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1)【記事】小杉亮子「東大闘争の語り──社会運動の予示と戦略」について
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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- 2018.5.30 Shuppanjin
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1)【記事】小杉亮子「東大闘争の語り──社会運動の予示と戦略」について
朝日新聞デジタルが掲載した「『日大全共闘』のOB、大学に怒り『50年前と同じ』」を書いた編集委員の北野隆一は「プレイバック東大紛争」(講談社)の著者である。「プレイバック東大紛争」には、こんな文章がある。
「学生たちが不条理なことにぶつかったとき、立ち上がって運動するということは、ほんの二十年前まではそんなに特別なことではなかったのだ。普通の学生が、率直に自分の怒りを表現できていたのだ(ちょうど現在の中国の学生のように)」
https://www.asahi.com/articles/ASL5T75J7L5TUTIL05W.html
「プレイバック東大紛争」は東大の学生が書いたと話題になった。「東大紛争」からも50年が過ぎた。今年は「1968」にかかわる出版物が多く刊行されそうである。
新曜社からは小杉亮子「東大闘争の語り──社会運動の予示と戦略」が刊行された。国立歴史民俗博物館で開催された企画展「1968年 無数の問いの噴出の時代」で東大闘争を担当したのが小杉である。
「本書の出発点は、ごく個人的な引っかかりにある。わたしの父は東大闘争時、東大に在学していた。どれほど積極的に関わっていたかはわからないが、民青系の活動家学生だったのだと思う。(中略)
一九九〇年代前半、わたしが小学生の頃、なにかの拍子に父が東大全共闘を批判することがあった。(中略)かれが東大全共闘を批判したのは一度だけではなかった。当時のわたしは東大闘争についてなにかを理解できたわけではなく、気になったのは東大全共闘を批判するときの父の語気の強さだった。ずいぶん前のことなのに、いまのことのように非難するのはなぜなんだろうと疑問に思ったのだ。いったい、そこまでさせるなにがかれの学生時代にあったのだろうか、と」
https://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1574-1.htm#jo
「東大闘争」にかかわった44人の語りが圧巻である。小杉亮子の父親は天文学者の小杉健郎だ。
https://www.astroarts.co.jp/news/2006/11/29kosugi/index-j.shtml
「予示的政治」という言葉は頭に残しておいて間違いあるまい。もともと「予示的政治」とは最近のアナキズム思想のなかで使われる用語だ。原民樹によれば「いつやってくるのかわからない理想社会を待つことを拒否し、いつかすべてが一挙に変革されるという物語を放棄し、小さく不完全でも今ここで解放された社会を立ちあげること、それによって現体制を相対化し、支配の正当性に対して不断に亀裂を走らせること、そうして、漸進的に社会の色を塗り替えていくこと」が「予示的政治」なのである。
「予示的政治」について知るにはレベッカ・ソルニットの「災害ユートピア」(亜紀書房)やデヴィッド・グレーバーの「デモクラシー・プロジェクト: オキュパイ運動・直接民主主義・集合的想像力」(航思社)も読んでおきたい。ちなみにデヴィッド・グレーバーの父親はスペイン内戦で国際旅団に属していたそうだ。
http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=467
http://www.koshisha.co.jp/pub/archives/499
埼玉大学名誉教授の福岡安則が小杉亮子に協力したのは「小熊(英二)さんの『1968』が、東大闘争の正史になることは堪えがたかった」からのようだ。
「ともかくも小熊さんは資料を用い、自分の思考の枠組みから外れるものは無視して、立場の異なる若者たちをひとしなみに扱い、六九年一月十八・十九日の安田講堂攻防戦以降の全共闘の行動を無意味化した」(読書人ウェブ)
http://dokushojin.com/article.html?i=3350
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2)【本日の一行情報】
◎集英社の「週刊少年ジャンプ」で連載されている「約束のネバーランド」がTVアニメ化され、来年1月より、フジテレビ「ノイタミナ」ほかで放送開始される。
https://j-mag.org/2018/05/28/neverland_news/
◎アニメ映画「名探偵コナン ゼロの執行人」がシリーズ最大のヒットを飛ばし、劇中のキャラクターとして登場する安室透が空前のブームを巻き起こしている。安室の女性ファンは「安室の女」を自称している。
https://mainichi.jp/articles/20180527/dyo/00m/200/011000c
◎5月19日に放送開始したNHK土曜時代ドラマ「そろばん侍 風の市兵衛」(土曜午後6時5分〜)の原作は辻堂魁の祥伝社文庫「風の市兵衛」シリーズ。
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/soroban/
http://www.shodensha.co.jp/tsujido/about.html
◎一迅社の「月刊Comic REX」に連載されている安藤正基の「名古屋あるある」4コマ漫画「八十亀ちゃんかんさつにっき」のTVアニメ化が進行中。ヒロインの八十亀最中は愛知県名古屋市より「観光文化交流特命大使」に任命されている!
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1527405328
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000089935.html
◎これは朝からワイドショーで話題になっていた。木村拓哉と工藤静香夫妻の15歳の次女「Koki,」が「エル・ジャポン」(ハースト婦人画報社)7月号の表紙を飾り、モデルデビューを果たした。編集部は「他の仕事がまったく手につかないほどで、1989年の日本版創刊以来最大の反響」に嬉しい悲鳴を上げている模様だ。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/05/28/kiji/20180527s00041000372000c.html
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/05/29/kiji/20180528s00041000330000c.html
スポーツニッポンのスクープなんだね。
http://www.cyzowoman.com/2018/05/post_186782_1.html
「Koki,」のモデルとしての実力は、「エル・ジャポン」が少女雑誌の表紙になっていないことからもわかる。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/27/koki-model_a_23444777/
◎乃木坂46の白石麻衣が、講談社の女性誌「with」7月号の表紙を初めて飾った。
https://beauty.oricon.co.jp/news/2112340/full/
◎集英社の「DAILYMORE」がスマホファーストにリニューアルされた。「DAILYMORE」は月間1503万PVを誇り、SNS(Instagram, Twitter, Facebook)とLINEのオーディエンス数が合計177万人に及ぶ。なかでもLINE公式アカウントの友だち数は104万人を突破している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000011454.html
◎アニメ「ブギーポップは笑わない」の公式サイトが「本プロジェクトに関するお知らせ」を発表した。
「株式会社KADOKAWAより
お詫び
この度は、本作を応援いただいている皆様に大きな混乱を与えておりますこと深くお詫び申し上げます。本件に関しまして、下記ご報告を申し上げます。
本作のキャラクターデザインほか設定制作については、アニメーション制作を請け負ったマッドハウス様が、KADOKAWAの企画意図並びに指示に従い、正式な承認を受けて進めておりますことを改めてご報告申し上げます。
一方で、3月末よりの精細な社内調査の結果、社内の情報伝達ミスによりまして、3月末時点で、KADOKAWAよりイラストレーターである緒方先生に対して、設定素材の一部しか確認に回っていなかったことをご報告申し上げます。また情報伝達フローの規定により、マッドハウス様より、緒方先生へのご返答は行えませんでした。
上記状況を受けまして、本TVアニメーションのキャラクターデザインについては、4月中旬に緒方先生とKADOKAWAで話し合いの場を設け、改めて状況や経緯を説明・共有させていただき、現在では緒方先生に与えてしまった誤解は解消しており、今後の制作進行についてもご承諾をいただいております。また、情報伝達フローに関しても見直しを行いました。
本プロジェクトの進捗に関しまして、監督やキャラクターデザイナー及びマッドハウス様の一存で決定された事実は一切ございません。また、監督自身が降板に言及した事実も一切ございません。
本件につきまして、KADOKAWAの情報伝達・共有の瑕疵に端を発し、マッドハウス様、そして本作の制作スタッフ各位、緒方先生に対して多大なご迷惑、ご心労をおかけしてしまったこと、重ねて深くお詫び申し上げます。
緒方剛志先生より
緒方です。
本件では、ツイッター投稿で、スタッフへの誤解を招くような発信をし、皆様を混乱させたことに関しては、お詫び申し上げます。
その後4月に編集部、アニメーション部門との打合せをもちまして、今回、私の著作物使用に関する確認と承認のフローが機能していなかったことを認識しました。現在では、その問題も解消されております。
今後に関しては、本プロジェクトを原作イラストレーターという立場で応援させていただきます。
引き続き、応援のほどをよろしくお願いいたします。
緒方剛志」
http://boogiepop-anime.com/news/#news-3
◎RIZAPグループは、新設する最高執行責任者(COO)にカルビーの松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)が就任することになった。
https://www.asahi.com/articles/ASL5X5779L5XULFA022.html?iref=com_latestnews_01
◎マガジンハウスの女性誌「アンアン」で連載されている「鈴木亮平の中学英語で世界一周! feat. Steve Soresi」が書籍化された。
https://ananweb.jp/news/175495/
西郷どんは外大卒。
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3)【深夜の誌人語録】
何故転んだかを理解しなければまた転ぶだけだ。