【文徒】2020年(令和2)12月25日(第8巻240号・通巻1897号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情
2)【記事】前首相記者会見!これにて一件落着?!
3)【本日の一行情報】
4)【ご挨拶】
5)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.12.25 Shuppanjin

1)【記事】最近書店閉店事情

【1】「相鉄線上星川駅前の小さな本屋」を自称していた翠光書房が12月15日(火)をもって閉店。11月24日のツイート。
《当店、12月15日をもちまして閉店とさせていただきます。長年のご愛顧ありがとうございました》
https://twitter.com/suikoshobou/status/1331098741680455684
12月15日のツイート。
《最後の営業を無事、終了しました!ありがとうございました!》
https://twitter.com/suikoshobou/status/1338801171578769410
閉店は10月から決まっていたようだ。これは10月12日に投稿されたツイートだ。
《誰かがツイートしたと思うが、上星川駅の翠光書房は12月で閉店するんか。子供の頃随分お世話になった。お疲れさまです》
https://twitter.com/tungfuru/status/1315506938952654848
は11月中旬まで、配達は11月末まで。「ハチさん」のツイート。
《昔からお世話になっている上星川駅前の本屋さんが、閉店されるそうです。
12月15日が最終営業日なので、この日に懐かしい人たちが集まってくれるといいのですが、》
https://twitter.com/zawazawas2/status/1325037370081619974
「ハチさん」は12月15日にも翠光書房を訪れた。
《今日上星川駅前の本屋さん(翠光書房)が閉店してしまいます。
中学の時からお世話になっているので、大変悲しいです。
これから、最後のご挨拶へ。》
https://twitter.com/zawazawas2/status/1338764551299350531
【2】JR東小金井駅北口駅前のブックスキャロット駅前店は12月31日をもって閉店。
《お知らせいたします。
当店は区画整理のため、
12月31日をもちまして閉店することとなりました。
移転もありません。
あと1ヶ月、宜しくお願いします。》
https://twitter.com/bookscarrot/status/1332200850505097219
次のようなリプライが送られている。
《駅前店の前からお世話になっていました。
無くなるのは寂しいなぁ
あと少しですが、よろしくお願いします。
とても気持ちの良い本屋さんで、今年は特に心の支えでした。ありがとうございます。》
https://twitter.com/nekoma96/status/1332256432280932352
《20年以上お世話になりました。さみしいです。本当にありがとうございました。》
https://twitter.com/kajika07/status/1332356545074450433
《12月31日で閉店が決まったブックスキャロット駅前店さん、9月におちフルのアニメ第1話先行放送を観た翌日に初めてヒガコに行った際、作中にも登場したということでおちフルの原作コミックをここで購入しました。来月から衣乃ちゃんのパネルが設置されるということなので、また行きたいと思います。》
https://twitter.com/pripriuru/status/1332254171056148481
《おちこぼれフルーツタルトの12月コラボ店になったブックスキャロット駅前店が区画整理のため12月31日をもって閉店。。と知り帰りに寄ってみたところ、入店早々これに遭遇。「カン大全」ときては見過ごすわけにいかず、おかげでポストカードもらえた。
https://twitter.com/KatayamaS/status/1334501462517268487
【3】「系野球の聖地」を名乗っていたオークスブックセンター東京ドームシティ店が1月11日(月)をもって閉店。
《いつも当店をご利用頂き、誠にありがとうございます。
このたび、当店は2021年1月11日(月・祝)をもちまして閉店させて頂くこととなりました。
長い間のご愛顧、誠にありがとうございました。》
https://twitter.com/oaks_TDC/status/1337200429382299648
《山下書店時代から利用してきたオークスブックセンター 東京ドームシティ店、閉店してしまうんだなぁ…
何てこった…》
https://twitter.com/hjgTFGrbXA5a1Cg/status/1340864299045015555
【4】ヴィレッジヴァンガードイースト(愛知県長久手市)が1月末をもって閉店。
《めちゃくちゃ言いづらいのですが…イースト店は年明け1月末で閉店することとなりました(泣)1994年のオープンから皆様に愛された2番目に古いお店です。本当に本当にありがとうございました。
残り僅かの営業となりますが、雑貨全品50%offセールをやります。最後に一度おこし下さいお待しています》
https://twitter.com/vv_east/status/1335441023179243520
FASHIONSNAP.COM」は12月2日付で「ヴィレッヴァンガード イースト店が1月末に閉店、映画のロケ地にも使用」を発表している。
《同店はヴィレッジヴァンガードの2号店として、長久手市山越に1994年にオープン。倉庫のような外観が特徴で、入口は2階に位置しており、本や雑貨、アパレル、海外たばこ、喫煙具などを幅広くラインナップしている。「でんぱ組.inc」の元メンバー 最上もがや俳優の岡山天音、女優の森川葵らが出演する映画「リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~」ではロケ地として使用されていた。》
https://www.fashionsnap.com/article/2020-12-02/villagevanguard-east/

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2)【記事】前首相記者会見!これにて一件落着?!

畠山理仁のツイート。
安倍晋三前首相が本日18時から記者会見を開くというので安倍晋三事務所に問い合わせた。
「平河クラブ(自民党の動きを追う記者クラブ)の登録者24席だけです。急ごしらえで取れた会場が狭いので」
ひどすぎる。ひどすぎる。ひどすぎる。》
https://twitter.com/hatakezo/status/1342003232017534976
「週刊春」特派記者の和田泰明もツイートしていた。
《午後6時からの安倍前首相の記者会見は、平河クラブ所属の記者のみ。クラブ常勤16人、残り8席を常勤社以外のクラブ所属記者で抽選とのこと。
広い会議室はいくらでも空いている。
平河クラブはなめられているわけだから、是非、大暴れしてほしい。国民が見てます。》
https://twitter.com/yasuakiwada/status/1342012166686134272
朝日新聞の三浦英之が和田をリツイートして言う。
《今、政治部や政治報道に求められているのは、質問の事前通告や為政者への忖度なしに徹底的に闘う姿勢。国民のために為政者に都合の悪いこともガンガン聞く勇気。それが感じにくいから「政治部不信」つながっているのだと思う。「開かれた」の場での記者会見を強く希望します》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1342019370017382402
ちなみに、こういう章が送られてくる。
https://twitter.com/shima_keishi/status/1341998033425190912
南京事件 兵士たちの遺言」の境一敬がツイートしている。
安倍晋三。こんなもん会見じゃないだろう。これでは結局のところ説明責任を果たしたとは言えない。》
https://twitter.com/donumamonman/status/1342014221224038400
TBSラジオ記者の澤田大樹も参加できなかった。
《安倍前総理がきょう18時から会見を行うそうです。が、各社1名かつ平河クラブ加盟社限定のため、平河クラブ非加盟のTBSラジオは参加できず。これは会見なんですかねー》
https://twitter.com/nankuru_akabeko/status/1341998924706447360
記者会見を終えて・・・。「藝春秋digital」の村井弦のツイート。例によってテレビは記者会見の模様を最後まで放送しなかった。
《テレビよー、安倍前首相の記者会見、途中で打ち切らないでくれ
民放はこう言っちゃなんだが、どうでもいいグルメの番組なんかよりも記者会見を流してほしいよ。前から決まってた内容なのかもしれないが。どこもやってない。》
https://twitter.com/Murai_Gen/status/1342037666045386758
「窓際さん」は怒りのツイートを発表した。
《政治部の連中、こんなお行儀の良い質問しかできないなら記者なんて辞めちまえ。気持ち良くシナリオ通りに喋らせてるんじゃねーよ。なんで司会に好きに仕切らせてるんだよ、時間無制限でやらなければボイコットするくらいの勢いで一致団結しろよ。望月ネキの方がよほど記者としての本分を全うしてるわ。》
https://twitter.com/nekokisha/status/1342038122868043777
再び三浦英之。
《会見終わっても、地方ではみんな追いかけてたじゃない。最後まで食い下がってたじゃない。東京に行くとなんでみんなお行儀よくなっちゃうの? そんなことしたら支局のデスクにどやされてたじゃない……》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1342049372897341440
京都新聞は頑張ったようだ。沖縄タイムスの阿部岳のツイート。
京都新聞の記者が「平河クラブ限定。重大な問題なのに、あえてこういう形の会見にした理由は」と素晴らしい質問。
安倍氏の答えは「あえてではない。質問があればしてください」。いや、質問しているのに、あなたがちゃんと答えていない。》
https://twitter.com/ABETakashiOki/status/1342043346387124224
布施祐仁が呟く。
《あー、やっぱりこう言った。僕は知らなかった。秘書が嘘をついていた。そして、国民の信頼を回復するために努力する、と。この人はいつもこう。絶対に自分で責任はとらない。》
https://twitter.com/yujinfuse/status/1342040760070246400
東京新聞労働組合のツイート。
《これでは、嘘ついたもん勝ち。/首相在任中は逃げおおせて/いまも訴追されず、今後も議員を続ける、と。/主権者への裏切り。民主主義への大罪。/そして、不正を一身に背負わされた秘書の/ご家族が気の毒でならない。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1342065107384209409

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3)【本日の一行情報】

◎小説家・乃南アサのツイート。
《888人。。。。中国の人だと「8」が並んだら縁起がいいって喜ぶところなんだけどねえ。こりゃあもう。。》
https://twitter.com/asanonami/status/1341993737874882561
8は横にすれば無限の感染だし、漢字にすれば末広がりの感染だ。

◎「カナダからの手紙」の畑中葉子のツイート。
《国民には「控えろ、控えろ、控えろ」ばかり言って、オリンピックは「やる、やる、やる」って何なの、これ。》
https://twitter.com/hatanaka_yoko/status/1341716639641817093
こうした「気分」が世論調査に反映されているのは間違いあるまい

◎元集英社の鈴木耕のツイート。
《今朝のTwitter社の広告(朝日新聞)を見て驚いた。「トレンド大賞2020発表」だが、ランキング2位の「#検察庁法改正案に抗議します」については全く触れていない。1位、3位、4位、5位は内容を詳しく紹介しているのに、なぜか2位だけはスルー。どういう意図なのか、ツイッター社の見解を聞きたいが。》
https://twitter.com/kou_1970/status/1341560570110070784
ちなみに「」は2位しか取り上げていない。

◎著書に「ナリ検 - ある次席検事の挑戦」(日本評論社)を持つ弁護士の市川寛のツイート。
袴田事件の異常さの一つを例えるなら、「ビートルズが日本で演奏した夜に起きた事件なんですよ。で、まだ続いてます」と言うのもありですよね。外国の人に教えれば「お前の国はおかしいんぢゃないのか?」となるはずです》
https://twitter.com/imarockcaster42/status/1341644796129996801

◎「はりぼて」の監督・五百旗頭幸男のツイート。
《2020年は「政治ドキュメンタリーの当たり年」とよく言われますが、それは政治に対する不信感、危機感、焦燥感が高まった裏返しだと思います。
『#なぜ君』が政治家を笑っているうちはこの国は何も変わらないと描き、『#はりぼて』は政治家を笑っているうちに笑えない国になっていたことを描きました。》
https://twitter.com/yukioiokibe/status/1341719537532616704
原一男の「れいわ一揆」を忘れてはなるまい。それでもなお政治の可能性を見ようとしているのが「れいわ一揆」だと思う。

◎日刊スポーツは12月22日付で「太田光代社長、新潮社側に『振り出し戻って考えて』」を掲載している。
爆笑問題太田光(55)の妻で所属事務所タイタンの太田光代社長(56)が、控訴した新潮社側に「私と話すべきだと思います」と呼びかけた。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202012220000136.html
太田光代は12月22日付で次のような連ツイを投稿している。
《私はね、今悲しい。アーリンに悲しい思いをさせてしまった。
黄斑変性という目の病気で涙腺にゴムを詰めて涙が出ないようになってる私の目の上の方から涙が溢れて止まらないのだから悲しいの
涙とまらないっちゃ( ;  ; )
病院に行って、涙が出ないように止めてもらわねば。涙腺にゴムで。》
《泣くと心配されるから。時と場合によっては嫌。
時と場合によっては、まあ、良いけどね》
《新潮社が提訴するとか。
週刊新潮は私たちに、タイタンに何をしたいの?
週刊新潮編集長!
振り出しから戻って考えて。私も考えた。貴方は私と会ったことも話したことは無いでしょう。御社若者二人に当て込みさせるより、私と話すべきだと思います。
提訴する前に。公に。》
《お互いに弁護士同伴で。》
https://twitter.com/ota324/status/1341063885214732288

https://twitter.com/ota324/status/1341077862569234432
太田光のカミさんの考え方はわかった。私が知りたいのは「週刊新潮」編集長のカミさんは何を思っているかだ。読者がそういう思いを抱く時代になったということだ。「週刊新潮」編集長のカミさんを見てみたいと思うのは私だけではあるまい。「週刊春WOMAN」は太田光代と古舘理沙の対談を掲載している。
https://twitter.com/risafuls/status/1341312648747499525
太田光朝日新聞出版から「芸人人語」を刊行したばかりだ。
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=22437
日刊スポーツは12月23日付で「太田光代社長 中吊り広告被害、中吊り広告で謝罪を」を掲載している。
《新潮社に対し、約3300万円の損害賠償とは別に、謝罪を誌面にではなく中吊り広告で掲出することを求めた理由について「あの時の中吊り広告と同じサイズ。同じに見て左側の、同じように広告全体の5分の1サイズで、同じ字サイズの中吊り広告での謝罪を求めました。誌面の要求はしていません。中吊り広告被害として、この判決が出れば賠償額問題以上の、意味があると感じています」と説明。
「例がないことなので、中吊り広告での謝罪要求は変わらず難しいと思いますが。新潮社として提訴されるとのことなので。改めて中吊り広告被害として、同じ要求をさせていただく構えです」とした。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202012230000194.html

白泉社が運営する全誌合同マンガ投稿サイト「マンガラボ!」では、12月21日より「ラブジョシィ漫画賞」を開催している。ひとり何作品でも投稿できるそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000398.000046848.html

讀賣新聞オンラインによれば《読売新聞グループ本社は22日、よみうりランドに対する株式公開買い付け(TOB)に73%分の応募があり、TOBが成立したと発表した。》そうである。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20201222-OYT1T50199/

共同通信は12月22日付で「五輪経費1兆6440億円 コロナ対策に960億円」を配信している。
新型コロナウイルスの影響で来夏に延期された東京五輪・パラリンピックの開催経費について、大会組織委員会と東京都は22日、総額1兆6440億円とした予算計画第5版を公表した。》
https://www.47news.jp/world/5635795.html
BBC NEWS JAPAN」のほうがわかりやすい。12月23日付で「東京五輪、予算を増額 史上最大規模に」を公開している。
《総額は昨年公表された予算から2940億円増え、1兆6440億円に膨らんだ。
これにより、東京大会はオリンピック史上、最も経費がかかる大会となる見込み。
組織委員会武藤敏郎事務総長は、「高いと見るのかどうかは、いろいろな見方がある」と述べた。》
https://www.bbc.com/japanese/55420746
花瑛塾広報局の引用ツイート。
東京五輪の予算がさらに増額だそうです。ついこの前、医療費負担の引き上げを決めたというのに、こういうことには大盤振る舞い。もう五輪をやりたい人たちでお金を工面してもらうってことでどうですかね。》
https://twitter.com/kaeizyuku_PR/status/1341673040275337216
花瑛塾広報局は、こうもツイートしている。
《今年も年末、「越冬闘争」とも称される路上生活者などへの支援の声が聞こえ始めた。路上生活者にとって、この日本で冬を越すことは凍死病死と隣り合わせの「闘争」である。一方、路上生活者を追い出して再開発した東京五輪は、予算を増加させ最後の荒稼ぎ。五輪の「感動」はいらない。困窮者に救いを。》
https://twitter.com/kaeizyuku_PR/status/1341946907774525441
小説家・平野啓一郎が呟く。
《中止すべき。》
https://twitter.com/hiranok/status/1341351184364257282
しかし、ロイターの12月21日の配信によれば「ウイルスに打ち勝った証として来夏に東京五輪開催=菅首相」・・・。
https://jp.reuters.com/article/suga-olympic-idJPKBN28V0EF
江川紹子が「昨日今日の国際ニュースを見てないのだろうか…」と皮肉るのも無理はあるまい。
https://twitter.com/amneris84/status/1340944434783895553
日本の首相はオウムなのか!武田砂鉄のツイート。
《「人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝ったあかしとして」(3月24日)
「人類が新型コロナウイルス感染症に完全に打ち克った証として」(5月25日)
「人類がウイルスに打ち勝った証として」(10月27日)
「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として」(12月21日)》
https://twitter.com/takedasatetsu/status/1340888127548739584
これは早川タダノリのツイート。
《すごくイヤだけど仕方なく同居せざるをえないということを、「新型ウイルスとの共生が可能なことを意味する」と言うクソポジディブ化表現は、「転進」「玉砕」以来の言語魔術ですねー》
https://twitter.com/hayakawa2600/status/1341689933631606791

毎日新聞は12月23日付で「『ガースーです』からGoTo〝失言〟まで ニコ動30分 生放送の裏を全部書く」を掲載している。これは「サンデー毎日の記事。寄稿しているのはニコ動で司会をつとめた鈴木哲夫だ。
《それは番組冒頭、いきなり飛び出した。
鈴木:番組をご覧になっている皆さんにまずメッセージをお願いします
菅:みなさんこんにちは。ガースーです
仮スタジオは一瞬「えっ?」という空気になった。ジョークかと一部笑い声も上がった。私は思わず「それだけ?」とタメ口で突っ込んでしまった。
なぜなら、新型コロナウイルスの他にも数多くの課題を抱える中、この挨拶(あいさつ)は、さすがに緊張感に欠けるからだ。私の正面には首相補佐官や広報担当者も大勢いた。全員が驚きの表情を見せていた。番組終了後に誰かが演出したのかを聞いた。全員が「知らなかった」と否定した。》
https://mainichi.jp/sunday/articles/20201221/org/00m/010/001000d
ガースー発言が何を意味するのか。首相は「大衆政治家」としては失格だということだ。

大日本印刷DNP)、小学館集英社プロダクション、日本ユニシスの3社は、スポーツ競技団体に所属する指導者向けに、法令の遵守や倫理的な行動の促進につながるコンプライアンスの知識をeラーニング形式で学べる教育サービスを開発し、提供を開始。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10159012_1587.html

大日本印刷DNP)は、光村図書出版、大日本図書、日本出版、開隆堂出版、教育芸術社という大手教科書会社5社による「部科学省学習者用デジタル教科書普及促進事業」に対応したデジタル教科書のクラウド配信サービスの配信基盤を構築・運用し、同サービスを支援する。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10158913_1587.html

◎「東洋経済ONLINE」は12月24日付で「人新世の『資本論』」の斎藤幸平と中島岳志の対談を「『DGsで危機は脱せない』"緑の資本主義"の欠陥」として発表している。斎藤が次のように指摘しているのだが、私も同じように考えている
《『人新世の「資本論」』は、「SDGsは大衆のアヘンである」の一で始まりますが、まさにその点を指摘したかったのです。
国連や世界銀行IMF国際通貨基金)、OECD(経済協力開発機構)までSDGsや「持続可能な開発」を掲げていますが、彼らは経済成長を続けるためにSDGsをうたっているだけです。
確かに気候危機の時代には、太陽光パネルや電気自動車、バイオマス・エネルギーの開発など、既存の社会インフラをまるごと転換するような大型投資が必要になります。それはまったくその通りです。しかし、経済成長の実現と二酸化炭素排出量の削減の二兎を同時に追うことはできないと科学者たちは警告しています。そんな都合の良い話はないのです。》
https://toyokeizai.net/articles/-/395704
「二兎を同時に追う」ことがアクセルとブレーキを同時に踏むことでしかないとするのであれば、それは悲劇で幕を閉じる喜劇として歴史に刻まれることになるのではないだろうか。

◎本当にそうだよな。日刊スポーツは12月24日付で「安倍前首相の疑惑は国会で説明すべき/政界地獄耳」を掲載している。
《結局自民党全体が政治とカネまみれになっている実態が明らかになった。ところが、メディアの社会部や弁護士たちは犯罪性が問えないようなことばかりを吹聴し、事件を小さく見せようとしているのではないかと思えるほど、検察に気を使い、忖度原稿というよりちょうちん原稿を国民に読ませてきた。》
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202012240000162.html

電通名古屋大学中日新聞社は、地域社会の発展のため、包括的連携協定を締結し、その一環として、地域の小・中・高生を対象としたキャリア教育支援事業を共同で実施する。中部エリア(愛知県、岐阜県三重県)を中心とした地域の小学生、中学生および高校生を対象に、産学連携による出張授業を行い、職業意識の啓発を目指すそうだ。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2020117-1224.pdf

毎日新聞は12月24日付で「特集ワイド 桐野夏生さん、新著『日没』を語る 現実が小説越える不穏さ 国家による表現の弾圧に声を」を掲載している。
《物語冒頭、マッツは療養所に連れていく職員に、自らの拘束理由を問う。説明はなく、逆に「言葉の暴力」を振るったと「減点」を言い渡される。どこか既視感を覚えるのは、任命拒否の訳を黙したまま、日本学術会議の「組織改革」を持ち出す政府をほうふつとさせるから、と気づく。だが桐野さんは驚かない。「近年の政権対応に、その前兆はあった。いつの間にか排除され、正当化するルールが作られていく。それこそが一番恐ろしいことではないでしょうか」》
https://mainichi.jp/articles/20201224/dde/012/040/014000c

舟橋聖一学賞は澤田瞳子の「駆け入りの寺」(藝春秋)に決まった。
https://mainichi.jp/articles/20201224/ddl/k25/040/255000c
澤田瞳子がツイートしている。
《このたび、『駆け入りの寺』が舟橋聖一学賞をいただくことになりました。それもこれも皆さまの応援あればこそです。本当にありがとうございます。》
https://twitter.com/nono_sansan/status/1341641362886651917
末國善己が「週刊読書人」で「駆け入りの寺」を書評として取り上げ、《逃げることで新たな一歩を踏み出す人たちの物語は、逃げずに神経をすり減らすのではなく、逃げる勇気を持つことが大切な局面もあると気付かせてくれるのである。》と書いていたことを思い出した。
https://dokushojin.com/review.html?id=7468

産経新聞は12月24日付で「トイレ盗撮で懲戒解雇 中国新聞元局長の契約社員」を掲載している。
中国新聞社は、女性トイレで盗撮行為をしたとして、地域ビジネス局の元担当局長で、再雇用されていた契約社員の男性(62)を懲戒解雇した。処分は22日付。》
https://www.sankei.com/west/news/201224/wst2012240014-n1.html
何故、匿名なのか。新聞には新聞の理屈があるのだろうが、その理屈を読者は知らされていない。

白泉社YouTubeにマンガが読める公式チャンネルを開設した。「花とゆめ」、「LaLa」、「メロディ」などの少女漫画作品をメインとした「はくせんちゃんねる」、「ヤングアニマル掲載の青年漫画作品は「ヤンアニ!」、ちょっと大人の雰囲気漂う作品は「夜のヤンアニ!」、「花丸」をメインにしたBL作品は「花丸BLチャンネル」にて漫画動画を続々更新している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000403.000046848.html

◎過去1年間の「サライ」(小学館)の記事や広告の中から、サライ世代に優しい賞品やサービスなどを選定し、表彰する「サライ賞」はパナソニックが展開する「街のでんきやさん」に決まった。
https://serai.jp/news/1014223

◎「美術展ぴあ2021」が発売となった。これは便利だ。即購入
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001770.000011710.html

◎神田桂一のツイートを紹介しておこう。
《ラティーナの問題、マガジンハウスにも飛び火すべき。僕が書いた『POPEYE』や『BRUTUS』の記事はウェブや合本に勝手に二次使用されていたし、もちろんギャラもなし。編集者からは一切の説明はなし。コンビニで記事が載ってるのを発見した。『POPEYE』の合本『20歳のとき何をしていたか』に至っては、》
《少しだけ稼働もし、献本もすると言っておきながら、なしのつぶて。コンビニで発見し、さすがにムカついて、雑誌を送ってもらった。ライターを舐めすぎているんじゃないか。それとも僕だけが舐められていて、重要なライターには別の態度をとっているとか。だったら余計に最低。
https://twitter.com/pokke0902/status/1342060639901122560
https://twitter.com/pokke0902/status/1342060641108934658
こうした問題は、どんな雑誌にとっても決して他人事ではあるまい

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4)【ご挨拶】

年内の配信は今日の「」をもって終了させていただきます。2021年の配信開始は1月5日となります。コロナ禍という未曾有の事態もあって精神的にも肉体的にも経済的にも限界ぎりぎりという悪戦苦闘がつづきますが、当面は2000号を目指して、その過程において、いかに獅子奮迅できるのか。乞うご期待ではあります。
いずれにしても、今年も大変お世話になりました。今後ともご指導ご鞭撻のほど何とぞ宜しくお願い申し上げます。最後に年末の挨拶に替えて佐々木幸綱の一首を添えさせていただくことにいたしましょう。
直立せよ一行の詩 陽炎に揺れつつまさに大地さわげる

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5)【深夜の誌人語録】

全世界を獲得することを諦めない!これも佐々木幸綱。
杭のごとき熱燗の酒のみ下す暴力(ゲバルト)と言い諾(イエスと言いて
メリークリスマス!