Index------------------------- -----------------------------
1)【記事】「ムー大陸」ツイートが「月刊Hanada」の「新 潮45」休刊大特集を批判している!
2)【記事】鈴木耕「私説 集英社放浪記」(河出書房新社)を読む
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
------------------------------ ----------2018.10.30 Shuppanjin
1)【記事】「ムー大陸」ツイートが「月刊Hanada」の「新 潮45」休刊大特集を批判している!
「ムー大陸」(@ONahiQY9cR1sy7Z)のツイートが なかなか鋭いことを呟いているので紹介しておこう。
「月刊HANADAの『新潮45』休刊問題の特集。ふと気がつい たのは、これらの記事中に、新潮社社長の佐藤隆信氏の名前が殆ど 挙っていないことだ。今回の休刊は社長によるトップダウンの決定 だったはずだ。ならば、 一番問題にされねばならないのは社長の姿勢だが、寄稿者たちは皆 そこをサラッと流している」
https://twitter.com/ONahiQY9cR 1sy7Z/status/10564199762429132 82
「『新潮45』2018年10月号特別企画について」なる文章を 発表し、「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」 と書き、小川榮太郎と名指しすることなく、 小川を背後から切りつけ、「新潮45」の休刊を鶴の一声で決めた のは佐藤隆信社長にほかならない。そうだとすれば、 特集のタイトルが「『新潮45』LGBT休刊と言論の自由」 だということからしても、佐藤社長を批判するなり何なりする文章 が当然あっても良いはずである。
しかし、当事者の小川榮太郎の長大な手記にしても、佐藤に対する 論評は避けてしまっている。小川はフェイスブックで佐藤名義の文 章に対して「署名原稿に出版社が独断で陳謝コメントを出すなど言 語道断」(9月22日)とまで書いているのだから、一サラリーマ ンの矢野優を批判するのであれば、佐藤も断罪してしかるべきであ ろう。小川榮太郎流の表現を借りて言うのであれば「 月刊Hanada」が佐藤隆信を避けているのは「悪質な組織的圧 力がかけられていなかったかどうか」「言論の自由の為に本格的な 取材で事の裏面を暴く必要がある」ということにでもなろうか。「 ムー大陸」のツイートは次のようにつづく。
「元新潮社社員の門田隆将氏の記事などによれば、新潮社内で『若 手の女性編集者』(この表現にも微妙なニュアンスがある)が中心 となり、社外への謝罪等を求める署名運動が行われ、六十余名が賛 同したとのことであり、門田氏はそれを『『言論・表現の自由』 は切り捨てられた』と述べる」
https://twitter.com/ONahiQY9cR 1sy7Z/status/10564199780841103 36
門田隆将は正確に言えば元「週刊新潮」編集次長の門脇護である。 創価学会批判の記事で名を上げた。まだまだ「ムー大陸」のツイー トはつづく。
「座談会では『異様なバッシングの背景』や『朝日新聞の"指示" か』や『危険なヘイト禁止法案』といった話題が長々と語られる一 方で、新潮社の社長の言動について直接論じた部分は、実質一頁分 にも満たない。小川榮太郎氏も『新潮』の矢野編集長への呪詛は限 りないが、なぜか社長は完全スルーである」
https://twitter.com/ONahiQY9cR 1sy7Z/status/10564199797828034 56
新潮社は同族会社であることから、佐藤隆信を批判しては、新潮社 の仕事がなくなるかもしれないと判断したのだろうか。座談会のメ インをつとめる櫻井よしこは「週刊新潮」に連載を持つのみならず 、「新潮ドキュメント賞」の選考委員である。「圧力」 は働かずとも「忖度」は働くのではないか。「ムー大陸」 の次のような指摘は鋭い。
「杉田水脈氏や小川栄太郎氏に対するバッシングが『言論弾圧』に 当たるのではないかという見方は少なくとも考慮には値する。また 、新潮社内で声を上げた社員が必ずしも正義感からではなく、文芸 誌の書き手を失いたくないために行動に出たという見方も、あなが ちは否定できない」
「しかし、新潮社の対応の稚拙さはそこに起因するものではない。 結局、上述の諸々のファクターに対して適切な行動ができなかった 原因と責任は、百パーセント、リーダーシップの問題である。これ は同特集中の匿名の新潮社社員だけがいみじくも指摘していること だ」
https://twitter.com/ONahiQY9cR 1sy7Z/status/10564199814060318 72
https://twitter.com/ONahiQY9cR 1sy7Z/status/10564199831634575 37
そうしたなか唯一、佐藤隆信社長の経営責任を射程に入れて論評し ていたのは「新潮社社員」としか明かしていない匿名の「『 斎藤十一』の精神はどこへいったのか」だが、表紙には、この記事 の存在が刷り込まれることはなかった。そういう「忖度」が働いて いるということである。かくして「ムー大陸」の呟きは佳境を迎え ることになる。
「匿名の新潮社社員氏はこう言う。『現在のわが社の宿痾は、斉藤 十一の頭脳や思想、独自の哲学といった『頭』がないことだ、と私 は思っている』ちなみに社長の声明は『新潮45』編集部への聴取 も連絡も一切なく出されたそうだ」
https://twitter.com/ONahiQY9cR 1sy7Z/status/10564199849629614 09
新潮ジャーナリズムの伝統が佐藤隆信社長によって破壊された、と いうことだろう。
「もし月刊HANADAが保守的言論の砦たらんとするならば、新 潮社という老舗出版社の意思決定システムをこそ問題にしなければ ならなかっただろう。これは『日本』の問題たるに相応しい。しか し、上記の社員氏以外の寄稿者にはこうした視点は皆無であり、論 者は皆『政敵』を非難することだけに熱中している」
https://twitter.com/ONahiQY9cR 1sy7Z/status/10564199866824417 28
私は「忖度」だと思うよ。
「これは新潮社社長への『忖度』なのか、それともある種のシニシ ズムなのかはわからないが、月刊HANADAが問題の本質を回避 し、ひたすら『自分が好きな話題』『読者が好むであろう話題』に 淫している様はあきれるしかない。ネトウヨと同レベルである。再 度言う。金返せ」
https://twitter.com/ONahiQY9cR 1sy7Z/status/10564199885195714 56
いずれにしても、新潮社の佐藤隆信社長は、小川榮太郎も矢野優も 、ともに守るつもりはないようである。新潮社は寄稿者も社員も守 らない社長をトップに戴いているということである。 社員も寄稿者も小川榮太郎も高橋源一郎も、決して、この現実を見 ようとしないほど、わが国の言論空間は歪んでいるのである。
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2)【記事】鈴木耕「私説 集英社放浪記」(河出書房新社)を読む
三つの名前を持つ男!ひと~つ、鈴木力。本名だ。力は「つとむ」 と読むのが正しいが、集英社に入社し、「月刊明星」に配属された とたんに「リキ」と呼ばれるようになったそうだ。ふた~つ、 鈴木壊。ペンネームだ。角川文庫から小説「スクール・クライシス ―少年Xたちの反乱」が鈴木壊名義で刊行されている。みっ~つ、 鈴木耕。これもペンネーム。ツイッターやフェイスブックといった SNSでも、この本のタイトルにしても「耕」を使っている。「 コウ」と読む。「草莽崛起」 みたいな名前でなかなか良いじゃないか。「たとえば志を得ず、 一生晴耕雨読に明け暮れようとも、なおこころ屈するところなく潔 士としての生涯を終る決意こそ、草莽のものである」 とは村上一郎。
鈴木が配属になった「月刊明星」の編集部員の顔ぶれが凄い。やが て集英社を支えることになるビッグネームがずらりと並ぶ。
「編集長は崎山祥一といったが、この人はすぐに異動したからあま り記憶に残っていない。副編集長が福川と山縣宏之。
(中略)
主任クラスには、池孝晃、広瀬武男、玉村輝雄、山下秀樹など、の ちに集英社の幹部になる人たちがそろっていた。しばらくして、崎 山に代わって編集長には岡田朴がやってきた。
(中略)
ちなみに、岡田はのちに常務、山下はやがて社長、山縣は常務から 関連会社綜合社の代表取締役、玉村は専務、池はやはり取締役から 綜合社の代表取締役に、広瀬も関連会社の代表になった」
これは「週刊プレイボーイ」時代の話だが、電事連から広告代理店 を通じて広告掲載を破格の料金で打診された際のエピソードも目に とまった。
「『いいですよ。その代わり、原発広告が載る週は、必ず『週プレ 』なりの原発記事を載っけますから、それでもいいんなら……』
広告部の担当者は、フフフと笑った。恵一という剛毅な人だった」
確かに恵は剛毅ではあったのかもしれない。しかし、私に言わせれ ば余りにも酒癖が悪かった。私は東京会館の地下にあった日本料理 店で「激突」したことがある。
広野常務の名前も出て来る。当時鈴木は「イミダス」編集長。
「宣伝部には早稲田大学ラグビー部のウィングでレギュラーだった 広野眞一がいた。多分、彼の尽力だったのだろう、冬のラグビーシ ーズンには、秩父宮ラグビー場のフェンスに『イミダス』 の大きな宣伝幕がかけられた。大好きなラグビー中継を見ながら、 ぼくは感謝したのだった」
むろん、良い思い出ばかりが記されているわけではない。創刊の準 備を鈴木が中心になって進めて来た「集英社新書」に舞い降りて来 た「新部長」について、こんな風に描いている。
「なぜ彼が舞い降りてきたか、ぼくはよく知らない。だが、彼が『 リキは左すぎる。こんな大きな社の事業の責任者としては不適格だ 』と言いまわっていたという話はなんとなく漏れてきた。
いまやウルトラ右翼として『関東大震災での朝鮮人虐殺はなかった 』などと言い散らしているような人物からすれば、ぼくが左寄りに 見えても仕方ないけれど、懸命に準備をしてようやく創刊にこぎつ けようという時期、彼の存在は明らかな障害だった」
加藤康男のことである。加藤はワックから「関東大震災『朝鮮人虐 殺』はなかった!」を2014年に刊行している。「工藤写真館の 昭和」(朝日新聞社)で講談社ノンフィクション賞を受賞している 工藤美代子が「SAPIO」(小学館)で連載し、 単行本にまとめた「関東大震災『朝鮮人虐殺』の真実」( 産経新聞出版)が親本と言って良いだろう。
加藤の妻が工藤なのである。工藤の父がベースボールマガジン社を 創業した池田恒雄であるという関係から、 工藤にとっては兄弟である、当時の池田哲雄社長に加藤は恒文社2 1の社長に招かれている。恒文社21がどういう出版物を出してい たかと言えば「中上健次エッセイ撰集」がそうだ。集英社時代、加 藤は中上健次担当であった。加藤は「すばる」編集長もつとめてい る。
集英社が「中上健次全集」を刊行し始めた当初は関わっていなかっ た加藤だが、結局、関わることになる。ちなみに私の師匠筋にあた る朝倉喬司も恒文社21から「誰が私を殺したの」 を刊行している。
この加藤について鈴木は実名を明らかにしてはいないものの次のよ うに切って捨てている。
「さらに、ぼくの堪忍袋の緒がプッツリと切れた事件(としか言い ようがない)が起きた。創刊に泥を塗りかねない事態だった。 彼の名誉のために、事件の中身は書かない。武士の情けだ。ただ、 それは、編集者としてあるまじき行為だったと記しておく」
この一件を通じて加藤は集英社を退職することになり、恒文社21 を設立することになるわけである。
そうそう加藤も複数の名前を持っている。写真評論家としては加藤 哲郎を名乗り、「昭和の写真家」(晶文社)や「 戦争写真家ロバート・キャパ」(ちくま新書)は加藤哲郎名義で刊 行している。結構、ラジカルな批評家であったのである。恒文社2 1は思っていたようにはうまくいかず、加藤は扶桑社に身を寄せた りもしたと私は記憶している。
最後に鈴木が最も書きたかった(ことだと私が推測している)文章 も引用しておこう。
「出版というのは『石つぶて』だと思う。
権力や権威に抗うこと。右であれ、左であれ、世を謳歌する者への 紙つぶてであること、それこそが雑誌ジャーナリズムの存在意義で あり、それを理論づけるものとしての書籍がある。 そうでなければ、何のための出版か、編集か。
紙つぶては無力かもしれない。石つぶてほどの痛みもない。紙つぶ てを投げつけられても、権力はまるで痛痒を感じないだろう。 それでも、振り向かせるくらいの風は感じるかもしれない。 微かであっても、風は起こせる。それが紙つぶて」
http://www.kawade.co.jp/np/isb n/9784309027388/
ほとんど競合他社の編集者についての記述はないのだが、講談社の 渡瀬昌彦の名前は登場するし、鈴木は定年退職にあたって「 講談社の友人たちが開いてくれた会」があったことも記述している 。ただし、渡瀬の肩書は現在、取締役ではなく、 更に出世して常務取締役である。
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3)【本日の一行情報】
◎「暴走老人・犯罪劇場」(洋泉社新書)、「木嶋佳苗 危険な愛の奥義」(徳間書店)といった著書を持ち、共著だが新潮 社からも「霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記」(新潮社)を出している高橋ユキのツイート 。こういう書き手は多いのではないだろうか。
「新潮45休刊騒動から、この仕事を続けるか色々と考え込んでい ました。新潮社は文芸のためにノンフィクションを捨てたという印 象を私は持っているからです。いまノンフィクションは新潮社のみ ならず出版社全体として『取材に金がかかり、採算はとれない』 ものなのだと思います」
https://twitter.com/tk84yuki/s tatus/1056277063995338752
◎広島県内116書店で11月1日(木)~11月30日(金)に 「読もう!行こう!広島×光文社キャンペーン 本屋さんへ行こう!」が実施される。キャンペーンの目玉企画とし て決まったのが、知念実希人の最新刊「神のダイスを見上げて」“ 広島限定カバーバージョン″で11月19日に、全国に先駆けての 広島県内の書店限定の先行発売となる。限定本の発行数は約250 0部。「全数直筆サイン入り」だ。
https://prtimes.jp/main/html/r d/p/000000145.000021468.html
◎図書館流通センター(TRC)は、スイスのビブリオテカ社と提 携し、同社の150万タイトルを超える洋書の電子書籍を全国の公 共図書館、学校図書館に提供することに基本合意した。TRCが推 進する電子図書館サービスは、2018年9月現在で63自治体( 220館)の公共図書館に導入されている。
https://www.trc.co.jp/informat ion/181024_trc.html
◎写真家のユージン・スミスの伝記映画「ミナマタ」で、ジョニー ・デップが主人公スミスを演じるのか!
https://this.kiji.is/428025400 149673057
水俣病の胎児性患者であった上村智子を撮影したユージン・スミス の「裸の母娘像」はあまりにも有名である。代島治彦の映画「 まなざしの旅 土本典昭と大津幸四郎」を踏まえて言えば、ユージン・スミスのテ ーマは恐らく「受難」であったと思われるが、これに対して土本典 昭の「水俣 ―患者さんとその世界―」では、家族の真ん中で微笑している上村 智子が体現しているのは「希望」であった。大津幸四郎の視線は「 日本解放戦線 三里塚の夏」がそうであったように「向こう側」にあることを拒み 、「こちら側」にあることを選択している。しかし、「こちら側」 にありながらも「余所者」なのである。
◎パナソニック ホームズと学研ホールディングスは、子育て世帯に向けた戸建住宅 NEW「KODOMOTTO」(こどもっと)を共同開発し、 10月27日より新発売している。
https://prtimes.jp/main/html/r d/p/000003257.000003442.html
◎博報堂DYホールディングスとTealium Inc.は、日本で初めてとなるマーケティングソリューション共 同開発契約を締結した。また、博報堂および博報堂DYメディアパ ートナーズとともに第一弾としてAudienceOneとシステ ム連携する拡張型Tealiumソリューションの提供を開始した 。
Tealiumは、企業の自社サイトのタグ・マネジメントに強み をもつ、リアルタイム統合マーケティングソリューションだが、今 回共同開発したソリューションにより、企業が単体では取得できな い、生活者の様々な情報(性年代、興味関心情報など) の簡便な統合と、データ統合をよりリアルタイムに行い、生活者の 現在の状態に沿ったデータドリブンマーケティングを可能にする。
https://www.hakuhodody-holding s.co.jp/news/corporate/assets/ uploads/20181026_1.pdf
◎アサツー ディ・ケイ(ADK)は、現地法人(子会社)として中国に、中国 越境EC店舗運営とデジタル広告事業を専門とする「上旭(上海) 网絡科技有限公司」(ADK Digital Technology)を設立し、10月30日より営業を開始す る。
https://prtimes.jp/main/html/r d/p/000000031.000004328.html
◎白泉社は「パタリロ!」100巻を記念して、著者の魔夜峰央の 4都市サイン会を実施する。仙台サイン会は11月25日に喜久屋 書店仙台店、福岡サイン会は12月8日に丸善博多店、大阪サイン 会は12月9日に紀伊國屋書店梅田本店、東京サイン会は12月1 6日にブックファースト新宿店で実施される。
「パタリロ!」100巻と「パタリロ!」トリビュートファンブッ クの2冊を購入した各会場先着100名に、 整理券が渡されるとのことである。
https://natalie.mu/comic/news/ 305399
◎デイリースポーツが「美智子さまのお言葉で大注目『ジーヴズ』 が1週間で2度の重版決定」を掲載している。文春文庫版について である。
「美智子さまのお言葉が発表されてから、全国の書店、読者から問 い合わせが相次いだといい、22日にそれぞれ1万5000部の重 版を決定したが、その後も勢いは衰えなかったことから、さらに各 2万部の重版を決定したという」
https://www.daily.co.jp/gossip /2018/10/26/0011764446.shtml
◎小学館は国際情報誌「SAPIO」を来年1月発売の1・2月号 をもって、現在の隔月刊から不定期刊に変更する。第1弾として、 「新天皇の世紀へ」(仮題)を2月に刊行する。ニュースサイト「 NEWSポストセブン」では、「SAPIO」発の情報を随時発信 していくことになる。
https://www.oricon.co.jp/news/ 2122278/full/
◎「安倍でもわかる保守思想入門」(ベストセラーズ)の適菜収は 、次のようにツイートしている。
「自称文芸評論家の小川榮太郎はロクでもないけど、今回の問題は 、小川だけではなく、あの手の安倍ヨイショライターやネトウヨの ブロガーレベルの人間に記事を書かせるような、出版業界のモラル の低下が引き起こしたことだと思います。だから、根深い」
https://twitter.com/tekina_osa mu/status/1056283243316576256
文学もジャーナリズムも、ともに飲み込める経営者が出版社にはい なくなりつつあるということである。
◎講談社の女性ファッション誌「with」12月号の付録は、C LAMP「カードキャプターさくら」とコラボした全14枚の特製 タロット占いカードである。
https://natalie.mu/comic/news/ 305312
◎カレッタ汐留の「BOOK+」で売れている鷹匠裕の「帝王の誤 算」(KADOKAWA)。電通界隈のリアリティが魅力のひとつ となっている小説だ。
https://www.kadokawa.co.jp/pro duct/321707000546/
http://takajohyutaka.com/blog/ 174/
http://takajohyutaka.com/news/ 5/
◎共同通信「『漫画村』運営者を特定」は次のように書いている。
「漫画を無断で公開していた海賊版サイト『漫画村』を巡る情報公 開訴訟で、サイトにサーバーを提供していた米IT企業が、 通信記録(ログ)のほぼ全てを原告の漫画家側に開示し、それを基 にサイトの運営者が特定されていたことが27日、分かった。 原告代理人の中島博之弁護士が明らかにした。今後、運営者への損 害賠償請求訴訟を検討するという」
https://this.kiji.is/428625597 506339937
中島は小学館のマンガワン事業室の顧問を務めている。「ねとらぼ 」が発表した「『漫画村は違法か』判断の裁判、異例の判決延期に Cloudflareが判決数日前に答弁書」には、 こう書かれている。
「また中島弁護士が小学館のマンガワン事業室の顧問を務めている ことから、海賊版サイト対策の一環として、10月5日に米Clo udflareとの間でビデオカンファレンスが実現していたこと を明かし、『今後、日本から適切な手続きで著作権侵害が申し立て られた場合、審理をした上で適切に対応しますという約束を取り付 けることができた』と、 これまで円満に話し合いが行われていたと語りました」
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/a rticles/1810/26/news034.html
◎山田風太郎賞は、真藤順丈の「宝島」(講談社)に決まった。
https://www.sankei.com/life/ne ws/181026/lif1810260050-n1.htm l
「沖縄アンダーグラウンド」(講談社)の藤井誠二と真藤の対談を 企画しないのだろうか。
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4)【深夜の誌人語録】
敗北とは後悔のことである。
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1)【記事】「ムー大陸」ツイートが「月刊Hanada」の「新
2)【記事】鈴木耕「私説 集英社放浪記」(河出書房新社)を読む
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】「ムー大陸」ツイートが「月刊Hanada」の「新
「ムー大陸」(@ONahiQY9cR1sy7Z)のツイートが
「月刊HANADAの『新潮45』休刊問題の特集。ふと気がつい
https://twitter.com/ONahiQY9cR
「『新潮45』2018年10月号特別企画について」なる文章を
しかし、当事者の小川榮太郎の長大な手記にしても、佐藤に対する
「元新潮社社員の門田隆将氏の記事などによれば、新潮社内で『若
https://twitter.com/ONahiQY9cR
門田隆将は正確に言えば元「週刊新潮」編集次長の門脇護である。
「座談会では『異様なバッシングの背景』や『朝日新聞の"指示"
https://twitter.com/ONahiQY9cR
新潮社は同族会社であることから、佐藤隆信を批判しては、新潮社
「杉田水脈氏や小川栄太郎氏に対するバッシングが『言論弾圧』に
「しかし、新潮社の対応の稚拙さはそこに起因するものではない。
https://twitter.com/ONahiQY9cR
https://twitter.com/ONahiQY9cR
そうしたなか唯一、佐藤隆信社長の経営責任を射程に入れて論評し
「匿名の新潮社社員氏はこう言う。『現在のわが社の宿痾は、斉藤
https://twitter.com/ONahiQY9cR
新潮ジャーナリズムの伝統が佐藤隆信社長によって破壊された、と
「もし月刊HANADAが保守的言論の砦たらんとするならば、新
https://twitter.com/ONahiQY9cR
私は「忖度」だと思うよ。
「これは新潮社社長への『忖度』なのか、それともある種のシニシ
https://twitter.com/ONahiQY9cR
いずれにしても、新潮社の佐藤隆信社長は、小川榮太郎も矢野優も
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2)【記事】鈴木耕「私説 集英社放浪記」(河出書房新社)を読む
三つの名前を持つ男!ひと~つ、鈴木力。本名だ。力は「つとむ」
鈴木が配属になった「月刊明星」の編集部員の顔ぶれが凄い。やが
「編集長は崎山祥一といったが、この人はすぐに異動したからあま
(中略)
主任クラスには、池孝晃、広瀬武男、玉村輝雄、山下秀樹など、の
(中略)
ちなみに、岡田はのちに常務、山下はやがて社長、山縣は常務から
これは「週刊プレイボーイ」時代の話だが、電事連から広告代理店
「『いいですよ。その代わり、原発広告が載る週は、必ず『週プレ
広告部の担当者は、フフフと笑った。恵一という剛毅な人だった」
確かに恵は剛毅ではあったのかもしれない。しかし、私に言わせれ
広野常務の名前も出て来る。当時鈴木は「イミダス」編集長。
「宣伝部には早稲田大学ラグビー部のウィングでレギュラーだった
むろん、良い思い出ばかりが記されているわけではない。創刊の準
「なぜ彼が舞い降りてきたか、ぼくはよく知らない。だが、彼が『
いまやウルトラ右翼として『関東大震災での朝鮮人虐殺はなかった
加藤康男のことである。加藤はワックから「関東大震災『朝鮮人虐
加藤の妻が工藤なのである。工藤の父がベースボールマガジン社を
集英社が「中上健次全集」を刊行し始めた当初は関わっていなかっ
この加藤について鈴木は実名を明らかにしてはいないものの次のよ
「さらに、ぼくの堪忍袋の緒がプッツリと切れた事件(としか言い
この一件を通じて加藤は集英社を退職することになり、恒文社21
そうそう加藤も複数の名前を持っている。写真評論家としては加藤
最後に鈴木が最も書きたかった(ことだと私が推測している)文章
「出版というのは『石つぶて』だと思う。
権力や権威に抗うこと。右であれ、左であれ、世を謳歌する者への
紙つぶては無力かもしれない。石つぶてほどの痛みもない。紙つぶ
http://www.kawade.co.jp/np/isb
ほとんど競合他社の編集者についての記述はないのだが、講談社の
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3)【本日の一行情報】
◎「暴走老人・犯罪劇場」(洋泉社新書)、「木嶋佳苗 危険な愛の奥義」(徳間書店)といった著書を持ち、共著だが新潮
「新潮45休刊騒動から、この仕事を続けるか色々と考え込んでい
https://twitter.com/tk84yuki/s
◎広島県内116書店で11月1日(木)~11月30日(金)に
https://prtimes.jp/main/html/r
◎図書館流通センター(TRC)は、スイスのビブリオテカ社と提
https://www.trc.co.jp/informat
◎写真家のユージン・スミスの伝記映画「ミナマタ」で、ジョニー
https://this.kiji.is/428025400
水俣病の胎児性患者であった上村智子を撮影したユージン・スミス
◎パナソニック ホームズと学研ホールディングスは、子育て世帯に向けた戸建住宅
https://prtimes.jp/main/html/r
◎博報堂DYホールディングスとTealium Inc.は、日本で初めてとなるマーケティングソリューション共
Tealiumは、企業の自社サイトのタグ・マネジメントに強み
https://www.hakuhodody-holding
◎アサツー ディ・ケイ(ADK)は、現地法人(子会社)として中国に、中国
https://prtimes.jp/main/html/r
◎白泉社は「パタリロ!」100巻を記念して、著者の魔夜峰央の
「パタリロ!」100巻と「パタリロ!」トリビュートファンブッ
https://natalie.mu/comic/news/
◎デイリースポーツが「美智子さまのお言葉で大注目『ジーヴズ』
「美智子さまのお言葉が発表されてから、全国の書店、読者から問
https://www.daily.co.jp/gossip
◎小学館は国際情報誌「SAPIO」を来年1月発売の1・2月号
https://www.oricon.co.jp/news/
◎「安倍でもわかる保守思想入門」(ベストセラーズ)の適菜収は
「自称文芸評論家の小川榮太郎はロクでもないけど、今回の問題は
https://twitter.com/tekina_osa
文学もジャーナリズムも、ともに飲み込める経営者が出版社にはい
◎講談社の女性ファッション誌「with」12月号の付録は、C
https://natalie.mu/comic/news/
◎カレッタ汐留の「BOOK+」で売れている鷹匠裕の「帝王の誤
https://www.kadokawa.co.jp/pro
http://takajohyutaka.com/blog/
http://takajohyutaka.com/news/
◎共同通信「『漫画村』運営者を特定」は次のように書いている。
「漫画を無断で公開していた海賊版サイト『漫画村』を巡る情報公
https://this.kiji.is/428625597
中島は小学館のマンガワン事業室の顧問を務めている。「ねとらぼ
「また中島弁護士が小学館のマンガワン事業室の顧問を務めている
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/a
◎山田風太郎賞は、真藤順丈の「宝島」(講談社)に決まった。
https://www.sankei.com/life/ne
「沖縄アンダーグラウンド」(講談社)の藤井誠二と真藤の対談を
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4)【深夜の誌人語録】
敗北とは後悔のことである。
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