【文徒】2019年(令和元)7月22日(第7巻129号・通巻1549号)

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1)【記事】民放はジャニーズ事務所「忖度」で独禁法違反の恐れあり
2)【記事】窮鼠(宮迫博之田村亮)猫(吉本興業)を噛む!
3)【記事】幻冬舎問題を忘れない人々がいる!
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.7.22 Shuppanjin

1)【記事】民放はジャニーズ事務所「忖度」で独禁法違反の恐れあり

NHKは「元SMAP3人の出演に圧力か ジャニーズ事務所に注意 公取委」を7月17日に公開した。テレビはNHKのスクープだった。
《国民的アイドルグループ「SMAP」の元メンバーの稲垣吾郎ん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんの3人。ジャニーズ事務所が民放テレビ局などに対し、事務所から独立した3人を出演させないよう圧力をかけていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました公正取引委員会独占禁止法違反につながるおそれがあるとして、17日までにジャニーズ事務所を注意しました。》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190717/k10011996241000.html
もともとは「週刊春」のスクープである。「週刊春」7月25日号の「ジャニー喜多川 審美眼と『性的虐待』」のなかで「SMAPを解散後、事務所を出稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人をテレビに出演させないよう、事務所が圧力をかけていたことをスクープしている」(元木昌彦)のだ。
https://www.j-cast.com/tv/2019/07/18362943.html
スポーツ報知が7月18日付で「公取委ジャニーズ事務所への注意…朝のテレビ各局の情報番組で加藤浩次のみコメント…ネット上で『よく言った』と反響相次ぐ」を掲載している。
《加藤は「この問題は注意にとどまったということで、これで終わるのかと思うと思うんですけど」とした上で「ジャニーズ事務所限らずみなさん周知なんですよ。大手の事務所を独立したタレントは、何年かテレビに出れなくなるっていうのは、僕はテレビ見ている方も気づいている方もいると思う。僕らもこういう仕事をさせてもらって、そういうのが暗黙にあるっていうのが分かっている」と明かした。》
https://hochi.news/articles/20190718-OHT1T50067.html
週刊女性PRIME」が「SMAP解散後、退所した3人のテレビ露出が明らかに減った『これだけの証拠』」を掲載している。
《2015年にSMAPスペシャルゲストとして登場したスポーツイベント『パラ駅伝 in TOKYO』、そして2018年と2019年、独立した3人のみが参加した同イベントのメディア露出をもう1度、検証。そこに違いはあるのか、改めて調べてみることにしました。》
https://www.jprime.jp/articles/-/15661
「デイリー新潮」が7月20日付で「公取委が調査の“ジャニーズ圧力疑惑”、NHKしかスクープできなかったウラ事情」を発表した。
《「NHKと民放の『報道の正義』に差が付く背景には、採用と人事制度の違いもある。NHKは報道記者と番組制作のディレクターをきっちり分けて採用する。入社後の人事交流もまずない。半面、民放は総合職採用だから、どんな異動があっても不思議ではない」(民放制作マン)
NHK記者は生粋の報道人だが、民放記者はテレビ人というわけだ。分かりやすい例は、フジテレビの大多亮常務(60)は生粋のドラマ人と思われがちだが、実際には入社1年目は報道局に配属され、警視庁詰めの記者を体験している。》
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/07200600/?all=1
日刊スポーツOBの松田隆は自らのブログに「ジャニーズ事務所公取委からの注意問題で生じた日刊スポーツ『空白の173分』」をエントリした。
《ここからは僕の勝手な想像だが、NHKの一報が流れた20時59分の直後から、日刊スポーツの芸能担当セクションである化社会部とジャニーズ事務所の担当者との間でやりとりがあり「事務所として反応を出すから、記事のアップはそれまで待つ」という了解ができたのではないか。それが成立すれば、ネットのセクションでも「テレビの報道をもとにした記事や、共同通信の配信記事をアップするな」という業務命令が出される可能性は十分にある。
もし事実が違うのであれば、NHKの第一報(20時59分)から、日刊スポーツが記事をアップした23時52分までの空白の173分をどう説明するのか聞きたい。僕が電子メディア局在籍時は大ニュースは1秒でも早くアップして、ユーザーのニーズに応えるように厳しく命じられていた。まさか「テレビを見てませんでした」などと下手な言い訳はしないと思うが。》
https://t-matsuda14.com/blog/20190718/
東京新聞が7月20日付で「芸能界、変われる? あしき慣習『抜けたら干される』ジャニーズ事務所公取委が注意」を掲載している。
《あるテレビ関係者は、元SMAPの三人のメディアを巡る異常な状況を証言した。「独立して一年くらいは、民放キー局の制作現場で『あの三人の名前は絶対に出すな』と言われていた」と振り返る。元SMAPの三人が出演した映画などが公開されると、芸能情報を扱う雑誌の出版社にジャニーズ事務所から「まさか、特集は組まないですよね」と電話がかかってきたという。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2019072002000192.html
女優・のんのマネジメントを手がける「スピーディ」は、福田淳長の名義で「エンタメ産業の未来」を公式サイトに公開した。
《元SMAPタレントの移籍に関して公取の注意喚起がニュースになっています。
ネットでの検索によれば、”のん”こと能年玲奈(本名)も話題になっているようですね。
私は、2016年7月 約3年前から彼女の類いまれなる才能を支えたいと決め、”のん”のマネージメントに関わらせてもらってます。
この間、テレビ局の若い編成マンから本当にたくさんの素晴らしい企画、脚本などオファを頂きました。しかし、お話が進むうちに、上司や担当役員によって突然潰されてしまうことが繰り返されてきました。
その状態が3年も続いております。
“のん”は、メジャー週刊誌などが実施する人気調査で、いまもトップ1、2を争う国民的人気女優です。ですから、先進的な企業様やアジアからも、CMの依頼が多くあり広告には出ることができています。
でも彼女は女優です。現場からの熱烈なオファーもある、のんが三年間テレビ局で1つのドラマにも出演が叶わないことは、あまりにも異常ではないでしょうか?
エンターテイメント産業も、ひとつの立派な産業であるならば、このような古い体質を変えていかなければなりません。
素晴らしいクリエーティブを作る人々が、忖度なく、正々堂々と切磋琢磨する中で、世の中の人々を楽しませ、感動させられるそんな産業になっていくことを切に祈ります。》
http://spdy.jp/news/s1490/
テレビの「公共性」も問われているはずだ。赤西仁がツイートしている。異議な~し!
《こうゆうのが蔓延ってるから日本のエンタメがどんどんつまらなくなっていくの。
日本TVの作品もずっと同じクオリティでぐるぐる。
でも”圧力をかけている“という風に見えないように忖度を自主的にさせるように仕向けてたとしても、ちゃんと独禁法にひっかかるのだろうか?》
https://twitter.com/Jin_Akanishi/status/1151746017663918080
産経新聞が7月21日付で社説にあたる主張で「『ジャニーズ』注意 芸能界変わるきっかけに」を掲載した。
《芸能人を育てるには宣伝など多くの経費がかかる。手塩にかけたのに移籍されては困るという事務所側の言い分もあろう。事務所との関係を重視し、起用を控えるテレビ局の忖度(そんたく)も指摘される。
一方、所属事務所との関係で芸能人側に不利な契約が少なくないといわれる。公取委有識者会議は昨年の報告書で、スポーツ選手や芸能人などの移籍を不当に制限することも独禁法に抵触する恐れがあるとした。これを受けて契約のあり方を見直す動きもある。
視聴者不在で本当に見たいタレントが画面から消えれば、そっぽを向かれ、業界は自ら首を絞めかねない。公正で自由な競争がおもしろい番組につながることを改めて銘記したい。》
https://www.sankei.com/column/news/190721/clm1907210002-n1.html
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2)【記事】窮鼠(宮迫博之田村亮)猫(吉本興業)を噛む!

「ハフポスト日本版」が7月20日付で「宮迫博之さんらの会見要求に『やってもええけど、全員連帯責任でクビにするから』 吉本の社長が圧力か」を公開した。
《反社会的勢力と関係を持ったとして吉本興業から契約解除された宮迫博之さんと田村亮さんが7月20日、記者会見したいと吉本側に伝えたところ、岡本昭彦社長から「やってもええけど、全員連帯責任でくびにするからな」と反対されたことを明らかにした。説明責任を果たそうとしていた宮迫さんらに対し、吉本側が圧力をかけていた疑いが浮上してきた。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/hiroyuki-miyasako_jp_5d32b8cae4b004b6adb03e93
「AERAdot.」が「吉本側が宮迫と田村の爆弾発言に反論 『会見場を押さえたのに、2人が来なかった』を公開した。
《これに対し、吉本興業側は引退会見を強要したことはないとの立場で双方の言い分が食い違っている。
「引退でも謝罪でもどういうものでもいいから、自由にして構わないという前提で、会見を準備していました。会見させなかったわけではありません」(吉本興業関係者)》
https://dot.asahi.com/wa/2019072000026.html?page=1
芸能ジャーナリズムは吉本興業の「手先」になっているのではないか。江川紹子は、こう指摘している。
《芸能ジャーナリズムがあるのであれば、今回の吉本問題、ジャニーズ事務所による圧力疑惑、能年玲奈が実名で活動できず、かつ干されている問題等に切り込んでもらいたい。事務所を気にしてそれができずにいると、業界全体が落ち込み、自分たちに未来はない、と思うべきかと。》
https://twitter.com/amneris84/status/1152570527707365384
讀賣新聞が書いているように宮迫と田村の記者会見は「前代未聞」のものであったことは間違いあるまい。
《前代未聞の謝罪会見だった。「内部告発」とも言える2人の説明が事実とすれば、吉本興業への厳しい批判は避けられない。そもそもの問題は2人にあったとはいえ、吉本を通さずに今回の記者会見が開かれたこと自体が、企業統治(ガバナンス)のまずさを浮き彫りにしている。》
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20190721-OYT1T50129/?r=1
「いだてん」の音楽を担当している大友良英はテレビ局の加担が問題だと骨のあるツイートを投稿している。
《ジャニーズの問題も、のんちゃんの問題もおそらく今回の吉本の問題も、単に芸能事務所のパワハラなり雇用や人権上の問題というだけでなくテレビ局がこうした問題に加担したからこそ成り立ってきた問題だということをとりわけテレビ局上層部は真摯に受け止めてほしいと切に願ってます。》
https://twitter.com/otomojamjam/status/1152602292236849152
テレビ局の加担とは?津田大介田村亮の発言に注目している。
田村亮から今出た吉本側の「在京5社、在阪5社のテレビ局には吉本の株主だから大丈夫や」という発言、今日最大の爆弾だと思う。ぜっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったいに地上波テレビは報じられないぞこれ。》
https://twitter.com/tsuda/status/1152479478817284096
岩上安身はテレビが吉本興業を追及して来なかったことを問題視している。
吉本興業ブラック企業であることが明らかとなった。そして主要な民放テレビ局がこぞって吉本の大株主であって、テレビ局はその接点と自らの責任について言及しない。そんなブラックなテレビ局が、国会で改憲発議が行われれば、無制限に改憲CMを受け入れるといいきっている異常を改めて意識しよう。》
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1152767114358345728
朝日新聞の伊丹和弘は芸能人が加入する労働組合を作った方が良いと主張している。私もそう思う。
松本人志は「吉本の中に松本事務所を作って欲しい。そこで問題を起こした芸人を自分の責任で引き取る」と言った。社内組織を作ったとしても、会社に一方的に切られる状況にはなんも変わりが無い。それより、芸能人が加入する労働組合を作った方が良いと思う(それこそ吉本が許さないかもしれないが)》
https://twitter.com/itami_k/status/1152762515601813509
佐々木敦吉本興業の鈍さを指摘している。
《普通なら宮迫会見を受けて、すぐにでも吉本は会社として公式に弁解なりなんなりしなきゃならないところだと思うのだが、こんなに反応が鈍いということが、何よりも宮迫が言ったことの正しさを証明しており、これからどうするつもりかも容易に予想出来る。
しかし今日会見をした宮迫と亮は本当に偉い。》
https://twitter.com/sasakiatsushi/status/1152619179121397760
ライターの奥村シンゴが告発する。
《ライターや時折テレビの仕事をしていますが、「吉本さんは付き合いがあるので問題提起の記事を書くのは辞めて下さい」と言われることがあります。
局、雑誌、web、週刊誌に至るまで。
なんとなく吉本に遠慮している人達が大勢います。
本来言論は自由のはず。
是非改善して下さい。》
https://twitter.com/torata_t/status/1152762625219911681
「ViVi」自民党タイアップ広告問題では沈黙した高橋源一郎こういう問題では発言するようだ。
《宮迫、田村の会見を見た。理想的な謝罪会見だと思った。それにしても、AKB、「のん」、ジャニーズ事務所、吉本、この程度のことも腰が引けた報道しかしない国で、「その上」のことなんか絶対追及できんよな。では、明日は、ボーダーライン上の野党候補に投票しに行ってきます。》
https://twitter.com/takagengen/status/1152589393414066176
芸能プロダクションとメディアがグルになっていたのでは健全なジャーナリズムなど育つはずもあるまい。最後に中森明夫のツイートを紹介しておこうか。
《芸能界が音をたてて変わっているのを感じますね。ライターになって30数年たつけど、こういう感触は初めて…。》
《変わるか、変わらないかは、芸能を真に支えている一般の方々、ファン・観客・視聴者の皆様の判断・意志の力です。芸能プロでもテレビ局でも広告代理店でもスポンサー企業でもなく。変わる、よく変わるほうに、私は尽力したいと思います。》
https://twitter.com/a_i_jp/status/1152530211151339520
https://twitter.com/a_i_jp/status/1152545079103385600

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3)【記事】幻冬舎問題を忘れない人々がいる!

「某出版社校閲部員」が次のようにツイートしたことによって杉江松恋が自ら運営する「book@holic」に「幻冬舎ヒッキーヒッキーシェイク』庫化中止問題について」を発表していることを知った。
幻冬舎の対応にはガッカリ、を通り越しているが、「忘れてない人」がたくさんいる、ということがわかっただけ、まだ希望はあると思います。》
https://twitter.com/WiQIHaDU6fPWDK2/status/1152198711444946944
杉江は「幻冬舎『ヒッキーヒッキーシェイク』庫化中止問題について」で次のように書いている。
幻冬舎が反省すべきは社長のSNS上での失言などではなく、刊行時期直前での出版中止という、作家との信頼関係を損なうような暴挙に出たことである。
幻冬舎は読者と、製作にあたって協力を仰いでいる関係者に向けて、『ヒッキーヒッキーシェイク』庫化中止の経緯が津原泰水氏が指摘しているとおりの不誠実なものであったか否かを調査し、明らかにすべきである。もし自社に否があるとわかった場合は、潔く認めなければならない。それ以外に本件によって失墜した信用を回復する手段はない。》
http://www.bookaholic.jp/post-5211/
杉江のもとに送られて来た「小説幻冬」6月号には編集長名義のものと社長及び社員一同からの書面二通がクリアファイルに入って同梱されていたことも紹介している。杉江は編集長名義の書面の次のような部分を引用している。
《もちろん、それで終わりではないと認識しております。幻冬舎社員として深く反省するとともに、失われた信頼を回復するために日々を費やしていきたいと考えております。言論の自由を守る一役を担う編集者として、いい本を作り、それを読者に届けるために何をすべきか。今一度自らに問い、書き手の皆様が安心してご執筆いただける雑誌であり続けられるよう、より一層精進してまいりたいと存じます。》
この杉江のエントリを目にした津原泰水は、こうした謝罪を配っていることに首を傾げている。
《僕個人ならびにエージェントに対し、幻冬舎からの直接の接触いっさいありません。2月22日の契約解除にまつわる業務連絡が最後です。それでいて“業界”には謝罪を配るというのは、いったいどういう了見なのか?》
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1148784659934789632
「某出版社校閲部員」のツイート。
《普段、一応「マスコミ」の渦中に身を置いているとよく感じることですが「会見」を行うまではすべてが臆測になるので、世論は当事者への不信感をメインに形成されます。しかし当事者が会見を開くと、世論は思わぬ方向へ転がっていく。正直、SNSなんかより「生身の人間の言葉」が持つ力は絶大ですよね。
吉本興業幻冬舎は全く別ですけど、やはり幻冬舎の社長(名前、何でしたっけ??)も、本来は会見を開いて釈明すべきでした。または、何らかの具体的なアクションを速やかに行うべきでした。コミュニケーションが断絶してるから、こういうことになるのです。今はもう何をしても遅いです。残念ですね。》
https://twitter.com/WiQIHaDU6fPWDK2/status/1152577565749436416
https://twitter.com/WiQIHaDU6fPWDK2/status/1152578056210399233

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4)【本日の一行情報】

◎「サイゾーウーマン」が「『民主主義の下で同じ事例は見たことない』――化服装学院・服飾史の専門家が「ViVi」×自民党に警鐘」を公開している。化服装学院専任講師で、近現代西洋服飾史・ファッション化論を専門とする朝日真は次のように語っている。
《朝日 私が知る限りではないですね。政権与党がファッションに“擦り寄る”なんて、初めて聞いた気がします。歴史を振り返ると、ファッションは常に、“反体制”の象徴としてありました。一番最初の事例が、1960年代後半、ベトナム戦争下にアメリカで起こった「反戦運動」です。このときは、純粋な反戦の意思表示が大きなムーブメントとなり、ピースマークのTシャツなどファッションも“ヒッピームーブメント”につながっていきました。》
《朝日 そもそも“おしゃれ”というのは、“反体制”的なんですよ。大きな権力に対するアンチは、カッコよく見えますよね。だからこそ、マルコム・マクラーレンヴィヴィアン・ウエストウッドは、意図的にビジネスとして仕掛けたのだと思います。
今年6月に発表されたGUCCIの2020年リゾートコレクションが掲げたテーマは、人工中絶を制限する法制度に反対を示す「My Body My Choice(私の体、私の選択)」で、これはローマン・カトリックという体制への批判です。このように、「体制に反抗することがおしゃれ・カッコいい」というファッションの歴史的な前提を踏まえると、「ViVi」と自民党のしたことは、全然おしゃれじゃない。ファッションらしくないわけです。》
https://www.cyzowoman.com/2019/07/post_240408_1.html

◎「現代ビジネス」が 松岡久蔵の「新聞『部数も広告収入も激減』の苦境…税金頼みの危うい実態」を公開している。
《まだ玉石混淆ではあるが、報道の舞台は確実にネットメディアなどへと移り始めている。アメリカのように、記者が個人の名前で写真や映像も駆使して自由に闘う時代が日本に訪れるのは、まだ先のことかもしれない。しかし、時代に適応できない者から淘汰されるのだ。大新聞で燻る優秀な記者こそ、座して死を待つべきではない。》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65899

◎ネットで人気のマンガ家キューライスをご存知だろうか。イラストレーターでもある。
https://twitter.com/Qrais_Usagi/status/1151687187907223552
https://twitter.com/omocoro/status/1149955335081218048
https://twitter.com/Qrais_Usagi/status/1146047019431022592
「ネコノヒ」の単行本はKADOKAWAから刊行されている。
http://www.q-rais.com/
そんなキューライスが白泉社から絵本「ドン・ウッサ そらをとぶ」を刊行した。この絵柄は絵本にピッタリだ。
http://www.hakusensha.co.jp/booklist/54948/

朝日新聞デジタルが7月16日付で「最新『007』は黒人女性 『#MeToo時代を意識』」を掲載している。
《最新作は現在、撮影中で、主役のジェームズ・ボンド役は引き続ダニエル・クレイグさん(51)が演じる。ボンドが所属先の英国の情報機関・対外情報部(MI6)を引退した後、007のコードネームが、リンチさんが演じる新たなキャラクターに引き継がれる設定だという。》
https://www.asahi.com/articles/ASM7J5GG7M7JUHBI02B.html
「リンチさん」とは、「キャプテン・マーベル」でマリア・ランボーを演じた英国のアフリカ系女優のラシャーナ・リンチのことだ。

KADOKAWAは映画も小説も新海誠の「天気の子」に賭けている。通常の開店時間を繰り上げて早朝販売を実施した書店もあった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006053.000007006.html
「小説 天気の子」の初版部数は50万部!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006056.000007006.html

芥川賞は今村夏子の「むらさきのスカートの女」に決まったが、版元の朝日新聞出版の作品の芥川賞受賞は、前身の朝日新聞社出版局時代を含めて何と初めてのことである。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000742.000004702.html
「むらさきのスカートの女」は朝日新聞出版の季刊芸誌「小説トリッパー」に発表された。長瀬海がこうツイートしている。
芥川賞祭りが終わろうとしてますが、今回芸時評を担当しながら、こうやって今村夏子さんの受賞を眺めて思うのは、『小説トリッパー』は小説家を育てるのに、すごく丁寧な労力をかけているということだ。》
https://twitter.com/LongSea/status/1151501656212688896
佐々木敦の呟き。
《受賞が決まった瞬間にトリッパーから今村夏子論の執筆依頼メールが届きました笑》
https://twitter.com/sasakiatsushi/status/1151428934807900160
宮脇書店青森店の大竹真奈美が「WEB本の雑誌」の書評で取り上げている。
《胸の鼓動は悪い予感を弾ませ、騒がしく鳴り乱れる。心許なく不安に付き纏われる、不穏低気圧。なんなんだこの気持ちは。知らずのうちに無礼に人を指差していたその指は、いつのまにかピストルを模して自分のこめかみに突きつけてられているかのようだ。》
http://www.webdoku.jp/cafe/ootake/20190620121516.html
伊野尾書店の伊野尾宏之は、こんな投稿をしている。
《今村夏子さん、「むらさきのスカートの女」芥川賞受賞おめでとうございます。
よかったなー、といううれしい気持ちと「芥川賞ってあんなサラッとごく自然に人の狂気を描いた小説も選ばれるんだ」という気持ちの両方があります。
国民全員で「うわああ…」となりましょう。》
https://twitter.com/inooshoten/status/1151648875037351936
鴻巣友季子が「むらさきのスカートの女」の書評を『週刊ポストで書いている。
《語り手は「むらさき」のことならなんでも見てきたように記述する。その書きぶりはじきに、リアリズムの許容範囲を逸脱していくのだが、その暴走ぶりよりも、この「信用できない語り手」の狂気の源泉がさっぱりわからないから、本作は怖いのだ。作者の筆の精度も怖い。》
https://www.news-postseven.com/archives/20190719_1407810.html

◎リアル謎解きゲーム業界第3位のハレガケは、トーハンと全国16エリアの書店で8月1日(木)から9月16日(月)にかけてTVアニメ「フルーツバスケット」×本屋巡り謎解きゲーム「大切な思い出が行方不明ですっ!」「謎の挑戦状が届きましたっ!」の2つの謎解きを開催する。
リアル謎解きを開催する書店は三省堂書店札幌店、スーパーブックス札幌弘栄堂書店アピア店、ジュンク堂書店仙台TR店、喜久屋書店仙台店、紀伊國屋書店西武渋谷店、大盛堂書店、ジュンク堂書店池袋店、三省堂書店池袋本店、ブックファースト中野店、明屋書店中野BW店、くまざわ書店八王子店、くまざわ書店八王子南口店、ACADEMIAくまざわ書店津田沼パルコ、くまざわ書店津田沼店、ブックファーストルミネ大宮店、三省堂書店大宮店、くまざわ書店マークイズみなとみらい店、くまざわ書店ランドマーク店。
三省堂書店名古屋本店、豊川堂ささしまグローバルゲート店、大垣書店京都ヨドバシ店、大垣書店京都駅ビル ザ・キューブ店、紀伊國屋書店グランフロント大阪店、紀伊國屋梅田本店、大垣書店プリコ神戸店、大垣書店神戸ハーバーランド店、廣館広島駅ビル店、廣館新幹線店、宮脇書店徳山店、宮脇書店イオンタウン周南久米店、丸善 博多店、紀伊國屋書店福岡本店。
https://nazoxnazo.com/fruits_basket_nazo/

◎マッシュスポーツラボが運営するレディースファッションブランド「emmi」と、光社の女性誌「VERY」が、ラグビーをもっと身近に楽しめるロゴTシャツをコラボして作り、emmi Official Online Store、USAGI ONLINE、VERY STORE、emmi限定店舗において発売している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000398.000018505.html

藝春秋は、音楽家・俳優・筆家の星野源庫版「よみがえる変態」を9月3日に刊行する。 庫では「そして生活はつづく」「働く男」につづく3作品目となり、三作で累計発行部数が100万部を突破する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000043732.html

◎「春オンライン」が「『なぜYahoo!ニュースだけが1人勝ちできたのか』ヤフトピ“育ての親”に聞く」を発表している。4月から東京都市大学メディア情報学部教授に就任した奥村倫弘をインタビューしている。奥村は讀賣新聞出身だ。
《「一つはニュースの見出しをトップページで見えるようにし、更新頻度も上げたことです。Infoseekやgooといった大手ポータルサイトもニュースを扱っていましたが、トップでは『ニュース&天気』の7字しか見えない。私たちは、配信記事に11字(現在は13字)の見出しを付けてトップページで見える形にした。数ある配信の中からトップに掲載すべき価値あるものをヤフーの編集部で選ぶ。ニュースの価値付け、編成をヤフーが行うようになった。そこが他のポータルと違いました」》
https://bunshun.jp/articles/-/12467

トーハンは、鉄筋コンクリート造9階建て延べ1333平方mの「(仮称)東五軒町学生寮計画」を新築する。
https://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/190717500085.html

紀伊國屋書店新宿本店では「小説 天気の子」の発売を開始する7月18日(木)午前0時を、全国各地から集結した100名のファン全員とカウントダウンを行って迎えた。KADOKAWAは「天気の子」書店ディスプレイコンテストも開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006056.000007006.html

セルシスのマンガ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」の用紙設定に、集英社に加え、新たに講談社公認の原稿用紙設定が追加された。
https://www.celsys.co.jp/topic/2019071703

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5)【深夜の誌人語録】

無駄を努力と勘違いしてはならない。