【文徒】2020年(令和2)1月27日(第8巻15号・通巻1672号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】岸田戯曲賞の周辺が騒がしいぞ!
2)【記事】日本酒擬人化プロジェクトから人気声優、急遽降板
3)【記事】「テレビ東京 宣伝部」のゲリラ(やらせ)宣伝術
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】岸田戯曲賞の周辺が騒がしいぞ!

岸田戯曲賞は正式には岸田國士戯曲賞と言い、白水社が主催している。「演劇界の芥川賞」などとも呼ばれるくらい権威ある新人劇作家の登竜門である。その岸田戯曲賞の周辺が騒がしい。劇作家の綾優季が1月21日に連続ツイートを投稿した。
《もう慮って発言するのもいい加減しんどいです。率直に言って、岸田戯曲賞の件も、ロームシアター京都の件も気持ち悪いです。現時点で既にどちらもボイコットを表明する作家が存在します。若手を積極的に世間に紹介する障害にしかなり得ていません。今後の動向次第では私も考慮することになるでしょう。》
《この状況がこれ以上、深刻化するのであれば、実力があるにも関わらず評価されてない理由が「政治による判断なのではないか?」という客観的な疑念を払拭出来ません。そうじゃないのならステートメントを出して疑念を取り払っていただきたいですし、そうであるのならば早急な謝罪が求められるでしょう。》
《私は岸田戯曲賞選定委員会から複数回ノミネートの打診を頂いており、地点の制作助手は二度経験しています。只の野次馬的な物言いではなく、自身の未来のリスクを天秤にかけての発言です。私はここでモヤモヤを無かったことにして進んだら一生悔いることになると以前から知人と話し合い、結論しました。》
《ボイコットが起きてしまう時点で、これは当事者のみでの議論には収まりません。本来、岸田戯曲賞を受賞しているであろう才能、ロームシアター京都で公演をしているであろう才能の芽を、あらかじめ摘んでしまうことにもなりかねないのではないでしょうか。疑わしきは罰せずですが、無視はやめて下さい。》
岸田戯曲賞はノミネート発表前に、ロームシアター京都は就任前に、なぜそのような判断に至ったのかについての言及が欲しいです。ノミネート前の作家もこれから公演が控えている作家も、そこがあやふやなままでは、余計な詮索が入ることを防ぐことも出来ないでしょう。海外と比べても対応がぬるいです。》
https://twitter.com/ayatoyuuki/status/1219327149850558464
https://twitter.com/ayatoyuuki/status/1219334766849220608
https://twitter.com/ayatoyuuki/status/1219336184612044800
https://twitter.com/ayatoyuuki/status/1219337293711855616
https://twitter.com/ayatoyuuki/status/1219339110013231104
よほどの演劇通でなければ何が何だかわからないことだろう。評論家の豊崎由美が綾門優季の発言をリツイートして、次のように1月21日に投稿した。
岸田戯曲賞界隈は、一体どうなっているのか。いろいろ耳を疑うような話を聴いています。岸田戯曲賞を主催する白水社は、正式なコメントを出して説明責任を果たしたほうがいい。》
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1219500636640694272
この豊崎の投稿からも私には何が起きているのか分からなかった。しかし、豊崎は、このツイートの直後に次のようにツイートする。
《しかし、宮沢章夫さん(今回のこととは別に尊敬しているので、どうしても「さん」づけになってしまう)と岸田戯曲賞関係の話は酷い。演劇界と比べれば、メッタ斬り!みたいなことができる界隈はまだましと思ってしまう。隠蔽体質、権威主義(長いもの、強いものには巻かれる)、よくない。》
《今回の宮沢さんと岸田戯曲賞関係のことでは、若手が騒然となっているとのこと。をい、ベテラン劇評家や批評家、演出家もがんばれ。隠すな。巻かれるな。ここ、演劇界の正念場。
《宮沢さんと岸田戯曲賞のことを原稿にした若手や戯曲賞を辞退した作家に、遠回しにでも圧力をかけるようなことがあってはならない。わたしは部外者だけど、そんなことがあれば媒体名や個人名を挙げてでも糾弾したい。》
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1219503144482197505
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1219503676693204992
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1219504745187921920
1月24日、岸田戯曲賞の候補作品が発表されたが、今回、選考委員から宮沢章夫が外れている。
https://www.hakusuisha.co.jp/news/n33268.html
周知のように宮沢章夫は「時間のかかる読書」(河出書房新社)「ニッポン戦後サブカルチャー史 深堀り進化論」(共著・NHK出版)「東京大学『80年代地下化論』講義 決定版」(河出書房新社)などの著書も持つ劇作家である。宮沢は昨年11月1日に次のようにツイートしている。
《金沢は行くことになりました。岡田君がまた演劇の話をしましょうというので。岸田戯曲賞の選考委員も辞退する旨、白水社のW君に伝えた。かなり長い期間、W君と話した。柳美里さんとも少し話した。柳美里さんも僕も同じ年の受賞。演劇界で無名だった二人がここから活動を始めた。》
https://twitter.com/aki_u_ench/status/1190239687488634885
しかし、この段階では宮沢は選考委員を辞退しない決断をしている岸田戯曲賞を宮沢と同時に受賞した柳美里
《やっぱり、宮沢さん、岸田戯曲賞の選考委員やめるのかぁ……
さみしい……》
とツイートすると宮沢は、こう応じたのだ。
《いや、W君とよく話して、やはり続けることにしました。》
https://twitter.com/yu_miri_0622/status/1190240911378116608
https://twitter.com/aki_u_ench/status/1190241688725311489
宮沢のもとにどんなトラブルが生じたのか。中西理のブログ「下北沢通信」は「第64回岸田國士戯曲賞最終候補作品決定」をエントリし、次のように書いていることを私は知った。
《選考委員でこのところ毎年入っていた宮沢章夫氏が入っていないことに対してはなんのステーツメントもないが、とりざたされてい早稲田大学でのパワハラ事件が関係しているのは間違いなさそうだ。ただ、本人が辞退した場合に白水社側が「一身上の都合により」以上の理由を提示することは難しく、岸田國士戯曲賞でのこの問題についてはおそらくこれで決着ということになりそう。
とはいえ、こちらがこういう形で決着したことでネット上で並列で取り上げられていた地点、三浦基氏のロームシアター館長就任の人事案件の方も問題についてただスルーして知らぬ存ぜぬでは済まないことになりそう。どうなるだろうか。》
http://simokitazawa.hatenablog.com/entry/2020/01/23/144612
これを読むと綾門優季のツイートの意味がおぼろげながら分かって来る。「ロンwakako mithuhashi」を名乗る人物が1月22日に次のようなツイートを投稿していたことを知る。
《2019年4月19日付けの早稲田大学の教授が暴力を振るった匿名のニュース。宮沢章夫さんだと知らなかった…。記事中で「イベントの手伝いをしていた関係者」とされているのは俳優さんだそう。ハラスメントと暴力。それでも早稲田大学学学術院化構想学部教授のままで、岸田戯曲賞の審査員のままか…。》
https://twitter.com/waka__chang/status/1219652245580439553
時事通信は昨年4月19日付で「60代教授を停職2カ月=イベントでパワハラ早大」を掲載している。
《早稲田大は19日、大学主催のイベントの際、構内で学外関係者に暴力を振るったとして、学学術院の60代の男性教授を停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。
大学によると、教授は2018年9月、イベントの手伝いをしていた関係者の後頭部を3回、素手で殴った。大学職員がこれを目撃しており、発覚した。大きなけがはなかったという。》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019041900881&g=soc
豊崎由美は1月23日付で次のようにツイートしている。
《先日ツイートした、宮沢章夫さんと岸田戯曲賞の件。調べた結果、どうして経緯の報告や謝罪の公表などがされていないのか、個人的には理解できました。その理由が書けないのはもどかしいのですが、いつかきっとご本人から説明される時が来ることを、わたしは信じます。》
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1220186042591920129
小劇場レビューマガジン「ワンダーランド」のスタッフでもあった評論家の友田健太郎が次のようにツイッターに投稿している。
《最近、小劇場演劇の世界では相次いでパワハラ事件が起きているが、加害者はだんまりを決め込み、地位が揺らぐこともない。演出家で著書も多い宮沢章夫氏はけいこ場で俳優に暴力を振るい、教授を務める早稲田大学の大学院から停職2か月の処分を受けた。しかし大学からの発表は匿名の形であり、》
《その後も宮沢氏は事件について一切説明することなく、演劇界の芥川賞と言われる岸田戯曲賞の選考委員を続けている。
また、京都の劇団「地点」の演出家である三浦基氏にパワハラと不当解雇があったと俳優が被害を訴えており、話し合いが続けられている。》
《そのさなか、今月、三浦氏は公共劇場・ロームシアター京都の館長に就任した。パワハラと不当解雇とされる件について、三浦氏は一切釈明していない。
このように、疑惑を持たれた「大物」が口をつぐんだまま、力を維持し、より高い地位に就いてさえいるのを見ると、暗い気持ちに襲われる。》
《小劇場演劇界は字通り小さな世界なのだが、その中で古株たちが相互に助け合い、もたれあい、問題があっても批判せず、批判されず、ぬくぬくと小さなパイを分け合っている。うんざりさせられる。
こうした状況に対し、ツイッターなどで反対の声を挙げるのは若手を中心とした一部の俳優や演出家だけで》
《ほとんどの関係者は口をつぐんでいる。演劇の世界は人間関係が濃密であるだけに、難を恐れる気持ちが強いものと思われる。
私はもう何年も演劇は見ておらず、以前は演劇評論家を名乗っていたこともあったが、今ではもう遠い記憶となっている(観劇を止めたこととパワハラ等は一切関係がない)。》
《ただ、かつて少しは関わった世界だから、古い体質を変えようとしている若い人たちを応援したい気持ちもあって、ツイートしてみた。》
https://twitter.com/Buffalo1999/status/1219597705992781825
https://twitter.com/Buffalo1999/status/1219597895915065344
https://twitter.com/Buffalo1999/status/1219598209397317632
https://twitter.com/Buffalo1999/status/1219598667310456832
https://twitter.com/Buffalo1999/status/1219598901478658049
https://twitter.com/Buffalo1999/status/1219599064968224769

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2)【記事】日本酒擬人化プロジェクトから人気声優、急遽降板

スポニチAnnex」は1月21日付で「声優・石川界人がラジオで“不適切発言”日本酒の擬人化プロジェクト『神酒ノ尊』越乃寒梅役降板」を掲載している。
《実在の酒造銘柄をキャラクター化したプロジェクト「神酒ノ尊―ミキノミコト―」(通称みきみこ)は21日、越乃寒梅役の声優・石川界人(26)が自身のラジオ内で一部配慮に欠けた発言があり、これが不適切と指摘され、同役を降板すると公式サイトで発表した。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/01/21/kiji/20200121s00041000413000c.html
「神酒ノ尊―ミキノミコト―」の公式ホームページが1月21日付で「【重要】越乃寒梅の声優交代に関して」を発表している。
《越乃寒梅役の石川界人さんにつきまして、ご本人のラジオ内で一部配慮に欠けた発言があり、その発言に対して不適切とのご意見がありましたため、弊社より要請の上、越乃寒梅役を降板いただくこととなりました。
後任は、高橋広樹さんにご担当いただくこととなりました。
今後とも「神酒ノ尊―ミキノミコト―」プロジェクトをよろしくお願いいたします。》
https://mikimiko.channel.or.jp/information.html#info56
石川の所属事務所であるプロ・フィットも1月21日付で「石川界人『神酒ノ尊-ミキノミコト-』越乃寒梅役、降板につきまして」を発表した。
《本人のラジオ内で一部配慮に欠けた発言があり、その発言に対して不適切との意見があった為、バンダイナムコエンターテインメント様から要請を受け、今回役を降りることとなりました。
応援して頂いたファンの皆様には大変申し訳ございません。》
http://www.pro-fit.co.jp/
「神酒ノ尊」公式は1月22日に次のようにツイートしている。
《本日20時より予定しておりました「神酒ノ尊 弐周年記念特番」につきまして、諸般の事情により、配信を中止させていただきます。
みきみこ二周年の配信については、改めてご案内させていただきます。
楽しみにしていただいたお客様には大変申し訳ございません。》
https://twitter.com/mikinomikoto/status/1219934303171137538
東スポWeb」は1月22日付で「声優・石川界人『神酒ノ尊』降板理由は日本酒“危険”発言か」を掲載している。
《石川が「配慮に欠く発言」をしたラジオは、「マンガPark」(マンガパーク)のアプリで配信されている「石川界人・中島ヨシキ の10分ダベる?」の第32回(2019年10月15日配信)とみられる。マンガParkの公式ツイッターは昨年10月15日に「日本酒は危険!?」の説明を添えて告知した。》
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1700991/
山本寛が自らのブログに「日本酒は心の狭い者が飲むお酒らしい」をエントリしている。
《僕は大のビール党だが、熱燗を中心に日本酒も嗜むので、もし酒蔵の圧力でこうなったのなら、関わってるすべての酒を買わないようにしたいくらいだ。いややっぱごめんやけどもう買わない。
特定の銘柄をディスったのならまだ問題だが、日本酒を控えてるというだけで降板だとはな!
これからはアニメを観てないと言ったら声優の仕事が来なくなるかもな!》
https://ameblo.jp/kanku0901/entry-12568915779.html

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3)【記事】「テレビ東京 宣伝部」のゲリラ(やらせ)宣伝術

この「テレビ東京 宣伝部」が1月23日午前11:30に投稿したツイートが炎上している。
《みなさんお疲れ様です!
1月24日(金)、25日(土)のロケスケジュールになります。
※ロケスケ(添付のデータ)
詳細のちほどお送りいたします。
よろしくお願い致します!
制作 小野》
https://twitter.com/TVTOKYO_PR/status/1220171794943840256
このツイートには何とロケスケジュール表まで添付されている。内部情報の漏洩か?ユーザーからすれば「不祥事」が発生したとしか思えないツイートである。しかし、実は、これ宣伝であったのである。「テレビ東京 宣伝部」は1月23日午後1:42には種明かしのツイートを投稿している。
《皆様
先ほどはお騒がせ致しまして申し訳ございません!
この度、ロケスケをあえて流出させて、視聴者の皆様と触れ合いながら旅をする番組を制作することになりました。
1/24・25に栃木と福島でロケを行います。
皆様と一緒に楽しい番組作りができたらと思います!
テレビ東京 番組担当 
小野》
https://twitter.com/TVTOKYO_PR/status/1220205223546720257
炎上は「テレビ東京 宣伝部」のまさに思う壺だったのである。「イザ!」が1月23日付で「テレ東だから許される!? SNS誤爆で情報流出と思わせ…実は宣伝、一部で不快感も」を発表している。
《テレ東の手の込んだ宣伝方法。大成功の番宣を革新的と見るか、計算高いと見るかは意見が分かれそうだ。》
https://www.iza.ne.jp/kiji/entertainments/news/200123/ent20012317580031-n1.html
「IT media NEWS」は1月24日付で「『やらかしたと思った』『画期的だ』 テレ東がロケ予定をわざと“誤爆” 実際は宣伝目的、ネットで話題に」を公開している。
《投稿が“誤爆”ではないと判明すると、ネットでは「画期的すぎる」「さすがテレ東」と同局を称賛する声が上がった。「誤爆じゃなくてよかった」と安堵する声や、「マジで心配したからやめてほしい」といった声も上がっている。》
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2001/24/news123.html
私はアメリカでラジオリスナーをパニックに陥れたオーソン・ウェルズの「火星人襲来」事件を思い出した。
https://enigma-calender.blogspot.com/2014/04/space-war-panic.html
オーソン・ウェルズはスケールがでかかった。

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4)【本日の一行情報】

ユニバーサルスタジオジャパンは、1月21日~6月28日(日)に「ユニバーサル・クールジャパン 2020」を開催。今年は「進撃の巨人」「名探偵コナン」「ルパン三世」「モンスターハンター」の4大ブランドが揃う。なかでも名探偵コナン」は4つのアトラクションが用意されている。
https://entamega.com/30733

学研ホールディングスは、2020年9月期~21年9月期に、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「学研ココファン」27施設、保育園「学研ココファン・ナーサリー」7施設を開設するという。医療福祉サービス事業で経営の安定化を図りたいのだろう。
https://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/200117100024.html

◎早くも6Gの議論が始まる。日経は1月21日付で「今夏に『6G』総合戦略 世界先陣へ仕切り直し」を掲載している。
《日本は5Gの技術開発や商用化で米中に遅れた。6Gでは国内企業が強みを持つ省エネルギーやセキュリティーが重要になるとみて世界の先陣に向けた仕切り直しを狙う。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54659990R20C20A1EE8000/

博報堂の企業成長をクリエイティブするグローススタジオ「TEKO」(テコ)は、蔦屋家電エンタープライズと、両者のクリエイティビティを活かした企業向け(BtoB)サービスを提供するアライアンス契約を締結した。
https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2020/01/20200121.pdf

◎オーダーメイドサプリメントサーバー「healthServer」の開発、販売を行うドリコスは、同社が持つ利用者へ栄養素等をオーダーメイドに提供するアルゴリズムに基づくビジネスモデルの構築とその利用を、博報堂と共同で行うことについて合意し、業務提携契約を締結した。
https://dricos.jp/news/20200122/hakuhodo

◎LINEは、同社が運営する、スマホファーストにビジュアル重視でデザインされた縦スクロール読みが特長の”LINEに届く雑誌“「LINE MOOK」に、「LEE MOOK」「mina MOOK」「MORE MOOK」「レタスクラブ MOOK」の4媒体が新規参画することを発表した。
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3053
女性誌に現在、問われているのは、どことどう組むかにほかならないようだ。

◎「マガジンWALKER」が3月31日をもってサービスを終了する。4月1日からは「BOOK☆WALKERにおいて新たな読み放題サービス「BOOKWALKER マンガ・雑誌読み放題」(月額760円~・税抜、4月1日~5月31日の期間は月額500円~・税抜)を開始する。
https://magazinewalker.jp/ad/info_close

◎1月6日(月)からYouTubeに移行した「ニューズ・オプエド」の1月23日(木)18時からの生放送に「いま、解読する戦後ジャーナリズム秘史」(ミネルヴァ書房)を上梓した元朝日新聞記者の柴山哲也が出演した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000042473.html
https://www.minervashobo.co.jp/book/b487467.html
これがそうだ。
https://www.youtube.com/watch?v=-ZA7q5Zz9zc

◎1月24日公開の映画「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」は、映画「インフェルノ」原作が世界同時刊行されるに際して、著者ダン・ブラウン同意のもとに海賊行為と違法流出を防ぐため各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離して翻訳させた前代未聞のミッションがもとになっているそうだ。
https://front-row.jp/_ct/17334295

◎「PRESIDENT Online」が1月22日付で「橋下徹『ゴーン氏“真っ黒”報道はなぜ異常か』」を公開している。橋下は、こう書き出しているが、その通りだと思う。
森雅子法務大臣が、「ゴーン氏は日本の法廷で無罪を証明すべきだ」と語った。さすがに推定無罪の原則に反すると思ったのか、その後「『無罪を主張すべきだ』に訂正する」とした。
日本の中でも、ゴーン氏の会見について「何の説明もしていない」「無罪の主張として裏付けが何もない、具体性がない」などという批判が沸き起こった。
しかしこれらの批判は、推定無罪の原則や黙秘権という近代国家が絶対に守らなければならない原理原則を無視した批判だ。》
https://president.jp/articles/-/32227
森雅子法相が、「ゴーン氏は日本の法廷で無罪を証明すべきだ」と語った際に即座にこれを批判するメディアはなかった。

若松英輔の「小林秀雄 美しい花」(藝春秋刊 2017年12月10日)が、第16回蓮如賞を受賞した。
https://www.titech.ac.jp/news/2020/046113.html

◎ここも好きな書店の一つである。天神のすぐ隣のけやき通りに13坪の店舗を構えるブックスキューブリックの店主は大井実だ。「Nippon.com」が1月23日付で「13坪の『小さな総合書店』が18年間生き残った理由-福岡『ブックスキューブリック』」を公開している。ブックスキューブリックはJR博多駅から2駅の箱崎駅から歩いてすぐのマンションに箱崎店を出店しており、この2階はカフェとなっている。
《「現状では2店舗合わせた本の売上とカフェやベーカリー、雑貨の売上の対比は7:3ぐらい。今は本のマイナス分をカフェとベーカリーの売上で補うことができていますが、肝心の本で利益が上げられないのは問題ですよ。うちは本屋なんですから」
 大井さんは人々の本離れやアマゾンの台頭といった環境の変化以上に、出版業界の取引条件が硬直したままであることが問題だと指摘した。
「最近アメリカではまた独立書店が増えているといいますが、それは粗利が4割近いからです。日本の場合、我々書店の粗利は20数パーセントです」
 取次を経由して書店が本を仕入れる際、一般的には委託販売が基本となるが、大井さんは、委託だけにせず、買い切りの場合は粗利率を上げるなど、仕組みを弾力的に変えるべきだと考えていた。》
https://www.nippon.com/ja/japan-topics/c07103/

◎「GQ Japan」編集長の鈴木正吉本隆明を引用して川久保玲を「ファッションの詩人」だと絶賛している。そのことは別にしても、次のような認識はファッション誌にかかわる全編集者は共有しなければなるまい。
《この2、3年のあいだに急速に進んだファッションのジェンダーレス化は、ラグジュアリー・ブランドをも巻き込んでひとつの大きなトレンドと化している。それは一時の流行ではない。なぜならこのトレンドは、ジェンダー平等とLGBTQIA+の基本的権利の承認を求める人々の諸運動の成果を反映したものであり、それゆえに、社会の基本的な価値観のシステムそのものが、世界的にまるごと変わりつつあることの反映であるからだ。》
https://www.gqjapan.jp/fashion/article/20200123-editors-letter

橋爪大三郎加藤典洋の「大きな字で書くこと」(岩波書店)の書評で、加藤について次のように書いている。
《加藤氏にとって最も重いのは、やはり父親である。加藤氏は戦後の生まれ。戦後にコミットする。学はもちろん、政治や経済や時代状況を批評で論ずる。だが戦後という時代を正当化するのはむずかしい。父親は戦死者(ゴジラ)として南海から上陸し、天皇の戦争責任としてのしかかり、九条とアメリカの問題として影を落とす。戦後へと続く、日本近代の連続性の象徴が父親である。その連続性を忘れた戦後民主主義や戦後知識人は、裸の王様だ。加藤氏は幼児の率直さで、王様は裸だ!と叫ぶ。当然、物議をかもす。加藤氏の矜持も孤独も、批評家としてのこの勇気あるスタンスに由来する。》
https://allreviews.jp/review/4069
鈴木正川久保玲を評価するに際して、吉本隆明の「廃人の歌」のなかの一節を捧げたが、この一節は加藤典洋にこそ相応しいのではないか。
ぼくが真実を口にすると
ほとんど全世界を凍らせるだらうという妄想によって
ぼくは廃人であるそうだ

朝日新聞デジタルは1月22日付で「東京新聞記者『不当な扱い見直して』 菅長官会見で抗議」を掲載している。
《22日午前にあった菅義偉官房長官の定例記者会見で、東京新聞の記者が質問をしようと挙手しても菅氏が指名しないことが続いているとして、「非常に不当な扱いを受けている。ぜひ見直していただきたい」と抗議する場面があった。》
https://www.asahi.com/articles/ASN1Q7KD9N1QUTFK01V.html
「Business Insider Japan」の竹下郁子が呟いている。
《他社もみんなで抗議して欲しい。》
https://twitter.com/i_tkst/status/1220202234622857217
朝日新聞は「東京新聞記者」を実名で報道すべきなのではないだろうか。共同通信は1月23日付で「東京新聞の望月記者、菅氏に抗議」を発表している。こちらは実名報道だ。
菅義偉官房長官の22日の記者会見で、東京新聞の望月衣塑子記者が質問の機会を得られないとして抗議する一幕があった。菅氏は「最後の1問」として望月記者を指名。これに対し記者は「2問聞きたい。長官から不当な扱いを受けている。21日から手を挙げているが、私だけ指されない」と訴えた。》
https://this.kiji.is/592647006604821601?c=39546741839462401
東京新聞は、共同通信の記事を掲載している。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020012201001752.html

毎日新聞は1月23日付で「京アニ、『クレヨンしんちゃん』制作請負に復帰 クレジットに社名載る」を掲載している。
テレビ朝日系の人気アニメ番組「クレヨンしんちゃん」(毎週土曜午後4時半~)で、今月11日の放送分から、京都アニメーション(京アニ)が制作工程の一部の請け負いを再開していたことが分かった。》
https://mainichi.jp/articles/20200123/k00/00m/040/134000c
毎日新聞統合デジタル取材センター記者の大村健一がツイートしている。
《被害に遭われた京都アニメーションの方々におかれましては、まだとても傷は癒えない中と思います。また私たちを楽しませてくれたことは素直にうれしい。》
https://twitter.com/k_oomura/status/1220258162860642304

◎日刊スポーツは1月23日付で「漫画『笑う出産』まついなつきさん死去 59歳」を掲載している。
《ベストセラーとなったエッセー漫画「笑う出産」などの作品で知られる漫画家で占い師のまついなつき(本名、松井なつき)さんが、21日に亡くなったことがわかった。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202001230000234.html
メディアは「まついなつき」のツイッターアカウントで知った。息子が書いている。
https://twitter.com/matsunatsu/status/1219978560070283264
情報センター出版局から「笑う出産」が刊行されたのは1994年のこと。26年も前になる。

西日本新聞中村哲医師特別サイト「一隅を照らす」を開設した
https://specials.nishinippon.co.jp/tetsu_nakamura/
メディアコンサルタントの吉田大輔がツイートしている。
西日本新聞中村哲医師を追悼し、ぺシャワール会を支援する特設サイトを作ってます。凄い。ぜひ見てください。》
https://twitter.com/masurakusuo/status/1220816821055410176

◎両丹日日新聞は1月23日付で「光秀築城の福知山城、転用石に興味 俳優の石原良純さん」を掲載している。
《城郭好きで知られる石原さんは、雑誌「週刊ポスト」がJR東海とタイアップした特集「石原良純と巡る 東海道の名城」の取材で来城。近くの福知山光秀ミュージアムにも足を運んだ。この特集を掲載した週刊ポストは、3月に発売される予定という。》
https://www.ryoutan.co.jp/articles/2020/01/89854/

朝日新聞デジタルは1月23日付で「欅坂46の平手さん脱退 『今は話したいと思わない』」を掲載している。
《笑顔を振りまく従来のアイドル像とは一線を画し、物憂げで反逆的な雰囲気を持っていた平手さん。ダークでメッセージ性が強い楽曲と共に、欅坂46の最大の特徴とされてきた。17年のNHK白歌合戦で歌唱後、過呼吸のような症状を起こして倒れたが、昨年末の紅白では同じ曲を再び歌っていた。》
https://www.asahi.com/articles/ASN1R7DKDN1RUCVL02R.html
欅坂46のホヘムページには1月23日付で「織田奈那、佐藤詩織鈴本美愉平手友梨奈に関しまして」なる章が発表された。
欅坂46のメンバーとして活動してまいりました織田奈那、鈴本美愉はこの発表をもちましてグループを卒業、平手友梨奈はグループを脱退致します。
在籍中はたくさんの応援をいただきありがとうございました。
また、佐藤詩織は本人からの申し出により活動を一時休止致します。活動再開の目途が立ちましたら改めてご案内致します。》
https://www.keyakizaka46.com/s/k46o/news/detail/O00185?ima=0000
他のメンバーは「卒業」だが、平手だけが「脱退」というところが恰好良い。「真っ黒の羊」たらんとすれば「卒業」などと甘っちょろい言葉を使うのではなく「脱退」こそ相応しい。
「WEB女性自身」が1月24日付で「平手友梨奈を変えた“握手会事件”センター続投に批判の声も」を発表している。
《しかし、17年6月に握手会の最中に平手のいるレーンで男が発煙筒を取り出して点火する事件が起こる。男は警備員に取り押さえられたが、刃渡り12.6センチの果物ナイフも手にしていた。また当日は平手にとって16回目の誕生日だった。》
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1823704/
こんなツイートが多い。
《この2日で彼女がセンターじゃないとダメだってずっと言ってた自分の気持ちがよくわかった。
サイマジョや不協和音、黒い羊、あの歌詞に出てくる僕が平手友梨奈そのものだったんだな。大人に支配されない、厄介者だろうが自分の意思は絶対に曲げないそんな強い心を持った今までにないアイドルだった。》
https://twitter.com/aokokeyazn6/status/1220720326864179200

朝日新聞社は、1月25日(土)の創刊記念日に朝日新聞社が運営するニュースサイト「朝日新聞デジタル」(https://www.asahi.com/の有料会員限定記事を無料で公開した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000802.000009214.html

◎マガジンハウスは、スープ作家・有賀薫の「朝10分でできる スープ弁当」を2019年10月24日に発売したが、発売後、8回の重版を重ねて累計6万部を突破した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000119.000030125.html

◎日刊スポーツは1月23日付で「東出昌大CM相次いで削除、唐田えりかと不倫疑惑」を掲載している。
《ホンダのミニバン「フリード」のCM動画はこの日午後、同社のCMギャラリーから削除された。》
《サンスターのデンタルブラシ「G・U・M」のCM動画も同日午後に削除された。》
オンワード樫山のオーダーメードスーツのブランド「KASHIYAMA」については変更はなく、同社は「事務所を含めて、事実関係を確認中」としている。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202001230000499.html
東スポWebは1月24日付で「東出と不倫の唐田えりか『MOREモデル一覧』から消えた!」を掲載している。
《俳優・東出昌大(31)との不倫が発覚した若手女優・唐田えりか(22)が、MOREモデル“降板”? 2018年2月号からファッション雑誌「MORE」の専属モデルに起用されていたが、23日の時点でネット版「Daily MORE」のモアモデル一覧には掲載されていない。》
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1703901/
「エンタMEGA」が1月24日付で「唐田えりか集英社が『馘首』! 読者の『過激不買宣言』受けてか」を公開している。いくら何でも「馘首」はないでしょ!
https://entamega.com/30965
はっきり言おう。私は唐田えりかの味方である。何故なら、東出昌大と唐田えりかが共演した濱口竜介の「寝ても覚めても」は震災後映画の紛うことなき傑作であったからだ。
https://www.youtube.com/watch?v=eMxAm1n083Q
寝ても覚めても」の公開時のコピーは「愛に逆らえない」であった。「SmartFLASH」が1月24日付で「東出昌大不倫相手と共演した映画の宣伝