【文徒】2018年(平成30)3月5日(第6巻40号・通巻1214号)

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1)【記事】IGポートをご存知ですか
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】IGポートをご存知ですか

IGポート のグループ会社であるリンガ・フランカは、 3 月 1 日、一迅社、新潮社、徳間書店コアミックスマッグガーデンの協力のもと、 出版社横断のマンガ配信 Web サービス「マンガドア」を開始した。 「マンガドア」は、スマホ向けに最適化しつつもアプリ不要の WEB サービス である。サービス開始時は100作品以上、話数としては6000話以上配信する。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1561943
https://www.manga-doa.com/pc/
「マンガドア」を発表するとIGポート の株価は高騰した。
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201803020332
IGポートは、内容・映像・音楽ともにハイクオリティなアニメーション作品およびコミックの企画から制作までを一貫して行い、ワールドワイドなマーケットに向けて提供していく、コンテンツ・プロバイダー だ。リンガ・フランカのみならず出版社のマッグガーデンもグループ会社のひとつ。マッグガーデンスクウェア・エニックス出版事業部長であった保坂嘉弘 が2001年に創業したが、2006年12月にProduction I.Gへの第三者割当増資による業務提携を行い、2007年7月4日には、12月1日付でProduction I.G経営統合すると発表、Production I.G持株会社化したIGポートの完全子会社 となった。
http://www.mag-garden.co.jp/profile.html
IGポートのグループ会社にはProduction I.GXEBECWIT STUDIOシグナル・エムディ という四つのアニメ制作会社がある。
http://www.igport.co.jp/company/relation.html
石川光久代表取締役社長 はアニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」 のプロデューサーと言えばわかりやすいのかもしれない。竜の子プロダクション の出身だ。東京大学大学院情報学環特任教授 という肩書も持っている。
「当社は、アニメーション制作会社4社、コミック出版会社1社を傘下に持つ持株会社であり、IGポートの社名には「港」の意味を込めております。グループ会社各社がビジネスという航海に乗り出す船に例え、厳しい事業環境と時代の流れに果敢に挑む企業集団をイメージした社名としております」
http://www.igport.co.jp/company/message.html
石川は「攻殻機動隊」 のハリウッドでの実写映画化にも関与しているし、タランティーノの「キル・ビル」にも携わっている。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO14093520V10C17A3000000?channel=DF280120166607
石川は今から10年ほど前にベストセラーズから「現場力革命」なる本を出している。
http://www.kk-bestsellers.com/cgi-bin/detail.cgi?isbn=978-4-584-13125-1
その版元のベストセラーズについてだが、「突然の社長交代で注目される老舗出版社のベストセラーズ」(東京商工リサーチ)は次のように書いている。
「一方、塚原新社長は今後について、新スポンサーへの事業譲渡を前提に再建を模索していると言われる。関係先では、『ベストセラーズは4期連続の赤字を計上するなど経営悪化が深刻で、旧オーナーの方から塚原新社長に買収を打診した。今後、スポンサーが現れれば事業譲渡か、難しければ将来的には廃業も視野に入れる意向』との見方を示した」
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20180301_01.html

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2)【本日の一行情報】

◎医療書籍専門出版社のシービーアール はアイプレスジャパンの電子書籍専門店開設サービス「コンテン堂モール」を利用して医学専門の直営電子書店サイト「医学書専門電子書店 CBR Digital」を オープンした。
http://i-press.jpn.com/?page_id=2789

◎これが東京の地下鉄だと本や新聞を読む乗客は圧倒的に少数派になってしまう。「THE PAGE」に掲載された金子毎子の「年間200冊読書可能な時間をSNSに費やす米国で変化──紙の本と書店の回帰」は次のように書いている。
「 乗ったことがある方ならわかると思いますが、ニューヨークの地下鉄は揺れ方が半端ではありません。左右前後にガンガン揺さぶられます。それでも片手でポールにつかまり、もう一つの手でかなり重そうなハードカバーの本を読んでいたりする乗客がいて、思わず感心してしまいます。日本と違って書店が紙のカバーをかけてくれるサービスはありませんし、そもそもブックカバーをするという文化がありませんから、表紙の絵からしてあやしさ全開のハーレクインロマンス系小説を白昼堂々と読んでいるおばちゃんに出くわすなど、なかなかこの地下鉄読書ウォッチングがおもしろい 」
https://thepage.jp/detail/20180227-00000006-wordleaf?page=1

イラストレーター・ニシワキタダシの絵本2作品の出版を記念し、「カニやまさんとあいうえおさくぶんのカフェ」が、大阪・スタンダードブックストアあべのにて、3月1日(木)から4月15日(日)まで期間限定で開催される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000032157.html

◎「天声人語書き写しノート」シリーズは、2011年4月の発行からの累計販売部数が400万部を突破 した。朝日新聞教を妄信する人々の数だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000499.000009214.html

◎3月1日付朝日新聞に掲載された「評論家死亡事故 保険会社にポルシェ代支払い命じる」は次のように書いている。
「雑誌の企画でポルシェを試乗していた自動車評論家がガードレールに衝突して死亡した事故をめぐり、記事を企画した出版社が保険会社を相手取り、大破した車の保険金の支払いを求めた訴訟の判決が28日、名古屋地裁であった。蒲田祐一裁判官は保険会社に1185万円の支払いを命じた」
https://www.asahi.com/articles/ASL2X5TG8L2XOIPE01V.html
雑誌の名前はポルシェ専門誌「911DAYS」 。版元は愛知県に本社を置くデイズ 。死亡した自動車評論家は森野恭行 。
http://www.ferrarilamborghininews.com/blog-entry-10520.html
http://www.days.jp/ceo-profile/

電通は、海外本社「電通イージス・ネットワーク」を通じて、ポーランド有数の独立系エクスペリエンシャル・マーケティング・エージェンシー「Red 8 Group Ltd.」(レッド8グループ)の株式100%を取得することで合意した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018019-0302.pdf

◎創刊30周年を迎えるマガジンハウスの「Hanako 」3月22日発売号は「大銀座特集」。これに合わせて東京メトロ銀座駅デジタルサイネージ広告を「Hanako」がジャックし、 3/1から3/31までセイコー ルキア、リポビタンフィール、東京ミッドタウン日比谷パナソニック ビューティーサロン銀座、ミキモト とコラボした斉藤アリス主演で「ハナコ、30才になる。」をテーマに制作したスペシャル動画 を放送する。
また桜色にラッピングされたHanakoスペシャル2階建バスを、3/22〜28の1週間、PRバスとして「大銀座」エリア(銀座・日本橋・日比谷・丸の内・有楽町)を運行 し、3/24、3/25、3/28には、「大銀座」エリアの各商業施設を巡りスペシャルな体験ができるバスツアーを実施 する。参加商業施設及び企業は、KITTE、三井不動産コレド室町東京ミッドタウン日比谷)、三越日本橋本店、銀座三越三菱地所新丸ビル)、GINZA SIX、ハイアット セントリック 銀座 東京。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000030125.html
まさに「Hanako」のリアルシフトである。

幻冬舎幻冬舎コミックスはニューズピックスと共同で、堀江貴文 を編集長に起用してビジネスコミックレーベル「NewsPicksComic」を創刊 した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000370.000007254.html
ビジネス書をマンガ化するというアイデアは良いと思う。幻冬舎とニューズピックスは紙の出版で、がっちりと手を組む。

◎菅原潤 の講談社現代新書「京都学派」。「『近代の超克』再考」の 菅原潤 である。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062884662
http://www.koyoshobo.co.jp/book/b311833.html
菅原の「転向論」を読んでみたい。

◎「週刊ヤングマガジン」や「モーニング」など6誌の漫画雑誌を読み放題で楽しめる定額制アプリ「コミックDAYS」 の村松充裕 の「ハフポスト日本版」での発言。わかっているじゃないか!
「出版⇒取次⇒書店という『読者に届ける仕組み』が鉄壁すぎて、出版社が漫画を読者に届けることを真剣に考える必要のない時代が長かった。
情熱を持っておもしろい漫画を作るということさえやっていれば、勝手に読者に届くという状態でした。出版⇒取次⇒書店という恵まれた地盤の上で、バラバラの個性を持った編集部が競い合い、それによって漫画界は盛り上がった。
それが、電子市場が拡大して以降、かつての確固たる地盤が揺らぎ始めて『届けること』自体に新たなやり方が求め続けられるようになり、その状況に出版社が戸惑ってきたのが、ここ5年出版業界で起こっていたことだと思います 。
その状態で、これまでと変わらない状態で編集部や出版社で競い合いをしていると...なんていうんですかね。船がまさしく沈もうとしているのに、『俺の部屋には入ってくるな』と閉じこもっているような感覚ですかね。そうなってしまっている、この状況を切り替えたいと思っています 」
http://www.huffingtonpost.jp/2018/02/28/comic-days_a_23372877/

◎コジットは、講談社の美容誌「VOCE」とのコラボ商品「コットンキャンディボール」を3月1日(木)よりPLAZA、LOFT、東急ハンズでの発売を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000029256.html

◎「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の「あひるの空」のTVアニメ化が決定した。
https://animeanime.jp/article/2018/02/28/36919.html

◎2月26日、 「ヒルトン小田原リゾート&スパ」で開催し た「日販実用書ブックフェスタサミット2018」において「第5回ブックフェスタ大賞」 が決まった。
大賞「みそ汁はおかずです」(学研プラス)
準大賞「羽生善治のこども詰将棋入門」(池田書店
準大賞「きのう、きょう、あした。」(主婦と生活社
準大賞「へたおやつ 小麦粉を使わない白崎茶会のはじめてレシピ」(マガジンハウス)
http://www.nippan.co.jp/news/jbf2018/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001497.000002535.html

◎「ヤングアニマル」(白泉社)で連載されている「3月のライオン」(羽海野チカ)のオリジナ ルグッズが山形県天童市ふるさと納税返礼品になった。
https://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/item_detail/06210/124422

◎宝島社の男性ファッション誌「smart」4月号の付録は「日本将棋連盟監修 磁石(マグネット)付き将棋セット」と「 XLARGE ラウンドジップ型財布 」。これで980円は安い。棋士の伊藤果がこんなツイートを投稿している。
「最近は雑誌の付録が凄いですね。若者のメンズ雑誌『SMART』の4月号に手の平サイズの将棋盤が付いていました。駒の書体も巻菱湖と本格で、13醱13(左側)という小ささでマグネットにもなっています。とても可愛くて素敵です。右側はいつも愛用のマグネット盤ですが、遥かにスモールですね 」
https://twitter.com/hi1844/status/968307496774287360
https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/smart-shogi?utm_term=.pmLWgNLjn#.xoQbLVjap

◎C Channelは、「微博」(weibo)の日本における広告・PRの販売権を有する新浪日本総合ネットワークグループと動画・EC・インフルエンサー分野を発展させることを目的とした業務提携契約を締結した。
これにより、C Channelは、中国語圏最大のソーシャルメディア「微博」(weibo)を活用した中国・日本及びアジア圏向けの動画広告関連事業やインバウンド関連事業、越境EC関連事業及びインフルエンサー関連事業等の共同サービスを開発・提供し、中国への本格的な事業展開を進めて いくという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000025680.html

リクルート が「みんなが選んだ住みたい街ランキング2018 関東版」を発表した。 1位「横浜」、2位「恵比寿」、3位「吉祥寺」 、4位「品川」、5位「池袋」、6位「武蔵小杉」、7位「新宿」、8位「目黒」、9位「大宮」、10位「浦和」。
https://www.recruit-sumai.co.jp/press/upload/2018_sumitai_kanto.pdf

元木昌彦が「記者襲撃」の元朝日新聞記者・樋田毅 に会ったようだ。
「私は樋田氏に、これは朝日新聞を辞めなくては書けなかったですねというと、樋田氏は無言で頷いた。30年の執念と無念がぎっしり詰まった、いま読んでおくべき良質なノンフィクションである」
https://www.j-cast.com/tv/2018/03/01322564.html?p=all

◎累計100万以上リツイートされた大人気癒やされ4コマまんが「こぐまのケーキ屋さん」(カメントツ)が、小学館で単行本化 された。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09128218
カメントツが次のような投稿をリツイートしていた。
「こぐまのケーキ屋さん、見ていてどこか懐かしいようなホッとするような、この知ってる感覚はなんだろうと思ったら幼少期に読んだ『小さな恋のものがたり』だった 」
https://twitter.com/hot_aco/status/967080514099163136
カメントツは、こう書いている。
「この方の読み、鋭い… たしかに僕みつはしちかこ先生作品大好きなので影響あると思います。無意識でした 」
https://twitter.com/Computerozi/status/967309772952190976
「俺、つしま。 」もツイッター発の猫マンガで、やはり小学館から刊行される。
https://twitter.com/tsushimacat
https://youpouch.com/2018/03/03/494999/

電子書籍配信サービス「漫画全巻ドットコム」上で、配信・販売していた、811万円の「オール講談社コミックセット『夢箱』」が完売 した!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000005279.html
購入したのはセディックインターナショナルの中沢敏明代表取締役だった。
http://www.sedic.co.jp/aboutus.html#
「『おくりびと』映画制作会社、10億円所得隠し 国税局指摘」(2014年10月29日付日経)なんていうこともあった。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H0T_Z21C14A0CC0000/

◎「アマゾン」は日本国内の食品や日用品メーカーに対し、販売した金額の1〜5%を「協力金」として支払うよう求めているようだ。アメリカ本国ではすでにこうした制度を導入している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27454910X20C18A2MM8000/

◎元LINE上級執行役員田端信太郎が「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイに入社した 。田端のツイート。
前澤友作という同世代を代表するパンクでラブ&ピースな起業家が『ZOZO』ブランドを通じて巻き起こすファッションECの革命を、ブランディング・コミュニケーション面から助太刀すべく田端信太郎は本日から㈱スタートトゥデイのコミュニケーションデザイン室長に就任しました! 」
https://twitter.com/tabbata/status/968983015169798144
スタートトゥデイを率いる前澤友作のツイート。
「僕も日本で一番パンクなサラリーマンと働けるの嬉しいですよ!田端さん 」
https://twitter.com/yousuck2020/status/969020826799423488
こんな田端の発言を見つけた。
「これからの時代、狭い意味での広告にこだわっているとビジネスとして終わると思うんですよ。LINEでの最後の2・3年も、広告の意味を拡張しようとしてきました。大量に作って、流通させ、その上でマスプロモーションによって消費を促すという流れがずっと続いてきたわけです。ですが、Amazon Dash Button(アマゾン ダッシュ ボタン)やZOZOSUITなんかを見ていると、広告やマーケティングという次元だけでなく、大量生産が先にあって、大量プロモーションから大量消費へとつながる経済やビジネスのあり方全体のパラダイムが変わってきているんじゃないかと」
https://markezine.jp/article/detail/27956
こうも言えるはずだ。これからの時代、狭い意味での雑誌にこだわっているとビジネスとして終わる、と。

◎学研プラスの「大戸屋ごはん処」のメニューを家庭で簡単に再現できるレシピ本「大戸屋 にっぽんの定食屋さんレシピ 最新版」が5刷と好調。 大戸屋お食事券1か月分(食事券30 枚)と「大戸屋 にっぽんの定食屋さんレシピ 最新版」1冊のセットが抽選で5名に当たるツイッターキャンペーン 「そとでも大戸屋 うちでも大戸屋」 を実施している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001496.000002535.html

◎メディアドゥホールディングスの関連会社であるリブリカは、小中学生層向け電子書店「どこでも本屋さん」Web版の提供を開始した。これにより、これまで「ニンテンドー3DS」での閲覧に限られていた「どこでも本屋さん」の電子書籍を、スマートフォンやパソコンでも閲覧できるようになった。
https://www.mediado.jp/group/2162/

◎メディアドゥは、ハリウッドチャンネルが展開する電子コミック配信サービス「クランクイン!コミック」に対して「電子書籍コンテンツの提供」に加え、配信システム「md-dc」、ストアシステム「MDCMS」、電子書籍ビューア「MD Viewer」等を含む電子書籍の配信プラットフォーム機能の提供 を開始した。
https://www.mediado.jp/group/2174/

吉川英治文学賞は帚木蓬生の「守教(上・下)」(新潮社) 。吉川英治文学新人賞は佐藤究の「Ank:a mirroring ape」(講談社) 。吉川英治文庫賞は有栖川有栖の「火村英生」シリーズ(角川文庫・幻冬舎文庫など)。
http://www.sankei.com/life/news/180301/lif1803010030-n1.html
佐藤究は佐藤憲胤でもある。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062129053
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062151757

青山剛昌の「名探偵コナン」と「Sho-Comi」(小学館)が昨年につづきコラボする。しかも3月20日発売の8号と4月5日発売の9号の2号連続で「名探偵コナン」にちなんだ付録がつく。
https://natalie.mu/comic/news/272029

世界文化社は2月20日から4月1日、雑誌「きものSalon」の通販サイト「和美人百貨店」がプロデュースするリアルショップ「和美人カフェ」を未来屋書店碑文谷店のカフェスペースに開設している。 未来屋書店から世界文化社にリアル展開の依頼があったそうだ。
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2018/03/post-3078.html
雑誌のリアルシフトに書店は協力できるということだ。

◎少女マンガ誌「ちゃお」4月号(小学館)の付録「超ゴーカ! ハイスペックまんが家セット!!」 は凄いぞ。「ペンケースつきライトボックス」、「プロフェッショナルコミックペン」、「ミニ原稿用紙(3枚)」、「ミニスクリーントーン(13種)」、「まんがテンプレート(100種以上)」、「複製原画」、ヒミツ満載の「まんが家新聞」、テレビアニメ化もされた『12 歳。』を連載中のまいた菜穂のサイン入り色紙も同梱。
https://www.oricon.co.jp/news/2106715/full/

集英社は「マーガレットBOOKストア!」内のWebマンガサイト「マーガレットchannel」を、3月1日に「デジマ」(デジタルマーガレット)とサイト名を変更するとともにリニューアル した。
https://natalie.mu/comic/news/271755

青森県八戸市の市営書店「八戸ブックセンター」は開業して1年3カ月。日経によれば今年1月まで14カ月間の来館者数は18万3200人と目標を大きく上回ったが、 開業ブームが去った17年の秋以降は減少傾向にある。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27570860R00C18A3L01000/

◎第10回エキナカ書店大賞作品は十三 湊 「ちどり亭にようこそ〜京都の小さなお弁当屋さん〜」(KADOKAWAメディアワークス文庫 )に決定した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000010107.html

◎韓国では東野圭吾 が売れている。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/03/02/2018030201057.html

産経新聞社の関連会社である潮書房光人新社のミリタリー月刊誌「丸」は2月27日発売の4月号を創刊70周年記念特大号として刊行した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000256.000022608.html

◎D2CとNTTドコモは、NTTドコモが提供する電子雑誌の定額読み放題サービス「dマガジン」において、3月1日(木)より電子雑誌の広告事業を開始 した。これにより広告主は、「dマガジン」に掲載されている、出版社が広告掲載を許諾している49社147誌の電子雑誌の誌面内に、雑誌の紙本誌だけでなく、紙本誌とは異なる読者層をターゲットに、デジタルの媒体特性を活かした広告の掲載が可能 になった。
http://www.d2c.co.jp/news/2018/02/28/2642/
D2Cの株主構成と出資比率はNTTドコモが51%、電通が36%、電通デジタル・ホー ルディングスが10%、NTTアドが3% 。NTTグループ が54%を占めている。

◎「ユーチューバー」のマネジメント事務所「VAZ」(バズ)は2日、第三者割当増資で総額11億5200万円の調達を完了した。VAZは調達資金でユーチューバーの支援を拡充し、新規事業である就職支援サービス「バズキャリア」の成長投資に充てる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000015757.html

◎「ジュンク堂書店でコスプレしてみませんか? 2018」がワンフロア約1000坪の広さに蔵書数約100万冊 を擁する立川郄島屋店 で6月09日(土)22:00 〜 6月10日(日)8:30 の1泊2日で開催される。
https://www.maruzenjunkudo.co.jp/info/20180301-01/

◎「アサ芸プラス」が「肖像画への落書き募集も!コロコロ漫画『モンゴル大使館抗議』騒動の大波紋」を掲載している。
「作者以上に悪ノリと指摘されているのは、同号にある『イタズラクガキコンテスト開催!!』という告知コーナー。ここでは編集部主導で豊臣秀吉の肖像に落書きしたものを例としてあげながら、読者には足利義満と問題のチンギス・ハーン肖像画への落書きを“出題”。それを〈偉人さんの絵にイタズラ描き!そのおもしろさを競うコンテストだ!エンピツさえあれば誰でも参加OK。キミのイタズラセンスを絵にぶつけてくれ!!〉とのアオリ文句で募集しているのだった。
『今回の騒動を受けて、さすがに5月号で優秀者を発表すると告知していたコンテストは中止になりましたが、あまりにハイテンションな盛り上げ方に、作家以上にノリノリだったのは編集部なのでは?と批判が多いのもうなずけます。ネット上では『表現の自由』という擁護コメントもありますが、今回の例以上にシャレにならないような問題が起きかねない企画でしたね』(前出・週刊誌記者) 」
http://www.asagei.com/excerpt/99573

◎ネットオークションやネットフリーマーケットで 「コロコロコミック」3月号が1000円〜2000円という価格でオークションが開始されているというが、これはメルカリならメルカリの責任が当然問われよう。
http://news.nicovideo.jp/watch/nw3333025
https://rocketnews24.com/2018/03/02/1027830/

◎「ヤフー!ニュース個人」に掲載された「電通推定の日本の広告費を詳しくさぐる(2017年分)」で不破雷蔵は次のように指摘している。
「紙媒体の不調さは主要4マス以外でも同様で、プロモーションメディア広告のうち『折込』『電話帳』などでも大きな下げ方が確認できる。他方『展示・映像ほか』はプラスを計上しているが、報告書によると各種イベントへの展開、新技術を取り入れた新しい広告手法への取り組みが実績として数字に反映されている。訪日外国人観光客への対応や地域おこし事業の施策における導入、主要都市での公共施設のサービス機能強化のための事業展開も底上げに寄与しているとのこと」
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20180303-00082205/

◎「東洋経済オンライン」が掲載した「意外と知らない『ライトノベル』ブームの現在」が書いている。「新文芸」というのは、投稿サイト小説と言って良いだろう。
「新文芸の出版ラッシュの波が、コミックの出版ラッシュという第2の波を生んでいる。このコミカライズへの競争で主導権を握れるかが、原作の売り上げ、ひいてはライトノベル業界の情勢にも影響してきそうだ 」
http://toyokeizai.net/articles/-/209915

かわぐちかいじ と軍事ジャーナリストの惠谷治 は幼稚園以来の友人だったとは!
https://natalie.mu/comic/news/271990
惠谷治と言えば私にとって「1967年10月8日―チェ・ゲバラ 死の残照」(毎日新聞社)であり、「北方領土地政学―日本人の知らない“国境の論理”」(光文社)かな。

◎「good!アフタヌーン」(講談社)に連載されているダイビングを背景に描く青春マンガ「ぐらんぶる」のTVアニメ化が 決まった。「PADI」「TUSA」「オリンパス」「mic21」「なぎさデジナーレ」「マリンダイビング」「月刊DIVER」といったダイビング関連団体・企業が全面協力する。
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1519954326
http://grandblue-anime.com/

NHK FM で柚木麻子の「王妃の帰還」(実業之日本社)がラジオドラマ化され、4月2日(月) より放送開始される。
http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/se2018007.html
http://www.j-n.co.jp/columns/?article_id=466

◎なかやみわの 累計18万部突破の“もっと野菜が好きになる!”人気シリーズ第3弾 「やさいのがっこう とうもろこしちゃんのながいかみ」が白泉社から発売された。
http://www.dreamnews.jp/press/0000169520/
白泉社は絵本出版で実力をつけて来ている。

◎かっぴーのマンガ「バズマン」(扶桑社)はインターネット広告会社を舞台にしている。
https://natalie.mu/comic/news/271982

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3)【深夜の誌人語録】

誰もが天才になれるわけではないが、誰でも努力はできる。