【文徒】2018年(平成30)10月30日(第6巻203号・通巻1377号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】「ムー大陸」ツイートが「月刊Hanada」の「新潮45」休刊大特集を批判している!
2)【記事】鈴木耕「私説 集英社放浪記」(河出書房新社)を読む
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2018.10.30 Shuppanjin

1)【記事】「ムー大陸」ツイートが「月刊Hanada」の「新潮45」休刊大特集を批判している!

ムー大陸」(@ONahiQY9cR1sy7Z)のツイートがなかなか鋭いことを呟いているので紹介しておこう。
「月刊HANADAの『新潮45』休刊問題の特集。ふと気がついたのは、これらの記事中に、新潮社社長の佐藤隆信氏の名前が殆ど挙っていないことだ。今回の休刊は社長によるトップダウンの決定だったはずだ。ならば、一番問題にされねばならないのは社長の姿勢だが、寄稿者たちは皆そこをサラッと流している」
https://twitter.com/ONahiQY9cR1sy7Z/status/1056419976242913282
「『新潮45』2018年10月号特別企画について」なる章を発表し、「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」と書き、小川榮太郎と名指しすることなく、小川を背後から切りつけ、「新潮45」の休刊を鶴の一声で決めたのは佐藤隆信社長にほかならない。そうだとすれば、特集のタイトルが「『新潮45LGBT休刊と言論の自由だということからしても、佐藤社長を批判するなり何なりするが当然あっても良いはずである。
しかし、当事者の小川榮太郎の長大な手記にしても、佐藤に対する論評は避けてしまっている。小川はフェイスブックで佐藤名義の章に対して「署名原稿に出版社が独断で陳謝コメントを出すなど言語道断」(9月22日)とまで書いているのだから、一サラリーマンの矢野優を批判するのであれば、佐藤も断罪してしかるべきであろう。小川榮太郎流の表現を借りて言うのであれば「月刊Hanada」が佐藤隆信を避けているのは「悪質な組織的圧力がかけられていなかったかどうか」「言論の自由の為に本格的な取材で事の裏面を暴く必要がある」ということにでもなろうか。「ムー大陸」のツイートは次のようにつづく。
「元新潮社社員の門田隆将氏の記事などによれば、新潮社内で『若手の女性編集者』(この表現にも微妙なニュアンスがある)が中心となり、社外への謝罪等を求める署名運動が行われ、六十余名が賛同したとのことであり、門田氏はそれを『『言論・表現の自由は切り捨てられた』と述べる」
https://twitter.com/ONahiQY9cR1sy7Z/status/1056419978084110336
門田隆将は正確に言えば元「週刊新潮」編集次長の門脇護である。創価学会批判の記事で名を上げた。まだまだ「ムー大陸」のツイートはつづく。
「座談会では『異様なバッシングの背景』や『朝日新聞の"指示"か』や『危険なヘイト禁止法案』といった話題が長々と語られる一方で、新潮社の社長の言動について直接論じた部分は、実質一頁分にも満たない。小川榮太郎氏も『新潮』の矢野編集長への呪詛は限りないが、なぜか社長は完全スルーである」
https://twitter.com/ONahiQY9cR1sy7Z/status/1056419979782803456
新潮社は同族会社であることから、佐藤隆信を批判しては、新潮社の仕事がなくなるかもしれないと判断したのだろうか。座談会のメインをつとめる櫻井よしこは「週刊新潮」に連載を持つのみならず、「新潮ドキュメント賞」の選考委員である。「圧力」は働かずとも「忖度」は働くのではないか。「ムー大陸の次のような指摘は鋭い。
杉田水脈氏や小川栄太郎氏に対するバッシングが『言論弾圧』に当たるのではないかという見方は少なくとも考慮には値する。また、新潮社内で声を上げた社員が必ずしも正義感からではなく、誌の書き手を失いたくないために行動に出たという見方も、あながちは否定できない」
「しかし、新潮社の対応の稚拙さはそこに起因するものではない。結局、上述の諸々のファクターに対して適切な行動ができなかった原因と責任は、百パーセント、リーダーシップの問題である。これは同特集中の匿名の新潮社社員だけがいみじくも指摘していることだ」
https://twitter.com/ONahiQY9cR1sy7Z/status/1056419981406031872
https://twitter.com/ONahiQY9cR1sy7Z/status/1056419983163457537
そうしたなか唯一、佐藤隆信社長の経営責任を射程に入れて論評していたのは「新潮社社員」としか明かしていない匿名の「『斎藤十一』の精神はどこへいったのか」だが、表紙には、この記事の存在が刷り込まれることはなかった。そういう「忖度」が働いているということである。かくして「ムー大陸」の呟きは佳境を迎えることになる。
「匿名の新潮社社員氏はこう言う。『現在のわが社の宿痾は、斉藤十一の頭脳や思想、独自の哲学といった『頭』がないことだ、と私は思っている』ちなみに社長の声明は『新潮45』編集部への聴取も連絡も一切なく出されたそうだ」
https://twitter.com/ONahiQY9cR1sy7Z/status/1056419984962961409
新潮ジャーナリズムの伝統が佐藤隆信社長によって破壊された、ということだろう。
「もし月刊HANADAが保守的言論の砦たらんとするならば、新潮社という老舗出版社の意思決定システムをこそ問題にしなければならなかっただろう。これは『日本』の問題たるに相応しい。しかし、上記の社員氏以外の寄稿者にはこうした視点は皆無であり、論者は皆『政敵』を非難することだけに熱中している」
https://twitter.com/ONahiQY9cR1sy7Z/status/1056419986682441728
私は「忖度」だと思うよ。
「これは新潮社社長への『忖度』なのか、それともある種のシニシズムなのかはわからないが、月刊HANADAが問題の本質を回避し、ひたすら『自分が好きな話題』『読者が好むであろう話題』に淫している様はあきれるしかない。ネトウヨと同レベルである。再度言う。金返せ」
https://twitter.com/ONahiQY9cR1sy7Z/status/1056419988519571456
いずれにしても、新潮社の佐藤隆信社長は、小川榮太郎矢野優、ともに守るつもりはないようである。新潮社は寄稿者も社員も守らない社長をトップに戴いているということである。社員も寄稿者も小川榮太郎高橋源一郎も、決して、この現実を見ようとしないほど、わが国の言論空間は歪んでいるのである。

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2)【記事】鈴木耕「私説 集英社放浪記」(河出書房新社)を読む

三つの名前を持つ男!ひと~つ、鈴木力。本名だ。力は「つとむ」と読むのが正しいが、集英社に入社し、「月刊明星」に配属されたとたんに「リキ」と呼ばれるようになったそうだ。ふた~つ、鈴木壊。ペンネームだ。角川庫から小説「スクール・クライシス―少年Xたちの反乱」が鈴木壊名義で刊行されている。みっ~つ、鈴木耕。これもペンネーム。ツイッターフェイスブックといったSNSでも、この本のタイトルにしても「耕」を使っている。「コウ」と読む。「草莽崛起みたいな名前でなかなか良いじゃないか。「たとえば志を得ず、一生晴耕雨読に明け暮れようとも、なおこころ屈するところなく潔士としての生涯を終る決意こそ、草莽のものである」とは村上一郎
鈴木が配属になった「月刊明星」の編集部員の顔ぶれが凄い。やが集英社を支えることになるビッグネームがずらりと並ぶ。
「編集長は崎山祥一といったが、この人はすぐに異動したからあまり記憶に残っていない。副編集長が福川と山縣宏之。
(中略)
主任クラスには、池孝晃、広瀬武男、玉村輝雄、山下秀樹など、のちに集英社の幹部になる人たちがそろっていた。しばらくして、崎山に代わって編集長には岡田朴がやってきた。
(中略)
ちなみに、岡田はのちに常務、山下はやがて社長、山縣は常務から関連会社綜合社の代表取締役、玉村は専務、池はやはり取締役から綜合社の代表取締役に、広瀬も関連会社の代表になった」
これは「週刊プレイボーイ」時代の話だが、電事連から広告代理店を通じて広告掲載を破格の料金で打診された際のエピソードも目にとまった。
「『いいですよ。その代わり、原発広告が載る週は、必ず『週プレ』なりの原発記事を載っけますから、それでもいいんなら……』
広告部の担当者は、フフフと笑った。恵一という剛毅な人だった」
確かに恵は剛毅ではあったのかもしれない。しかし、私に言わせれば余りにも酒癖が悪かった。私は東京会館の地下にあった日本料理店で「激突」したことがある。
広野常務の名前も出て来る。当時鈴木は「イミダス」編集長。
「宣伝部には早稲田大学ラグビー部のウィングでレギュラーだった広野眞一がいた。多分、彼の尽力だったのだろう、冬のラグビーーズンには、秩父宮ラグビー場のフェンスに『イミダスの大きな宣伝幕がかけられた。大好きなラグビー中継を見ながら、ぼくは感謝したのだった」
むろん、良い思い出ばかりが記されているわけではない。創刊の準備を鈴木が中心になって進めて来た「集英社新書」に舞い降りて来た「新部長」について、こんな風に描いている。
「なぜ彼が舞い降りてきたか、ぼくはよく知らない。だが、彼が『リキは左すぎる。こんな大きな社の事業の責任者としては不適格だ』と言いまわっていたという話はなんとなく漏れてきた。
いまやウルトラ右翼として『関東大震災での朝鮮人虐殺はなかった』などと言い散らしているような人物からすれば、ぼくが左寄りに見えても仕方ないけれど、懸命に準備をしてようやく創刊にこぎつけようという時期、彼の存在は明らかな障害だった」
加藤康男のことである。加藤はワックから「関東大震災朝鮮人殺』はなかった!」を2014年に刊行している。「工藤写真館の昭和」(朝日新聞社)で講談社ノンフィクション賞を受賞している工藤美代子が「SAPIO」(小学館)で連載し、単行本にまとめた「関東大震災朝鮮人虐殺』の真実」(産経新聞出版)が親本と言って良いだろう。
加藤の妻が工藤なのである。工藤の父がベースボールマガジン社創業した池田恒雄であるという関係から、工藤にとっては兄弟である、当時の池田哲雄社長に加藤は恒社21の社長に招かれている。恒社21がどういう出版物を出していたかと言えば「中上健次エッセイ撰集」がそうだ。集英社時代、加藤は中上健次担当であった。加藤は「すばる」編集長もつとめている。
集英社が「中上健次全集」を刊行し始めた当初は関わっていなかった加藤だが、結局、関わることになる。ちなみに私の師匠筋にあた朝倉喬司も恒社21から「誰が私を殺したの」を刊行している。
この加藤について鈴木は実名を明らかにしてはいないものの次のように切って捨てている。
「さらに、ぼくの堪忍袋の緒がプッツリと切れた事件(としか言いようがない)が起きた。創刊に泥を塗りかねない事態だった。彼の名誉のために、事件の中身は書かない。武士の情けだ。ただ、それは、編集者としてあるまじき行為だったと記しておく」
この一件を通じて加藤は集英社を退職することになり、恒社21を設立することになるわけである。
そうそう加藤も複数の名前を持っている。写真評論家としては加藤哲郎を名乗り、「昭和の写真家」(晶社)や「戦争写真家ロバート・キャパ」(ちくま新書)は加藤哲郎名義で刊行している。結構、ラジカルな批評家であったのである。恒社21は思っていたようにはうまくいかず、加藤は扶桑社に身を寄せたりもしたと私は記憶している。
最後に鈴木が最も書きたかった(ことだと私が推測している)も引用しておこう。
「出版というのは『石つぶて』だと思う。
権力や権威に抗うこと。右であれ、左であれ、世を謳歌する者への紙つぶてであること、それこそが雑誌ジャーナリズムの存在意義であり、それを理論づけるものとしての書籍がある。そうでなければ、何のための出版か、編集か。
紙つぶては無力かもしれない。石つぶてほどの痛みもない。紙つぶてを投げつけられても、権力はまるで痛痒を感じないだろう。それでも、振り向かせるくらいの風は感じるかもしれない。微かであっても、風は起こせる。それが紙つぶて」
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309027388/
ほとんど競合他社の編集者についての記述はないのだが、講談社渡瀬昌彦の名前は登場するし、鈴木は定年退職にあたって「講談社の友人たちが開いてくれた会」があったことも記述している。ただし、渡瀬の肩書は現在、取締役ではなく、更に出世して常務取締役である。

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3)【本日の一行情報】

◎「暴走老人・犯罪劇場」(洋泉社新書)、「木嶋佳苗 危険な愛の奥義」(徳間書店)といった著書を持ち、共著だが新潮社からも「霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記」(新潮社)を出している高橋ユキのツイート。こういう書き手は多いのではないだろうか。
新潮45休刊騒動から、この仕事を続けるか色々と考え込んでいました。新潮社は芸のためにノンフィクションを捨てたという印象を私は持っているからです。いまノンフィクションは新潮社のみならず出版社全体として『取材に金がかかり、採算はとれない』ものなのだと思います」
https://twitter.com/tk84yuki/status/1056277063995338752

広島県内116書店で11月1日(木)~11月30日(金)に「読もう!行こう!広島×光社キャンペーン 本屋さんへ行こう!」が実施される。キャンペーンの目玉企画として決まったのが、知念実希人の最新刊「神のダイスを見上げて」“広島限定カバーバージョン″で11月19日に、全国に先駆けての広島県内の書店限定の先行発売となる。限定本の発行数は約2500部。「全数直筆サイン入り」だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000145.000021468.html

図書館流通センター(TRC)は、スイスのビブリオテカ社と提携し、同社の150万タイトルを超える洋書の電子書籍を全国の公共図書館、学校図書館に提供することに基本合意した。TRCが推進する電子図書館サービスは、2018年9月現在で63自治体(220館)の公共図書館に導入されている。
https://www.trc.co.jp/information/181024_trc.html

◎写真家のユージン・スミスの伝記映画「ミナマタ」で、ジョニー・デップが主人公スミスを演じるのか!
https://this.kiji.is/428025400149673057
水俣病の胎児性患者であった上村智子を撮影したユージン・スミスの「裸の母娘像」はあまりにも有名である。代島治彦の映画「まなざしの旅 土本典昭と大津幸四郎」を踏まえて言えば、ユージン・スミスのテーマは恐らく「受難」であったと思われるが、これに対して土本典昭の「水俣 ―患者さんとその世界―」では、家族の真ん中で微笑している上村智子が体現しているのは「希望」であった。大津幸四郎の視線は「日本解放戦線 三里塚の夏」がそうであったように「向こう側」にあることを拒み、「こちら側」にあることを選択している。しかし、「こちら側」にありながらも「余所者」なのである。

パナソニック ホームズと学研ホールディングスは、子育て世帯に向けた戸建住宅NEW「KODOMOTTO」(こどもっと)を共同開発し、10月27日より新発売している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003257.000003442.html

博報堂DYホールディングスとTealium Inc.は、日本で初めてとなるマーケティングソリューション共同開発契約を締結した。また、博報堂および博報堂DYメディアパートナーズとともに第一弾としてAudienceOneとシステム連携する拡張型Tealiumソリューションの提供を開始した
Tealiumは、企業の自社サイトのタグ・マネジメントに強みをもつ、リアルタイム統合マーケティングソリューションだが、今回共同開発したソリューションにより、企業が単体では取得できない、生活者の様々な情報(性年代、興味関心情報など)の簡便な統合と、データ統合をよりリアルタイムに行い、生活者の現在の状態に沿ったデータドリブンマーケティングを可能にする。
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/assets/uploads/20181026_1.pdf

アサツー ディ・ケイADK)は、現地法人(子会社)として中国に、中国越境EC店舗運営とデジタル広告事業を専門とする「上旭(上海)网絡科技有限公司」(ADK Digital Technology)を設立し、10月30日より営業を開始する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000004328.html

白泉社は「パタリロ!」100巻を記念して、著者の魔夜峰央4都市サイン会を実施する。仙台サイン会は11月25日に喜久屋書店仙台店、福岡サイン会は12月8日に丸善博多店、大阪サイン会は12月9日に紀伊國屋書店梅田本店、東京サイン会は12月16日にブックファースト新宿店で実施される。
パタリロ!」100巻と「パタリロ!」トリビュートファンブックの2冊を購入した各会場先着100名に、整理券が渡されるとのことである。
https://natalie.mu/comic/news/305399

◎デイリースポーツが「美智子さまのお言葉で大注目『ジーヴズ』が1週間で2度の重版決定」を掲載している。庫版についてである。
美智子さまのお言葉が発表されてから、全国の書店、読者から問い合わせが相次いだといい、22日にそれぞれ1万5000部の重版を決定したが、その後も勢いは衰えなかったことから、さらに各2万部の重版を決定したという」
https://www.daily.co.jp/gossip/2018/10/26/0011764446.shtml

小学館は国際情報誌「SAPIO」を来年1月発売の1・2月号をもって、現在の隔月刊から不定期刊に変更する。第1弾として、「新天皇の世紀へ」(仮題)を2月に刊行する。ニュースサイト「NEWSポストセブン」では、「SAPIO」発の情報を随時発信していくことになる。
https://www.oricon.co.jp/news/2122278/full/

◎「安倍でもわかる保守思想入門」(ベストセラーズ)の適菜収は、次のようにツイートしている。
「自称芸評論家の小川榮太郎はロクでもないけど、今回の問題は、小川だけではなく、あの手の安倍ヨイショライターやネトウヨブロガーレベルの人間に記事を書かせるような、出版業界のモラルの低下が引き起こしたことだと思います。だから、根深い」
https://twitter.com/tekina_osamu/status/1056283243316576256
学もジャーナリズムも、ともに飲み込める経営者が出版社にはいなくなりつつあるということである。

講談社の女性ファッション誌「with」12月号の付録は、CLAMPカードキャプターさくら」とコラボした全14枚の特製タロット占いカードである。
https://natalie.mu/comic/news/305312

◎カレッタ汐留の「BOOK+」で売れている鷹匠裕の「帝王の誤算」(KADOKAWA)。電通界隈のリアリティが魅力のひとつとなっている小説だ。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321707000546/
http://takajohyutaka.com/blog/174/
http://takajohyutaka.com/news/5/

共同通信「『漫画村』運営者を特定」は次のように書いている。
「漫画を無断で公開していた海賊版サイト『漫画村』を巡る情報公開訴訟で、サイトにサーバーを提供していた米IT企業が、通信記録(ログ)のほぼ全てを原告の漫画家側に開示し、それを基にサイトの運営者が特定されていたことが27日、分かった。原告代理人中島博之弁護士が明らかにした。今後、運営者への損害賠償請求訴訟を検討するという」
https://this.kiji.is/428625597506339937
中島は小学館マンガワン事業室の顧問を務めている。「ねとらぼ」が発表した「『漫画村は違法か』判断の裁判、異例の判決延期にCloudflareが判決数日前に答弁書」には、こう書かれている。
「また中島弁護士が小学館マンガワン事業室の顧問を務めていることから、海賊版サイト対策の一環として、10月5日に米Cloudflareとの間でビデオカンファレンスが実現していたことを明かし、『今後、日本から適切な手続きで著作権侵害が申し立てられた場合、審理をした上で適切に対応しますという約束を取り付けることができた』と、これまで円満に話し合いが行われていたと語りました」
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1810/26/news034.html

山田風太郎賞は、真藤順丈の「宝島」(講談社)に決まった。
https://www.sankei.com/life/news/181026/lif1810260050-n1.html
「沖縄アンダーグラウンド」(講談社)の藤井誠二と真藤の対談を企画しないのだろうか。

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4)【深夜の誌人語録】

敗北とは後悔のことである。

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