【文徒】2018年(平成30)11月19日(第6巻217号・通巻1391号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】日本テレビイッテQ!」の「やらせ疑惑」騒動顛末
2)【記事】「BuzzFeed Japan」が「netgeek」を追い詰める
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2018.11.19 Shuppanjin

1)【記事】日本テレビイッテQ!」の「やらせ疑惑」騒動顛末

「世界の果てまでイッテQ!」は、「週間視聴率トップ30」のランキングにおいて2位。1位がNHKの「連続テレビ小説・まんぷく」だから、「春砲」の一撃を食らっても民放の番組では視聴率1位ということである。
https://www.sankei.com/entertainments/news/181114/ent1811140002-n1.html
しかし、「週刊春」が指摘した「イッテQ!」の「やらせ疑惑」は深まるばかりだ。正確を期すならば、まず「やらせ疑惑」は広がった。「女性セブン」の記事だが、「NEWSポストセブン」の「『イッテQ!』の全祭りを検証、11個が存在を確認できず」は次のように書いている。
「そこで女性セブンは、『イッテQ』の疑惑を払拭すべく、過去の祭りを調査した。番組公式サイトから『世界で一番盛り上がるのは何祭り?』の放送116回(宮川以外が参加した祭りも含む)を抽出し、その祭りが存在するかを現地人に取材したほか、インターネット上でも情報を集めた。その結果、企画スタートから約5年間はすべての祭りの存在が確認できた。また話題を集めた人気企画の多くも実在した。
しかし、女性セブンではその存在を確認できなかった祭りが『』に報じられたラオスの祭りを含め11あった。
その11の祭り中、7つがタイ近郊での祭りだった」
https://www.news-postseven.com/archives/20181115_803632.html?PAGE=1#container
更に「女性セブン」は次のように書く。
「手越と宮川の絶妙なかけ合いで人気回だった昨年2月12日の『カリフラワー祭り』も同様だ。二人三脚でカリフラワーを収穫する競技だが、突然、あらわれる泥のプールに違和感をおぼえなくもない。
その『カリフラワー祭り』が13日午前3時頃、突然、番組ホームページの放送内容から削除された。しかし、同日午後1時には再び記載される異変があった。
削除された理由を日本テレビに質問したが、回答はなかった」
かくして春砲第二弾が炸裂する。「週刊春」11月22日号が「『イッテQ』手越カリフラワー『祭り』にもデッチ上げ証言」を掲載した。
http://bunshun.jp/articles/-/9660
http://shukan.bunshun.jp/
日本テレビの対応の悪さが第二弾の破壊力を強めたのはまちがいあるまい。「東洋経済オンライン」が「日テレ『イッテQ!』騒動に見えた致命的ミス」を掲載している。
「現在、最大の焦点は、すでに『やらせがあったのか?』という真偽ではなく、『どう謝るか?』『なぜしっかり謝れなかったのか?』に変わっています。
このような苦境を招いたのは、春砲の第2弾ではなく、日本テレビが初動対応でミスをしたから。初動対応でのミスがなければ、春砲の第2弾は、ひと回り小さな被害で済み、事態は沈静化に向かったでしょう」
https://toyokeizai.net/articles/-/249822
朝日新聞デジタルは11月15日付で「イッテQ、日テレ社長が謝罪 祭り企画を休止・調査へ」を掲載した。
日本テレビのバラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』が、番組のために作られた催しを地元の祭りとして紹介していた問題で、日テレの大久保好男社長は15日、『企画について疑念、ご心配をおかけする事態となった。おわび申し上げます』と謝罪した。祭り企画を当面休止することも発表。『制作陣に意図はなかった』と説明する一方、企画全体について調査していることを明らかにした」
https://www.asahi.com/articles/ASLCH5QKMLCHUCLV00J.html
SANSPO.COM」は「イッテQ名物企画『世界の祭り』休止…日テレ社長謝罪も疑惑は否定『やらせやでっち上げない』」は、こう書く。
「次回18日の放送では何らかの形で視聴者に謝罪する予定。13日の収録では、司会を務めるウッチャンナンチャン内村光良54)が観覧者に謝罪したが、その模様を流すかは『検討中』とし、内村に対しては『謝罪までさせ、非常に恥ずかしいし申し訳ない』と苦渋の表情を見せた」
https://www.sanspo.com/geino/news/20181116/geo18111605040011-n2.html
先週、日本テレビは番組ホームページで発表した章「『週刊』(11月15日号)掲載『世界の果てまでイッテQ!』の記事に関する見解」には「反省」とは書いてあっても、そこに「お詫び」という三字は書き込まれていなかった。しかし、11月15日付で発表した「『世界の果てまでイッテ Q!』 『祭り』企画について」では冒頭でまず「お詫び」をしている。
「このたびは『世界の果てまでイッテ Q!』(以下『イッテ Q!』)の『祭り』企画をめぐ
り、みなさまに疑念を抱かせ、ご心配をおかけする事態に至ったことについて深くお詫び申
し上げます」
しかし、お詫びしているのは「週刊春」の記事などによって視聴者の「みなさまに疑念を抱かせ、ご心配をおかけする事態に至ったことについて」であって、「やらせ」をしでかしてしまったから「お詫び」しているわけではないのである。
「デイリー新潮」は「週刊新潮WEB取材班」による「『イッテQ』ヤラセ疑惑をライバル局の制作スタッフはどう見たか 最大の罪は?」を発表し、次のように書いている。
「(ライバルの民放キー局に勤める)制作スタッフは春のヤラセ報道に軍配を上げながらも、日テレの説明にも『明白な虚偽』は存在しない可能性が高いという。一般人には『詭弁すれすれ』であっても、さすがに日テレが嘘八百を強弁しているわけではないようだ
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/11140650/?all=1
日本テレビは「『世界の果てまでイッテ Q!』 『祭り』企画について」においても「やらせ」については、あくまでも否定している。政治家の答弁のような章である。
「【『やらせ』や『でっちあげ』のご指摘について】
一連の報道で『やらせ』や『でっちあげ』と指摘されていることについて、番組にその意図はありませんでした。もとより『イッテ Q!』はロケの失敗や不成立に関しても隠さず見せておりますので、制作スタッフには、事実を捻じ曲げたり、隠したりという考えはありません。 
実際、今回問題とされている『橋祭り』を例にとれば、企画の根幹である、宮川さんが本気で挑戦する姿について、予選敗退であったものを演出や編集で実際とは異なる成績に見せるといったことは一切なく、いささかも手を加えたことはありません。
しかしながら、扱った『祭り』に関する開催の経緯やこれまでの実績などで説明が十分でなかったり、誤りがあった点については反省しております。
バラエティー番組がある程度虚構を含むものであったとしても、面白ければいいということでは済みません。制作者の感性が一般社会の倫理観、価値観と離れては、番組作りはできないということを肝に銘じていきます。」
この章、【『祭り』企画について】という項目では次のように書いている。
「この番組の『祭り』企画の趣旨は、どんな挑戦にも宮川大輔さんをはじめ出演者のみなさまが本気でぶつかっていく姿をお見せすることで視聴者のみなさまに楽しんでいただくことです。そのために番組では、大規模なフェスティバルから、スポーツの大会、イベント、コンテスト、愛好家が集う小さなゲームまで、さまざまな催しを『祭り』と名付けて扱ってきました。しかし、今回、これまでの調べで、番組の中で扱ってきた一部の『祭り』について、視聴者のみなさまに正しくその内容をお伝えしていなかったことがわかりました。
『祭り』企画において、番組の意向でコーディネート会社が主催者に提案したり実質的な主催者となったりして、イベントとして開催したケースがありました。中には場所や時期を変更して開催したものもありました。また番組がコーディネート会社に支払っている撮影経費の中から、開催費用や賞金、参加費、協力費などが支払われていることもありました。
番組が次第に『祭り』の解釈を拡大し、視聴者のみなさまが『祭り』としてイメージするには無理があるものまで、『祭り』として扱うようになっていたことが今回の問題の原因であると考えています
『イッテ Q!』は、ロケやスタジオで起きたことをありのままに伝え、ありのままに見せることを大切にしてきた番組ですし、実際そうしてきました。
今般報道で取り上げられている『橋祭り』についても、『祭り』という言葉を使わずに、『一本橋を自転車で渡る催しをラオスのビエンチャンで初めて番組がイベントとして開催し、宮川さんに挑戦してもらう企画』と丁寧に説明すべきであったと思います。」
【当社の責任】という項目ではこう書く。
「ご批判の中には、当社がコーディネート会社に責任を押し付けているとの声もいただいています。しかし、コーディネート会社は番組制作における大切な協力者であり、番組の放送責任は日本テレビにあると考えております。
また、ご出演いただいているタレントのみなさまにも大変なご迷惑とご心配をおかけしています。今回の問題で宮川さんをはじめ『イッテ Q!』にご出演いただいているタレントのみなさまに何の落ち度もないことは明らかで、こうした事態を招いた責任を痛感しております」
う~ん。一読私は考え込まざるを得なかった。何よりも驚かざるを得ないのは「番組が次第に『祭り』の解釈を拡大し、視聴者のみなさまが『祭り』としてイメージするには無理があるものまで、『祭り』として扱う」ことを日本テレビでは「やらせ」や「でっちあげ」と考えていないことである。日本テレビのこうした考え方はテレビ業界の常識なのであろうか。世間からすれば、これは「やらせ」や「でっちあげ」に類することであろう。
https://www.ntv.co.jp/ntv_notice/pdf/20181115.pdf
「祭り」企画は当面、中止することが決められた。日本テレビOBの水島宏明によれば、氏家齊一郎が生きていれば、こんな事態はなかったはずだとテレビ業界では囁かれているらしい。
BPOを現在の形にしたのも氏家氏の尽力の賜物と言われている。民放業界で今も残る形で辣腕、剛腕を振るったカリスマ経営者だった」
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizushimahiroaki/20181115-00104167/
朝日新聞は11月17日付の社説で「イッテQ疑惑 放送への信頼傷つけた」を掲載している。
「娯楽の要素が強いバラエティー番組は報道と違う、多少の演出は必要だ、という声もある。だが、「ない」ものを作り出して「ある」とする行為は、公共をになう放送番組として許されない。まして「イッテQ!」は「“真実”との出会い」をうたい、ロケの失敗も隠さずにリアルさをアピールしてきた。日テレ自身のコメントにあるように「猛省」が必要だ」
https://www.asahi.com/articles/DA3S13772355.html
いかにも朝日らしい言が並ぶ章なのだが、それはそれで、どこか違うんだよなあ。カンニング竹山が「AERA dot. 」の連載「言わせてもらいますけどね!」で次のように書いているカンニング竹山藝春秋の新谷学編集局長と最近、一杯やったそうだ。
「新谷さんによると、取材してみたら本当はコーヒーフェスティバルなのに、セットを立てちゃって、金を渡すからってサッカーチームの子たちが集められていて、オンエアを見ると無いはずの祭りがあることになっていて、『さすがにこれは笑っちゃいました』と言っていました。番組を潰すつもりじゃないから、バラエティーらしく笑いで返してくれて『上手い! 納得!』ってなったらそれでいいんですよ、とも言ってましたね。報道とかドキュメンタリーじゃなくて、バラエティーだってことを春側もわかっているんです」
https://dot.asahi.com/dot/2018111300015.html?page=1
日本テレビの対応は、要するに頭が高かったのだ。もって他山の石としよう。

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2)【記事】「BuzzFeed Japan」が「netgeek」を追い詰める

BuzzFeed Japan」の調査によれば、2017年の衆議院選の際には、大手新聞社よりも「netgeek」の記事の方がSNSで拡散されていたという。「BuzzFeed Japan」が「『netgeek』実態を関係者ら証言 誤報、炎上、マスコミ超える拡散力の舞台裏」を掲載している。
「マニュアルには記事の報酬についても書かれていた。金額はシェアの数によって増額される仕組みで、500シェア未満だとゼロ円、1万シェア以上でも最も安くて3000円とある。
シェア数が報酬に直結し、500未満はタダ働きというシステムであれば、ライターたちはFacebookTwitterでシェアされやすい記事を狙いたくなる。読者の怒りを煽ってシェアさせる炎上系の記事が発生しやすい下地だ」
https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/netgeek01?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter&utm_term=.gsDDnOAWb6
荻上チキが次のようにツイートしている。
「『netgeek』が、BuzzFeedの取材に反応する中で誤報の場合は謝罪し削除とか書いてるけど、んなことないよ。私の友人がデマを流され、弁護士相談の元、削除依頼を再三要求してもスルー。明確に誤報だと確定しても、黙って削除し、謝罪も返答もなし。この『方針』説明すらフェイクだよ」
https://twitter.com/torakare/status/1063630201748246528
映画監督・作家の森達也も呟く。
「少し長いけれど読むべき記事。何よりも『身の安全を守る』ためと称して自分の素性を明かさないメディアは論外です」
https://twitter.com/MoriTatsuyaInfo/status/1063680418895978498
中川淳一郎も「netgeek」をクソビジネスだと一蹴している
「マジでnetgeekはむかつくわ、こいつら。取材力持たんくせにネットの情報や陰謀論からPVとシェアだけを稼ぐクソビジネスをやってる連中はむかつくわ」
https://twitter.com/unkotaberuno/status/1063714591903952896
西岡研介もツイートしている。
「こういう『炎上して儲かれば、ウソだろうが、他人様を傷つけようが知ったこっちゃない』という輩を一匹ずつ晒していくには膨大な労力を要し、労感が伴う。その仕事と姿勢を尊敬する。お疲れ様」こういう「炎上して儲かれば、ウソだろうが、他人様を傷つけようが知ったこっちゃない」という輩を一匹ずつ晒していくには膨大な労力を要し、労感が伴う。その仕事と姿勢を尊敬する。お疲れ様」
https://twitter.com/biriksk/status/1063767417526972416
netgeek」が「netgeekの運営実態についてBuzzFeedの記事にお答えします」を発表している。
「・・・運営者情報を隠しているのは何かやましいことがあるからというわけではなく、スタッフの身の安全を守るためです。これまで何度も身の危険を感じることがありました。
中には「明かしてこそ信用できる」「執筆者の名前を書くべきだ」という意見もありますが、明かさないからこそ鋭く追及できる記事が書けるというのもまた真実だと思います。また、大企業のようにセキュリティにお金をかけられないという事情もあります」
https://twitter.com/writer_kouya/status/1063716747209957377
次のようなツイートが本質をついていると思う。
「政権芸人御用達のフェイク製造機netgeekを、BuzzFeedが豊富な取材力を生かして追い詰めている。それにしても、このnetgeekといい余命三年時事日記といい、運営主体をボヤかして言論空間を散々荒らし、いざ追い詰められると言論の自由を盾にして滑稽という他ない」
https://twitter.com/Beriozka1917/status/1063688706245054464
netgeekさんがアフィリエイトで収入を得ているサイト一覧」なる記事が2014年8月に投稿されている。
https://anond.hatelabo.jp/20140830092443

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3)【本日の一行情報】

◎1976~84年に「週刊漫画アクション」で連載された長谷川法世の「博多っ子純情」を九州朝日放送(KBC)がラジオドラマ化し、来年3月から放送する。脚本は長谷川が手がける。これ聞きたい!
https://www.asahi.com/articles/ASLBY755DLBYTIPE03W.html?iref=comtop_list_nat_t

朝日新聞社員が紛失した約1900人分の個人情報が入ったノートパソコンが見つかった。朝日新聞社のみならず、こういうミスは増えそうだ。
https://www.asahi.com/articles/ASLCF5W3JLCFULZU012.html

◎読者が決める「第6回ブクログ大賞」が決定した。
【小説部門】
かがみの孤城』(辻村深月ポプラ社
【マンガ部門】
・『アルスラーン戦記』(漫画:荒川弘、原作:田中芳樹講談社
【ビジネス書部門】
・『エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング』(広木大地技術評論社
【エッセイ・ノンフィクション部門】
・『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎/光社)
【人・自然科学部門】
・『宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八』(小野雅裕/SBクリエイティブ
【海外小説部門】
・『13・67』(著:陳浩基、訳:天野健太郎藝春秋)
【フリー部門】
・『ボクたちはみんな大人になれなかった』(燃え殻/新潮社)
https://booklog.jp/award/2018

中山義秀学賞は帚木蓬生の「守教(上下)」(新潮社)に決まった。九州の今村という村に隠れ続けたキリシタンの姿を描いている。
http://www.minpo.jp/news/detail/2018111357329
帚木が故郷でもある筑後地方の言葉で「守教」について語っている
「五島や天草、島原に隠れキリシタンがいたこつは知られとります。いまでいう大刀洗町、当時は今村とよばれとった場所に、隠れキリシタンがいたというこつは、福岡の人でんあまり知らんごたる。二〇一七年は、今村信とよばるる隠れキリシタンたちが発見されて百五十周年にあたる年で、いろいろな行事も催されとります。その年に『守教』を刊行することになったのには、不思議な縁ば感じます」
https://www.bookbang.jp/review/article/538913

◎11月12日付朝日新聞デジタル「キムタクの娘登場の広告、ネットで反響 ツイート1万超」は、こう書いている。
「(日本新聞)協会によると、ツイッターへの投稿数は掲載当日の15日が7391件、15日から23日までの9日間で1万1787件だったという。各端末にどれだけ表示され、読まれたかを示す『インプレッション』は、9日間で3518万インプレッションに上ったという」
https://www.asahi.com/articles/ASLCD5RD6LCDUTIL036.html

◎「アサジョ」が掲載した「ジャニーズのデジタル解禁宣言が「おっさんジャニさらし」と裏目に!?」は、こんな風に書き出されている。
「ジャニーズJr.で結成3年目の6人組グループ『SixTONES』(ストーンズ)が注目を浴びている。彼らはYouTubeのアーティストプロモキャンペーンに起用され、東京都内の様々な駅に巨大なポスターが掲出。11月5日にはYouTubeの『ジャニーズJr.チャンネル』にて、本キャンペーン用に制作されたMV『JAPONICA STYLE』がアップされ、公開5日目で170万再生に達している」
https://asajo.jp/excerpt/61973

◎「マイナビニュース」の連載「シリコンバレー101」に「Amazonがカタログ販売、オンラインの時代だからこそ紙が喜ばれる?」がアップされている。
「先週の金曜日、郵便受けに「A Holiday of Play」という見慣れないカタログが入っていた。Amazon初の印刷物の商品カタログ、ホリデーシーズン向けおもちゃカタログだ」
https://news.mynavi.jp/article/svalley-779/
紙は絶滅しないということだ。

講談社×pixivによる漫画アプリ「Palcy」で男性向けランキング1位の「目黒さんは初めてじゃない」第1巻が11月13日(火)に発売された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001932.000001719.html

◎「名探偵コナン」の人気キャラクター・安室透が、「2018DIMEトレンド大賞」の「ベストキャラクター賞」をアイドルグループ・欅坂46とともに受賞した。安室を主人公にしたスピンオフ漫画「名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム)」はコミックスが2巻まで発売され、累計130万部を突破した。大賞はZOZOの「ZOZOSUIT」。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000173.000013640.html
https://mdpr.jp/news/detail/1804665

講談社ノンフィクション賞を受賞した「安楽死を遂げるまで」の宮下洋一のデビューは「世界」だったのか。「東洋経済ONLINE」の「40歳で花開いた『物書き』の譲れない使命感」は次のように書いている。
「連戦連敗を重ねる宮下さんだったが、蜘蛛の糸を垂らしてくれた編集部が1つあった。岩波書店の月刊誌『世界』だ。ブラジルで起きている反グローバリズム運動の動きを取材してほしいとの依頼で、特別に取材費を用意してくれた。すぐに現地に飛び、8万字の長ルポを書き上げた。単行本にはならなかったが、いまでもそれがジャーナリスト宮下洋一のデビュー作だと自負している
https://toyokeizai.net/articles/-/248138

西日本新聞が「本の窓」(小学館)に連載中の菅原子「朝の紅顔 夕の白骨」を取り上げている。最初、この「春秋」というコラムは菅原子の連載を「初めてエッセーを寄せた」と誤記したが、それを訂正しお詫びするため再度取り上げ、菅原太と井上ひさしの交流にも改めて触れている。菅原太は仙台一高時代に新聞部に在籍し、部の1年後輩に井上ひさしがいたそうだ。
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/syunzyu/article/465130/
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/syunzyu/article/464717/

◎読売新聞が「キノブックス庫」を10月に創刊したキノブックスを取り上げている。キノブックスは「ハウスメーカーの木下工務店を中心とした木下グループ化部門を担う位置づけで、『同規模の出版社に比べ、採算面で多少のリスクは取れる』のが強みという」。創立は2013年だそうだ。
https://www.yomiuri.co.jp/life/book/news/20181106-OYT8T50056.html

◎宝島社は、11月16日(金)に、「持つだけでおしゃれになる魔法の2WAY BAGBOOK」を発売した。書店で1980円+税のバッグを売ろうというわけだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000769.000005069.html
バッグばかりではない。宝島社はBluetoothヘッドホンも書店で売る。こちらは3,590円+税。
https://news.kakaku.com/prdnews/cd=kaden/ctcd=2046/id=79583/

◎「光社古典新訳庫」は2006年9月に創刊されたが、創刊のラインナップに入っていた中山元訳のカント「永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編」は現在11刷と版を重ね、古典新訳庫の「顔」ともいえる一冊になっているという。創刊編集長の駒井稔が「東洋経済ONLINE」に「発行485万部の『古典の新訳』大ヒットの裏側」を書いている。
https://toyokeizai.net/articles/-/248415

◎「週刊少年マガジン」に連載されている大久保篤によるバトルファンタジー炎炎ノ消防隊」のTVアニメ化が決定した。
https://news.walkerplus.com/article/169232/

◎「DIGIDAY」の「メディア収益の40%が『購読料』、北欧・大手新聞の手腕」は、こう書いている。
「北欧の大手パブリッシャーであるシブステッド・メディア(Schibsted Media)がペイウォールの導入をはじめて15年が経つ。同社の発表によると、シブステッドは紙媒体とデジタル版を合わせて100万以上のサブスクライバーを抱え、メディア部門の収益の40%を読者からの売上が占めている。
シブステッドの目標は、2020年までに読者から1億ユーロ(約129億円)の売上をあげることだ。そんな同社だが、月間の解約率は9%となっており、維持率が問題となっている」
https://digiday.jp/social/readers-drive-40-percent-schibsted-revenue/

◎トランプ米政権とメディアの対立がCNNのジム・アコスタ記者からホワイトハウスへの入庁証を剥奪したことをきっかけに激しくなっている。何とトランプ大統領の考えに近い保守系のFOXニュースもCNNを擁護しているのだ。
「米メディアによると、FOXニュースは14日の声明で『CNNホワイトハウスの入庁証を取り戻す法的措置を支持する』と強調した。『米国民のために自由な報道やアクセスを強く求める』と訴えた。ワシントン・ポストAP通信など10を超える米メディアがCNNの支持を表明しているという」(「日経」)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37797850V11C18A1FF1000/
「米CNNのジム・アコスタ記者がホワイトハウスへの入庁に必要な記者証を取り上げられた問題で、首都ワシントンの連邦地裁は16日、トランプ政権に対し、記者証を返還するよう命じた」(「CNN」)
https://www.cnn.co.jp/usa/35128812.html

YouTubeが、「YouTube」と「YouTube Music」を広告なしで楽しめ、ダウンロードもできる有料会員サービス「YouTube Premium - YouTube」の提供を11月14日(水)から開始した。「YouTube Premium」は登録後3ヶ月間の無料トライアルのあと、月額1,180円で利用できる。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20181114-00104095/

TSUTAYAは、「続・いまさら観てないとは言えない映画」を特集している「BRUTUS」11月15日発売号とコラボして、全国のTSUTAYA・蔦屋書店の全店で、「BRUTUS」の該当号を購入するとTポイントが5倍になるキャンペーンを開始した。またTSUTAYAの映像レンタル売場において、「BRUTUS」と連動した特設コーナーを組み、オススメ映像作品の紹介している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000667.000018760.html

Amazonは今年7月、マンガ作家が無料マンガ作品をAmazon Kindleストア上に手軽にセルフ出版できるプログラム「Kindleインディーズマンガ」を開始したが、7月からの4ヵ月間で、有名作品を含むAmazon Kindleストアの無料マンガのダウンロード数トップ100中25作品がインディーズ作品だった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000907.000004612.html

◎全世界で2800万部、日本国内だけでも累計400万部を突破した「チーズはどこへ消えた?」(扶桑社)の続編が、11月13日(火)に本国アメリカで刊行され、2019年春、日本でも発売されることになった。
http://hon-hikidashi.jp/know_learn/67401/

◎「サントリー烏龍茶 新井貴浩選手ありがとうボトル」って中国・四国エリア限定で発売されているのか。
https://www.ssnp.co.jp/news/beverage/2018/11/2018-1113-1507-14.html

◎「発見!角川庫70周年記念大賞」が11月15日(木)より全国の書店にて順次スタートしている。
・総合1位:『ラプラスの魔女東野圭吾
・好きな作家1位:東野圭吾(『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『夜明けの街で』『使命と魂のリミット』『さまよう刃』『殺人の門』『探偵倶楽部』『鳥人計画』『ラプラスの魔女』)
・書店員が選んだ1位:『図書館戦争有川浩
・思い出の庫1位:『ぼくらの七日間戦争宗田理
・人に薦めたい!1位:『過ぎ去りし王国の城』宮部みゆき
・心あたたまる1位:『未来のミライ細田守
・ハラハラする!1位:『孤狼の血柚月裕子
・泣ける!1位:『金魚姫』荻原浩
・最高に感動する!1位:『鹿の王1』上橋菜穂子
・恋愛小説1位:『レインツリーの国有川浩
・展開に驚く!1位:『雪冤』大門剛明
経済小説1位:『迷走人事』高杉良
・怪談小説1位:『営繕かるかや怪異譚』小野不由美
・時代小説1位:『新選組血風録 新装版』司馬遼太郎
・アジアンファンタジー1位:『宮廷神官物語 一』榎田ユウリ
・好きなキャラクター1位:『心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている』神永学
・これぞ!名作1位:『アルケミスト 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ
・高校生が選んだ1位:『小説 君の名は。新海誠
・大学生が選んだ1位:『夜は短し歩けよ乙女森見登美彦
・1940年代1位:『罪と罰 上下』ドストエフスキー
・1950年代1位:『こころ』夏目漱石
・1960年代1位:『坊っちゃん夏目漱石
・1970年代1位:『金田一耕助ファイル1 八つ墓村横溝正史
・1980年代1位:『死者の学園祭』赤川次郎
・1990年代1位:『リング』鈴木光司
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005203.000007006.html
私が読んでいるのは「罪と罰」「こころ」「坊ちゃん」の三点だけである。

幻冬舎コミックスは、webマンガサイト「デンシバーズ」を大幅リニューアルし、「comicブースト」として生まれ変わる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000423.000007254.html
https://comic-boost.com/

小学館の女性メディア局美的ブランド室が運営する「美的 .com」は10月期に3,000万PVを達成した。ユーザー数は930万UUを記録。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000175.000013640.html

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4)【深夜の誌人語録】

短気が工夫を生む。