【文徒】2018年(平成30)10月25日(第6巻200号・通巻1374号)

 
Index------------------------------------------------------
1)【記事】「さよならテレビ」と「鬼才」土方宏史について
2)【記事】フジテレビ「タイキョの瞬間!」批判が止まらない!
3)【記事】宮内庁皇后陛下お誕生日に際し」が出版界を直撃!
4)【記事】安田純平「解放」に喜ぶツイートを収集してみた
5)【本日の一行情報】
6)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2018.10.25 Shuppanjin

1)【記事】「さよならテレビ」と「鬼才」土方宏史について

週刊ポスト」11月2日号が9月2日に東海エリアでローカル放送された「さよならテレビ」を取り上げている。これは東海テレビが「開局60周年記念」として制作したドキュメンタリー番組だが、傑作ドキュメンタリー「ヤクザと憲法」の土方宏史の作品だと言った方が映画通の食欲をそそることだろう。なんと土方は「さよならテレビ」で取材対象を「東海テレビ報道部」に据えたのである。「週刊ポスト」は、こう書いている。
「その後のある日、ニュース番組で『共謀罪』を取り上げることになった。外部スタッフのベテラン記者は、メディアによって『共謀罪』か『テロ等準備罪』か、表現が異なる点に着目し、土方氏のカメラにこう語る。
『単純にいえば、共謀罪という言葉を使っていないメディアは批判する気がまったくない。権力を監視するよりも支える方を選んでいるっていうこと』
記者は国会での強行採決を報じるニュース原稿に、『共謀罪』と書き込むが、最終原稿では『テロ等準備罪』の字に変わっていた。それを指差し『ここ直していただいて』といい、自嘲気味に笑う」
https://www.news-postseven.com/archives/20181022_785629.html?PAGE=1#container
毎日新聞の9月1日付「東海テレビ ついに“自分”に密着 『ヤクザと憲法』の土方宏史Dが手がけるドキュメンタリー放送」によれば、『さよならテレビ』は、『取材する側からされる側になったテレビマンたちの戸惑いや、花見から殺人現場までに及ぶニュース取材の様子、他局との視聴率競争と「働き方改革」との間で模索する現場の姿などを映し出』しているそうだ。土方宏史はこの記事のなかで次のように語っている。
「“きれいなものを見つけたら、みんなに知らせたくなる”というテレビマンの根本を、僕も含めて忘れ、組織の理論や視聴率に絡め取られている。いち地方局(東海テレビの報道部の先にテレビ全体、メディア全体がある。それを感じてもらえれば」
https://mainichi.jp/articles/20180901/dyo/00m/200/035000c
広告業界的にいえば、土方は東海テレビのキャンペーン「戦争を、考えつづける。」シリーズではプロデューサーをつとめ、ギャラクシー賞やACC(全日本シーエム放送連盟)CMフェスティバルのグランプリを獲得している。
https://www.youtube.com/watch?v=DD8qAaZlGEY
https://www.youtube.com/watch?v=OOu1w6ze3L8
公共キャンペーン・スポット「震災から3年~伝えつづける~」では、ギャラクシー賞CM部門大賞、2014年ACC賞ゴールド賞を獲得している。
https://www.youtube.com/watch?v=LKCDQWQfKY4
土方宏史を語るうえで「ホームレス理事長」も忘れてはなるまい。私が大好きな作品である。
http://www.homeless-rijicho.jp/

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2)【記事】フジテレビ「タイキョの瞬間!」批判が止まらない!

毎日新聞が10月23日付東京夕刊で「差別助長の『入管礼賛』ノー 『外国人摘発』密着番組に非難拡大 背景や制度の不備にこそ目を」を掲載している。
在留資格のない外国人の摘発現場を取り上げたテレビ番組が相次いで放送されたことに、『外国人差別を助長する』との非難が広がっている。入国管理局側の主張に沿ったようなシーンが多く、当局側の意図と放送の公平性に対する疑問が膨らむ」
https://mainichi.jp/articles/20181023/dde/012/040/005000c?fm=mnm
フジテレビが「不法滞在者や、不法占拠など、違法行為や迷惑行為を許さないプロフェッショナルたちの姿を描く緊迫のリアルドキュメント番組」を謳って10月6日に放送した「タイキョの瞬間!密着24時 ~出て行ってもらいます!~」については私も取り上げている。他にも9月5日放送のTBS「ビビット」、9月20日放送のテレ朝スーパーGメン」、10月10日放送のテレビ東京「密着!ガサ入れ」などが「外国人摘発」密着番組にあたる。
「Business Insider」の「フジ番組『タイキョの瞬間』弁護士らが疑問視する手錠シーン。入管法改正国会を前に」は、次のように書いている。
「不法滞在の外国人をめぐる報道で取り扱いが難しいのは、刑法などに違反した重大な犯罪ではない点だ。今回の退去強制も、入管法に基づく手続きだ。犯罪を取り締まる刑事手続ではなく、行政手続にあたる。
番組内では、強制送還される外国人が手錠をされて連行される場面も登場した。
こうした映像について意見書は『重大な人権侵害である手錠の必要性についてメディアとして問題提起をするべきであるのに、同映像は彼らが重大な犯罪者であるかのような印象を強める映像となっていました』と指摘する」
https://www.businessinsider.jp/post-177969
「タイキョの瞬間」は土方宏史の言葉を借りて言うならば、権力を監視するのではなく、権力を支えるドキュメンタリーである。「ハーバー・ビジネス・オンライン」は志葉玲の「人権侵害や技能実習生の実態に触れず一方的に入管PR。入管による『プロパガンダ』に批判殺到」を掲載している。「ハーバー・ビジネス・オンライン」はフジサンケイグループ傘下の扶桑社が擁するオンラインメディアであるだけに具体的に番組の名前はあげられてはいないが、次のような指摘は「タイキョの瞬間」にも当てはまろう。
「これらの番組の大きな問題点は、さまざまな事情で正規の在留資格を得られていない外国人について、その個人の行いや背景、外国技能実習生制度のような制度的欠陥を一切配慮せず、一律に『日本から排除すべき悪』として扱っているということだ。その一方で、入管による人権侵害には触れず、入管職員を『悪を排除する正義の味方』と描いているのである」
https://hbol.jp/176714
ツイッターでは志葉玲も番組名を記して呟いている。
「最近、民放各局で放送された入管プロパガンダ番組の中でも最悪だったのは、やはり #タイキョの瞬間 。入管の医療放置での死亡事例は幾度も報道もされているし、国会でも #山本太郎 参議院議員が追及しているのに『ちゃんと医療やっています』と入管の嘘に加担」
https://twitter.com/reishiva/status/1052036587297505281

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3)【記事】宮内庁皇后陛下お誕生日に際し」が出版界を直撃!

皇后陛下お誕生日に際し」(宮内庁ホームページ)の中に次のようなくだりがあったから、さあ大変!
「公務を離れたら何かすることを考えているかとこの頃よく尋ねられるのですが,これまでにいつか読みたいと思って求めたまま,手つかずになっていた本を,これからは1冊ずつ時間をかけ読めるのではないかと楽しみにしています。読み出すとつい夢中になるため,これまで出来るだけ遠ざけていた探偵小説も,もう安心して手許に置けます。ジーヴスも2,3冊待機しています」
http://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/21
国書刊行会にとっては、まさに「た、たいへんなこと」が起きたのである。
https://twitter.com/KokushoKankokai/status/1053455211207974912
ジーヴス」とはイギリスの作家P・Gウッドハウスによる探偵小説「ジーヴスの事件簿」に登場する執事の名前なのだが、国書刊行会は、このシリーズを翻訳出版している版元であったのである。
「有史以来畏れ多くも初の積ん読の詔が発せられたジーブスシリーズですが、在庫が少ないものものもございます。お早めに」
https://twitter.com/KokushoKankokai/status/1053480299718299649
「さらに慌てたせいで「ジーヴス」 →「ジーブス」に大間違い! 勅勘を蒙らぬことを乞い願うものであります」
https://twitter.com/KokushoKankokai/status/1053484068547907585
実は藝春秋からも出版されている。当然、こちらも歓喜藝春秋翻訳出版部がツイート。
庫版と国書刊行会版の存在するジーヴズ・シリーズですが庫2巻によりぬいた弊社版と、多数の作品をそろえた国書刊行会版となっておりますので、まずは弊社版でお試しいただき、沼に落ちたら国書版、というのが(弊社としては)あらまほしきルートかと存じます。(永)」
https://twitter.com/bunshun_honyaku/status/1054249331123867648
庫のツイート。
「【重版決定】皇后陛下が読むのを楽しみにされている #ジーヴス シリーズの重版が決まりました」
https://twitter.com/bunshunbunko/status/1054497064254488576
こちらは藝春秋翻訳出版部のツイート。
「『ジーヴズの事件簿』(庫2巻)、重版決定です! 単行本の作業をしていた頃は保育園児だった担当編集者の娘は来月に成人という長いときを経て、なお多くの読者の手に届くというのは嬉しい限りです。(永)」
https://twitter.com/bunshun_honyaku/status/1054567023533944832
J-CASTニュースが「皇后さま効果で問い合わせ殺到 英小説『ジーヴス』、出版社『一日で数千冊の注が』」を掲載している。国書刊行会に神風が吹いたのは間違いあるまい。
「『お言葉』の公表があったのは土曜日の20日。週が明けて月曜の22日は、朝から『電話が鳴りやまず』、書店や個人からの注や問い合わせが殺到した。1日だけで、数千冊の注があり、品切れの巻も出たため、早速『重版』を決めた。
たとえば1冊目の『比類なきジーヴス』は、累計2万冊が売れるなど、人気があるロングセラーだが、さすがに2012年のシリーズ完訳から何年も経ったここ数年は、シリーズ全体で『1年で100冊から数百冊出るか出ないか』といった売れ行きだった。いかに、『1日で数千冊』の注が大きな反響かが分かる」
https://www.j-cast.com/2018/10/23341863.html

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4)【記事】安田純平「解放」に喜ぶツイートを収集してみた

シリアで行方不明となり、過激派組織に拘束されたとみられていたフリージャーナリストの安田純平が解放されたというニュースが10月24日付朝刊の一面を飾っていた。
https://www.asahi.com/articles/ASLBR7QFRLBRUHBI04K.html
ツイッターで安田の解放と無事を喜ぶ声を拾ってみた。
「自己責任と無視を決め込んできたのに、救出されたとたん、慌てて記者会見開いたり「一刻も早く確認したい」などと、勝ち馬なら乗る感じのどっかの政府には反吐が出る。
これまで放置してきた北朝鮮拉致問題も、もし米国などの采配で解決したら、もっと大騒ぎするのだろう。先が透けて見える」(清水潔)
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1054907566310866944
安田純平さん、これまでの水面下の動きでの経緯から考えて、身代金を日本政府が払った可能性は極めて低い。なので、バッシングしないでね。あと、報道各社も取材したいのは同業者としてわかるけど、まずは安田さんやそのご家族を休ませてあげて」
「関係者に迷惑がかからない程度にぼやかして書くと、外務省が #安田純平さん 解放のため、あれこれ動いていたけど、その一方で、安倍首相は安田さん解放には冷淡だった。なので、『政府は何もしなかった』のでも『政府は全力で安田さんを救おうとしていた』のでもない」
「安倍政権も外務省も、このことは積極的に語ることはないと思うけど、この間、安田純平さんの解放のため、私費を投じて、或いは命がけの調査活動を行って、情報収集した民間人の働きがあった。彼ら・彼女らが集めた情報は全て外務省に提供され、安田さん解放に少なからず貢献したのだろう」(志葉玲)
https://twitter.com/reishiva/status/1054757214873837568
https://twitter.com/reishiva/status/1054938305253396481
https://twitter.com/reishiva/status/1054796526420029440
安田純平さんのニュースに安堵。同時に、『よかった』とシリアに背を向けるのではなく、むしろもっと、目を向けられたらと思う。いまだ家族の行方さえ分からず、家を追われたままのシリアの人々がいること。避難生活を送る人々は、国内外で1000万人以上といわれている」(安田菜津紀)
https://twitter.com/NatsukiYasuda/status/1054911866021994496
安田純平さんの解放について。うっせーよ、『自己責任』とかいろいろ言うヤツもいるだろうが、そんなの関係ねぇ!!! 同じ時代に一緒の大学にいた人が生きていたってだけで嬉しい!!!安田パイセン、これからの人生、無事生きてくれ。で、危ない思いはしないで欲しいと思うがまぁ、好きに生きてくれ」(中川淳一郎)
https://twitter.com/unkotaberuno/status/1054739804703744000
安田純平さんへの『一部の』ユーザーらからの『自己責任』『救助費用え』などの罵詈雑言を見るや、いかに国民国家というのが共同幻想なのかを思い知る。同胞意識というものはまるでない、近代以前の部族社会。トライブ達による『身内だけ良ければ公など関係ない』という醜悪な意識の剥き出しに吐き気」(古谷経衡)
https://twitter.com/aniotahosyu/status/1054758670175617024
安田純平さんが拘束されたことについて、ツイッターで自己責任論を吹聴しているような人々は、自分がそういう目に遭ったら、切り捨てられる側にいることを認識した方が良い。一方、自己責任論を吹聴していても、辛坊治郎くらい大物になると公費を投入して救出して貰える」
「日本は中東とはただでさえ関係の歴史が浅い。その地域の紛争の状況を、日本人の視点で捉えて、情報発信してくれるジャーナリストがどれだけ貴重なことか。安田純平さんは、命を張ってその仕事をすることで、十分以上にリスクと責任を引き受けている。海外で遭難した邦人を救出するのは国の役目だ」(渡辺輝人)
https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1054890374781517824
https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1054885300760076290
「シリアで拘束された安田さんに対して酷いバッシングが始まった。フランス人からすると、全く理解出来ない現象です」(karyn nishi)
https://twitter.com/karyn_nishi/status/1054967171741298690
安田純平さんには、『14歳からの戦争のリアル』と『排除の空気に唾を吐け』の2冊でインタビューしてます。重ねてインタビューさせてもらったのは安田さんくらい。それほど彼の『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』がすごかったからで、本当に貴重なジャーナリストです。無事の帰国を祈ってます」(雨宮処凛)
https://twitter.com/karin_amamiya/status/1054782299097653248
「今朝のモーニングショーで玉川氏が『戦争で捕虜が帰還したら英雄扱いされるのに』と言っていた。そういえば日本はかつて『捕虜になるな。なるくらいなら死ね』という国だった。常軌を逸した自己責任論に、この国には戦陣訓が生きてるのかと妙に納得。
私たちは安田純平さんを最大の敬意で迎えたい」(影書房)
https://twitter.com/kageshobo/status/1054900415957876736
安田純平さんを英雄視するのも、非国民扱いするのも、どちらにも違和感があります。両者はコインの表と裏側だからです。無事に解放されて本当によかったですねえ…ものすごく辛かったでしょうねえ…。それが僕の感想」(想田和弘
https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/1055043324690591744
「深夜、シリアで拘束された安田純平さん解放の報に「おお、生きてたか。よかった」と声が出る。カタールが仲介し、現在トルコにいるという。多くの人が無事を喜ぶかと思ったら、たちまちTLに読むに堪えない下卑た誹謗中傷が並んだ。まず祝い、帰国した安田さんが何か言ったら、その時点で意見を言えよ」(立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1054937853795295232
安田純平さん、無事生還よかたった!ジャーナリストは生き残ってなんぼさ!本人の能力もあろうが取材の神さまに愛されているって気がする。そして、水面下でだまって交渉していた外務省や関係者の方がたの努力と底力を再認識」(福島香織
https://twitter.com/kaori0516kaori/status/1054999227099701248

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5)【本日の一行情報】

内田樹が自らのブログに「『新潮45』休刊について」をエントリした。
「本来、言論というのは身内限定に書かれるべきではない。
この騒動は書き手たちがこの「常識」を軽んじだことの帰結だと私は思う。
私たちがものを書く時に論理の筋目を通し、自説の根拠を挙げ、引用やデータの出どころを明らかにし、情理を尽くして説くのは読者が身内ではないからである」
http://blog.tatsuru.com/2018/10/23_1432.html

◎「ニューズウィーク日本版」10月30日号が「出版界を席巻すケント・ギルバート現象」を特集している。
https://www.newsweekjapan.jp/magazine/222573.php
山口一臣ツイッターにこんな呟きを投稿している。
ニューズウィーク日本版のケントギルバート特集がなかなか面白い。ギルバートさんはタレントとしての仕事が減って、一時期、ネットワークビジネスをやり、その後、ネトウヨ論客としてブレークしたという。確か、小川榮太郎さんもネットワークビジネスやってたような。似てる」
https://twitter.com/kazu1961omi/status/1054856670696751104

◎「月刊Hanada」12月号は「『新潮45LGBT休刊と言論の自由」という総84頁に及ぶ大特集を組んでいる。むろん、目玉は小川榮太郎の「独占手記」だ。
https://twitter.com/HANADA_asuka/status/1054984098828169216

京都精華大学は元「GINZA」編集長の中島敏子を招き、特別講義「雑誌に息を吹き込む秘訣」を10月24日13時00分~14時30分に一般公開した。「装苑の元副編集長である西谷真理子が現在、京都精華大客員教授をつとめており、西谷の特別授業シリーズの一環として行われた。
https://www.fashionsnap.com/article/2018-10-22/nakajimatoshiko-kyotoseika/

◎第7回「ネット小説大賞」が10月26日より開始される。ヒナプロジェクトが運営する小説投稿サイト「小説家になろう」において、クラウドゲートが毎年開催する小説コンテストだ。今回、協賛するのはAmazia、新紀元社、宝島社、ツギクル、TOブックス、DMM GAMES、一二三書房、双葉社
http://www.cg-con.com/novel/
https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20181023035/

◎ベリグリのランジェリーブランド「RAVIJOUR」(ラヴィジュール)は、講談社のビューティマガジン「VOCE」と初コラボして、「#肌映えランジェリー」を10/22(月)より公式オンラインストア・直営店で販売開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000025939.html

◎「はじめしゃちょー」のYouTubeメインチャンネルの登録者数が、10月19日夜、700万人を突破した。人口の5.5%の人が登録しているということになるそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20181022-00101365/

サイバーエージェントは、連結子会社のAbemaTVにおいて電通および博報堂DYメディアパートナーズを割当先とする第三者割当増資、およびインターネットテレビ局「AbemaTV」の広告拡販やコンテンツ調達の強化を目的に両社と資本業務提携することで合意した。電通の持株比率は5%、博報堂DYメディアパートナーズの持株比率は3%となる。
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=22440

◎「カタログ通販で一世を風靡し、全米で百貨店チェーンを展開した」米シアーズが経営破綻。共同通信の「失墜した『小売りの巨人』 興隆アマゾンにのみ込まれ」は、こう書いている。
「調査会社ガートナーの小売業界のアナリスト、ロバート・ヒートゥー氏が「本当に皮肉だ」と指摘するのは、94年にアマゾンが設立される1年前、シアーズがカタログ通販から撤退したことだ。『シアーズはカタログ通販の『アマゾン』だった。電子商取引の展望を持っていれば、まったく異なっていたかもしれない』と話す」
https://this.kiji.is/427324043114120289?c=39546741839462401

アサツー ディ・ケイは、成長する中国越境EC市場への本格参入を目的に、中国の巨大ECモールである京東(ジンドン)が出資する唯一の日本企業であるフランクジャパンと出資契約を締結した。中国の消費者による日本商品の「越境EC」購入額は、過去最高額の1兆2,978億円にも及ぶそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000004328.html

◎フィルムアート社は創立50周年を記念して、蓮實重彦の「シネマの記憶装置」と「映画はいかにして死ぬか」を新装版として二冊同時復刊する。「シネマの記憶装置」の改行も句読点もない第一章に圧倒されたことを思い出す。
http://www3.cinematopics.com/archives/95868

電通は、国内の有力アニメスタジオ9社と連携し、企業・団体および商品・サービスのブランドの魅力を高めるオリジナルの映像コンテンツをアニメーションで制作する体制を構築した。電通本社内にグループ横断組織「Dentsu Japanimation Studio」(電通ジャパニメーションスタジオ)の本部を設置し、アニメーション活用によるソリューションを体系化することで、国内外の企業・団体が抱えるブランディングなどのマーケティング課題に対応する。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018105-1022.pdf

◎「ダイヤモンドオンライン」の「新旧メディアの『年収格差』、デジタル記者がエリートになれない理由」は「週刊ダイヤモンド10月27日号の特集「メディアの新序列」からの特別公開だ。
「一方、新興デジタルメディアはどうだろうか。
正社員として働く記者の待遇は、新聞業界内では負け組とやゆされる産経や毎日よりもさらに低くなるケースが多いようだ。
若手の年収は、『アイティメディア』の20代中盤の記者で470万円、『ビジネス・インサイダー』の20代後半の編集で400万円、残業代の多寡にもよるが、同世代の産経や毎日の記者と100万円ほどの開きがある」
「『待遇格差』が消えない限り、優秀な人材の確保には苦戦するだろうし、新旧メディアの序列逆転は難しい」
https://diamond.jp/articles/-/183229

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6)【深夜の誌人語録】

無駄が余裕を生むということを忘れてはならない。