ氏は、あの『新潮45』10月号を『素晴らしい出来だった』と絶賛したのか……」
https://twitter.com/amneris84/status/1050749863661469697
江川が紹介しているのは産経ニュースが掲載した「『新潮45』休刊問題 『お騒がせしました』新潮社社長が陳謝」である。新潮社の佐藤隆信社長が陳謝したのは第17回小林秀雄賞・新潮ドキュメント賞贈呈式に先立ち行ったスピーチについて言及しているのである。
https://www.sankei.com/life/news/181012/lif1810120033-n1.html
朝日新聞デジタルが掲載した「新潮45休刊、社長『原稿料お支払いのチャンス減った』」は佐藤隆信社長のスピーチを全にわたり公開している。もっとも佐藤が「新潮社はこれからもタブーなくしっかりとした言論活動をしていく」と語った部分は「隠蔽」してしまっているけれど!まあ、お読み下さい。
「新潮芸振興会の理事長という立場で登壇していますが、新潮社の社長でもありまして、お騒がせしております。
お騒がせした結果、新潮ドキュメント賞の発表誌でもあった『新潮45』が休刊ということになってしまいました。
会場には新潮45でお世話になった方々も大勢いらっしゃっていると思いますが、つまりは、みなさんに原稿料をお支払いするチャンスがまた減ってしまったということで、大変申し訳なく思っております。
けれども、新潮社はこれからもしっかりとした言論活動をしていく所存ですので、変わらぬお付き合いをお願い申しあげます」
https://www.asahi.com/articles/ASLBD6745LBDUCVL02Z.html
佐藤隆信はまたしても学とジャーナリズムを擁する出版社の社長がつとまらないことを自ら証明してしまったようなスピーチをしてしまったようである。ツイッターには早速「思いっきり差別に加担しておいて、詫びたのは執筆者に対してかよ。本当にこの国は『馬鹿の吹き溜まり』だよ」などと書き込まれてしまっている。https://twitter.com/keitaku1110/status/1050707198051938304
確かに贈呈式ということもあり、その場には一般読者はいなかったとしても…。
小説家の盛田隆二は次のようにツイートしている。
「――まあ、作家が相手だからこういう挨拶になるが、出版拒否まで考えた作家もいる。他の言い方はないのか」
https://twitter.com/product1954/status/1050703834111127553
佐藤隆信社長が出版社の社長として真っ当な感覚を持ち合わせていたならば、口が裂けてもこんなに軽くは言葉を並べ立てまい。ノンフィクション作家の西岡研介も違和感を感じたようだ。
「『みなさんの作品を発表する場所を一つ無くしたことになり……』等ならまだしも、『原稿料をお支払いするチャンス』って……違和感あるなぁ……」
https://twitter.com/biriksk/status/1050935998014615554
恐らく佐藤隆信社長に今回の「新潮45」騒動に関して反省はあるのだろうか。このスピーチからわかるのは反省の欠片も持ち合わせていないということではないのか。贈呈式に出席していた東京新聞編集委員の五味洋治もツイートしている。
「たまたま会場に私もいた。『新潮社はこれからもタブーなくしっかりとした言論活動をしていく』と佐藤社長はあいさつ。あまり反省している感じは無かった」
https://twitter.com/speed011/status/1050842461403111425
新潮社のタブーが佐藤隆信社長であることを理解していないのは佐藤隆信社長だけなのではなかろうか。要するに裸の王様なのである、佐藤社長は。新潮社について私は詳細を知らないし、馬鹿らしくて詳細を知るつもりはないが(苦笑)、手遅れにならないうちに新潮社の佐藤隆信社長は退任するなり、新潮社を身売りして同族経営から解放するなりしたほうが良いのではあるまいか。
新潮社が今何をなすべきかは、「安田菜津紀写真日記」にちゃんと書いてある。「安田菜津紀写真日記」は「webでも考える人」の連載。「webでも考える人」を運営するのは言うまでもなく新潮社である。今回、安田がエントリしたのは「LGBTをタブー視する国から日本を見て」はこう書いている。
「先日発表された『休刊』は、『幕引き』にはならない。何が問題だったのか、なぜ起きてしまったのか、繰り返さないためには何が必要なのか。具体的な検証なしには、『沈黙』と同じになってしまうはずだ」
http://kangaeruhito.jp/articles/-/2629
佐藤隆信社長は残念ながら、これまでのところ「考える人」ではなく、「考えない人」であり、「軽率な人」であることは間違いあるまい。立場は違うが、櫻井よしこも佐藤社長のスピーチを苦々しく聞いていたのではないか。贈呈式で祝辞に立った櫻井よしこは、「新潮社はこれからもタブーなくしっかりとした言論活動をしていく」と語った佐藤隆信社長こそ新潮社にタブーをひとつ作ってしまったのではないかと述べたかったに違いあるまい。
産経ニュースの「『新潮45』休刊問題 『お騒がせしました』新潮社社長が陳謝」は、こう書いている。
「また、新潮ドキュメント賞選考委員でジャーナリストの櫻井よしこさんは同賞祝辞で休刊問題に触れ「(休刊号となった)『新潮45』10月号は、ゲイであることを公表した人も(寄稿者に)2人いて、素晴らしい出来だった。議論の場を作ったときに休刊となり、残念に思う。その結果、タブーも生まれるだろう」とした上で、新潮社の看板に『ヘイト本と落書きされた事件などを挙げ、『言論に対してなぜ言論で返さないのか』と批判した」
朝日新聞デジタルの「新潮45休刊、社長『原稿料お支払いのチャンス減った』」は、こう書いている。
「選考委員を代表してジャーナリストの櫻井よしこさんが壇上に立ち、『新潮45』について『10月号は素晴らしい出来だった。幅広い人が書き、良い問題提起もあった』と話し、『ここから本格的な議論が始まると期待していたので休刊は残念。その結果、おそらくタブーがひとつできると思う。言論に対しては言論で返してほしかった』と述べた」
講談社で「週刊現代」や「フライデー」の編集長をつとめた元木昌彦は櫻井よしこと違って、「新潮45」10月号を素晴らしい出来だったとは思っていないのだろう。毎日新聞で元木は「小川氏の『痴漢擁護』原稿などは暴論も暴論。『杉田論よりはるかにひどい。企画自体を断念する、という選択だってあったはずです」と述べている。
https://mainichi.jp/articles/20181011/mog/00m/040/008000c
フリー編集者の浅原裕久のツイートは櫻井に厳しい。
「『新潮45の10月号を読みましたが、素晴らしい出来だったと私は思います』。元朝日新聞の植村隆さんを『捏造記者』と中傷しておきながら、その根拠の捏造が裁判でバレた櫻井よしこ新潮ドキュメント賞の選考委員を辞めない厚顔にまず驚きだが、贈呈式での発言もヤバいぜ」
https://twitter.com/asahara1966/status/1050912630406148096
能川元一は一言ツイート。
櫻井よしこも『朝日は廃刊せよ!』と叫んだ一人であることになぜ触れないのかな」
https://twitter.com/nogawam/status/1050894347757998083
いずれにしても「新潮45」編集部の梯子を外したのは佐藤隆信社長に間違いないようである。「新潮45」の連載をまとめた「モンスターマザー:長野・丸子実業『いじめ自殺事件』教師たちの闘い」や「スターリン~家族の肖像」などの著書で知られている福田ますみは「『新潮45最後の編集長、若杉良作さんへ」で次のように書いている。
「休刊前後の話に戻る。私はこの10月号が大炎上しても、まさか休刊はないだろうとみていた。もちろん不安にはなったが、『新潮45』の編集者から『休刊も編集長更迭もない』とはっきり告げられており、編集部からは、次の仕事の依頼も来ていたからだ。
ところが9月21日の夕方、事態が動いた。それまで静観の構えだった佐藤隆信社長が、異例の声明を出したからだ。
『あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられた』。ああこれは、編集部ははしごを外されたな。そう思った。そして、3日間の連休を経た25日の夕刻、休刊が決まった。
午後5時ごろ、若杉氏直々に、私の携帯に連絡があった。『休刊になりました』。抑揚のない沈んだ声に『今までお疲れさまでした』と、私もただそう返事をするしかなかった」
https://ironna.jp/article/10921
「新潮」11月号の編集後記で矢野優編集長が書くように「新潮45」10月号が掲載した小川榮太郎の「政治は『生きづらさ』という主観を救えない」なる評論は「言論の自由や意見の多様性に鑑みても、人間にとって変えられない属性に対する蔑視に満ち、認識不足としか言いようのない差別的表現」に他ならなかった。それでも掲載してしまった「新潮45」と佐藤隆信社長には、この「何故」に答える責任があるはずだ。
櫻井よしことともに新潮ドキュメント大賞の選考委員をつとめる池上彰にも朝日新聞はコメントを求めている。
「選考委員でジャーナリストの池上彰さんは、会場内で朝日新聞取材に応じ、櫻井さんのスピーチを受けて『多様な言論という割には偏ってしまったのかなと思う』『(休刊は)せめてもう1号、反対も含めてまさに多様な言論の場所を提供してからであるべきだった』と語った」
更に池上は、こうも語っている。
「出した以上は著者を守らなければならないのもまた編集部かなと。もちろん私はあの論に賛同するわけじゃないですよ。だけど、出版社としては、著者を守るというのが最低限のルールだったなと
佐藤隆信社長からすれば、小沢榮太郎の評論は「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」だったがゆえに著者を守るに値しなかったということになるのだろうが、最も重たい責任は掲載責任だということを佐藤隆信社長は理解しているのだろうか。小川榮太郎と「新潮45」をスケープゴートにして、それで問題の収束を図ろうという算段を佐藤隆信社長が持っているのだとすれば、それだけで十分に社長失格である。佐藤隆信社長は「成熟した寛容の化」を新潮社に根付かせることに失敗したのである。
最後に加藤典洋のツイートも紹介しておこう。加藤は小林秀雄賞の選考委員のひとりである。
「おとといの小林秀雄賞と新潮ドキュメント賞の授賞式はよくなかった。選考委員が受賞者をさし置き、自分の話を長々と。これが下らないこと限りなし。しかも誰も窘めず。だんだん不快の念募り、早々に退散した」
https://twitter.com/ten_kato/status/1051324928232849409

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2)【記事】フジテレビ「タイキョの瞬間!密着24時 ~出て行ってもらいます!~」に批判が殺到

フジテレビが「不法滞在者や、不法占拠など、違法行為や迷惑行為を許さないプロフェッショナルたちの姿を描く緊迫のリアルドキュメント番組」を謳って10月6日に「タイキョの瞬間!密着24時 ~出て行ってもらいます!~」を放送した。放送前に東京入国管理局は、番宣を買って出る。こんなツイートをしているのだ。
「"東京入国管理局からのお知らせ"
10月6日(土)19時からフジテレビ系列の「密着24時!タイキョの瞬間」で当局調査第一部門の摘発や成田空港での上陸審査の様子などが放送予定です。現場で奮闘する入国警備官と入国審査官の姿をぜひご覧下さい!」
https://twitter.com/IMMI_TOKYO/status/1047377580368617472
望月優大は、このツイートをリプライして、次のように危惧している。
「入管は番組を好意的に告知。『奮闘する入国警備官と入国審査官の姿をぜひご覧下さい』と。取材にも全面協力しただろう。自分が映りたい姿で映るのだから。だがこの形では政府のプロパガンダにしかならない。外国人への偏見が広まる危険への自覚はあったのか」
「番組の一面性に本当に驚くのだが、今度はその処遇の悪さで悪名高い入管の収容施設の『自由さ』やかかっている費用の多さを紹介。収容に期限が無い事の問題や医療アクセスの悪さ、多発する自殺等に関する報道を制作者は知っているはずだ。あえて特定の角度をつけて番組を作っている」
「エンドクレジットの取材協力には法務省東京入管の字が。入管の仕事にはリスペクトを示したい。必要な仕事だし批判だけでいいとも思わない。けれど政府がマスメディアと一緒になって自らを外国人を取締る正義と位置づけ、善悪二元論的な世界観を垂れ流すのはどう考えてもやりすぎだ」
https://twitter.com/hirokim21/status/104852678401725235
https://twitter.com/hirokim21/status/1048531150736568320
https://twitter.com/hirokim21/status/1048546669493608449
放送後、「BuzzFeed News」の「フジテレビ『タイキョの瞬間』に批判殺到 入管行政の『闇』には触れず」は、こう書いている。
「『入管のPR番組』『人権侵害を隠蔽する番組』『番組の内容を鵜呑みにしちゃだめ』などという批判の多くは、入国管理局に収容されている人たちの支援者や、識者から上がっている。
入管行政においては、刑事手続を経ないままの長期収容や、自殺者が出るような収容環境の劣悪さなどが、問題視されているからだ」
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/immi-moj3
編集者の鈴木耕は、こうツイートしている。
「あの『新潮45』と同じ轍を踏んでいる。低調のフジが視聴率稼ぎに『偏見番組』を作ってしまった。つまり売り上げを伸ばすために『新潮45』がヘイトまみれの章を掲載したのと同じこと。クズはどこにでもいる」
https://twitter.com/kou_1970/status/1048839898063548416
朝日新聞デジタルの「フジ『タイキョの瞬間!』に批判 『外国人差別を助長』」は、次のように書いている。
「フジテレビ企業広報室は取材に対し9日、『この番組では、さまざまな退去の瞬間にスポットを当て、その様子を放送いたしました東京入国管理局が、不法滞在・不法就労の外国人を摘発するシーンもございましたが、取材に基づいた事実を放送しており、決して外国人を差別する意図はございません。番組に対して、いただいたご意見は真摯に受け止め、今後の番組制作に生かして参りたいと考えています』と答えた」
https://www.asahi.com/articles/ASLB965QCLB9UCVL033.html
不法滞在・不法就労の外国人を「娯楽」として見せていることにフジテレビは問題がないと判断しているのだろうか。「Global Voice」のネヴィン・トンプソンによる記事が「Asian Correspondent」に転載された。「移民の強制送還を娯楽に仕立て上げた」と。
https://asiancorrespondent.com/2018/10/japan-migrant-raids-deportations-tv-entertainment/
茂木健一郎は「激怒」している。
「フジテレビ『タイキョの瞬間』は、今の日本の地上波テレビの、何事も深く考えず、批判的思考のかけらもなく、表面的なちゃらちゃらしたエンタメにしてしまうという愚劣さが、最悪のかたちで表れた番組だと思います。国際的な恥です。
こんな地上波テレビなんて、一秒たりとも見なくていい」
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1049161255376715776
弁護士有志によって「番組『タイキョの瞬間!密着 24 時』に対する意見書」がフジテレビに送られた。
「同番組は、外国人の退去強制手続等を扱ったものでしたが、内容が極めて不適切であり、対象となった外国人のみならず、日本に滞在する全ての外国人の人権、名誉感情を著しく傷つけるものです。また、視聴者に偏った印象を与え、人種や国籍等を理由とする差別、偏見を助長しかねないものです」
https://gaikokujinnokenri.files.wordpress.com/2018/10/e795aae7b584e3808ce382bfe382a4e382ade383a7e381aee79eace99693efbc81e5af86e79d8024e69982e3808de381abe5afbee38199e3828be6848fe8a68be69bb8.pdf
プチ鹿島は「現代ビジネス」に「『タイキョの瞬間!』で炎上のフジテレビが迎えている『ある局面』」を発表している。
「それなら今回の『タイキョの瞬間!密着24時 ~出て行ってもらいます!~』へのアンサーとして、不法滞在して(しまって)いる外国人はあの番組をどう見たか?というお題で『ザ・ノンフィクション』で検証してほしいのだ。新潮社みたいに逃げずに。
そこからひろげて『技能実習制度』の欺瞞を深くえぐったら、なおいい」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57903

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3)【本日の一行情報】

松井玲奈といえば元乃木坂46のメンバーだが、小説家としてもデビューした。集英社の「小説すばる」11月号に短編小説「拭っても、拭っても」を発表する。
https://www.oricon.co.jp/news/2121324/full/

博報堂、大広、読売広告社の9月度単体売上高。博報堂の雑誌は前年同月比83.7%。博報堂のテレビは107.2%。大広の新聞が前年同月比69.9%。読売広告社の雑誌が前年同月比130.7%。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1634421

◎誠堂新光社が運営する無料WEBマガジン「よみもの.com」は、「恋する化人類学者」(世界思想社)の鈴木裕之によるエッセイ「多様性を『生きる』。違いを『楽しむ』。アフリカ人と結婚した化人類学者が、いま考えること。」の連載を開始した。
http://sekaishisosha.jp/book/b353702.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000593.000012109.html
講談社の「現代ビジネス」は2月22日付で鈴木の「『差別』とは何か?アフリカ人と結婚した日本人の私がいま考えること」を掲載している。
「差別という『憑き物』をどう落とすか。
必要なのは抽象的な理念でも大袈裟なイデオロギーでもなく、人と人とのコミュニケーションの中で『落ちる』瞬間を具体的に体感し、その経験を積み重ねて、自身の心の中に自由な空間を広げてゆくことなのだ」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/54492

講談社の運営するマンガアプリ&Web「コミックDAYS」が次のようにツイートしている。「コウノドリ」は「モーニング」に連載されている。
「【風疹患者数 昨年の10倍超】首都圏の成人男性を中心に風疹の流行が目立っていることを受け、『コウノドリ』風疹エピソードを緊急無料公開。風疹が妊婦にもたらす甚大な影響とは」
https://twitter.com/comicdays_team/status/1050205121466920962
まさにソーシャルな使い方である。

日本経済新聞社グループの電子書籍書店である「日経ストア」は、2019年1月6日(日)に販売を終了し、2019年7月31日(水)をもってサービスを終了する。日経ストアの専用アプリで「ダウンロード済み」となっていれば、ストアサービス終了後も、ユーザーが使用する端末で引き続き閲覧できるという。ただし端末OSがバージョンアップしてアプリが対応しなくなれば、当然閲覧はできない。端末買換えで閲覧できなくなる場合もあるだろう。また、大日本印刷が運営するハイブリッド型総合書店「honto」の利用を希望するのであれば、所定の手続きのうえ申し込めば、一部の商品を除きhontoで引き続き閲覧できる。
http://eb.store.nikkei.com/contents/InformationDetailPage.do?uid=800

◎日経は10月10日付「『フォトハラ』にご用心 SNS無断投稿、トラブルに」は、こう書いている。
「他人が写った画像を無断でインターネット上の交流サイト(SNS)などに公開する行為が、『フォト(写真)』と『ハラスメント(嫌がらせ)』を組み合わせた『フォトハラスメント(フォトハラ)』として問題視されている」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3629928010102018CC0000/

◎Hamee(ハミィ)は、ラップ動画のソーシャルメディア アプリ「Dozenz」(ダズンズ)のiPhone版の提供を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000409.000009971.html

◎TBS系の毎週火曜日に放映される「中学聖日記」は面白いよ。
https://asajo.jp/excerpt/60109

テレビ朝日系の土曜ナイトドラマおっさんずラブ」のコミカライズが、女性マンガ誌「BE・LOVE」(講談社)の11月1日(木)発売号よりスタートする。
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1539053412

KADOKAWAラノベレーベル「電撃庫」から刊行されている「俺を好きなのはお前だけかよ」(著/駱駝、イラスト/ブリキ)のTVアニメ化が決定した。
https://www.kadokawa.co.jp/topics/2476

KADOKAWAは、「冬ウォーカー首都圏版」「関西冬ウォーカー 2019」「東海冬ウォーカー2019」を10月16日(火)に3誌同日刊行する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005086.000007006.html

KADOKAWAより刊行している「幼女戦記」シリーズは累計300万部を突破している。2017年1月~3月にはTVアニメ化もされたが、「劇場版 幼女戦記」が2019年2月8日より公開される。
https://mantan-web.jp/article/20181010dog00m200010000c.html

◎近藤哲朗の「ビジネスモデル2.0図鑑」(KADOKAWA)は発売2週間以上も前から「note」で、全無料公開している
https://note.mu/tck/n/n95812964bcbb
それでも売れている。「東洋経済オンライン」が発表している「『アマゾンで売れたビジネス書』トップ200冊」では徐々に順位を上げて、現在6位だ。
https://toyokeizai.net/articles/-/242118
ジュンク堂池袋店本店ではビジネス・社会科学書ランキングで4位だ。
https://twitter.com/junkuike_shakai/status/1049807522456977408
販売二日で重版決定となった。
https://note.mu/apfelwine/n/n354c6e350cdc
愛称は「チャーリー」。ツイッターで呟いている。
「売れ行きが順調でAmazonの在庫がついに切れてしまった…!購入自体はできるのだけど、15日の入荷待ちになっています。品薄が続いてるからか、Amazon公式の販売以外のものは、配送料含めるとなぜか軒並み4,000円以上になっている…入荷までしばしお待ちを~!」
https://twitter.com/tetsurokondoh/status/1050607892280238080
オレも仕事柄ポチッた。
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4046023619/toyokeizaia-22/

講談社の写真週刊誌「フライデー」が愛知県弥富市の服部彰長のクビを取った。朝日新聞デジタルの「愛知・弥富市長が辞職の意向 女性問題巡る週刊誌報道」は次のように書いている。
「服部市長は今月初め、写真週刊誌『フライデー』に妻とは別の女性と会っているところを写真とともに報じられていた。服部市長は取材に『不徳の致すところ。市民の声を考えれば、次に進むことはできない』と述べ、近く市議会議長に辞職願を提出する考えを明らかにした」
https://www.asahi.com/articles/ASLBB35C3LBBOIPE006.html

◎「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)は毎月25日発売の通常号とは別に、創刊15周年を記念した特別号を10月11日(木)発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000511.000000930.html

WOWOWと「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)がオリジナルドキュメンタリー「THE PILGRIMS Produced by GQ JAPANWOWOW」を共同で制作し、第1弾は「行きたかったあの場所へ リリー・フランキー スペイサイド編」だ。
WOWOWでは12月15日からスペシャル版として3週連続で放送。11月2日から「GQ JAPAN」公式サイトや公式YouTubeチャンネルでは関連記事や鈴木正編集長が執筆したコラムとともに配信される。
https://mantan-web.jp/article/20181009dog00m200033000c.html

◎「GINZA FASHION WEEK × ハースト婦人画報社 オリジナルチャリティトートバッグ」が販売される。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000033.000025779&g=prt
銀座にも出版社はあるが、「GINZA FASHION WEEK」に喰いこんだのはハースト婦人画報社だった。

◎太田昌国は「レイバーネット」で連載する「サザンクロス」で次のように書いている。
「民族的差別と排外を煽動する章や言葉は、ずっと以前から、『週刊新潮』を持つ新潮社に限らず、藝春秋や小学館はもちろん、ときに、ケント・ギルバートの本を出す講談社などの、大手の出版社の雑誌や単行本に躍ってきているではないか。排外主義と民族的差別感情を『隠し持つ』首相の存在や、それを露わに表現する在特会の存在は、積み重ねられてきたこれらの現象によってこそ担保されているのだ」
http://www.labornetjp.org/news/2018/1010ota

◎「第66回菊池寛賞」が決まった。ミュージシャンの松任谷由実をはじめ、小説家の佐伯泰英東海テレビドキュメンタリー劇場、明治書院の「新釈漢大系」が受賞する。
https://www.daily.co.jp/gossip/2018/10/10/0011718870.shtml

小学館のWebサイト「裏サンデー」とアプリ「マンガワン」で連載されている「ケンガンアシュラ」(原作サンドロビッチ・ヤバ子、作画だろめおん)はNetflixオリジナルアニメとして全世界に独占配信される。
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1539173216

河出書房新社は、11月より教養新書レーベル「河出新書」を再始動させる。河出書房新社にとっては「創刊」ではない。1950年代には「河出新書」は存在していたのである。11月には橋爪大三郎+大澤真幸アメリカ」、本郷和人「考える日本史」の2点が刊行される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000199.000012754.html

朝日新聞デジタルが「雑誌『出版ニュース』が休刊へ 75年の歴史に幕」を掲載した。
「戦前から出版界の浮沈を伝え続けてきた業界誌の休刊は、出版不況を象徴している」
https://www.asahi.com/articles/ASLBB5X2YLBBUCVL02R.html

ザ・リッツ・カールトン大阪は、ザ・リッツ・カールトン・クラブレベル(33~35F)に滞在中のゲスト限定の体験プログラム「ウィークリー・ワンダー」における秋限定のプログラムとして、梅田 蔦屋書店からコンシェルジュを招き、読書の秋を満喫する「ザ・リッツ・カールトン ブッククラブ」を10月24日(水)から11月28日(水)の毎週水曜日にクラブラウンジにて開催する。
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/news/2018-10-11/ritz-carlton

◎話題の「人」の素顔に迫るPHOTOマガジン「TVガイドPERSON」(東京ニュース通信社)の10月9日(火)発売号が取り上げたのは田中圭。何と発売2日目にして増刷された
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000562.000006568.html

集英社のブランド事業部が運営する女性向けメディアプラットフォーム「HAPPY PLUS」(ハピプラ)は、同社が発行する8つの女性誌の公式ウェブメディアとキュレーションサイト「HAPPY PLUS ONE」(ハピプラワン)の合わせて9メディアでネットワークを形成している。
この「HAPPY PLUS」が1億8,900万PVを突破した。注目すべきは「Marisol ONLINE」が、ついに、4,065万PVを記録し、「HAPPY PLUS」初の4,000万PV超えを達成した。
また、5月28日にリニューアルした「DAILY MORE」(デイリーモア)も5月期と比較して168%の2,556万PVに到達した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000011454.html

ベネリックは、2018年10月12日(金)より、「東京喰種 トーキョーグール」「東京喰種 トーキョーグール:re」の完結記念フェアを全国の常設ジャンプショップ11店舗で開催している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000348.000022901.html

日本経済新聞社は10月24日、佐々木裕一(東京経済大学コミュニケーション学部教授)、宮澤弦(ヤフー 常務執行役員 メディアカンパニー長)、奥平和行(日本経済新聞社 編集委員論説委員)の3人による鼎談イベント「『ソーシャルメディア四半世紀』Live(1)」を開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000011115.html

◎グーグルがChrome OSを搭載したタブレット端末「Pixel Slate」を発表した。競合は、アップルの「iPad Pro」やマイクロソフトの「Surface」だ。
https://wired.jp/2018/10/10/google-pixel-slate-tablet/
私は「Surface」を使って「」を書いている。っていうか、私はパソコンを現在、使っていない。
日本ではスマホから販売を始めるようだ。 グーグルは、スマホ「Pixel(ピクセル)3」を11月1日に発売すると発表したそうだ。
https://www.asahi.com/articles/ASLBB3JYBLBBULFA008.html

集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+」にルーキー連載枠が新設された。ウェブ投稿サービス「ジャンプルーキー!」の作品から、編集部が選んだ作品が連載される。ルーキー連載枠には、1週間で計14作品を掲載。各作品は最大12話までとなる。「少年ジャンプ+は表示された広告によって収入が発生し、投稿者に広告収入が100%還元される仕組みとなる。
https://mantan-web.jp/article/20181010dog00m200039000c.html

日経BP社は10月11日、医師・医療従事者のための総合医情報ポータル「日経メディカル Online」と医療情報動画配信サービス「iryoo.com」の連携を開始した。
iryoo.com」は、情報流通支援サービスのオークネットの子会社であるオークネットメディカルが出資するiryoo.comが提供するサービスで、医師向けに医療動画を配信できるプラットフォームだ。日経BP社とiryoo.comが提携することで、「日経メディカル Online」に会員登録した医師が「iryoo.com」を利用できる仕組みを構築したことになる。
http://corporate.nikkeibp.co.jp/information/newsrelease/20181011.shtml

◎LINEはJR東日本と共同で、駅と街の魅力がつまった限定オリジナルマンガを限定8駅で配信する「山手線×LINEマンガ ~マンガを読んでおでかけしよう!~」キャンペーンを10月11日より開始している。
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2407

トリノは、Webファッションメディア「Dorris」(ドリス)を10月10日(水)より正式リリースした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000021436.html

サントリービールの「金麦」と日清食品の「チキンラーメン」がコラボしたWEB動画「チ金麦鍋」が公開された。
https://www.youtube.com/watch?v=aeL1GBHJlUU
CM横綱同士の取り組みである。

◎「カンカン弁当」とは、クッキーなど菓子が入っていた缶を弁当箱として使ったに弁当のことだそうだ。ツイッターでは「#カンカン弁当」が盛り上がっている。
https://twitter.com/hashtag/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%B3%E5%BC%81%E5%BD%93?src=hash
主婦の友社から「みんなのカンカン弁当」が発売されている。
https://select.mamastar.jp/273255

◎稲垣えみ子の「もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓」(マガジンハウス)はレシピ本大賞に入賞したけれど、所謂「レシピ本」ではない。そんなエッセーの第二弾「レシピがいらない!アフロえみ子の四季の食卓」がマガジンハウスから刊行された。
https://news.biglobe.ne.jp/trend/1011/ovo_181011_7442126034.html
https://magazineworld.jp/books/paper/3021/
稲垣えみ子は周知のように元朝日新聞論説委員。「食生活の基本はご飯、みそ汁、漬物。準備に10分、1食200円」が稲垣流。
https://mainichi.jp/articles/20181010/dde/012/040/003000c
教堂書店赤坂店が「レシピがいらない!アフロえみ子の四季の食卓」をこうツイートしている。
「なんだろう、この羨ましいほどのいきている感は、、、
稲垣さんのように生きるため、まず目の前の食卓から変えてみよう
https://twitter.com/bunkyodo_akasak/status/1050699395409227776

朝日新聞デジタルの「NYタイムズ発行人、メディア批判のトランプ氏に直言」によれば「ニューヨーク・タイムズ発行人のアーサー・グレッグ・サルツバーガーが、トランプ大統領と7月にホワイトハウスで会談した際に「『国民の敵』という発言を懸念している」と直言したそうだ。
https://www.asahi.com/articles/ASLBB5QBCLBBUPQJ00N.html
そう言論は暴力を招くような危険な空気を生んではならないはずである。

◎「スマダン」が「明治30年創業の実業之日本社がAIエンジニアを『年収5000万円』で募集するワケ」として実業之日本社岩野裕一代表取締役社長にインタビューしている。
「コンテンツプロバイダーになれるほどの規模ではなく、エージェントのような規模感と捉えています。
今、自分の作品をより広げてくれる存在に預ける。そういう著作物をお預かりして展開していくのがこれからの出版社ということです
https://www.excite.co.jp/News/smadan/E1538378810900/

◎台湾の誠品書店が日本に進出する。
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201810120003.aspx

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4)【深夜の誌人語録】

敵の敵は味方であっても、敵が消滅したならば敵である。