【文徒】2019年(平成31)1月16日(第7巻7号・通巻1425号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情
2)【記事】「週刊SPA!」元編集長が「女性蔑視記事」に激怒していた!
3)【記事】百田尚樹「日本国紀」がスキャンダル街道驀進中!
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】最近書店閉店事情

東大阪市のヒバリヤ書店ロンモール店が1月10日(木)をもって閉店。
「ロンモールのヒバリヤ書店さん1月10日(木)をもって閉店されてしまうんですって
さみしいねぇ…」
https://twitter.com/ki2_la2/status/1082246311917772800
「ギャー 今日閉店なのか…私の幼少期と青春時代を支えたロンモールのヒバリヤ書店…。マジで…」
https://twitter.com/tachiaki/status/1083193773578829824
福家書店 神戸店が1月14日(月・祝)をもって閉店。
「いつもご愛顧いただき、ありがとうございます。
このたび神戸店は、 2019年1月14日をもちまして、閉店することとなりました。
これまでの皆様からのご支援、心より感謝申し上げます」
http://www.fukuya-shoten.jp/shop/kobe/
カルチャーエージェント教堂みなとみらい駅店が1月14日(月・祝)をもって閉店。
「この教堂は、みなとみらい駅直結で利用できるため通学・通勤の途中に立ち寄っていた利用者に特に影響を与えそうです」
https://hamakore.yokohama/minatomirai-tokyu-square-bunkyodo-close/
兵庫県宍粟市の安井書店ブックランド店が1月18日(金)をもって閉店。
「誠に勝手ながら、2019年1月18日(金)を持ちまして当店は閉店させて頂くこととなりました。長きにわたりご愛顧いただきましたこと、厚くお礼を申し上げます。
尚、閉店後は本町商店街の旧店舗へ移動し営業を継続させて頂きます。営業再開は1月21日を予定しております。弊社発行のポイントカードは引き続きご利用いただけまが、営業時間など決定しておりません。決まり次第ホームページ等で報告致します。
何かとご不便、ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます」
http://www.yasuisyoten.co.jp/joduw58ta-16/
宮崎市のりーぶる金海堂宮交シティ店が1月20日(日)をもって閉店。
「金海堂、閉店するってよ」
https://twitter.com/obrigado_mario/status/1083595863207919617
西武新宿線井荻駅南口の井荻書店が1月20日(日)をもって閉店
「当店は平成31年1月20日をもちまして閉店致します。長きに渡りお引き立ていただきありがとうございました。※ポイント付与は12月末日までとなりますので、ご了承ください」
https://twitter.com/books_iogi/status/1070214469458915329
「井荻書店が閉店するようで、衝撃を受けている」
https://twitter.com/geniomosiroki/status/1081903547396939780
「井荻書店閉店!マジか…これでここ5~6年でうちの近所の本屋が近い方から4つ閉店だぞ。前にもつぶやいたけど、ネット通販の普及で全体の平均の利便性は上がったかもしれないけど、うちみたいな元々それなりに利便性が高かった地域はむしろ不便になってしまっている。平均まで押し下げられてしまう」
https://twitter.com/YoshHirano/status/1072068237255274496
ふたば書房 丸ビル店が1月25日(火)をもって閉店。青弓社がツイートしている。
「京都を中心に展開しているふたば書房唯一の東京のお店、東京駅近くの丸ビル店が今月25日で閉店とのこと。
小さなお店ですが、当社の人書などもたくさん仕入れてもらい、お世話になりました。
店内の具や雑貨の一部は閉店セール中です。最後にぜひのぞいてみてください!」
https://twitter.com/seikyusha/status/1083253147949182976
ヘイデンブックスが1月31日(木)をもって閉店。
「HADEN BOOKS:は 2019年1月31日をもって南青山での営業を終了することにいたしました。今までお世話になりました。ありがとうございました
https://twitter.com/HADENBOOKS/status/1082998742121205761
https://www.facebook.com/events/339295169999368/
「青山のヘイデンブックスさんが1月末で営業終了なさるらしい 残念だぁぁ」
https://twitter.com/koikanaha/status/1083556975479205888
ソプラノ歌手の松崎由香もツイートしている。
「わぁーヘイデンブックス閉店ですか。。ずっと気になっていて4年前くらいに初めて訪れた頃が懐かしい。あの場所でJazz羊羹を知って、今や大好きなGoldmundを知って、心地よい緊張感も楽しめました。最後もう一回行きたいなぁ」
https://twitter.com/yukaringOpera/status/1083346396495790080
ブックファースト横浜西口店が1月31日(木)をもって閉店。
「あーそうか、来年2月に横浜西口のダイエーが閉まるから、テナントで入居しているブックファースト横浜西口店も閉店するのか。 横浜西口店がなくなると、地味に遠い感じのところにしか店舗がなくなりますね」
https://twitter.com/sakohiti/status/1075778650039959554
http://www.book1st.net/img/topic/images/yoko.JPG
大阪府枚方市のブックスササキが3月31日(木)をもって閉店。
「3月31日に閉店とのことです。昔ながらの街の本屋さんですし、長年利用して来た方も多いのではないでしょうか。街の本屋さんも、どんどんなくなりつつありますね」
http://www.hira2.jp/close/sasaki-20190108.html

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2)【記事】「週刊SPA!」元編集長が「女性蔑視記事」に激怒していた!

「ハフポスト日本版」が1月14日付で「週刊SPA!編集部『女性をモノとして扱う視点があったと反省』 署名を集めた大学生らと直接対談」を掲載している。扶桑社の「週SPA!」の特集「ヤレる女子大学生RANKING」などの記事について抗議の署名活動をネットを使って始めた大学生グループが、1月14日、扶桑社の「週刊SPA!」編集部と話し合いの場を持ったのだ。記事は、こう書いている。
「編集部側は『売れる、売れる、ということにフォーカスし、感覚がマヒしていた。部内には女性もいたが、この記事には関わっておらず、疑問が出ることなく出版に至った』と説明。犬飼編集長は『私たちは女性が好きであるが、その女性をモノとして扱う視点があった。その点を反省したい』と話したという。
特定のテーマでランキングを作る枠が決まっており、どのような内容にするか編集部内で提案しあった。どうすれば人が手に取るのか、なにが『面白い』のかを考えていった結果、『ヤレる』ランキングを作ろうということになった。
これに対して山本さんは『今までの積み重ねがエスカレートしたように見える』と話した。渡部第2編集局長は『こうした企画を出す前のチェックを怠った』と謝罪したという」
https://www.huffingtonpost.jp/2019/01/14/shukanspa-daigakusei_a_23641696/?utm_hp_ref=jp-homepage
「ハフポスト日本版」で、この記事を書いた中村かさねは、次のようにツイートしている。
「ハフポストの同僚と取材しました。
炎上したら表面的な謝罪をして取り消すのではなく、対話の後に新しい妥協点を見つけ出す、という新しい道筋の付け方を見た気がします。
立ち上がってくれた大学生グループ、対話に応じてくれた週刊SPA!編集部に拍手を送りたいです」
https://twitter.com/Vie0530/status/1084801850040233985
これは「ハフポスト日本版」の竹下隆一郎編集長のツイート。
SNS句を言うだけの大人が多い中、きちんと相手と向き合って会話をする大切さを教えてもらいました。大学生たちは、週刊SPA!を廃刊に追い込みたいわけではない。雑誌で記事を書いて、どんな世界を作りたいのか―。編集幹部と一緒に考えたいという気落ちが伝わってくる」
https://twitter.com/ryuichirot/status/1084811399480565767
プチ鹿島は鋭い。「週刊SPA!」の問題の記事は、「ジャーナリスト伊藤詩織氏が告発した性被害の状況とまったく同じ」なのである。「全面謝罪の『週刊SPA!』の下世話企画『ヤレる女子大』と伊藤詩織さん問題の共通点」でプチ鹿島は次のように書いている。
「飲む相手が女子大生なら『就活相談には積極的に乗って好印象を与えましょう』という助言が載っていたのである。
これにしたがって(この記事を書く)ライターが実際にギャラ飲みをする。その『レポ』が続く。
飲み会終了後にLINE交換し、寿司に行く約束をする。
《1週間後、Bちゃんと再会。約束どおり寿司屋に行き、2軒目は洒落た雰囲気だけの安いバーへ。アドバイス通り就活の相談に乗りつつ、》
ホテルに誘う流れが最後まで書かれている。
ここまで読んで『あっ!』と思った方もいるだろう。この、『就活相談に乗る』『寿司屋』『酒』というシチュエーション・・・。
ジャーナリスト伊藤詩織氏が告発した性被害の状況とまったく同じなのだ」
http://tablo.jp/serialization/pkashima/news004354.html
裁縫家にして漫画家のワタナベ・コウは自らのブログに「今までの積み重ねがエスカレートしたように」をエントリしている。
「『報道ステーション』で紹介された懇談後の編集部のコメントのなかの『山本さん(声をあげた大学生の代表)たちは、外国で暮らしていたから、違う視点を……』には、再びあきれかえりました。編集部は反省の態度を示していたということでしたが、問題の根本(というか、世界の流れ)をいまだに理解していないのでしょう。
対して、山本さんの、編集部が女性蔑視の記事をつくるにいたったことへの『今までの積み重ねがエスカレートしたように見える』の発言は、的確だと思いました。
個人的見解ですが、『今までの積み重ね』のはじまりは、1995年のツルシくんの編集長解任事件、そして、それにだれも声を上げなかったこと、だったのではないかと思います」
http://www.kureyan.com/column-kou/48287.html?fbclid=IwAR148k_Z-g7cfTtxl1RXa4JqMwAoFrAbZRlYbrnm4IXVwQzSDRp76FaaMCk
ワタナベ・コウとツルシカズヒコ(靍師一彦)は夫婦である。この夫婦、日本共産党のシンパなのね。ツルシも何と署名していた!
「署名しました。週刊SPA!編集部OBとして、現発行人と編集人をぶん殴ってやりたい衝動にかられました。激怒しています」
「週刊SPA!編集部OBとして、現編集部の社会的責任感や人権意識の欠如に呆れ、激怒しています。OBのひとりとして多大な迷惑をこうむっています。同誌の歴史に多大な汚点を残しましたね」
https://twitter.com/k_tsurushi/status/1083598072028921856
https://twitter.com/k_tsurushi/status/1083622091524427776
ツルシは渡部超第2編集局長が編集長時代に行われたインタビュー記事を紹介し、「このころからモラルも知性も劣化した下劣な誌面づくりがエスカレートしていったのか」というツイートも投稿している。
https://twitter.com/k_tsurushi/status/1083625867039797248
これが、そのインタビュー。2011年12月の掲載だ。渡部は言う。
「―そのなかでも刺さるネタというと。
他誌もそうかもしれませんが、SEXでしょうか(笑)。あとは、同世代の女は何を考えているんだといったネタも刺さります。たとえば今号(2011年12月13日号)では、第1特集が『女が語る[人生最高/最低]のSEX』で、第2特集が『[職場のストレス]を消し去る技術』なんですが、こういうのは、バランスがいいと思います」
https://www.fujisan.co.jp/product/1431/interview/

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3)【記事】百田尚樹「日本国紀」がスキャンダル街道驀進中!

元編集者だという五十嵐茂によるフェイスブックの投稿が話題になっている。五十嵐は幻冬舎百田尚樹「日本国紀」に対する対応が出版界の常識とは違っていると指摘しているのだ。
「そして、通常の編集校正過程を行っている編集部では考えにくいことだが、もしそれが十数行にわたる訂正の必要として出てきたとしたら、その編集者は仕事をもう止めたくなるだろう。さらに致命的なことは、それが、著者が、他人の章を「盗用」していたり全編にわたって、「剽窃」していて、それを編集者が見抜けなかったしたらどうだろうか。もう正誤表などという範疇を超えて、担当者の進退がかかる責任問題であり、社としての公式の見解表明の発表にまでなる社会問題になるだろう」
https://www.facebook.com/yosihifu.arita/posts/2578257528882849
池田信夫は1月14日付で「『日本国紀』の示した『日本人の物語』の不在」を発表している。池田は『新しい歴史教科書をつくる会』による教科書の劣化版だと評している。
「多くの人が指摘するように、本書は歴史書としてはかなりお粗末である。事実誤認が多く、他人の本の孫引きが目立つ。これは著者がアマチュアなのだから、ある程度はしょうがない。それより彼は作家としてはプロなのだから、歴史小説としておもしろいかどうかが問題だ。司馬遼太郎の小説が事実に反していると批判する人はいないだろう。
だが結論からいうと、おもしろくなかった。小説としては無味乾燥で、オリジナリティがない。約500ページのうち幕末以降に270ページを費やしている本書の力点は明らかに近代史にあり、そのねらいは『自虐史観』を否定しようという『新しい歴史教科書をつくる会』の教科書と同じだが、その劣化版である」
http://agora-web.jp/archives/2036695-2.html
これは宗教学者島田裕巳のツイート。
「話題の『日本国紀』を読み終えた著者は日本人が素晴らしいと言うが、戦前も戦後も新聞に煽られて戦争に突き進んだり、自虐史観にとらわれたりしてきたとすると、どこが立派なのかわからなくなる」
https://twitter.com/hiromishimada/status/1084832721866653697
場外乱闘も勃発!久野潤は「百田尚樹『日本国紀』をコンナヒトタチに批判されたくない」で「一揆の原理 日本中世の一揆から現代のSNSまで」(洋泉社)で私を驚かせてくれた後、中公新書応仁の乱」ですっかり名前の知れ渡ることになった呉座勇一を次のように批判したことが事の発端となった。
朝日新聞では12月4日より毎週火曜に、冒頭で挙げた『応仁の乱』の著者でもある呉座勇一氏による『呉座勇一の歴史家雑記』で『日本国紀』批評が展開されている。その初回では『さぞかし過激な内容だろうと予想していた私は正直、拍子抜けした』とあるが、はて一体どのような内容を『予想』したのであろうか。
百田氏は12月18日発売の『FLASH』でも述べている通り、『日本人が自分の国や祖先に誇りを持てる歴史書』を書こうとしたのであって、別に過激な(特異な?)歴史観で衆目を集めようとしているわけではない。12月11日付でも呉座氏は『私の見る限り、古代・中世史に関しては作家の井沢元彦氏の著作に多くを負っている』と指摘するが、すでに校正段階で筆者もその件で百田氏に直接尋ねたところである。自らの知見に基づいて部分的に井沢説を採りつつ論を展開するのは、百田氏の著作である以上自由であろう。
『学界の通説と作家の思いつきを同列に並べるのはやめてほしい』とのことだが、戦前日本が他国を一方的に侵略していたかのように断ずるかつての『学界の通説』がいかに実情を無視したものであるか。あるいは呉座氏の主張と違うところが多い、戦前の『学界の通説』についてはどう捉えているのか」
https://ironna.jp/article/11576?p=1
これに対して呉座勇一は「『日本国紀』監修者・久野潤氏の反論に応える」を「アゴラ」に二回にわたって発表している。
「しかし小学校の夏休みの宿題ではないのだから、『どれだけがんばったか』ではなく結果が重要である。久野氏は戦史研究者とのことだが、日露戦争第二次世界大戦の記述に関しても下記サイトなどで誤りが報告されている。
これに対し久野氏は『『日本海海戦でロシア艦隊が失った巡洋艦5隻ではなく4隻』といった批判は些細なミスをあげつらった、ためにする批判だ』と抗弁するかもしれない。だが、その反論を認めたとしても、太平洋戦争で日本が『ベトナムとカンボジアとラオスを植民地としていたフランス』を相手取って戦った、という記述(初版本、391p)は些細なミスでは片づけられない致命的な錯誤である」
「ただ私の見る限り、同書の古代・中世パートで通説と大きく懸け離れた主張を展開している部分は、古田武彦氏の九州王朝説を除くと、井沢元彦氏の著作に大きく依拠している。百田氏の独自説というと、『百済は日本の植民地に近い存在だった』ぐらいではないだろうか」
「なお78pには朝廷が『武力を用いず、ひたすら夷狄調伏の祈祷をするばかりだった』とあるが、実際には祈祷だけでなく要所の防備、賊(刀伊)の討伐、戦功を立てた者への行賞、山陰・山陽・南海・北陸道の防備を行うことを決定している。平安貴族は神頼み一辺倒ではなく現実的な措置もとっているし、鎌倉武士もしばしば神仏にすがっている。井沢氏や百田氏が公家の『弱』を誇張するのは、勉強不足で古い学説しか知らないのか、護憲派揶揄するために歴史を歪めているかのいずれかであろう」
「仮に『百田尚樹の痛快!日本史講義』みたいなタイトルだったら、私はわざわざ朝日新聞で批判しなかった。作家の百田氏はともかく、歴史学界に身を置く久野氏は『通史の作法』を知っているはずだ。なぜ忠告しなかったのだろうか。全く理解に苦しむ」
http://agora-web.jp/archives/2036612.html
http://agora-web.jp/archives/2036627.html
この呉座勇一に噛みついたのは、元通産官僚にして「最終解答 日本古代史 神武東征から邪馬台国、日韓関係の起源まで」や「最終解答 日本近現代史 幕末から平成までの歴史論争を一刀両断」などの著書を持つ八幡和郎である。フェイスブックに「拡散希望:呉座氏が百田『日本国紀』を盗作のようにいうなら呉座氏の書評は私のアゴラ書評の盗作だ(笑)」を発表した。
「呉座氏はアゴラのこの記事で『日本国紀』が井沢氏のものに多く拠っていることを批判しているが、この呉座氏の指摘は私がアゴの記事に書いていることとほとんど内容は同じだ。事実の指摘の内容も、論旨もとても似ている。盗作!とはいわないが、それに近い」
https://www.facebook.com/kazuo.yawata/posts/2365173400223533
ところが、この八幡の投稿に呉座がスクリーンショットを返信。「ろだん」による「論壇net」は次のように書いている。
「ここに添付されているスクリーンショットの日付(11/13)を見れば、八幡氏の書評(11/23)より前に呉座氏も気が付いていたことが解ります。『盗作』の告発は全くのデタラメだったと一目瞭然な返信です」
https://rondan.net/12081
国会議員の有田芳生と「日本国紀」の版元である幻冬舎見城徹ツイッターでバトル!
有田が「日本国紀」について、こう呟いたのが見城を激怒させたのである。
「コピペ話題本の『7刷』を書店で見ました。売れ行きを店員に聞くと『もうあまり動きはないですね』。でも平積みじゃないですか。『注しなくても増刷すると、それが新たに届くんです』。そんなシステムがあることを知りました。誤りを訂正するたびに増刷すれば累計部数は増えていくという仕組みです」
https://twitter.com/aritayoshifu/status/1083973908980584449
見城徹のツイート、最初は冷静だ。
有田芳生さんが仰られている書店が何と言う書店か実名を知りたいです。まさか、でっち上げではないでしょうし。実際に、そんな馬鹿なことを言う書店は存在しないと思います。ビジネスですからね」
https://twitter.com/kenjo_toru1229/status/1084073874331848704
ここからだ、見城の「攻撃」が始まるのは!
有田芳生氏の確信的発言は朝日新聞珊瑚礁記事捏造事件や従軍慰安婦強制連行でっち上げ吉田証言と似てますね」
https://twitter.com/kenjo_toru1229/status/1084077734031060992
「国会議員である有田芳生氏の悪質な風説の流布は許しがたいと思っています」
https://twitter.com/kenjo_toru1229/status/1084838581259055104
「しかし、こんな人が国会議員であることに驚きを禁じ得ない。次の選挙では必ず落とさなければならない。書籍の流通システムに全く無知でよくこんなことを簡単に言うよ。どの本を並べるかは書店の自由なのだ。売れないなら平積みしなければいい。返品すればいいのだ」
https://twitter.com/kenjo_toru1229/status/1084086588760444934
有田芳生氏のお粗末過ぎる書店発言は小学生でも解ることだ。ないものをでっち上げたのか?意図的に改変したのか?『書店員は確かにそう言った』と開き直るのか?とにかく、ちょっと調べれば自分の頓珍漢さは確認出来た筈だ。こんな人が国会で代表質問に立つと思うとゾッとする。大丈夫か、立憲民主党?」
https://twitter.com/kenjo_toru1229/status/1084242184226856960
いずれにしても百田は「日本国紀」などと大仰なタイトルをつけるのであれば、せめて葦津珍彦ぐらいは真剣に勉強してから執筆にとりかかるべきではなかったのか。

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4)【本日の一行情報】

高橋留美子うる星やつら」(小学館)の40周年を記念した「うる星やつらcafe」が、1月11日から3月31日まで池袋パルコ本館7階のTHE GUEST cafe&dinerで開催されている。「うる星やつらcafe」は福岡・札幌・池袋・名古屋・大阪という全国五か所のTHE GUEST cafe&dinerで開催するそうだ。
https://natalie.mu/comic/news/315506
http://the-guest.com/urusei_yatsura_ikebukuro/

Amazonは、さまざまな著名人の書籍にまつわる「物語」を通じて、読者に本との出合いや電子書籍の楽しみ方を伝えるWebマガジン「私の書棚」の第4回目を公開した。今回、登場するのは、お笑い芸人の横澤夏子
https://www.amazon.co.jp/b?node=6192342051&ref=surl

◎「mashupNY」の1月10日付「リン=マニュエル・ミランダら『ハミルトン』チーム NY老舗書店ドラマブックショップを購入」は次のように書いている。
「大ヒットブロードウェイ『ハミルトン』生みの親で、俳優のリン=マニュエル・ミランダ(Lin-Manuel Miranda)が、仲間と共に廃業の危機にあった演劇関連の老舗書店「ドラマ・ブック・ショップ」(Drama Book Shop)を買収すると発表した。
創業100年近いドラマ・ブック・ショップは、演劇コミュニティーの中心的な存在で、ミュージカルに関する書物や台本、楽譜などを販売する」
https://www.mashupreporter.com/lin-manuel-miranda-drama-book-shop/
リン=マニュエル・ミランダの「ハミルトン」はアメリカ“建国の父”で初代財務長官ハミルトンの生涯をラップでつづるミュージカル。ピューリッツァー賞を戯曲部門で受賞している。ミランダは2月に公開される映画「メリー・ポピンズ リターンズ」でジャックを演じている。

関西大学では、図書館学習支援講座「書評のススメ!」で学生が作成した「本の帯」と「書評」を活用した展示販売を1月16日(水)からMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店において実施する
http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/pressrelease/2018/No80.pdf

電通の専門組織「電通ダイバーシティ・ラボ」(DDL)は、2018年10月に全国20~59歳の個人60,000名を対象にLGBTを含む性的少数者=セクシュアル・マイノリティに関する広範な調査を実施した。その結果、LGBT層に該当する人は8.9%、「LGBT」という言葉の浸透率は68.5%となった。同性婚」については78.4%の人が賛成している。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2019/0110-009728.html

東証一部上場企業のVOYAGEGROUPと電通の完全子会社であるサイバー・コミュニケーションズCCI)は、経営統合て、持ち株会社の社名を「CARTAHOLDINGS」(カルタホールディングス)に変更したが、1月11日付で「起業家倶楽部」が「経営統合の新しいモデルにしたいカルタホールディングスの挑戦」を発表している。
VOYAGEGROUPの宇佐美進典代表取締役社長兼CEOは言う。
「まずは弊社がゲーム業界などで培ってきた運用型広告のプラットフォームをCCIのクライアントに提供出来ると考えています。大手ブランド広告主も従来のマス広告だけでなく、ネット広告の需要が増えていきます。年齢層やエリア、2回目に閲覧しに来たユーザーには違うコンテンツを流したいなど、かゆいところに手が届くサービスが求められることでしょう。また複雑化する広告主のニーズに応えるためには機能追加など迅速な対応が求められますが、CCIは他社のプラットフォームを借りるのではなく、自社のサービスとしてスピード感を持って提供できるようになります」
サイバー・コミュニケーションズの新澤明男代表取締役社長は言う
「ネット広告市場が伸びている中で、広告効果を追求する運用型広告のニーズが高まっています。弊社も70名のエンジニアを抱えていますが、クライアントのニーズは複雑化しており、限界を感じていました。VOYAGE GROUPはアドテクノロジーのプラットフォームを持っており、弊社もプライベートブランドを強化したいと考えていましたので、その課題と合致しました」
http://kigyoka.com/news/magazine/magazine_20190111.html

◎私には小説家としてではなく、「にっぽん芸能史」(映人社)や浪曲論」(彩流社)の著者として記憶にある稲田和浩が初めての時代小説、「そんな夢をあともう少し」(祥伝社庫)を上梓した。1月20日に「Readin' Writin'」で稲田のトークイベントが開催される。
http://news.shodensha.co.jp/article/463583669.html
主人公は千住の遊女屋のおばさん。稲田のこんなツイートが目にとまった。
「今まで作品を褒められたのは、琵琶曲の『善知鳥』を邦楽評論家の森田繁先生、新内『お絹心中』を平岡正明さん、『善知鳥』は生きていれば名人になったであろう中川鶴女さん、「お絹心中」は多分もうすぐ名人になる岡本宮之助さんの演奏のおかげ。作品褒められたのは人生で三度目。解説あるといいね」
「考えてみたら、落語、講談、浪曲で褒められた作品は一つもないや。五代目枝、馬琴、五月一朗……結構、名人にもやっていただいているのにね」
https://twitter.com/inacolle/status/1079052608264855552
https://twitter.com/inacolle/status/1079055612296609792

博報堂DYホールディングスのグループ横断型組織「デジタルロケーションメディア・ビジネスセンター」は、新たなプラニング手法である「生活者モードベースドプラニング」を体系化した。11月27日に発表した「移動する生活者調査」第二弾の結果をもとに、このプラニング手法で分析・立案した想定事例を、自動車、飲料の2業種で公開する。
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/assets/uploads/20190110_2.pdf

◎乃木坂46の高山一実の小説デビュー作「トラペジウム」(KADOKAWA刊)が累計13万部を突破した。
https://www.zakzak.co.jp/ent/news/190111/ent1901119867-n1.html

◎「うんこ漢字ドリルシリーズ」を出版する響社と、タブレット端末を使った学習サービス「RISU算数」を運営するRISU Japanは、未就学児・小学生の読解力向上を目指したタイアップ企画を実施する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000003336.html

KADOKAWAは、1月11日に『家を買Walker 2019 新春号』の東京版、神奈川版、埼玉版、千葉版を刊行した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005405.000007006.html

◎世界化社は、「家庭画報」と「TRAIN SUITE 四季島」のコラボレーションツアーの第二弾を5月6日(月・祝)~9日(木)〔3泊4日〕に開催する。今回巡るのは上野駅を発着地点に、北はニセコ・登別まで。「家庭画報」2月号特集で紹介した四季島ツアー3泊4日の旅行日程に、「家庭画報ならではのアレンジを加えている。初日の夕食後、「四季島」車内のラウンジにて、ヴァイオリニスト・戸澤哲夫、チェリスト藤森亮一による特別コンサートが開催される。また本上まなみが函館の老舗レストラン「五島軒」でトークショーを行う。
一人当たり料金は、五能線コースが2名・1室利用で950,000円。縄コースが940,000円、各デラックススイート(1室)は400,000円増し。最少催行人数は28名、定員32名。
https://www.kateigaho.com/travel/local/38708/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000544.000009728.html

◎「SocialGameInfo」の1月11日付「サイバード小学館マンガワン事業室、『ケンガンULTIMATE BATTLE』を今春リリースへ クローズドβテスト募集も開始」。
「サイバードと小学館マンガワン事業室は、本日(1月11日)、格闘漫画『ケンガンアシュラ』初のスマートフォン向けゲームアプリ『ケンガンULTIMATE BATTLE』を今春配信すると発表した」
https://gamebiz.jp/?p=229093

◎「ゲッサン」2月号(小学館)で「からかい上手の高木さん」のテレビアニメ第2期制作が発表された。
https://www.famitsu.com/news/201901/12170482.html

◎「世界で最も美しい書店」として知られているアルゼンチン、ブエノスアイレスの高級住宅街レコレータ地区にある「アテネオ・グランド・スプレンディッド」をナショナル ジオグラフィックが紹介している。
「アルゼンチンは学が盛んな国であり、年間何万点という作品が出版される。ブエノスアイレスは、一人あたりの書店数が世界で最も多い都市のひとつで、その数は700軒以上にのぼる。この街にすばらしい書店は数あるが、独自の魅力にあふれるアテネオ・グランド・スプレンディッドは一見の価値がある」
アテネオ・グランド・スプレンディッドは単なる書店ではない。ここは、新たな命を生きている歴史の一片なのだ」
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/010800021/

◎企業とファンの最適な関係構築を支援するアライドアーキテクツは、野村ホールディングスおよびコミュニケーション・ディレクターの佐藤尚之と、「ファンベース」を基盤としたマーケティング援事業における合弁会社設立の検討に関して、三者間で基本合意書を締結した。
https://www.aainc.co.jp/aainc/img/news-release/aainc_release_20190111_fanbase.pdf

梅原猛が亡くなった。梅原の古代史ものは推理小説と同じような興奮を味わえた。その一方で「美と宗教の発見」のような仕事をしている。生命学を切り拓いて来た森岡正博が追悼のツイートを投稿している。
梅原猛先生は私の恩師のひとり。ご冥福をお祈りします。30年前に若かった私が自著で彼に噛み付いたときも彼は微動だにしなかったのが鮮烈な思い出である。そういえば『脳死論はきみにまかせる』という言葉をもらったのだった。ちゃんと受け継げただろうか
https://twitter.com/Sukuitohananika/status/1084487686356754437
柴山哲也にとっても梅原は恩師であったようだ。
「哲学者の梅原猛氏が亡くなった。拙著『新京都学派』で梅原日本学について書いたことがある。学生時代から教えを受けた恩師だった。一年ほど前に電話で話したが、まだお元気そうだった。昭和を代表した知識人で、現代社会にもっと発言して欲しいと思っていたが、とても残念だ。ご冥福を祈ります」
https://twitter.com/shibayama_t/status/1084652330484588545
市川猿紫のツイート。
「今朝、梅原猛さんの訃報を知りました。スーパー歌舞伎誕生には無くては成らない御方です。心より御冥福をお祈りいたします」
https://twitter.com/9KYMibHuBZyhk2E/status/1084624978358677505
山岸凉子の「日出処の天子」は、梅原猛の「隠された十字架」なくしては描かれることはなかったに違いない。

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5)【深夜の誌人語録】

完璧であることも欠点であるということに気づくべきである。