【文徒】2019年(平成31)3月7日(第7巻42号・通巻1460号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】激ヤセ!与沢翼が「ブチ抜く力」(扶桑社)で復活
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.3.7 Shuppanjin

1)【記事】激ヤセ!与沢翼が「ブチ抜く力」(扶桑社)で復活

扶桑社が与沢翼の「ブチ抜く力」を発売した。
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594079437
あの与沢が復活だ。しかし、表紙の写真を見て、私は驚いた。こんに痩せたのか。かつては「臭いブタ」と呼ばれていた体型が激変した。
http://news.livedoor.com/article/detail/8689043/
私が与沢翼という名前を知ったのは、2013年の秋に刊行された与沢が責任編集長であることを謳った「ネオヒルズジャパン」(双葉社)によってである。この本を仕掛けたのが箕輪厚介で、彼の名も高らしめることになった。
もっとも与沢は大ブレイクの直後に専任ドライバーへの暴行容疑で警視庁により書類送検されたり、年が明けた2014年4月にフリーエージェントスタイルホールディングスが破綻状態にあることをフェイスブックで告白するなど、与沢ブームは一気に下降線を辿ることになったが、与沢本をきっかけに箕輪が編集者としての才能を開花させたのは間違いあるまい。
東洋経済ONLINE」の「アマゾン『売れているビジネス書』ランキング」によれば1位は「FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」(日経BP社)、第2位が「ブチ抜く力」であった。
「2位には、初登場『ブチ抜く力』(与沢翼著、扶桑社)がランクインした。要因は不明だが、注受付の開始が影響している模様だ
https://toyokeizai.net/articles/-/269086
敢えて「要因は不明」だとしているのは「Wikipedia」に次のような記述があることと関連しているのかもしれない。
「2014年12月10日、同年9月25日産業廃棄物業者に処分を依頼した自著書籍やDVDなどおよそ6トン分の、処理代金を支払っていないことが報道された」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8E%E6%B2%A2%E7%BF%BC
与沢自身が発売前重版となったことをツイートしている。
「担当さんから連絡がきました。
発売前重版というのが1万5千冊かかったらしいです。
ありがとうございます」
https://twitter.com/tsubasa_yozawa/status/1101449093115604992
与沢は本の内容に自信満々のようである。何とメルカリでは「プレミア価格」で取引されている!
「自分の本読み終わりました。うん悪くない。現時点で追加はあっても修正すべき点は一つも、一字もなかった。やっぱり本質的に書けてた。これなら心配無用
ちなみにどこもかしこも完売してて利益つけて転売されても完売してる始末で。
俺の本書いこんだら30%以上も利益出てたのかい!複雑な気分」
https://twitter.com/tsubasa_yozawa/status/1102635012468310017
「クビでも年収1億円」(角川学芸出版)なる著書を持つ小玉歩が与沢にエールを送っている。小玉も与沢と同じジャンルの人間なのだろう。
「『ブチ抜く力』読みました。そのまんまの与沢さんが書き上げられていてパワーをもらいました。ありがとうございます。僕も頑張ります。与沢さんは思慮深く本当に馬力のある人です。ぜひ、皆さんも読んでみて下さい」
https://twitter.com/ayumu_fmc/status/1102500578351931392
テレビ朝日の植岡耕一がツイートしている。
与沢翼さんの新著『ブチ抜く力』を、お会いしたことのないのに編集担当の人から献本いただいた。ドバイに行ったのがちょうど1年前。その時感じた与沢さんのすごさを一言で表したいいタイトルだと思う。さっそく読む。ありがとうございます」
https://twitter.com/koichiueo/status/1102192801750573056
宮脇書店稲毛長沼原店〝非公式〟アカウントによれば、「ブチ抜く力 初回入荷分が売り切れてしまったで。最速や」と3月4日にツイートしている。
https://twitter.com/miyawaki_inage/status/1102527454550216704
日本、大丈夫か…。

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2)【本日の一行情報】

◎CCCメディアハウスは「Pen」2016年1月1日・15日号を再編集したムック「完全保存版 ひとり、京都。」を発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000251.000011369.html

桜坂洋ラノベを原作としたハリウッド映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の続編の企画が進行中のようだ。「映画.com」は、こう書いている。
「米Deadlineによれば、英人気コメディアン、リッキー・ジャーベイス監督・主演のコメディ映画『ウソから始まる恋と仕事の成功術』で共同脚本と共同監督を務めたマシュー・ロビンソンが、自らのアイデアをもとに脚本を執筆。前作の製作を手がけたアーウィン・ストフとトム・ラサリー、米人気テレビシリーズ『HEROES/ヒーローズ』で知られるマシ・オカがプロデュースにあたるほか、『週刊少年ジャンプ』(集英社)編集長の佐々木尚氏が製作総指揮として名を連ねている」
https://eiga.com/news/20190305/10/

◎ロイターによれば、グーグルは10月のカナダ総選挙より前に、カナダでの自社プラットフォームへの政治的広告の掲載を禁止するという。
https://jp.reuters.com/article/google-canada-idJPKCN1QM0E0

◎「Forbes JAPAN」の「AI記者はジャーナリズムをどう変える、米メディア界の現状」は書いている。
「『ブルームバーグ・ニュース』では、『サイボーグ(Cyborg)』と呼ばれるプログラムが企業の財務諸表を分析することで、ニュース記事の大量生産を手助けしている。『フォーブス』にも、草稿の作成時にテンプレートを提供するなどして、記者をアシストするAIの『バーティ(Bertie)』がいる。
ワシントン・ポスト』が2016年から使っているAI『ヘリオグラフ(Heliograf)』は、1年目だけで大統領選報道を中心に850本もの記事を生み出した。同社によると、ヘリオグラフはビッグデータからトレンドを発見し、記者に記事作成のきっかけを与えるという」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25578
「記者は事実確認などの作業をAIに任せることで、テーマを掘り下げることに集中でき、量より質を追い求めることが可能になる」ということだ。

◎「コンピュータ出版販売研究機構」(CPU)は、2018年度CPU大賞「書籍部門」を発表した。大賞は青山公士「ドラゴンクエストXを支える技術―大規模オンラインRPGの舞台裏」(技術評論社)に決まった。
https://www.asahi.com/and_M/pressrelease/pre_590272/

講談社から、ハローキティの誕生45周年を記念して、3ヶ月連続で「ハローキティのえほん」シリーズが刊行される。
https://news.nicovideo.jp/watch/nw4931925

◎ビューアブルでフラウドを排除した広告プラットフォームを提供するTeads Japan(ティーズ ジャパン)は、日経BP社と、インリード動画広告領域における戦略的パートナーシップ契約を締結した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000039273.html

◎「リテラ」は「産経新聞が社員の1割180人をリストラ、新入社員はたったの2人! 安倍応援団&ネトウヨ路線でも経営悪化止まらず」を公開している
「実際、調べてみると、産経新聞社では1000人規模には及ばないものの、今年2月から“大リストラ”はスタートしていた。同月18日より、51歳以上、59歳未満の希望退職者を約180人規模で募集。これは全従業員数の約1割に当たる大規模なもので、産経新聞社でも過去に例がない規模だ。
さらに衝撃的だったのが2月19日付の新聞協会報で公表された『新聞・通信社の2019年春入社予定者数』だ。読売新聞80人、朝日新聞72人、毎日新聞61人という数字が並ぶなか、産経新聞の新入社員はたった2人。ちなみに、地方紙の京都新聞が17人、神戸新聞が11人、北國新聞が14人、高知新聞中国新聞でも6人。この数字をみれば、いかに産経の経営状況が逼迫しているかがわかるだろう」
https://lite-ra.com/2019/03/11802.html

インターネットテレビ局「AbemaTV」は、電通グループ3社が提供する運用型プレミアムインストリーム動画広告サービス「Premium Viewインストリーム動画広告」と、博報堂DYメディアパートナーズグループ4社が提供する運用型プレミアムインストリーム動画広告サービス「Brand View Instream Ad」の、両広告配信サービスと接続し、2019年3月中にそれぞれのサービスを介した広告配信を開始する。
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=22870

◎「アマゾン詐欺」が流行するかもしれない。「GIZMODO」が「Amazonから『緊急の通知』が届いたと思ったら、新手の詐欺だった」を掲載している。
https://www.gizmodo.jp/2019/03/new-amazon-phishing.html

トーハンは、アクトスフランチャイズ契約を結び、フィットネスジム運営事業を開始する。年度内に北関東エリアに3店舗をオープンし、今後も店舗展開を図る。
https://www.tohan.jp/news/20190306_1361.html

トーハン調べ2月期月間ベストセラー。ベスト20に講談社が5点をランクインさせている。
https://www.tohan.jp/bestsellers/upload_pdf/190305bestseller_2m.pdf

◎米「フォーブス」が発表した2019年版の世界長者番付で、アマゾン・ドット・コムの創業者であるジェフ・ベゾスが2年連続で首位となった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019030600423&g=eco

◎「ワールドサッカーキング」、「Jリーグサッカーキング」、「サッカーゲームキング」の3誌が統合され、総合サッカー雑誌「SOCCER KING」として再スタートを切ることになった。
https://www.soccer-king.jp/news/release/20190305/914624.html

早見和真の「小説王」(小学館)がフジテレビでドラマ化され、4月22日より放送開始される。
https://mantan-web.jp/article/20190305dog00m200023000c.html

毎日新聞は3月6日付で「妻殺害で講談社社員に懲役11年の実刑判決 東京地裁」を掲載している。
https://mainichi.jp/articles/20190306/k00/00m/040/120000c
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019030600813&g=soc
讀賣新聞オンラインによれば「守下実裁判長は『妻が自殺したとの被告の主張は現実的ではなく、被告が殺害したことに疑いは生じない』と述べた」と。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190306-OYT1T50234/
NHK NEWS WEB」の「講談社の元編集次長に懲役11年 妻を殺害した罪に問われる」は、こう書いている。
「判決を言い渡された直後、朴被告は手で顔を覆いながら、『していない。間違っています』と訴え、裁判長から注意を受けていました」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190306/k10011838071000.html

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3)【深夜の誌人語録】

行動に情熱は欠かせないが、決断に情熱は不要である。