【文徒】2018年(平成30)5月28日(第6巻96号・通巻1270号)

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1)【記事】最近書店閉店事情
2)【記事】朝日新聞のインタビューに文藝春秋の木俣常務が応じた!
3)【本日の一行情報】
4)【決算・人事】小学館 5月24日付決算と役員人事
5)【深夜の誌人語録】

                                                                                • 2018.5.28 Shuppanjin

1)【記事】最近書店閉店事情

下関市川棚温泉駅の金山堂川棚店が3月31日 をもって閉店。本店は北九州市にある。
http://www.kinzando.jp/news-detail.php?id=2
「いつのまにか丸和の金山堂なくなっとるやん 」
https://twitter.com/ogattamonsterrr/status/992637779879215106
愛媛県伊予郡砥部町明屋書店砥部店が5月6日をもって閉店。
「意識高い系本屋ばっかがチヤホヤされて、地元の『明屋書店砥部店』が30年の歴史に幕を下ろしていたのは、どうも納得がいかない」
https://twitter.com/99himajin99/status/992604729938034688
豪徳寺のヌイブックスが5月18日をもって閉店。
「ヌイブックス、本日、無事に閉店いたしました!!! 短い間でしたがたくさんの方にお越しいただいて、力を分けていただきました。 最後だし良いこと言いたいですが、今後もツイッター続けていきますのでぼちぼち言えれば良いかなと思ってます。 お店を楽しんで、本を楽しんでもらえて良かったです」
https://twitter.com/nuibooks2015/status/997436512848433152
文教堂大船モール店(鎌倉市)が5月20日をもって閉店。
文教堂大船モール店今日までだ…閉店つらい(ToT) 」
https://twitter.com/mo_mo_f/status/998065320899231744
文教堂大船モール店が5月20日で閉店とか。うちから近い本屋で重宝していただけに痛恨。大船モールに行く機会もだいぶ減りそう 」
https://twitter.com/MOKKERA/status/987892108966047744
熱海は起雲閣近くのエマ書店が5月末をもって閉店。
https://twitter.com/hihargens2/status/993807927524786176
あゆみブックス志木店が6月13日(水) をもって閉店。
「『閉店のお知らせ』 あゆみBooks志木店を日頃からご愛顧いただきましてありがとうございます。 当店は6月13日(水)をもちまして閉店させていただくことになりました。 22年のご愛顧ありがとうございます 」
https://twitter.com/AyumiBooks_Sh/status/993294500691755008
志木駅東口徒歩1分 という好立地の駅前書店であった。
http://www.shiki-asaka.com/entry/2018/05/07/231501
「当店閉店後は引き続きあゆみBOOKS平和台店をご愛顧いただきますようお願いいたします 」
http://ayumibooks.com/ayumi-books/InformationDetail?id=126&info_code=all
「ここ二日で見ただけでも、青山ブックセンター六本木店、あゆみブックス志木店、三省堂書店京都駅店が閉店。密かに震撼してるであります。そして、もの凄く寂しい…。毎日のように閉店する書店さん。本当にどうなってしまうのか」
https://twitter.com/kokoka2018E/status/993645391672369152
三省堂書店京都駅店が6月17日(日)をもって閉店。15周年を迎えたばかりなのに。
「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 この度、三省堂書店京都駅店は平成30年6月17日をもちまして閉店させて頂く事となりました。 これまでのご厚情に対し深く感謝申し上げます」
https://twitter.com/kyotos_sanseido/status/993341079150718977
「次は三省堂書店京都駅店が閉店。また一つ京都から本屋が消えてしまいました 」
https://twitter.com/KyotoBookClub/status/993466238620778496
マンガ家の山田デイジーのツイート。
「大変お世話になっていた三省堂書店京都駅店さんが6月17日で閉店されることを今日知ってショックを受けています。王子とヒーローからずっとサイン本描かせていただいたり、サイン会させていただいたり、引っ越すまで普通にお買い物に行ってた大好きな場所なので寂しいです。ありがとうございました…! 」
https://twitter.com/daisyyamada/status/994140781345521664
青山ブックセンター六本木店と三省堂書店京都駅店がともに来月で閉店か。じっさい俺もいまや本の半分近くはAmazonで買ってるし、近いうちにKindleも導入するので、仕方ないかなと。もう古書店を訪ね歩く楽しみもなくなってしまった」
https://twitter.com/philomiu/status/993470823749988352
三省堂書店京都駅店さんの閉店とかこさとし先生の訃報・・・ 哀しい日になっちゃったなぁ。
かこさとし先生のお話大好きです。これからも大切にお客様にお届けします 」
https://twitter.com/yuka4043/status/993370556450787328
道尾秀介のツイート。
「お世話になった青山ブックセンター六本木店も三省堂京都駅店も閉店。 買いたいと思ってもらえるものを、どんどん書くしかないですな。いままでも頑張ってきたつもりだけど、これからもっと頑張ります。面白そうだと思ったら、ぜひ書店で買ってくださいね」
https://twitter.com/michioshusuke/status/993475002572750849

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2)【記事】朝日新聞のインタビューに文藝春秋の木俣常務が応じた!

花田紀凱文藝春秋OBである。
「・・・役員会で西川副社長、木俣常務ら3人の役員が、松井会長就任に異を唱え、松井社長の女性問題(社内不倫)まで糾弾したという情報が入ってきた。
松井クン、木俣クンの2人は、ぼくが会社にいる頃は(長く同じ編集部だった)とても仲がよく、いつも2人、御神酒徳利のようにつるんでいたのに、2人の間にいったい何が起こったのか」
https://news.yahoo.co.jp/byline/hanadakazuyoshi/20180524-00085609/
朝日新聞デジタルが「『社長は公私混同』 要望書の経緯、文芸春秋常務が語る」を掲載した。朝日の松田史朗が文春の木俣正剛常務 にインタビューしているが、デジタル版のみでの掲載である。朝日新聞のジャーナリズムより、有体に言って「商売」を優先させる姿勢は、「――どこに問題があるという認識ですか。」という質問に対して「(松井社長の)私生活との公私… 」というところで記事を切っていることだろう。その先は有料会員 にならないと読めなくしているのである。朝日新聞もなかなかやるじゃないか。はてさて私生活との公私混同とは何なのか?
https://www.asahi.com/articles/ASL5S5VGZL5SULFA02K.html?iref=pc_ss_date
同じ松田史朗による「文春の管理職有志が社長らに要望書 人事案の再検討など」はタダで読める。
朝日新聞の取材に応じた木俣正剛常務は『松井社長の言動には問題がある。部長の行動の裏には文春ジャーナリズムを守るため自浄作用を働かせないといけないという思いがある。(松井社長は)会長にならないと言った以上、新体制に全権を任せるべきだ』と話している。
松井社長は取材に『広報を通してほしい』と答えた。文芸春秋広報部は『要望書については真摯に受け止め、対応いたします」などと文書で回答した』」
https://www.asahi.com/articles/ASL5T2Q13L5TULFA007.html
松田史朗は、「重化学工業通信社」を経て、「週刊ポスト」「週刊文春」の特派契約記者をつとめていたという経歴の持ち主だ。しかし、文藝春秋の社長人事をめぐる一連の騒動に関して驚くのは、ネット民の間では殆んど話題になっていないことである。この現実こそ私たちに重くのしかかって来るのである。

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3)【本日の一行情報】

ディスカヴァー・トゥエンティワンによる「ビジネス書大賞2018」はフィル・ナイト著、 大田黒 奉之訳の「SHOE DOG 靴にすべてを。」( 東洋経済新報社)に決定した。ナイキ創業者の自伝だそうだ。
準大賞は山口周の「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」( 光文社 )とルトガー・ブレグマン著、 野中 香方子訳の「隷属なき道」(文藝春秋)。審査員特別賞に佐藤航陽の「お金 2.0」( 幻冬舎 ) 。
http://biztai.jp/prize.html
私はビジネス書が苦手である。「隷属なき道」しか読んでいない。ルトガー・ブレグマンは広告を排除した課金制スロージャーナリズムとしてローンチした「デ・コレスポンデント」の創立メンバーとして知られている。版元が文藝春秋だということも私を驚かせた。

一般社団法人「日本ガストロノミー協会」 の会長は文藝春秋の柏原光太郎 である。
https://toyokeizai.net/articles/-/221208
これは一度、参加してみたい!

◎「BuzzFeed NEWS」が「マスメディアの番組制作トップに女性はゼロ セクハラ体質は表現にも影響する」を掲載した。
「上の写真は、テレビ朝日の記者会見。話題は女性記者へのセクハラだが、会見する側も、取材する側もほぼ男性。指示する管理職も男性。これが報道の実態だ。
当然、表現にも影響が出る 」
「マスメディアが男性優位であり続けることが、ジェンダーギャップ114位という先進国でダントツに女性の社会進出が遅れた日本の現状を生んでいるのではないか、ということだ」
https://www.buzzfeed.com/jp/daisukefuruta/media-and-diversity?utm_term=.yyKLg8xGd#.vtYEXWJoB
五木寛之に「男だけの世界」という短編集があった。登場する男たちの稼業は呼び屋、音楽プロデューサー、TVディレクター、週刊誌記者などであった。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0068533

青空文庫を活用して 1日3分のメールでムリせず毎月1冊本が読める読書サポートサービス「ブンゴウメール」は公開1ヶ月で、登録ユーザー6000人を突破した。合同会社NOT SO BAD が運営している。5月は太宰治走れメロス」を配信 している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000034248.html

◎宝島社の「MonoMaster 」は50・60代の男性をターゲットに したモノ雑誌の可能性を探っている。既に四冊目となり、定期刊に踏み切るつもりなのだろう。付録は「マッキントッシュ ロンドン」の上質多機能整理バッグ 。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000681.000005069.html

集英社の「LEE創刊35周年全国ツアー」は良い企画だと思う。
https://lee.hpplus.jp/100nintai/1129857/

◎メガネブランド「Zoff」を運営するインターメスティックは、6月8日(金)より「Zoff×名探偵コナン コラボコレクション」の第一弾として、カジュアルラインのメガネ全4種とメガネ拭き全2種をオンラインで先行発売 する。
https://www.zoff.co.jp/shop/t/t1411/

◎マンガ「ヒカルの碁」(集英社) が中国で実写ドラマ化され、2019年夏に配信されることになった。
https://mainichi.jp/articles/20180525/k00/00e/040/328000c

電通は、テレビ番組・CMの放送内容にインターネット広告とDOOH広告をリアルタイム連動させる広告入札・配信管理システム「STADIA Live」(スタジア ライブ)を開発し、その広告効果を検証する実証実験 を開始した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018057-0521.pdf

電通電通デジタル、サイバー・コミュニケーションズ電通グループ3社は、「人」基点でコンテンツマーケティングを統合・高度化する「People Driven Content Marketing」(ピープル・ドリブン・コンテンツ・マーケティング)サービスの提供を開始 した。パートナーメディア と連携し、そのプラットフォーム機能や編集 機能といった資産も活用することで、コンテンツの開発・運用・評価における質量両面の向上 を図る。パートナーメディア はOath Japan、オールアバウト 、オールアバウトナビ 、コンデナスト・ジャパン(WIRED 日本版)、C Channel、ニューズピックス 、メディアジーン 、MERY という8社だ。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018058-0524.pdf
小学館MERYが選ばれている。

電通は、5月25日付でニューズピックスと業務提携し、動画を中心としたポストテキストコンテンツの企画制作・プロデュース領域での協業を進めていくことになった。同時に、その具現化に向けて、6月(予定)に両社で合弁会社「株式会社NewsPicks Studio」を設立する 。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018059-0525.pdf

小学館の「少年サンデーS」7月号 は「安室透 」で勝負。「安室透 」は、もしかすると暴風にまで発達するかもしれない。
http://getnews.jp/archives/2046754

緑川ゆきの「夏目友人帳」(白泉社)がアニメ映画化され、「劇場版 夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜」として9月29日(土)より 公開される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001044.000016356.html

白泉社は「ガラスの仮面」や「パタリロ!」を連載した「別冊花とゆめ」を5月26日発売の7月号にて休刊。 新Webマンガ誌「花ゆめAi 」を今秋ローンチする。
https://natalie.mu/comic/news/283877

静岡朝日テレビ社員堀口貴光容疑者が麻薬及び向精神薬取締法違反(輸入)の疑いで逮捕された。
静岡朝日テレビによると、堀口容疑者は2006年入社で、17年6月から会社のホームページなどを作成する編成業務局コンテンツ戦略部に配属。勤務態度はまじめだったという 」(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180524-OYT1T50017.html

◎「週プレNEWS」が「和歌山市・ツタヤ図書館誘致で関係者に出回る“怪文書”の中身ーー談合疑惑はさらにブラック化?」を掲載している。
「『和歌山市図書館 指定管理者疑惑について』と題したその文書には、差出人名はない。特定の人物を非難したり、貶めたりする言葉もない。その代わりに、淡々と“ある事実”だけが書かれている。
それは、昨年末に和歌山市が行なった市民図書館の指定管理者(運営者)選定に不正があったことを示唆したもので、その経緯が簡潔に書かれていた」
http://wpb.shueisha.co.jp/2018/05/24/104872/

KADOKAWAディー・エヌ・エーDeNA)はゲーム「天華百剣 -斬-」において、TVアニメ「灼眼のシャナ」とのコラボイベントを5月24日より開催している。
http://gamebiz.jp/?p=211493

◎レイバーネットが岩本太郎の「炎上!100円ライター始末記」(弊社刊)を取り上げている。評者は映画「原発の町を追われて ? 避難民・双葉町の記録 ?」の堀切さとみ。
http://www.labornetjp.org/news/2018/0524hon2

青山ブックセンター の立ち上げや運営に 商品部長として携わった野口克世 は現在、鎌倉市長谷でコーヒースタンド「イドバタ」 を経営している。かつての同僚が選んだ本も並べている。
https://www.townnews.co.jp/0503/2018/05/25/433485.html

◎マガジンハウスの女性グラビア週刊誌「anan」は、5月23日(水)CDデビューしたジャニーズ6人組グループ King&Prince が、デビュー日当日に表紙を飾った2103号「最強の出会い!」特集の重版を、発売翌日の5月24日(木)に決定 した。「anan」の重版は2010年に発売した櫻井翔が表紙の「オトコノカラダ」特集(1693号 2010年1月27日発売)以来 となる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000030125.html

双葉社の「月刊アクション 」6月号 (4月25日発売 )が初の完売。6月24日まで 、この6月号を無料公開する。6月号より「orange」で知られる高野苺と男性デュオ「コブクロ」の新曲がコラボした連載「君になれ」 が始まった。毒島由人編集長は次のように語っている。
「雑誌そのものの低迷が叫ばれる中、総合青年マンガ誌が『完売』するというのは本当に大きな意味を持つと思います。しかし、その一方で『完売』によって本誌が『手に入れられない』と嘆くお客様も多数いらっしゃいました。6月号の期間限定無料公開はそんなお客様へのおわびと、『完売』に対するお礼の気持ちをこめて実施を決めました」
https://mainichi.jp/articles/20180524/dyo/00m/200/043000c

◎米アマゾンは子ども向けの書籍のサブスクリプションサービス 「Prime Book Box for kids」(プライム・ブックボックス・フォー・キッズ)を立ち上げているが、アメリカでは「書籍のサブスクリプションサービス」が台頭している。
https://forbesjapan.com/articles/detail/21253
日本でも「出版物のサブスクリプションサービス」は始まりそうだ。

◎全例文が「こわい話」の漢字ドリル「一行怪談漢字ドリル小学1・2年生」 が幻冬舎から発売された。
https://resemom.jp/article/2018/05/24/44697.html

◎「週刊文春」が「日大アメフト部内田監督『14分の自供テープ』」をスクープした後に、よくもまあ「朝日新聞の取材で分かった」と書けるよな。この無署名の朝日の記者は「週刊文春」を読んでいないのだろうか。朝日新聞も日大アメフト部内田監督の同類としか私には思えない。
https://www.asahi.com/articles/ASL5S6J6BL5SUTQP03H.html
http://bunshun.jp/articles/-/7477
みんな分かっていないのかなあ。私たちの身の廻りを見渡せばわかることだが、「内田監督」が多数派だよ。

◎「装苑」(文化出版局)7月号は買いだ。奥山由之 が中条あやみを撮り、花代 が小松菜奈を撮り、鈴木親 が安藤サクラを撮っている。
http://soen.tokyo/culture/news/soen180524.html
花代 は向島で芸妓として活躍していたんだよね。 ゴルチェのモデルも務めているし、秋田昌美中原昌也とバンド「mascats」を結成 していたこともある。「花代写真帖 物理的心霊現象のメカニズム 」は傑作と呼ぶに相応しい。アニエス・ベー も花代の大ファンだ。
http://www.parabolica-bis.com/SHOP/books_011.html

◎「週刊文春」が「わが青春のアイドル大賞」アンケート募集を開始。
http://bunshun.jp/articles/-/7494

竹書房は、WEBコミックマガジン「WEBコミックガンマぷらす」を5月25日に正式オープン した。
https://www.value-press.com/pressrelease/202092
紙のマンガ誌で利益の上げられない出版社や紙のマンガ誌の編集ノウハウを持たない新興勢力は、ネットでマンガを無料公開し、そこで人気を得た作品をコミックス化して利益を得るというビジネスモデルを模索することになるだろう。

川崎市幸区の北野書店は6月13日から3日間、エポックなかはらで「かこさとし展」を 開催する。
https://www.townnews.co.jp/0203/2018/05/25/433206.html

◎いやあ景気の良いハナシだ。講談社は6月26日に発売する乃木坂46のメンバー同士が撮影したオフショット写真集「乃木坂46写真集 乃木撮 VOL.01」の初版を20万部 に決定した。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805240000570.html

◎日本大アメリカンフットボール部の5月23日の記者会見で渦中の監督やコーチより目立ってしまった司会者は広報部に所属する 米倉久邦 であったが、米倉は元共同通信の記者である。共同通信ではワシントン特派員、経済部長、ニュースセンター長、論説委員長 をつとめたほどのキャリアを持っている。
https://mainichi.jp/articles/20180525/k00/00m/050/127000c

博報堂DYホールディングスは、企業・団体が有する多様な生活者データ、社会データを個人が特定できないよう加工して、市場調査などにより広く安全に利活用されることを目指し「データ・エクスチェンジ・プラットフォーム設立準備室」を設置した。
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/assets/uploads/20180525.pdf
日経は5月25日付「博報堂DYHDがデータ取引所 個人情報を加工」で
次のように書いている。
「実証実験を通じてデータの販売価格や納入方法などを検証し、19年度から本格展開する。初年度は100件程度の取引を見込む。博報堂DYはデータをどうマーケティングに活用するかを助言するなど周辺サービスを開拓する。海外企業からデータを集めて日本企業の海外展開に役立ててもらうなど、取引所の海外展開も視野に入れる」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3095724025052018X12000/

楽天は、KADOKAWA講談社集英社小学館の出版4社、および大日本印刷の5社と、出版物の取次販売を行う大阪屋栗田が5月25日に実施した第三者割当増資を引き受けた。これにより、大阪屋栗田に対する楽天の出資比率は51.0%となり、同社は楽天の子会社となった。 出版4社、および大日本印刷の出資比率は9.5% 。次のような役員陣となる。
取締役会長 笠原和彦(楽天
代表取締役社長 服部達也(楽天
専務取締役 川村興市(楽天
取締役 金田徴  (日本出版販売)
取締役 平野真一郎(楽天
取締役 関谷幸一(KADOKAWA
取締役 佐藤隆哉(小学館
監査役 郄橋洋(楽天
監査役 吉富伸享(講談社
監査役 林秀明(集英社
監査役 財前秀臣(DNP
特別顧問 大竹深夫(講談社
相談役 森武文(講談社
相談役 東田英樹(集英社
相談役 山岸博(小学館
https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2018/0525_01.html?year=2018&month=5&category=corp
http://www.oak-pd.co.jp/newsrelease/archives/14
大阪屋栗田楽天によって救われたということである。

DMM.com が株式会社から合同会社に組織変更 するそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003048.000002581.html

◎LINEはコミックス事業を分社化 し、LINEデジタルフロンティア を設立した。
https://scdn.line-apps.com/stf/linecorp/ja/ir/all/LINE20180525.pdf

◎「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の金田陽介の学園ラブコメ寄宿学校のジュリエット」がテレビアニメ化され、10月から放送される。
https://mainichi.jp/articles/20180525/dyo/00m/200/022000c

◎デジタル教科書 が正式に認定された。
https://this.kiji.is/372582933372044385

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4)【決算・人事】小学館 5月24日付決算と役員人事

第80期(平成29年3月〜平成30年2月)決算報告

総売上 945億6200万円 (対前期比97.2%)<内訳>
出版売上 568億4100万円(同93.3%)
(雑誌) 250億4700万円(同91.5%)
(コミックス) 192億4600万円 (同100.4%)
(書籍) 105億8800万円(同88.2%)
パッケージソフト)19億6100万円(同83.0%)
広告収入 95億6300万円(同85.0%)
デジタル収入 176億9900万円(同112.8%)
版権収入等 104億5900万円(同110.4%)
経常利益 3億1300万円
当期利益 ▲5億7200万円

役員人事

代表取締役社長 相賀昌宏
取締役副社長 山岸博(全社統括)
専務取締役 桶田哲男(編集統括 広告局)
専務取締役(昇任) 片寄聰(管理統括 関係会社統括)
常務取締役 秋山修一郎(ライフスタイル局、ポスト・セブン局)
常務取締役 横田清(第一・第二・第三児童学習局、第一・第二・第三・第四コミック局)
常務取締役 宮下雅之(経理局、制作局)
常務取締役 佐藤隆哉(マーケティング局)
常務取締役 相賀信宏(デジタル事業局、第一・第二・第三児童学習局、第一・第二・第三・第四コミック局、女性メディア局、出版局、国際メディア事業局)
常務取締役(昇任) 小室登志和(社長室、総務局、編集総務局)
取締役 大西豊(デジタル事業局)
取締役 藤田基予(広告局)
取締役 海老原高明(ライフスタイル局、ポスト・セブン局)
取締役 丸澤滋(第一・第二・第三児童学習局)
取締役 久保雅一(国際メディア事業局)
取締役 奥山豊彦(出版局)
取締役 花塚久美子(女性メディア局)
取締役 佐上靖之(第一・第二・第三・第四コミック局)
取締役(新任) 塩谷雅彦(制作局)
取締役(新任) 井手靖(マーケティング局)
取締役(新任) 田中敏隆(経理局)
監査役 大木武
監査役 原本茂
監査役 堀内丸恵
最高顧問 白井勝也
小林健一取締役は退任した。

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5)【深夜の誌人語録】

仕事よりも人を優先するのが義理の本質である。