【文徒】2020年(令和2)2月17日(第8巻29号・通巻1686号)


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1)【記事】これも「さよならテレビ」か?報ステ「社外スタッフ切り」に抗議の労組集会
2)【記事】朝毎読が社説で野村克也を惜しむ
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】これも「さよならテレビ」か?報ステ「社外スタッフ切り」に抗議の労組集会

朝日新聞デジタルは2月13日付で「報ステスタッフ、テレ朝に『使い捨てられた』 労組集会」を掲載している。
《集会主催者らは「企業が一方的な理由でスタッフの雇用不安をかき立てるようなことをしたら、番組制作者が意欲をそがれ、権力監視という報道機関の社会的使命が果たせなくなる」と指摘。契約終了の撤回をテレ朝に求める「宣言」を読み上げた。》
https://www.asahi.com/articles/ASN2F6VPQN2FUTIL00Z.html
「MyNewsJapan」の渡邉正裕報ステスタッフに厳しい
《そういう浪花節はもはや通用しない。週刊春の契約記者だって、年齢が上のほうから契約解除になって若いのと入れ替えられる。会社は変動費にしたいから非正規で契約するわけ/「番組のため10年以上尽くしてきたのに、使い捨てられたようで残念」報ステスタッフ、テレ朝に》
https://twitter.com/masa_mynews/status/1228133618754568192
朝日新聞の南彰はテレビ朝日に厳しい。
《テレ朝はいまだにこんなことを言っているとは…。
結局進まず、契約解除の日が迫っているのに。
セクハラ加害企業がスタッフから排除するなんてあり得ない。
《4月以降も当社の別の報道情報番組などの制作に携わっていただけないか提案し、具体的な話し合いが進んでいます》》
https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1228103746288140288
南は、こうも投稿している。
《緊急集会にもかかわらず、会場からあふれるほどの皆さんにお集まり頂き、ありがとうございました。真摯に番組制作に取り組んできたスタッフの尊厳を踏みにじるテレ朝の対応への市民の怒り、不信の強さを感じました。番組スポンサーにも連帯を呼びかけます。》
https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1228097160354205696
「弁護士ドットコムニュース」は2月13日付で「報ステ『社外スタッフ切り』はジャーナリズムの危機 当事者『まるで使い捨て』」を公開している。
《MIC議長で新聞労連中央執行委員長の南彰氏(朝日新聞)は、報ステで起きたセクハラと社外スタッフ切りの問題点を指摘する。
まず、セクハラをしたCPは解任されたが、会社側が下した処分は「謹慎」(3日間の出勤停止)という軽いものだったこと。
そして、社外スタッフの契約終了が通知されたことを受け、民放労連所属のテレ朝の労組も会社側と交渉し、次の職場を早めに確保するなどの約束を取り付けた。しかし、1カ月半たっても次の職場が未定のスタッフがほとんどだという。》
https://www.bengo4.com/c_5/n_10770/
テレビ東京OBの青木俊のツイート。
《単に派遣労働者が「使い捨てられた」、ではなく、テレ朝による、恫喝と萎縮狙いだということを、もっとちゃんと書いてほしかった。難しいだろうけど。》
https://twitter.com/AokiTonko/status/1227953043989123072
東京新聞の望月衣塑子もツイートしている。
《#テレ朝 #報ステ の10数人のベテランスタッフの突然の契約終了は、ジャーナリズムを踏みにじる行為だ。》
https://twitter.com/ISOKO_MOCHIZUKI/status/1228097716632211456
こちらは藤原かずえのツイート。藤原は「『セクハラ』と『パワハラ』野党と『モラハラ』メディア」の著者である。
《この構図こそが特定勢力による報道の支配であり、報道の自由対する制限です。この特定の思想を持った人達は、テレビ局に圧力をかけることによって、報道のリニューアルを阻止し、自分たちの意に沿った報道を維持しようとしています。国民はこの抗議集会に抗議すべきです》
https://twitter.com/kazue_fgeewara/status/1228153087375732736
「ハフポスト日本版」は2月13日付で「『10年以上尽くしたのに、まるで使い捨て』 テレビ朝日報ステ』社外スタッフとの契約終了に、抗議の集会」を発表した。
《TBS「報道特集」の金平茂紀キャスターもビデオメッセージを寄せた。
「よそのテレビ局で起きていることについて、あれこれ口出しするというのは異例のことです。去年までだったら、『他の局で起きていることだから、黙ってようかな』という風に思っていたかもしれません。ただ、気持ちが変わりました」
報道ステーションの職場で起きていることは、日本のテレビ局のどこでも起こりうることだなと思っています。それはなぜか。番組づくりや報道に関わっている人たちの中で、それなりの権限を持っている人たちで、恐ろしいほどのスピードで腐敗、劣化、堕落が起きているという風に思っているからです」》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/hodo-station_jp_5e44a5fbc5b61ef3adcf0f16
立憲民主党は2月13日付で「『緊急院内集会『報ステ』を問う』で杉尾機関紙・報道局長があいさつ」を発表した。
《党を代表してあいさつした杉尾議員は、元TBS記者、報道キャスターの立場から旧『ニュースステーション』、『報道ステーション』を「テレビ報道の現場で働くすべての人にとっては特別な番組。新たなテレビ報道の礎を切り拓いたと言ってもいい。コマ切れのニュースのコンテクスト(脈)をつなげ、しっかりと物事の本質を伝える。それを中学生でも分かるように伝えるというのがモットーだったと聞いている」と評価。そうした番組を長年支えてきたスタッフが今回リストラ対象となっていることに、政権中枢、テレビ局の幹部らの意向が現場に下りてきて番組の変質を進めてきたのではないかと危機感を表し、「これはテレビ報道全体の問題だ。連帯の力強いご支援をお願いしたい」と呼びかけました。》
https://cdp-japan.jp/news/20200213_2598
日共の「しんぶん赤旗」は2月14日付で「報道と雇用を守れ 報ステ派遣切り メディア労組が集会」を掲載している。
日本共産党の宮本徹衆院議員は、「メディアで働く人たちが委縮すれば国民の知る権利が奪われる。雇用問題と同時に民主主義の問題だ」と強調しました。》
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2020-02-14/2020021405_02_1.html

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2)【記事】朝毎読が社説で野村克也を惜しむ

日刊スポーツは2月12日付で「三省堂野村克也さん追悼コーナー、復刻著書発売も」を掲載している。
朝日新聞出版から「野球は頭でするもんだ 完全版」上、下巻と「負けに不思議の負けなし 完全版」上、下巻の復刻版が発売されることが、この日までに決まった。担当者によると、いずれも2月末に発売予定。》
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202002120000720.html
新聞の社説も野村克也を取り上げている。毎日新聞は2月12日付で社説「野村克也さん死去 野球の奥深さ伝えた知将」を掲載している。
《「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉を好んだ。江戸時代の剣術書の一節だ。相手次第で偶然の勝利はあるが、負ける時は必ず原因がある。この教えは剣術や野球だけの話ではない。》
https://mainichi.jp/articles/20200212/ddm/005/070/066000c
神戸新聞は2月12日付で社説「野村さん逝く/『月見草』が野球を変えた」を掲載している。
《「生涯一捕手」として「声がかかるうちはやる」「ボロボロになるまでやる」。それが人生観だった。体が弱ってもテレビに出演して精いっぱい言葉を紡ぎだしていた。》
https://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/202002/0013108910.shtml
朝日新聞は2月13日付で「ノムさん死去 月見草の知的な野球術」を掲載している。
《野村さんが人気を集めた理由には言葉の豊かさもあった。多くの本を読み、ときに古典を引用しながら、選手の感覚や思考を平易な言葉で伝える解説は秀逸だった。野球の新たな楽しみ方をファンに教えてくれた。》
https://www.asahi.com/articles/DA3S14362997.html
讀賣新聞は2月13日付で社説「野村さん死去 野球の面白さを教えてくれた」を掲載している。
《「人目につかない所できれいに咲く月見草もある」。王貞治さんに次ぐ600号本塁打を放ったインタビューで、王さんや長嶋茂雄さんをヒマワリに重ね、自分を月見草にたとえた。
当時のパ・リーグはテレビ中継も少なかった。注目されないことに対する反骨心が、活躍の原動力となったのだろう。》
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20200212-OYT1T50298/
産経新聞は2月13日付で主張「野村克也氏死去 『語り部』の喪失を惜しむ」を掲載している。
《球歴は燦然と輝くが、ファンにとってより身近な存在であったのは、テレビ中継の解説や、サンケイスポーツ紙上での評論、150冊に及ぶ著書などを通じた「野球の語り部」としてである。
野村さんの言葉によって、野球の魅力や深みが存分に語られてきた。時にそれらは野球界の枠組みを超え、経営指南や人生哲学の書としても読まれてきた。
野村さんは監督時代のID野球に代表される知の人であると同時に、情の人でもあった。付け加えれば「言葉の人」でもある。》
https://www.sankei.com/column/news/200213/clm2002130003-n1.html
京都新聞は2月13日付で社説「野村克也さん 『月見草』が歩いた跡に」を掲載している。野村は京都丹後市の生まれである。
《しかも他球団の良い選手を引っ張ってくるのではなく、決して恵まれているとはいえない戦力でいかに強いチームに勝つかが、野村さんの真骨頂だった。
その原点は丹後にあったのではないか。貧しい家庭に育ち、母親を楽にさせたいとプロ野球の道に挑んだことはよく知られる。》
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/159406
河北新報は2月14日付で社説「野村克也さん死去/野球と人生の深さを伝えた」を掲載した。
《色紙に「財を残すは下、仕事(業)を残すは中、人を残すを上とす」とよく記した。奥州市出身の政治家、後藤新平によるとされる格言が、信条でもあった。》
《今季、プロ野球12球団中6球団と日本代表の監督が、野村さんの薫陶を受けている。
 野球に、それぞれの人生に、これからも「野村の考え」は生き続ける。》
https://www.kahoku.co.jp/editorial/20200214_01.html

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3)【本日の一行情報】

講談社の第一事業局の局長に社長室長の高橋明男が就任することになった。元広報室長でもある。

アニメイトグループの書泉は、「アイドルイベントの聖地」と呼ばれる書泉ブックタワー含む書泉店舗においての1月の「女性タレント写真集売上ランキング」を発表したが、1位は宝島社の田中みな実や小学館の乃木坂46山下美月ではなく、何と藝春秋の「原色美人キャスター大図鑑2020」だった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001667.000016756.html
この写真集にはセント・フォース所属の美人キャスターが勢揃いしている。こんな動画を藝春秋はYouTubeにアップしている
https://www.youtube.com/watch?v=kWDwsDoDCa4
セント・フォースは、フリーアナウンサー、キャスター、リポーターなどが所属する芸能事務所である。実は、この「原色美人キャスター大図鑑」シリーズが「週刊春」から立ち上がったのは今から10年も前の2010年のことである。小林麻耶&麻央姉妹姉妹が売りであった。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1600860500000000000K

与那原恵が「週刊ポスト」の書評で取り上げたのはジョージ・ソーンダーズ・著 岸本佐知子・訳の「十二月の十日」(河出書房新社)。与那原は、こう書いている。
《初めて読む作家だが手にとったのは、翻訳家の名が目に飛び込んだからである。世に言うところの「キシモト好み」の小説ならば、絶対面白いにちがいない。その予感通り、興奮する読書の時間を堪能したのだった。》
https://www.news-postseven.com/archives/20200212_1541045.html
岸本佐知子リディア・デイヴィスニコルソン・ベイカー、ショーン・タンの翻訳者として知られている。スティーヴン・ミルハウザーの「エドウィン・マルハウス」も岸本の翻訳である。そうそう岸本はサントリー宣伝部出身である。トークイベントなどでサントリー時代のことを喋ることもあったようだ。2013年に長野平安堂で開催されたトークイベントについて、こんな記録が残っている
サントリー宣伝部制作CMが大賞を取ると、決まって新入女子社員が余興をする「ならわし」になっていた。その年は1ヵ月間特訓して「ラインダンス」をやらされた。あまりに評判が良かったので、大阪本社まで行って、もう一度踊った。
その次の年は、聖子ちゃんの歌で流れたペンギンのビールCMが大賞を取ったので、今度は「ペンギンの着ぐるみ」を着せられて踊った。》
http://kita-kodomo.dcnblog.jp/top/2013/04/post-6ed9.html
サントリー時代には秋山道男とも交流があったようである。岸本自身がかつて次のようなツイートを投稿していた。
秋山道男さん、サントリーに勤めていた頃、見たこともないような斬新な雑誌を作ろう! という企画でご一緒した。もちろん私は下っ端の雑用係だったが、勢いのあるクリエイターの息吹を間近に感じさせてもらった。免許ないのにバンデンプラ買ったり、面白い方でした。ご冥福をお祈りします。》
《秋山さんが考えた雑誌のタイトルは『スコブル』。結局その企画は実現しなかったけれど、あれ出していたら面白かっただろうなと今も思う。》
https://twitter.com/karyobinga/status/1042770547250061314
https://twitter.com/karyobinga/status/1042771024121479168
岸本佐知子といえば筑摩書房を連想する人も多いのではないだろうか。筑摩書房のPR誌「ちくま」に連載している「ネにもつタイプ」は18年目に突入した!
https://book.asahi.com/article/12881643

博報堂・大広・読売広告社の1月度単体売上高。博報堂の雑誌が前年同月を上回っている。4マスで前年同月を上回っているのは雑誌だけである。大広もそうだ。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2433/tdnet/1795156/00.pdf

スターツ出版の2019年12月期の決算は、売上高が前期比4.1%増の49億円。経常利益は前期比15.6%増の6億8000万円、営業利益は前期比14.1%増の5億7500万円、税引き利益は前期比10.1%増の4億1500万円だった。
https://starts-pub.jp/resource/5e44eaad530cd.pdf

◎「リアルサウンド」は2月14日付で「NetflixやYouTubeがテレビ画面をのっとり始めた “テレビ離れ”との関連性を改めて考える」を公開している。
《Nielsenが米国内で行ったTotal Audience Report調査によると、消費者がテレビの前で過ごす内の19パーセントがストリーミングを見ているという結果だったそうです。》
https://realsound.jp/tech/2020/02/post-503220.html
この傾向はますます強まるだろうし、日本においてもそうなるに違いない。

ボブ・ディランの詩集「ザ・リリックス」が岩波書店から3月27日に刊行される。4月には来日公演が予定されている。翻訳は佐藤良明!上下巻で二冊揃えると9000円+税。
https://www.iwanami.co.jp/book/b498687.html
https://www.iwanami.co.jp/book/b498688.html
中川五郎の翻訳と読み比べるのも贅沢だけれど楽しいだろう。中川五郎訳の「ボブ・ディラン全詩集1962-2001」(SBクリエイティブ)は8800円+税。
https://www.sbcr.jp/product/4797330724/

◎「ライフハッカー日本版」が2月14日付で公開した書評「気鋭行動経済学者が明かす『アマゾンが超便利でも本屋へ行く理由』」で取り上げているのは富永朋信+ダン・アリエリーの「『幸せ』をつかむ戦略」(日経BP)だ。
《本屋では、好きな順番に好きなコーナーへ移動することが可能です。
哲学であろうと、行動経済学であろうと、あるいは雑誌であろうと、どのコーナーへ行くのも自由であるわけです。
一方、アマゾンでは非常に洗練された買い物方法が導入されているものの、アマゾンがつくった手順に従わなければなりません。
そこで富永氏は、自分が本屋に行くのは、オートノミーによる自由が好きだからなのではないかと気づいたのだそうです。》
https://www.lifehacker.jp/2020/02/book_to_read-476.html
オートノミーとは自主性ということである。私であれば、「恣意的自由」という問題を提起する。

◎「テレ朝news」は2月14日付で「『日本の検疫のやり方は人権侵害だ』米メディア」を公開している。
《13日付のワシントン・ポストは「日本政府が乗客に対してなぜもっと早く検査をし、下船させるための迅速な対応が取れなかったのか疑問が残る」と批判しました。そのうえで、専門家の指摘として「乗客乗員は船にいる限り感染のリスクにさらされ続ける」「日本の検疫のやり方は人権侵害だ」と批判しました。》
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000176233.html
「ハフポスト日本版」は2月15日付で「『第2の震源地を作った』新型コロナ、日本政府の対応に米メディアから批判相次ぐ」を発表している。「第2の震源地を作った」と報じたのはABCニュースだ。
《また、ニューヨークタイムズは『乗客には多くの疑問がある。日本はほとんど回答がない』と題し、日本政府が情報発信に消極的だとして「新型コロナウイルスをめぐる状況を悪化させている」と批判する記事を公開。
危機管理の専門家の言葉を引用し、日本政府の対応を「公衆衛生の危機対応で『こうしてはいけません』という教科書の見本のような対応」と評した。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e4742c3c5b64d860fcaf4bb
まさに「浮かぶ監獄船」である。
https://www.sankei.com/life/news/200207/lif2002070040-n1.html
欧米のメディアによる報道を借りて「人権侵害」を報道する日本の新聞、テレビは「奴隷のメディア」にほかなるまい。ラサール石井のツイート。
《こんな国が、将来万が一戦争に加担したら、地獄が待っている事は簡単に想像がつく。国民の命が危険にさらされる。もういい加減気がついたでしょ。》
https://twitter.com/lasar141/status/1228562000898224128

◎マスクが欲しければ「ダイム」を買え!小学館の「DIME」4月号の特別付録はユニ・チャームの「超快適マスク す~っとミント」である。
https://dime.jp/genre/855394/
今日は、このマスクで出勤した。

◎「にいがた経済新聞」は2月13日付で「新潟県上越市の高田化協会に藝春秋創業者の菊池寛の机が残る」を公開している。
上越市で会員制の芸同人誌「芸たかだ」を61年間発行している高田化協会(藤林陽三会長)の事務所に、作家で藝春秋創業者の菊池寛(1888年~1948年没)が日藝家協会の会長時に使った机が残っている。現在も同協会副会長の河村一美さんが事務所内で10年近く使用している。》
https://www.niikei.jp/30109/
出版化は出版ビジネスより幅が広く、奥行が深いのである。

小学館は、絵本作家ユニット「ザ・キャビンカンパニー」による創作絵本「ポケモンのしま」を3月5日に発売する。
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1235129.html
ザ・キャビンカンパニーとは?
阿部健太朗氏と吉岡紗希氏による2人組の絵本作家。ともに大分県生まれ。2009年にユニットを結成、活動を開始し、多数の絵本を出版している。絵本以外に立体や動画作品なども制作し、国内外の美術館やギャラリーで発表。大分県の廃校をアトリエにし、日々さまざまな作品を生みだしている。》
http://cabin8cabin.web.fc2.com/profile/profile.html

朝日新聞デジタルは2月13日付で「鬼滅の刃、1~18位独占 ジャンプなのに『朝ドラ』」を掲載している。
《人と鬼の戦いを描く週刊少年ジャンプの連載漫画「鬼滅の刃」が、ヒットの枠を超えた社会現象となっている。ベストセラーランキングで「ONE PIECE(ワンピース)」を上回り、ネット上でも圧倒的な話題に。》
https://www.asahi.com/articles/ASN2D45RQN26UCVL02P.html

NHK、フジテレビ、ヤフーによる共同企画「『その時』メディアに何ができるのか」が実施される。NHKは3月8日(日)に「“死者ゼロ”を目指せ~デジタル新時代の情報発信とは~」を放送し、フジテレビは3月11日に「わ・す・れ・な・い 死者をゼロにする情報」を放送し、ヤフーはビッグデータNHK、フジテレビにも提供し、情報配信の在り方をビッグデータの観点から考える。
https://about.yahoo.co.jp/info/notice/200213.html
https://www.fujitv-view.jp/article/post-62130/

中村桂子の「学生たちの牧歌1967-1968」(幻戯書房はアマゾンに在庫がなかったのでhontoで買った。「学生たちの牧歌 1967-1968」の舞台となるのは中央大学。宮永大とは、「出版人・広告人」の連載陣の一角を担う三上治のことであろう。白門OBは読むべし。
《宮永大の口調は次第に熱をおび、心地よい掠れ気味の声にわたしは惹きつけられた。センチメンタル・アジテーションをぶたせたら、当大学随一だという定評は、学生運動に対していつも傍観者的立場を守っていたわたしの耳にも届いていた。》
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784864881777
小説の宮永は熱く語っているうちに股間のあたりをむくむくとふくらませるのであった!先日、「高校闘争から半世紀シンポジウム」に出席した際に三上と同席した。右側に映っているのが三上であり、隣に移っているのは青学の「S学同盟」だった高橋順一。現在、早稲田大学の教授である。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2747326938654608&set=a.590931657627491&type=3
そうそう「学生たちの牧歌1967-1968」で言えば、白百合女子大学研究員の西貝怜の次のようなツイートを見逃してはなるまい。
中村桂子さんより『学生たちの牧歌 1967-1968』(幻戯書房)をご恵投頂きました。深謝申し上げます。たまに遊びに伺っている、村上玄一さんらが開催している朝の会。こちらが刊行している同人誌「朝」などで発表された小説が収められています。装丁もとても綺麗です。読むのが楽しみです。》
https://twitter.com/possible_world/status/1179721545175879680
村上玄一は元読売新聞記者。野坂昭如の担当として知られる。学研芸誌「小説フェミナ」などを仕掛けたのも村上である。まだ日芸術学部の教授のようだ。

中日新聞社派遣社員に対する残業代不払いが発覚した。東京新労働組合ツイッターで告発した。
《都内の派遣会社から中日新聞社へ/派遣されている記者たちに/残業代が全く支払われていないことが/判明しました。/中日新聞社は/「派遣社員の日々の労働時間を把握し/派遣元に知らせる」という/当然すべきことを怠っていました。/新聞社で残業代不払いが起きるなど/極めて恥ずかしいことです。》
《昨年12月、派遣社員の1人で/「東京中日スポーツ」の記者が/うちの組合に入ったこと/で判明。/残業代を支払うのは派遣元ですが/日々の労働時間を派遣先と派遣元が/情報共有しなければ、支払えない。/それを承知で、労働時間の把握を/長年怠ってきた中日新聞社も同罪です。》
派遣社員の記者は/もともと中日新聞社との直接契約で/正社員より大幅に低い賃金で/働いていた。/会社は2003年、直接契約を解除し/派遣会社に引き取らせた。/既にいる人材を、派遣会社に移籍させ/雇用責任を逃れようとするのは/派遣制度の悪用だ。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1228427384585478144
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1228430387396788226
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1228435089010262016

◎サンリオと講談社は、国連とパートナーシップを結び#HelloSDGs を推進している「ハローキティ」と、3・4・5歳児向け幼児誌「おともだち」がタッグを組み、親子でいっしょに自分たちの生きる地球について考え、未来を守る「力」と「思考」を培うことを目的に、2月29日(土)発売の4月号より「親子で学べるSDGs」企画の連載をスタートする。それに先駆け2月15日(土)発売の増刊誌「おともだちピンク」では2ページにわたって、SDGsゴール15「陸の豊かさも守ろう」をテーマにキティが読者の子どもたちをナビゲートするページを展開している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000187.000037629.html

永谷園は、子供から社会人女性まで幅広い年代に人気のある「名探偵コナン」をキャラクターに起用した「名探偵コナンふりかけ」(税抜238円)を2月より順次リニューアルする。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000191.000020257.html

毎日新聞は2月13日付の東京夕刊で創刊7年通巻20号を迎えた「MONKEY」を取り上げている。
《版元によると、発行部数は号数によってばらつきはあるものの平均3万部を堅持。この1年で広告もつくようになった。出版不況で雑誌が売れないといわれるなかで、独特の存在感を示している。柴田さんは「売れなくても、いいものを作るのが大事とも思わないし、いいものを作れば売れるとも思わない。いいもので、そこそこ売れる、誰も『飢えない』状態がいい。今の規模感はちょうどですね」と語った。》
https://mainichi.jp/articles/20200213/dde/014/040/010000c

◎日刊スポーツは2月13日付で「節目イヤーに槇原敬之逮捕…21年前の誓い空しく」を掲載している。
《槇原容疑者は午後4時45分ごろ渋谷区神宮前の自宅で逮捕された。
逮捕容疑は2018年4月11日、東京都港区のマンションの一室覚せい剤0・083グラムを所持し、同年3月に同じ場所で指定薬物の亜硝酸イソブチルを含む液体64・2ミリリットル(危険ドラッグのラッシュ)を所持していた疑い。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202002130000830.html
何故、警視庁組織犯罪対策5課は逮捕するのに二年間をかけたのだろうか。泳がせていた?そうだとすれば…。「AbemaTIMES」は2月1日付で「槇原敬之容疑者『僕は長いこと薬やっていません』 簡易検査でも覚醒剤などの使用反応なし」を掲載している。
《槇原容疑者はおととし、自宅マンションで覚醒剤などを所持していた疑いがもたれている。その後の捜査関係者への取材で、槇原容疑者はおとといの逮捕後の取り調べで「僕は長いこと薬やっていません」「検査をしても反応は出ないと思います」と供述していることが新たにわかった。その後、行われた簡易検査でも覚醒剤などの使用の反応は無かったという。》
https://times.abema.tv/posts/7041719
日本エンターテイナーライツ協会という団体が2月14日付で「【声明】槇原敬之さんの逮捕に対するERA声明」を発表している。
《私たちは、昨日、覚せい剤取締法違反で逮捕された槇原敬之さんについて、各報道機関に対し、有罪であることを前提としない、冷静かつ慎重な報道を行うよう求めるとともに、各メディア等に対し、過度な自粛による槇原さんの楽曲の使用を控えることのないように求めます。》
https://era-japan.org/archives/688
日刊スポーツは2月14日付で「槇原容疑者に新パートナーB氏か 同居のA氏と破局」を掲載している。
《槇原容疑者とA氏は長年パートナー関係にあった。99年8月に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された際には、A氏も一緒に逮捕された。2人は当時の裁判でお互いにもう会わないなどと明言し、一時的に距離をおいたが、00年頃には再び関係が復活。A氏は同容疑者の所属事務所の社長も務めるなど、ビジネス上でもパートナーだった。18年のA氏の逮捕まで20年近く同居していたという。
A氏は逮捕時、槇原容疑者に裏切られたと周囲に話していたという。A氏の逮捕後、同容疑者には、新しいパートナーの男性B氏がいたと話す関係者もいる。また、別の関係者によれば、その当時、同容疑者は、金銭関係でもA氏ともめていたという。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202002140000781.html
江川紹子のツイート。
《なぜ2年も前の事実で…と思ったら。そういう事情があるなら、A氏証言も慎重な吟味が要る。ただ、この記事もどこまで事実か確認はできず、槇原さんご本人の主張が分かるまで、判断を急がずにいたい》
https://twitter.com/amneris84/status/1228494217904709633

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4)【深夜の誌人語録】

カネは不平等であっても、時間は平等である。