【文徒】2019年(令和元)6月12日(第7巻102号・通巻1522号)


Index------------------------------------------------------
1)【シリーズ】講談社広報室の劣化 #2「ViVi」自民党タイアップ広告が炎上
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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1)【シリーズ】講談社広報室の劣化 #2「ViVi」自民党タイアップ広告が炎上

参院選を控えて講談社女性誌「ViVi」が自民党のタイアップ広告を受け入れている。女性誌が特定の政党と組んでタイアップを掲載するのは珍しいことである。この「わたしたちの時代がやってくる!権利平等、動物保護、化共生。みんなはどんな世の中にしたい?【PR】」がそうだ。
どんな世の中にしたいか、自分の気持ちを #自民党2019 #メッセージTシャツプレゼント の二つのハッシュタグをつけてTwitterもしくはInstagramに投稿すると、ViVigirlが考えたメッセージをプリントしたTシャツを一枚ずつ計13人にプレゼントされるという
https://www.vivi.tv/post33579/
https://twitter.com/vivi_magazine/status/1138030129332908032
既に日経が5月9日付で「自民が広報戦略を刷新 参院選へ若者取り込み」を掲載し、次のように書いている。
「女性向けにはファッション誌『ViVi』と組んだ。令和時代への思いをデザインしたTシャツを着たモデルの写真や動画を、党公式の交流サイト(SNS)に載せる。
ツイッターではキーワードに『#』(ハッシュタグ)を付けて情報を広げやすくする手法がある。今後は『#自民党2019』を用いて効果的に支持を呼びかける
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44527120Y9A500C1PP8000/
そもそも「『#自民党2019』プロジェクト』は4月25日に発表され、プレスリリースにはこう書かれている。
「?ファッション展開:「NEW GENERATION」"ViVi girl"メッセージTシャツ
これからの時代を担っていく新世代のモデル、"ViVi girl"とコラボレーション。自立したオトナの女性として発信される『これからは、こんな日本にしたい!』という一人一人のメッセージをデザインして、世界で一枚のTシャツを制作、ファッションスナップとしても撮影します。また、その模様は6月から記事として配信、特設サイトでも掲載を予定しています」
https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/activities/139465_01.pdf?_ga=2.86579160.1733556747.1560214770-1314985380.1560214770
「#自民党2019』プロジェクト」という企画を推進しているプロジェクト・リーダーが甘利明だという点も押さえておこう。ダウンロード違法化に取り組んだ甘利明である。これは偶然の一致なのだろうか?いずれにしても「政治的な意図がない」なんてことはない企画なのである。
昨年、「週刊現代」で岩本太郎の「炎上! 一〇〇円ライター始末記」を絶賛してくれた武田砂鉄がこうツイートしている。
「『ViVi』が自民党と組んだ広告記事が話題だが、モデルの皆の言葉を読むと、『外国の方やお年寄りにもっともっと親切な対応をすべき』『偉い人の意見が大事で、市民の意見なんて反映されていない』『他人の価値観を理解し、尊敬し合えることができたら』など、まるで自民党への問題提起みたいだ」
https://twitter.com/takedasatetsu/status/1138089206079664130
一方、朝日新聞長岡支局の伊丹和弘は、こう見ている。
「多分、自民党にとっては、viviの読者層に、こういう意見も聞く政党なんだ、と思わせれば十二分な効果なんだろうなぁ」
https://twitter.com/itami_k/status/1138152498047344640
ミュージシャンのドクター高松も伊丹と同じ見立てをしている。
「う、これ、内容は良いこと書いてあるんですけど、実態を知らない方々に対しては『自民党はそういう願いを受け止めてくれそう』というイメージを与える効果の方が強いんじゃないかと思うんですよね。そして恐らくそれを狙っているんじゃないかと」
https://twitter.com/dr_takamatsu/status/1138219065795723264
前川喜平も言及している。
「7人のサムライ、吉本新喜劇、ViVi・・・こんなことで自民党に投票するくらい国民は愚かだ、と自民党は考えている」
https://twitter.com/brahmslover/status/1138164166613536768
「こんなこと」でも効果があると判断して自民党は大金を投じているのだろう。
「出版人 広告人」に「カッパブックスの遺伝子」を連載している京谷六二は、こう解説している。
「全盛時には40万部以上あったViViも直近のABCは63,000部(それでも赤字系の中では崩壊のスピードは緩やかだった)。当然、広告も激減。そんななか政党の広告は今どきビックリの定価で入ってくる。これは政党助成金の中から支払われる可能性が高く、つまり血税講談社にガッツリ還流」
https://twitter.com/kappaman/status/1138106826635874304
自民党や宗教団体の広告はカロリーが高いのである。京谷は、こう付け加えることも忘れない。
「もう一ついうと、選挙前だし『週刊現代』『FRIDAY』あたりへの牽制というか保険の意味もあるかもしれぬ」
https://twitter.com/kappaman/status/1138109670613106688
「音楽の未来に蘇るもの―ポップ・ミュージックの進化と深化」や「ヘッドフォン・ガール」で知られる高橋健太郎は、こう予想している。
「まじめな話をすると、これ、間違いなく、改憲の練習だよね。公選法でこれが許されるなら、公選法の縛りのない国民投票の時はこんなもんじゃない」
https://twitter.com/kentarotakahash/status/1138202295991058432
代々木ゼミナール世界史講師の諸岡浩太郎のツイート。
「VIVIが自民党とコラボ。綺麗な言葉は並ぶが具体性はない。ナチ党の宣伝のよう」
https://twitter.com/memento_moreau/status/1138226594999283713
「世界でいちばん美しい」(小学館)で織田作之助賞を受賞した藤谷治は「マジかこの企画!?」と呟いた後、この広告について連続ツイートしている。
「こういうことにいきなり食いつくのは僕のような馬鹿は現に慎まなければならないのだが、あまりといえばあまりのことに頭がくらくらしている」
自民党が自分のところで何をプロバガンダしようとそれは構わない。だが講談社ほどの大きな出版社が特定の政党の片棒を担ぐというのはやってはいけないことだと思う」
「まして選挙前。『女性誌』というのは今や完全にただの区分けであって、男はViViを買わないということもないし、いくら雑誌が力弱くなったと言われるようになっても、これは講談社が全世界に向けて自民党の広報を担っていると公言しているのと同じことではないのか」
講談社の人からは藤谷の小説は売れない売れないとしつこく言われている。それに対して僕は申し訳ありませんとしか思えない。藤谷に比べれば自民党は金払いのいいスポンサーだろうし勝算もあるだろう」
「出版社が不偏不党でなければならないという決まりもなさそうだし、ViViと芸は違うのかもしれない。
それでもやっぱりこれには小説家として考えこんでしまう。少なくとも『こういう商売もあるんでしょうね』などとダンマリを決め込むことはできない。以上です」
https://twitter.com/yuntachura/status/1138094676542496768
https://twitter.com/yuntachura/status/1138101995988869122
https://twitter.com/yuntachura/status/1138102274843074561
https://twitter.com/yuntachura/status/1138102534524919808
https://twitter.com/yuntachura/status/1138102807880278021
https://twitter.com/yuntachura/status/1138103032036544512
コピーライターの境治をして、こう言わしめる。
「なんかこれすごいねー。ちゃんとPR表記してるけどそういう問題でもない。なんだろう論理化しにくいけど、ひたすらひどい」
https://twitter.com/sakaiosamu/status/1138109512668368896
編集/ライターの小山田裕哉のツイート。
「政党の宣伝について媒体はさすがに気をつけようよ……。これだと一番おカネを持っているところが勝つ世界になっちゃうよ」
https://twitter.com/udayama/status/1138116313912446976
音楽批評家の柳樂光隆からすれば別に驚くべきことではなかったのだろう。
「日本のファッション誌は元々思想も哲学もメッセージも持ってなさそうだし、こうやってすぐに魂売れそうだよね」
https://twitter.com/Elis_ragiNa/status/1138088948574539777
寺山修司の最後の弟子にあたる田中浩司も呟いている。
「頭が空っぽなお姉ちゃんたちをターゲットにする自民党女性誌『ViVi』(講談社)も、ただの安倍応援団だったのか。呆れてものが言えない」
https://twitter.com/heartnoj/status/1138080371910647808
津田大介によれば講談社は、もともとそういう出版社だったのだ。
「ViViのやつ新聞の軽減税率のように、体力的に弱ったメディアに目を付けた政治側からの籠絡案件にも見えるけど、まだ勢いがあったころの講談社でもこれが持ち込まれたらやってたのではとも思う。元々そういう出版社だよね。単に自民党がネットマーケティングを積極的にやるようになった結果なのでは」
講談社は売れれば正義って化の娯楽出版社だから、右も左もたくさんの本が出る。それが講談社の良さでも悪さでもあり、何より強み。2017年に最も売れたベストセラー新書は講談社ったでしょ」
https://twitter.com/tsuda/status/1138229350405328896
https://twitter.com/tsuda/status/1138325188297220096
ケント・ギルバート講談社+α新書「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」で一儲けしたのも、百田尚樹の「永遠の0」や「海賊とよばれた男」で大儲けしたのも講談社にほかならないのである。百田本で最も儲けたのは幻冬舎ではなく講談社なのである。これは豊崎由美のツイートである。
幻冬舎にしても講談社にしても、『貧すれば鈍する』をわかりやすい形で見せてくれて。そんな読者サービスはいらないのよ。のよ」
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1138145119046066177
ニューウェーヴ・ギャル・田島ハルコは、こうツイートしている。
「vivi自民党コラボのモデルの子たちの意見が、強烈な圧力というか暗黙のうちの言論統制のなかで思ってることをなんとか伝えるための必死の暗号みたいに見えてマジで涙出た…あまりにもつらすぎる世界になってしまった…」
https://twitter.com/dokusya_model/status/1138122113879949317
アップリンク代表の浅井隆の意見。
講談社VIVI自民党のプロモーションを行う。いや、代理店使った自民党の一般層への戦略はうまいと感心ばかりしてはダメだが、野党どうすんのよ。共産党よ、いつまでも自分だけの正論、政党交付金いらないと言わずもらって、それで代理店雇って反撃しないと選挙に負けるよ」
昔から日共は柔軟性に欠ける。
https://twitter.com/asaitakashi/status/1138096666601385984
「ハフポスト日本版」が「『ViVi』が自民党とコラボした理由は? 講談社が説明『政治的な背景や意図はまったくない』」を発表しているが、この記事を踏まえて町山智浩がこうツイートしている。
「『政治的な意図がない』という講談社のコメントで記事を終える日本のハフィポスはダメダメ。アメリカの本家ハフィポスなら絶対に『なぜ政治的意図もなく参院選の前に政権党の宣伝を?   Tシャツのプレゼントは公選法違反ギリギリでしょ』って突っ込んでる」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/vivi_jp_5cff2981e4b0da64c5368e4b
https://twitter.com/TomoMachi/status/1138369967970111488
BuzzFeed News」が「『政治的意図はない』ViViと自民党がコラボ? その狙いは」を公開しているが、ここでも講談社は広報室が取材に応じているhttps://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/vivi-jimin
町山がここでもツイートしている。
「ここで講談社自民党との関係について回答を拒否したけど、プライバシーではなく、メディアと政治の関係なのだから、ちゃんと答えないと、今後、ジャーナリズムを続けていくうえで、取材先の回答拒否を批判できなくなっちゃうよ」
https://twitter.com/TomoMachi/status/1138393834751049728
講談社の広報担当常務である渡瀬昌彦も、広報室長の乾智之もともに元「週刊現代」編集長である。二人は今やジャーナリズムの現場から遠く離れてしまっているが、現在そこに踏みとどまり歯を食いしばりながら奮闘している現役の社内ジャーナリストの足を引っ張っているのである。
毎日新聞も「ViVi、自民党とのネット広告で批判殺到 『機関誌になったのか』『Tシャツより年金を』」を掲載しているが、講談社の広報室はここでも次のようなコメントを出している。
「このたびの自民党との広告企画につきましては、ViViの読者世代のような若い女性が現代の社会的な関心事について自由な意見を表明する場を提供したいと考えました。政治的な背景や意図はまったくございません。読者の皆様から寄せられておりますご意見は、今後の編集活動に生かしてまいりたいと思います」
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190611/k00/00m/040/135000c
日本会議 戦前回帰への情念」(集英社新書)の山崎雅弘のツイートは町山よりもキツイ。
「来月行われる総選挙を視野に入れた政権与党の『イメージアップ宣伝』という政治プロパガンダに加担しておきながら『政治的な背景や意図はまったくない』と、いかにも安倍政権的な居直り遁辞を述べる講談社の態度はお笑い草だろう。講談社の上層部が決裁した案件だと確定した」
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1138320021568991234
講談社が選択したのは津田大介が指摘しているように「官房長官法」にほかなるまい。講談社広報室のこの件に対する対応は失敗と言って良いだろう。といって渡瀬昌彦常務や乾智之広報室長は責任を取る度量を持ち合わせておらず、社内はシラケるのみである。
https://twitter.com/tsuda/status/1138320122483859456
参議院議員の小西ひろゆきの言い分も聞こうではないか。
講談社ViViの自民党ロゴ入りTシャツプレゼントだが、公選法221条の買収罪(物品の供与)に該当する恐れがあるのではないか。『#自民党2019』のプロジェクトリーダーである甘利選対委員長は当プロジェクトを『参院選を見据えて』などと明言している。自民党講談社は国民に説明する必要がある
https://twitter.com/konishihiroyuki/status/1138326422777319424
こういう危機的事態になると乾広報室長はしゃしゃり出て来ないようだ。わかっていたことだが乾広報室長に危機管理に欠かせない繊細さは微塵にも持ち合わせていないことが判明したのではないだろうか。
武田の指摘するようにツイッター界隈はこの広告の話題で持ち切りになっている。そう炎上しているのだ。「ViVi」の終りの始まりである。乾智之広報室長がいつも恐れている「拡散」が始まったのである。主だったツイートをピックアップしておくことにする。
講談社安倍自民党に魂を売ったってことですね!」
https://twitter.com/purple_aster/status/1138079809320280072
講談社は出版社では珍しく経団連に加盟しているからね。そういう意味では政権与党と親和的である。
「すごいね、Googleでviviと検索するとこれが出てくるよ。自民党、いくら使ってんの?  講談社の連中も『矜持』って読めねんだろうなぁ」
https://twitter.com/pnkz/status/1138115286983274498
私の場合、Googleでviviと検索しても、この記事が上位に出て来ることはなかった。いずれにしても、講談社は超エリート集団。「矜持」があるかどうかは別にして、これを読めない社員はいまい。
「ほぼ1984
https://twitter.com/kabutoyama_taro/status/1138119702905966592
「人間をファシズムの生け贄に動員する非道を、女性誌が女の子に対して働く!見ろよこの地獄!死が近い!」
https://twitter.com/mjqag/status/1138105149979676672
「ViViでの自民党のPR広告 https://www.vivi.tv/post33579/  与党野党どの党であれ、当人が明確にその党を支持する意志を持っているなら自由。でもここに出ているモデルたちは、企画内容をちゃんと説明され、了承して仕事をしたのだろうか?ハロプロ、今もアップフロント在籍の夏焼雅も出ているので心配
https://twitter.com/yihara/status/1138241569939574784
「ViViなにしてんの?なんで自民?」
https://twitter.com/C57xwiss/status/1138098717037277184
「ViVi読者、なめられてるな…。政治や世の中のこと、普段からちゃんと考えてれば考えてるほど、今『自民』のPRにのっかるのは無いと分かるよね…。袖に党マーク入ったメッセージTeeごときで気持ちが買えると思われてる。モデルちゃん達は多様性重視などいい事言ってるのになんかかわいそう。。」
https://twitter.com/tatangarani/status/1138125426541285381
「自身の思想・方向性とまるで真逆の考えをコラボ相手(ViViのモデルさんたち)が打ち出していても、自民党が平然とコラボを続けているということは、モデルさんたち(若者代表)の具体的な考えは『どうでもいい』ということ。ただただ若者社会に政党名をまき散らすことが目的なのかな、と推察されます」
https://twitter.com/asuno_jiyuu/status/1138116021347217408
「光社の『女性自身』を見習った方がいいですよ。
自民党をがっつり批判して最近人気上昇中。
安倍政権は年金を損失し返せなくなったし、税金で戦闘機買いまくって福祉に予算をまわさないし、現実をよくみて批判記事書いた方が売れますw」
https://twitter.com/supportV4D/status/1138083750921687040
「ViViっていつからそんな雑誌になったの?光社のVERYやSTORY、集英社のLEEは憲法や沖縄問題を取り上げてて、頑張ってるなあ、女性誌って思ってたけど、講談社はコレですか…読者世代の方、みんなで『安倍が首相じゃない世の中』ってツイートすればいいのでは」
https://twitter.com/honeysuckle58/status/1138079221375307782
次のようなツイートに私は同意する。
「マジレスすると、ViViを通しているものの自民党のPRでTシャツプレゼントって政党から有権者への利益供与(買収罪の可能性)だと思うんですが。選挙期間中ではないものの、直前にこういうことやる前例を作らないでほしい」
https://twitter.com/yuiki12/status/1138119697696579586
講談社『ViVi』編集部は企画を取り止めることでしか『政治的意図がなかった』ことを証明する術はない。それができたら弁明を受け入れる。でなかったら確信犯と断定する」
https://twitter.com/tkatsumi06j/status/1138349022693879808
「ViViが普段から、それこそTeen Vogueのように、社会問題や政治について真っ向から向き合って毎号のようにページを割いて、啓蒙した上で自民党支持を打ち出すのなら理解する。個人的には相容れないけれど。でもこれじゃあ、単に金目でしかねーもん。ゲスいクズい浅い薄いダサいとしか」
https://twitter.com/kentarokaneda/status/1138138540787691520
「みんな、自民党に迎合した #ViVi のことは嫌いでも、素晴らしい意見を表明したモデルさん達のことは応援しような!」
https://twitter.com/respect_oe/status/1138148525869490182
「AERAdot.」が「人気女性モデルと自民党のコラボ広告で公選法違反か 『ViVi』の政党ロゴ付きTシャツプレゼントが波紋」を公開。こんな記述があった。
「もっとも一番かわいそうなのは、ひょんなことから政治の世界のいざこざに巻き込まれ、違法性まで指摘されてしまった若きカリスマモデルたちかもしれない」
https://dot.asahi.com/dot/2019061100067.html?page=1
ライターだという木村嘉代子のツイート。
「大昔、私はViViにほぼレギュラーで書いていので、自民党のコラボは大大大失望です。
女性誌で社会問題を取り上げるのは大賛成ですが、政党と組めば、もはやその広報誌でしかなくなります。
女性誌がここまで落ちたのかと、絶句」
https://twitter.com/Kayoko_Kimura_/status/1138316074561093632
芸批評家がフェイスブックで呟いていた。講談社終わった…と。いや、彼だけではなかった。このツイートもそうだ。
https://twitter.com/kazumigacha/status/1138375393671409664

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2)本日の一行情報

◎マガジンハウスの「クロワッサン」6月10日(月)999号の特集は「日々の工夫で、疲れない夏。」だが、目玉は付録だろう。北海道の菓子メーカー「六花亭」とコラボした保冷バッグが付録なのである。「六花亭」の包装紙の柄をそのままの保冷バッグで、350mlのペットボトルが6本入るそうだ。これで840円(税込)はお買い得である。そうか・・・次号は1000号になるのね。
https://www.atpress.ne.jp/news/185605

◎マガジンハウスの「アンアン」は表紙で勝負。今回はKing & Prince。
https://www.oricon.co.jp/news/2137210/full/

小学館の「サライ」7月号の特別付録は「筋トレチューブ」。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000309.000013640.html

東京商工リサーチによれば雑誌や書籍の取次として全国の書店やゲームショップ、インターネットカフェなどに販路を形成し、一時は1000店を超える取引実績があった日本雑誌販売が債務整理弁護士に一任し、後、1カ月程度で法的手続きを申請するという。
ピークの1993年4月期は売上高59億631万円、以降は業績不振に陥り、2018年4月期は売上高約22億3000万円にとどまり、赤字を計上していたという。
http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/201190610_02.html

ヴィレッジバンガードのフリーペーパー「VV MAGAGINE」で連載中の「22世紀の言葉」をベースにした野澤幸司の「妄想国語辞典」が扶桑社から刊行された。「渋谷がつらい」の意味は「老いを実感すること」か!これは面白いよ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000276.000026633.html

毎日新聞が「ルポ ネット企業が相次ぎ出版部門 ウェブ×リアルに可能性 イベントや小説投稿サービスと連動」を公開している。
「インターネット企業の出版事業への参入が相次いでいる。小説を募集して新たな才能を発掘したり、読者参加型のイベントを実施するなど、インターネットの特性を生かした『新しい出版』の形を摸索している。なぜ今『紙』なのか。4月に相次いで参入を発表したニューズピックス、ハフポスト日本版、LINE(ライン)に意図を聞いた」
https://mainichi.jp/articles/20190610/dde/014/020/002000c

メガネトップは、学研プラスの小学生向け学習教材「学研まんがでよくわかるシリーズ」の「メガネと視力のひみつ」を同社と共同で制作した。5月30日(木)に発刊し、全国の公私立小学校・公立図書館・児童館等に、約26,000冊を寄贈した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000000509.html
学研の広告ビジネスである。

集英社ブランド事業部が運営する「HAPPY PLUS」(ハピプラ)は、集英社が擁する女性誌の公式ウェブメディアプラットフォームだが、その中のモードメディア「SPUR.JP」とビューティメディア「MAQUIA ONLINE」が、IRISの次世代タクシー・サイネージTokyo にコンテンツ配信を開始する。コンテンツは、毎週更新し、ゆくゆくは動画コンテンツの提供も考えているそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000011454.html

◎ブログ「島田範正のIT然」が「LAタイムズ退社後に、正社員記者になったのは11%」をエントリしている。
「つまり、LATを去ったジャーナリスト114人中、今もフルタイム、つまり別のメディアの正社員としての記者職で働いている人は11%に過ぎないということになります」
https://rp.kddi-research.jp/blog/srf/2019/06/10/lat-2/

◎「週刊金曜日」編集部が岩本太郎の「幻冬舎見城徹社長の実売部数公表、結局なにが問題だった?」を公開している。
https://blogos.com/article/383285/

ハースト婦人画報社は、「ホディンキー」(HODINKEE)を展開するHODINKEE INC. (ニューヨーク)とライセンス契約を締結した。両社は、腕時計愛好家を魅了するライフスタイル・メディア「ホディンキー」の初の海外展開となる日本版をデジタル・メディアで今秋ローンチする予定だ。
https://www.hearst.co.jp/whatsnew/Corp-190610-To-Launch-HODINKEEs-First-International-Version-in-Japan-in-Fall-2019

インターネットテレビ局「AbemaTV」は、6月3日(月)から6月9日(日)のWAU(ウィークリーアクティブユーザー)が、1,000万を突破した。
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=23292

◎コミック配信サービス「まんが王国」を中核に、コンテンツプラットフォーム事業を展開するビーグリーの完全子会社・電子小説サービス「ノベルバ」( https://novelba.com )は、6月10日(月)より、「待つと無料」方式を採用した商業小説の取り扱いを開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000034768.html

タカラトミーは、タブレット付きおしゃべり地球儀「小学館の図鑑NEOGlobe」(希望小売価格:29,800円/税抜き)を7月11日(木)から全国の玩具専門店、百貨店・量販店等の玩具売り場、書店、具店などで発売する。
https://kyodonewsprwire.jp/release/201906077313

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3)【深夜の誌人語録】

象は蟻を押し潰せない。蟻にとって象は隙だらけなのである。