【文徒】2019年(平成31)4月9日(第7巻64号・通巻1482号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】デジタルビジネスは所有権を否定する
2)【記事】「雄弁」を穴の開くほど読み込む編集者が創立した「STOKE」
3)【記事】 東北学院大学教授の金菱清が講談社に「お知らせ」の撤回訂正を求める
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.4.9 Shuppanjin

1)【記事】デジタルビジネスは所有権を否定する

HUAWEIが「Mate X」、SAMSUNGが「Galaxy Fold」発表し、「折り畳みスマホ」に注目が集まっている。電子書籍を読むにはピッタリのデバイスだ。ただし、価格が25万円前後と高額であり、一気に普及することはあるまい。「ダ・ヴィンチニュース」にまつもとあつしが「注目の『折り畳みスマホ』は、電子書籍市場を拡げるのか?」を発表しているが、その結論に私も異論はない。
「このように見ていくと、注目の折り畳みスマホだが、その価格の高さも相まって、電子書籍も楽しめる1台としてはまだ決定打とは言えない。ただ、理想の形に近づいたことは間違いなく更なる進化に期待したいところだ」
https://ddnavi.com/serial/528231/a/
ところで私たちは何の疑いもなく、電子書籍を購入するという表現をしているが、厳密にいうのであれば電子書籍は購入することはできない。私たちユーザーは「本」そのものではなく、その賃借権(=アクセス権)にお金を払うのだ。何故、そうなのかと言えば海賊行為を防止するために電子書籍にデジタル著作権管理(DRMソフトを入れているのだ。電子書籍に限らない。音楽でも映像でもゲームでも同じである。DRMによってシェアできる範囲を限定しているのだ。
デジタル化は私たちを「所有」という権利から「疎外」してしまっているのではないだろうか。そう問いかけることも可能なはずである。「BBC NEWS JAPAN」が4月5日付「マイクロソフト電子書籍事業を廃止、本は消滅……デジタル時代の『所有』とは?」で次のように結ばれている。
「顧客としてのあなたは、現時点ではそれで問題ないと言うかもしれない。しかし第5世代移動通信システム(5G)が到来しようとしている今、専門家はこれからさらに、オンラインでつながる端末や家電が増えると言う。その多くは恐らくライセンス形式で使うだけで、所有はできないだろう。
(中略)
思ったほどもうからないというそれだけの理由で、私たちが代金を払って購入したものを取り上げる権利を、テクノロジーの巨大企業に認めて良いのだろうか」
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-47823580
具体的な話をしよう。ピエール瀧が麻薬取締法違反で逮捕された際にこんなツイートが投稿されていた。
ピエール瀧の逮捕でCD、DVDは自主回収、音源は配信停止、出演番組は放送自粛に打ち切りに出演シーン差し替え。そんな中、電気グルーヴのメロン牧場』は回収などの指示一切なし。ロッキング・オン、かっこいいね」
https://twitter.com/yamabon1980/status/1106745048161382400
音源が配信停止になると、賃借権(=アクセス権)を手にしているに過ぎないユーザーは二度とその音楽を聴けなくなるわけだ。こんなツイートもある。
「退職した翌日くらいにピエール瀧が捕まってホント夢見てるのかと思った。回収だ配信停止だ騒ぎ前にベスト買っててよかった!」
https://twitter.com/zutu_majiyada/status/1114020350591819777
既にCDを買っていれば、その音楽を聴けなくなることはないのである。紙の書籍やCDであれば、配信停止になろうが、暴走する国家権力によって禁止されようが、「地下」に潜れるがデジタル著作権管理(DRM)体制においては「地下」に潜ることは禁じられてしまうのである。「地下」に潜れる唯ブツ論的な「余地」を残しておくのが民主主義の知恵なのではないだろうか。「ハーバー・ビジネス・オンライン」に小説家でもある柳井政和が「コンテンツを所有できない時代……デジタル時代の消えるコンテンツ」を寄稿している。デジタル化によって「過去」へのアクセスを自衛しなければならない時代が到来したことは間違いないのである。
「意識的に所有するだけでなく、視聴環境を維持しなければ、デジタル時代のコンテンツは、人間の寿命よりも短い期間でアクセス不能になる。過去のコンテンツにアクセスするには、何らかの自衛が必要な時代になってきたと感じている」
https://hbol.jp/189560

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2)【記事】「雄弁」を穴の開くほど読み込む編集者が創立した「STOKE」

こんなツイートを投稿する編集者がいた。
「WEWORKで穴の開くほど読み込むのは、雑誌『雄弁』。ここにすべてが詰まっている」
https://twitter.com/kakkyoshifumi/status/1084336099562930176
WEWORKで講談社の「原点」となった「雄弁」創刊号を穴の開くほど読み込む編集者なんてステキじゃないか。コイツ、間違いなく仕事できるね。しかし、残念ながら、この編集者は講談社の社員ではない。
大学時代の恩師は「戦後日本における市民意識の形成―戦争体験の世代間継承」(慶應義塾大学出版会)で知られる浜日出夫なのか。シュッツの「現象学的社会学」(紀伊國屋書店)の翻訳者のひとりである。彼は浜日出夫の慶応大学における最終講義に出席している。
https://twitter.com/kakkyoshifumi/status/1091577821409857536
この人、サーフィンをやるのか。彼が昔、籍を置いていた出版社に私の大学時代の同級生がいるが、そいつも学生の頃からサーフィンが好きだったはずだ。
「サーフィンで一番学んだことは『待つこと』に尽きる。苛つこうが何しようが波相手に人がコントロールできる部分なんて1ミリもない。唯一できるのは待つ事、そして合わせる事だけだ。機が熟すまで、点と点が繋がるまで、何かが前を通り過ぎるまで時が無為に流れても不安にならないこの気質は学んだ物だ」
https://twitter.com/kakkyoshifumi/status/1103277637038796800
これって編集の極意じゃない!サーフィンの場合は待たないケースもある。例えば「地獄の黙示録」のキルゴア中佐はヘリ騎兵を率いてサーフィンをするためにベトコンの前哨基地を襲撃するのだ。バックに流れるのはワグナーの「ワルキューレの騎行」だ。いずれにしても、4月1日のツイートによれば校了は銀座で行ったようだ。
https://twitter.com/kakkyoshifumi/status/1112690627634827264
4月2日に校了
「印刷所の方が取りに来るまで、あと2時間。デザイナーの吉岡秀典さんと最後の最後の最後の調整!!! 造本、51折あって、さすがの吉岡さん、やり過ぎだわ(笑)」
https://twitter.com/kakkyoshifumi/status/1112948330886131713
社出身の柿内芳が出版社「STOKE」を設立し、「愛☆まどんな」と、山田玲司によるコミックス「白亜」を出版第一作目として6月3日に刊行するのである。「白亜」は「7人の少女が織りなす、愛と狂気とエロと刹那の物語」だそうだ。
愛☆まどんな」は、美少女は自らの愛を代弁する究極のモチーフと題し、女の子の絵を描き続けてきた女流美術家、山田玲司はラブコメ漫画「Bバージン」でブレイクし、宮藤官九郎との『ゼブラーマン』などヒット作を描き続け、有料登録者数4500人の大人気ニコ生「山田玲司ヤングサンデー」でも多方面に話題を振りまく漫画家である。本体価格は3,400円。
ゴールデンウィークには末広町アーツ千代田3331 地下1階B104ギャラリーで「白亜展」を開催する。CAMPFIREを使ってクラウドファンディングも実施している。既に目標額を軽く超え250万円を突破しているではないか。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000043470.html
https://camp-fire.jp/projects/view/143131
柿内芳は光社で「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を編集し星海社では新書レーベルを立ち上げ、ダイヤモンド社では「嫌われる勇気」を編集し、コルクでは「漫画 君たちはどう生きるか」を手がけたことで知られる。今度の「白亜」も楽しみである。

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3)【記事】 東北学院大学教授の金菱清が講談社に「お知らせ」の撤回訂正を求める

講談社が4月4日付で発表した「群像」編集部名義の「『美しい顔』刊行についてのお知らせ」には、確かに「著者の北条裕子氏ならびに編集部は、発表時の参考献未掲載の過失を反省するとともに、各位からのご指摘を真摯に受け止めて献の扱いについて熟慮し献編著者および関係者との協議と交渉を経て」と記されている。
https://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2019/20190404_utsukushiikao.pdf
これについて「3.11慟哭の記録」の編者である東北学院大学授の金菱清は4月7日に次のようにツイートしている。
「『美しい顔』の出版について談話だと当方が協議や交渉を経て改訂稿を認める形になっています。そのような事実はなく、改訂案が一方的に送られてきました。原作者が『剽窃』の疑われている作品の改訂への関与など断じてありえません。編著者の関与について撤回訂正を求めます」
https://twitter.com/kanabun0711/status/1114698406201401344
このツイートに対するリツイートを集めてみた。
「当事者の経験から生まれた言葉をかすめ取って、自分の『作品』として世に出す。
有名で口うるさそうな一人とだけ手打ちをして、多数の一般人は知らん顔ですか。やはり『#美しい顔』は、そうした小説なんだ、と認識を強くした。今度こそ、講談社も同罪だ」
https://twitter.com/BlackcatWhitec4/status/1115157448170434560
「円満解決と思っていたのでびっくり!!」
https://twitter.com/barasyojo/status/1115127192562745345
「盗作しておいてほとぼりが冷めた頃に盗作元の同意を得たかのように装って一方的に出版って最低最悪では??講談社のモラルってどうなってるの?銭湯絵師といいこれといい大きな裏がありそう」
https://twitter.com/ca_limumu66/status/1114882932890456064
「2度ドジッ子ぷりを発揮しされおられる。大丈夫か。いやつまりあれかな。もう該当箇所直したんだからつべこべ言うな的な感じなのか。電話くらいしておけばいいのに」
https://twitter.com/lotushouse/status/1115068531039559680
「『美しい顔』はもうひと波乱ありそう。そもそもそんなに無理して刊行するほどの作品かどうか疑問ですが、まあ出すのは自由。しかし、剽窃された側が納得していないとすると、問題は大きくなるかもしれませんね」
https://twitter.com/kikumaco/status/1114729220339421191
「金菱教授が改訂稿を認めたわけでもないのに『美しい顔』が出版されることになったのか。北条裕子氏ならびに群像編集部の相変わらずの無責任な姿勢にはあきれるばかり」
https://twitter.com/0707tarutaru/status/1114720242461057024
AERA in ROCK クイーンの時代」や「私の夢まで、会いに来てくれた」(金菱ゼミ編・朝日新聞出版)の編集にかかわったフィルモアイーストは次のような呟きを投稿しながら、あっという間に削除していた。
講談社が強硬に出版にこだわった理由が分からない。炎上商法でも売れると踏んだんだろうか。新潮社はどうしたんだろうという疑問も浮かぶし。謎すぎる」
https://twitter.com/Fillmore_Eastjp/status/1115178810347941888
金菱清は昨年7月17日に「『美しい顔』に寄せて――罪深いということについて」を発表し、その章を次のように閉じていた。
「・・・否応なく小説の舞台設定のためにだけ震災が使われた本作品は、倫理上の繋がり(当事者/非当事者の溝)を縮めるどころか、逆に震災への『倫理的想像力』を大きく蹂躙したのだと私は述べておきたい。その意味において罪深いのである」
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/post-4c87.html
https://teru0702.hatenablog.com/entry/20180820/1534728701
講談社は金菱との見解の相違について丁寧に説明する必要があるのではなかろうか。まさに「広報」の質が問われている場面である。

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4)【本日の一行情報】

世界思想社から松村圭一郎+中川理+石井美保「化人類学の思考法」が刊行される。松村圭一郎にとっては毎日出版化賞を受賞した「うしろめたさの人類学」(ミシマ社)以来の新刊となる。「実用書」や「ビジネス書」としても使えそうな本だと思う。誤解を恐れずに告白しておくと、私は社会人になったころ山口昌男を「ビジネス書」として読んでいたものである。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000006170.html

◎学研プラスは、「GetNavi」および「GetNavi web」において、2019年度の「房具」ナンバーワンを決める「房具総選挙2019 SPRING」を実施する。4月14日(日)には銀座伊東屋 B1 Inspiration Hallでスペシャルイベントを開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002125.000002535.html

紀伊國屋書店は、4月5日より、ペンギン・ランダムハウス社(Penguin Random House)の電子書籍をeコマースサイト紀伊國屋書店ウェブストアで提供中のKinoppy電子書籍サービスにおいて、販売開始した。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/company/pressrelease/20190405120000.html

ポプラ社は、ヨシタケシンスケが“本にまつわる妄想”をあれこれ詰め込んだ絵本「あるかしら書店」より、店主の“あるかしらおじさん”が本当に本を選んでくれる特設サイトをオープンさせた。
https://hon-hikidashi.jp/enjoy/80486/
オレもやってみた。大沼紀子の「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」が紹介された。買わぬわけにいくまい。
https://www.poplar.co.jp/arukasira/shindan/

ジャニーズ事務所所属の「King&Prince」の高橋海人が、小学館の月刊少女マンガ誌「ベツコミ」5月号(12日発売)に14ページ読み切り「僕のスーパーラブストーリー!~王子と男子は紙一重!?~」を描き下ろし、少女漫画家としてデビューする。8月号(7月13日発売)から今作とは別に連載(タイトル未定)がスタートするそうだ。
https://hochi.news/articles/20190404-OHT1T50307.html
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201904040000678.html
これは話題になる!

◎「with」というと講談社と連想しがちだが、4月よりスタートした「まなびwith」は小学館の通信教育だ。運営するのは小学館集英社プロダクション。タレントの石田純一が「ナゾトキ学習イベント」に息子の理汰郎君とともに登場した。
https://www.daily.co.jp/gossip/2019/04/04/0012211163.shtml

◎こちらも小学館集英社プロダクション。同社は4月5日にアーティストとのコラボレーションアイテムを企画・販売するECサイト「kuumaA」(クーマー)をリリースした。初回発売商品は、キングレコード所属のアーティスト小倉唯とクイーポの代表ライセンシーブランド「ANNA SUI」(アナ スイ)とのコラボレーションアイテムだ。そうかキングレコード講談社の関連会社である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000002610.html

◎沖縄書店大賞が発表された。沖縄部門で藤井誠二の「沖縄アンダーグラウンド」(講談社)、小説部門で真藤順丈直木賞受賞作「宝島」(講談社)、絵本部門でヨシタケシンスケの「おしっこちょっぴりもれたろう」(PHP研究所)が選ばれた。2018年に刊行された書籍を対象に、県内の20店舗138人の書店員が投票で決定したという。
https://jisin.jp/region/1725922/
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/405312
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-898939.html

五木寛之は1932年生まれ。宝島社新書から4月10日に「元気に下山 毎日を愉しむ48のヒント」が刊行される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000843.000005069.html
五木寛之で一番好きなのは「わが心のスペイン」(晶社)だ。小説では「戒厳令の夜」。この小説で私はサンカ小説家・三角寛と出会う。「戒厳令の夜」のデータマンは確か朝倉喬司が担当していたはず。私は朝倉とサンカ研究会で出会う。この出会いを介したのが、後年、社で編集者をつとめることになる、サンカ研究会の言い出しっぺであった中川六平である。朝倉も中川も、五木よりも遥かに若いが周知のように既に亡くなってしまっている。

◎「東洋経済オンライン」が掲載した「自称『怨念系編集者』の本がバカ売れする理由」は朝日新聞出版で「朝日ぎらい」(橘玲や「論破力」(ひろゆき)などを手がけている書籍編集者・大坂温子を取り上げている。以前にも書いたが大坂は中途入社組。大坂はKKベストセラーズで鍛え上げられた筋金入りの編集者である。これは大坂の発言。
「自分は悩みや鬱憤の専門家、『怨念系の編集者』なのかもしれないと、最近は思えるようになりました。この先、『それが得意ジャンルだ』って胸を張って言えるようになれたら。そう思っています
https://toyokeizai.net/articles/-/274602

集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+」がリニューアルされ、オリジナル連載作品が無料で読める範囲を拡大するアップデートの配信を開始した。これによりこれまで無料で読める範囲が冒頭の3話と最新の3話だったオリジナル連載作品が、初めてその作品を読む際は全話が無料で読めるようになった。
https://mantan-web.jp/article/20190404dog00m200047000c.html
間口を広げようという戦略である。

博報堂DYホールディングスの戦略事業組織「kyu」はトルココンサルティング会社、アトリエ(イスタンブール)を子会社化したと発表した。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2433/tdnet/1689728/00.pdf

◎「Daily Sun New York」によれば、「ニューヨーカーのための報道」をスローガンに、地域に根ざしたニュースを配信する非営利の地域密着型ニュースサイト「ザ・シティー」が3日、ウェブサイトを発足させた。
https://www.dailysunny.com/2019/04/04/nynews190404/

甲斐扶佐義の写真集「京都ほんやら洞の猫」が毎日新聞大阪版で紹介されている。
https://mainichi.jp/articles/20190405/ddl/k27/040/323000c
「京都ほんやら洞」は火事で全焼してしまったが、バー「八字屋」は健在である。こういう人である。
http://kaifusayoshi.website/profile.html

朝日新聞デジタルの4月5日付「奈良日日新聞が休刊 奈良新聞社と業務統合へ」は、こう書いている。
「奈良日日新聞社(奈良市)は5日、週刊「奈良日日新聞」を26日付をもって休刊すると発表した。5月1日付で日刊の「奈良新聞」を発行する奈良新聞社(同)と業務統合し、社名を残して奈良新聞などの広告代理店として存続する。記者や営業職などの社員9人奈良新聞社に転籍するという」
https://www.asahi.com/articles/ASM453WK7M45POMB004.html

◎堀江貴西野亮廣の「バカとつき合うな」(徳間書店)は20万部突破のヒットとなったが、主婦の友社はこれに正面から便乗し読売テレビのプロデューサー・西田二郎とマキタスポーツによる「バカともつき合って」を刊行した。西野亮廣と親交のある西田二郎がSNS上で「便乗本」を提案したところ、西野が快諾し、表紙から書名までそっくりな「公式便乗本」が誕生し、これが話題となり重版出来!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000904.000002372.html
https://mainichi-style.jp/683

◎「イーブックジャパン」は、創業時(平成12年)から平成31年2月末までの販売実績をもとに、「平成の電子書籍セールスランキングTOP10」を発表した。
1 キングダム(集英社)  2 進撃の巨人(講談社)  3 ワンピース(集英社)  4 三国志(潮出版社)  5 弱虫ペダル(秋田書店)  6 宇宙兄弟(講談社)  7 闇金ウシジマくん(小学館)  8 HUNTER×HUNTER(集英社)  9 NARUTO-ナルト-(集英社)  10 ちはやふる(講談社)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000727.000001485.html

讀賣新聞オンラインが4月6日付で「書店に『本や雑誌を返品したい』…常識疑う声も」を発表している。書店員であれば誰もが「『間違って買ってしまった』と言って、購入数日後に単行本を持ってくる人」に遭遇したことがあるのではないか。「『雑誌の付録のクオリティーが低かった』と言って、付録を開封後、雑誌ごと返品したいと言ってくる女性」にしても、「写真集のビニールをはがしてから、『家に同じものがあったから返品したい』と言ってくる男性」にしても珍しくはあるまい。
「…汚れた本は出版社側が返品を受け付けない場合も多いのだそうです。たとえ出版社側が受け付けても、今度は送料が書店の負担になります」
https://www.yomiuri.co.jp/komachiplus/hnews/20190405-OYT8T50037/

◎妻を殺害したとして殺人罪に問われ、一審で懲役11年の実刑決を受けた講談社の元編集次長の保釈は認められなかった。
https://this.kiji.is/486819992187372641?c=39546741839462401

◎4月23日(火)より東京都美術館にて開催される「クリムト展 ウィーンと日本 1900」。ぴあとuP!!!ライブパスでは、6月1日(土)の夜間に、同展の貸し切り鑑賞会を開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001186.000011710.html
https://klimt2019.jp/
東京都美術館のプログラムは良いよなあ。ムンクで、江戸の奇想でクリムトだぜ。

◎宝島社の女性誌「GLOW」とメガネスーパーがコラボした。
https://www.glafas.com/news/flame_news/190405meganesuper_airstyleluxe_glow.html

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5)【深夜の誌人語録】

深く掘ることによって怒りの密度を高めよ!