【文徒】2020年(令和2)5月14日(第8巻86号・通巻1743号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】ハッシュタグ・アクティヴィズムが止まらない!
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.5.14 Shuppanjin

1)【記事】ハッシュタグ・アクティヴィズムが止まらない!

小泉今日子の「株式会社明後日」が呟きつづけている。
《私、更に勉強してみました。読んで、見て、考えた。その上で今日も呟かずにはいられない。
#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/asatte2015/status/1260188594720759808
小泉の「真っ赤な女の子」を小岩の居酒屋で聴いたのは1983年のことだったろうか。ステキな歌だった。みんなツイートしつづけている。
小説家の乃南アサ
《「巨悪」という言葉を、こんなにもリアルに噛みしめる日が来るとは思わなかった。大企業や大病院などを巡る巨悪は、これまでにもずい分目にしたけれど、今回のは並外れた「巨悪」であり、この国の形そのものが壊されかねない。だから今日も #検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/asanonami/status/1260418246873878528
フォト・ジャーナリストの安田菜津紀
《結局、繰り返されている問題の根は同じなのだと思う。公書や議事録を、残さない、適切に扱わない。教訓を活かさない政府から、社会をよくする意思は感じられない。責任を「痛感」するだけで、「負う」ことをしてこなかったからでは、と思う。 #検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/NatsukiYasuda/status/1260413902967517185
WEBマガジン「アクセスジャーナル」編集長の山岡俊介
《まずは、この音声を聞いて、皆さん、その感想とこの音声紹介をしていただけませんか。こんな音声まであり、マスコミ一切取り上げないなんておかしくないですか!?  https://access-journal.jp/wp-content/uploads/2020/03/3227969aa2ad108e0f0deb4b2cb1c683.mp3 #検察庁法改正に抗議します》
《そう。依頼者から直にカネ受領(2000万円以上。本人認めている)した、裏社会から政官界まで巨大な影響力持っていた食肉卸ハンナントップの元秘書が、依頼者側に黒川氏に頼んだといっている音声。松原代議士介して。#検察庁法改正に抗議します
引用ツイート》
https://twitter.com/yama03024/status/1260383084588888065
https://twitter.com/yama03024/status/1260376713575325696
政治学者の木下ちがや
《#検察庁法改正に抗議します  効いてますよ。
こんなの安保法制でもなかったですから。かなり衝撃的。》
https://twitter.com/sangituyama/status/1260427805994729481
自民党衆議院議員泉田裕彦がこんなツイートを投稿している。
《私、国家公務員法等改正案を審議している衆議院内閣委員です。今、一部委員退席のため休憩中です。検察庁法の改正案は争点があり国民のコンセンサスは形成されていません。国会は言論の府であり審議を尽くすことが重要であり強行採決は自殺行為です。与党の理事に強行採決なら退席する旨伝えました。》
https://twitter.com/IzumidaHirohiko/status/1260421556334989319
新聞労連委員長の南彰がこれをリツイート
《みんなが声をあげたことによって、自民党内からも変化が出てきました。
政府の判断で黒川氏のように検察幹部の定年を延長できる規定を削除する(あるいは検察庁法改正案を分離)という野党の提案はかなり現実的だと思います。
国会は今こそ、国民・市民を向いた合意形成を。》
https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1260434406973607938
小説家の盛田隆二
《野党が『官邸の守護神』と糾弾する黒川検事長は「私の知らない所で物事が動き、名前ばかり出る」とぼやくが、共謀罪出入国管理法の成立、ドリル優子・ワイロ甘利・改ざん佐川ら不起訴の立役者。検察内部からも「もう辞めるしかないのでは」の声
#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/product1954/status/1260380612315119616
編集者の小林司
《朝から無人の会社で仕事して、陳麻家でチャーハンフェア。久しぶりすぎるからか、死ぬ前に食べたいなと思うほどおいしい。
#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/mosatsu_p/status/1260435082168406016
フランス語翻訳者にして歌人の永田永(千奈)。
《100歩ゆずって、検察庁法改正に賛成のひとがいてもそれはそれでいい。でも、抗議する人を貶める行為は許されない。法の専門家でなくても、不勉強でも声をあげることはできる。私は #検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/ngtchinard/status/1260411331112570886
音楽評論家の和田静香
《#検察庁法改正に抗議します
恐ろしい。日本を壊す人。》
https://twitter.com/wadashizuka/status/1260367721822183426
宮台真司
《2月27日のツイートですが…
国辱の
頂(いただき)究めた
安倍晋三
黒川辞めれば
すぐ牢屋行き
#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/miyadai/status/1260366924552134656
村上由佳
《気が弱いので、叩かれるのは痛いし怖いししんどい。
けれど私にはシベリア帰りの亡き父と、八十間近ながら現役で教壇に立つ叔母がいて、敬愛するその二人に顔向けできるかどうかが行動と心の指針になってる。
これは叔母から届いた日常通信。
世の仕組み、見据えていくよ。
#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/yukamurayama710/status/1260183858516877316
月兎社の加藤郁美。
《呆れた赤くなった顔
答弁席にむかう尾身氏に自席安倍「モニョモニョモニョ」
福山「何(尾身氏に)指導してるんですか」「総理が答弁指導してどうするんですか」
金子委員長「今後、(安倍首相には)注意しますから」
#安倍晋三に抗議します
#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/katoikumi/status/1260328329732734976
毎日新聞編集編成局次長兼写真・映像報道センター長の齊藤信宏。
《#検察庁法改正に抗議します この原稿は2カ月前のものですが、問題点が凝縮されています。情報開示の意思が全くないことは明らかです。》
https://twitter.com/nobusaitoh/status/1260318066677673984
蓮池透
《「スピード感を持って」とはこっちの方なんだ。人々の怒りの声には耳を貸さず。
#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/1955Toru/status/1260308926064521216
漫画家の松田洋子
《#検察庁法改正に抗議します
このタグつけたら人間関係と仕事なくすぞって脅す人と、
人間関係の気遣いでタグつけただけだろとか、仕事で金貰ってつけたはずって陰謀論ぽく語る人もいる。
どっちなのか。
どっちもない。
ぜんぜんない。
こんなもんで終わるような世界と思われてんの?》
https://twitter.com/matuda/status/1260280052366729216
装丁家の川名潤。
《そういえば「藝」2019秋号に『日本国紀』装幀評を書いたので、ぜひ百田先生に読んでいただきたかったのだった。#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/kawana_jun/status/1260263593674596352
中沢けい
《「黒革の手帳」は松本清張
「黒川の手帳」が出てきたら大騒動なんてね。
今時のことだから手帳じゃなくってスマホかもしれんが。
#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/kei_nakazawa/status/1260304927093436416
「精神0」でベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞の想田和弘。
《安倍政権が検察を私物化するために検察庁法を改悪しようとするのとほぼ同じタイミングで、アメリカではトランプに私物化された司法省がマイケル・フリンの起訴を取り消した。ジャイアンとスネ夫はつくづく似ている。
#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/1260212924829675522
吉村萬壱
《本当に久しぶりにバイクを走らせた。バッテリーが死にかけていた。#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/yoshimuramanman/status/1260200235436961795
泉田裕彦が再びツイートしている。
《「強行採決をすべきでない。」との声が届くのかわかりませんが、内閣委員をはずされることになりました。》
https://twitter.com/IzumidaHirohiko/status/1260471000627585024
東京大学生産技術研究所教授の山中俊治
《トレンドを疑ってかかる性格なので静観していましたが、一通り出そろった賛否を拝見し、遅まきながら私も表明します。
#検察庁法改正に抗議します》
https://twitter.com/Yam_eye/status/1260181031627272194
女優の仲坪由紀子。
《朝陽が眩しい!
おはようございます
#検察庁法改正に抗議します
#検察庁法改正案に抗議します
#検察庁法改正案に反対します》
https://twitter.com/yukikonakatsubo/status/1260314631131631616
仲坪は、こう首相を批判している。
《そもそも「スピード感を持って」って言い回しにすごい違和感ある。「至急」「迅速に」でしょ。
こういう言葉ひとつとっても誠意が感じられない。と、ずっと思ってた。》
https://twitter.com/yukikonakatsubo/status/1259974317422469120
「#安倍晋三に抗議します」もトレンド入りしている。
立川談四楼
《#安倍晋三に抗議します そら抗議したくなるよ。#検察庁法改正案に抗議します にしても、黒川検事長を定年延長した法解釈変更の議事録すらないじゃないか。一体いつ誰がどんな理由で発案したんだ。さあ答えてみろよ。それで「恣意的人事の懸念は全く当たらない」って安倍さん、信用しろってのが無理だ。》
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1260423250565349376
小説家の松井計
《#安倍晋三に抗議します
さすがにそろそろしんどい。この国の風景は、あらゆる場面で大きく変わってしまった。》
https://twitter.com/matsuikei/status/1260407177757392896
芸評論家の豊崎由美
《野党からの追及に「恣意的人事の懸念は全く当たらない」って答えてるけど、エビデンスは? 稀代の嘘つきの適当な受け答えを、どうしたら信じられる? ひとをバカにするのもいい加減にしろ。あと、椅子の座り方が行儀悪いぞ。子供か。アホな子供か。
#強行採決に抗議します
#安倍晋三に抗議します》
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1260448637420802048
「#検察に安倍首相に対する捜査を求めます」なんていうハッシュタグも生まれて、これまたトレンド入りした。
哲学者の佐々木中
《政権の意のままに勝手放題に運用しますと言っているも同然で、議論をする気もない。野党反発は当然。
#検察庁法改正に抗議します
#河井議員夫妻立件を支持します
#検察に安倍首相に対する捜査を求めます》
https://twitter.com/AtaruSasaki/status/1260443461574176769
漫画家の酒井恵理。
《ただ総理辞めるだけだと、死ぬまでなんの反省もせず、おともだちと「愚民」を馬鹿にしながらニヤニヤ高い酒飲むんでしょ…。
 #検察に安倍首相に対する捜査を求めます》
https://twitter.com/erisakai/status/1260439268704600064
高須力弥も!
《#検察に安倍首相に対する捜査を求めます》
https://twitter.com/rourensiumu/status/1260375820607959040
ツイッター一揆」という言葉が過ぎり、ふと「世直し一揆」を駆け抜けた異形の悪党たちに思いを馳せてしまった。大塚英志のツイート。
《例の# 。法案わかってるのリテレシー足りない論やタレントのRT多過ぎと言う批判、しかしアイドルファンだろうが勉強不足だろうが選挙では民主主義下での意思表示は一票は等しくが原則で、これやり出すと他人の一票にマウント取りだす態度に繋がり民主主義の否定、愚衆政治批判にしかならない。》
https://twitter.com/MiraiMangaLabo/status/1260517615753023492
「日刊サイゾー」が5月12日付で公開した「週刊誌スクープ大賞 安倍政権の『検察庁法改正案』強行採決に怒りをぶつけろ! 日本人全員が世界の笑いものになる」で元木昌彦が提案している。
《オンライン飲み会というのがある。オンライン・デモというのをやらないか。みんなが「絶対反対」と書いたプラカードを胸に掲げて、毎晩、夜の8時に、ネット上でデモをやる。
安倍ちゃんの好きなニコ動が、それを世界中に発信する。
私はこう書く。
「安倍は間違いなくバカ者である」》
https://www.cyzo.com/2020/05/post_240734_entry.html
元木の「野垂れ死に――ある講談社・雑誌編集者の回想」は面白いぞ!
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-5878-5.htm

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2)【本日の一行情報】

◎令和2年度の「日本雑誌広告賞」は新型コロナウイルスの感染拡大の状況により審査・表彰事業を中止することになった。

浅野忠信のツイート。
《マスクはいつ届きますか?》
https://twitter.com/asano_tadanobu/status/1259872246782279683

集英社ブランド事業部が運営する「MAQUIA ONLINE」が全面リニューアルした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000149.000011454.html

◎タイトルに惹かれて手に取った岩井圭也の「身」。店頭で読み始めたら(立ち読みである)、これが面白いではないか。当然、レジにて購入。版元の祥伝社が特設サイトを立ち上げている。「身」は私小説=純学をネタに使ったエンターテインメントなのである。その発想自体が大胆にして不敵ではないか。好色で、酒好きで、暴力癖のある純学作家・須賀庸一の秘密に迫るという骨太のミステリーと言っても良いだろう。しかも、虚構と現実を交錯させながら、私小説とは何かを問うミステリーなのである。こんな小説を私はこれまで読んだことがあったろうか。自らの不勉強をここで告白しておくと、私は岩井圭也なる作家を「身」を偶然、手に取るまで知らなかった。その不明を恥じるしかあるまい。
https://www.shodensha.co.jp/bunshin/
本屋大賞理事のアルパカ内田が呟いている。
《『身』岩井圭也(祥伝社)は噂に違わず凄い!恐るべき兄弟の共謀から生まれた「最後の士」とは・・・現実と虚構の織りなす私小説」にグイグイ引き込まれラスト一行にシビれます・・・岩井圭也、タダ者ではない!》
https://twitter.com/office_alpaka/status/1256876439216902144
J-CAST BOOKウォッチ」も絶賛している。
私小説は、作家が自分をモデルに書いた小説と定義されるが、そうした私小説の枠組みを逆手に取った野心的なエンターテインメント小説が出た。本書『身』(祥伝社)である。あまりの面白さと昭和の佇まいを再現した筆力に引っ張られ、一気に読了した。》
https://books.j-cast.com/2020/05/11011643.html

◎日販は4月期の店頭売上前年比調査の結果を発表した。4月の店頭売上前年比は全体で93.9%となり、4か月続いていた前年超えがストップしてしまった。4月上旬に発令された「緊急事態宣言」によって、7都府県を中心に休業店が発生したことが要因として指摘できるだろう。調査対象店1,738店のうち、約15%にあたる250店程度が休業中であったし、営業していても、時短営業・曜日限定営業に変更している店舗が多くなっていた。
ただし、コミックは相変わらず好調を維持している。7か月連続での前年超えの116.6%を記録した。「鬼滅の刃」(集英社)が牽引していると言ってよいだろう。雑誌は83.9%。書籍89.3%。
https://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/pos_monthly_202004.pdf

TOKYO FMをはじめとするJFN38局ネットで放送している村上春樹DJをつとめる番組 「村上RADIO」は、5月22日(金)22時00分~23時55分の約2時間にわたり、「村上RADIO ステイホームスペシャル ~明るいあしたを迎えるための音楽」を放送することになった。この番組は村上春樹から「村上RADIO」番組スタッフへの声掛けを発端として立ち上がったものだ。新型コロナウイルスをめぐる厳しい状況やつらい気持ちを、音楽の力で少しでも吹き飛ばせたら……そんな村上の強い思いに応えた特別版だ。収録はTOKYO FMのスタジオではなく、村上春樹の自宅書斎で行う。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001997.000004829.html

◎日刊スポーツが5月12日付で「乃木坂遠藤さくらが『non-no』専属モデル就任」を掲載している。これで「non-no」の「坂」モデルは三人となる。
乃木坂46の遠藤さくら(18)が、ファッション誌「non-no」(集英社)の専属モデルに就任したことが11日、分かった。今月20日発売の7・8月合併号から登場する。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202005080000720.html

◎「ぴあ」は5月12日付で「Amazonが世界最大の映画館チェーンを買収?」を掲載している。
Amazonが、世界最大の映画館チェーンAMCに興味を示している。イギリスのThe Daily Mailが報じた。
それを受け、アメリカ時間月曜日、AMCの株価は40%もアップした。そうでなくても巨額の投資で負債を抱えていたAMCは、新型コロナで映画館が閉鎖して以来、将来の見通しが暗かっただけに、これは朗報だ。》
https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_2_918fe614-7abc-4547-8356-717466c9699c.html

◎元フジテレビ報道局解説委員にして、現在、ウェブメディア「Japan In-depth」の編集長である安倍宏行が「Japan In-depth」に5月12日付で「コロナ報道とメディアの課題」を発表している。
《国民の自発的な自粛と、徹底的なクラスターつぶし対策で、新型コロナウイルス感染者・死亡者を、他国に比べ圧倒的に低水準に抑え込んでいることをなぜ評価しないのか。
そういう視点の報道がほとんどない。自粛破り批判報道ばかりだと、社会が「自粛警察」化し、「自粛をまもらない人間は罰せよ!」との極論がまかり通ることになる。》
https://japan-indepth.jp/?p=51892
安倍は千葉市長の熊谷俊人が公式ホームページで5月1日付で公開した「安易な報道から距離を置き、正しい現状理解を」をメディアにとって重要な示唆に富んでいると評価している。熊谷は、こう書いている。
《災害時はうまくいかなかったことばかりが報道されがちですが、うまくいったことと、うまくいかなかったこと双方を適切に報道しなければ、国民はどんどん自信を失います。》
《この緊急時に「罰則を!」「自粛要請ではなく禁止してしまえばいい!」など、強権発動を期待する声が高まっています。
私たちの国はあの太平洋戦争の苦い経験から、政治権力による強権発動には慎重を期したいとの国民の切なる願いを受けて様々な法制度を構築してきました。その歴史を忘れてはいけません。
ただし、本当に爆発的感染となった時はそうは言っていられません。そうした究極の状況時に発動する法制度については十分議論することは当然だと思います。
しかし、現状の感染状況、日本の国民性などを考えれば、この緊急事態宣言程度の制限行為が適切だったと言えます。
こうした不満の背景は報道機関が多くの国民が自粛を守っている国民性を報じず、一部の守らない人を一生懸命報道する姿勢も影響しています。成人式の報道に似ていますね。成人式は多くの新成人は問題ない行動をしていますが、マスコミが荒れている若者を探し出し、ネタとして消費しています。そして世の大人がそうした若者の振る舞いを見て、「若い連中はしょうがねえなあ」と批判し、優越感に浸るという毎年の風物詩です。
自粛を守っていない報道も同じです。世の多くの人が自粛を守っているために、自粛を守っていない人たちに対して、罪悪感を感じず、遠慮なく叩き、優越感に浸り、人々が共感を感じることができる、その深層心理をメディアは利用し、視聴率やアクセス数を稼ぐことのできるコンテンツとして利用しているのです。》
https://www.city.chiba.jp/somu/shichokoshitsu/hisho/sityoumesssage20200501.html
「自粛警察」の片棒を担いでいるようなワイドショー、情報番組を「報道」の名のもとに朝から垂れ流しているのがテレビである。夜の「報道」番組にしても昼間のワイドショー、情報番組と五十歩百歩であることは間違いあるまい。

◎光社の生活実用誌「Mart」公式サイトの人気コーナー「Mart白書」は、、“コロナ禍”(新型コロナウイルスの影響によりもたらされた危機的状況)のなかで、ユーザーが感じているありのままの声を聞くべく、アンケートを実施した。“コロナ禍”における「困りごと」や「ストレスと感じていること」で特に当てはまるものはなんですか?という問いで最も多かったのは「運動不足」であった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000372.000021468.html

◎小説投稿サイト「エブリスタ」との共催で企画された、光社キラクター庫大賞の受賞作「ドール先輩の修復カルテ」(関口暁人)が5月13日に刊行された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000371.000021468.html

◎「ほんのひきだし」は5月12日付で「積館書店、滞在時間制限で店内の3密を解消 八女店で実証実験」を公開している。
《実験では、店内の定員を120人に設定するのと同時に、滞在時間を30分以内と来店客に告知。結果、書籍・雑誌の売上は前週の土・日曜日とほぼ変わらない上、「安心して利用できる」などと、多くの来店客から好意的な声が寄せられたという。》
《具体的な実施方法は、3か所ある入口の2つを封鎖して1か所に集中。店内定員は最大120人、店外の行列は最大100人と設定して入場制限に備えた。
店内定員は全体売り場(480坪)のうち50%を什器スペースとして、残りの坪数のうち一人当たり4メートル間隔のスペースを有すると仮定し、最大定員を109人と算出。これにカフェの収容人数を加えた120人を定員とした。
店外は入口近辺のスペースの制約により、1メートル間隔で1列約50メートルとして最大2列、合計100人までの行列を上限とした。
入店規制を告知するために、「入場制限実施中」と記した掲示物を、駐車場入口や店外壁面、店内などに掲出。さらに駐車場の警備や入口でのアナウンスと人数のカウントなど、お客様に対応する人員を1日に警備員4人とスタッフ5人の合計9人を用意。実験のため人数は多めに見積もったが、実際には入店制限に至らなかったため、1日合計3人で対応できたという。》
https://hon-hikidashi.jp/bookstore/107510/

白井聡の「武器としての『資本論』」が売れている。版元が東洋経済新報社ということもあってビジネス書の読者も買っているのではないだろうか。
https://twitter.com/abi_nabe/status/1260474296213868544

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3)【深夜の誌人語録】

はみ出すことを恐れていては感動を生み出せない。