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1)【記事】学研家庭教師「どくだんご師匠」のわいせつ事件と「青汁王子」の脱税
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.2.14 Shuppanjin
1)【記事】学研家庭教師「どくだんご師匠」のわいせつ事件と「青汁王子」の脱税
朝日新聞デジタルの2月12日付「『学研の家庭教師』わいせつ事件、懲役1年6カ月求刑」は次のように書いている。
「起訴状などによると、被告は出版大手『学研ホールディングス』のグループ会社『学研エル・スタッフィング』(東京都豊島区)が派遣する家庭教師をしていた2018年5月、同府東大阪市の高校1年だった女子生徒の自宅で、生徒にキスをしたり服の中に手を入れて体を触ったりしたとされる」
https://www.asahi.com/articles/ASM2C7W82M2CPTIL002.html
毎日新聞1月31日付大阪版夕刊の「わいせつ 家庭教師、教え子に 『どくだんご師匠』在宅起訴 大阪」によれば、この家庭教師は有名人であったようだ。
「男はタレントではないが、『どくだんご師匠』の愛称で、民放の深夜バラエティー番組などに度々出演しており、事件後も自身のツイッターなどで出演をアピールしていた」
https://mainichi.jp/articles/20190131/ddf/041/040/020000c
「いい出会いが学びを変える」は嘘だった。
https://www.youtube.com/watch?v=xc2E229FksQ&sns=tw
「青汁王子」もテレビやインターネットに登場していた人物である。東京地検特捜部は脱税などの疑いで「すっきりフルーツ青汁」などを販売する「メディアハーツ」の社長三崎優太容疑者を逮捕したが、三崎は「青汁王子」と呼ばれていた。
https://www.sanspo.com/geino/news/20190212/sca19021212380002-n1.html
「NHK NEWS WEB」が発表した「“青汁王子”を脱税の疑いで逮捕」によれば、「青汁王子」は「広告宣伝費は同業他社について批判的な内容をネットに書き込むよう、別の会社に依頼して支払ったもので、架空の経費ではない」と説明しているという。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190212/0025444.html
「青汁王子」は仮想通貨にかかわる本も出版していた。「仮想通貨ICO投資で50億円稼ぐ」や「仮想通貨『ICO投資』ってやつで10万円を2億円にしてみた」がそうだ。ともに版元は、ぱる出版である。
http://pal-pub.jp/?p=4821
http://pal-pub.jp/?p=4696
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2)【本日の一行情報】
◎「ローリングストーン」サンフランシスコ版26,000部に封入された雑誌付録は「Expand Your Tongue’s Mind」というコピーとともにRevive Kombucha社のオリジナルコーラ味のボトルがシートごとに描かれた「幻覚剤LSDのシート(ブロッターペーパー)」!「AdGang」の掲載した「雑誌の付録に薬物シート!? 米飲料ブランドの仰天広告」は次のように書いている。
「今回の広告が出稿されたカリフォルニア州では1966年にLSDが非合法化され、翌1967年にサンフランシスコで反体制的文化やヒッピー文化に共感する人々が集結した『サマー・オブ・ラブ』という運動が巻き起こったという歴史的背景があります。
そのような地で行われる今回の付録と広告。地域の特徴や文化をヒントにして、ブランドへの関心を喚起させるアンビエント広告でした」
https://adgang.jp/2019/02/171164.html
◎「NEWSポストセブン」の「五輪を名目にコンビニから追い出された成人向け雑誌の末路」は、こう結ばれている。
「確かに何万部も売れて予算が潤沢にあり、人手もかけられた時代は帰ってこないだろう。だが、市場規模が小さくなったとはいえ、購入希望者は存在している。販売ルートも含め、急速に変化する社会に対応できる雑誌なら、きっとこれからも生き残るのだろう」
https://www.news-postseven.com/archives/20190211_867886.html?PAGE=1#container
これは別に成人向け雑誌に限って妥当するハナシではない。あらゆる雑誌について言い得ることである。週刊誌にしても、女性誌にしても成人向け雑誌と同じ問題に直面しているのだ。
◎さすが白川道だよなあ。新潮社出版部長・中瀬ゆかりが2月7日(木)放送の「垣花正あなたとハッピー!」に出演し、聴取者を驚かせるエピソードを次々に披露した。
「もう17, 8年くらい前のこと。死んだトウチャンこと、作家の白川道がベストセラー『天国への階段』を出し、8000万円近い印税が転がり込んだ。・・・はずなのに、1ヶ月で競輪で溶かして、翌日に前借をはじめたと聞いたとき、地獄を見た。
中瀬『まさに“地獄への階段”でしたよね。ホントに、光熱費を払うために、小銭を数えるような生活を送りましたから』
すってんてんになった中瀬家は、小銭を数える生活に突入。辛い日々が続いていたら、ある日、たまたま買った有馬記念で、80万馬券を当てて一気に回復!博打で地獄から天国にという不思議な体験をしたという」
https://grapee.jp/631189
◎「Forbes JAPAN」に掲載された「低迷するテレビ業界に、ネスレ高岡社長が見つけたチャンス」は次のように書いている。
「ネスレ日本は、独自にショートムービーを製作し、YouTubeで公開する『ネスレシアター』を運営している。これは高岡のアイデアから始まった日本独自の取り組みだ。映画監督の岩井俊二の『花とアリス』など著名な映画監督によるコンテンツが揃う。短いストーリーの中にさりげなくコーヒーが出てきて、ネスレの商品にアクセスしたくなるような仕掛けがされている」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25399/1/1/1
◎LINEは、音楽エンタテイメントを提供するスペースシャワーネットワークと、インフルエンサープロダクションGROVEと連携し、次世代のスター発掘のため、各分野での強みを活かした取り組みを「LINE LIVE」にて実施することになった。三社で連携することで、新しい放送番組企画や、音楽ライブと連動したイベントを毎月実施し、音楽ジャンルを中心にファッション、エンタテインメント、ビューティ、アート、フードなど様々なジャンルで活躍する次世代のスターをバックアップしていく環境作りを目指す。
取り組みの第一弾として、スペースシャワーTVが主催する「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2019」と連動したコラボレーション企画を2月14日よりスタートする。「LINE LIVE」内で開催されるオーディションイベントの勝者を「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2019」のイベントレポーターとして採用するというものだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001472.000001594.html
◎「アエラドット」の「広河隆一氏“性暴力”に写真家が直言 『カメラの前に立った人々の思いを踏みにじった』」は長倉洋海が筆を執っている。
「最初に言いたいのは、氏の行為は多くの人を傷つけたが、そればかりか、パレスチナやチェルノブイリ、福島などの地で、『この地の問題に光を当ててほしい』と願い、彼のカメラの前に立った人々の思いを踏みにじってもいる。さらには、『大手メディアが伝えない真実を伝える』という姿勢に共鳴し『DAYS JAPAN』の購読・寄付を続けた人々、そして、実際にフォトジャーナリズムに触れてみたいと集ってきた人々の思いをも裏切った」
https://dot.asahi.com/dot/2019020800082.html?page=1
「ル・モンド・ディプロマティーク日本語版」編集長の村松恭平がツイートしている。
「DAYS JAPANの元編集長、広河隆一氏による性暴力事件に関する記事がル・モンド紙に掲載された。海外取材の際に彼から脅迫され、暴行されたと証言する女性についても具体的に書かれている」
https://twitter.com/kyohei_0516/status/1094893679330750464
◎「ほんのひきだし」による今年1月の雑誌の月刊売上冊数…トップは小学館の「コロコロコミック」2月号。第2位は集英社の「週刊少年ジャンプ」。第3位は宝島社の「otona MUSE」2月号。第4位は小学館の「ちゃお」2月号。小学館の月刊マンガ誌は強い。
第5位は「隔週刊 キャシーといっしょにハワイアンキルト」。第6位は「隔週刊 自衛隊DVDコレクション」。ともにデアゴスティーニ・ジャパンの分冊百科。
第7位は宝島社の「リンネル」3月号。宝島社はベストテンに2誌も女性誌をランクインさせている。第8位は集英社の芸能誌「MYOJO」3月号。第9位は「NHK ラジオ英会話」。
第10位は何と講談社の「週刊現代」。文春砲を抑えてのベスト10入りである。最も売れたのは1月7日発売の合併号で、巻頭特集は「老親とあなたに降りかかる面倒な『現実』 死ぬ前に用意しておくこと」であり、「昨年同時期と比較しても130%に迫る売れ行き」だったそうだ。
これが売上金額となるとトップは宝島社の「otona MUSE」2月号。
第2位は「コロコロコミック」2月号。第3位は何と小学館の「てれびくん」2月号。「てれびくん」は、1,472円という価格が上位進出の決め手となった。
第4位は「リンネル」3月号。第5位は「大人のおしゃれ手帖」2月号。宝島社の女性誌は付録があることによって1000円という売価を設定できる強みを持っている。
第6位は「ちゃお」2月号。第7位は「文藝春秋」。
第8位は「&ROSY」3月号。第9位は「sweet」2月号。第10位は「mini」2月号。すべて宝島社の女性ファッション誌である。
宝島社はベスト10に6誌もランクインさせている。これに次ぐのが小学館の3誌。この2社以外でベスト10に入った出版社は文藝春秋だけである。
http://hon-hikidashi.jp/more/75567/
◎「週刊ポスト」の書評で坪内祐三が、文藝春秋で広告担当常務をつとめた斎藤禎の「文士たちのアメリカ留学 一九五三~一九六三」(書籍工房早山)を取り上げている。
https://www.news-postseven.com/archives/20190212_862597.html?PAGE=1#container
自分の編集者としての自慢話を本にしないのが斎藤禎らしいところだ。
◎「WEBRONZA」が「取次による書籍出荷価格の引き下げ交渉が難航」を掲載している。
「9月末までの交渉の進展について、日販の中西淳一執行役員・仕入部長は『いい反応は半分以下』と難航を認めている。ただ、交渉を重ねることで協力する出版社が目立ってきているという。
同時に、雑誌の物流コスト上昇に伴う『運賃協力金』を仕入れ金額の0.55%から0.85%への引き上げ要請を始めたところ、出版社側はおおむね了承する姿勢という」
https://webronza.asahi.com/national/articles/2019012200006.html
◎1月の1月「書泉・女性タレント写真集売上ランキング」で第1位となったのは生田絵梨花写真集「インターミッション」(講談社)。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000996.000016756.html
◎「首相官邸が記者クラブ『内閣記者会』に対し、菅義偉官房長官の記者会見での東京新聞記者の質問に『事実誤認がある』として『問題意識の共有』を要請する文書を出した問題」(朝日新聞)の「初報は2月1日。情報誌『選択』が電子版などで『首相官邸が東京新聞・望月記者を牽制 記者クラブに異様な『申し入れ書』』と報じたことに始まる」そうだ。「選択」が書かなければ、新聞労連が抗議声明を発表することもなかった。「デイリー新潮」が「菅長官に睨まれる東京新聞『望月記者』と朝日新聞が共闘!? “官邸申し入れ”に徹底抗戦」を掲載している。
「このハフポストの記事で、昨年12月28日に文書で申し入れが行われたことに対し、なぜ年明けの2月5日に抗議を行ったのか、という問いに対し、南委員長は『2月1日の『選択』の記事で初めて知った』と回答している」
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/02130631/?all=1&page=1
◎マガジンハウスの「ブルータス」は2月15日(金)に今回で3度目となる「平凡ブルータス」特集号を発売する。表紙を飾るのはHey! Say! JUMPだ。
https://www.atpress.ne.jp/news/176776
◎ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(1月9日放送)に、三省堂書店の新井見枝香が出演。乾貴美子が「売れる置き場所ってあるんですか?」と聞くと、新井は「絶対、『右端角』です」と答えた。
http://www.1242.com/lf/articles/156352/?cat=life&pg=takada
◎TSUTAYAは、「復刊プロデュース文庫」の第13弾として、笹沢左保の「白い悲鳴」(祥伝社)を2月14日(木)より全国のTSUTAYAにて発売を開始する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000744.000018760.html
◎デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は、米国の新聞社ワシントン・ポスト社の独占パートナーとして、媒体社向け基幹業務管理ソリューション「Arc Publishing」(アークパブリッシング)の日本初の導入を実現し、2月より提供を開始した。
Arc Publishingは、時間や場所を問わず、記事の作成から、写真や映像などのコンテンツ管理、校正や校閲を含む作業スケジュール管理まで、媒体社が必要とする業務の一括管理をクラウド上で行う。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000017676.html
◎「週刊少年ジャンプ」の創刊50周年記念作品としてPlayStation4用ソフトウェア「JUMP FORCE」(ジャンプ フォース)が今日発売となる。「ONE PIECE」「ドラゴンボール」「NARUTO-ナルト-」「BLEACH」「HUNTER×HUNTER」「幽☆遊☆白書」といった、人気作品のキャラクターが登場する、対戦アクションゲームである。
https://www.jp.playstation.com/blog/detail/8248/20190212-jumpforce.html
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3)【深夜の誌人語録】
願うよりも祈るよりも実践せよ。